〇 A 0 (12) 特許協 力条約 に基 づ いて公 開 され た国際 出願 (19) 世界知的所有権機関 国際事務局 (43) 国際公 開 曰 2011 年 4 月 28 日( 28.04.2011) (51) 国際特 許分 類 : G01N 33/566 (2006.01) 7/ 7 (2006.01) C07K 14/435 (2006.01) (72) (7 5 ) C12N 15/09 (2006.01) G01N 33/15 (2006.01) G01N 33/50 (2006.01) (21) 国際 出願番号 : (22) 国際 出願 日: (25) 国際 出願 の言語 : 日本語 (26) 国際公 開の言語 : 日本語 (30) 優先権データ: 特願 (71) PCT/JP20 10/068272 2010 2009-241290 200 年 年 10 10 月 18 曰(18. 10.2010) 月 20 曰(20. 10.2009) JP 出願 人 ( 米 国 を除 く全 ての 指 定 国 につ い て) :国 立 大学 法 人東 工 業大学 (Tokyo Institute of Tech nology) [JP/JP]; T 1528550 東京都 目黒 区大 岡 山 2 2 Tokyo (JP). 藤 本 製 薬 株 式 含社 (Fujimoto Pharmaceutical Corporation) [JP/JP]; T 5808503 1 丁 目 3 番 4 0 号 Osaka 大 阪府松 原巿 西 大塚 (JP)- 発 明者 ;お よび 発 明 者 / 出願 人 ( 米 国 に ? い て の み ):半 田 宏 (HAND ん Hirosh り[JP/JP]; 〒2268503 神奈 川 県横 浜 巿 緑 区長 津 田 町 4 2 5 9 国立 大 学 法 人 東 京 工 業 大 学 内 Kanagawa (JP). 安 藤 秀 樹 (ANDO, Hideki) [JP/JP]; 〒2268503 神奈 川 県椟 浜 巿 緑 区長 津 田町 4 2 5 9 国立 大 学 法 人 東 京 工 業 大 学 内 Kanagawa (JP). 伊 藤 拓水( ITOH, Takumi) [JP/JP]; 〒2268503 神奈 川 県横 浜 巿 緑 区長津 田町 国立 大学 法 人東 京工 業大学 内 Kana 4 2 5 9 健 太郎( gawa ( JP) . 堀 田 HOTTA, Kentaro) [JP/JP] ; 〒2268503 神 奈 川 県横 浜 巿 緑 区長 津 田町 4 2 5 国 立 大 学 法 人 東 《 工 業 大 学 内 Kanagawa 9 (JP)- (74) 代理 人: 野村 健 一 ,外 (NOMURA, Kenichi et aL); 〒2210835 神 奈 川 県横 浜 巿 神 奈 川 区鶴 屋 町 3 丁 目 3 0 番の 1 農機会館 4 階 Kanagawa (JP). (81) 指定 国 ( 表示 の な い限 り、全 ての種 類の 国 内保 護 が 可 肯 ) : AE, AG, AL, AM, AO, AT, AU, AZ, BA, BB, BG, BH, BR, BW, BY, BZ, CA, CH, CL, CN, CO, CR, CU, CZ, DE, DK, DM, DO, DZ, EC, EE, EG, ES, FI, 続 葉有] (54) Title: (54) SCREENING METHOD UTILIZING THALIDOMIDE-TARGETING FACTOR 発 明の名称 : サ リ ドマイ ド標 的因子 を利用 したス ク リー ニ ング方法 [図 纖 . 嚼 (57) Abstract: Disclosed i s a means for developing a compound which has n o teratogenicity while retaining a useful activity. Specifically disclosed i s a method for screening for a non-teratogenic substance, which i s characterized by comprising: bringing each of test substances into contact with cerebron or a fragment thereof; evaluating the bindability of the test substances to cere bron or the fragment thereof; and selecting a test substance that does not bind t o cereblon or the fragment thereof or a test sub- 要 約 : 有用 な作 用 を保 持 しつつ 、催 奇性 を除去 した化合 物 を開発 す る手段 を提供 す る ことを 目的 と して、被験 物質 をセ レブ ロン も しくはその 断片 と接触 させ 、被 験 物質 の セ レブ ロン も しくはその 断 片 に 対す る結合 性 を評価 し、セ レブ ロン も しくはその 断片 と結 合 しな い被 験 物質 、又 はセ レブ ロン も しくは その 断 片 との結 合性 がサ リ ドマイ ドょ リも低 い被 験 物 質 を選択 す る ことを特 徴 とす る非催 奇性 物質 の ス ク リー ニ ング方法 を提供 す る。 (57) GB, GD, GE, GH, GM, GT, HN, HR, HU, ID, IL, IN, IS, JP, KE, KG, KM, KN, KP, KR, KZ, LA, LC, LK, LR, LS, LT, LU, LY, MA, MD, ME, MG, MK, MN, MW, MX, MY, MZ, NA, NG, NI, NO, NZ, OM, PE, PG, PH, PL, PT, RO, RS, RU, SC, SD, SE, SG, SK, SL, SM, ST, SV, SY, TH, TJ, TM, TN, TR, TT, TZ, UA, UG, US, UZ, VC, VN, ZA, ZM, ZW. (84) 指定国 ( 表示の ない限 り、全ての種類の広域保 言 蒦が 可肯 ) : ARIPO (BW, GH, GM, KE, LR, LS, MW, MZ, NA, SD, SL, SZ, TZ, UG, ZM, ZW), ユー ラシア (AM, AZ, BY, KG, KZ, MD, RU, TJ, TM), ョ一 ロッ/ く (AL, GB, NL, (BF, NE, AT, BE, BG, GR, HR, HU, NO, PL, PT, BJ, CF, CG, SN, TD, TG). CH, CY, CZ, DE, DK, EE, ES, FI, FR, IE, IS, IT, LT, LU, LV, MC, MK, MT, RO, RS, SE, SI, SK, SM, TR), OAPI CI, CM, GA, GN, GQ, GW, ML, MR, 添付公開書類: 一 一 国際調査報告 ( 条約第 2 1 条(3)) 明細書 の別個の部 分 と して表 した配 列 リス ト (規則 5.2(a)) 明 発 明の名称 細 書 : サ リ ドマ イ ド標 的 因 子 を 利 用 し た ス ク リ ー ニ ン グ 方 法 技術分野 [0001 ] 本 発 明 は 、 サ リ ドマ イ ド標 的 因 子 で あ る セ レ ブ ロ ン (cereb l o n :GRBN と 略 記 す る こ と が あ る 。 ) ま た は そ の 断 片 を 利 用 した 非 催 奇 性 物 質 、 例 え ば 、 医 薬 、 医 薬 品 添 加 物 、 食 品 、 食 品 添 加 物 、 特 に 、 非 催 奇 性 サ リ ドマ イ ド誘 導 体 の ス ク リ ー ニ ン グ 方 法 及 び サ リ ドマ イ ドの ア ン タ ゴ ニ ス 卜の ス ク リ ー ニ ン グ 方 法 に 関 す る 。 ま た 、 本 発 明 は 、 サ リ ドマ イ ド と の 結 合 性 は 低 い が 、 ュ ビ キ チ ン リ ガ 一 ゼ 複 合 体 の 構 成 因 子 と し て の 機 能 は 保 持 す る 変 異 型 GRBN 、 そ れ を コ ー ドす る 核 酸 、 及 び そ の 核 酸 を 導 入 し 、 発 現 さ せ た 非 ヒ ト動 物 に 関 す る 。 背景技術 [0002] 1 950 年 代 後 半 か ら 6 0 年 代 始 め に か け て 、 サ リ ドマ イ ドは 鎮 静 剤 と し て 4 0 を 超 え る 国 で 販 売 され 、 ま た そ れ は しば しば 妊 娠 中 の 女 性 の つ わ り防 止 の た め に 処 方 さ れ た 。 サ リ ドマ イ ドに 催 奇 性 が あ る と い う こ と が 顕 著 化 さ れ 、 そ の 使 用 が 停 止 さ れ る ま で に 死 産 を 含 め る と 数 千 〜 1 万 人 を 超 え る 奇 形 (形 態 形 成 障 害 ) が 生 じた と 推 定 さ れ て い る (引 用 文 献 1-3) 。 妊 娠 中 3-8 週 目 の 女 性 が サ リ ドマ イ ドを 服 用 す る と 、 胎 児 に サ リ ドマ イ ド胎 芽 病 と 呼 ば れ る 四 肢 、 耳 、 心 臓 、 そ して 消 化 器 官 に お け る 形 態 形 成 障 害 を 引 き 起 こす 。 中で も四肢 (引 用 文 献 1-3) 耳 の 頻 度 は 著 し い 。 フ ォ コ メ リ ア (phocome l i a ) と し て 知 ら れ る 四 肢 の 異 常 は 、 腕 や 足 が 短 く な る こ と に 特 徵 づ け られ 、 ま た 耳 の 異 常 に つ い て は 無 耳 症 や 小 耳 症 、 難 聴 に 代 表 され る 。 そ の 原 因 解 明 に お い て 相 当 な 努 力 が な され て い る に も か か わ らず 、 こ の 発 生 異 常 に つ い て わ か っ て い る こ と は わ ず か で あ る 。 こ れ ま で の 研 究 に よ り サ リ ドマ イ ドが 酸 化 ス ト レ ス 誘 導 や 血 管 新 生 阻 害 効 果 を 持 っ て い る こ と が わ か っ て お り、 そ れ は 催 奇 性 の 原 因 と して あ り う る も の で あ る (引 用 文 献 4-5) 。 しか しな が ら 、 い く つ か の 重 要 な 問 い が 残 され て い る 。 す な わ ち 、 い か な る 分 子 が 直 接 の 標 的 で あ り、 そ して ど の よ う に して そ の 標 的 因 子 は 催 奇 性 を 担 う の か で あ る 。 と こ ろ で 、 ヒ トの 軽 度 精 神 遅 延 の 原 因 候 補 因 子 と して GRBN と い う タ ン パ ク [0003] 質 が 知 られ て い る (非 特 許 文 献 1 、 引 用 文 献 1 1 ) i n 1 (DDB1 ) と い う タ ン パ ク 質 と 結 合 す る こ と も 報 告 さ れ d DNA B i n d i n g prote て い るが 。 こ の タ ン パ ク 質 は 、 Damage (非 特 許 文 献 2 、 引 用 文 献 12 ) 、 サ リ ドマ イ ドと の 関 連 性 に つ い て は 何 の報 告 もな い。 先行技術文献 非特許文献 [0004] 非 特 許 文 献 1 :丄 y, Neuro l ogy 63, . Hi 927 非 特 許 文 献 2 :S . Angers i ns, J. (2004) et Puc i l owska, R. Nature 590 Q. Lombard i , J. P. Roone . a に, 443, (2006) . 発 明の開示 発 明 が 解 決 しょ う とす る 課 題 [0005] 近 年 に な り、 サ リ ドマ イ ドは 多 発 性 骨 髄 腫 や 痛 み を 伴 う ハ ン セ ン 病 の 一 種 で あ る ら い 性 結 節 性 紅 斑 の 治 療 に お い て 使 用 され る こ と が 多 くな つ て い る ( 引 用 文 献 2 , 3 , 6, 7) 。 そ の 詳 細 な メ カ ニ ズ ム は 不 明 な が ら 、 サ リ ドマ イ ド は これ ら疾 患 に 対 して 良 好 な 効 果 を 発 揮 す る こ と が 分 か っ て い る 。 しか しな が ら 、 催 奇 性 が 依 然 と して あ る こ と か ら 、 サ リ ドマ イ ド使 用 は 厳 格 な 統 制 の 下 で しか 行 え な い (引 用 文 献 8 ) 。 サ リ ドマ イ ドの 催 奇 性 除 去 は 、 こ の 有 用 な 効 果 を よ り広 範 に 応 用 さ せ て い く上 で 極 め て 望 ま れ て い る の で あ る 。 [0006] 本 発 明 は 、 以 上 の よ う な 技 術 的 背 景 の 下 に な さ れ た も の で あ り、 サ リ ドマ ィ ドの 有 用 な 薬 理 作 用 を 保 持 しつ つ 、 催 奇 性 の な い サ リ ドマ イ ドの 代 替 薬 を 開 発 す る 手 段 を提 供 す る こ と を 目的 の 一 つ とす る 。 課 題 を解 決 す る た め の 手 段 [0007] 本 発 明 者 は 、 上 記 課 題 を 解 決 す る た め 鋭 意 検 討 を 重 ね た 結 果 、 サ リ ドマ イ ドが GRBN に 結 合 し、 GRBN を 構 成 因 子 と す る ュ ビキ チ ン リ ガ ー ゼ 複 合 体 の 活 性 を 阻 害 す る こ と に よ っ て 催 奇 性 が 生 じ る こ と を 見 出 した 。 上 述 した よ う に 、 G RBN が ヒ 卜の 軽 度 精 神 遅 延 の 原 因 候 補 因 子 で あ る こ とや GRBN が DDB1 と結 合 す る こ と は 既 に 知 られ て い た が 、 サ リ ドマ イ ドとの 関 連 性 に つ い て は 全 く知 られ て い な か った 。 従 っ て 、 本 願 出 願 時 に お い て 、 GRBN が サ リ ドマ イ ドの 催 奇 性 に お け る標 的 因 子 で あ る こ と は 、 全 く予 測 で き な か った こ と で あ る 。 [0008] 以 上 の 知 見 か ら、 サ リ ドマ イ ド誘 導 体 を セ レ ブ ロ ン と接 触 させ 、 セ レ ブ 口 ン との 結 合 性 を 調 べ る こ と に よ りそ の サ リ ドマ イ ド誘 導 体 の 催 奇 性 を 予 見 す る こ とが で き る 。 この 新 知 見 を さ らに 発 展 させ れ ば 、 サ リ ドマ イ ド誘 導 体 に 限 らず 、 す べ て の 被 験 物 質 に お い て GRBN との 結 合 性 を 調 べ れ ば そ の 物 質 の サ リ ドマ イ ド様 の 催 奇 性 の 有 無 を 予 見 す る こ とが で き る 。 ま た 、 本 発 明 者 は 、 ヒ ト由 来 GRBN の N末 端 か ら339 〜442 番 目の ア ミ ノ 酸 残 基 が サ リ ドマ イ ドの 結 合 領 域 で あ る こ と 、 お よ び N末 端 か ら384 番 目の チ ロ シ ン 及 び 386 番 目の トリブ トフ ァ ン を ァ ラ ニ ン に 置 換 した ヒ ト由 来 の GRBN は 、 ュ ビ キ チ ン リガ 一 ゼ 複 合 体 の 構 成 因 子 と して の 機 能 を 保 持 しつ つ 、 サ リ ドマ イ ド との 結 合 性 が 低 下 す る こ と も見 出 した 。 [0009] 本 発 明 は 、 以 上 の 知 見 に 基 づ き 完 成 され た も の で あ る 。 [001 0] 即 ち 、 本 発 明 は 、 以 下 の 〔1 〕 〜 〔1 1 〕 を提 供 す る も の で あ る 。 〔1 〕 被 験 物 質 を セ レ ブ ロ ン も し くは そ の 断 片 と接 触 させ 、 被 験 物 質 の セ レ ブ ロ ン も し くは そ の 断 片 に 対 す る結 合 性 を 評 価 し、 セ レ ブ ロ ン も し くは そ の 断 片 と結 合 しな い被 験 物 質 、 又 は セ レ ブ ロ ン も し くは そ の 断 片 との 結 合 性 が サ リ ドマ イ ドよ りも低 い被 験 物 質 を選 択 す る こ と を 特 徴 とす る 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 。 〔2 〕 被 験 物 質 が 医 薬 で あ る こ と を 特 徴 とす る 〔1 〕 に 記 載 の 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 。 〔3 〕 被 験 物 質 が 、 一 般 式 (1 ) [ 化 1] で 表 され る サ リ ドマ イ ド誘 導 体 で あ る こ と を 特 徴 とす る 〔1 〕 又 は 〔2 〕 に 記 載 の 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 ; た だ し、 式 (1 ) 中 、 X が R (A ) 、X が R 5 で、 Y が R 6 5 _ R _ R 8 7 で、 Y が R 6 _ R 8 で あ る場 合 を化 合 物 で あ る 場 合 を 化 合 物 (B ) 及 び X が R 5 で 、 Y が R 8 で あ る 場 合 を 化 合 物 (C ) と し、 ま た 、 R 、 R 2 、 R 3 お よ び R 4 は _ H ;— O H ;= 0 ;直 鎖 お よ び 分 枝 ア ル カ ン 、 ア ル ケ ン 、 ア ル キ ン ;環 式 ア ル カ ン 、 ア ル ケ ン お よ び ア ル キ ン ;環 式 な らび に 非 環 式 ア ル カ ン 、 ア ル ケ ン お よ び ア ル キ ン の 組 み 合 わ せ ;ア ル コ 一 ル 、 ア ル デ ヒ ド、 ケ トン 、 カ ル ボ ン酸 、 エ ス テ ル 、 ま た は 環 式 、 非 環 式 と組 み 合 わ せ た エー テル 部 分 、 あ る い は環 式 ァ ミ ノ ;_ M O n ま た は 一 0 — M O n 非 環 式 部 分 の 組 み 合 わ せ ;ァ ザ ; [ 式 中 、 M = N そ して n = 2 ;M = S そ して n = 2 ま た は 3 ;あ る い は M = P そ して n = _ 3 で あ る] ;そ して ハ ロゲ ン か ら選 択 す る こ とが で き ;R 5 、 R 6、 R 7お よ び R 8 は そ れ ぞ れ 独 立 して 式 (2 ) [ 化 2] Z I - C- R 1 o また は _ 0 _ Z I _ N —R (2 ) ( 式 中 、 Z は 任 意 で あ り、 そ して 上 記 R の 定 義 と 同 じで あ る ) か ら選 択 され ;そ して R 10 は 上 記 の 定 義 と 同 じで あ る か 、 ま た は (Z が な い 場 合 に は ) R 10 は = 0 で あ り ; R 9 は 式 (3 ) 、 (4 ) 、 ( 5 ) 、 ( 6 ) ま た は (7 ) [ 化 3] R R l2 (3 ) R 4 R l3 [ 化 4] [ 化 5] R R l6 — (5 ) 4 R l5 [ 化 6] (6 ) - R R l5 R l — 式 中、各 々の R R l6 _ R 17 は ( 独 立 して ) 上 記 R 5の 定 義 と 同 じで あ り [ 化 7] R 8 I - CI R 2 0 ( 7 式 中、 R H, 2 ) 18 、R - C H , 19 お よ び R 20 は 独 立 して - C O O H, n C O N H - C O N H 2 , - C H 2 ) n - C O O H, - (C H 2 か ら選 択 され 、 n = 1 _ 4 を 有 す る 部 分 で あ る 。 〔4 〕 セ レ ブ ロ ン の 断 片 が 、 配 列 番 号 7 に 示 す ア ミ ノ 酸 配 列 に お い て 、 そ の N 末 端 か ら339 〜442 番 目の ァ ミ ノ 酸 配 列 を 有 し、 そ れ 以 外 の ァ ミ ノ 酸 配 列 に お い て 1 又 は複 数 の ア ミノ酸 残 基 の 置 換 、 欠 失 お よ び 又 は 付 加 が な され た ァ ミ ノ 酸 配 列 を 有 す る も の で あ る こ と を 特 徴 とす る 〔1 〕 〜 〔3 〕 の い ず れ か に 記 載 の 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 。 〔5 〕 セ レ ブ ロ ン 又 は そ の 断 片 が 、 担 体 に 固 定 され て い る こ と を 特 徴 とす る 〔1 〕 〜 〔4 〕 の い ず れ か に 記 載 の 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 。 〔6 〕 サ リ ドマ イ ド誘 導 体 が 、 サ リ ドマ イ ド又 は 既 知 の サ リ ドマ イ ド誘 導 体 の も つ 薬 理 作 用 を 持 つ も の で あ る こ と を 特 徴 とす る 〔3 〕 に 記 載 の 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 。 〔7 〕 被 験 物 質 を セ レ ブ ロ ン 又 は そ の 断 片 と接 触 させ 、 被 験 物 質 と セ レ ブ 口 ン 又 は そ の 断 片 の 結 合 性 を 調 べ 、 セ レ ブ ロ ン 又 は そ の 断 片 と結 合 す る 被 験 物 質 を 選 択 す る 工 程 、 及 び 前 記 工 程 で 選 択 され た 被 験 物 質 の 中 か ら、 i ) 催 奇 性 、 又 は i i ) セ レ ブ ロ ン を 含 む ュ ビキ チ ン リガ ー ゼ 複 合 体 の 活 性 阻 害 作 用 を 軽 減 す る 物 質 を 選 択 す る 工 程 と を 含 む こ と を 特 徴 とす る 催 奇 性 物 質 の ア ン タ ゴ ニ ス トの ス ク リー ニ ン グ 方 法 。 