(2)大分県立美術館の設置及び管理に関する条例 [PDFファイル/95KB];pdf

○大分県立美術館の設置及び管理に関する条例
平成二十五年三月二十九日
大分県条例第七号
大分県立美術館の設置及び管理に関する条例をここに公布する。
大分県立美術館の設置及び管理に関する条例
(設置)
第一条
芸術文化創造の拠点として、優れた美術作品の鑑賞及び学習の機会を提供するとともに、
創作活動及び作品発表等の支援を通じて、県民の感性や創造性を高め、もって文化を核とした地
域力を高めるため、大分県立美術館(以下「美術館」という。)を設置する。
(位置)
第二条
美術館は、大分市寿町二番一号に置く。
(事業)
第三条
一
美術館は、次に掲げる事業を行う。
美術品及び美術に関する資料(以下「美術品等」という。)の収集、保管、展示及び利用に
関すること。
二
美術品等に関する調査及び研究に関すること。
三
美術に関する情報の収集及び提供に関すること。
四
美術に関する講演会、講座等を開催すること。
五
美術館の施設及び設備(以下「施設等」という。)の利用に関すること。
六
学校及び他の美術館、博物館その他の文化施設等との連携に関すること。
七
前各号に掲げる事業のほか、美術館の目的を達成するために必要な事業
(指定管理者による管理)
第四条
知事は、地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二百四十四条の二第三項の規定に
より、法人その他の団体であって知事が指定するもの(以下「指定管理者」という。)に、美術
館の管理に関する業務を行わせることができる。
(指定管理者が行う業務)
第五条
知事は、次に掲げる業務を指定管理者に行わせることができる。
一
第三条各号に掲げる事業の実施に関する業務
二
美術館の施設等の維持管理及び修繕に関する業務
三
美術館の利用の受付及び案内に関する業務
四
美術館の利用の許可に関する業務
五
美術館の利用の促進に関する業務
六
前各号に掲げるもののほか、知事が特に必要と認める業務
(管理の基準)
第六条
指定管理者は、次に掲げる基準により、美術館の管理に関する業務を行わなければならな
い。
一
関係法令及び条例の規定を遵守し、適正な管理運営を行うこと。
二
適切なサービスの提供を行うこと。
三
美術品等の管理を適切に行うこと。
四
美術館の施設等の維持管理を適切に行うこと。
五
業務に関連して取得した個人に関する情報を適正に取り扱うこと。
(利用の許可)
第七条
美術館の施設等を利用しようとするものは、指定管理者の許可を受けなければならない。
許可を受けた事項を変更しようとする場合も同様とする。
2
指定管理者は、前項の許可を受けようとするものが次の各号のいずれかに該当すると認めると
きは、美術館の利用を許可しないものとする。
一
秩序又は風俗を乱すおそれがあるとき。
二
美術品等又は美術館の施設等を損傷し、又は滅失するおそれがあるとき。
三
前二号に掲げる場合のほか、美術館の管理運営上支障があると認められるとき。
3
指定管理者は、第一項の許可に、美術館の管理上必要な範囲内で条件を付することができる。
(利用許可の取消し等)
第八条
知事は、次の各号のいずれかに該当する場合は、利用の許可を取り消し、又は利用を制限
することができる。
一
前条第一項の許可を受けたもの(以下「利用者」という。)が、この条例若しくはこの条例
に基づく規則又は同条第三項の条件に違反したとき。
2
二
利用者が、偽りその他不正な手段により前条第一項の許可を受けたとき。
三
前二号に掲げる場合のほか、管理上支障があると認めたとき。
知事は、前項の規定による許可の取消し等によって利用者が受けた損失については、補償しな
い。
(目的外利用等の禁止)
第九条
利用者は、許可された目的以外の目的に利用し、又はその利用する権利を譲渡し、若しく
は転貸してはならない。
(原状回復義務)
第十条
利用者は、利用を終了したときは、速やかに原状に回復しなければならない。
(利用料金)
第十一条
2
利用者は、その利用に係る料金を納めなければならない。
所蔵作品展(美術館が所蔵する美術品等の展示をいう。以下同じ。)を観覧する者は、その観
