講座・イベント体験レポート(PDF・2604KB);pdf

みんなの学ビバ!! ~Where is your MANABI-BA?~
前講座
資源とごみの
って
ごみを減らす方法について市民の方々にわかりやすく解説しています。
出前講座って、どんな内容なの?
市内の町内会、自治会、子ども会な
どを対象にごみを減らすための方法
をお伝えします。
マイボトルくん
なんか、
むずかしそう・・・
大丈夫。 3R(さんあーる)の
意味から丁寧に説明します。
ハシブト
講座では、ごみの出し方や分
別の仕方についてもエキス
パートが丁寧にお伝えします。
質問もできます。
エコバッグちゃん
収集のオジさん
ごみの出し方って、よくわからない。
メニューには、ごみ減量の講座のほか
に、DVD『資源とごみのゆくえ』で普段は
見る機会の少ない、資源とごみの回収
や処理の様子も学習できます。
全国でも珍しい中身が見えるスケルトン収集車「みえるくん」
でのごみ入れ体験(展示場所が必要)や楽しみながら学べ
る紙芝居(子ども向け1話5分程度)などもあります。
▼ 実施までの流れ
1 下記へ電話でお申し込み。
2 事前の打ち合わせ。(会場などの下見を含め 15分程度)
3 出前講座の実施。
お申込み・お問合せ 町田市役所3R推進課 推進係 電話:042-797-0530
http://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/kankyo/gomi/genryou/demaekoza
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講座・イベント体験レポート ~Report~
~思春期の子どもたちの
生きづらさと寄り添う
コミュニケーション~
主催:NPO法人子ども広場あそべこどもたち 日時:11月28日(金)10:30~12:30 会場:せりがや冒険遊び場
~青空教室~
雨上がりで少しぬかるんだ土を踏みしめながら、ゆるやかな斜面を登ると、今回の講座の
「教室」が見えてきました。年季の入った小さな椅子が並ぶ「教室」は、天井の代わりに空が
広がり、風で木の葉が重なり合う音がBGMのように静かに流れていました。
講座主催のNPO法人「子ども広場あそべこどもたち」は、「三ツ又冒険遊び場たぬき山」を
運営し、子どもたちに豊かな遊びの場を提供してきました。たぬき山は2014年3月に惜しま
れながら閉園。同法人は活躍の場を芹が谷公園に移して「せりがや冒険遊び場」を開き、た
ぬき山同様、ロープ遊具や木工作、手作り楽器などが楽しめる遊び場を運営しています。
せりがや冒険遊び場の中で開かれた今回の講座は「思春期講座」として全4回開催された
中の1回です。師走を目前に控え、やや肌寒い日でしたが、炭火で暖をとり、はらはらと落ち
てくる木の葉にレジュメを彩られながらの講座は新鮮で、楽しいものでした。
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講座・イベント体験レポート ~Report~
~「感情」を考える~
今回の講座の講師は、NPO法人「TEENSPOST」
(ティーンズポスト)の代表、八卷香織さんです。
ティーンズポストは1992年に町田市で開設。思春
期の子どもたちへの「レターカウンセリング」や心の居
場所作りのためのフリースペース「スタジオ悠」の運営
などを行っています。(http://www.teenspost.jp)
講座の参加者のほとんどは、私も含め、子育てに奮
闘するお母さんたちでした。怒ったり笑ったりしながら
日々、子どもと向き合う私たちに、八巻さんは「エモー
ショナル・リテラシー」(感情を受け入れ、読み解き表
現する力)についてお話してくださいました。
「『感情』とは心の中の自然。子どもたちは感
情そのものです。だから、子どもと仲良くなろう
としたら、まず、大人が『感情』と仲良くなりたい
ですね」
八卷さんは、人の心になぞらえた小さな赤い
ハートのポーチから、一枚ずつカードをひいてくだ
さいと参加者に促しました。
私がひいたカードには『こわい』と書いてありまし
た。『こわい』という感情は、安全と安心を求める感
情なのだそうです。
確かに、「こわいもの知らず」ほどこわいものはな
い(笑)。一見、ネガティブな感情も、実は人と人を
結びつける重要な要素なのだと八卷さんは言いま
す。
例えば『さびしい』。これは人を求めたり新しい世
界を作るための感情であり、心の豊かさとも言える
そうです。
『悲しい』は、大切なものを失った時に感じる感情
ですが、受け入れるために必要な感情。嘆く場が
必要なのだそうです。
「家族とは、いっしょに嘆き合える場であ
りたいのです」と八卷さんは言います。
さまざまな感情にどのような意味があるのかにつ
いて、じっくりと考えることができました。
~講座を受講して~
今、我が家には思春期真っ盛りの中学3年生の息子がいます。めっきり口数が少なくなり、学校
でどんなことがあったのか、今、何を考えているのか、親の私にも見えづらくなってきました。ただ、
ありがたいことに、彼は、感情の表現がわかりやすい。八卷さんに教えていただいた『さびしい』
『悲しい』の感情が、彼のかもしだす雰囲気から伝わってきます。そんな時、おろおろしないで、彼
の感情に向き合うにはどうしたらよいか。そのためのヒントを今回の講座でいただけた気がします。
「耳と目と心で子どものそばにいる」。八卷さんのその一言が心に残りました。
市民編集委員 小谷 尚子
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講座・イベント体験レポート ~Report~
ひきこもる心を理解する~地域で支えるために~
2回目
2回目 支援の現場から
支援の現場から
ひきこもりってなんだろう?