〔8 〕 セ レ ブ ロ ン 又 は そ の 断 片 が 、 担 体 に 固 定 され て い る こ と を 特 徴 とす る 〔7 〕 に 記 載 の 催 奇 性 物 質 の ア ン タ ゴ ニ ス 卜の ス ク リー ニ ン グ 方 法 。 〔9 〕 以 下 の (a) 及び 又 は (b) の ァ ミ ノ 酸 置 換 を 有 す る こ と を 特 徴 とす る 変 異 型 セ レブ ロ ン ; (a) ヒ ト由 来 の セ レ ブ ロ ン に お け る N末 端 か ら384 番 目の チ ロ シ ン 若 し くは これ に 相 当 す る ア ミ ノ 酸 が ァ ラ ニ ン に 置 換 され た も の (b) ヒ ト由 来 の セ レ ブ ロ ン に お け る N末 端 か ら386 番 目の トリ ブ トフ ァ ン 若 し く は これ に 相 当 す る ア ミ ノ 酸 が ァ ラ ニ ン に 置 換 され た も の 。 〔1 0 〕 〔9 〕 に 記 載 の 変 異 型 セ レ ブ ロ ン を コー ドす る こ と を 特 徴 とす る核 酸。 〔1 1 〕 〔1 0 〕 に 記 載 の 核 酸 を遺 伝 子 と して 導 入 し、 発 現 させ た こ と を 特 徵 とす る サ リ ドマ イ ド催 奇 性 耐 性 非 ヒ ト動 物 。 発 明の効 果 [001 本 発 明 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 に よ っ て 得 られ る 非 催 奇 性 物 質 は 、 サ リ ドマ ィ ド様 の 催 奇 性 の 有 無 を 予 見 す る こ とが で き 、 非 催 奇 性 サ リ ドマ イ ド誘 導 体 は 、 サ リ ドマ イ ドの 代 替 薬 と して 有 用 で あ る 。 ま た 、 本 発 明 の ス ク リ一 ニ ン グ 方 法 に よ っ て 得 られ る サ リ ドマ イ ドの ア ン タ ゴ ニ ス トは 、 サ リ ドマ イ ドに よ る催 奇 性 リス ク を軽 減 す る働 き が あ る 。 [001 2] 本 発 明 の 変 異 型 GRBN を コー ドす る核 酸 を遺 伝 子 と して 導 入 し、 発 現 させ た 動 物 は 、 サ リ ドマ イ ドの 催 奇 性 に 耐 性 を 示 す の で 、 サ リ ドマ イ ド薬 理 効 果 の 評 価 な どに有 用 で あ る。 図面 の簡 単 な説 明 [001 3] [ 図 1] GRBN 及 び DDB1 に 対 す る サ リ ドマ イ ド( tha i ) の 結 合 性 に 関 す る 図 。 ( A) サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビ一 ズ (+) あ る い は コ ン ト口一 ル ビ一 ズ (- )を 用 い 、 HeLa 細 胞 抽 出 液 か らサ リ ドマ イ ド結 合 タ ンパ ク を精 製 した 。 サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビ — ズ に 結 合 した タ ンパ ク は サ リ ドマ イ ドの 添 加 に よ り溶 出 され る 。 溶 出 され た タ ンパ ク は 電 気 泳 動 後 、 銀 染 色 を 行 った ( 上 図 ) 。 星 印 (*) は 非 特 異 的 に 結 合 した タ ンパ ク で あ る 。 結 合 した タ ンパ ク は タ ン デ ム 質 量 分 析 、 ウ ェ ス タ ン プ ロ ッ トに よ り、 GRBN と DDB1 と 同 定 され た 。 0 . 3mM の サ リ ドマ イ ドを ビー ズ と 混 合 す る前 の 抽 出 液 に 加 え て お く こ と で 、 溶 出 され る GRBN と DDB1 は 減 少 した 。( B) 精 製 した 組 み 換 え タ ンパ ク 質 で あ る GRBN-FLAG お よ び DDB1 -V5-H i s に サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ を 混 合 した 。 サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ に 結 合 す る タ ンパ ク が GRBN あ る い は DDB1 か を ウ ェス タ ン プ ロ ッテ ィ ン グ に よ り解 析 した 結 果 、 ビー ズ に 結 合 した タ ンパ ク は GRBN で あ った 。 ( G) GRBN-FLAG 、 DDB1-V5-H i s を 同 時 に も し くは 単 独 で Sf9 細 胞 に 発 現 させ 、 FLAG 抗 体 を 用 い て 免 疫 精 製 した 。 精 製 され た タ ンパ ク 質 を 電 気 泳 動 後 、 ク マ シ 一 (Goomass i e) で 染 色 した と こ ろ 、 DDB1 が 検 出 され た 。 [ 図 2] GRBN 、 DDB 1 、 及 び Gu l l i n 4A (Gu l 4A) に よ る E3 複 合 体 形 成 に 関 す る 図 。 ( A) FH-GRBN お よ び DDB1-V5-H i s を HeLa 細 胞 に 共 発 現 させ 、 免 疫 染 色 した 。 DAP I は 4' 6- d i ami d i no- 2- pheny l i ndo l e で あ る 。 GRBN 、 DDB1 は 主 に 核 に 共 局 在 して お り、 細 胞 質 で も検 出 され た 。 ( B) FH-GRBN を 安 定 的 に 発 現 す る 293T 細 胞 ま た は コ ン トロー ル 細 胞 (mock) 抽 出 液 を FLAG 抗 体 に よ り免 疫 沈 降 し、 ウ ェス タ ン ブ ロ ッテ イ ン グ を 行 った と こ ろ 、 GRBN 複 合 体 と して DDB1 、 Gu l 4A 、 Roc1 が 共 沈 した 。 ( G) 図 の 量 の FH-GRBN と DDB2 発 現 べ ク タ 一 を 293T 細 胞 に 共 導 入 した 。 I n put 、 お よ び FLAG 抗 体 に て GRBN と共 沈 した 分 子 を ウ ェス タ ン ブ ロ ッテ イ ン グ に よ り解 析 した (I B) 。 DDB2 を 強 発 現 させ る こ と に よ り、 GRBN と共 沈 す る DDB1 量 は 低 下 した 。 ( D) FH-GRBN を 安 定 的 に 発 現 す る 293T 細 胞 に 、 Gu l 4A s i RNA も し くは コ ン トロー ル s i RNA を 導 入 し、 MG1 32 を 加 え た 。 Rl PAbuffer で 細 胞 を 溶 解 し、 FLAG 抗 体 に て 免 疫 沈 降 後 、 Ubqu i t i n (Ub) 抗 体 で ウ ェ ス タ ン プ ロ ッ トを 行 つた 。 MG1 32 処 理 に よ る GRBN の 自 己 ュ ビキ チ ン化 は Gu l 4A s i RNA に よ り抑 制 さ れた。 ( E) FH-GRBN (WT 、 野 生 型 ) も し くは DDB1 との 結 合 能 を 欠 くGRBN 変 異 体 ( △ Mi d、 GRBN の 187 か ら260 番 目の ア ミ ノ 酸 を 欠 損 させ た 変 異 体 )を 安 定 的 に 発 現 す る 293T 細 胞 に MG 132 を 加 え Dと 同 様 の 操 作 を 行 った 。 △ Mi d の 発 現 細 胞 で は MG1 32 処 理 に よ る GRBN 変 異 体 の 自 己 ュ ビキ チ ン化 は 抑 制 され た 。 [ 図 3] サ リ ドマ イ ドに よ る GRBN 機 能 の 阻 害 に 関 す る 図 。 ( A) GRBN ( 野 生 型 ) な らび に GRBN 変 異 体 の 図 。 星 印 は ァ ラ ニ ン置 換 を 示 す 。 ( B) GST-GRBN 野 生 型 あ る い は 変 異 体 タ ンパ ク に サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ を 混 合 し、 結 合 した GRBN 変 異 体 類 を 銀 染 色 で 検 出 した 。 野 生 型 な らび に GRBN の G末 端 側 104 ァ ミ ノ 残 基 を 発 現 す る 変 異 体 が 結 合 した 。 融 合 タ ンパ ク 質 の 全 長 の も の を ar rowhead で 示 し た。 ( G) FH-GRBN 野 生 型 あ る い は 変 異 体 類 を過 剰 発 現 す る 293T 細 胞 抽 出 液 に サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ を 混 合 し、 結 合 した GRBN 変 異 体 類 を ウ ェス タ ン プ ロ ッテ ィ ン グ で 検 出 した 。 野 生 型 に 比 べ GRBN Y384A 、W386A 変 異 体 は サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ へ の 結 合 が 弱 く、 2 点 変 異 体 (YW/AA) で は さ らに 結 合 が 低 下 し た。 ( D) GRBN-V5-H i s ( 野 生 型 ) お よ び 変 異 体 FH-GRBN YW/AA を HeLa 細 胞 に 共 導 入 し 、 免 疫 染 色 した 。 DAP I は 4 l i ndo l e で あ る 。 野 生 '6- d i ami d i no- 2 - pheyny 型 な ら び に 変 異 体 GRBN YW/AA の 細 胞 内 局 在 に 違 い は な か っ た 。 (E) FH-GRBN YW /AA を 発 現 す る 293T 細 胞 抽 出 液 を FLAG 抗 体 に て 免 疫 沈 降 後 、 ウ ェ ス タ ン プ ロ ッ トを 行 っ た と こ ろ 、 DDB1 、 Gu l 4 A 、 Roc1 が YW/AA 変 異 GRBN と 共 沈 した 。 ( 野 生 型 ) も し く は FH-GRBN ) FH-CRBN 2 E に 示 した 工 程 を 行 っ た 。 (G) (F 及 びG YW/AA を 発 現 さ せ た 293T 細 胞 に お い て 図 に お い て は 回 収 の 4 時 間 前 に サ リ ドマ イ ドを 処 理 した 。 MG1 3 2 に よ る GRBN の 自 己 ュ ビ キ チ ン 化 は サ リ ドマ イ ドの 前 処 置 に よ り 抑 制 さ れ た が 、 YW/AA 変 異 GRBN で は サ リ ドマ イ ドに よ る 抑 制 は 見 られ な か っ た [ 図 4 ] サ リ ドマ イ ド処 理 お よ び GRBN 複 合 体 の 抑 制 に よ る ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ に お け る発 生 異 常 に 関 す る 図 。 (A 及 び B) ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ 胚 を 図 の 濃 度 の サ リ ド マ イ ドに 薬 浴 さ せ た 状 態 で 発 達 さ せ た 。 サ リ ドマ イ ドの 処 置 に よ り 、 胸 鰭 、 耳 胞 の 発 達 が 阻 害 さ れ た 。 ( Gか ら F) zcrbn AMO (zcrbn ant i sense o l i gonuc l eot i de) を 単 独 も し く は zcrbn 。 zcrbn AMO に よ り 、 胸 鰭 、 耳 胞 の 発 達 は 阻 害 さ れ た が 、 zcrbn す る こ とで緩 和 で きた 。 (G morpho l i no mRNA と と も に 1 細 胞 期 の 胚 に 注 入 した mRNA を 共 導 入 か ら I ) zcu l 4 a AMO を 単 独 も し く は zcu l 4 a mRNA と と も に 1 細 胞 期 の 胚 に 注 入 した 。 zcu l 4 a AMO に よ り胸 鰭 、 耳 胞 の 発 達 は 阻 害 さ れ た が 、 zcu l 4 a mRNA を 共 導 入 す る こ と で 緩 和 で き た 。 (A 定 し ア ル シ ア ン ブ ル ー で 染 色 した 。 上 図 は 胚 の 背 側 図 下 図 は 胸 鰭 の 拡 大 図 で あ る 。 胸 鰭 は arrowhead お け る 耳 胞 の 拡 大 図 で あ る 。 ( D及 び G) owth zat factor 8a) な び に shh 48hpf 及 び G) 7 5 hpf の 胚 を 固 (do r s a I V i ew) で 示 した 。 (B, で ある。 E 及 び H) 30hpf の 胚 に 対 しfgf 8 a ( f i brob (son i c hedgehog) に l ast gr プ ロ 一 フ で i n s i t u hybr id i i o n を 行 っ た 。 ヒ レ 芽 (f i n bud) の 拡 大 図 を 示 した 。 zGrbn 、 zGu l 4 a の 発 現 抑 制 に よ りfgf 8 a の 発 現 低 下 が み られ 、 そ れ ぞ れ の mRNA を と も に 導 入 す る こ と で 緩 和 さ れ た 。 shh 発 現 に は ほ ぼ 影 響 は な か っ た 。 (F 及 び I) 30hpf 胞 の サ イ ズ を 未 処 理 の 検 体 に 対 す る 比 と し て グ ラ フ に 表 した 。 ***p n i nj , 非注入 に お ける耳 〈 0 . 001 , 未処理)。 [ 図 5 ] 変 異 型 GRBN の 発 現 に よ る サ リ ドマ イ ド催 奇 性 抑 制 に 関 す る 図 。 1 細 胞 期 u の 胚 に zcrbn mRNA ( 野 生 型 ) も し くは zcrbn YW/AA の mRNA を 注 入 し、 サ リ ドマ ィ ドに 薬 浴 させ た 。 ( A) 27hpf に お け る 耳 胞 の 拡 大 写 真 。 ( B) 30hpf に お け 耳 胞 の サ イ ズ を未 処 理 の 検 体 に 対 す る 比 で グ ラ フ に 示 した も の 。 * p〈 0 . 05, **p<0. 0 1 。 zcrbn YW/AA を過 剰 発 現 した 胚 で は 、 サ リ ドマ イ ドは 耳 胞 の 発 達 に 影 響 を 及 ぼ さ な か った 。 ( G及 び り) 48hpf に お け る胚 を f gf 8 あ る い は shh プ ロー ブ で i n s i t u hybr i d i zat i on を 行 った 。 図 に は ヒ レ 芽 の 拡 大 写 真 を 示 して い る 。 un i nj , 未 処 理 。 zcrbn YW/AA を発 現 させ た 胚 で は 、 サ リ ドマ イ ドに よ る fgf8a 発 現 の 減 少 が 緩 和 した 。 [ 図 6] サ リ ドマ イ ドの F G ビー ズ へ の 固 定 化 方 法 の 模 式 図 。 ( A及 び B) サ リ ドマ イ ドお よ び そ の 誘 導 体 で あ る FR259625 の 構 造 。 ( G) サ リ ドマ イ ド固 定 化 反 応 の 流 れ。 [ 図 7] 様 々 な 細 胞 種 か らの サ リ ドマ イ ド結 合 因 子 の 精 製 に 関 す る 図 。 図 に 示 し た よ うな 細 胞 種 の 抽 出 液 に サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ を 添 加 し反 応 させ た 。 サ リ ドマ イ ドに よ り溶 出 され た 画 分 の DDB1 な らび に GRBN を ウ ェス タ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ で 検 出 した 。 競 合 阻 害 は 0 . 3mM の サ リ ドマ イ ドを 、 ビー ズ と結 合 させ る前 の 抽 出 液 に 加 え て い る 。 様 々 な 細 胞 種 に お い て 、 サ リ ドマ イ ド結 合 タ ン パ ク と して GRBN な らび に DDB 1が 検 出 で き た 。 [ 図 8] DDB1 の GRBN に 対 す る結 合 性 に 関 す る 図 。 FH-GRBN を 安 定 的 に 発 現 す る 293 T細 胞 株 も し くは コ ン トロー ル 細 胞 (mock) 抽 出 液 を FLAG 抗 体 に よ り免 疫 沈 降 を 行 い 、 SDS-PAGE お よ び 銀 染 色 を 行 った 。 DDB1 は GRBN と共 沈 した 。 [ 図 9] I n v i tro で の GRBN の ュ ビキ チ ン化 に 関 す る 図 。 FH-GRBN を 安 定 的 に 発 現 す る 293T 細 胞 株 か ら精 製 した FH-GRBN 複 合 体 は GST- ュ ビキ チ ン 、 Uba l (E1 に 相 当 ) 、 UbcH5b (E2 に 相 当)、 ATP 存 在 下 も し くは 非 存 在 下 で 自 己 ュ ビキ チ ン化 反 応 を 行 った 。 反 応 溶 液 は 図 に 示 した 抗 体 を 用 い ウ ェス タ ン ブ ロ ッテ イ ン グ を 行 った 。 Mock は コ ン トロー ル 細 胞 か らFLAG 精 製 され た 画 分 で あ る 。 GRBN 複 合 体 存 在 下 で 自 己 ュ ビキ チ ン化 が 見 られ た 。 [ 図 10] DDB1 の ノ ッ ク ダ ウ ン と GRBN タ ンパ ク 量 との 関 係 を 示 す 図 。 DDB1 s i RNA も し くは コ ン トロー ル の s i RNA を 導 入 した 293T 細 胞 か ら得 た 抽 出 液 とサ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ を 混 合 し 、 i n put 中 の DDB1 あ る い は _act i n 、 お よ び ビー ズ に 結 合 した GRBN を ウ ェ ス タ ン ブ ロ ッ テ イ ン グ で 解 析 した 。 DDB1 の 発 現 低 下 に 伴 っ て サ リ ドマ イ ドに 結 合 す る GRBN も 減 少 した 。 [ 図 1 1 ] GRBN 欠 損 変 異 体 と ュ ビ キ チ ン 複 合 体 形 成 を 示 す 図 。 お よ び GRBN 欠 損 変 異 体 の 図 。 (B) 293T 細 胞 に FH-GRBN (A) (野 生 型 ) GRBN (野 生 型 ) お よ び そ の 欠 損 変 異 体 を 発 現 さ せ 、 FLAG 抗 体 に お い て 免 疫 沈 降 した 。 GRBN お よ び そ の 変 異 体 、 な ら び に 結 合 した 内 因 性 DDB1 を ウ ェ ス タ ン ブ ロ ッ テ イ ン グ に よ り解 析 し た 。 そ の 結 果 、 GRBN の 18 7 か ら 260 番 目 の ア ミ ノ 酸 欠 損 に よ り DDB1 と の 結 合 が 消 失 す る こ と が 判 明 した 。 (G) GRBN お よ び 18 7 か ら 260 番 目 の ア ミ ノ 酸 を 欠 損 さ せ た 変 異 体 A M i d を 293T 細 胞 に 発 現 さ せ た 。 FLAG 抗 体 で 免 疫 沈 降 後 、 GRBN あ る い は A M i d に 結 合 した DDB1 な ら び に Gu l 4 A を ウ ェ ス タ ン プ ロ ッ テ ィ ン グ に よ り 解 析 した 。 A M i d は DDB1 、 Gu l 4 a と の 複 合 体 形 成 能 が 消 失 し て い た 。 [ 図 12 ] GRBN の 進 化 的 保 存 性 に 関 す る 図 。 5 種 よ り GRBN オ ル ソ ロ グ の ア ミ ノ 酸 を 比 較 した も の 。 枠 で 囲 ま れ た ア ミ ノ 酸 は 、 5 種 類 す べ て で 保 存 さ れ て い る ア ミ ノ 酸 で あ る 。 Arrow は 欠 損 実 験 で 判 明 した サ リ ドマ イ ド結 合 領 域 で あ り 、 星 印 は サ リ ドマ イ ド結 合 に 極 め て 重 要 な ア ミ ノ 酸 を 表 す (Y384 と W386) 。 図 3 参 照 。 [ 図 13 ] ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ 胚 に お け る zcrbn お よ び zcu l 4 a の 発 現 を 示 す 図 。 48hp f 胚 に お け る zcrbn お よ び zcu l 4 a の 発 現 を ホ ー ル マ ウ ン ト i n s i t u hybr o n に て 検 証 した 。 (A) zcrbn arrowhead 鰭 に お け る zcrbn hyme, pm て弱 い。 (B) に お け る 耳 胞 で の zcrbn (G) 48hpf 発現 。 胚 での胸 発 現 の 拡 大 図 で あ る 。 発 現 は 前 位 の 間 充 織 (prox i ma l mesenc 遊走『 ま充 織 zcu l 4 a の 発 現 に つ い て 。 48hpf 脳 、 胸 鰭 に お い て 高 く発 現 し て い る 。 で あ る。 中脳 48hpf に て )背 側 図 で あ り 、 前 部 が 頭 部 で あ る 。 こ! ¾ レ べ ゾレで め り 、 (D) i は 頭 部 血 管 、 胸 鰭 、 そ して 脳 に お い て 高 発 現 で あ る 。 側 面 図 で あ り、 左 が 前 部 で あ る 。 (0V, i d i zat (E) i gratorymesenchyme, mm こ お しゝ 胚 で zcu l 4 a は 前 脳 、 中 脳 そ し て 後 対 照 と し て 48hpf 胚 で の fgf8 の発現 後 脳 境 界 部 、 お よ び 後 脳 に お い て 発 現 して い る 。 