2015 年 3 月 25 日 公益社団法人関西経済連合会 2015 年度事業計画について 当会はこのたび、以下のとおり、2015 年度事業計画をとりまとめました。 当会は、2012 年度に、 (1)日本の双発エンジンとして日本をリードする、 (2)アジア有数の中 核都市圏(ハブ)になる、という 2020 年の「目指すべき具体像」を設定するとともに、2012~2014 年度までの3カ年を「第1期中期目標」と定め、具体像実現のための基盤づくりを進めてまいりま した。 このたび、 「目指すべき具体像」はそのままに、第1期で構築した基盤を活用し、さらに具体的 かつ実践的な活動へとステップアップさせるべく、2015~2017 年度までの「第2期中期目標」を新 たに設定いたしました。 この「第2期中期目標」に基づき、2015 年度は17の事業を展開してまいります。特に、国土形 成計画への複眼型スーパー・メガリージョン実現等の提案、リニア中央新幹線全線同時開業に向け た働きかけ、健康・医療産業発展に向けた具体的アクションの実行、および関西広域観光戦略の推 進、の4点を重点事業として取り組んでまいります。 <2015~2017 年度までの第2期中期目標> ① 東京一極集中是正と地方創生をリードする関西モデルの構築 ② 世界トップレベルのイノベーション拠点への成長 ③ アジアとの人・ビジネスの交流拡大・連携強化による活力ある地域への成長 <2015 年度事業計画重点事業> ① 目指すべき国土の構築に向けた取り組み ② 日本の発展を支える広域交通・物流ネットワークの整備・強化に向けた取り組み (リニア中央新幹線全線同時開業、北陸新幹線早期全線開業、高速道路ミッシングリンク解消など) ③ 健康・医療イノベーション創出による健康・医療産業発展および健康社会の実現 ④ 関西広域観光戦略に基づくインバウンド推進 当会は、実行と実現、そしてスピードにこだわり、各事業を着実かつ大胆に遂行し、関西から日 本経済再生を牽引してまいります。 以 上 2015年度事業計画書 公益社団法人 関西経済連合会 2015 年 4 月 1日 2016 年 3 月31日 2015 年度事業計画 2015 年度事業計画策定 昨年 、4 月 消費税率引 上 績 雇用環境 改善 気 回復基調 今 継続 低廉 本格化 、明 、安倍政権 企業 当会 、2012 年 「日本 日本再興戦略 着実 回 進 据 「地方創生」 動 、地域 、 「関西 取 組 中期目標(第 1 期) 掲 。 有数 向 。 結果、関西 「 地方 更 強化 」 「 姿」 実現 主体 中核都 具体像 設定 目標達成 目指 、 姿」実現 基 。 2015 年度 、当会 2017 年度 第 2 期中期目標期間 (1)東京一極集中是正 地方創生 拠点 地域 複眼型 同時開業 向 働 、第 1 期 構築 向 、健康・医療産業発展 向 提案 出 、 中央新幹線全線 具体的 実行、関西 。 本年度 、実行 実現、 日本経済再生 牽引 活力 基盤 活用 、 「 第一歩 踏 実現等 推進、 重点的 取 組 、 。 達成 ・ 。第 2 期 交流拡大・連携強化 実践的 活動 、第 2 期中期目標 国土形成計画 移行 構築、 (2)世界 人・ 中期目標 掲 具体的 2015 年度事業計画 広域観光戦略 関西 成長、 (3) 成長、 3 姿」実現 向 、関西 。 日本 取 組 復興、 日本経済 牽引 関西 「 年 。景 、震災 関西経済界 双発 3 1年 、政府 期待 、2020 年 、2014 年度 当会 柱 創意工夫 鼓舞 、官民一体 」 PDCA 回復 気概 持 、日本経済再生 向 、地域 ) 緩 、企業業 、課題 山積 。 」 反動減 見 取 財政健全化 。 「地方創生」 実現 創生 体現 盤 需要 兆 的 行動 市圏( 込 、日本経済、関西経済 安定供給 一方、2015 年度 伴 駆 、各事業 着実 。 −1− 大胆 遂行 ■ 第 2 期中期目標 2020 年関西の 「ありたき姿」実現に向け目指す具体像(2012 年策定) ❶ 日本の双発エンジンとして 日本をリードする! ❷ アジア有数の 中核都市圏(ハブ) となる! 