2015年3月24日 ヘリウムを充填したHDD累計100万台で新たな;pdf

NEWS RELEASE
2015年3月24日
HGST
ヘリウムを充填したHDD累計100万台で新たなレベルの市場展開
と稼動信頼性の向上について
世界中のリーディング企業がクラウドやデータセンターアプリケーション向けにストレージ密度、信頼性と
TCOの最良バランスを提供するHGSTのHelioSeal™プラットフォームを選択
HGST(社長:Mike Cordano (マイク・コルダノ))は、ヘリウムを充填したハードディスク装置(以下、
HDD)の累計百万台と信頼性指標において新しいマイルストーンとなるMTBF仕様(注)250万時間を達成
したことを発表しました。これにより、HGSTのヘリウム充填HDDは、ストレージ密度、信頼性および電力
効率が重要視されるデータセンターアプリケーション向けストレージデバイスの主要な選択肢となります。
HGSTは、第2世代のHelioSealプラットフォーム製品を出荷中であり、クラウドやデータセンターアプリケ
ーションで強まる顧客要求に対応すべく、ヘリウムドライブの量産体制を拡充していきます。
TCO改善
CO改善の
改善の真摯な取り組み
真摯な取り組み
Netflix、Huawei、Inspur、HP、OVH、Starline、バッファロー、DataON、DDNおよびRacktopなど、
世界中の大手クラウドサービス、インターネットプロバイダーやOEM顧客からの強力な支持を受けている
HGSTのHelioSealプラットフォームは、TCO(Total Cost Ownership)を低減しつつ、大容量化と信頼
性を実現する革新的なHDD技術として確かな実績を築いています。HDDの大容量化にはいくつかの
方法がありますが、HSGTのHelioSealプラットフォームは3.5型HDD標準フォームファクタで消費電力お
よび動作温度の低減と、信頼性および記憶容量の向上を両立できる唯一の技術です。これはエンタープ
ライズやクラウドデータセンターにおいて、最良のストレージ密度、容量当りのシステム重量、システム設
置面積および消費電力を提供できることを意味します。
HGSTは、2013年の技術発表以来、より多くのお客様にヘリウム充填ドライブの利点を提供できるように
着実な増産体制を構築してきました。HelioSealプラットフォームの第2世代として「Ultrastar® He8」 -
業界最大容量の8テラバイト(テラは1兆。以下、TB)で容量重視のアプリケーション向けに高い性能を
提供する製品の量産で、幅広いお客様のご要望に応えます。従来の内部が空気で満たされた毎分7200
回転(以下、7200rpm)のHDDは、消費電力の低減のために回転数や性能を下げる手法がとられていま
したが、HelioSeal技術は、7200rpmの性能と低消費電力の両立を図ることができます。
Ultrastar® He8とUltrastar He6の両製品は、MTBF仕様を250万時間としました。特許を取得した
生産プロセスとヘリウムのもつ利点により、HGSTのHelioSealドライブは従来の空気ベースのドライブに
比べ、強固な設計マージンと稼動信頼性と持っています。ヘリウムドライブは密閉構造により、空気、湿気
やその他異物の進入がないため、厳しい環境下でドライブを使用することができます。ヘリウムを充填した
ドライブは、HDD内部の円板の振動やフラッターを低減し、信頼性向上に寄与します。
HGST は、2 つの補完しあう技術の組合せによって大容量化を進めていきます。HelioSeal 技術と SMR
(Shingled Magnetic Recording)技術の組合せで 10TB のヘリウムドライブを製品化しました。この 2 つ
の技術の組合せに加え、ヘリウム製品の増産によって、お客様の TCO 低減を強力に支援していきます。
HGST は、2017 年には、エンタープライズ向け HDD の約 50%がヘリウムドライブになると予測していま
す。
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HGST プロダクトマーケティング ヴァイスプレジデントのBrendan Collins(ブレンダン・コリンズ)は次の
ように述べています。「特許を取得したHelioSeal技術を適用したHGSTのUltrastarヘリウム充填ドライ
ブは、ストレージ密度、電力、冷却コストから信頼性や容量などあらゆるレベルでデータセンターのTCOを
改善します。この技術は信頼性を損なわずに大容量化、高記録密度を進められる唯一の技術であると
確信しています。これら全ての要素がデータセンターの真のTCO改善に寄与します。累計百万台を超え
る市場展開により、この革新的な技術の急速な広がりは、ヘリウムが将来の大容量化技術への土台となる
とした我々の考えが認められたものです。価値をベースとした価格戦略と増産投資によって、HGSTは大