ス ケ ー ル バ — は 0 . 2mm で あ る 。 [ 図 14 ] zGrbn の 生 化 学 的 解 析 結 果 に 関 す る 図 。 (A) FH-zGrbn を 発 現 さ せ た 293T 細 胞 抽 出 液 に サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ を 混 合 し反 応 させ た 。 結 合 タ ンパ ク 質 を サ リ ドマ イ ドで 溶 出 し、 ウ ェス タ ン ブ ロ ッテ イ ン グ に よ り解 析 した 。 zGr bn は サ リ ドマ イ ドに 結 合 した 。 ( B) FH-zGrbn を発 現 させ た 293T 細 胞 抽 出 液 を FL A G抗 体 で 免 疫 沈 降 を 行 い 、 DDB1 の 結 合 を ウ ェス タ ン ブ ロ ッテ イ ン グ に よ り検 証 した 。 ヒ トの 内 在 性 DDB1 が 結 合 す る こ とが 分 か った 。 ( G) FLAG-zGrbn (野 生 型 ) も し くは FLAG-zGrbn YW/AA を発 現 させ た 293T 細 胞 抽 出 液 に サ リ ドマ イ ド 固 定 化 ビー ズ を 混 合 した 。 i nput お よ び サ リ ドマ イ ドに よ る 溶 出 画 分 に つ い て 様 々 な 量 で ウ ェ ス タ ン ブ ロ ッ トを 行 った 。 zGrbn YW/AA に 対 す る サ リ ドマ イ ド の 結 合 は 明 らか に 弱 か った 。 [ 図 15] サ リ ドマ イ ド催 奇 性 の 分 子 メ カ ニ ズ ム を模 式 的 に 表 した 図 。 正 常 時 で は GRBN は E3 ュ ビキ チ ン リガ 一 ゼ 複 合 体 の サ ブ ュ ニ ッ トと して 機 能 し、 未 知 の 基 質 を ュ ビキ チ ン化 す る こ と に よ っ て 四 肢 や 耳 胞 の 形 成 と い った 様 々 な 発 生 プ ロセ ス を 制 御 す る ( 上 図 )。 サ リ ドマ イ ドが GRBN と結 合 す る と 、 E3 と して の 機 能 が 阻 害 され る ( 下 図 )。 基 質 の 異 常 な 蓄 積 が 短 い 四 肢 や 小 さ な 耳 胞 の 形 成 な ど 、 様 々 な 発 生 異 常 を も た らす 。 部 分 的 に は fgf8 の 発 現 の 低 下 が 関 与 す る [ 図 16] フ タ ル イ ミ ドと GRBN 及 び DDB1 との 結 合 に 関 す る 図 。 293T 細 胞 抽 出 液 を サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ と混 合 した 。 ビー ズ に 結 合 した 因 子 を サ リ ドマ イ ドも し くは 、 等 量 の フ タ ル イ ミ ドで 溶 出 し、 溶 出 画 分 中 の GRBN 及 び DDB1 を ゥ エス タ ン プ ロ ッテ ィ ン グ で 解 析 した 。 [ 図 17] GRBN との 結 合 性 を 調 べ た サ リ ドマ イ ド誘 導 体 の 構 造 式 を 示 す 図 。 [ 図 18] サ リ ドマ イ ド誘 導 体 と GRBN との 結 合 に 関 す る 図 。 図 中 の Veh i c l e は DMS0 を 示 す 。 HEK293T 細 胞 抽 出 液 に サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ を 混 和 して 、 洗 浄 後 、 サ リ ドマ イ ド誘 導 体 に よ り結 合 タ ンパ ク を 溶 出 した 。 溶 出 画 分 中 の GRBN は ウ ェ ス タ ン プ ロ ッ トを 行 った 。 図 中 の Veh i c l e は DMS0 を 示 す 。 SDS_Bo i l は 洗 浄 後 の ビー ズ を 2%SDS を 含 む バ ッ フ ァ一 中 で 98. 5 °C に 加 熱 し、 サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ に 結 合 した GRBN を解 離 させ た 画 分 で あ る 。 GRBN は サ リ ドマ イ ド、 グ ル タ ル イ ミ ドに よ り溶 出 した が 、 フ タ ル イ ミ ド、 5_Hydroxy_ (2, 6_d i i sopropy I pheny I ) - 1H- i so i ndo I e- 1, 3- d i one (5HPP-33) の 添 加 で は 溶 出 しな か った 。 [ 図 19] サ リ ドマ イ ド又 は 5HPP-33 処 理 後 の 多 発 性 骨 髄 腫 細 胞 Kms1 2の 細 胞 数 を 示 す 図 。 KMS-1 2細 胞 に 最 終 濃 度 が 100 〃Mに な る よ う に サ リ ドマ イ ドあ る い は 5 HPP-33 を 添 加 した 。 37°C 、 5%G02 に 設 定 した イ ン キ ュ ベ ー タ 一 内 で 48 時 間 培 養 した 。 細 胞 数 の 測 定 の た め 、 生 細 胞 数 測 定 試 薬 SF ( ナ カ ラ イ テ ス ク ) を 添 加 し、 さ らに 2 時 間 培 養 後 、 波 長 450 n mで 吸 光 度 を 測 定 した 。 5HPP-33 は KMS-1 2 に 対 して 強 い 増 殖 抑 制 を 示 した 。 発 明 を実施 す るた めの形態 [001 4] [001 5 ] 以 下 、 本 発 明 を詳 細 に説 明 す る 。 ( 1 ) 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 本 発 明 の 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 は 、 被 験 物 質 を GRBN も し くは そ の 断 片 と接 触 させ 、 被 験 物 質 の GRBN も し くは そ の 断 片 に 対 す る結 合 性 を 評 価 し、 GRBN も し くは そ の 断 片 と結 合 しな い被 験 物 質 、 又 は GRBN も し くは そ の 断 片 との 結 合 性 が サ リ ドマ イ ドよ りも低 い被 験 物 質 を選 択 す る こ と を 特 徴 と す る もの で あ る 。 GRBN 等 との 結 合 性 が サ リ ドマ イ ドよ りも低 い被 験 物 質 の 選 択 は 、 例 え ば 、 被 験 物 質 の 代 わ りに サ リ ドマ イ ドを 用 い た 対 照 実 験 を 行 い 、 被 験 物 質 の 結 合 性 とサ イ リ ドマ イ ドの 結 合 性 と を 比 較 す る こ と に よ り行 う こ とが で き る 。 [001 6] GRBN は 、 サ リ ドマ イ ドの 催 奇 性 の 標 的 因 子 で あ る と考 え られ る 。 従 っ て 、 これ と結 合 しな い 物 質 ゃ サ リ ドマ イ ドよ りも結 合 性 の 低 い 物 質 は 、 サ リ ドマ ィ ドの 有 す る催 奇 性 を 持 た な い か 、 又 は 催 奇 性 が 軽 減 され て い る と考 え られ る。 [001 7] 被 験 物 質 は 特 に 限 定 され な い が 、 ヒ ト又 は 他 の 動 物 に 投 与 、 摂 食 させ る 物 質 が 好 ま し く、 例 え ば 、 医 薬 、 医 薬 品 添 加 物 、 食 品 、 食 品 添 加 物 、 又 は これ らに 含 ま れ る 化 学 物 質 な どが 挙 げ られ る 。 医 薬 の 中 で は 、 サ リ ドマ イ ド誘 導 体 が 重 要 で あ る 。 サ リ ドマ イ ド誘 導 体 と して は 、 例 え ば 次 の 一 般 式 (1 ) で 示 され る 化 合 物 が あ げ られ る 。 一 般 式 (1 ) [ 化 8] R 4 た だ し、 式 A ) 、X が R Y がR 8 (1 5 ) 中、 X が R で、 Y が R 6 5 _ R _ R 8 7 で、 Y が R 6 _ R 8 で あ る場 合 を化 合 物 ( で あ る 場 合 を 化 合 物 (B ) 及 び X が R で あ る 場 合 を 化 合 物 (C ) 5 で、 と し、 ま た 、 R 、 R 2 、 R 3 お よ び R 4 は _ H ;— O H ;= 0 ;直 鎖 お よ び 分 枝 ア ル カ ン 、 ア ル ケ ン 、 ア ル キ ン ;環 式 ア ル カ ン 、 ア ル ケ ン お よ び ア ル キ ン ;環 式 な らび に 非 環 式 ア ル カ ン 、 ア ル ケ ン お よ び ア ル キ ン の 組 み 合 わ せ ;ア ル コ 一 ル 、 ア ル デ ヒ ド、 ケ トン 、 カ ル ボ ン酸 、 エ ス テ ル 、 ま た は 環 式 、 非 環 式 と組 み 合 わ せ た エー テル 部 分 、 あ る い は環 式 ァ ミ ノ ;_ M O n ま た は 一 0 — M O n 非 環 式 部 分 の 組 み 合 わ せ ;ァ ザ ; [ 式 中 、 M = N そ して n = 2 ;M = S そ して n = 2 ま た は 3 ;あ る い は M = P そ して n = _ 3 で あ る] ;そ して ハ ロゲ ン か ら選 択 す る こ とが で き ;R 5 、 R 6、 R 7お よ び R 8 は そ れ ぞ れ 独 立 して 式 (2 ) [ 化 9] Z I - C- R 1 また は _ 0 _ Z I - N-R (2 ) 1 ( 式 中 、 Z は 任 意 で あ り、 そ して 上 記 R の 定 義 と 同 じで あ る ) か ら選 択 され ;そ して R 10 は 上 記 の 定 義 と 同 じで あ る か 、 ま た は (Z が な い 場 合 に は ) R 10 は = 0 で あ り ; R 9 は 式 (3 ) 、 (4 ) 、 ( 5 ) 、 ( 6 ) ま た は (7 ) [ 化 10 ] R R l2 (3 ) R 4 R l3 [ 化 1 1] [ 化 12 ] R R l6 — (5 ) 4 R l5 [ 化 13 ] ( 6 ) - R R l5 R l — 式 中、各 々の R R l6 _ R 17 は ( 独 立 して ) 上 記 R 5 の 定 義 と 同 じで あ り [ 化 14 ] R 8 I - C I R 2 0 ( 7 式 中 、 R H , ) - 18 、 R C H 3 19 , - n C O N H お よ び R C O O H , 8] - 独 立 して C O N H 2 , _ 1 _ l e-1 , 3-d 2 ) n - C O O H , - ( C H 2 4 を有 す る部 分 で あ る 。 サ リ ドマ イ ド誘 導 体 の 中 で 、 5-Hydroxyndo C H 2 か ら選 択 され 、 n = [001 20 は i one (5HPP-33) (2, 6-d i i sopropy I pheny I) - H- i s o i は ヒ ト骨 髄 腫 細 胞 の 増 殖 抑 制 な ど の 薬 理 作 用 を 有 し て い る が セ レ ブ ロ ン と の 結 合 性 は か な り低 い こ と が 確 か め ら れ た 。 サ リ ドマ イ ド誘 導 体 は 、 サ リ ドマ イ ドゃ 既 知 の サ リ ドマ イ ド誘 導 体 の 持 つ 薬 理 作 用 を持 つ もの が 好 ま しい 。 サ リ ドマ イ ドの 薬 理 作 用 と し て は 、 (i ) bFGF に よ り 誘 導 さ れ る 血 管 新 生 の 抑 制 、 (i i ) LPS 刺 激 し た ヒ ト単 球 か ら の TNF- ひ 産 生 の 抑 制 、 ヒ ト骨 髄 腫 細 胞 等 の 腫 瘍 細 胞 と ヒ ト骨 髄 ス ト ロ ー マ 細 胞 と の 共 培 養 に よ り 亢 進 す る I L-6 産 生 の 抑 制 、 (i i i ) 多 発 性 骨 髄 腫 患 者 の 末 梢 血 中 の ナ チ ュ ラ ル キ ラ ー 細 胞 数 の 増 加 、 T 細 胞 受 容 体 刺 激 後 の I L-2 及 び I NF- 産 生 の 亢 進 、 お よ び I L- 2 依 存 的 に T 細 胞 の 増 殖 の 促 進 、 (i v ) ヒ ト骨 髄 腫 細 胞 な ど の 腫 瘍 細 胞 に 対 し て ア ポ トー シ ス 誘 導 と細 胞 増 殖 の 抑 制 な どが 確 認 され て い る 。 そ し て 、 サ リ ドマ イ ドの 疾 病 に 対 す る 予 防 、 治 療 効 果 と し て は 、 鎮 静 作 用 、 ハ ンセ ン病 治 療 作 用 (具 体 的 に は 、 ら い 性 結 節 性 紅 斑 の 治 療 作 用 ) 、 移 植 病 治 療 作 用 、 多 発 性 骨 髄 腫 治 療 作 用 、 固 形 が ん 治 療 作 用 、 全 身 性 エ リテ マ ト 一 デ ス 治 療 作 用 、 多 発 性 硬 化 症 治 療 作 用 、 ベ ー チ ェ ッ ト病 治 療 作 用 、 炎 症 性 腸 疾 患 (ク ロ ー ン 病 や 潰 瘍 性 大 腸 炎 ) 治 療 作 用 な ど を 例 示 で き る 。 既 知 の サ リ ドマ イ ド誘 導 体 の 薬 理 作 用 と し て は 、 レ ナ リ ドマ イ ド (Lena l i domi 発 性 骨 髄 腫 治 療 作 用 、 骨 髄 腫 異 形 成 症 候 群 (Poma l i domi de) (MDS) de) の 多 治 療 作 用 、 ポ マ リ ドマ イ ド の 多発 性 骨 髄 腫 治 療 作 用 、 骨 髄 線 維 症 の 治 療 作 用 な ど を例 示 で き る 。 [001 9] GRBN は 既 知 の タ ン パ ク 質 で あ り 、 そ れ を コ ー ドす る 遺 伝 子 (GRBN 遺 伝 子 ) の 塩 基 配 列 も デ ー タ ベ ー ス 上 に 公 開 さ れ て い る 。 例 え ば 、 ヒ ト 由 来 の GRBN 遺 伝 子 の 塩 基 配 列 、 マ ウ ス 由 来 の GRBN 遺 伝 子 の 塩 基 配 列 、 ラ ッ ト 由 来 の GRBN 遺 伝 子 の 塩 基 配 列 、 及 び ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ 由 来 の GRBN 遺 伝 子 の 塩 基 配 列 は 、 そ れ ぞ れ Gene I D: 5 1 185 、 Gene I D: 58799 、 Gene I D: 297498 、 及 び Gene I D: 44549 1で Entre Gene に 登 録 され て い る 。 使 用 す る GRBN や GRBN 遺 伝 子 は 天 然 の も の で あ っ て も よ い が 、 天 然 の GRBN の ア ミ ノ 酸 配 列 に お い て 1 若 し くは 数 個 の ア ミ ノ 酸 欠 失 、 置 換 若 し くは 付 加 され た ア ミ ノ 酸 配 列 か らな り、 活 性 を 持 つ ュ ビ キ チ ン リガ ー ゼ 複 合 体 を 形 成 で き る 変 異 型 の GRBN や そ れ を コー ドす る遺 伝 子 を使 用 して も よ い 。 [0020] 本 発 明 者 は 、 ヒ ト由 来 の GRBN に お け る サ リ ドマ イ ド結 合 領 域 を 特 定 して い る 。 従 っ て 、 GRBN の 代 わ りに サ リ ドマ イ ド結 合 領 域 を 含 む GRBN の 断 片 を使 用 して も 、 結 合 性 の 評 価 は 可 能 で あ る 。 サ リ ドマ イ ド結 合 領 域 と して は 、 ヒ ト 由 来 の GRBN の G末 端 側 の 104 ア ミ ノ 酸 領 域 を例 示 で き る 。 ヒ ト以 外 の 生 物 由 来 の GRBN に お い て は 、 この G末 端 側 の 104 ア ミ ノ 酸 領 域 に 相 当 す る領 域 ( 即 ち、 ア ミ ノ 酸 の 同 一 性 に 基 づ い て 整 列 させ た 際 に 、 ヒ ト由 来 の GRBN の G末 端 側 の 10 4 ア ミ ノ 酸 領 域 と一 致 す る領 域 ) を サ リ ドマ イ ド結 合 領 域 とす る こ とが で き る [0021 ] GRBN の 断 片 と して は 、 配 列 番 号 7 に 示 す ヒ ト由 来 GRBN の ア ミ ノ 酸 配 列 に お い て 、 そ の N末 端 か ら 3 3 9 〜 4 4 2 番 の ア ミ ノ 酸 配 列 を 有 し、 そ れ 以 外 の ァ ミ ノ 酸 配 列 に お い て 1 又 は複 数 の ア ミ ノ 酸 残 基 の 置 換 、 欠 失 お よ び 又 は付 加 が な され た ア ミ ノ 酸 配 列 を 有 す る も の 、 お よ び 当 該 ヒ ト由 来 GRBN の 断 片 に 相 当 す る 各 種 生 物 由 来 の GRBN の 断 片 な どが 挙 げ られ る 。 ま た 、 GRBN や そ の 断 片 は 、 他 の タ ンパ ク 質 を 付 加 して 融 合 タ ンパ ク 質 と して も よ い 。 [0022] 本 発 明 に お い て 使 用 す る GRBN 又 は そ の 断 片 は 、 上 記 の 各 種 生 物 由 来 の GRBN や 変 異 型 の GRBN 又 は そ れ らの 断 片 の い ず れ で も よ い が 、 本 発 明 は 、 ヒ トに 対 して 催 奇 性 を 持 た な い サ リ ドマ イ ド誘 導 体 を 得 る こ と を 目的 と して い る の で 、 ヒ ト由 来 の GRBN 又 は そ の 断 片 を使 用 す る の が 好 ま しい 。 [0023] GRBN や そ の 断 片 は 、 担 体 RBN や そ の 断 片 に 固 定 して お く こ とが 好 ま しい 。 担 体 と して は 、 G を 固 定 で き る も の で あれ ば 特 に 限 定 され な い が 、 粒 子 状 の も の が 好 ま し く、 ま た 、 磁 性 を 有 す る も の が 好 ま しい 。 好 ま しい 担 体 の 例 と して は 、 有 機 ポ リマ ー 皮 膜 を 有 す る 磁 性 ナ ノ ビー ズ を 挙 げ る こ と が で き る 。 有 機 ポ リマ ー 皮 膜 を 有 す る 磁 性 ナ ノ ビー ズ の 粒 径 は 特 に 限 定 され な い が 、 1-500nm が 好 ま し く、 20-300nm が よ り好 ま し い 。 有 機 ポ リマ 一 と して は 、 GMA 、 GMA と ス チ レンの 共 重 合 体 、 ( ポ リ)メ タ ク リル 酸 、 (ポ リ) ア ク リル 酸 な ど を 挙 げ る こ と が で き る 。 有 機 ポ リマ ー 皮 膜 を 有 す る 磁 性 ナ ノ ビー ズ の 具 体 例 と して は 、 S G ビー ズ (kawaguch i ら Nuc l e i c Ac i d s Research G ビー ズ (N i s h i o ら 、 Co l l o i d s and 169) 、 Dynabeads, Adembeads, Surfaces 989, B : B i o i interfaces 17 : 6229-6240) 2008, 、F 6 4 : 1 62— nanomag な と ¾: 挙 げ る こ とが で き る 。 GRBN に 対 す る サ リ ドマ イ ド誘 導 体 の 結 合 性 評 価 は 、 常 法 に よ っ て 行 う こ と [0024] が で き 、 例 え ば 、 B I Acore に よ る 表 面 プ ラ ズ モ ン 共 鳴 、 等 温 滴 定 カ ロ リ メ ト リ _ [0025] ( I TG) な ど に よ り結 合 性 を 評 価 で き る 。 本 発 明 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 は 、 被 験 物 質 と GRBN 又 は そ の 断 片 と の 結 合 性 を 評 価 で き れ ば 特 に 限 定 は され な い が 、 例 え ば 以 下 の 方 法 の よ う に 実 施 す る こ とが で き る 。 [0026] (A) F G ビー ズ を 用 い た ス ク リー ニ ン グ 方 法 ま ず サ リ ドマ イ ドを 固 定 化 した F G ビー ズ を 作 製 す る 。 そ の 固 定 化 ビー ズ を G RBN が 発 現 す る 細 胞 抽 出 液 、 も し く は 組 み 換 え タ ン パ ク 質 と 混 合 し、 1 時 間 以 上 、 回 転 機 に て 5rpm 、 4 °C で 混 和 状 態 を 続 け る 。 そ して バ ッ フ ァ 一 で 洗 浄 を 行 つ た 後 、 例 え ば 、 被 験 物 質 と して サ リ ドマ イ ド誘 導 体 を 混 合 した バ ッ フ ァ ー を ビー ズ に 通 す こ と に よ り、 GRBN の 溶 出 が 生 じ る か ど う か を 確 認 す る 。 検 出 方 法 と して は 、 ウ ェ ス タ ン ブ ロ ッ テ イ ン グ 、 ドッ トブ ロ ッ テ イ ン グ 、 GBB 染 色 、 銀 染 色 な ど が 挙 げ られ る 。 そ の 際 に は 、 サ リ ドマ イ ドゃ 、 非 結 合 が 確 認 済 み の フ タ ル イ ミ ドが 対 照 実 験 の サ ン プ ル と して 用 い られ る 。 ま た 、 多 摩 川 精 機 株 式 会 社 の F G ビー ズ ス ク リー ニ ン グ 装 置 Target Ang l e r シ リー ズ な ど を 用 い る こ と に よ り大 量 の サ ン プ ル の 解 析 が 可 能 で あ る 。 [0027] (B) B I Acore を 用 い た ス ク リ一 ニ ン グ ま ず ァ ミ ノ 基 も し く は 力 ル ポ キ シ ル 基 な ど の 官 能 基 を つ け た GRBN を B I Acore 基 盤 チ ッ プ に 固 定 さ せ る 。 