2012年度の町田市の市民意識調査結果によると、市民の5.5%(約20世帯に1人)の割
合で就労や外出の困難な、「ひきこもり」という状態にある可能性があるということです。
ひきこもる心を理解する ~地域で支えるために~
みぞれまじりの雨が降ったこの日、学習室1,2の壁を抜いた会場で講義を聞いてきまし
た。机はほぼ満席。メモを取る方も多く、関心の高さがうかがえます。
日時: 12月16日(火)10時~12時
会場: 町田市生涯学習センター 学習室 1,2
講師: 佐藤 洋作 氏
講義は、佐藤さんが実際にかかわってきた支援現場の話をもとに進められます。
学校と家庭と塾。
それだけの世界は
つらいんじゃない?
適応しすぎて
引きこもる人もいる。
一緒に考えよう。
時代を大きくとらえよう。
社会には隙間がたくさん
あっていいんだ。
私たちは
若者たちと
同じ時代に
生きている仲間
として出会う
可能性が
あります。
「なんとか
しなくちゃ」は
本人が一番よく
知ってるよ。
わかってない
わけじゃない。
日本は
一度外れると
やり直しにくい
社会。
▲佐藤先生。語り掛けるように話します。
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講座・イベント体験レポート ~Report~
実際にひきこもりの経験のある人から佐藤さんが集めた「ひきこもりあるある」も紹介さ
れました。
自分を客観的にみられるようになってくると、こうした発言も出てくるそうです。
妹に
苗字と名前を
さん付けで
呼ばれるようになる。
服を買いに行く服
がない。
気が付いたら、
知ってる店がほとんど
なくなっていた。
家の壁のシミの位置
を全部知ってる。
休憩を挟んで、机を前後で向いあわせ、4~5人が1グループとなって、自己紹介を兼
ねたグループ交流会が行われました。現在ひきこもりの人が身近にいる方と、支援に
興味のある方が半々くらい。「ひきこもりはどうしても理解できないので、理解しに来た」
という方もいらっしゃいました。
その後、質疑応答。
「どのように向き合えばよいのか?」「親はどうしたらいいのか?」
予定時間を過ぎても質問はつきず、講座終了後も個別に相談する姿が見られました。
「技術はいらない。
どういう気持ちで
子どもの前に立てるか。
大切なのはそこです」
とおっしゃる佐藤さん。「なにか
やってみたい」と、自分自身こそが
回復することが大切だと。
でもこれは、ひきこもっているか
どうかにかかわらず、私たちみん
なに言えることかもしれません。そ
う考えさせられた講座でした。
市民編集委員 大磯 瑞己
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講座・イベント体験レポート ~Report~
町田市生涯学習センター クリスマスコンサート
日時
会場
♪ 出演者 ♪
ソプラノ
なかい
な お
中井 奈穂
テノール
とみた
2014年12月23日(火・祝) 18:00開演
町田市生涯学習センター 7階 ホール
バリトン
ひろたか
かとう
冨田 裕貴
たいしょう
加藤 大聖
ピアノ
うえむら
み ゆ
植村 美有
♪プログラム♪
■第一部
■第二部
≪クリスマスソング Part1≫
♪ サンタが町にやってくる
♪ ジングルベル
♪ おめでとうクリスマス
“オリジナル台本によるオペラ”「星降る夜の夢物語」脚本:加藤大聖
≪「アヴェマリア」≫
♪ カッチーニ(ソプラノ)
♪ マスカーニ(バリトン)
♪ シューベルト(テノール)
≪クリスマスソング Part2≫
♪ 赤鼻のトナカイ
♪ そりすべり
♪ ひいらぎかざろう
♪ もみの木
♪ もろびとこぞりて
挿入曲目
♪ 「愛の妙薬」より
♪ 「ドン カルロ」より
♪ 「愛の妙薬」より
♪ 「ラ ボエーム」より
♪ 「椿姫」より
♪ 「ドン ジョヴァンニ」より
♪ 「愛の妙薬」より
♪ 「愛の妙薬」より
♪ 「トスカ」
♪ 「愛の妙薬」より
♪ 喜歌劇「こうもり」より
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アリア『なんて美しくて可愛いんだろう』
友情の二重唱
20スクーディだって!?
