第 35 回 日本医師会医療秘書認定試験結果 分析評価 報 告 書 (実 施 平 成 2 7年2月 8 圏) 日本医師会医療秘書認定試験委員会 日本医師会医療秘書認定試験委員会委員 ◎ 富田 雄二 宮崎県医師会副会長 板橋 隆三 宮城県医師会常任理事 大西 淳夫′ 滋賀県医師会理事 加藤 雅通 愛知県医師会理事 平賀 聖悟 静岡県医師会理事 ◎委員長 内 容 分析・評価 論 . ” “ ” ・o“ “ ooo・o. ” o ” “ o ” ” .・oo ” ” . 2 ロ. 科 目 別 正 解 率 … “ ”o・o・” ” ” ”− … … o・ … … ” ”.・ 2 m. 各 回 の 比 較 “ ”.・“ ” ”.“ ” ”o.“ = ”o・” ” ”・“ ” 3 括 ””””””“”“”““””“”=”““ 3 W. 総 表1・2 科目別正解率 … … … … … …・ 5 各回の比較 … … … … … …・・ −1− 7 第35回 日本医師会医療秘書認定試験結果 分析・評価 11校)、 368名 第35回 日本 医師 会 医 療 秘書認 定試 験 は、 9県 医師会( (旧 要綱 対 応248名、 新 要綱 対応120名)の 受 験 生が 参加 して、 平成27 年2月8日に各県医師会において実施され、 以下の成績を得たので報 告する。 1. 緒論 1) 第35回認 定試験は、 平成26年4月の要綱改訂に伴 い、 旧要綱対応と新要綱 対応 の 2種類 の試 験 問題 により 実施 した。 受 験者 数 は、 9県 医師会、 368名(旧 要 綱 対応248名、 新 要綱 対 応120名)で あ っ た。 2) 旧 要綱 対応 受 験者 数248名 中、 合 格者 は241名、 合 格 率 は97 .2% で あ っ た。 ま た、 新 要 綱 対応 受 験者 数120名 中、 合 格 者 は112名、 合 格 率 は93 .3% で あ っ た。 100点満点)の最高は旧要綱対応98点、 新要綱対応92点、 最 3) 個人別取得点( 低 は旧要綱 対応41点、 新 要綱 対応33点 であ っ た。 4) 平均点 は旧要綱 対応77 。8点で あ っ た。 .4点、 新要綱 対応69 亙. 科目別 正解 率 1) 旧要綱対応問題 科目別 正解 率 は表 1の通り となり、 正解 率の高 か っ たもの は、 患者論 81 82 ( 85 .5%)等 であり、 低 か っ た .7%)、 医療 関係 法規( .4%)、 医療倫 理( 68 もの は、 医療用 語( 。6%)で あ っ た。 また、 医学基礎教科と秘書専門教科に区分 して比較すると、 今回、 医学 −2− 50点満 点)は78 50点満 点)は76 基礎 教科( .3% であ っ .4%、 秘 書専門 教科( た , 。 2) 新要綱対応問題 科 目別 正解 率は表 2の通りと なり、 正解 率の 高 か っ た ものは、 医療 秘 書 概 論(85 . .8%)、 健 康 と は、疾 病 と は(78 .5%)、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 論(83 56 36 4%)等 で あり、 低 か っ たものは、 薬の知 識( .9%)等 .9%)、 医の倫理( であ っ た。 また、 医療・保健・福祉基礎教科と医療秘書専門教科に区分すると、 医 42点満 58点満 点) は65 療・保 健・福 祉 基礎 教科( .9 %、 医療秘書専門教科( 点)は75 .2 % で あ っ た。 m. 各回の比較 平均点、 標準偏差および変動係数を過去の試験結果と比較すると表3の通 り で あ っ た。 N. 総括 1) 出題問題については、 受験者及び各県医師会からの疑義はなく、 適切な 問題 であ っ た。 2) 問題の適否については、 正解率と識別指数を勘案し、 慎重に審議した。 3) 合否については、 慎重に審議 して決定した。 合格率は旧要綱対応では 97 .3%と、 とも に高い合 格 率 であ っ た。 .2%、 新 要綱 では93 4) 各 県 医 師会 の 合 格 率 につ い て は、 旧 要綱 対応 で は、 富 山県、 山梨 県、 静 岡 県、 滋 賀 県 が100%、 90% 台 が 3 県 で、 新 要 綱 対 応 で は、 福 井 県 が100 %、 90% 台 が 1 県 で あ っ た。 