平成26年度教員派遣研修実施報告書 学校番号 47 記載者職氏名 学校名 伊 研修講座名・訪問校名・研修先住所等 河合塾 教員研修プログラム 物理はここに注目! ~難関大新課程入試対策~ 宮城県仙台市青葉区本町2-6-27 藤 湯沢高校 遼 研修日時 8月2日 10:50~16:40 計1日間、6時間 講師・担当者名 渡部 研修者氏名(教科名・校務分掌) 大嗣 伊藤 遼(理科・一年担任・教務部・生徒 指導部) 計1名 計1名 研 修 の ね ら い 力学・熱・波動・電磁気の各分野のテーマに加え、原子分野から“γ線の放出・ 吸収”を選び、過去の入試問題を題材に、出題のされ方や指導法を学ぶ。 研 修 内 容 ・ 状 況 等 新課程の入試が来年に迫っている。物理では原子分野がクローズアップされてお り、他の分野でも出題の増加が予想されるテーマがある。たとえば、教科書での記 載が発展から本文中に戻った“正弦波の式”、“交流回路のインピーダンス”などが そうである。また、この10年での出題は少ないが“二物体系の重心運動”、“蒸発 ・凝縮を伴う気体の状態変化”も増加が予想される。これらは、過去において難関 大入試で出題されていた内容でもある。 難関大学の過去問題を題材にどのように解き、またそれを解説し、その問題から 得られる物理的なものの見方を生徒にどのように伝えるのかを、講師の先生が普段 予備校生に対して行っている様子を伺った。 成 果 と 課 題 生徒に解説するならどのように伝えるのかを考えながら、自分で問題を解いて講 義に臨んだ。自分では考えつかなかった解釈や解法が示され、中身としては大変濃 いものとなった。 講義の中心は、「問題文をどう読み解いていくか」、「なぜこの解法がとれるのか という解法の必然性」に注目することであった。日頃指導していて、生徒が問題を 解いていても「なぜこれで解けるの?」と聞くと、「わからないけれど解けました」 という答えが返ってくる。法則の成立件条や問題文からの必然性を意識していない ことがはっきると伺える。担当講師の先生も難関大志望者に「○○の法則が使える のは何故か?」と聞くこともあるそうだが、答えに困る学生も多いようである。 また、扱う問題は力学でも、その内容が力学の多くの分野を含むような横断的・ 総合的問題を扱う方が、個別の分野の易しめの問題を扱うよりも効率がいいという 話には納得がいった。限られた時間で多くを伝えるためにも、演習問題の精選、解 説の仕方を研究していきたい。
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