私が街を歩けば
乾杯の歌
手を取り合って
ちょっと言いたいことが
ラララの二重唱
星は光ぬ
これを受け取って~二重唱
シャンパンの歌
講座・イベント体験レポート ~Report~
▲オリジナルオペラを熱演する
出演者の皆さん
▲サンタさんに扮して歌う
楽しいクリスマスソングの数々
クリスマスイブの前日。生涯学習センターで「冬の夜の贈り物~オペラアリアとクリスマス
ソングの夕べ~」というコンサートが開かれました。街はクリスマスのイルミネーションで輝
いており、会場の皆さんもクリスマス気分で何となく華やいでいるように見受けられました。
第1部は楽しいクリスマスソングで始まりました。次に3人の作曲者による『アヴェマリア』。
カッチーニ、マスカーニなどあまり普段聴く事がない『アヴェマリア』を歌ってくださいました。
そして再びクリスマスソング。会場の皆さんも思わず一緒に歌い出しました。
休憩を挟んで、第2部はオリジナル台本によるオペラ。大変分かりやすい物語の中で、
『愛の妙薬』『ラ・ボエーム』『椿姫』『こうもり』などの中から馴染み深いアリアが歌われまし
た。会場の小さなお子さんにも楽しめる内容でした。
~皆さんの声~
○クリスマスソングを色々聴けて大変良かった。
○ソプラノのアヴェマリアの高音がきれいで素晴らしかった。
○わかりやすく、とても感動的でした。
コンサートが終わり、会場の外に出ると、出演者の方々が揃って握手でお見送りをして
くださいました。クリスマス前の心あたたまるプレゼントでした。
市民編集委員 黒田 純子
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講座・イベント体験レポート ~Report~
ことぶき大学 くらしコース
【第5回】
高齢者の生活設計を考える
―自分らしく生きていくために―
◇ 日時
◇ 会場
◇ 講師
2014年11月18日(火) 10:00~12:00
町田市生涯学習センター 7F ホール
株式会社 東京葬祭 取締役 尾上 正幸 氏
▲尾上さん「これからの
人生を楽しくすごそう」
6回シリーズの講座が開催され、今回は第5回「人生を振り返り、思いを伝えるエンディングノート
を中心として」に参加しました。
ホールは参加者150人位とほぼ満席で高齢者が多く、皆さん興味のあるテーマ故か熱心に聞
き入っていました。
先ず講師の実父が他界された話からスタートし、その後現在の会社に就職され、種々の経験を
経て一級葬祭ディレクターを取得した話になりました。講師は数々の事例を体験してきておられる
プロです。話し方も大きな声で受講者を引き込みます。
さて、主題の「エンディングノート」は今では珍しい言葉ではなく、一般化されてきています。ただ対
象者は現在高齢者の方が多く、かくいう私も種類の違う「エンディングノート」を5冊持っています。
少なくとも5講座以上受講したことになります。内容はそれぞれ吟味されており特徴が出ています。
今回も「エンディングノート」の書き方の説明を受けましたが、講師は難しく考えないで、先ず「自
分史」を作ることから始めればよいと言われていました。「自分史」は自分の生きざまを振り返って
みるいい機会です。今までの様々な出来事が次々と思い出され、今後の生き方の励みにもなると
思います。
先に「自分史」を作成すると、次に「エンディングノート」作成へと移りやすいのでしょう。これは本人
だけではなく、いざという時の家族へのメッセージ、及び決断を助けるための重要な指針になります。
又、家族に残したい「私のひとこと」もあれば、人生の先輩としての重い言葉として残ることでしょう。
皆さん先ずは作ってみましょう。
なお今回の講座の特長は、映画の紹介があったことです。講座内で一部放映もあり、映画を通し
てもう一度家族とのきずなを 想い出してほしいと講師はおっしゃっていました。
参考までに一部紹介しますとー
私はほとんどこれらの映画を見ておりませんが、このテーマへの切り口は面白く、機会があれば
(場合によっては自分で探し出してでも)見てみたくなりました。
市民編集委員 奥田 一彦
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