2015 年近畿圏「買って住みたい街」「借りて住みたい街」ランキング

株式会社ネクスト
東京都港区港南 2-3-13 品川フロントビル
http://www.next-group.jp/
2015/3/19
報道関係各位
総掲載物件数 No.1 の不動産・住宅情報サイト『HOME'S』
2015 年近畿圏「買って住みたい街」「借りて住みたい街」ランキング
~買って住みたい街 1 位は「西宮」、借りて住みたい街は「新大阪」~
総掲載物件数 No.1 の不動産・住宅情報サイト『HOME'S』を運営する株式会社ネクスト(本社:東京都港区、代表取締
役社長:井上高志、東証第一部:2120)は、近畿圏版「買って住みたい街」と「借りて住みたい街」の調査をいたしまし
た。「買う」「借りる」それぞれの街ランキングのほか、「買って住みたい街」「借りて住みたい街」の選ばれる理由と特
徴について、HOME'S 掲載データやリサーチデータをもとに、分析した結果をご報告いたします。
調査概要
① 買って住みたい街」調査
【 調査実施期間 】2015 年 1 月 22 日~2015 年 1 月 23 日
【
調査対象者
】3 年以内に住まいの購入を検討している以下のエリアの居住者を対象とした
首都圏(東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県)/近畿圏(大阪府/兵庫県/京都府)/
中部圏(愛知県/岐阜県/三重県)/福岡(福岡県)
【
調査方法
【
有効回答数
】インターネット調査
】首都圏(東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県)
:1030 票/近畿圏(大阪府/兵庫県/京都府)
:1030 票
中部圏(愛知県/岐阜県/三重県)
:1030 票/福岡(福岡県)
:515 票
計
3605 票
※
街名は具体的に名称を記載する想起設問形式
※
得点は、1 位=3 点、2 位=2 点、3 位=1 点で算出。同得点の駅は 1 位、2 位、3 位の順に選出した回答者数が多い駅名を上位に表示
※
街名には一部エリア名・行政区名を前提とした回答も含まれる
② 借りて住みたい街」調査
【 調査対象期間 】2014 年 7 月 1 日~2014 年 12 月 31 日
【
調査対象者
【
調査方法
】HOME'S ユーザー
】HOME’S 掲載物件のうち、賃貸部門で問い合わせ数の多かった駅名を集計
【家賃の算出方法】HOME'S に掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の月額賃料を、単身者向け物件は 25 ㎡換算、
ファミリー物件は 50 ㎡換算して最寄駅ごとに平均賃料を算出。
データは 2015 年 3 月時点の賃料を採用
分析:HOME’S 総合研究所
■ 本件に関するお問い合わせ先
株式会社ネクスト 管理本部 経営推進部 コーポレートコミュニケーショングループ 広報担当
TEL:03-5783-3604
FAX:03-5783-3737 E-MAIL:[email protected]
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1.
近畿圏“買って住みたい街”ベスト 20 駅~JR&阪急の神戸線の駅が多数ランクイン!
