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個別労働関係紛争解決のしおり
あなたの職場のトラブル
社労士会労働紛争解決センター千葉に
あっせん申立てしてみませんか
法務大臣認証・厚生労働大臣指定
社労士会労働紛争解決センター千葉
1 はじめに
Q1 社労士会労働紛争解決センター千葉とは何ですか?
A 社労士会労働紛争解決センター千葉(「解決センター千葉」)は、法律に基づいて、法務大臣の認証と
厚生労働大臣の指定を受けて、個別労働関係紛争を『あっせん』の手続により、簡易・迅速に解決(和
解の仲介)する機関です。あっせんは、労務管理の専門家である特定社会保険労務士が行います。
Q2 個別労働関係紛争とは何ですか?
A 解雇・出向・配置転換・賃金・労働時間・休日などの労働契約の問題や職場内でのいじめ・嫌がらせ
などに関する個々の労働者と事業主との間のトラブルです。
Q3 『あっせん』の手続とは何ですか?
A 個々の労働者と事業主との間に紛争が生じたときに、解決センター千葉のあっせん委員が、トラブル
の当事者双方の言い分を聴き、公正・中立の立場で、当事者の歩み寄りによる紛争解決に導く制度です。
あっせんは、どちらが正しいかを判断するものでなく、当事者双方に譲り合いを勧めて、お互いにとっ
て最善と思われる解決を見出すものです。
2 あっせん申立てについて
Q4 あっせんの申立てをするにはどうしたらよいですか?
A あっせん手続などについては、解決センター千葉に直接お尋ねください。
あっせん手続の申立ては、毎日(土・日曜日・祝日・年末年始を除く)受け付けます。
あっせんを申立てる前に、千葉県社会保険労務士会の『年金・労働相談所』にお尋ねくださる方法もあ
ります。あなたが困っている問題を解決するには、どうしたらいいかについてご相談にのります。お聴
きした相談内容から、『あっせん』が問題解決にとって一番いい方法であると判断すると、年金・労働
相談所から解決センター千葉に連絡をとります。
千葉県社会保険労務士会の『年金・労働相談所』の所在地と相談日
住 所 千葉市中央区富士見 2 - 7 - 5 富士見ハイネスビル7F
電 話 043-224-8701
相談日 毎週水曜日 10 時~ 16 時
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至成田
NTT
ロータリー
ヨドバシカメラ
三越
三越P
至東京
東京電力
富士見
ハイネスビル 7F
マツモトキヨシ
JR
千葉駅
至蘇我
京成千葉駅
そごう
Q5 職場のトラブルであれば、どんな内容でも申立てできますか?
A 解決センター千葉で対象とするのは、個別労働関係紛争です。例えば、以下のようなものはあっせんの対
象になりません。
▽
労働組合と事業主との紛争(集団的労使紛争)
▽
労働者と事業主との間における私的な金銭貸借問題等
▽
労働局紛争調整委員会及び都道府県労働委員会においてあっせんを実施中の紛争
▽
募集・採用に関係した紛争及び退職後の紛争。ただし、その退職の原因となった解雇等は対象と
なります。
Q6 申立ては自分ですることが必要ですか?
A 申立ては、労働者・事業主どちらからも、本人が直接行うことができますが、専門家の力を借りるた
めに特定社会保険労務士や弁護士に代理人を頼むこともできます。
特定社会保険労務士は、社会保険労務士のうち、所定の研修を受け国家試験に合格した者です。なお、
紛争の目的価額が60万円を超える場合には、特定社会保険労務士が単独では代理人となることができ
ず、弁護士と共同して代理人となることが必要とされております。
Q7 あっせん申立書にはどんなことを書けばよいのですか?