容量とTCO改善を実現する製品の提供を継続していきます。」
データセンターのTCO
データセンターのTCO低減:
TCO低減: HelioSeal技術の価値
HelioSeal技術の価値
新たに生成または複製されるデータ量は2年で倍増するため、データセンター構築計画においては多く
の要素を検討しなければなりません。容量の増加は、その方程式の一部でしかありません。新たに追加す
るストレージは電力、冷却そしてフロアスペースを必要とし、さらに追加が必要になるかもしれません。ヘリ
ウムの利点を生かしたHGSTのHelioSeal技術は、下記の項目を通してエンタープライズやクラウドデー
タセンターのTCO改善に寄与します。
• より高い電力効率 - ヘリウムが充填された環境下では低い気体密度のため円板を回転させるた
めの消費電力を約23%低減。8TBのヘリウムドライブのアイドルモードの消費電力は5.1ワットで、
空気ベースの6TBHDDと比べ、容量(TB)当りの消費電力で約44%低減し、エネルギーコストと二
酸化炭素排出量を低減するグリーンデータセンターの構築に寄与。
• ストレージ密度をリード
ストレージ密度をリード - 8TBを超える次世代ドライブの信頼性要求の対応にヘリウムは不可欠
な要素。3.5型HDDで業界をリードする8TBの大容量、データセンター環境で主要なアプリケーシ
ョン向けに、従来製品と比べ約33%のストレージ容量向上。
• 冷却要求の緩和 - ヘリウムを充填したドライブの動作温度は空気ベースの製品に比べ4-5℃
低く、消費電力と冷却コストを低減し、稼動信頼性の向上に寄与してMTBF仕様を改善。
• 容量(TB
容量(TB)当りの重量軽減
TB)当りの重量軽減 - TB当り約38%の重量軽減により、システム設置フロアの重量制限
に収まるストレージ容量の向上
• 使用環境 - 室温や外気冷却を取り入れたデータセンターで使用可能。従来の多くの空気ベー
スのHDDは呼吸フィルタを有するため、塵埃の多い環境や高度の高いところでの使用では信頼性
を損なう懸念あり。ヘリウムドライブは密閉構造のためこれらの懸念を払拭。
• 容量(TB
容量(TB)当り
TB)当り価値
)当り価値 - 第2世代の8TB HelioSealドライブの量産により低コストで市場に提供。
HGSTは、6TBのUltrastar He6および8TBのUltrastar He8を量産出荷中です。10TBのSMR技術
を採用したヘリウムHDDはサンプル出荷し、限定顧客において評価中です。
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■お客様からいただいた
お客様からいただいたコメント
からいただいたコメント
Huawei Technologies IT プロダクトライン、サーバービジネス プレジデントの Qiu Long 氏は次のよ
うに述べています。「お客様の急速に拡大するビジネスをサポートするには、容量、電力、冷却およびスト
レージ密度などの点でサーバーとデータセンターの TCO を最適化しなければなりません。HGST のヘリ
ウムハードディスクが累計百万台に到達したことにお祝いを述べたいと思います。HGST の HelioSeal プ
ラットフォームは素晴らしく革新的で、データセンターが求める容量拡大と TCO 改善に対応する先進技
術を提供してくれます。」
Iuspur group ヴァイスプレジデントの Li Jin 氏は次のように述べています。「HGST の HelioSeal ド
ライブはハイパースケールクラウドストレージアプリケーション向けに、TCO 低減を実現する理想的なスト
レージソリューションです。我々のようなオープンエア環境のデータセンター運営では、性能や信頼性を
犠牲にすることなく大容量と低消費電力化を求めます。HelioSeal プラットフォームは、空気中の異物混
入を防ぎ、外気を取り入れる環境での動作を可能とします。」
Netflix コンテンツ配信アーキテクチャ ダイレクターの David Fullagar 氏は次のように述べています。
「HGST のヘリウムドライブの累計百万台をお祝いいたします。我々は世界中に数百万の映画や TV 番
組を 24 時間配信しており、コンテンツ配信インフラに大きな拡充が求められます。我々は、ビデオストリー
ミング機器向けにストレージ密度と低消費電力を両立するこの技術の利点を理解し、早くから HGST の
HelioSeal プラットフォームを採用し、支持しています。」
HP Enterprise Group Global Supply Chain and Quality シニアヴァイスプレジデントの Trevor
Schick 氏は次のように述べています。「今日のエンタープライズデータセンターで取り扱うデータ量の増
大に対応するため、我々のお客様はより高密度のストレージソリューションを必要としています。HGST の