5) 旧要綱対応では、 全体的に正解率が高く、 昨年度正解率が低かった 「発 育と老化」 、 「感 染 と免 疫」 、 「心身 医学」 につ いて は著 しく 上昇 した が、 「秘 書学概 論」 の正解 率が低 下 して いた。 −3− 新 要 綱 対応 で は、’「医療 秘 書概論j や 新 設 の 「コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ 》論」 の正解 率が 高 か っ た。 一 方で、 「薬の知識」 の 正解 率が著 しく 低く、 こ の 要因についての検討が求められる。 6) 今 後、 電子カ ル テ 及 びO R C A(日 医標 準 レセ プ トソフ ト)の 普 及 に伴 い、 そ れに対 応 できる 医療秘 書 を養 成 して いく こと が必要 である。‘ 7) チ ー ム 医 療 の 一 員 と して 医療 秘 書 の 業 務 を行 う に あ た っ て は、 コミ ュ ー ケ ー シ ョ ン能力 を 高 める こ とが 重要 で あ り、 平成26年 度 より 新設 さ れ た 「コミ ュ ニケ ー シ ョ ン論」 の活用 が期 待 さ れる。 8) 各学院において有能な医療秘書が養成 されている状況が見 られ、 また医 療現場では医療秘書の必要性が更に増していることから、 次回診療報酬改 定において医師事務作業補助体制加算の対象施設の拡大及び施設基準の見 直しが強く望まれる。 また今後、 「日本医師会医療秘書認 定試験」 の認知 度を高めるた めに、 診療報酬算定要件に本認 定試験を位置づけるな どの方 策も必要と考える。 −4− 表1 科目別 正解率(旧要綱 対応) 鋭 科 健 康 患 正解率 目 と 疾 者 解 生 剖 前回正解率 病 『リ ′ム 5 76 Q U ず 論 nに dU 4 お n d7 り 理 77 ずず 4 ぬ n り0 x U 発 育 と 老 化 『Q ′U 4 E ぬ O6 Q 感 染 と 免 疫 『E ′Q 9 E Q Q6 U 心 身 医 学 7『 ず′ 2 に5 I I U 薬 の 知 識 『 fぬ fU 9 ハ お り2 ‘ 医 療 用 語 ぬR りU 6 E 7 n U6 ず 4 64 A V 論 マ4 ぬ れ ヂ U n n x U U4 x 務 『 E f f5 Q 71 ぬ れ ず V 学 R1 Q U V 『 『 f f8 f f 法 規 ^ に x U1 リ ぬ に り6 V 事 務 74 リ ず ム A7 『 ′ V 論 『 7 f f9 ず 78 に リ ′ 理 n 7 b2 ず R4 Q U V つQ ′U 7に ずt V 医学基礎教科合計 学 秘 秘 医 医 療 医 療 人 医 実 書 媛妻 摺a 療 概 晶 機 関 報 係 倫 7ぬ ずU 3 秘書専門教科合計 −5− 3 表2 科目別 正解 率(新要綱 対応) (%) 科 正解率 目 患 者 論と医の 倫 理(患 者 論) 4 78 . 9 66. 患者論と医の倫理(医の倫理) 9 56. からだ の 構 造と機 能 7 59. 臨床検査と薬の知識(臨床検査) 6 68. 臨床検査と薬の知識(薬の知識) 369 717 健 康 と は、 疾 病 と は 医療 にかかわる用語 医 療 秘 書 概 論 838 659 855 医 療 秘 書 実 務 ア83 理 学 ◎ 66. 医 療 関 係 法 規 概 論 ア13 744 コ ミュ ニ ケ ー ショ ン 論 医療囲保健囲福祉基礎教科 合計 医 医 療 療 報 情 保 処 険 事 務 医療秘書専門教科合計 −6− ア52 各回の比較 表3 秘書専門教科 医学基礎教科 平均点 ±標準偏差 変動係数 r o 協、 平均点 合 計 ±標準偏差 変動係数 r o 系、 平均点 ±標準偏差 変動係数 r帖、 10.5 75.9 ±8.6 11.4 合格率 (%) 97 3 . I 80 . 第1回 35.9 ±5.4 O 15. 40. 0 ±4.2 第3 回 33.2 ±6‐0 18. 2 34.3 ±4.6 13.5 67. 5 8 ±9. 14.5 第5 回 32.6 ±6.8 20. 9 35.8 ±5.5 15.4 68. 4 ±11.4 16‐6 第6回 第7 回 31.5 ±7.6 24. O 38.6 ±5.6 14.5 1 70. 3 ±12. 17.6 81. 3 8 80 . 33.2 士7‐4 22. 