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黒崎羊二氏
連続講座
「住まいから考えるまちづくり」
-住民目線のコミュニティ再生-
第5回(2 月 17 日開催)「住まいの改善を軸に、まちづくりの実践」
今回から第二期に入りました。参加者 6 名。テーマはいよいよ各論に入ってきました。参加者からはそれ
ぞれの経験や実務を頭に思い浮かべしながら、今回のテーマをどう結びつけ、どう考えるか、について、納
得する部分と一方で迷いや混乱する部分と、たくさんの意見が出されました。黒崎氏の講義部分のキーワー
ドと、後半のディスカッションでの意見を、以下にまとめます。読者の皆さんからのご意見もお寄せください。
Point
「住まいの改善」は、住民の個別条件・生活要求に基づいた「内在的動機の掘り起し」と、それ
に立脚したまちづくりのなかで、実現の可能性が広がる。
私たち住まいとまちづくりに関わる者が、持家に縛り付けられた住民の「住み替えの自由」を確
保することによって、人口減少・高齢社会のもとでのまちの衰退を止めることができる。
被災地での大きな不安に特筆されるように、“自分たちの生活・住まいの変化についての予定が
立たない”ことが問題であり、変化の内容と決定の過程を明らかにすることが事業者の重要な責任。
まちづくり事業は、可能性から事業地区を選定すると失敗する。悪い条件が積み重なっていると
ころ、困難な事情が複合し、個々の努力だけでは改善不能なところ、そここそが事業適地である。
参加者意見
(設計者の立場から)我々は直接的にはまちづくりに関わっていない。個人の資産に国(行政)は金を出
さない、そういうイデオロギーがあることは理解している。そういう中で、住民の側で“まちづくりをする”ことに
対して、どういう準備ができるのだろうか。
(設計者の立場から)住まいにはいろいろな形態があり、変わりやすい方がよいと思う。住宅は経済行為
でもあるという認識を持っている。
(設計者の立場から)“生活要求からまちを考える”ことが可能なのかどうか。
共同の仕方でどうやって解決できるか、まだ実感がない。
(コンサルの立場から)住んでいる人にとってみると、経済的に成り
立つか否かが大きなところ。新しい住まいに移ることに対して、細かい
個別の思いがある。むしろ人と人との関係、コミュニケーションに対す
る不安が大きい。
(講師より) 次回以降、以上のすべての疑問を解くことにします。
3月の開催日を変更させていただきます
次回3月のご案内
◆ご注意ください◆
勝手ながら、今回は第3
火曜ではなく、第4火曜
の24日に変更させて
いただきます。
ご了解ください。
「積み上げ方式のまちづくり」
日時:2015年3月24日(火)19時~21時
会場:NPO 都市住宅とまちづくり研究会(としまち研)
参加費:4,000 円(4 講座毎チケット制)(新建会員及び学生は 2,000 円/4 講座毎)
※1講座のみ受講も承ります。その際は、1200 円(600 円)/1 講座
連絡先 tel:03-5423-3470(まちづくり研究所
川田・藤巻)
です。