覧に係る料金を納めなければならない。
3
前二項の料金(以下「利用料金」という。)は、別表に定める額の範囲内で、指定管理者が定
めるものとする。この場合において、指定管理者は、あらかじめ当該利用料金について知事の承
認を受けなければならない。
4
知事は、指定管理者に利用料金をその収入として収受させるものとする。
5
指定管理者は、公用若しくは公共用又は公益のために利用し、又は観覧する場合で特別の理由
があると認めるときは、利用料金を減額し、又は免除することができる。
6
指定管理者は、特別の理由があると認めるときは、利用料金の全部又は一部を還付することが
できる。
(損害賠償)
第十二条
美術品等又は美術館の施設等を損傷し、又は滅失した者は、知事の認定に基づき、その
損害を賠償しなければならない。
(委任)
第十三条
附
この条例に定めるもののほか、美術館の利用に関し必要な事項は、規則で定める。
則
(施行期日)
1
この条例は、公布の日から起算して二年三月を超えない範囲内において規則で定める日から施
行する。ただし、第四条から第六条まで、第十三条及び次項の規定は、公布の日から施行する。
(準備行為)
2
美術館の施設等の利用の許可に関し必要な行為は、この条例の施行の日前においても行うこと
ができる。
別表(第十一条関係)
区
分
金
額
備
考
展示室A及び展
示室Bを利用する
場合で、その面積
の四分の三、二分
の一又は四分の一
の面積を利用する
ときの利用料金の
額は、当該施設に
つき指定管理者が
定めた利用料金の
額に四分の三、二
分の一又は四分の
一を乗じて得た額
とする。この場
合、十円未満の端
数は、切り捨て
る。
2 入場料(入場
料、会費、会場整
理費その他名称の
いかんを問わず入
場者から徴収する
入場の対価をい
う。)を徴収する
場合及び営利目的
で利用する場合の
利用料金の額は、
当該施設につき指
定管理者が定めた
利用料金の額に百
分の百四十を乗じ
て得た額以下の額
とする。
3 学校(学校教育
法(昭和二十二年
法律第二十六号)
第一条に規定する
学校をいう。)並
びに学校教育関係
団体及び芸術・文
化団体で指定管理
者が定めるものが
利用する場合の利
用料金の額の範囲
は、当該施設につ
き指定管理者が定
1
展
示
室
A
一
日
二九、六〇〇円以上
四四、四〇〇円以下
展
示
室
B
一
日
二九、六〇〇円以上
四四、四〇〇円以下
二五〇平方メート
ル以内を利用する
場合
一
日
三、八〇〇円以上
五、八〇〇円以下
二五〇平方メート
ルを超え五〇〇平
方メートル以内を
利用する場合
一
日
七、六〇〇円以上
一一、四〇〇円以下
五〇〇平方メート
ルを超え七五〇平
方メートル以内を
利用する場合
一
日
一一、四〇〇円以上
一七、二〇〇円以下
七五〇平方メート
ルを超えて利用す
る場合
一
日
一五、二〇〇円以上
二二、八〇〇円以下
一 時 間
九五〇円以上
一、四五〇円以下
アトリウ
ム
研
修
室
ア
ト
一 時 間
九五〇円以上
一、四五〇円以下
場
駐車時間三〇分ごと
に一五〇円以下
般
一人一回
三〇〇円以下
大学生・
高校生
一人一回
二〇〇円以下
一
般
一人一回
二五〇円以下
大学生・
高校生
一人一回
一五〇円以下
リ
駐
エ
車
一
個
人
所蔵作品
展
団
体
(二〇
人
以
上)
めた利用料金の額
以下とする。
4 美術館の附属設
備及び器具の利用
料金については、
別に規則で定め
る。
駐車時間が三十分以
内である場合は、利
用料金は徴収しな
い。
1 「大学生・高校
生」とは、大学の
学生、高等専門学
校の学生、高等学
校の生徒及びこれ
らに準ずる者をい
う。
2 小学校及び中学
校の児童又は生徒
(これらに準ずる
者を含む。)が観
覧する場合の利用
料金は、徴収しな
い。
3 県内の高等学校
の生徒(これに準
ずる者を含む。)
並びに県内の小学
校、中学校及び高
等学校の児童又は
生徒(これらに準
ずる者を含む。)
を引率する者が学
校の教育課程に基
づく教育活動とし
て観覧する場合の
利用料金は、徴収
しない。
4 知事が別に定め
る障害者等及びそ
の付添人等が観覧
する場合の利用料
金は、徴収しな
い。