そ して そ の 固 定 化 チ ッ プ を 装 着 さ せ た B I Acore3000 な ど BIAcore 計 測 装 置 ( GE Hea は hcare) に お い て 、 様 々 な 誘 導 体 を 流 入 させ 、 そ の 解 離 定 数 を 計 測 す る 。 サ リ ドマ イ ドゃ フ タ ル イ ミ ドが 対 照 実 験 と して 用 い られ る 。 [0028] (G) 等 温 滴 定 カ ロ リメ トリ一 を 用 い た ス ク リー ニ ン グ サ リ ドマ イ ド誘 導 体 を 含 む 溶 液 を試 料 セ ル 中 の GRBN を 含 む 溶 液 へ 数 十 回 ( た と え ば 18 回 ) に わ た つ て 滴 下 す る 。 各 濃 度 の 発 生 熱 量 を セ ル 中 に お け る 誘 導 体 と GRBN の モ ル 比 に 対 して プ ロ ッ 卜す る こ と に よ り相 互 作 用 の 結 合 等 温 線 が 得 られ る 。 この 結 合 等 温 線 か ら解 離 定 数 を 算 出 す る 。 サ リ ドマ イ ドゃ フ タ ル イ ミ ドが 対 照 実 験 と して 用 い られ る 。 [0029] ( 2 ) 催 奇 性 物 質 の ア ン タ ゴ ニ ス トの ス ク リー ニ ン グ 方 法 本 発 明 の 催 奇 性 物 質 の ア ン タ ゴ ニ ス 卜の ス ク リー ニ ン グ 方 法 は 、 被 験 物 質 を GRBN 又 は そ の 断 片 を 混 合 な ど で 接 触 させ 、 被 験 物 質 が GRBN 又 は そ の 断 片 と 結 合 す る か 否 か を 評 価 し、 GRBN 又 は そ の 断 片 と結 合 す る被 験 物 質 を選 択 す る 工 程 、 及 び 前 記 工 程 で 選 択 され た 被 験 物 質 の 中 か ら、 i ) 催 奇 性 、 又 は i i ) GRBN を 含 む ュ ビキ チ ン リガ ー ゼ 複 合 体 の 活 性 阻 害 作 用 を軽 減 す る 物 質 を選 択 す る 工 程 と を 含 む こ と を 特 徴 とす る も の で あ る 。 [0030] 上 記 方 法 で 得 られ る サ リ ドマ イ ドな どの 催 奇 性 物 質 の ア ン タ ゴ ニ ス トは 、 催 奇 性 物 質 の GRBN へ の 結 合 を 阻 害 す る 。 従 っ て 、 サ リ ドマ イ ドや そ の 誘 導 体 な どの 催 奇 性 物 質 を服 用 す る 際 に 、 この ア ン タ ゴ ニ ス トを併 用 す る こ と に よ り、 催 奇 性 の リス ク を軽 減 す る こ とが で き る 。 [0031 ] 前 半 の 工 程 、 即 ち 、 被 験 物 質 を GRBN 又 は そ の 断 片 と接 触 させ 、 被 験 物 質 が G RBN 又 は そ の 断 片 と結 合 す る か 否 か を 評 価 し、 GRBN 又 は そ の 断 片 と結 合 す る被 験 物 質 を選 択 す る 工 程 は 、 (1 ) の ス ク リー ニ ン グ 方 法 と 同 様 に 行 う こ とが で きる。 [0032] 前 半 の 工 程 で 選 択 され た 物 質 が 、 ァ ゴ ニ ス トで は な く、 ア ン タ ゴ ニ ス トで あれ ば 、 そ の 物 質 は 、 サ リ ドマ イ ドな どの 催 奇 性 物 質 の 持 つ 作 用 を軽 減 す る 働 き を 持 つ は ず で あ る 。 従 っ て 、 催 奇 性 又 は GRBN を 含 む ュ ビキ チ ン リガ 一 ゼ 複 合 体 の 活 性 阻 害 作 用 を軽 減 す る か 否 か を 評 価 す る こ と に よ り、 催 奇 性 物 質 の ア ン タ ゴ ニ ス トを 選 択 す る こ と が で き る 。 [0033] サ リ ドマ イ ドの 持 つ 作 用 と し て は 、 従 来 か ら 知 られ て い る 催 奇 性 の ほ か 、 今 回 本 発 明 者 に よ っ て 明 らか に され た ュ ビキ チ ン リガ ー ゼ 複 合 体 の 活 性 阻 害 作 用 を挙 げ る こ とが で き る 。 [0034] サ リ ドマ イ ドの 持 つ 作 用 を 軽 減 す る か 否 か は 、 被 験 物 質 の 存 在 下 と 非 存 在 下 で の サ リ ドマ イ ドの 作 用 を 比 較 す る こ と に よ り確 認 で き る 。 [0035] 本 発 明 の 催 奇 性 物 質 の ア ン タ ゴ ニ ス 卜の ス ク リー ニ ン グ 方 法 は 特 に 限 定 は され な い が 、 例 え ば 、 以 下 の よ う に 実 施 す る こ と が 出 来 る 。 [0036] ま ず GRBN と の 結 合 の 有 無 を 確 認 す る 。 結 合 の 有 無 を 確 認 す る 方 法 は 、 (1 ) の ス ク リー ニ ン グ 方 法 と 同 様 で あ る 。 こ こ で 有 意 に 結 合 す る こ と が 示 さ れ た ア ン タ ゴ ニ ス ト候 補 に つ い て 以 下 の 方 法 で ス ク リ一 ニ ン グ す る 。 [0037] (A) I n v i tro 系 に よ る ュ ビキ チ ン 化 に 対 す る 影 響 FH-GRBN を 発 現 す る 293T 細 胞 に お い て 、 ア ン タ ゴ ニ ス ト候 補 お よ び サ リ ドマ ィ ドを 加 え る 。 そ し て そ の 細 胞 抽 出 液 に お け る ュ ビ キ チ ン 化 タ ン パ ク 量 を ゥ エ ス タ ン ブ ロ ッ テ イ ン グ で 決 定 す る 。 そ の 際 に 、 ア ン タ ゴ ニ ス トを 加 え る こ と で 、 サ リ ドマ イ ド単 独 の 場 合 よ りュ ビ キ チ ン 化 タ ン パ ク 量 の 減 少 が 抑 制 さ れ れ ば 、 そ れ は ア ン タ ゴ ニ ス トで あ る 。 [0038] (B) ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ を 用 い た ス ク リ一 ニ ン グ ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ 胚 か ら 卵 殻 を 除 去 した も の に 対 し 、 サ リ ドマ イ ドと ア ン タ ゴ ニ ス ト候 補 を 薬 浴 さ せ る 。 耳 胞 お よ び ヒ レ 形 成 に 対 し て 、 サ リ ドマ イ ド 単 独 と 比 べ 異 常 が 緩 和 さ れ て い れ ば 、 ア ン タ ゴ ニ ス 卜と い え る 。 [0039] ( 3 ) 変 異 型 GRBN 本 発 明 の 変 異 型 GRBN は 、 以 下 の (a) 及び 又は (b) の ァ ミノ酸 置 換 を有 す る こ と を 特 徴 とす る も の で あ る 。 [0040] (a) ヒ ト由 来 の GRBN に お け る N末 端 か ら 384 番 目 の チ ロ シ ン 若 し く は こ れ に 相 当 す るア ミノ酸 をァ ラニ ンに置 換 す る。 (b) ヒ ト由 来 の GRBN に お け る N末 端 か ら 386 番 目 の ト リ ブ トフ ァ ン 若 し く は こ れ に相 当す るア ミノ酸 をァ ラニ ンに置 換 す る。 本 発 明 に お い て 「ヒ ト由 来 の GRBN に お け る N末 端 か ら384 番 目の チ ロ シ ン に 相 当 す る ア ミ ノ 酸 」 と は 、 図 12 に 示 す よ う に 、 ア ミ ノ 酸 の 同 一 性 に 基 づ い て 整 列 させ た 際 に 、 ヒ ト由 来 の GRBN の N末 端 か ら384 番 目の チ ロ シ ン と一 致 す る ァ ミ ノ 酸 を意 味 す る 。 図 12 に 示 す よ う に 、 マ ウ ス 由 来 の GRBN で は N末 端 か ら361 番 目の チ ロ シ ン 、 ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ 由 来 の GRBN で は N末 端 か ら374 番 目の チ ロ シ ン 、 キ イ 口 シ ョウ ジ ヨウ バ エ 由 来 の GRBN で は N末 端 か ら5 1 7番 目の チ ロ シ ン 、 シ ロイ ヌ ナ ズ ナ 由 来 の GRBN で は 504 番 目の チ ロ シ ン が 、 これ に 該 当 す る 。 同 様 に 、 本 発 明 に お い て 「ヒ ト由 来 の GRBN に お け る N末 端 か ら386 番 目の トリプ トフ ア ン に 相 当 す る ア ミ ノ 酸 」 と は 、 ア ミ ノ 酸 の 同 一 性 に 基 づ い て 整 列 させ た 際 に 、 ヒ ト由 来 の GRBN の N末 端 か ら386 番 目の トリブ トフ ァ ン と一 致 す る ァ ミ ノ 酸 を意 味 す る 。 図 12 に 示 す よ う に 、 マ ウ ス 由 来 の GRBN で は N末 端 か ら363 番 目の トリブ トフ ァ ン 、 ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ 由 来 の GRBN で は N末 端 か ら376 番 目 の トリブ トフ ァ ン 、 キ イ 口 シ ョウ ジ ヨウ バ エ 由 来 の GRBN で は N末 端 か ら5 1 9番 目の トリブ トフ ァ ン 、 シ ロイ ヌ ナ ズ ナ 由 来 の GRBN で は 506 番 目の トリブ トフ ァ ン が 、 これ に 該 当 す る 。 [0041 ] 変 異 型 GRBN を コー ドす る核 酸 の 動 物 へ の 導 入 及 び 発 現 は 、 常 法 に 従 っ て 行 う こ とが で き る 。 例 え ば 、 変 異 型 GRBN を コー ドす る DNA を 含 む 発 現 べ ク タ 一 を 構 築 し、 そ れ を 動 物 の 受 精 卵 な ど に 導 入 す る こ と な ど に よ っ て 行 う こ とが で き る 。 核 酸 を 導 入 す る 動 物 と して は 、 ヒ ト以 外 の 動 物 で あれ ば 特 に 限 定 され ず 、 例 え ば 、 ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ 、 ニ ヮ トリ、 マ ウ ス 、 ゥ サ ギ な ど を 用 い る こ とが で き る 。 [0042] 本 発 明 の 変 異 型 GRBN は 、 ュ ビキ チ ン リガ 一 ゼ 活 性 を 保 持 す る が 、 サ リ ドマ イ ドと結 合 しな い 。 この た め 、 この 変 異 型 GRBN を コー ドす る核 酸 を 導 入 し、 発 現 させ た 動 物 は 、 サ リ ドマ イ ドに よ る催 奇 性 に 対 して 耐 性 を 持 つ よ う に な る。 [0043] 変 異 型 GRBN を コー ドす る核 酸 を 導 入 、 発 現 させ た 動 物 は 、 例 え ば 、 催 奇 性 以 外 の 薬 理 作 用 解 析 な どの 用 途 に 利 用 す る こ とが で き る 。 変 異 型 GRBN を 導 入 した ゥ サ ギ ゃ ニ ヮ トリは 催 奇 性 耐 性 に な る た め に 、 サ リ ドマ イ ドや そ の 誘 導 体 を 投 与 した 際 に 薬 理 作 用 を 示 す とす れ ば 、 そ れ は す べ て 催 奇 性 と独 立 した 作 用 で あ る 。 よ っ て 、 催 奇 性 の メ カ ニ ズ ム と独 立 した サ リ ドマ イ ド作 用 を解 析 す る 上 で 、 この 変 異 GRBN を 導 入 した 動 物 は 極 め て 有 用 で あ る 。 実施例 [0044] 〔実 施 例 1 〕 サ リ ドマ イ ドの GRBN 及 び DDB1 へ の 結 合 性 サ リ ドマ イ ド結 合 因 子 を精 製 す る た め に 、 本 発 明 者 は 磁 性 微 粒 子 で あ る F G ビー ズ を 用 い た ァ フ ィ 二 テ ィ精 製 を 行 った (引 用 文 献 9) 。 力 ル ポ キ シ ル 基 が 付 加 され た サ リ ドマ イ ド誘 導 体 で あ る FR259625 を F G ビー ズ に 共 有 結 合 に よ り 固 定 化 し (図 6) 、 ヒ トHeLa 細 胞 の 抽 出 液 と混 合 し、 イ ン キ ュ ベ ー トした 。 そ の 後 、 洗 浄 を 行 い 、 結 合 因 子 を 遊 離 サ リ ドマ イ ドを 用 い る こ と で 選 択 的 溶 出 を 行 った 。 そ して 溶 出 画 分 を SDS-PAGE お よ び 銀 染 色 で 解 析 した 結 果 、 127kDa と 55kDa の 二 つ の タ ンパ ク 質 が 特 異 的 に 溶 出 され る こ とが わ か った (図 1A, La ne 3) 。 ビー ズ と混 合 す る前 に あ らか じめ 遊 離 サ リ ドマ イ ドを抽 出 液 に 加 え て お く と 、 ァ フ ィ 二 テ ィ精 製 に よ り得 られ る これ ら タ ンパ ク 質 の 収 量 が 著 し く減 少 した (図 1A, Lane 4) 。 つ ま り、 これ らの タ ンパ ク 質 は サ リ ドマ イ ド に 特 異 的 に 結 合 す る こ とが 示 され た の で あ る 。 これ ら 127kDa お よ び 55kDa の タ ンパ ク 質 は 質 量 分 析 計 に よ り解 析 され 、 そ れ ぞ れ DDB1 及 び GRBN で あ る こ と を 突 き止 め た ( 表 1 ) 。 これ ら タ ンパ ク 質 は ウ ェス タ ン プ ロ ッテ ィ ン グ (i mmunob l ott i ng) に よ っ て も確 認 され (図 1A ) 、 さ らに 様 々 な 細 胞 の 抽 出 液 か ら も精 製 さ れ る こ とが 分 か った (図 7 ) 。 サ リ ドマ イ ドとの 相 互 作 用 が 直 接 的 か ど うか を 調 べ る た め に 、 本 発 明 者 は これ らの 組 み 換 え タ ンパ ク 質 を精 製 した 。 サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ に GRBN-FLAG の み が 結 合 し、 DDB1-V5-H i s は 結 合 しな か つた (図 1 B) 。 よ っ て 、 DDB1 は GRBN を 介 して サ リ ドマ イ ドに 間 接 的 に 結 合 し て い る の で な い か と考 え た 。 結 果 と して サ リ ドマ イ ドは GRBN に 直 接 結 合 して お り( 図 1G) 、 DDB1 は GRBN との 相 互 作 用 を 介 して サ リ ドマ イ ドと結 合 して い る と い う結 論 が 得 られ た 。 [0045] ほ 1] cercbron VAACLPIDDVLE (CRBN) TFAVLAYSNVQER ffLYSLYDAETLMDR damaged DNA binding protein 1 (DDB1) GESKDLLFILTAK ETDDTLVLSFGQTR LICYQEVSQCFGVLSSR SVLLL 腿 匿 GNFEEIAR IEVQDTSGGTTALRPSASTQALSSSVSSSK 〔実 施 例 2 〕 CRBN, DDB1 、 及 び Gu l 4A に よ る E3 複 合 体 の 形 成 ヒ 卜の GRBN 遺 伝 子 は 元 々 は 常 染 色 体 性 劣 性 軽 度 精 神 遅 滞 の 原 因 候 補 因 子 と して 報 告 され て お り (引 用 文 献 11) 、 442 個 の ア ミ ノ 酸 か らな る タ ンパ ク 質 を コー ドして い る 。 この タ ンパ ク 質 は 進 化 的 に 良 く保 存 され て お り、 植 物 か ら ヒ 卜ま で 存 在 す る 。 近 年 の プ ロテ オ ミク ス 解 析 に よ りGRBN は DDB1 と結 合 す る こ と は 報 告 され て い た が (引 用 文 献 12) 、 機 能 的 な 関 わ り合 い は 明 らか に さ れ て お らず 、 GRBN の 生 物 的 機 能 は ほ とん どわ か っ て い な い 。 ま ず 本 発 明 者 は GRBN 機 能 へ の サ リ ドマ イ ドの 効 果 を 調 べ る た め に 、 生 化 学 的 な 解 析 を 行 った 。 最 初 に FH-GRBN を 安 定 的 に 発 現 させ た 293T 細 胞 株 を 作 製 し 、 そ の 細 胞 抽 出 液 か らFLAG 抗 体 に て 免 疫 ァ フ ィ ニ テ ィ精 製 を 行 う こ と に よ りG RBN 結 合 タ ンパ ク 質 を 明 らか に す る こ と に した 。 精 製 物 に 対 し銀 染 色 を 行 った と こ ろ GRBN は DDB1 と ほ ぼ 1 : 1の モ ル 比 で 結 合 して い る こ とが 明 らか に な った ( 図 8) 。 免 疫 染 色 ( 図 2A) に よ る と GRBN と DDB1 は 主 に 核 に お い て 存 在 して い た 。 この 結 果 は 、 核 に お い て これ らが 重 要 な 機 能 を 担 っ て い る こ と を 示 唆 す る も の で あ る 。 DDB1 は Gu l 4 (Gu l 4A も し くは Gu l 4B) 、 Regu l ator of Gu l l in (Ro c 1 ) そ して 基 質 レセ プ タ ー と と も に E3 ュ ビキ チ ン リガ ー ゼ を 形 成 す る こ とが 報 告 され て い る (引 用 文 献 13、 4) 。 基 本 的 に 、 E3 ュ ビキ チ ン リガ ー ゼ の 機 能 と は 、 ュ ビキ チ ン結 合 酵 素 (E2) と特 異 的 に 相 互 作 用 す る こ と に よ り基 質 に ポ リュ ビキ チ ン鎖 を 付 加 す る と い う も の で あ る (引 用 文 献 15 , 16) 。 Gu l 4 は 足 場 タ ンパ ク 質 と して 働 き 、 Roc1 は R I NG f i nger doma i n を 持 っ て お り、 E2 と相 互 作 用 す る こ とが 可 能 で あ る 。 基 質 レセ プ タ ー と して は 、 DDB2, CSA, SV5-V, GDT2 そ して AhR が 知 られ て お り、 基 質 に 直 接 結 合 して ュ ビキ チ ン化 を仲 介 す る ( 引 用 文 献 13 , 7-20) 。 本 発 明 者 は GRBN が E3 複 合 体 の 他 の 構 成 因 子 と相 互 作 用 す る か 検 証 し、 DDB1 、 C u l 4A及 び Roc1 が FH-GRBN と複 合 体 を 形 成 す る こ と を 明 らか に した (図 2B) 。 も しGRBN が 新 規 の 基 質 レセ プ タ ー で あ る な らば 、 DDB1 へ の 結 合 に 対 して 、 GRBN は DDB2 と い った 他 の 基 質 レセ プ タ ー と競 い 合 う こ とが 期 待 され る 。 実 際 、 DDB 2 の 発 現 量 を 増 や して い くに つ れ て 、 GRBN と共 沈 す る DDB1 の 量 は 減 少 した (図 20 。 つ ま りGRBN は DDB1_Gu l 4_Roc1 E3 ュ ビキ チ ン リガ 一 ゼ の 基 質 結 合 サ ブ ュ ニ ッ トで あ る か も しれ な い と い う結 果 が 得 られ た の で あ る 。 [0047] そ して 、 本 発 明 者 は 実 際 に GRBN 複 合 体 に E3 ュ ビキ チ ン リガ ー ゼ 活 性 が あ る か ど うか を検 証 す る こ と に した 。 基 質 レセ プ タ 一 お よ び Gu l 4 は i n v i tro で 自 己 ュ ビキ チ ン化 され る こ とが 知 られ て い る 。 GST タ グ 付 き ュ ビキ チ ン 、 Una l ( E1) 、 Uba l 2 (E2) そ して GRBN 複 合 体 を 用 い る こ と に よ り i n v i tro で ュ ビキ チ ン 化 ア ツセ ィ を 行 った 結 果 、 確 か に GRBN 複 合 体 に よ る ュ ビキ チ ン化 活 性 は 検 出 され た ( 図 9) 。 次 に 本 発 明 者 は GRBN が 生 細 胞 内 で も ュ ビキ チ ン化 され て い る か ど うか を検 証 す る た め 、 FH-GRBN を発 現 させ た 293T 細 胞 に プ ロテ ア ソ一 ム 阻 害 剤 で あ る MG1 32 を処 置 した 。 GRBN の 自 己 ュ ビキ チ ン化 は MG1 32 存 在 下 で 検 出 さ れ 、 ま た そ の ュ ビキ チ ン化 は Gu 14A を s i RNA に よ り発 現 抑 制 す る こ と に よ り減 少 す る こ とが 分 か った ( 図 2D) 。 対 照 的 に DDB1 の s i RNA で は GRBN の 発 現 量 が 減 少 した こ とか ら ( 図 10) 、 DDB1 発 現 抑 制 に よ る GRBN の 自 己 ュ ビキ チ ン化 へ の 影 響 を解 析 す る こ とが で き な か った 。 しか しな が ら、 そ れ は DDB1 が GRBN に 機 能 的 に 関 わ つて い る こ と を示 唆 す る もの で あ る 。 [0048] 次 に 、 GRBN の 機 能 発 現 に お け る DDB1 の 役 割 を 明 らか に す る た め に 、 本 発 明 者 は DDB1 との 結 合 能 を 欠 くGRBN 変 異 体 を 作 製 した 。 欠 損 変 異 体 を 用 い た 解 析 に よ りGRBN に お け る 187-260 番 目の ア ミ ノ 酸 領 域 を 欠 損 させ た 変 異 体 は DDB1 と 結 合 しな い こ とが 判 明 した (図 11、 A Mi d) 。 