HelioSeal ドライブは、大容量化によるデータセンターの効率向上を多大なコスト負担なしで HP の顧客
に提供します。」
OVH R&D ヴァイスプレジデントの Miroslaw Klaba 氏は次のように話しています。「技術革新の最先
端にいることは我々の DNA です。初めて HGST のヘリウムドライブについて訊いたとき、我々がアーリー
アダプターになることはわかっていました。HGST の 6TB ドライブは、OVH データセンターに採用されて
1 年以上経過します。ドライブの性能と信頼性に非常によい印象を持っています。HGST は、OVH デー
タセンターの効率最適化を支援してくれました。今後も、データセンターデザインに不可欠な要素として
HelioSeal プラットフォームを採用していきます。」
Starline Computer Sales Director の Bernd Widmaier 氏は次のように述べています。「我々のデ
ィスクアレイ RAIDdeluxe RDL-BD64 シリーズは、4U ラック 64 台のドライブトレイで大容量を提供し、
HGST の 8TB HelioSeal ドライブで最大 512TB の容量を、大幅に低い消費電力で実現します。スペ
ース効率が高くドライブあたり 8TB の大容量で、我々のお客様は大きな優位性を持つことができます。大
容量と高いデータレートおよびラックの搭載スペースの低減に加えて高いストレージ密度と低消費電力が
TCO を低減します。」
バッファロー NAS ビジネスユニット長 取締役の渡邊 泰治氏は次のように述べています。「この度はヘ
リウムを充填した HDD の累計百万台達成おめでとうございます。近年データセンターで高まっている大
容量と TCO 改善の要求に対し、HGST のヘリ ウム充填 HDD は最適なソリューションとなっています。世
界中のお客様が、HGST 社の HelioSeal 技術を注視しています。今後もバッファローは、HGST と共に、
お客様のビジネスに最適なソリューション を提供して参ります。」
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DataON Storage Business Development ヴァイスプレジデントの Trenton R. Baker 氏は次のよう
に述べています。「HGST の HelioSeal ヘリウム HDD プラットフォームは、容量密度、電力効率と信頼
性が最重要である我々の主力機器エンタープライズ Cluster-in-a-Box ストレージの標準搭載デバイスと
なっています。HGST の HelioSeal プラットフォームは革新的で、この技術を早期に採用したパートナー
となったことを誇りに思います。ヘリウムベースの HDD は大容量を実現し、我々の DataON CiB-9470
V12 は 1 台で 1.5 ペタバイト以上の容量で、我々のビッグデータクラウド顧客向けに、最適な$/TB、
Watt/TB、TB/システム重量や TB/システム設置面積を提供します。」
DDN チーフマーケティングオフィサーの Molly Rector 氏は次のように述べています。「業界をリード
する性能と信頼性は、ラージスケールの高性能ビッグデータや Web/クラウド環境を取り扱う DDN のお客
様にとって重要な要素です。DDN は HGST と共に 1 年以上に渡り HelioSeal ドライブを採用した高速
大容量ストレージソリューションを顧客に提供してきました。市場最大容量で業界をリードする信頼性の
8TB ヘリウムドライブを、受賞実績のある我々の SFA12K および SFA7700 システム、SS7000 や SS8460
エンクロージャに採用しパートナービジネス関係を構築できることをうれしく思います。」
Racktop Systems CTO 兼共同創立者の Jonathan Halstuch 氏は次のように述べています。「HGST
のヘリウムドライブは革新的な密度と電力消費の低減を可能とし、我々のお客様向けにペタバイトクラスの
データストレージ経済効率を促進します。」
以上
(注) MTBF は、Mean Time Between Failure の略。使用を開始して、あるいは故障から回復してから、次に故障するまでの平均時間。
MTBF は、複数の試験サンプルを使用して統計的な試験手法により求められます。MTBF 時間は、個々の製品信頼性の予測や製品保証を
するものではありません。
■報道関係お問い合わせ先
株式会社HGSTジャパン
企画管理部 マーケティング・広報グループ 【担当: 鈴木 (健)】
〒252-0888 神奈川県藤沢市桐原町1番地
電話 0466-98-4044 (ダイヤルイン)
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