2015年3月24日 日本 公的年金の資産運用 公的年金による株式増加額の見込みは? 昨年12月末のGPIFの運用資産額は全体で約137兆円、国内株式のウエイトは19.8% でした。これを基本ポートフォリオに引き上げる場合、約7兆円の増加に相当します。 ■2014年12月末のGPIF(年金積立金管理運用独 立行政法人)の運用資産額は、同年3月から約10 兆円増加し、137.0兆円となりました。この間のウ エイトの変化を見ると、国内債券が大きく低下し、 外国債券、国内外株式が上昇しました。この変 化は、実際のポートフォリオを、昨年10月公表の 基本ポートフォリオに近づける動きです。 ■昨年12月末の運用資産を、さらに基本ポートフォ リオに合わせる場合、国内株式が7.1兆円、外国 株式が7.3兆円の増加に相当します。 140 120 100 80 +10.4兆円 126.6兆円 ▲4.3% ▲5.9兆円 15.6% +4.0% 19.6% +5.4% +7.3兆円 16.5% +3.3% 19.8% 11.1% +5.2% +7.1兆円 25.0% +2.0% 13.1% +1.9% +2.5兆円 15.0% 43.1% ▲8.1% ▲11.1兆円 1.5% 55.4% 20 0 137.0兆円 4.3% +2.8% 60 40 (*)国家公務員共済組合連合会、地方公務員共済組合連合会、 日 本私立学校振興・共済事業団。 【GPIFの保有資産の残高と構成比】 (兆円) 180 160 ■国内株式の7.1兆円は、直近の東証株価指数 (TOPIX)の時価総額の約2%に相当します。 ■GPIFの他に、3共済 (*) などの公的年金や簡保、 ゆうちょの資金を合わせると20兆円を超える国内 株式の増加余地があるとの試算もあります。こう した資金は徐々に市場に流入すると思われるこ とから、国内株式市場の下値を支える資金として の期待が続きそうです。 2014年3月末 その他 25.0% 外国株式 国内株式 外国債券 国内債券 ▲12.3% 2014年12月末 35.0% 基本ポートフォリオによる残高構成比 (注)棒グラフの構成比は四捨五入の関係で合計が100%とならない場合があります。 (出所)GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するも のではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、 将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今 後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証 するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に 帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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