「西宮」「神戸」「芦屋」「岡本」など阪神間の人気住宅地がある駅がランキング上位にランクイン。「高槻」「枚方市」
「茨木」など大阪以東のベッドタウンも人気の結果になった。何かと便利な大阪・神戸・京都中心部で購入したいのか、
都会を避けて街並みや住み心地など環境重視で選ぶのか、注目の近畿圏“買って住みたい街”調査結果を公表す
る。
ベスト 10 にランクインした街(駅)の回答者の傾向とその街の分析結果について
第 1 位「西宮」
近畿圏で最も買って住みたい街(駅)は JR 神戸線ほかが乗り入れる「西宮」となった。阪神間の人気&高級住宅地と
して頻繁に話題になる「西宮」が HOME’S の調査でも 1 位を獲得した。
「街も住んでいる人も落ち着いている。子育てするのにとても良い(30 代・女性/ファミリー)」「大きな商業施設があっ
て、大阪と神戸どちらも近い(40 代・女性/ファミリー)」「おしゃれで綺麗な街。治安も良好(30 代・男性/DINKS)」など、
交通の便と高級住宅地ならではの住み心地、子育て環境の良さや安全面での評価が高かった。海も山も近くになっ
て自然環境が整っていることも人気住宅地としてのイメージを高めているとの声が聞かれた。
第 2 位「神戸」
2 位にも同じく JR 神戸線が通る「神戸」がランクインした。風光明媚な港町としての風情や街並みの美しさに加え、生
活利便施設や公共施設の多さを理由にあげる回答者が多かった。「お洒落な街で、カフェやパン屋がたくさんあって
生活が楽しめる。町全体が整っていて落ち着いている(30 代・女性/ファミリー)」「生活に必要な施設がまんべんなく
整っている。JR 線の新快速が停まり、他の鉄道会社へもアクセスしやすい。街路樹などもきちんと手入れされている
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(30 代・女性/ファミリー)」「景観が良く落ち着いた街。震災復興後、安全面にも配慮した街になった(30 代・男性
/DINKS)」など、海に面した独特の街並みと、古いものと新しいものが調和する雰囲気などが多くの支持を得ている。
第 3 位「芦屋」
近畿圏の高級住宅地の代名詞「芦屋」が 3 位にランクインした。ベスト 3 はすべて JR 神戸線の沿線で阪神間の各駅
周辺エリアの住宅地としての人気の高さがうかがわれる結果となった。「閑静な住宅地。街並みが美しく住人の意識
が高い。歴史もある(40 代・女性/ファミリー)」「大阪にも神戸にも近く、普段の買い物も便利。緑が多く、環境がとても
良い(40 代・女性/DINKS)」「落ち着いた雰囲気の高級住宅街。街が綺麗で治安が良い(20 代・女性/ファミリー)」な
ど、1 位の「西宮」と共通する街並みの美しさ、生活利便性と安全面などから高い評価を得ていることがわかる。女性
からの支持が特に高かった。
第 4 位「高槻」
JR 京都線の「高槻」が 4 位にランクイン。大阪以東では最も人気が高いエリアとなった。「高槻」やベスト 20 に入った
「枚方市」「茨木」などはいずれも大阪と京都の中間に位置し、どちらにもアクセスの良いベッドタウンとして人気があ
る。「駅前の店が充実していて、JR も阪急線も使えて便利。自然環境も抜群(40 代・男性/DINKS)」「治安が良く、教
育面で市の取り組みも手厚い。街がコンパクトでスーパーや公共施設が近くにある(30 代・女性/ファミリー)」「育児
支援や教育環境が充実している(30 代・男性/ファミリー)」など、利便性だけでなく行政が保育・教育に注力している
ことも高い評価につながっているようだ。
第 5 位「京都」
年間の観光客数が 5000 万人を超え、外国人宿泊客も 100 万人を突破(※)した国際観光地の入口である「京都」が
5 位となった。全国で最も厳しいとされる景観条例が施行されていることもあって、新たに住宅が供給されにくいことも
魅力を高める要素となっている。「看板の大きさや色を条例で規制して景観を守っている。観光資源も豊富(60 代・男
性/ファミリー)」「歴史的な街並みが保存されている。神社・仏閣が多く歴史が感じられる(50 代・男性/シングル)」
「伝統や景観を重んじ、新しい感覚や感性も取り入れている。交通の便も良い(40 代・男性/ファミリー)」など、主に歴
史や文化が保存・維持されていることへの評価の高さが、エリアの評価にも直結している。
※2014 年京都市調査
第 6 位「梅田」
