案内状 - klubZukunft;pdf

2015 年(平成 26 年)4 月 1 日
会員各位
第 104 回
Klub Zukunft 月例会
-歴史・文化に親しむ会-
日本では桜の開花前線が北上を始める季節となり、世界の政治季節とは裏腹に少し明るい気持
ちになる今日この頃です。
今年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」は、吉田松陰の生きた時代を描いていますが、文政 12 年(1829
年)2 月 3 日、石見国津和野藩(現在の島根県津和野町)に生まれた西周(にし あまね)もこの時代
の人でした。西も嘉永 7 年(安政元年、1854 年)、江戸で蘭学修業中に津和野藩を脱藩しています。
前年ペリーが浦賀に来航し、世情喧噪ななか沿岸防備の為、急遽江戸出府を命ぜられ、江戸藩邸
でオランダ語の文典の手ほどきを受け、蘭学を学びたいというはやる気持ちを抑えきれず脱藩を決
意した様です。
脱藩後は、手塚律蔵のもとで学び、手塚の推挙で蕃書調所に出仕していましたが、文久 2 年
(1862 年)軍艦組内田恒次郎、榎本釜次郎らに随行しオランダへ向けて旅立ちました。オランダでは
ライデン大学のフィッセリング教授のもとで、「法理学」「国際公法学」「国法学」「経済学」「統計学」を
学んで慶応元年(1865 年)に帰国しています。帰国後は、特に西洋の哲学思想を我が国に導入した
功績が大きく、日本近代哲学の祖と呼ばれ、哲学用語のほとんどは西の訳出によるものだと云わ
れています。西は日本の近代化を理論づけるスケールの大きな役割を果たしました。
今月度は大阪市立大学名誉教授の高坂史朗先生にお越し頂き、オランダに向かう船中で西は
Aan den belanghebbenden(関係者各位)という手紙に留学への思いを語っていますが、その内容や、
オランダ・ライデンでの生活、更にその後日本に与えた影響などをご紹介頂き、同時に初めてドイツ
に足を踏み入れた日本人榎本武揚と赤松大三郎の足跡にも触れて頂きながら、当時、西がどの様
にオランダと出会い、どの様に西洋の思想を受容していったかを解説して頂きます。皆様のご参加
をお待ちしています。
◆ 日 時: 2015 年 4 月 22 日(水曜日)16:00~17:30 (今月度から開催時刻を変更します。)
◆ 場 所: 梅田エステート・ビル5階会議室
(添付 PDF の地図をご参照下さい。)
◆ テーマ: 「西周とオランダとの出会い」
◆ 講 師: 高坂 史朗 (こうさか しろう)様 (大阪市立大学名誉教授)
◆ 参加料: 正会員; 500 円 / 賛助会員&一般; 1,000 円
◆ 月例会への参加は Klub Zukunft のホームページからお申し込み下さい。
http://klubzukunft.com/
◆ 尚、月例会終了後、懇親会を開催しますので、合わせてご参加下さい。(但し、会費は実費)
以上