平成27年度 MOT(技術経営)コース 科目名[英文名] 技術経営論入門〔Introduction to Management of Technology〕 開 講 期 曜日・時限 コーディネーター 前期(4月~8 月) 森本 章治 火曜日 6限目(18:10-19:40) E-mail: [email protected] 〔 〔 氏 名 〕 所 属 〕 渡辺 良成 本学先端科学・イノベーション推進機構 教授 田中 一郎 本学名誉教授 目片 強司 本学先端科学・イノベーション推進機構 准教授 中村 尚人 (有)金沢大学ティ・エル・オー(KUTLO) 取締役社長、シニア ライセンシング・アソシエイト 担当講師陣 渡辺 奈津子 阿部 伸一 未定 本学先端科学・イノベーション推進機構、コーディネーター BS国際特許事務所 所長 外部非常勤講師 1 名 臼田 松男 元新日鐵主幹研究員・元金沢大学教授 紙本 伸明 紙本技研株式会社 代表取締役 林 政彦 日本電信電話株式会社 NTT 環境エネルギー研究所 主任研究員、 金沢大学連携講座 客員准教授 キーワード MOT, 産学連携, マーケティング, 特許制度,知財管理 ◆授業の主題・目標 本講義は,MOTコースの中でのイントロダクションとしての位置づけとなります。技術経営(MO T)とは何か,その必要性からはじめ,その背景,構成する基礎分野,応用など事例紹介も交えて興味 深く紹介し,技術経営学を学ぶ動機付けになることを目指します。また,特許活用,知財マネジメント, 技術開発投資,技術移転などの知財関係に重点を置いています。 ◆授業の概要 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 概論(渡辺)……MOTとは何か?科学と技術と経営の違いおよび研究と開発の違いを解説する。 概論(渡辺)……グローバリゼーション,異文化間コミュニケーション,産学官連携などをキーワー ドとして,欧米のバイオベンチャー研究所,外資系製薬企業研究所での経験も交えながら概説する. 科学技術政策と先端科学研究・技術動向,最近の技術史(田中)……なぜ 1990 年代に米国に敗れた か. 科学技術政策と先端科学研究・技術動向,最近の技術史(田中)……我が国の製造業の特徴を考察 し,諸外国との競合関係の中でどのような変容を遂げてきたか,事例を挙げて論じ,今後どのよう な戦略を採用すべきかについて考える. 技術移転(中村)……1980 年代の日本の産業競争力を取り戻し国の活性化を図るための政府・金沢 大学の取り組み方,および本学の特色ある技術移転の方向性について解説する.また本学からの技 術移転,ライセンス契約の概要についても説明する. ベンチャー企業のための知財活用(阿部)……企業では,社員の創造性教育や新製品開発,企業ブ ランド力の構築など, 「知的財産」の積極的な活用によって経営力の強化が行われている.本講義で は,特にベンチャー企業が活用できる事例を紹介する. 研究でのリスク管理(目片)……・・・卒業研究,修士研究など大学で研究を行う場合,どの様な 研究リスクが生じるか,またどの様に対応すべきかについて具体的に解説する. 知財管理1(目片) ……知財制度の基本ルールと注意すべき点を理解して貰い,地域的・公共的観点 から知財活用はどうあるべきかについて活動事例を交えながら解説する. 知財管理2(渡辺) ……企業の観点から知財管理・活用はどうあるべきかについて活用事例を交えな がら解説する.また,学生発明が共同研究等でどの様に管理されるについても解説する. 平成27年度 MOT(技術経営)コース 10. 知財調査および演習(未定) ……書式・分類が統一され、件数の多い特許情報が調査 DB として有用 であることを実践的に学ぶ。課題では、自分の修論テーマ、就職希望企業の調査を実施する。 11. 環境マネジメント(臼田)……環境マネジメントシステムの構成要素,地球温暖化対策に関する国・ 内外の最新動向および環境ビジネス,について解説する. ,企業統治およ 12. 企業倫理(臼田:1回)……企業のモラル責任,経営倫理,企業の社会責任(CSR) びリスク管理の基礎的事項を歴史的観点から概観する. 13. 品質評価と企業の危機管理概論(紙本)……1個の品質クレームが,企業の存続を左右するほど大 きな事件になっている.技術者として如何に確かな品質を持った製品を設計するか,経営者はどの ように危機管理に備えるか等々について述べる. 14. 品質評価と企業の危機管理概論(紙本)……品質管理技術一般,企業における技術者倫理について も触れる. 15. 技術開発とグローバル競争(林)……R&D に携わる技術者には,他者にない競争力に優れたプロダ クトの開発が求められている。しかしながら、優れた技術であっても市場で優位なポジションを占 めることができない事例が散見される。そこで、講師の専門分野である二次電池開発の事例や歴史 を参考にしながら、今後の R&D に必要な方針や施策について述べる。 16. まとめ(森本) ◇各講義の内容(予定) 開講日 授 業 内 容 担当講師 (1) 4 月 14 日(火) 概論(1)…MOTとは何か? 渡辺良成 (2) 4 月 21 日(火) 概論(2)…MOTとは何か? 渡辺良成 (3) 4 月 28 日(火) 科学技術政策と先端科学研究・技術動向,最近の技術史(1) 田中一郎 (4) 5 月 12 日(火) 科学技術政策と先端科学研究・技術動向,最近の技術史(2) 田中一郎 (5) 5 月 19 日(火) 技術移転 中村尚人 (6) 5 月 26 日(火) ベンチャー企業のための知財活用 阿部伸一 (7) 6 月 2 日(火) 研究でのリスク管理 目片強司 (8) 6 月 9 日(火) 知財管理1 目片強司 (9) 6 月 16 日(火) 知財管理2 渡辺奈津子 (10) 6 月 23 日(火) 知財調査および演習 未定 (11) 6 月 30 日(火) 環境マネジメント 臼田松男 (12) 7 月 7 日(火) 企業倫理 臼田松男 (13) 7 月 14 日(火) 品質評価と企業の危機管理概論(1) 紙本伸明 (14) 7 月 21 日(火) 品質評価と企業の危機管理概論(2) 紙本伸明 (15) 7 月 28 日(火) 技術開発とグローバル競争 林 (16) 8 月 4 日(火) まとめ 森本章治 ◆成績評価の方法 レポート(80%) ,出席状況(20%)で評価します。 ◆テキスト・参考書・教材等 教科書:特にありません。必要に応じて講義時に各講師から講義資料を配付します。 政彦 平成27年度 MOT(技術経営)コース ◆コーディネーターから受講生へのメッセージ 本科目「技術経営論入門」はMOTコースの6科目の中心的基礎をなす入門編です。講師陣には技術 マネジメント教育の専門家を中心に,化学・素材・電機メーカなどの技術開発,研究など第一線で活躍 してきた実績と経験のある学内外の講師,特許事務所を経営する弁理士など,多彩な講師陣が,実例を 豊富に取り入れて分かりやすい技術経営論を展開します。
© Copyright 2024 ExpyDoc