大阪市内の交通の要所として開発・整備が続けられ、商業施設やオフィスが集中する「梅田」が 6 位にランクされた。
近年、「梅田」(※)を最寄りとするタワーマンションが次々と開発されたこともあって、交通至便の職住近接エリアとし
ても注目され始めている。「大阪の中心。欲しいものは何でも揃っていて娯楽施設も充実、通勤にも便利。(30 代・男
性/親と同居)」「少し外れれば商店街も多く、安く買い物が楽しめる(30 代・女性/ファミリー)」「買物するにも食事に
行くにも出かけるにも何もかもが便利(40 代・男性/親と同居)」など、圧倒的に交通と生活の利便性が高いことが支
持される要因になっている。
※西梅田、東梅田、阪急線梅田、阪神線梅田など周辺駅含む
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第 7 位「大阪」
7 位は「梅田」と隣接する「大阪」。「梅田」とほぼ同じ地域特性で、JR 西日本の乗降客数ランキングでも毎年 1 位を維
持している(JR 西日本が公表する 2013 年度のデータでは大阪が 1 日平均約 43 万人で 2 位の京都とは約 20 万人
以上の差がある)。駅周辺に近畿圏最大の商業地を形成しているが、近年では相次いで大規模なタワーマンション
が建設され、新たな職住近接エリアにもなっている。「交通の便がよく、車がなくても不便を感じない。買い物も病院も
行きやすい活気のある都会(50 代・女性/ファミリー)」「あらゆる面でネットワークの中心で何をするのも便利(40 代・
男性/ファミリー)」「行きたい所に短時間で行ける。これからもっと発展すると思う(60 代・女性/DINKS)」など「梅田」と
同様に近畿圏の中心地として機能していることが高く評価されている。
第 8 位「西宮北口」
近畿圏 1 位の「西宮」の北側に位置し、阪急神戸線・今津線が乗り入れる「西宮北口」が 8 位となった。大阪と神戸の
中間に位置していてどちらに行くにも短時間でのアクセスが可能なだけでなく、駅周辺にはデパートなどの商業施設
や芸術文化センターなどの文化施設が集積しており、交通利便性と居住快適性のバランスが人気の要因となってい
る。「交通の便が良い。環境が良くて緑も公園も多い。スーパー、病院、図書館などが全部近い(40 代・女性/ファミリ
ー)」「神戸と梅田の中間にあり、とても便利。生活に必要な環境が整っている(50 代・女性/ファミリー)」「大きいショッ
ピングモールがあり、生活の全てがそこで賄える(30 代・女性/DINKS)」など、ベッドタウンとしての機能が万遍なく揃
う良好な生活利便性が支持されている。
第 9 位「姫路」
9 位には国宝でユネスコ世界遺産にも登録されている姫路城最寄りの「姫路」が入った。兵庫県西部、播磨地方の中
心地で事業および人口集積性も高い拠点性が評価されている。「姫路駅周辺で大抵何でも手に入る。JR で神戸や
大阪にも一本。国宝・姫路城もある(30 代・女性/ファミリー)」「自然災害の被害がほとんどない(40 代・女性/親と同
居)」「駅周辺は便利だが、少し離れれば静かな住宅地(30 代・女性/ファミリー)」など大阪、神戸といった大都市とは
異なる地域性や姫路城に代表される歴史・文化を好ましいと感じている回答が多い。
第 10 位「岡本」
阪急神戸線の人気住宅地である「岡本」が 10 位にランクインした。特急・急行の停車駅でもあり、交通利便性が良好
である点、大学が多く所在し文教地区としてのイメージが定着していること、また山側は高級住宅地であることも好評
価につながっているようだ。「自然に恵まれ、文教地区でもあり、神戸、大阪にも短時間ででかけられる(50 代・女性/
ファミリー)」「学校のレベルが高い。高級感があり街並みがきれい(40 代・女性/ファミリー)」「お洒落なお店があり、
生活していて楽しい(20 代・女性/シングル)」など、阪急神戸線の沿線に共通する住環境の良さが高く評価されてい
る。
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2. 近畿圏“借りて住みたい街”ベスト 20 駅~賃貸人気 1 位は「新大阪」
借りて住みたい街 No.1 は「新大阪」。「江坂」「東三国」など近畿圏外からの転勤族が支持するエリアがランキン
グ上位に登場した。大阪と京都の中間に位置するベッドタウン「茨木」「茨木市」もランクイン。近畿圏借りて住み
たい街は大阪以東が多数を占める結果になった。