A Mi d を発 現 す る 293T 細 胞 に お い て 、 MG1 32 の 処 理 に よ る 自 己 ュ ビキ チ ン化 は 野 生 型 GRBN を発 現 させ た 場 合 と 比 べ 著 し く低 下 して い た 。 以 上 の 結 果 よ り、 GRBN は 機 能 的 に E3 ュ ビキ チ ン リ ガ ー ゼ の サ ブ ユ ニ ッ トで あ り、 Gu l 4A 、 DDB1 依 存 的 な 自 己 ュ ビキ チ ン化 を 受 け る こ とが 示 唆 され た 。 [0049] 〔実 施 例 3 〕 サ リ ドマ イ ドに よ る GRBN 機 能 の 阻 害 GRBN- サ リ ドマ イ ド間 の 結 合 と そ の 機 能 的 重 要 性 の 基 盤 を 明 らか に す る た め に 、 本 発 明 者 は サ リ ドマ イ ド非 結 合 性 で あ りな が らE3 複 合 体 形 成 能 を 有 す る G RBN 点 変 異 体 を 得 た い と考 え た 。 ま ず N末 端 側 欠 損 変 異 体 と G末 端 側 欠 損 変 異 体 を 作 製 し、 サ リ ドマ イ ド結 合 領 域 を 調 べ た 結 果 、 G末 の 104 ア ミ ノ 酸 領 域 で あ る こ とが 判 明 した (図 3A及 び B) 。 シ ロイ ヌ ナ ズ ナ か ら ヒ トに 至 る ま で の 多 数 の GRBN ホ モ 口 グ の 相 同 性 解 析 か らG末 端 側 が 極 め て 保 存 され て い る こ とが 分 か つた (図 12) 。 進 化 的 に よ く保 存 され た ア ミ ノ 酸 が サ リ ドマ イ ドとの 結 合 に 重 要 な の で は な い か と考 え 、 い くつ か の 点 変 異 体 を 作 製 した 。 そ して 二 つ の ア ミ ノ 酸 、 Y384 あ る い は W386 を ァ ラ ニ ン に 置 換 した 変 異 体 は サ リ ドマ イ ド結 合 能 が 低 下 す る こ とが 分 か った ( 図 3G) 。 さ らに 、 Y384A/W386A (GRBN YW/AA と呼 ぶ 二 残 基 同 時 に 置 換 した 変 異 体 )は 極 め て サ リ ドマ イ ドとの 結 合 能 が 低 い こ とが 分 か った ( 図 3 G) 。 本 発 明 者 は この GRBN YW/AA が 活 性 を 保 持 して い る の か 調 べ た 。 細 胞 内 局 在 は 野 生 型 と この 変 異 体 で 差 異 は 見 られ な か った 。 本 発 明 者 は この GRBN YW/AA に お い て も DDB1 、 Gu l 4A 、 Roc1 が 免 疫 沈 降 に よ り精 製 さ れ 、 MG1 32 存 在 下 に お い て 自 己 ュ ビキ チ ン化 され る こ と を 見 出 した ( 図 3 E及 び F ) 。 つ ま りGRBN YW/AA は 野 生 型 GRBN と 同 様 に E3 複 合 体 を 形 成 し、 機 能 も保 持 し て い る こ とが 分 か った 。 [0050] か く して 本 発 明 者 は 、 GRBN を 含 む E3 複 合 体 に お い て ュ ビキ チ ン化 を サ リ ド マ イ ドが 阻 害 す る か ど うか を検 証 した 。 293T 細 胞 に FH-GRBN あ る い は FH-GRBN YW/AA を 安 定 的 に 発 現 させ 、 MG1 32 お よ び 薬 理 学 的 に 妥 当 な 量 の サ リ ドマ イ ド( 10 , 30, 100 M) で 処 置 した 。 野 生 型 GRBN の 自 己 ュ ビキ チ ン化 は サ リ ドマ イ ドに よ り強 力 に 阻 害 され た が 、 GRBN YW/AA の 自 己 ュ ビキ チ ン化 は サ リ ドマ イ ドに よ り阻 害 され な か っ た ( 図 3G) 。 よ っ て 、 サ リ ドマ イ ドは GRBN と 結 合 す る こ と に よ り そ の E3 機 能 を 阻 害 す る こ と が 示 唆 さ れ た 。 [0051 ] 〔実 施 例 4 〕 生 体 内 に お け る サ リ ドマ イ ドの 標 的 と し て の GRBN 次 に 本 発 明 者 は 動 物 モ デ ル を 用 い て サ リ ドマ イ ド催 奇 性 に お け る GRBN の 役 割 を 検 証 す る こ と に した 。 サ リ ドマ イ ドは マ ウ ス に お い て は 催 奇 性 を 呈 し な い が 、 ゥ サ ギ ゃ ニ ヮ トリに お い て は 発 揮 す る て は、本発 明者 はゼ ブラ フ ィ ッシ ュ (Dan i o (引 用 文 献 1-3) rer io) 。本研究 にお い を以下 に示す理 由でモデ ル と し て 採 用 した 。 (i ) 発 生 が 早 く ま た 体 が 透 明 な こ と か ら観 察 が 容 易 (i i ) 遺 伝 子抑制 が比較 的容 易 に お い て 適 して い る (引 用 文 献 2 1 ) (引 用 文 献 22) ( i i i) ゼ ブラ フ ィ ッシ ュは薬 理 毒 性 科 学 。 従 来 、 サ リ ドマ イ ドが ゼ ブ ラ フ イ ツ シ ュ に お い て も 催 奇 性 を 示 す か ど う か は 知 られ て い な か っ た 力、 近 年 に な りサ リ ドマ イ ドは ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ に お い て 血 管 新 生 阻 害 を 引 き 起 こ す こ と が 分 か った の で (引 用 文 献 23) 、 本 発 明者 は ゼ ブ ラ フ ィ ッシ ュ に お い て もサ リ ド マ イ ドが 催 奇 性 を 示 す と 考 え た 。 [0052] ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ 発 生 に お け る サ リ ドマ イ ドの 影 響 を 明 ら か に す る た め に 、 卵 殻 を 除 い た 胚 を 様 々 な 濃 度 の サ リ ドマ イ ドを 含 ん だ 培 地 に 移 した 。 サ リ ドマ イ ドは 2 hpf (hours post fert i I i z a i t i on, 受 精 後 時 間 )に 加 え 、 3 日 間 、 発 生 プ ロ セ ス を 観 察 した 。 サ リ ドマ イ ドに 薬 浴 した 胚 に お い て は 胸 鰭 お よ び 耳 胞 の 発 生 が 阻 害 され て い る こ と が 分 か っ た (図 4 A 及 び B) 。 しか し他 の 部 位 に お い て は 特 に 異 常 を 検 出 す る こ と は で き な か っ た 。 よ り特 異 的 に は 75h p f に お け る Endoske l eta l d i s c の 胸 鰭 形 成 が 阻 害 さ れ て お り ( 図 4A) 、 30hpf お け る 耳 胞 の サ イ ズ が 減 少 して い た リ ドマ イ ドに 薬 浴 さ せ た 48hpf (図 4B) に 。胸 鰭 発 生 の遅 延 につ いて はサ の 胚 に お い て も検 出 す る こ とが で き た (図 5 G及 び り) 。 近 年 の 研 究 に よ る と 、 硬 骨 魚 (te l eost 、 ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ を 含 む )に お け る 胸 鰭 と 耳 胞 の 発 生 は 、 四 足 動 物 (tetrapod) に お け る 四 肢 と耳 の 発 生 と 同 様 の 分 子 メ カ ニ ズ ム を 共 有 す る こ と が 報 告 され て い る (引 用 文 献 24-26) 。 こ の よ う に し て 、 サ リ ドマ イ ドに よ り誘 導 さ れ た ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ に お け る 発 生 異 常 は 、 妊 娠 初 期 の 女 性 が サ リ ドマ イ ドを 服 用 した こ と に よ り生 じ る 発 生 異 常 と極 め て 類 似 して お り、 サ リ ドマ イ ド催 奇 性 は 脊 椎 動 物 に お い て 種 間 を超 え て 保 存 され て い る こ とが 示 唆 され た 。 ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ に お い て も GRBN の オ ル ソ ログ ( 相 当す る もの ) が あ り、 z [0053] c rbn と呼 ぶ 。 この 遺 伝 子 産 物 は ヒ トに お け る GRBN と 70% 程 度 の 保 存 性 が あ る 。 本 発 明 者 は ま ず 、 z c rbn mRNA の 発 現 パ ター ン を解 析 し、 48hpf に お い て z c rbn が 脳 、 頭 部 血 管 、 耳 、 そ して 胸 鰭 に お い て 発 現 して い る こ と を 明 らか に した ( 図 13 ) 。 zGrbn は サ リ ドマ イ ドに も ヒ 卜の DDB1 に も結 合 した ( 図 14 ) 。 つ ま りゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ に お い て も ヒ ト細 胞 系 に お け る解 析 結 果 は 有 効 で あ る と 考 え られ る 。 次 に 、 ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ初 期 発 生 に お け る zGrbn の 影 響 を解 析 し た 。 サ リ ドマ イ ドと 同様 に 、 z c rbn ア ン チ セ ンス モ ル フ ォ リノオ リゴ (AM0) を 注 入 した 胚 に お い て は ヒ レ及 び 耳 の 発 生 に異 常 が 見 られ ( 図 4G-F ) 、 サ リ ドマ ィ ドで 処 置 した 場 合 と表 現 系 が 類 似 した 。 た と え ば 27hpf 0 に お い て は z c rbn AM を注 入 した 胚 に お い て は 野 生 型 と比 べ 耳 胞 の サ イ ズ は 40% も低 下 して い た ( 図 。 そ して この 結 果 は z c rbn の mRNA を AM0 と共 に 導 入 す る こ と に よ り打 ち 消 さ 4F) れた ( 図 4G-F) 。 [0054] これ らの 結 果 よ り、 サ リ ドマ イ ドに よ る催 奇 作 用 は zGrbn の 機 能 を 阻 害 す る こ と に よ って 引 き起 こ され た の で は な い か と い う可 能 性 が 極 め て 濃 厚 に な つ た 。 で は 、 も しそ うで あれ ば サ リ ドマ イ ドと結 合 しな い が 機 能 は 保 持 され た z Grbn を発 現 させ る こ と に よ って 、 そ の 催 奇 性 は緩 和 され る は ず で あ る 。 この ア イ デ ィア を検 証 す る た め に 、 本 発 明 者 は Y374 お よ び W376 を ァ ラ ニ ン に置 換 した 変 異 体 (ヒ トに お け る YW/AA つ ま りY384A/W386A 。 zGrbn YW/AA に 相 当す る ) を作 製 した は サ リ ドマ イ ドに 対 す る結 合 能 が 極 め て 低 い 。 サ リ ドマ イ ド非 存 在 下 、 野 生 型 zGrbn お よ び zGrbn YW/AA を過 剰 発 現 させ た 個 体 に お い て ヒ レ 及 び 耳 胞 の 発 生 に 無 処 置 の 個 体 と差 異 が 見 られ な か った 。 図 4 B で 示 した よ う に 、 400 Mの サ リ ドマ イ ド処 置 に よ り、 耳 胞 の サ イ ズ は 有 意 に減 少 した (コ ン トロー ル と比 べ 64. 5 %。 図 5 A 及 び B) 。 野 生 型 zGrbn を過 剰 発 現 させ た 胚 に お い て もサ リ ドマ イ ドに よ り、 耳 胞 の サ イ ズ が コ ン トロー ル と比 べ 66% 程 度 に減 少 した 。 しか しな が ら、 重 要 な こ と に zGrbn YW/AA を過 剰 発 現 させ た 胚 に お い て は サ リ ドマ イ ドの 処 置 は 耳 胞 の サ イ ズ に 影 響 を 及 ぼ さ な か っ た 。 サ リ ドマ イ ドに よ る ヒ レ の 縮 退 も 、 zGrbn (p=0. 347) YW/AA の 過 剰 発 現 に よ り 打 ち 消 さ れ た 。 こ れ ら の 結 果 は 、 サ リ ドマ イ ドが GRBN と 結 合 し 、 そ の 機 能 を 阻 害 す る こ と に よ り催 奇 性 を 引 き 起 こ し た こ と を 示 す も の で あ る 。 〔実 施 例 5 〕 サ リ ドマ イ ド催 奇 性 の 分 子 メ カ ニ ズ ム [0055] サ リ ドマ イ ド と GRBN の 関 連 性 に つ い て は 判 明 し た の で 、 本 発 明 者 は GRBN を 含 む ュ ビ キ チ ン リ ガ ー ゼ 複 合 体 が 催 奇 性 に 関 わ る の か ど う か を 、 zGu 14 A を 発 現 抑 制 す る こ と で 、 検 証 し た 。 zcu l 4 a mRNA は 脳 や ヒ レ で 強 く 発 現 し て い る ( 図 1 3 ) 。 予 想 通 り 、 zcu l 4 a AM0 に よ り 耳 胞 及 び ヒ レ の 異 常 が 生 じ た (図 4G- I ) 。 に お い て zGu l 4 a を 発 現 抑 制 し た 胚 で は 耳 胞 サ イ ズ が 著 し く 減 少 し て お り 27hpf ( コ ン ト ロ ー ル サ イ ズ の 40%) 、 zcu l 4 a の mRNA 導 入 に よ り 部 分 的 に も 救 済 (re さ れ た 。 救 済 が 部 分 的 だ っ た の は 、 zcu l 4 a AM0 の 効 き 目 が 強 す ぎ た た scue) め か も しれ な い 。 こ れ ら の こ と よ り 、 少 な く と も 、 ュ ビ キ チ ン リ ガ 一 ゼ 複 合 体 が 耳 と ヒ レ の 発 生 に 必 要 で ぁ リ 、 サ リ ドマ イ ドの 標 的 で あ る こ と が 示 唆 さ れ た 。 以 上 の 結 果 か ら 、 GRBN を 含 む E3 複 合 体 に よ り 一 定 の タ ン パ ク 質 が ュ ビ キ チ [0056] ン 化 され る こ と は 耳 や ヒ レの 発 生 に お い て 重 要 で あ る こ と が わ か り、 ま た サ リ ドマ イ ドに よ る 発 生 異 常 は GRBN を 含 む E3 複 合 体 の 機 能 不 全 が 関 係 し て い る こ と が 示 唆 さ れ た 。 GRBN お よ び サ リ ドマ イ ドの 下 流 シ グ ナ ル 伝 達 の 手 が か り を 得 る た め に 、 ヒ レの 発 生 の カ ギ と な る 良 く知 られ た 分 子 を 解 析 す る こ と に し た 。 ソ ニ ッ ク ヘ ッ ジ ホ ッ グ (Son i c hedgehog, of p o l a r i z i n g act i v i ty) i dge) は四肢 ヒ レ に お け る AER に 発 現 す る 因 子 で あ り、 遠 近 軸 に そ っ た 四 肢 あ る 。 サ リ ドマ イ ドを 投 与 し た 48hpf く は 消 失 した が (図 5G) さ れ た 。 zGrbn の 胚 に お い て は fgf8a (ap i c a l zone 発 現 の 低 下 は 、 zGrbn ectoderma ヒ レの 伸 長 に 必 須 で の発現 が低 下 も し 、 shh の 発 現 に 変 化 は 見 ら れ な か っ た て サ リ ドマ イ ドに よ る fgf8a escued) は 極 活 性 領 域 (ZPA, に 発 現 す る 因 子 で あ り、 四 肢 ' ヒ レの 前 後 軸 を 規 定 す る (引 用 文 献 27) 。 ま た Fgf8 I Shh) (図 5D) 。加 え YW/AA の 導 入 に よ り救 済 (r お よ び zGu l 4 A に 対 す る AM0 を 導 入 し た 胚 に お い て も fgf 8a 発 現 が 低 下 した が 、 shh 発 現 は 差 異 が 見 られ な か った 。 よ っ て 、 FGF8 産 生 を 阻 害 す る 因 子 が サ リ ドマ イ ドゃ GRBN を 含 む E3 複 合 体 の 下 流 の 標 的 か も しれ な い。 [0057] 〔実 施 例 6 〕 GRBN 及 び DDB1 に 対 す る フ タ ル イ ミ ドの 結 合 性 既 知 の 非 催 奇 性 サ リ ドマ イ ド誘 導 体 で あ る フ タ ル イ ミ ドの GRBN 及 び DDB1 に 対 す る結 合 性 を 以 下 の よ う に して 調 べ た 。 [0058] 293T 細 胞 抽 出 液 を サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ と混 合 した 後 、 洗 浄 を 行 った 。 サ リ ドマ イ ド又 は フ タ ル イ ミ ドを 用 い て サ リ ドマ イ ドに 結 合 した 因 子 を 溶 出 させ た 。 溶 出 画 分 中 の GRBN お よ び DDB1 を ウ ェス タ ン ブ ロ ッテ イ ン グ で 解 析 した 。 サ リ ドマ イ ドの 溶 出 画 分 か らは GRBN 及 び DDB1 が 検 出 され た が 、 フ タ ル ィ ミ ド( Phtha l ) の 溶 出 画 分 か らは これ らの タ ンパ ク 質 は 検 出 され な か った (図 16) 。 [0059] 〔実 施 例 7 〕 サ リ ドマ イ ド誘 導 体 と GRBN の 結 合 の 検 討 293T 細 胞 抽 出 液 を サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ と混 合 し、 2 時 間 反 応 させ た 。 そ の 後 、 0 . 5%NP-40 l ys i s buffer (Tr i s-HCI pH8, 50 mM NaCI , 0 . 5%NP_40) で 3 回 洗 浄 し、 0 . - mM の サ リ ドマ ィ ド、 フ タ ル イ ミ ド、 グ ル タ ル イ ミ ド、 も し くは 5HPP-33 ( 各 化 合 物 の 構 造 式 を 図 1 7 に 示 す 。 ) を 含 む 0 . 5 % NP-40 l ys i s buffer で 1時 間 混 合 す る こ と で G RBN の 溶 出 を 行 った 。 得 られ た 溶 出 画 分 は 、 SDS-PAGE の 後 、 GRBN 抗 体 に 対 す る ウ ェス タ ン ブ ロ ッテ イ ン グ を 行 い 、 解 析 した 。 この 結 果 を 図 1 8 に 示 す 。 [0060] 図 に 示 す よ う に 、 フ タ ル イ ミ ド又 は 5HPP-33 を 含 む buffer を 用 い た 場 合 に は 、 GRBN は ほ とん ど溶 出 され な か った 。 この こ とか ら、 フ タ ル イ ミ ド及 び 5HPP33 は GRBN に 対 す る結 合 性 が 低 い と考 え られ る 。 [0061 ] 〔実 施 例 8 〕 多発 性 骨 髄 腫 細 胞 に 対 す る増 殖 抑 制 試 験 サ リ ドマ イ ド及 び 5HPP-33 の 多 発 性 骨 髄 腫 細 胞 Kms1 2 に 対 す る 増 殖 抑 制 作 用 を調 べ た 。 多 発 性 骨 髄 腫 細 胞 Kms1 2 の 培 養 に は RPM I Med i u m 640 ( 0 % FBS) を用 いた 。 各 薬 剤 処 理 を 行 う場 合 に は Kms1 2 を 1 ml あ た り2 x 105細 胞 に 調 整 し、 ml e ppendorf tube に 2 ml ず つ 分 注 した 。 添 加 す る 薬 剤 ( サ リ ドマ イ ドも し くは 5HP P-33) は ジ メ チ ル ス ル ホ キ シ ド (DMS0) を 溶 媒 と して 最 終 濃 度 の 1000 倍 濃 度 の ス トツ ク 溶 液 を 作 製 し、 2 ml の 細 胞 懸 濁 液 に 対 し2 パ I の ス トツ ク 溶 液 を 加 え 、 穩 ゃ か か つ 十 分 に 転 倒 混 和 させ た 。 処 理 後 、 96 we l l p l ate に 1we l l あ た り 00 ; I 分 注 した も の を 37°C , 5%G0 2の イ ン キ ュ ベ ー タ 一 で 48 時 間 培 養 した 。 処 理 後 48 時 間 で の 細 胞 数 の 測 定 に は 生 細 胞 数 測 定 試 薬 SF (naca l a i tesque) を 1 w e l l あ た り10 ; l 加 え 37°C , 5%G0 2の イ ン キ ュ ベ ー タ 一 で 2 時 間 培 養 した 。 細 胞 数 に 比 例 す る 450 n m吸 光 度 の 測 定 に は Gl oMax- M t i + Detect i on System (prom ega) を 用 い た 。 検 量 線 の 作 製 に は 1 ml あ た り1 x 10 , 3 x 1 05, x 105細 胞 の Km s 1 2 を 用 い た 。 溶 媒 処 置 時 の 細 胞 数 を 100 と し、 薬 物 添 加 時 の 細 胞 数 を 相 対 値 で 表 した 。 48 時 間 培 養 後 の 細 胞 数 の 相 対 値 を 図 1 9 に 示 す 。 [0062] 図 に 示 す よ う に 、 5HPP-33 は 、 多 発 性 骨 髄 腫 細 胞 Kms1 2 に 対 して 強 い 増 殖 抑 制 作 用 を 示 した 。 実 施 例 7 に 示 す よ う に 、 5HPP-33 の GRBN に 対 す る結 合 性 は 低 し、。 