A 解決センターが用意した申込書に、次のことを記入していただきます。
①申立ての年月日
②申立人の住所、氏名、連絡先
③相手方(被申立人)の住所、氏名、連絡先
④紛争の概要(いつ、何処で、誰が、誰に、どんなことをしたか、又はされたか。)
⑤解決を求める事項(申立人は、どういうふうにして欲しいのか。)など
また、紛争についての関係資料等がありましたら申立てのときに提出してください。
⑥代理人を選任した場合は、代理人の氏名、住所、連絡先
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3 『あっせん手続』の流れ、費用、実施日などについて
Q8 申立てをしてからの手順はどうなりますか。
A 申立てをしてからの手順は、つぎのとおりです。
①申立書の内容を審査します。
②その申立て事案が、解決センター千葉で対象とする事案であれば受理されます。
③申立ての内容を相手方へ通知し、相手方があっせんに応ずる意思があるか否かを確認します。
④相手方からあっせん手続に応ずるとの意思表示があった場合、あっせん委員は当事者の都合を確認し
て、期日(あっせんを行う日)を指定し、これを期日の7日前までに通知します。
⑤期日前に、相手方から答弁書(申立ての内容を認めるか、あるいは否認するか、又は申立てについて
の反論とその理由を簡潔に記載した書面)と紛争に関する資料を提出していただき、1回の期日で和
解の成立を目指します。
ただし、紛争の内容が複雑困難な場合等や当事者の主張の隔たりが大きい場合などには、複数回の
期日が開かれることもあります。
⑥和解が成立した場合は、
和解契約書を作成して、あっせん手続は終了します。和解契約書の文案は、あっ
せん委員が作成し、これに当事者双方およびあっせん委員が署名・押印します。あっせん委員の立場
は立会人ということです。
⑦上記の①~⑥の期間は、おおよそ1か月を見込んでいます。
⑧相手方があっせん手続に応じない場合は、そこであっせん手続は終了します。
Q9 申立ての費用はいくらですか?
A 無料です。(平成 28 年 5 月 1 日までの申立)
Q 10 あっせんは、いつ、何処で行いますか?
A 「当事者双方」および「あっせん委員」の都合のつく日とします。休日(土・日曜日、国民の祝日、
12/29 ~ 1/3)は原則として対象外としますが、
第 3 土曜日の午前 9 時から午後 3 時の間は行います。また、
第 1 水曜日については、午前9時から午後 7 時までの間で「あっせん」を行います。
場所は、当事者の秘密を守るため、解決センター千葉の専用個室で行います。
Q 11 和解の仲介は、どのように行われますか?
A 和解の仲介は、労働問題に精通した特定社会保険労務士である「あっせん委員」が、当事者双方の主
張を聴き、紛争の実情に応じたアドバイスを行って、双方の譲り合いを促し、迅速な解決の支援を行い
ます。
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具体的には、話し合いを基本に、あっせん委員が和解案を双方に示すなどにより、最終的には「和解契約書」
にまとめることで解決に導きます。
Q 12 あっせん期日に出席しましたが、相手方が、なかなか和解案に応ずる気配がない場合は、
あっせん委員はどうするのですか?
A あっせん委員は、当事者又は代理人からその主張、理由等をお聴きし、争点を確認して、粘り強く互
譲を勧めます。しかし、お互い譲らず、和解が成立する見込みがないと判断した場合、あっせん手続は
終了します。
Q 13 解決センター千葉に申立てをすると法律的な利益がありますか?
A 申立人が、同じ内容の紛争について裁判所で訴訟中の場合、当事者の共同申し出により、受訴裁判所
の決定で訴訟手続は一時中止され、解決センター千葉のあっせん手続が優先される場合があります。
また、時効によって権利を失う事案については、あっせん委員が和解成立の見込みなしとしてあっせ
ん手続を終了とした場合、当事者がその旨の通知を受けた日から 1 ヶ月以内に訴えを提起すれば、解決
センター千葉にあっせんの申立をした日に時効が中断されます。
4 さらに詳しく理解するために
Q 14 あっせん委員には、どのような人がなるのですか?
A 特定社会保険労務士のうちから、労働問題に精通し、かつ個別労働関係紛争の法制に関し造詣が深く、
紛争解決の実務経験及び能力を有する者が、原則として2名、解決センター千葉の所長により選任されます。
また、申立事案の内容により、弁護士があっせん委員に加わる場合があります。
Q 15 あっせん委員は、忌避(他のあっせん委員に交替)できますか?
A 当事者は、あっせん委員についてあっせんの公平な実施を妨げる事情があるときは、解決センター千
葉に忌避を申し出ることができます。そして、その申立が相当であると認められたときは、当該あっせ
ん委員の指名を取消し、後任のあっせん委員を指名します。なお、当事者の利害関係人、親族、後見人
等は、あっせん委員にはなれません。
Q 16 「解決センター千葉」と千葉労働局の「紛争調整委員会」との違いはなんですか?