ベスト 10 にランクインした街(駅)の回答者の傾向とその街の分析結果について
第 1 位「新大阪」
“借りて住みたい街(駅)”の 1 位は、新幹線と大阪市営地下鉄御堂筋線が乗り入れる「新大阪」が獲得した。大阪や
近畿圏以外から転勤・単身赴任で居住するケースが多く、東京や名古屋、広島、福岡にも新幹線で行けることと、大
阪市中心部へも JR 線および御堂筋線でダイレクトアクセスできる交通利便性の良さが「新大阪」の最大の特徴とな
っている。この交通&生活利便性に比して、駅勢圏にある賃貸物件(アパート/マンション)の月額平均家賃は単身者
向け(25 ㎡換算)で 6 万円台、ファミリー向け(50 ㎡換算)でも 11 万円台と周辺の駅相場とほぼ同水準で、新幹線と
JR 東海道本線が利用できることを考慮すれば割安であるとも言える。
第 2 位「三ノ宮」
2 位に入ったのは神戸市中心部の「三ノ宮」。駅周辺は近畿圏有数の大商業地が形成されており、オフィス需要も再
び活性化しつつある。また JR 神戸線、阪神本線、神戸市営地下鉄西神・山手線などが乗り入れていて交通利便性
も大変高い。「神戸」が買って住みたい街の上位に登場し、「三ノ宮」が借りて住みたい街の上位に登場するのは、
「神戸」が山側に良好な住宅地を有しているのに対して、「三ノ宮」は繁華街が続いていて賃貸物件が多いという地
域特性の違いによるものと考えられる。駅勢圏にある賃貸物件(アパート/マンション)の月額平均家賃は単身者向
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け(25 ㎡換算)で 6 万円台、ファミリー向け(50 ㎡換算)で 11 万円台と交通および生活利便性の高さに応じて、隣接
する駅よりもやや高めの賃料水準となっている。
第 3 位「茨木」
3 位には買って住みたいランキング 20 位にも登場している JR 京都線「茨木」が入った。買って住みたい街にも駅名
があがるが、借りて住むのに向いているエリアとのイメージのほうが強いようだ。大阪と京都の中間に位置し、梅田
まで 15 分程度でアクセスできることが賃貸需要の高さに直結している。駅勢圏にあるアパートの月額平均家賃は単
身者向け(25 ㎡換算)で 5 万円台、ファミリー向け(50 ㎡換算)で 8 万円台と、周辺の「高槻」「吹田」などと比較して同
水準であることも高い支持の要因となっている。
第 4 位「江坂」
1 位の「新大阪」と並んで大阪市営地下鉄御堂筋線の「江坂」が 4 位に入った。「江坂」も近畿圏外からの転勤者、単
身赴任者が選択するエリアだが、駅の所在地は吹田市となる。大阪市中心部へのアクセスが良く、「新大阪」にも 2
駅と新幹線に短時間で乗車可能な利便性が人気の背景となっている。駅勢圏にあるアパートの月額平均家賃は単
身者向け(25 ㎡換算)で 6 万円台、ファミリー向け(50 ㎡換算)で 8 万円台と広めの賃貸物件が比較的安価である点
が「新大阪」との違いとなっている。
第 5 位「茨木市」
5 位には阪急京都線の「茨木市」がランクされた。3 位の JR 京都線「茨木」とは徒歩 20 分程度の距離で、集計結果
には“茨木エリア”への借りて住みたいという支持が非常に高いことが示されている。JR 線、阪急線どちらの駅のほ
うが大阪市内各地へのアクセスが良いかで順位が違ったものと見られる。駅勢圏のアパート月額平均家賃は単身
者向け(25 ㎡換算)で 5 万円台、ファミリー向け(50 ㎡換算)で 9 万円台と、こちらも「茨木」との違いはほぼない。
第 6 位「今出川」
京都市営地下鉄烏丸線「今出川」が京都市内ではトップの 6 位にランクインした。「京都」にダイレクトアクセス可能な
交通条件の良さに加え、同志社大学および同志社女子大学の最寄り駅でもあり、学生や大学関係者の賃貸需要な
ども反映されているものと考えられる。駅勢圏の賃貸物件(アパート/マンション)月額平均家賃は単身者向け(25 ㎡
換算)で 5 万円台、ファミリー向け(50 ㎡換算)で 10 万円台と「烏丸」や「河原町」と比較すると各々1 万円以上安価な
水準となっている。
第 7 位「難波」
7 位には大阪市中心部に位置する「難波」(「なんば」の問い合わせを含む)が入った。大阪市内有数の商業地で、シ
ョッピングモール、デパート、文化娯楽施設、大規模な商店街などがあり、交通および生活利便性も極めて高い。駅