4 32.5 ±6.5 20.O 65.7 0 ±13. 19. 8 73 6 . 第8回 32.8 ±6.7 6 20. 1 36. 3 ±5. 14.7 68 9 . 7 ±10. 15 6 . I 86 . 第9回 31.7 1 ±7. 22. 4 32.9 ±6.6 20.O 64‐ 5 ±12.8 8 19. 第lo回 29. 5 ±8.0 O 27. 33.4 ±6.6 19.7 62‐9 ±13.7 21,7 3 81. 80 O . 第11 回 5 30. ± 7.8 25.5 33‐ 0 士6.4 19‐5 5 63. ±13.5 21.3 82 3 . 第12回 32.2 士7.3 22.7 33.3 0 ±7‐ 21.O 65. 4 ±13‐6 8 20. 82 5 . 第13 回 315 ±6.9 O 22. 32.5 ±6.8 21.O 64. 0 士13‐0 20. 4 8Q3 第14 回 30. 9 ±6.4 20. 7 32. 1 ±6.2 19‐ 3 0 63. 7 ±11. 18.6 84 3 . 第15 回 30.7 士 6.4 21.O 33. 3 ±6.7 I 20. 640 ±12.3 19.2 83 4 . 第16 回 28.9 ± 6.5 22.5 29.8 ±5‐4 18. I 7 58. l 士11. i8.9 第17 回 30.4 士6.5 21.4 31.5 士6.0 19.O 619 ±115 18 6 ‐ 2 78 . 7 79 . 第18 回 6 33. ±6.6 19. 6 34.8 ±5.4 15.5 68. 4 0 士11. 16. I 851 第19 回 32.9 ±6.7 4 20. 33‐6 ±5.4 16. I 66. 5 2 士11. 16.8 85 9 . 第20回 34.3 士6.2 18. 2 3 33. 士5.6 16. 9 67. 5 0 士11. 16.3 87 6 . 第21 回 36. 1 ±5‐6 15. 4 0 36. 0 士5. 13.9 せ 72. ±9.6 f3.3 93 9 . 第22 回 32. 1 士6.5 202 32.5 士5.7 17.7 64‐6 3 士11. 17.5 ア9 2 ‐ 第23 回 34.2 ±6.6 19. 2 32.8 ±5.9 17。8 0 67. 士11. 6 17.3 2 88. 第24回 35. 1 士5。0 14. 2 35爵 0 士5. 70. 7 士9.2 131 94 2 . 第25 回 1 32. 士 6‐2 19. 3 33.5 ±4.ア 14. I ‐ 139 65。6 0 士IQ。 152 894 第26回 35.3 士5.9 16。 6 34.5 士4.6 13。 3 69‐ 8 士9.5 13.6 920 第27回 34。5 士5.8 16.9 33.7 ± 47 14.O 68. 3 6 士9。 14.O 91. 5 第28回 34.9 士5.3 2 15. 34. 5 0 士5. 14.5 69.5 4 ±9. 13.5 第 29回 37.0 士51 13.7 34.6 ±5。2 151 716 士9‐ 4 I 13. O 94 . 90 6 . 第 30回 3 36. 士6.3 17.3 32.8 1 士5. 15.7 69. 1 士IQ。5 I 15. 89 9 . 第31回 37.2 士4.9 13。 I 35.5 士 4。8 13.4 72。 7 8 士8. 12. I 96 5 . 第32回 37. 1 士 5.3 14.2 34.2 士5.0 145 713 4 ±9。 I 13. 941 第 33回 334 15. 9 37. 0 ±47 128 704 4 94 . 32. 3 37。 7 12. 5 133 118 5 士5. ±4. 7 士5. 2 アQO 第35回 旧 38.2 14. 3 144 3 土9. ±8。 2 132 第 34回 3 土5. 6 ±4. 774 8 土9. 127 4 94 . 2 97. 第 35回 新 医療恩保健・福祉基礎教科 38. 3 0 士6. 15. 8 39。 2 医療秘書専門教科 31. 6 士4。 9 154 *第2回・第4回は、 年2回実施していたため受験生が少なく比較から除く。 −7− 合 計 69. 8 7 士IQ. 2 14. 合格率 3 93.
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