A あっせん手続により個別労働関係紛争を解決するという点では、両者は共通していますが、次のよう
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な違いがあります。
第一は、千葉労働局の紛争調整委員会は、行政が実施しているのに対して、解決センター千葉は、社
会保険労務士の社会貢献活動の一環として行う民間のADR機関であるということです。
第二は、解決センター千葉は、利用者の便宜のため、平日の午前9時~午後5時のほか、毎月第1水
曜日には午後7時まで、第3土曜日は午前9時から午後3時までの時間帯であっせんを行います。
第三は、紛争の目的価額(例えば、退職金として○○円支払って欲しい。)が60万円を超える場合、
あるいは超えると予想される場合に、代理人を立てて申立てを行おうとすると、労働局では、目的価額
にかかわらず特定社会保険労務士が単独で代理人を勤めることが可能ですが、解決センター千葉では、
特定社会保険労務士が単独では代理人になることができず、弁護士と共同して代理人とならなければな
りません。
Q 17 申立の内容について熟知している者(上司、同僚などの参考人)がいる場合、あっせん
期日に出席し、発言してもらってもいいですか?
A あっせん委員の許可及び相手方の同意があれば、上司や同僚などがあっせんの期日に出席して発言す
ることができます。
Q 18 相手方が申立てに応じない場合はどうなりますか?
また、申立てをしたことにより、相手方から不利益処分(嫌がらせなど)を受けた場
合、どうしたらいいですか。
A 相手方がこの申立てに応ずる意思がない場合は、解決センターでのあっせんはできません。
また、
相手側からの不利益処分(嫌がらせなど)を受けた場合には、解決センター千葉にご相談下さい。
Q 19 提出した資料等は、あっせん手続終了後は返してもらえますか?
A 提出された資料等はお返ししますが、そのコピーはあっせん終了の日から10年間保管させていただ
きます。ただし、その取扱いは厳正に行い、資料提出者の同意なしにその秘密を公開するようなことは
いたしません。
Q 20 個人情報等の秘密は守られますか?
A あっせん委員及び申立てに携わる解決センター千葉の役員および職員には、守秘義務が課されており、
お預りしたコピーを含めてその秘密が外部に漏れることは一切ありません。ただし、当事者の氏名等が
特定されない形で、事前の了解を頂き研修の資料等に利用することがありますので、ご了承願います。
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Q 21 和解の成立以外で紛争が終了する場合もありますか?
A 和解の成立以外で事件が終了する場合は、次のようなときです。
①相手方が、申立てに応ずる意思がないとき
②当事者の一方が正当な理由なくあっせん期日に欠席し、又は当事者の一方が和解する意思がないこ
とを明確にするなど、あっせん委員が和解の成立の見込みがないと認めたとき
③申立人が、書面又は口頭で取下げを求めたとき
④相手方が、書面又は口頭で手続き終了を求めたとき
⑤当事者の一方が死亡したとき
Q 22 あっせん手続に関して、あっせん委員及び解決センター千葉に苦情がある場合は、対
応してもらえますか?
A 苦情の申出があった場合には、解決センター千葉の内規により苦情相談員を選任して、責任を持って
処理にあたり、公平かつ忠実に対応します。
Q 23 成立した和解契約の内容について、当事者の一方が履行(実行)しないときは、どうす
ればいいのですか?
A 一般には、信義誠実の原則に則り、和解の内容が履行されることと思われますが、この和解契約には、
民法上の和解の効力を有するものの、法律的強制力がありませんので、相手方に対して強制することは
できません。
そこで、法律的強制力を持たせるためには、和解契約の内容について債務名義にすることです。
債務名義にする方法としては、
①簡易裁判所に和解契約を内容とする即決和解の手続をとる
②公証役場で相手方が強制執行を認諾する旨の公正証書を作成しておく
などがあります。 -6-
法務大臣認証・厚生労働大臣指定
社労士会労働紛争解決センター千葉
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千葉県社会保険労務士会内 TEL.043-223-6002
140404-1