勢圏の賃貸マンション月額平均家賃は単身者向け(25 ㎡換算)で 6 万円台、ファミリー向け(50 ㎡換算)で 13 万円台
と利便性の良さから比較的高い水準を維持している。
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第 8 位「天神橋筋六丁目」
大阪市営地下鉄谷町線、阪急千里線などが乗り入れる「天神橋筋六丁目」が 8 位になった。“日本一長い商店街”と
して知られる天神橋筋商店街などがあって庶民的なイメージがあるが、梅田に数分でアクセス可能な職住近接エリ
アでもあり、賃貸需要も非常に旺盛な地域となっている。駅勢圏の賃貸マンション月額平均家賃は単身者向け(25 ㎡
換算)で 6 万円台、ファミリー向け(50 ㎡換算)で 10 万円台と阪急千里線「東梅田」と比較してやや安価な設定になっ
ているのも人気の背景となっている。
第 9 位「東三国」
9 位には大阪市営地下鉄御堂筋線の「東三国」が入った。1 位の「新大阪」、4 位の「江坂」の間に位置しており、賃貸
需要も同様に近畿圏外からの転勤者、単身赴任者を中心に構成されている。駅勢圏の賃貸マンション月額平均家
賃は単身者向け(25 ㎡換算)で 6 万円台、ファミリー向け(50 ㎡換算)で 10 万円台となっている。
第 10 位「出町柳」
阪本線と叡山電鉄の乗換駅である「出町柳」が 10 位にランクインした。6 位の「今出川」と並んで京都市中心部に隣
接するエリアであり、京都大学の最寄り駅として学生や大学関係者の根強い賃貸需要も反映されているものと考え
られる。駅勢圏のアパート月額平均家賃は単身者向け(25 ㎡換算)で 6 万円台、ファミリー向け(50 ㎡換算)で 10 万
円台と「今出川」とほぼ同水準である。
3. 買って住みたい街&借りて住みたい街の傾向と特徴
①総論:買って住みたい街 借りて住みたい街の共通点と相違点
<買って住みたい街>
買って住みたい街を選択する場合は、一定期間住み続けることを前提とするため、交通利便性や生活利便性が良
好であることは重要な要素となるものの、それ以外に住環境としての静けさや緑の多さ、医療や教育の水準、公共
施設の充実度合い、犯罪発生状況や自然災害に対する安全性などにも一定の配慮をすることが多く、また購入者に
よって各要素のウエイトも異なるため、住みたい街が分散する傾向がある。加えてこれまで回答者が住んでいたエリ
アや親、親戚、知人などが住むエリアとの関係性にも影響を受け、優先順位から交通利便性や生活利便性を下げて
も他の要素を優先することがある。また住宅ローン減税や超低金利、住宅購入のための資金贈与非課税枠などの
活用を前提として、憧れや理想も含めて、回答者の予算を超える価格で分譲されている可能性の高い街を選択する
ことも多い。
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<借りて住みたい街>
これに対して借りて住みたい街を選択する場合は、基本的に短期間の居住を前提とするケースが多く、また予算と
の兼ね合いではあるものの職住近接であることが優先順位の筆頭になることが多いため、交通利便性が最重視さ
れる傾向がある。交通利便性の高い街(および駅とその周辺)は生活利便施設も相応に整っており、したがって駅勢
圏が広いターミナル駅周辺など交通利便性と生活利便性のバランスがとれた街がランキングの上位に登場する。も
ちろん利便性が高いだけでなく、居住快適性の高い住居が提供されていたり、周辺に公園や図書館、スポーツ施設、
余暇施設などが整っていたりすればさらに優位性は高まるが、やはり予算内で賃借可能な街を選択するという現実
的な側面も見受けられる。地域によって商慣習が異なるものの、敷金や礼金、保証金、前家賃、仲介手数料を加味
すれば、借りて住みたい街の選択は自ずと現実的な方向に向かうものと推察される。これらの検証・考察により、買
って住みたい街と借りて住みたい街との共通点は、①交通利便性 ②生活利便性 ③住環境(世帯ごとの優先順位
や好みも含まれる)など、相違点は、①町の分散と集中 ②理想的選択と現実的選択 ③利便性以外の要素の考慮
有無など、と考えられる。
買って住みたい街 借りて住みたい街の傾向
住みたい街と言っても、「買うにも借りるにも人気の高い街」「買うには人気が高いが、借りるのには支持が高くない
街」「借りるには人気が高いが、買うのには選択されにくい街」の 3 つのグループに分かれていた。
グループごとにカテゴリすると下記のようになる。