従 っ て 、 5HPP-33 の 増 殖 抑 制 作 用 は 、 GRBN との 結 合 と無 関 係 な も の で あ る と考 え られ る 。 [0063] 〔考 察 〕 GRBN の 機 能 が DDB1-Gu l 4A-Roc1 E3 ュ ビキ チ ン リガ 一 ゼ 複 合 体 に お け る 基 質 レセ プ タ 一 で あ る こ と は 支 持 され る 。 GRBN と 良 く知 られ た 基 質 レセ プ タ ー で あ る DDB2 は DDB1 と競 合 的 に 結 合 す る 。 第 二 に 、 GRBN は 他 の 基 質 レセ プ タ ー と 同 様 に 自 己 ュ ビキ チ ン化 され る 。 DDB2 を 含 む 多 くの 基 質 レセ プ タ 一 が WDXR 構 造 (mot i f ) を 有 す る (引 用 文 献 11, 19) 。 一 方 で 、 少 数 の い くつ か の 基 質 レセ プ タ 一 に は そ れ が 欠 け て い る (引 用 文 献 13 , 18) 。 GRBN に は 明 確 な WDXR モ チ 一 フ が 見 当 た らな い こ とか ら、 ど う も後 者 の タ イ プ の よ うで あ る 。 上 記 の 考 え を 支 持 す る結 果 と して 、 GRBN お よ び Gu l 4A の ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ に よ る発 現 抑 制 が 似 た よ うな 結 果 を も た ら した こ とが 挙 げ られ る 。 た だ し、 GRBN の 発 現 抑 制 に 比 し、 Gu l 4A の 発 現 抑 制 は 形 質 に 及 ぼ す 影 響 が よ り深 刻 で あ った 。 この 観 察 結 果 は そ れ ほ ど驚 くに は あ た らな い 。 な ぜ な らば 、 GRBN を 有 す る DDB1-Gu l 4A ュ ビキ チ ン リガ ー ゼ は ほ ん の 少 量 に しか 存 在 せ ず 、 GRBN は DDB1-Gu 14A の ほ ん の 少 数 の 複 合 体 に しか 影 響 を 与 え られ な い 一 方 で 、 Gu l 4A の 抑 制 は す べ て の 複 合 体 に 影 響 を 与 え る こ と に な る か らで あ る 。 [0064] サ リ ドマ イ ドの 作 用 メ カ ニ ズ ム は 多 面 的 か つ 多 角 的 で あ っ て 完 全 に は わ か つ て い な い 。 サ リ ドマ イ ドの 免 疫 調 節 作 用 や 血 管 新 生 阻 害 作 用 が 、 ら い 性 結 節 性 紅 斑 、 多 発 性 骨 髄 腫 に 対 す る 治 療 効 果 あ る い は 催 奇 性 に 関 与 して い る と 考 え られ て い る (引 用 文 献 2、3) 。 ま た 、 サ リ ドマ イ ドが 、 TNF_a l pha や VEGF な どの 複 数 の サ イ トカ イ ン の 産 生 を 抑 制 す る こ と (引 用 文 献 30 、 3 1 ) 、 及 び ア ポ トー シ ス 誘 導 、 活 性 酸 素 種 ( R0S) 産 生 な どの 作 用 が あ る こ と ( 引用 文献 3、4、32) が 報 告 され て い る 。 これ らデ ー タ が 蓄 積 して い る に も か か わ らず 、 サ リ ドマ イ ドの 直 接 の 標 的 は 不 明 で あ った 。 こ こで 本 発 明 者 は GRBN が サ リ ドマ イ ドの 催 奇 性 の 主 要 な 標 的 因 子 で あ る と い う い くつ か の 証 拠 を 得 た 。 第 — に 、 サ リ ドマ イ ドは 直 接 的 に GRBN に 結 合 し、 GRBN の 自 己 ュ ビキ チ ン化 を 阻 害 す る 。 これ は 形 成 して い る ュ ビキ チ ン リガ ー ゼ の 阻 害 が 原 因 で あ り、 他 の ュ ビキ チ ン リガ ー ゼ に お い て も類 似 した 現 象 が 見 られ る (引 用 文 献 33) 。 第 二 に 、 サ リ ドマ イ ドに よ る ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ の 発 生 異 常 は 、 GRBN を発 現 抑 制 した 場 合 と類 似 して お り、 サ リ ドマ イ ド非 結 合 の GRBN 変 異 体 を過 剰 発 現 させ る こ と に よ り緩 和 され る と い う こ と で あ る 。 第 三 と して 、 四 肢 ヒ レの 伸 長 に 必 須 な FGF8 が サ リ ドマ イ ドお よ び GRBN 複 合 体 の 下 流 に あ る標 的 で あ る と い う こ と で あ る (図 4 D、 4 G、50 。 これ らの 結 果 は 過 去 の 報 告 と も 矛 盾 な く一 致 して お り、 サ リ ドマ イ ドに よ る fgf8 の 発 現 抑 制 は ゥ サ ギ を 用 い た 実 験 で す で に 示 され て い る (引 用 文 献 34) 。 ま た 、 発 生 中 の ニ ヮ トリの 肢 芽 に お い て 、 サ リ ドマ イ ドは BMP (bone morphogenet i c prote i n) の 発 現 を 上 昇 させ 、 ァ ポ ト一 シ ス を 引 き起 こす こ とが 報 告 され て い る (引 用 文 献 32) 。 マ ウ ス BMP は AER に お い て FGF8 の 発 現 を 抑 制 し、 ア ポ トー シ ス を 引 き起 こす こ とが 報 告 され て い る (引 用 文 献 35) 。 つ ま りGRBN は 、 これ ま で に 不 明 で あ った サ リ ドマ イ ドと これ らの 発 生 制 御 因 子 の 間 の 隔 た りを 埋 め る こ との で き る 因 子 で あ る 。 [0065] 上 記 実 施 例 の 結 果 は サ リ ドマ イ ドが 引 き起 こす 催 奇 性 は GRBN の 結 合 お よ び そ れ に 伴 うュ ビキ チ ン リガ ー ゼ 活 性 の 阻 害 に よ り引 き起 こ され る こ と を 示 唆 して い る (図 1 5 ) 。 本 発 明 者 は サ リ ドマ イ ドお よ び GRBN に よ り 引 き 起 こ さ れ る ュ ビ キ チ ン 依 存 性 の タ ン パ ク 質 分 解 の 制 御 が 、 BMP や FGF8 経 路 や 正 常 な 発 生 メ カ ニ ズ ム の 異 常 を も た ら した と 推 測 さ れ る 。 他 の 発 生 因 子 も 影 響 を 受 け て い る か も しれ な い 。 し か し な が ら 、 ま だ 沢 山 の 問 い が 残 さ れ て い る 。 た と え ば 、 GRBN を 含 む E3 複 合 体 の 標 的 基 質 は 何 か 、 ど の よ う に し て サ リ ドマ イ ドは G RBN の ュ ビ キ チ ン 化 を 阻 害 す る の か な ど の 問 題 に 取 り組 む こ と が 必 要 で あ ろ う [0066] 〔実 験 手 法 と 材 料 〕 ) ( 薬剤 サ リ ドマ イ ド (Tocr i s Cookson) の 最 終 濃 度 が 400mM に な る よ う に ジ メ チ ル ス ル ホ キ シ ド (DMS0) を 加 え 、 6 5 °C に 加 熱 し て 溶 解 し 、 直 ち に 使 用 し た 。 MG1 3 2 は 最 終 濃 度 1 0mM に な る よ う に DMS0 を 加 え て 溶 か し た 。 実 験 に お い て は 陰 性 対 照 [0067] (コ ン ト ロ ー ル ) と し て 同 等 量 の DMS0 を 用 い た 。 ( 2 ) サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビ ー ズ の 作 製 サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビ ー ズ の 作 製 に 関 す る 図 を 図 6 に 示 し た 。 磁 性 F G ビ ー ズ 引 用 文 献 1 0 ) に 対 し て 1 0mM の 1- hydroxybenzotr (5mg, (3-d i methy I tha I -am i nopropy l i domi d e der i vat I ) -carbod i i i azo l e , i d e HG I , そ し て 2mM の FR259625 溶 媒 で あ る N , N_d i methy i ve) -ethy 0mM l formami de l -3- (carboxy (DMF) 中 で 4 時 間 室 温 で 反 応 さ せ る こ と に よ り 、 サ リ ドマ イ ドを 固 定 化 し た 。 ま た F G ビ ー ズ に お け る 未 反 応 の ア ミ ノ 基 は 20% の 無 水 酢 酸 が 含 ま れ た DMF 中 反 応 さ せ る こ と に よ り保 護 し た 。 完 成 し た ビ ー ズ は 4 °C で 保 存 し た 。 [0068] ( 3 ) サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビ ー ズ を 用 い た ァ フ ィ 二 テ ィ 精 製 サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビ ー ズ l y s i s buffer (50mM Tr i s HCI を 行 っ た 。 細 胞 抽 出 液 は HeLa, Y, (0. 5mg) pH8, Jutkat, は 0 . 5%NP_40 50mM NaCI , THP-1 , 0 . 5 % NP-40) U266, HUVEC, に よ り平 衡 化 LP1 0 1 , 293T 由 来 と 多 岐 に わ た る が 、 そ れ ら の 抽 出 法 は 文 献 の 通 り で あ る 献 36) SH-SY5 (引 用 文 。 こ れ ら の 抽 出 液 に ビ ー ズ を 混 合 し 、 2 時 間 反 応 さ せ た 。 0 . 5 % ΝΡ -40 y s i s buffer で ビ ー ズ を 3 回 洗 浄 し た 後 、 1mM サ リ ドマ イ ドに よ っ て 溶 出 し た I 。 い く つ か の 実 験 で は 、 0 . 3mM の サ リ ドマ イ ドを ビー ズ と の 混 合 前 に 抽 出 液 に 加 え た 。 フ タ ル イ ミ ドが 結 合 す る か 否 か に つ い て は 、 遊 離 サ リ ドマ イ ド1mM で 溶 出 す る 過 程 で 、 代 わ り に 1mM の フ タ ル イ ミ ドで 溶 出 した 。 [0069] プラス ミ ド ( 4 ) GRBN や DDB2 cDNA は RT-PGR に よ り HeLa tota RNA か ら得 た 。 GRBN の 変 異 体 は l 標 準 的 な PGR 法 に よ り作 製 した 。 DDB1 cDNA に つ い て は Matsunaga を 受 け た 。 zGrbn そ して zGu l 4 a cDNA は 24hpf t al pcDNA6/V5-H trogen) , is pFASTBACI ( In i trogen) , pFastBad ( In i trogen) , pLent て PGEX6P- 1 (GE Hea は hcare) DNA3. ( 5 ) i6 ( In i trogen) i trogen) , pLent , pCS2 i6 (+) , ( In i そ し に FLAG-HA 配 列 を 導 入 した も の で あ る 。 抗体 FLAG (M2, DDB1 (Abeam) そ して Rod S i ma ) , HA (3F1 0 , を 抗 原 と して ゥ サ ギ か ら作 製 した も の で あ る 。 Roche) (Zymed) , V5 (V5-1 0 , S i ma ) , GST ( S i ma ) , は 購 入 した 。 Gu l 4 A お よ び DDB2 は 譲 渡 さ れ た も の で あ り、 そ れ ぞ れ Raychaudhur ( 6 ) ( In 1-F 。 pcDNA3. 1-FH-N は pcDNA3. 1 の 派 生 物 で あ り、 c GRBN 抗 体 は ヒ トGRBN (65-76) [0071 ] に お け る ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ胚 の t o RNA よ り RT-PGR で 得 た 。 本 研 究 で は 以 下 の ベ ク タ 一 を 用 い た 。 pcDNA3. H-N, [0070] 博 士 か ら提 供 け専士 、 Matsunaga 博 士 の ご厚 意 に よ る 。 サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ を 用 い た 試 験 管 内 結 合 試 験 組 み 換 え GRBN-FLAG お よ び DDB1_V5_H i s タ ン パ ク 質 は 昆 虫 Sf9 細 胞 に お い て Ba c-to-bac ( I n v i trogen) バ キ ュ ロ ウ ィ ル ス シ ス テ ム に よ っ て 発 現 させ 、 そ れ ぞ れ 抗 FLAG M2 ァ ガ ロ ー ス ビー ズ (S i gma) 、 N i _NTA ァ ガ ロ ー ス ビー ズ よ り精 製 した 。 精 製 した GRBN-FLAG and/or DDB1_V5_H (Q i agen) に i s に サ リ ドマ イ ド固 定 化 ビー ズ を 混 合 し、 結 合 タ ン パ ク 質 を SDS s a m l e buffer で 溶 出 した 。 GRBN 欠 損 変 異 体 解 析 に お い て は 、 GST 融 合 GRBN お よ び そ の 変 異 体 を 大 腸 菌 で あ る BL21 で 発 現 さ せ 、 グ ル タ チ オ ン セ フ ァ ロ 一 ス ビー ズ RBN 変 異 体 は L i pofectam i n e 2000 ( I n v i trogen) (GE h e は hcare) を 用 い て 293T 細 胞 に 導 入 し過 剰 発 現 さ せ た 。 そ の あ と の 結 合 試 験 は 上 述 と 同 じで あ る 。 [0072] ( 7 ) 免疫共沈降 で 精 製 した 。 G GRBN と DDB1 の 間 の 相 互 作 用 を解 析 す る た め に 、 GRBN-FLAG お よ び DDB1-V5-H i s を Sf9 細 胞 内 に 共 発 現 させ た 。 細 胞 抽 出 液 に 抗 FLAG ァ ガ ロー ス ビー ズ を 混 合 し、 結 合 因 子 を FLAG ペ プ チ ドで 選 択 的 に 溶 出 した 。 GRBN 複 合 体 を精 製 す る た め GRBN お よ び そ の 変 異 体 を発 現 す る 293T 細 胞 を 作 製 し、 上 述 の 方 法 で FLAG 免 疫 精 製 を 行 った 。 [0073] ( 8 ) 免疫 染色 HA タ グ ゃ V5 タ グ 融 合 を 用 い た GRBN や DDB1 を過 剰 発 現 す る HeLa 細 胞 を 固 定 し た 後 、 抗 HA 抗 体 や V5 抗 体 と混 合 させ 、 A l exa F l uor 594 も し くは 488 ( I nv i tro gen) 標 識 二 次 抗 体 と反 応 させ た 。 [0074] ( 9 ) 試 験 管 内 ュ ビキ チ ン化 試 験 ュ ビキ チ ン化 試 験 は 引 用 文 献 37 を参 考 に して 行 った 。 FH-GRBN 複 合 体 ( 200 η g) 、 Uba (500ng, Bi omo l ) 、 UbcH5b (500ng, Bi omo l ) 、 GST- Ub i qu i t i n (4000n g , Ca l b i ochem) , 4mM ATP を 30 °C で 2 時 間 、 15 パ I ス ケ ー ル で 反 応 させ た 。 反 応 は 、 SDS を 加 え 、 98 °C で 5分 間 加 熱 して 停 止 させ た 。 [0075] ( 0 ) 生 細 胞 に お け る 自 己 ュ ビキ チ ン化 この 試 験 は 引 用 文 献 38 を参 考 に して 行 った 。 FH-GRBN も し くは そ の 変 異 体 を 安 定 的 に 発 現 させ た 293T 細 胞 に 0 Mの MG1 32 も し くは DMS0 単 独 (veh i c I e) を 加 え 、 3 時 間 反 応 させ た 。 細 胞 は 25 Mの MG1 32 お よ び 10mM の N-ethy l ma l e i mi de を 含 む R I PA バ ッ フ ァー で 溶 解 した 。 FH-GRBN を 上 述 の 方 法 で 免 疫 沈 降 し、 解 析 し た 。 各 濃 度 の サ リ ドマ イ ドは 、 MG1 32 を処 理 す る 1 時 間 前 に 加 え た 。 [0076] (1 ) RNAi 以 下 に 示 す よ うな Stea は h RNAi o l i gonuc l eot i de ( l nv i trogen) を使 用 した [0077] : DDB1 # DDB1 #2 : 5' -CAUACCUUGAUAAUGGUGUUGUGUU-3' (配 列 番 号 1 ) 5' -CAGUAAUGAACAAGGCUCCUAUGUA-3' (配 列 番 号 2 ) Cu l 4A #1: 5' -GCAAAGCAUGUGGAUUCAAAGUUAA-3' (配 列 番 号 3 ) Cu l 4A #2 : 5' -GAAUCUCUGAUAGACAGAGACUAUA-3 ' (配 列 番 号 4 ) セ ン ス 鎖 の み 示 した 。 コ ン トロー ル と して は Stea は h RNAi negat i e contro l of l ow GC content ( l n v i trogen) を 用 しゝた 。 L i pofectami n e RNAi MAX を 用 しゝて 293T 細 胞 に 40nM の ォ リ ゴ ヌ ク レオ チ ドを 導 入 し 7 2 時 間 後 に 細 胞 を 回 収 した 。 [0078] ( 1 2 ) ゼ ブラ フ ィ ッシ ュ 魚 は 28. 5 °C に お い て 14 時 間 可 視 光 明 期 、 10 時 間 暗 期 の サ イ ク ル で 飼 育 した 胚 は 自 然 交 配 で 得 て い る (引 用 文 献 35) [0079] 。 ア ル シ ア ン ブル ー 染 色 や マ イ ク 口 イ ン ジ ェ ク シ ョ ン 、 i n s i t u ハ イ ブ リ ダ ィ ゼ 一 シ ヨ ン は 以 下 の 項 に 示 して い る 。 ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ に お け る GRBN お よ び Gu l 4 A (zcrbn and zcu l 4a) はゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ 命 名 法 委 員 会 の ガ イ ドに 従 っ た 。 [0080] ( 3 ) ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ の サ リ ドマ イ ド処 理 サ リ ドマ イ ドは DMS0 に 溶 か した 。 そ して あ ら か じめ 6 5 °C に 加 熱 して お い た E 3培 地 に 400 Mに な る よ う に 加 え た 。 ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ 胚 は 脱 卵 殻 し、 以 下 に 示 す よ う に サ リ ドマ イ ドに 薬 浴 さ せ た 。 2hpf に お い て 胚 を 2mg/ml の プ ロ テ ア ー ゼ タ イ プ 14 ( S i gma) に 3 分 間 反 応 さ せ 、 5 回 培 地 で 洗 浄 した 。 そ の 過 程 で 脱 卵 殻 さ れ る が 、 直 ち に サ リ ドマ イ ド含 有 培 地 に 交 換 し、 3 日 間 観 察 した 。 サ リ ドマ イ ド含 有 培 地 は 1 2 時 間 毎 に 交 換 した 。 [0081 ] ( 1 4 ) ア ル シ ア ン ブル ー 染 色 コ ン ドロ サ イ トの 外 部 マ ト リ ッ ク ス は 、 ア ル シ ア ン ブ ル 一 で 染 色 さ れ る ( 引 用 文 献 40) 。 ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ 胚 は 3 . 7 %の 中 性 ホ ル ム ア ル デ ヒ ドに よ り一 晚 固 定 した 。 翌 日 、 100% エ タ ノ ー ル で 洗 浄 後 、 PBS で 再 水 和 さ せ た 。 次 い で 、 0 . 05% ト リ プ シ ン を 含 む 飽 和 四 ホ ウ 酸 ナ ト リ ゥ ム 溶 液 に て 1-3 時 間 反 応 さ せ た 。 3 %の 過 酸 化 水 素 と 1 %の K0H 溶 液 に よ り魚 の 斑 点 を 除 去 し、 70% グ リセ 口 一 ル 含 有 PBS 溶 液 に て 保 存 した 。 [0082] ( 1 5 ) ア ン チ セ ン ス モ ル フ ォ リ ノ オ リ ゴ ヌ ク レオ チ ドお よ び mRNA の マ イ ク 口イ ン ジ ェ ク シ ョン 細 胞 期 に お け る マ イ ク ロイ ン ジ ェ ク シ ョン に つ い て は 引 用 文 献 39 に従 つ て 行 った 。 我 々 は 窒 素 ガ ス 圧 力 マ イ ク ロイ ン ジ ェ ク ター ) (I M 300, Nar i s h i e を 注 入 に 使 用 した 。 Gap の つ い た mRNA は i n v i tro に お い て mMESSAGE mMACH I NE i n v i tro i p t i o n k i t (Amb i on) で 作 製 した 。 