パブリックコメントの意見と村の考え方;pdf

パブリックコメントの意見と村の考え方
1.実施期間
・平成 27 年 2 月 9 日~2 月 22 日
2.意見数
・山中湖村村民から 2 件。
3.パブリックコメントの意見と考え方
ご意見
村の考え方
[原文ママ]
山中湖村が東京から 1 時間半の距離にあることを生
かし、山中湖をアニメーション製作の拠点とすること
を提案します。
アニメーションは、世界に誇る日本の文化と言われ
ながら、それを支える若いアニメーターは、東京の 3
畳一間のアパートでカップラーメンをすする生活を余
儀なくされています。
今、東京練馬区が、アニメ制作会社が多いというこ
とで、区をあげて地域共存型アニメ産業集積活性化計
画を策定し、アニメ産業をバックアップしようとして
いますが、やはり東京は地価が高く、そのために家賃
も高くなるということです。
そこでこの山中湖に、アニメーションの製作スタジ
オをはじめ、撮影所やアフレコ録音スタジオを作り、
若い優秀なアニメーターを養成しつつ、アニメ産業を
発展させて行けば、若い世代の人口も増え、雇用の確
保にもつながります。
それには、住宅の供給を、今のように別荘開発会社
だけに任せておくのではなく、村営の公営住宅を建設
し、低家賃で提供することが必要となります。
空いている保養所を活用するのも手かもしれませ
ん。
村内や、近隣の市町村への買い物などの移動のため
には、ミニバスを走らせるのはどうでしょう。
そして機が熟し、国際アニメ映画祭が開催されるよ
うになれば、世界中から人が集まることになります。
私は今は小説を書いていますが、昔はアニメーショ
ンのシナリオを書いていました。それで今も演出や声
優の人たちとは交流があり、アニメの厳しい状況を聞
くにつけ、アニメ製作こそ、地価の高い東京にしがみ
ついている必要はない産業だと思うのです。
村の経済は、観光だけでは、景気の動向に簡単に左
右されてしまいます。
今や日本を象徴する文化のひとつであるアニメーシ
ョンを、山中湖から発信していきませんか?
[村民A]
・具体的な取り組み案を提案いただきありがとうござ
いました。
・まず、ご提案いただいた、アニメーション産業関連
の誘致に関してお答えします。
・該当する施策として、第 2 章 将来像 3 「3-4-1 定住
促進化に結び付く雇用創出と産業振興」の基本施策
を設けております。
・当基本施策において、個別施策「人口減少対策に関
する方針の検討」、「企業誘致の推進」に取り組むに
あたり、アニメーション産業に限らず、山中湖村の
環境に合致した業種・職種を検討した上で、定住促
進化に結び付く取組みを実施してまいります。
・次に、住宅の供給に関して、お答えします。
・村営の公営住宅については、現在検討しておりませ
んが、個別施策「定住人口増加の促進」では、住宅
の供給が、定住促進に結び付くとの考えの下、40 歳
以下を対象に定住化促進新築等補助金の交付を行
い、若い世代の定住を促進いたします。
・次に、移動のためのバスについて、お答えします。
・該当する施策として、第 2 章 将来像 4 「4-2-3 交通
の利便性の向上」の基本施策を設けております。
・当基本施策において、個別施策「継続的な路線維持
と利便性の向上」に取り組む中で、路線形態の見直
しなどによる利便性の向上を図っていきます。
1
ご意見
村の考え方
[原文ママ]
以下ご検討頂ければ幸いです。
・ご意見、ありがとうございました。
[1]
1.重点施策⑨ 定住人口増加の促進に関しまして
・まず、定住人口増加の促進に関してお答えします。
定住化を促進するための周知・補助金の交付としか ・ご指摘いただいた定住化促進新築等補助金は、40 歳
書かれていませんが、定住人口増加の促進にあたって、
以下の若い世代を対象としており、若者層の定住人
人口構成の健全化が考慮されていないのは問題です。
口増加促進を目的に実施するものです。
地域包括支援センターのアンケート調査では、65~ ・また、関連する施策として、個別施策「人口減少対
69 歳の 30%は 10 年以内に移住しており 50%は定住年
策に関する方針の検討」に取り組みます。当個別施
数が 20 年未満です。
策においても、若者層の定住人口増加に必要な取組
これは別荘族が定年を迎え山中湖に移住してきてい
みについて検討してまいります。
ることが考えられ、加速度的に 65 歳以上の人口が増加
することが予想されます。
従いまして、定住人口増加の促進プログラムの中に
は、若者層定住人口増加促進の施策が盛り込むべきと
考えます。
[2]
2.重点施策⑩ 企業誘致の促進に関しまして
・次に、企業誘致の促進に関してお答えします。
誘致努力としか書かれていませんが、この様な計測 ・企業誘致にあたっては、経済状況に大きく左右され
不可能なものは目標ではありません。
るため、具体的な数値目標を設定することは難しい
なぜ計測可能な目標を決められないのでしょうか?
と考えております。しかしながら雇用の拡大は、村
それは、今の時代に新しく企業を誘致するなんてこ
としても重要なことであるため、企業が参入しやす
とは、ほとんど実現性がないことだからです。
くなるような制度の創設や空き保養所等の利活用に
但し、企業の一部をサテライトオフィスとして誘致
ついて計画に位置付けていきたいと思います。また
することは実現性が高く、多くの成功事例もあります。
企業誘致については、サテライトオフィスとしての
誘致も含め、多角的に検討していきたいと考えてお
ります。
[3]
3.空き保養所・空き民宿の再活用策
・次に、空き保養所・空き民宿の再活用策に関してお
最盛期は 400 あった保養所は 20 数件しか営業してい
答えします。
ないと聞いています。
・該当する施策として、第 2 章 将来像 3 「3-1-3 観光
企業の厚生年金基金などは、全く資金がなくなり保
情報の提供と受け入れ体制の強化」の基本施策の中
養所契約を打ち切る流れは止めることはできません。
に、個別施策「インバウンド導入の推進」を設けて
契約を切られたオーナーは、大きな保養所を持て余
おります。
してしまう、再活用の方法も見つからず放置されてい ・当施策に取り組むにあたり、空き保養所等を活用し
ます。
た、インバウンド導入受入施設の整備を進めてまい
これらの施設をリノベーションし、サテライトオフ
ります。
ィス、アニメスタジオ、シアター、バックパッカーホ
また、企業誘致も含めた中で、利活用を検討してま
テルなどに活用すれば、重点施策⑨重点施策⑩を実現
いりたいと思います。
でき、空き家対策にもなります。
[4]
4.チーム山中湖などの高齢者対策を施策の1つとし ・次に、高齢者対策に関してお答えします。
て明記して下さい。
・該当する施策として、第 2 章将来像 4 に「4-4 福祉
高齢者の増加は止めることはできません。その中で
サービスの充実と自立を助けること」の政策を設け
も、医療費や介護費を最小限に留め、健康寿命を延ば
ており、この中で施策を考えております。高齢者の
すことは村の重要施策です。移動弱者、買物弱者、食
社会参加の促進を図っていくとともに、高齢者同士
事弱者などを、互助、共助、公助でどのようにサポー
が支え合う地域に向けて、1人でも多くの方が参加
トするかを決めていく必要があります。
できるよう個別の事業や計画の中で検討・実施して
[村民B]
まいります。
以上
2