愛媛県災害廃棄物処理計画等策定委託業務仕様書

愛媛県災害廃棄物処理計画等策定委託業務仕様書
1 趣旨
南海トラフ地震等の大規模災害が発生した場合における災害廃棄物等の処
理について、迅速かつ適正に処理し、県民の生活環境の保全と円滑な復旧・復
興を推進することを目的に、あらかじめ、愛媛県災害廃棄物処理計画(以下「県
処理計画」という。)及び市町災害廃棄物処理計画策定ガイドライン(以下「市
町計画ガイドライン」という。)を作成する。
2 基本的な考え方
本委託業務は、環境省災害廃棄物対策指針、愛媛県地域防災計画(以下「県
防災計画」という)及び愛媛県地震被害想定調査結果等の内容を踏まえ、基礎
データの整理、県処理計画の策定、市町計画ガイドラインの策定を行う。
なお、策定にあたっては、県が設置する「愛媛県災害廃棄物処理計画策定検
討委員会」
(以下「検討委員会」という。)からの学術・専門的な助言を得なが
ら、本県の地域特性を配慮した計画となるよう実施する。
3 委託の期間
契約締結の日から平成 28 年 1 月 31 日とする。
4 業務の内容
(1)基礎データの整理
①災害廃棄物発生量の予測
②既存処理施設能力の推計
③仮置場必要面積の推計
(2)県処理計画の策定
~ 県処理計画構成 ~
①総則
ア 背景及び目的
イ 基本的事項
・計画の位置付け、基本的な考え方、処理主体等を記載
②災害予防(被害抑止・被害軽減)
ア 組織体制
・県防災計画に基づく組織体制の整理
・必要人員の検討
イ 連絡体制・情報収集
・災害時において収集する情報の種類・内容や優先順位の明確化
・市町から県への被害状況報告書様式の作成
ウ 協力・支援体制
・災害の連携体制・相互協力体制の整備
エ 職員への教育訓練
・収集した情報を的確に分析整理するための人材育成体制の整備
オ 一般廃棄物処理施設等
・一般廃棄物処理施設の耐震化、浸水対策、自家発電装置の整備状況
等の実態調査
・仮設トイレ等の備蓄数調査
・し尿の推計発生量による仮設トイレ等の必要備蓄数
カ 災害廃棄物処理
・災害廃棄物、津波堆積物及び避難所ごみを含む生活ごみ等の市町別
発生量
・既存施設災害廃棄物処理可能量
・処理スケジュール
・処理フロー
・仮置場利用方法の検討、市町別の仮置場必要面積の算定及び候補地
となる空地等状況把握
・環境モニタリング緊急マニュアルの作成
・仮設焼却炉、破砕機等の必要性の検討
・仮設焼却炉等の設置手続き
・損壊家屋等の解体・撤去
・廃棄物の種類毎の処理方法・再資源化方法
・災害廃棄物の受入可能な最終処分場の検討
・有害廃棄物、適正処置処理困難廃棄物の対策
・津波堆積物の適切な処理方法
・許認可の取扱い
キ
各種相談窓口の設置等
・受付体制及び情報管理方法
ク 住民等への啓発・広報
③災害応急対応
被害状況を的確に把握するとともに、前項の災害予防(被害抑止・被
害軽減)に基づく災害廃棄物の撤去、処理手法等の可否に係る確認など
応急対応するにあたり必要な事項等
④災害復旧・復興等
災害廃棄物の再資源化や中間処理が本格化する復旧・復興時において
実施・検討する事項等
(3)市町計画ガイドラインの策定
~ 市町計画ガイドライン構成
①情報収集・連絡
②協力・支援体制
~
③一般廃棄物処理施設等
④災害廃棄物処理
⑤各種相談窓口の設置等
(4)検討委員会への出席
受託者は、県が設置する検討委員会に必要に応じて出席(3回程度)し、
業務の進捗等を報告するとともに、委員会の助言を受ける。
5 秘密の保持
受託者は、本業務において知り得た内容を県の許可なしに他の調査に使用、
又は公表、その他本業務の目的外に使用してはならない。
6 貸与資料
本業務の実施に際し、受託者が必要と申し出た資料とする。
なお、受託者が資料の貸与をうける場合は、そのリストを作成し、委託者に提
出する。貸与された資料は業務完了時に全て返却するものとする。
7 その他
(1)受託者は、本業務の実施に際し、規定業務内容の変更又は当該業務以外
の調査・計画等の必要が生じた場合は、その段階で委託者とその対応につい
て協議するものとする。
(2)業務内容の変更に必要な資料は受託者が作成する。
8 成果品
本業務の成果品は下記のとおりとする。
(1)基礎データ …………………… 紙媒体10部、電子媒体一式
(2)県処理計画 …………………… 紙媒体10部、電子媒体一式
(3)県処理計画概要 ………………
(4)市町計画ガイドライン ………
(5)上記に関連する資料
………
紙媒体10部、電子媒体一式
紙媒体10部、電子媒体一式
紙媒体10部、電子媒体一式