transcr RNA は 使 用 直 前 に ヌ ク レ ア 一 ゼ 除 去 水 で 600ng/ [0083] パ Iの 濃 度 に な る よ うに調 製 した 。 ア ン チ セ ン ス オ リ ゴ ヌ ク レオ チ ド (Gene Too l s ) は 以 下 の と お りで あ る [0084] zCrbn AM0 : zCu l 4 A AM0 : 5' -AGAGCTGTAGCTGGTTCCCCATTTC-3 5' -CTGGTGCTGAACATCTTCTGCCATC-3' これ ら の オ リ ゴ は ヌ ク レ ア 一 ゼ 除 去 水 で 700 [0085] ( (配 列 番 号 6 ) Mの 濃 度 に 調 製 して 使 用 した 。 ホ ー ル マ ウ ン トi n s i t u ハ イ ブ リ ダ ィ ゼ 一 シ ヨ ン 6 ) こ の 実 験 は 引 用 文 献 4 1 に 従 っ て 行 っ た 。 zcrbn ブは5' (配 列 番 号 5 ) ' mRNA の ア ン チ セ ン ス プ ロ 一 - コ ー ド領 域 の 5 13bp を 用 い た 。 zcu l 4 a に つ い て は 3 ' ド領 域 ) の 590bp を 用 い た 。 shh お よ び fgf8 非 コ一 UTR (3' に 対 応 す る プ ロ ー ブ は そ れ ぞ れ Kra uss 博 士 お よ び T h i sse 博 士 の ご 厚 意 に よ る 。 プ ロ ー ブ の 浸 透 性 を 増 す た め に 、 胚 は 0 . % Tween- 2 0 お よ び 10mg/ml の prote i nase K を 含 ん だ PBS に お い て 2 分 間 常 温 で 反 応 させ た 。 [0086] 耳胞 サ イズ計測 ( 1 7 ) 48hpf に お け る ゼ ブ ラ フ ィ ッ シ ュ 胚 に 1%メ チ ル セ ル ロ ー ス お よ び 0 . 003% の 3 _ ami n o benzo i c a c i d ethy l ester ( S i gmaj ¾: 用 しゝて 麻 酔 を 她 し、 ス ラ イ 卜グ ラ ス に 乗 せ た 。 そ して 10 個 の 個 体 を 各 サ ン プ ル か ら ラ ン ダ ム に 選 び 、 耳 胞 を 撮 影 した 。 サ イ ズ は N I H i mage J ソ フ トウ ェ ア を 用 い て 計 測 し、 コ ン トロ ー ル の 耳 胞 の サ イ ズ と 比 較 した 。 平 均 値 お よ び 標 準 偏 差 を 計 算 し、 p 値 は Mann-Wh i t n ey, [0087] U検 定 を 用 い て 算 出 した 。 〔引 用 文 献 一 覧 〕 引 用 文 献 1 :M . 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Stre i t , J . Anat. 199, 引 用 文 献 27 : Johnson, C. Dav i s , R. Shub i n , Nature N. H. 99 (2001 ) . 447, 473 (2 007) . D. Ri dd l e , 引 用 文 献 28 : A. M. Moon, 引 用 文 献 29 : Lewandosk , 401 R. L. R. Laufer, E. Tab i n , Ce l l 75 C. ( 1 993) . M. Capecch i , Nat. R. M. i , X. Sun, G. Genet. 26, Mart i n , Nat. R. 455 (2000) . Genet. 26, 460 (2000) . 引 用 文 献 3 0 : A . L . More i r a et a l . , J . Exp. 引 用 文 献 3 1 :D . Gupta a に , Leukemi a et 引 用 文 献 3 2 : J . Knob l och, 2 1, 4 10 277, Chem. 引 用 文 献 3 4 :よ n. 225, D. 86 M. 30388 Brower, S. C. 675 ( 1 993) . (2001 ) . Jr. , Ruther, U. FASEB J . Lewandosk Hansen, S. J. W. Conaway, J. Gong, G. M. Ph i I bert, Harr i s , C. Dev. Dy (2002) . i, Deve l opment 34, H. Uga et 引 用 文 献 37 : R. Gro i sman et 引 用 文 献 3 8 :F . Ohtake 引 用 文 献 39 : Conaway, C. R. (2002) . 引 用 文 献 36 : 9 950 Shaughnessy, 引 用 文 献 3 5 : S . Pajn i -Underwood, . 5, 177, (2007) . 引 用 文 献 3 3 :T . Kamura, Bio l . J. Med. H. Ando, W. L. 2359 a に , Mo l . Wi l son, C. Pharmaco l. 70, a に , Ce l l 1 13 , 357 Furuta, H. E l der, Y. Mi s h i na, M (2007) . a に , Nature et T. P. C. 446, 562 Okamoto, 832 (2006) . (2003) . (2007) . Methods Ce l l B i o l . 77, 5 (2004) . 引 用 文 献 40 : Ke l l y , 引 用 文 献 4 1 :C . Th i sse, B. M. M. Bryden, Th i sse, Nat. Sta i n Techno I . Protoc. 3 , 59 58, 3 ( 1 983) . (2008) . 産 業上の利用可能性 本 発 明 は 、 被 験 物 質 が サ リ ドマ イ ド様 の 催 奇 性 を 有 す る か ど うか の 判 定 に 利 用 す る こ と が で き 、 サ リ ドマ イ ドの 代 替 薬 ゃ サ リ ドマ イ ドの 催 奇 性 を 抑 制 す る 医 薬 な どの 開 発 に 利 用 す る こ とが で き る 。 請 求 の範 囲 [ 請 求 項 1] 被 験 物 質 を セ レ ブ ロ ン も し くは そ の 断 片 と接 触 させ 、 被 験 物 質 の セ レ ブ ロ ン も し くは そ の 断 片 に 対 す る結 合 性 を 評 価 し、 セ レ ブ ロ ン も し < は そ の 断 片 と結 合 しな い被 験 物 質 、 又 は セ レ ブ ロ ン も し くは そ の 断 片 との 結 合 性 が サ リ ドマ イ ドよ りも低 い被 験 物 質 を選 択 す る こ と を 特 徵 とす る 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 。 [ 請 求 項 2] 被 験 物 質 が 医 薬 で あ る こ と を 特 徴 とす る 請 求 項 1 に 記 載 の 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 。 [ 請 求 項 3] 被 験 物 質 が 、 一 般 式 (1 ) [ 化 1] R 4 で 表 され る サ リ ドマ イ ド誘 導 体 で あ る こ と を 特 徴 とす る 請 求 項 1 又 は 2 に 記 載 の 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 ; た だ し、 式 (1 ) 中 、 X が R を 化 合 物 (A ) 、 X が R ) 及びX が R 5 5 で、 Y が R _ R 7 で、 Y が R で、 Y が R 6 _ R 8 5 8 6 _ R 8 で あ る場 合 で あ る 場 合 を 化 合 物 (B で あ る 場 合 を 化 合 物 (C ) と し、 ま た 、 R 、 R 2 、 R 3 お よ び R 4 は 一 H ;— O H ;= 0 ;直 鎖 お よ び 分 枝 ア ル カ ン 、 ア ル ケ ン 、 ア ル キ ン ;環 式 ア ル カ ン 、 ア ル ケ ン お よ び ア ル キ ン ;環 式 な らび に 非 環 式 ア ル カ ン 、 ア ル ケ ン お よ び ア ル キ ン の 組 み 合 わ せ ;ア ル コー ル 、 ア ル デ ヒ ド、 ケ トン 、 カ ル ポ ン酸 、 エ ス テ ル 、 ま た は 環 式 、 非 環 式 と組 み 合 わ せ た エ ー テ ル 部 分 、 あ る い は 環 式 非 環 式 部 分 の 組 み 合 わ せ ;ァ ザ ;ァ ミ ノ ;_ M O n ま た は _ 0 _ M O n [ 式 中 、 M = N そ して n = 2 ;M = S そ して n = 2 ま た は 3 ;あ る い は M = P そ して n = _ 3 で あ る] ;そ して ハ ロゲ ン か ら選 択 す る こ とが で き ;R 5 、 R 6、 R 7お よ び R 8 は そ れ ぞ れ 独 立 して 式 (2 ) [ 化 2] Z | - Z | C - o - また は _ 0 _ (2 ) N - R 0 ( 式 中 、 Z は 任 意 で あ り、 そ して 上 記 R の 定 義 と 同 じ で あ る ) か ら選 択 され ;そ して R 10 は 上 記 の 定 義 と 同 じで あ る 力、、 ま た は (Z が な い 場 合 に は ) R 10 は = 0 で あ り ; R 9 は 式 (3 ) 、 (4 ) 、 (5 ) 、 ( 6 ) ま た は (7 ) [ 化 3] — R 2 [ 化 4] [ 化 5] R l2 R l3 R R i5 G — [ 化 6] - R ii l5 R l — R l6 式 中、各 々の R _ R 17 は ( 独 立 して ) 上 記 R 5の 定 義 と 同 じで あ り、 [ 化 7] I R 2 0 式 中、 R H, - 18 、R - C H (C H 2 ) , 19 お よ び R 20 は 独 立 して - C O O H, n C O N H _ C O N H 2 , - C H 2 ) n - C O O H, 2 か ら選 択 され 、 n = 1 _ 4 を 有 す る 部 分 で あ る 。 [ 請 求 項 4] セ レブ ロ ンの 断 片 が 、 配 列 番 号 7 に 示 す ア ミノ酸 配 列 に お い て 、 そ の N末 端 か ら339 〜442 番 目の ア ミ ノ 酸 配 列 を 有 し、 そ れ 以 外 の ァ ミ ノ 酸 配 列 に お い て 1 又 は複 数 の ア ミノ酸 残 基 の 置 換 、 欠 失 お よ び 又は 付 加 が な され た ア ミ ノ 酸 配 列 を 有 す る も の で あ る こ と を 特 徴 とす る 請 求 項 1 〜 3 の い ず れ か に 記 載 の 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 。 [ 請 求 項 5] セ レ ブ ロ ン 又 は そ の 断 片 が 、 担 体 に 固 定 され て い る こ と を 特 徴 とす る 請 求 項 1 〜 4 の い ず れ か に 記 載 の 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法。 [ 請 求 項 6] サ リ ドマ イ ド誘 導 体 が 、 サ リ ドマ イ ド又 は 既 知 の サ リ ドマ イ ド誘 導 体 の も つ 薬 理 作 用 を 持 つ も の で あ る こ と を 特 徴 とす る 請 求 項 3 に 記 載 の 非 催 奇 性 物 質 の ス ク リー ニ ン グ 方 法 。 [ 請 求 項 7] 被 験 物 質 を セ レ ブ ロ ン 又 は そ の 断 片 と接 触 させ 、 被 験 物 質 と セ レ ブ 口 ン 又 は そ の 断 片 の 結 合 性 を 調 べ 、 セ レ ブ ロ ン 又 は そ の 断 片 と結 合 す る被 験 物 質 を選 択 す る 工 程 、 及 び 前 記 工 程 で 選 択 され た 被 験 物 質 の 中 か ら、 i ) 催 奇 性 、 又 は i i ) セ レ ブ ロ ン を 含 む ュ ビキ チ ン リガ 一 ゼ 複 合 体 の 活 性 阻 性 作 用 を軽 減 す る 物 質 を選 択 す る 工 程 と を 含 む こ と を 特 徴 とす る催 奇 性 物 質 の ア ン タ ゴ ニ ス 卜の ス ク リー ニ ン グ 方 法 。 [請 求 項 8] セ レ ブ ロ ン 又 は そ の 断 片 が 、 担 体 に 固 定 され て い る こ と を 特 徴 とす る 請 求 項 7 に 記 載 の 催 奇 性 物 質 の ア ン タ ゴ ニ ス 卜の ス ク リー ニ ン グ 方 法。 [ 請 求 項 9] 以下の (a) 及び 又 は (b) の ァ ミ ノ 酸 置 換 を 有 す る こ と を 特 徴 とす る 変 異 型 セ レブ ロ ン ; (a) ヒ ト由 来 の セ レ ブ ロ ン に お け る N末 端 か ら384 番 目の チ ロ シ ン若 し < は これ に 相 当 す る ア ミ ノ 酸 が ァ ラ ニ ン に 置 換 され た も の (b) ヒ ト由 来 の セ レ ブ ロ ン に お け る N末 端 か ら386 番 目の トリプ トフ ァ ン若 し くは これ に 相 当 す る ア ミ ノ 酸 が ァ ラ ニ ン に 置 換 され た も の 。 [ 請 求 項 10 ] 請 求 項 9 に 記 載 の 変 異 型 セ レ ブ ロ ン を コー ドす る こ と を 特 徴 とす る 核酸。 [ 請 求 項 1 1] 請 求 項 1 0 に 記 載 の 核 酸 を遺 伝 子 と して 導 入 し、 発 現 させ た こ と を 特 徴 とす る サ リ ドマ イ ド催 奇 性 耐 性 非 ヒ ト動 物 。 INTERNATIONAL A. CLASSIFICATION G01N33/5 C 1 2N1 I PCT / JP2 0 1 0 / 0 6 8 2 7 2 OF SUBJECT MATTER 6 6 (2 5/09 International application No. SEARCH REPORT 6 . 0 1 ) i , (2 0 0 6 . 0 1 ) , A01 K 6 7/02 G01N33/1 7 (2 0 0 6 . 5 (2 0 0 6 . 1 ) i , 1 ) , C O 7X2 4 / 4 3 G01N33/5 (2 0 0 6 . 0 1 ) i , 0 (2 0 0 6 . 0 1 ) i According to International Patent Classification (IPC) or to both national classification and IPC B. FIELDS SEARCHED Minimum documentation searched (classification system followed by classification symbols) G 0 1N3 3 / 5 6 6 , A 01K 67/ 02 7 , C07K1 4/ 43 5 , C 1 2N1 5 / 0 9 , G 0 1N3 3 / 15 , G 0 1N3 3 / 5 0 Documentation searched other than minimum documentation to the extent that such documents are included in the fields searched Jitsuyo Kokai Shinan Koho Jitsuyo 1922 Shinan Koho - 1 996 Jitsuyo 1 971-2010 Shinan Toroku Jitsuyo Toroku Koho 1996 - 2010 Shinan Koho 1994-2010 Electronic data base consulted during the international search (name of data base and, where practicable, search terms used) CA/ REGI STRY JST Plus / JME DPlu /MEDLINE /EMBASE / B I OS S (STN ) , s / J S T 7 5 8 0 ( JDreaml l ) DOCUMENTS CONSIDERED TO BE RELEVANT C. Citation of document, with indication, where appropriate, of the relevant passages Category* A HOHBERGER the ret channel , B . ina and s , FEBS e t a l . , b i nds Lett Cerebl t o . , on i s v o l t age- expre s sed gated 2 00 9 . 0 1 . 2 1 , chlo Relevant to claim No. i n 1- 11 r i de Vo l . 5 83 , No . , p . 633 - 63 7 A IMMERMAN , teratogeni o f the Agent E . c Guadel s That . , mechani oupe Prod Chemi cal sm Con s t ructure o f f . act ion Proceedi "Methods Congenital 1- 11 and . , Detect ngs Envi De f e c t s " , ron 1 975 , p . 7 9- 88 A S CHUMACHER, H . J . , teratogeni c Guade loupe Agent s prope Conf That Prod Chemi cal r t i e s . , . s tructure Pro "Methods Dete Congenital c t 1- 11 and ceedongs o f Envi the ron De f e c t s " , 1 975 , p . 65- 77 See patent family annex. Further documents are listed in the continuation of Box C . * "A Special categories of cited documents: document defining the general state of the art which i s not considered to be of particular relevance " later document published after the international filing date or priority date and not in conflict with the application but cited to understand the principle or theory underlying tiie invention "E earlier application or patent but published on or after the international filing date "X" L document which may throw doubts on priority claim(s) or which i s cited t o establish the publication date of another citation or other special reason (as specified) document of particular relevance; the claimed invention cannot be considered novel or cannot b e considered t o involve an inventive step when the document i s taken alone "Y" document of particular relevance; the claimed invention cannot be considered t o involve an inventive step when the document i s combined with one or more other such documents, such combination being obvious to a person skilled in the art "&" document member of the same patent family "O" document referring t o an oral disclosure, use, exhibnion or other means "P" t o the international filing date but later than Date of the actual completion of the international search 2 7 D e cember , 2 0 10 (2 7 . 1 2 . 1 0 ) Name and mailing address of the ISA/ Japane s e Patent Date of mailing of the international search report 1 1 January Authorized officer Of f i c e Facsimile No. Form PCT/ISA/210 (second sheet) (July 2009) Telephone No. , 2 01 1 (1 1 . 0 1 . 