買うにも借りるにも
人気の高い街
神戸、高槻、京都、西宮北口
買うには人気が高いが
借りるのには支持が高くない街
借りるには人気が高いが
買うのには選択されにくい街
西宮、芦屋、梅田、大阪、
岡本
茨木、江坂、茨木市、難波
この 3 つのグループについて、次のページからそれぞれの特徴を見てみたい。
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②買うにも借りるにも人気の高い街~代表的な駅は「神戸」
【買って住みたい街ランキング】
【借りて住みたい街ランキング】
上記に記した、買って住みたい街と借りて住みたい街の共通点が明確に表れているのは、
「神戸」:買う 2 位/借りる 15 位
「高槻」:買う 4 位/借りる 11 位
「京都」:買う 5 位/借りる 14 位
「西宮北口」:買う 8 位/借りる 16 位
などである。これらの街はいずれも駅勢圏が比較的広く、駅前に利便施設が数多くあるだけでなく、近年およびここ
10 数年の間に大規模な再開発が行われてランドマークとなる施設や建築物が建設され、駅の利便性も向上したこと
で「職・住・遊」が高いレベルで整っている。また「京都」を除いて大規模なマンションやタワーマンションが分譲され、
周辺区画も併せて整備されて居住快適性も向上している。これに分類された街は、買うにも借りるにも様々な要因か
ら人気が高く、さらに長い期間にわたって人気が維持されることで「資産性」にも好ましい影響を及ぼす可能性が高
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いと考えられる。
③買うには人気が高いが、借りるのには支持が高くない街
【買って住みたい街ランキング】
【借りて住みたい街ランキング】
専ら購入するには人気があるものの、借りて住むにはやや交通利便性に劣る、賃料水準が高額、賃貸物件として広
さと間取り、築年数などのバランスが悪い、などの理由から買うには人気が高いが、借りるのには支持が高くないの
は、
「西宮」:買う 1 位/借りる 94 位
「芦屋」:買う 3 位/借りる 99 位
「梅田」:買う 6 位/借りるランク外
「大阪」:買う 7 位/借りるランク外
「岡本」:買う 10 位/借りるランク外
などである。「西宮」「芦屋」「岡本」などは憧れも含めて買って住みたい街、「梅田」「大阪」は借りて住むには賃料水
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準が高く、周辺に賃貸住宅が豊富なエリアがあることなどが要因として挙げられる。また、近畿圏では“買って住みた
い街”が大阪市中心部から以西にかけて多いのに対して、“借りて住みたい街”は大阪市中心部より東側に位置する
傾向がある。このため、首都圏のように買って&借りて両方でベスト 10 入りするような駅は存在していない。
④借りるには人気が高いが、買うのには選択されにくい街
【買って住みたい街ランキング】
【借りて住みたい街ランキング】
借りるには手ごろな物件が多く賃料水準も利便性相応だが、購入するには利便性以外の要素に検討するべき点が
あるため、借りるには人気が高いが買うのには選択されにくいのは、
「茨木」:買う 20 位/借りる 3 位
「江坂」:買うランク外/借りる 4 位
「茨木市」:買うランク外/借りる 5 位
「難波/なんば」:買うランク外/借りる 7 位
などである。上記のとおり買って住みたい街は分散する傾向があるため、順位だけで判断できない要因もあるものの、
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駅勢圏の賃貸物件が若年層給与所得者および学生向けに構成されている傾向が強い街は、買うよりも借りる場合
の支持が高いことがわかる。また「江坂」(「新大阪」「東三国」も傾向は同様)のように、近畿圏外からの転勤者、単
身赴任者が居住する傾向にある駅は専ら賃貸需要が強くなる。
ネクストグループは、これからも「あなたの『出逢えてよかった』をつくる」をコーポレートメッセージに掲げ、一人ひとりにぴったりな情報を
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リサーチ・アンド・ディベロプメント調べ(2015.3.16発表)
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