章末問題

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章末問題
1. 図 1 に示す過程の振幅はどうなるか?
A′ , p4
A, p3
B, q
A′ , p2
A, p1
図1
問 1 のファイマンダイアグラム.
2. 図 2 に示す崩壊の寿命を求めよ.
B, p2
C, p3
g
A, p1
図2
問 1 のファイマンダイアグラム.
3. ある内線は質量 m のスピン 0 ボゾンに対応する.このときプロパ
ゲーターは
̸q + m
である.
q 2 − m2
i
(b) 2
である.
q − m2
i
(c)
である.
̸q − m
(d)δ(q 2 − m2 ) である.
(a)i
2
4. 相互作用描像では,
(a)状態の時間発展は自由ハミルトニアンに支配される.
(b)状態は一定で,演算子はラグランジアンの相互作用項に従って発
展する.
(c)状態はハミルトニアンの相互作用項に従って発展し,場はハミル
トニアンの自由項に従って発展する.
(d)状態はハイゼンベルクの運動方程式に従う.
5. ファイマンダイアグラムの各頂点に対して,
(a)結合定数からなる一つの因子 −ig を付け加える必要がある.
(b)結合定数からなる一つの因子 −g を付け加える必要がある.
(c)結合定数からなる一つの因子 −ig 2 を付け加える必要がある.
√
(d)結合定数からなる一つの因子 −i g を付け加える必要がある.
6. 量子電磁力学に関する結合定数はいかなる値か?
解答
問1
このファイマンダイアグラムには頂点が 2 つあるので次の手順に従う.
1. 頂点:(−ig)2 = −g 2
2. 運動量:左の頂点:(2π)4 δ(p1 −p3 −q),右の頂点:(2π)4 δ(p2 +q −p4 )
i
3. 内線のプロパゲーター: 2
q − m2B
これより求める積分は
∫
−g 2
=−i
q2
i
d4 q
(2π)4 δ(p1 − p3 − q)(2π)4 δ(p2 + q − p4 )
2
− mB
(2π)4
g2
(2π)4 δ(p1 − p3 + p2 − p4 )
(p4 − p2 )2 − m2B
3
となるが,ここで振幅を求めるには,この結果からエネルギー運動量保存則
p1 + p2 − p3 − p4 = 0 を指定するデルタ関数 (2π)4 δ(p1 − p3 + p2 − p4 ) を
切り捨てて,
M = −i
g2
(p2 − p4 )2 − m2B
· · · 解答
を得る.
問2
1. 頂点:−ig
2. 運動量:(2π)4 δ(p1 − p2 − p3 )
3. 内線:なし
以上より,
−ig(2π)4 δ(p1 − p2 − p3 )
となるが,振幅はエネルギー運動量保存則を制約するデルタ関数 (2π)4 δ(p1 −
p2 − p3 ) を切り捨てて,
M = −ig
となる.これより崩壊の寿命は
τ∝
1
1
= 2
2
|M |
g
となる.
問3
質量 m のスピン 0 ボゾンに対応するプロパゲーターは
· · · (b)
q2
i
.解答
− m2
4
問4
解答 · · · (c)
問5
解答 · · · (a)
問6
解答 α = 1/137