1 1 ) INTERNATIONAL SEARCH REPORT International application No. PCT / JP2 0 1 0 / 0 6 8 2 7 2 C (Continuation). Category* A DOCUMENTS CONSIDERED TO BE RELEVANT Citation of document, with indication, where appropriate, of the relevant passages Relevant to claim No. F I CKENT SCHER, K . e t a l . , Teratogeni city and embryotoxi city o f thal i domide and 3 - a z a thal i domi d e i n mi c e . , Pharmaco logy , 1 9 7 , Vol . 1 1 , No . , p . 1 93 - 1 9 8 -1 1 P, X Takumi I T〇 e t a l . , " T suini Kaime i ! Thal i domi d e g a Oko s u Sai k i s e i n o Na z o Hyoteki Bunshi Cereblon o T sukitometa F G Beads " , Chemi s try , 0 1 Augu s t 2 0 1 0 ( 0 1 . 0 8 . 2 0 1 0 ) , vol . 6 5 , n o . 8 , page s 7 t o 51 -1 1 P, X Hideki A DO e t a l . , " Thal i domi d e Sa i k i s e i , Hyote k i I nshi n o Dote i " , Cel l t e chno logy , 2 2 Jul y 2 0 1 0 ( 2 2 . 0 7 . 2 0 1 0 ) , v o l . 2 9 , n o . 8 , page s 8 1 2 t o 813 -1 1 P, X Aki r a MURAKA , " Around the functi onal food 5 ) Thal i domi d e n o Hyoteki Bun shi " , Food Style 21, 0 1 Septembe r 2 0 1 0 ( 0 1 . 0 9 . 2 0 1 0 ) , v o l . 1 4 , n o . 9 , page s 6 6 t o 6 7 -1 1 P, X A AWA , . , e t a l . , mRNA d i s tribut ion o f the thal i domi d e recepto r , cerebl o n , i n adult rat brain , Bul l e t ino f the Japane s e Society for Neuro chemi s try , 2 0 1 0 . 0 8 . 0 1 , Vo l . 9 No . 2 / 3 , Page . 5 8 9 -1 1 P, X I TO, T . e t a l . , dent i f i cati o n o f a Primary Target o f Thal i domi d e Teratogeni c i t y , Science 2 0 1 0 . 0 3 . 1 2 , Vol . 3 2 7 , No . 5 9 7 1 , p . 1 3 4 5 - 1 3 5 0 Form PCT/ISA/2 10 (continuation of second sheet) (My 2009) -1 1 , INTERNATIONAL SEARCH International REPORT application No. PCT / JP2 0 1 0 / 0 6 8 2 7 2 Box No. I I This international Observations where certain claims were found unsearchable (Continuation search report has not been established in respect of certain claims under Article of item 2 of first sheet) 17(2)(a) for the following reasons: Claims Nos.: because they relate t o subject matter not required t o b e searched by this Authority, namely: Claims Nos.: because they relate t o parts of the international application that do not comply with the prescribed requirements to such an extent that n o meaningful international search can b e carried out, specifically: Claims Nos.: because they are dependent claims and are not drafted in accordance with the second and third sentences of Rule 6.4(a). Box No. Ill This International Observations where unity of invention Searching Authority The i nventi 9 d o not have i nclude the found multiple i s lacking (Continuation of item 3 of first sheet) inventions i n this international ( I nvent ion 1) h e i nventi o n s d e s cribed i n c l aims A s creeni n g method compri s ing a s tep o f " bringi contact w i t h c e rebron o r a fragment the reo f and evaluat o f the t e s t sub stance t o c e rebron o r the fragment ( cont 1. [ X ] application, as follows: o n d e s cribed i n c l aim 1 and the i nventi o n d e s cribed the s ame o r corre spondi n g spe c i a l t e chni cal feature . fol lowi n g two group s o f i nvent ions - i n claim The c l aims 1- 8 : n g a t e s t sub stance ing the b i nding properti thereo f " . inued A s all required additional search fees were timely paid by the applicant, this international t o ext r a sheet into es ) search report covers all searchable claims. 2. □ A s all searchable claims could be searched without effort justifying additional fees, this Authority did not invite payment of additional fees. 3. □ A s only some of the required additional search fees were timely paid by the applicant, tms international only those claims for which fees were paid, specifically 4. □ N o required additional search fees were timely paid by the applicant. restricted t o the invention Remark on Protest search report covers claims Nos.: Consequently, this international search report first mentioned in the claims; it i s covered by claims Nos.: The additional search fees were accompanied by the applicant's protest and, where applicable, the payment of a protest fee. The additional search fees were accompanied by the applicant's fee was not paid within the time limit specified in the invitation. ] Form PCT/ISA/210 (continuation N o protest accompanied the payment of additional of first sheet (2)) (July 2009) search fees. protest but the applicable protest INTERNATIONAL SEARCH REPORT Cont inuati on of Bo No International application No. PCT / JP2 010/ 068272 .I ェ ェof conti nuat ion of f i r st sheet (2) (I nventi on 2) The invent ions de scribed i n claims 9- 11 : A vari ant- type cerebron having a speci f c ami no acid subs t i tuti on . Form PCT/ISA/210 (extra sheet) (July 2009) 国 際 出願 番 号 国 際調 査 報 告 P 2 0 P C 6 8 2 7 2 発 明 の 属 す る分 野 の 分 類 ( 国 際 特 許 分 類 (I P C ) ) A . G01N33/566 (2006. 01) : A01K67/027 (2006. 01) : G01N33/15 (2006. 01) i ,G01N33/50 (2006. 01) i B . C07K14/435 (2006. 01) i ,C12N15/09 (2006. 01) : 調 査 を行 っ た分 野 調 査 を行 っ た 最 小 限資 料 ( 国 際特 許 分 類 (I P C ) ) Int.Cl. G01N33/566, A01K67/027, C07K14/435, C12N15/09, G01N33/15, G01N33/50 最 小 限 資 料 以 外 の 資 料 で調 査 を行 っ た 分 野 に含 ま れ る もの 日本 国 実 用 新 案 公 報 日本 国公 開 実 用 新 案 公 報 日本 国 実 用 新 案 登 録 公 報 日本 国 登 録 実 用 新 案 公 報 2 1 o 9 国 際調 査 で使 用 した電 子 デ 、 -ス の 9 名 称 、調 査 に使 用 した用 語 ) o 6 ( デぃ -ス CA/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS JSTPlus/JMEDPlus/JST7580 (JDreamII) 111 年 (STN) 関連 す る と認 め られ る文 献 C . 引用 文 献 の カ テ ゴ リー * A 引用 文 献 名 HOHBERGiiR, B. binds 関連 す る 請 求項 の 番 号 及 び 一 部 の 箇 所 が 関連 す る とき は 、 そ の 関連 す る箇 所 の表 示 et al. , Cereblon t o voltage-gated i s expressed i n the channels, FEBS Lett. chloride retina and 1 - 1 1 of 1 - 1 1 , 2009. 01. 2 1, Vol. 583 , No. 4 , p . 633-637 ZIMMERMAN, E. F. ,Chemical action. Environ , Proceedings Agents That of Prod structure the and teratogenic Guadeloupe Congenital * 引用 文 献 ΓΑ 」特 に 関連 の あ る文 献 で は な く、一 般 的 技 術 水 準 を示 す もの ΓΕ 」国 際 出願 日前 の 出願 ま た は特 許 で あ るが 、国 際 出願 日 以 後 に公 表 され た も の 「L 」優 先 権 主 張 に疑 義 を提 起 す る文 献 又 は他 の 文 献 の発 行 日若 し く は 他 の 特 別 な 理 由 を確 立 す る た め に 引 用 す る文 献 ( 理 由 を付 す ) Γθ 」 口頭 に よ る開 示 、使 用 、 展 示 等 に言 及 す る文 献 ΓΡ 」国 際 出願 日前 で 、か つ 優 先 権 の 主 張 の 基 礎 とな る 出願 2 7 . 2 . 1975 , p . 79-88 パ テ ン ト フ ァ ミ リー に 関す る別 紙 を参 照 。 の 日の 後 に公 表 され た 文 献 Γτ 」 国 際 出願 日又 は優 先 日後 に公 表 され た文 献 で あ っ て 出願 と矛 盾 す る もの で は な く、発 明 の原 理 又 は理 論 の 理 解 の た め に 引用 す る もの 特 に 関連 の あ る文 献 で あ っ て 、 当該 文 献 の み で発 明 x の 新 規 性 又 は進 歩 性 が ない と考 え られ る も の 「Y 」 特 に 関連 の あ る文 献 で あ っ て 、 当該 文 献 と他 の 1 以 上 の文 献 との 、 当業 者 に とっ て 自明 で あ る組 合 せ に よ っ て進 歩 性 が な い と考 え Γ& 」 同一 パ テ ン ト フ ア ミ リー 文 献 2 0 1 0 国 際調 査機 関 の名 称 及 び あ て 先 日本 国特 許 庁 (I S A J Ρ) 郵便番 号 1 0 0 — 8 9 1 5 東 京 都 千 代 田 区 霞 が 関三 丁 目 4 番 3 号 l S A Detect 国 際調 査 報 告 の発 送 日 国 際調 査 を完 了 した 日 様式 P C T Conf. "Methods Defects", c 欄 の続 き に も 文 献 が列 挙 され て い るc mechanism 2 1 0 2 0 2 J 特許 庁審 査官 ( 権 限 の あ る職 員 ) (第 2 ペ ー ジ) (2 0 0 9 年 7 月 ) 白形 3 4 9 6 由美 子 0 3 - 3 5 8 1 - 1 1 0 内線 3 2 5 2 国 際 出願 番 号 国 際調 査 報 告 C (続 き) . 0 6 8 2 7 2 関連 す る と認 め られ る文 献 引用 文 献 の カ テ ゴ リー * A P 2 0 P C 引用 文 献 名 SCHUMAしriER, H. J . , Cneraical properties. Detect 関連 す る 請 求 項 の番 号 及 び 一 部 の 箇 所 が 関連 す る とき は 、 そ の 関連 す る箇 所 の 表 示 , Proceedongs Environ Agents structure of That the Prod and teratogenic Guadeloupe Conf. Congenital Defects", 1 - 1 1 1 - 1 1 1 - 1 1 1 - 1 1 1 - 1 1 1 - 1 1 1 - 1 1 〃 Methods 1975 , p . 65-77 FICKENTSCHER, K. thalidomide Vol. PX 1 1, et al. , Teratogenicity and 3-aza-thalidoraide and erabryotoxicity i n mice. , Pharmacology, of 1974 , o . 4 , p . 193-198 伊 藤 拓 水 他 , つ い に解 明 !サ リ ドマ イ ドが 起 こす 催 奇 性 の謎 標 的 分 子 セ レ ブ ロ ン を 突 き止 め た FG ビ - ズ , 化 学 ,2010. 08. 0 1,Vol. 6 5 No. 8 , Page. 47- 5 1 PX 安藤秀樹 他 , サ リ ドマ イ ド催 奇 性 ,標 的 因 子 の 同 定 , 細 胞 工 学 , 2010. 07. 2 2 , Vol. 29 No. 8 , Page. 812—813 PX 村 上 明 , 機 能 性 食 品 科 学 の 周 辺 54) サ リ ドマ イ ドの標 的 分 子 , Food Style PX 2 1, 2010. 09. 01, AIZAWA, M. , e t receptor, Vol. 14 No. 9 , Page. 66- 6 7 al. , raRNA distribution cereblon, i n adult rat of the thalidomide 神 経 化 学 , 0 10 . 08. 0 1, brain, Vol. 4 9 No. 2/3 , Page. 589 PX IT0, T. e t al. , Identification Teratogenicity, Science, o f a Primary 2010. 03. 12, Vol. 327, p . 1345-1350 様式 P C T I SA 2 1 0 Target (第 2 ペ ー ジ の 続 き) (2 0 0 9 年 7 月 ) o f Thalidomide No. 5971, 国 際 出願 番 号 国 際調 査 報 告 第 Π欄 P C T / J P 2 0 1 0/ 0 6 8 2 7 2 請 求 の範 囲 の 一 部 の調 査 が で き ない とき の意 見 ( 第 1 ペ ー ジ の 2 の続 き) 法 第 8条 第 3項 (P C T 17 条 ( 2) (a) ) の 規 定 に よ り、 こ の 国 際 調 査 報 告 は 次 の 理 由 に よ り請 求 の 範 囲 の 一 部 に つ い て 作 成 しな か っ た。 1 . Γ" 請求項 は 、 こ の 国 際調 査 機 関 が調 査 をす る こ と を要 しな い 対 象 に係 る もの で あ る。 つ ま り、 請求項 は 、有 意 義 な 国 際調 査 をす る こ とが で き る程 度 ま で所 定 の要 件 を満 ない 国 際 出願 の 部 分 に係 る もの で あ る。 つ ま り、 3 . 第 請求項 従 っ て記 載 され て い ない 。 は 、従 属 請 求 の範 囲 で あ っ て P C T 規 則 6. 4 (a) の 第 2 文 及 び 第 3文 の 規 定 に 欄 —発 明 の 単 一 性 が欠 如 して い る とき の 意 見 ( 第 1 ペ ー ジ の 3 の続 き) 次 に述 べ る よ うに こ の 国 際 出願 に二 以 上 の発 明 が あ る と こ の 国 際調 査 機 関 は認 め た。 請 求 項 1 に係 る発 明 、請 求 項 9 に係 る発 明 は 、同 一 の 又 は 対 応 す る特 別 な 技 術 的 特 徴 を 有 しな レ、 。 そ して 、 請 求 の 範 囲 に は 以 下 に 示 す 2 の発 明 群 が 含 ま れ る。 (発 明 1 ) 請 求 項 1 8 に係 る発 明 「 被 験 物 質 を セ レブ ロ ン も し くは そ の 断 片 と接 触 させ 、被 験 物 質 の セ レブ ロ ン も し くは そ の 断 片 に 対 す る結 合 性 を評 価 す る選 択 す る 」 工 程 を 有 す る ス ク リ ー ニ ン グ 方 法 。 (発 明 2 ) 請 求 項 9 1 1 に係 る発 明 特 定 の ア ミ ノ酸 置 換 を 有 す る変 異 型 セ レ ブ ロ ン 。 1. 出願 人 が 必 要 な追 加 調 査 手 数 料 をす ベ て 期 間 内 に納 付 した の で 、 こ の 国 際調 査 報 告 は 、 す べ て の調 査 可 能 な請 求 項 につ い て作 成 した。 2 . 追 加 調 査 手 数 料 を要 求 す るま で も な く、 す べ て の調 査 可 能 な請 求 項 につ い て調 査 す る こ とが で き た の で 、追 加 調 查 手 数 料 の納 付 を求 め な か っ た。 3 . 出願 人 が必 要 な追加 調 査 手 数 料 を一 部 の み しか 期 間 内 に納 付 しな か っ た の で 、 この 国 際調 査 報 告 は 、 手 数 料 の納 付 の あ っ た次 の 請 求 項 の み につ い て 作 成 した。 4 . 出願 人 が 必 要 な追 加 調 査 手 数 料 を期 間 内 に納 付 しな か っ た の で 、 こ の 国 際調 査 報 告 は 、 請 求 の範 囲 の 最 初 に記 載 され て い る発 明 に係 る次 の 請 求 項 につ い て 作 成 した。 追 加 調 査 手 数 料 の 異 議 の 申立 て に 関す る注 意 □ 追加 調 査 手 数 料 及 び 、該 当す る場 合 に は 、 異 議 申立 手 数 料 の納 付 と共 に 、 出願 人 か ら異 議 申立 て が あ っ た。 追加 調 査 手 数 料 の納 付 と共 に 出願 人 か ら異 議 申立 て が あ つ た が 、異 議 申立 手 数 料 が 納 付 命 令 書 に示 した期 間 内 に支 払 わ れ な か っ た。 お 様式 P C T 追加 調 査 手 数 料 の納 付 は あ っ た が 、 異 議 申立 て は な か っ た。 I SA 2 1 0 (第 1 ペ ー ジ の続 葉 (2 ) ) ( 2 0 0 9 年 7 月)
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