熱と共に歩んだ50年 - 株式会社ミワテック

平成27
7年3月21
1日
株式会
会社ミワ
ワテック
ク
取 締役会長 美和 朔男
男
炭化ケイ素質
炭
質発熱体の製造と煉⽡も生
生産していた「東
東海高熱⼯業
業株式会社」に就職し、要
要素技術を学ん
んだ。
その
の後、名古屋
屋の中小企業に
にスピンアウトして電気炉の
の営業に夢中になった。そこから・・・止せば
ばいいのに、そ
その会社も退社
社し
独⽴
⽴した。かれこ
これ50年、熱
熱と深く関わり
り、共に歩んだ
だ。
50年目にし
して今もつくり続
続けている電気
気炉のイメ-ジ
ジについて誤解
解を恐れずに書
書いてみた。
ここ20年近
こ
近く、電気炉の
の構築材料をみ
みると、殆ど新
新しいものが市場
場に売り出され
れていない。
ただ
だ、高価で手を出せなかった
た船舶や⾶⾏
⾏機に使⽤され
れている高性
性能断熱材であ
あるマイクロサ
サ-モが汎⽤的
的な電気炉の
の構
築材
材として登場してきたことが
が新しいといえる
るかもしれない
い。
炭酸ガスの削
炭
削減目標が「京
京都議定書」の批准により、
年以後「地球温
温暖化阻止」」が世界的な要請となってき
きた。
、2000年
大企
企業に炭酸系
系排出ガスを抑
抑制させる義
義務が生じ、そ
それは取りも直
直さずサ-モ材
材を組み込む省
省エネ構造の⼯業炉登場の
のき
っか
かけとなった。
マイ
イクロサ-モは
は低い熱伝導度
度と不燃性の
の特徴を兼ね備
備えた製品で
で、ガラス繊維
維不織布で覆わ
われた微細多
多孔構造を持ち、
延焼
焼性ゼロが証
証明され、従来
来の断熱素材と比べて最大
大で 4 倍もの断
断熱性を有して
ています。また毒
毒性を含有せ
せず、垂直と水
水平
いず
ずれの設置方
方向においても、火炎加熱試
試験で完全性
性を維持してい
いる優れもので
です。
つま
まり、排出ガス
ス削減がこれか
からの電気炉づ
づくりの指票で
であるとすれば、
、今後はもっと
と使わなければ
ばならない材料
料といえます。
⼀般的な焼成
⼀
成温度を得る
るだけの単純な
な炉は減り、リ -マンショック以
以降、低温炉
炉が高温炉に代
代わって主流になった。
高温
温炉は、時間
間をかけてゆっくりと焼成させ
せていく従来型
型パタ-ンから、供試品材質
質などの改良に
により、「急熱
熱で急冷」(例え
えば
1600度まで
で1時間で昇
昇温させ、保持
持後に大気にて
て⼀気に放冷
冷させる電気炉
炉)というパタ-
-ンの電気炉が
が今、求められ
れて
る。もっとも、お
お客様の被加熱物(供試品
品)がその急激
激な温度変化に
に対応している
ることが前提で
ですが・・・。
いる
その
の急熱急冷炉
炉に先程のマイ
イクロサ-モを
をバックアップ材
材として、いち早
早く採⽤し、昇
昇温時の電⼒
⼒を抑えるノウハ
ハウを積み重ね
ね、
弊社
社はこの時代
代が要求する「急
急熱で急冷」
」の電気炉の製
製作に自信を
を持っている。
また、⼯業電
電気炉の操作性
性向上にも注
注⼒し、10イ
インチタッチパネ
ネルデイスプレ
レイ上に組み込
込んだプログラ
ラムにて昇温制
制御
を⾏
⾏い、そのセッティングは実に
に簡単にできる
る様になった。分
分かり難いプロ
ログラム温調計
計に比べるとず
ずっと快適だ。
これから抵抗加
こ
加熱式電気炉
炉の動向がど
どのように変わ っていくかは、わからないが、
、加熱技術は
は⼯業炉における必要不可
可決
な技
技術要素とす
すれば、無くなる
ることはないと思
思う。
1500℃に
に加熱された電
電気炉を覗く
くと、その白⾊の
の光が眼の前
前に⾶び混んで
でくる。(弊社で
ではガス燃焼炉
炉も手掛ける
るが)
電気
気炉よりもガス
ス炉の方が、動
動的で暖かい
い⾊で⾒ている
る⼈を包んで、
、何時まで⾒て
ていても飽きな
ない。私の興味
味が仕事とな
なり、
生み
み出す加熱源
源の⾊に焦点が結ばれたの
のだと思う。
電気炉の世界
電
界は複合技術
術で、様々な知
知識を必要とす
するが、まだま
まだゴールは⾒
⾒えず、さらなる
る勉強と実践が
が必要でありま
ます
が、
、このあたりで⼀
⼀区切りして、
、後からついて
てくる若い⼈に
にこれまでの技術
術を伝えながら、任せてみる
ることにしよう。