21武生第二中学校坂口分校(PDF形式:291KB);pdf

僕たちエコメイト
越前市武生第二中学校坂口分校
1.はじめに
本校は1年3名、3年3名の計6名である。廊下でつながった坂口小学校とは集会や
委員会活動、清掃活動を縦割り班で行っている。職員室は小中共通で、小学校の先生が
国語・社会・体育を担当し、中学校の先生が算数・理科・図工に入っている。総合的な
学習ではエコビレッジの指導をうけ、世界子どもフォーラム・フォローアップ大会に参
加(H25)するほどの環境教育を続けている。
2.活動内容
(1)坂口エコメイト
今から13年前、越前市エコビレッジ交流センターがオープンした時、
「身近な水辺
の自然観察隊」としてスタートした。つまり自然を教材にした野外学校の生徒というこ
とになる。エコメイトには幼稚園・小学校・分校全員が登録し、現在は36名いる。保
険にも入り、土日にフォーラムに参加したり調査活動をしたりする。この場合エコビレ
ッジの指導員が引率することとなり助かっている。今年度は8月17日(日)にサンド
ームにて、
「コウノトリこどもフォーラム」に参加し、生き物のいる大切さを多くの人
に訴えた。
(2)吉野瀬川の源流調べ
今年は川探検を実行し、魚などの生き物がふえ
るにはどんな環境が適しているのか考えること
とした。山に入り、源流にたどり着いた。ヤゴや
サワガニやアカガエルがいて、どんな生き物でも
指導員さんは名前を教えてくれるのには驚いた。
山には筋のような流れがあり、次々と集まって吉
野瀬川ができていることを確認できた。
(3)川探検
川の生き物調査をした。昔は、田んぼと川がつながっ
ていてドジョウやフナが行き来していたらしいが、今の
川は田んぼの5mほど下を流れ、3面ともコンクリート
に覆われている。昔の面影はないそうだ。子どもたちは
カワムツを捕まえたり、カゲロウやカワゲラをみつけた
りした。探検が大好きな男子3人組が頼もしかった。
(4)吉野瀬川ダム工事現場見学
坂口地区の下流にダムを建設している。上流に
住む自分たちがダムのことを知るために、
「吉野瀬
川ダム建設事務所」を見学した。ダム建設により
希少種の生き物がいなくならないように、新たに
ビオトープを作り保護するなど、環境保全をしっ
かり考えていることには感心した。
3.終わりに
初めてエコメイトの活動に参加して、坂口地区には残された自然がいっぱいあること
に気づいた。子育てするなら坂口だ。彼らが卒業する時には、地域や自然を大切にする
心豊かで明るい若者になっているよう、学校生活を充実させていきたい。