首都圏とともに経済・文化・国際交流等で リーダーシップを発揮する グローバルに人や企業が交流する、 なくてはならない都市になる 第 1 期中期目標(2012 ∼ 2014 年度) の評価 関西・日本経済成長への足がかりとなる戦略・ビジョンを示すなど 「ありたき姿」 実現に向けた基盤を構築 【中期目標 1:東日本大震災からの復旧・復興への貢献】 ・東北のニーズに即した支援を着実に実施し、地元から も高い評価を獲得 【中期目標 3:イノベーションを生み出す仕組みの構築】 ・特区の推進や健康・医療に関するビジョン策定などイ ノベーション促進に向けた基盤、枠組みを構築 【中期目標 2:新しい国づくりの推進】 ・国土強 化に対する当会の基本的な考え方を打ち出し、 東京一極集中是正の方向性づくりに貢献 【中期目標 4:人・ビジネスのネットワーク強化】 ・オール関西の広域観光戦略を策定。環境・防災分野など 関西の強みを整理し、アジアへ積極的に発信 第 2 期中期目標(2015 ∼ 2017 年度) 第 2 期中期目標の活動方針 関西圏全域の多様性ある創生と三大都市圏が連携・一体化した複眼型スーパー・メガリージョンの一翼を担う機能分散の モデルとなるべく、地に足のついた実効性の高い提言を実施するとともに、第 1 期中期目標で構築した基盤を最大限活用 し、具体的なプロジェクトを推進していくことで関西から日本経済を牽引していく。 第 2 期中期目標 中期目標 1 東京一極集中是正と地方創生をリードする関西モデルの構築 関西が 「複眼型スーパー・メガリージョンにおけるアジアのゲートウエイ」 としての役割を担うことで東京と並ぶ成長エンジ ンとなり、東京一極集中是正と地方創生を実現する 「都市部と周辺部が共生・発展する全国のモデル」 を示す。国土形成計 画等の国の政策への反映やリニア中央新幹線全線同時開業に向けた官民一体での取り組みを強化していく。また、現実的 なエネルギーミックスの実現や財政健全化に向け、国へ働きかけていくことで新たな国づくりをリードしていく。 中期目標 2 世界トップレベルのイノベーション拠点への成長 関西が強みを持つ健康・医療産業やものづくり産業におけるイノベーション創出に向けた環境整備・オール関西での産学 官の連携を強化する。健康・医療産業発展および健康社会の実現に向けた 「生き活き関西ビジョン」 の確実な実行やうめき たを核とした企業、大学等の研究機関が連携する枠組み (関西ナレッジリンク) の構築などにより、イノベーション創出に寄 与し、日本経済を牽引していく。 中期目標 3 アジアとの人・ビジネスの交流拡大・連携強化による活力ある地域への成長 2021 年までに開催される三大スポーツイベント※を関西発展の好機と捉え、オール関西で関西の魅力を高め、発信してい く。関西広域観光戦略の着実な実施によるインバウンド推進、中国やアジア新興国とのビジネス交流強化と環境・防災な ど関西有望分野の発信、多様な人材が活躍できる環境整備、グローバル人材育成等の取り組みにより、活力ある地域へ成 長し、関西から日本を元気にしていく。 ※2019 年ラグビーワールドカップ、2020 年東京オリンピック・パラリンピック、2021 年関西ワールドマスターズゲームズ −2− ■ 2015 年度事業計画 2015 年度重点事業 当会は、第 2 期中期目標達成に向け、これまでの活動成果や環境変化等を踏まえ、本年度は下記の 4 つの事業を重点事 業として取り組んでいく。また、重点事業以外にも 「エネルギー・環境戦略構築」、 「都市魅力創造」、 「アジアビジネス展 開支援」、 「多様な人材育成・活用」 など全 17 事業を着実に実施していく。 (1) 目指すべき国土の構築に向けた取り組み (2) 日本の発展を支える広域交通・物流ネットワークの整備・強化に向けた取り組み (3)健康・医療イノベーション創出による健康・医療産業発展および健康社会の実現 (4)関西広域観光戦略に基づくインバウンド推進 2015 年度事業項目 ※ 赤字は重点事業 1 東京一極集中是正と地方創生をリードする関西モデルの構築 【複眼型国土構造実現】 (1)目指すべき国土の構築に向けた取り組み (2)日本の発展を支える広域交通・物流ネットワークの整備・強化に向けた取り組み A B (リニア中央新幹線全線同時開業、北陸新幹線早期全線開業、高速道路ミッシングリンク解消など) (3) 東北の復興に資する風化・風評防止や新事業創出に向けた取り組み 【分 権 改 革 推 進】 (4) 分権型道州制の実現と関西広域連合の発展支援 B B 【エネルギー・環境戦略構築】 (5) 経済成長の根幹を担う電力供給の早期安定化と現実的なエネルギーミックス、環境政策の推進 A 【財 政 再 建 】 (6) 財政健全化と成長の両立に向けた中長期的な経済財政運営の実現 【企業関連法制構築】 (7) 競争力強化・企業存立基盤に資する法制度・会計制度等の構築 A A 2 世界トップレベルのイノベーション拠点への成長 【イノベーション促進】 (1) 健康・医療イノベーション創出による健康・医療産業発展および健康社会の実現 B 【都 市 魅 力 創 造】 (2) 人・企業を呼び込みイノベーションを生み出す魅力あるまちづくり B 【ものづくり産業振興】 (3) 関西の強みを活かしたものづくり産業拠点の形成 B (4) 新たなステージに向けたけいはんな学研都市の活性化 B 3 アジアとの人・ビジネスの交流拡大・連携強化による活力ある地域への成長 【インバウンド推進】 (1) 関西広域観光戦略に基づくインバウンド推進 B 【アジアビジネス展開】 (2) 関西有望分野におけるアジアへのビジネス展開支援 C 【多様な人材育成・活用】 (3) 女性の活躍推進など多様な働き方を支える雇用システムの構築 B (4) 親関西人材の拡大、関西経済の活性化に資する人材の育成・活用 B 【経 済 連 携 推 進】 (5)グローバルな競争条件を確保する経済連携の推進 A 【ネットワーク強化】 (6) 海外訪問団の派遣・受け入れ等の国際活動を通じたビジネス交流の強化 C ※当会では、内閣府で認定を受けた公益目的事業(公 1) を 「A. 調査研究事業」、 「B. 実践的活動・支援ならびに普及啓発事業」、 「C. 交流・連携 事業」の 3 つに区分している。( 事業項目右欄に記載)。なお、当会は、上記の公益目的事業以外に収益事業(収 1、不動産貸付業)を行う。 −3− 2015 年度事業項目詳細(赤字 重点事業) 1 東京一極集中是正 地方創生 (1) 目指 国土 構築 向 関西 構築 取 組 ・国土形成計画(全国) 関西(近畿圏)広域地方計画 複眼型 ・ 具体的 提案 実施 ・東京一極集中是正 資 大学 経済界 連携方策 検討・国 働 ( 究所 共同研究) ・首都中枢機能 拠点 関西 位置付 明確化 向 国 働 危機管理総合庁(仮称)」創設 )、企業 防災力向上 向 取 組 促進 (2) 日本 ( 発展 支 広域交通・物流 整備・強化 向 実現等 太平洋研 (「西日本 取 組 中央新幹線全線同時開業、北陸新幹線早期全線開業、高速道路 解消 ) ・ 中央新幹線 全線同時開業 向 、官民一体 関西 国家 化 働 ・北陸新幹線 早期全線開業 向 、関係諸団体 連携 要望活動 実施 ・高速道路 解消(淀川左岸線延伸部・大阪湾岸道路西伸部) 向 、推進体制 構築 国 働 ・関空・伊丹空港 見据 地元 新 関係 枠組 構築 関空 利用促進 ・阪神港 機能強化・利用促進 向 支援 (3)東北 復興 資 風化・風評防止 新事業創出 向 取 組 ・東北地方 復興・発展 担 人材 育成支援(東北大学 関西起業塾 ・ 等、被災地 即 産業面 支援 (組込 産業 出張展示会等 開催) ・復興庁 被災地 継続的 実施 被災地 業 情報発信 (4)分権型道州制 実現 関西広域連合 開催) 把握、 会員企 発展支援 ・ 「道州制推進基本法案」提出 向 、経団連等 ・関西広域連合 意見交換会等 機会 活用 意見発信 協調 政府・与党 働 、官民連携 方 地方創生 (5)経済成長 根幹 担 電力供給 早期安定化 現実的 推進 向 、環境政策 推進 ・安全 確認 原子力発電所 再稼働 電力供給 早期安定化 向 国 要望 ・現実的 構築 向 国 働 ・産業界 実効性 地球温暖化対策 新 枠組 構築 向 、COP21 等 意見発信 支援 ・環境問題 解決 貢献 次世代層育成 向 教育活動 支援 ・会員企業 省 −4− (6)財政健全化 成長 両立 向 中長期的 経済財政運営 ・中長期 経済財政運営 実現 向 、政府 策定 ・関西経済 動向・実態 適切 把握、政府・日銀 財政健全化計画 税制改正等 会員企業 情報発信 (7)競争力強化・企業存立基盤 資 法制度・会計制度等 ・ ・労働行政、労働組合 法令 課題 情報収集 2 企業活動 関 意見交換 通 世界 拠点 (1)健康・医療 創出 実現 意見発信 構築 把握 提言、会員企業 企業 意見発信 情報提供 成長 健康・医療産業発展 健康社会 実現 ・ 「生 活 関西“ 健康・医療 ”先進地域 」 基 、具体的 策定 実行 (国内外 効果的 向 関西一体 PR 先行 連携、関西 等 開催 契機 健康増進 環境醸成 実 施、 「知」 集積 繋 合 「場」 拡大 ) ・産学官共同体制 「関西健康・医療産業創生会議(仮称)」 設置 継続的 活動 向 議論 深掘 ・国際戦略総合特区、国家戦略特区 活用 支援 国 規制緩和・ 要望 ・産学官連携 健康科学 促進 「健康科学 推進機構」 活動推進 (2)人・企業 呼 込 生 出 魅力 ・ 2 期区域 中核機能 深掘 長期間 開発 進捗 向 、官民連携 総合的支援 ・大阪版 BID 実運用 伴 、制度改善要望 ・海外 都市政策 成功事例調査 実施 (3)関西 強 活 産業拠点 開発 都市機能 一体 実施(国家戦略特区 提案等) 形成 ・ 市場 見据 産業拠点形成 策定 実行(産学官 連携 技術 橋渡 仕組 強化、 育成・ 構築、中堅・ 中小企業 交流促進、基盤技術 維持 可能 継続実施) ・第 5 期科学技術基本計画 向 国 働 ・ 「京」 産業利用促進支援 「京」 開発整備 向 国 働 (4)新 向 ・ 「 学研都市 ・2016 年以降 新 ・ 学研都市 活性化 2015」 着実 実施 向 学研都市 指針 学研都市 最先端情報技術 発信 ( −5− 策定 情報通信 開催等) 3 人・ 交流拡大・連携強化 (1)関西広域観光戦略 基 活力 地域 成長 推進 ・関西 広域観光振興 資 新 推進体制確立 向 検討(関西広域連合、関西地域振 興財団 連携) ・関西 誘客 情報発信(海外 活用 、観光 創 設、 化推進 ) ・魅力的 関西観光圏 整備促進(統一交通 、無料 Wi-Fi、広域観光 策定、MICE 機能 整備・IR 活用等 向 検討 ) ・東京 ・ 、関西 等 国際 推進 、 通 戦略的・計画的 関西 実施 ・関西地域振興財団 歴史街道推進協議会 連携 新 推進方策 検討・実施 (2)関西有望分野 ・海外訪問団派遣 ・関西有望分野 ・関西 (3)女性 展開支援 要人 通 活躍推進 ・女性 活躍推進 向 等 発信 ・女性 (4)親関西人材 面談時 相手国 応 環境・防災 実施 環境事例集 活用 企業 事業展開支援 多様 働 方 支 労使連携 雇用 構築 調査・研究、具体的方策 米国派遣 拡大、関西経済 関西有望分野 発信 関西 技術・経験 発信 検討 成果 実施 活性化 資 人材 育成・活用 ・関経連 経営研修 、 将来 担 経済人 行政官 対 人材育成 協力 (太平洋人材交流 等 連携) ・ ・交流会 開催 就職面接会 場 提供 、一貫 留学生就業支 援 実施( 人材活用運営協議会 実施) (5) 競争条件 確保 経済連携 推進 ・TPP、RCEP 経済連携推進 向 政府・与党幹部 外国政府・経済界要人 ・企業 EPA/FTA 活用 関 会員企業 情報発信 (6)海外訪問団 派遣・受 入 等 ・日中経済人会議(仮称) 開催等 ・ 新興国等 訪問団派遣 ・外国要人 懇談機会 関経連 効果的 PR 実施 国際活動 通 交流 意見表明 強化 対中交流 強化 環境 把握、関西 経済交流強化 ・ (KIC) 活用 、 「関西 −6− 」
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