PDFファイル - JAPAN 2024 TASK FORCE ジャパン2024タスクフォース

JAPAN TASKFORCE
第2回 ジャパン2024タスクフォース会議 議事録
日時: 2015年3月4日(水曜日) 13:00-14:30
川淵チェアマン:
第2回ジャパン2024タスクフォース(以下「TF」)にお集まりいただきありがとうございます。前回から約
1か月ですが、この間、インゴ・ヴァイスさん、スコット・ダーウィンさん、境田先生をはじめ、多くの関
係者が問題解決に向かって、精力的に検討して頂いており、進むべき方向性がだいたい固まりました。皆さ
んのご意見を賜りながら、その方向が明確になったところで、各クラブの責任者にその旨を伝え、次のチー
ムの構成に向けて、あと2か月間、努力して頂くことになると思います。正直に申しまして、協会のガバナ
ンスがうまく機能していなかったことで、日本プロバスケットボールリーグ(以下「b jリーグ」)というプ
ロのリーグと日本バスケットボールリーグ(以下「NBL」)が並行して2つリーグがあったというのが、日本
バスケットボール界のガバナンスの欠如そのものだったと思いますし、バスケットボールの強化にマイナス
な要因になっていたということです。そういう意味では、今度作る新しいリーグは、日本バスケットボール
協会(以下「JBA」)の傘下にあって、完全なアンダーコントロールのもとに、 JBAの指示に従って行動する。
JBAがきつくしぼって、活動を制約するという意味ではありません。きちんとJBAのトップの意向を受けな
がら、日本バスケットボール界に貢献していくと、そういう使命を十分認識したリーグでなければならない
と思っています。
我々なりに1か月間検討して、若手の育成、強化、国際試合の経験不足、と問題が色々表に出てきています。
特に、指導者のための指導者の育成含め、審判のレベル、ありとあらゆるものが、協会としてやらなければ
いけないことが多くあります。トップリーグが成功することで、マーケテイングでの財政的な余裕ができて、
日本バスケットボール界につながり、シナジー効果を生んでいければと思っています。
与えられた期間は短く、 5月末までに、インゴ・ヴァイスさん、事務総長のパトリック・バウマンさんから、
ある程度の了解、理解を得て、そして6月中旬の国際バスケットボール連盟(以下「FIBA」)の会議で、制裁
解除、リオのオリンピック予選出場を許可しよう、とならなければいけません。そのために、 5月末までに
すべての面でしっかりとした方向性を出さなければいけないと思っています。あと3か月しかありません。
いかに精力的に取り組むか、問題は多くありますが、大きな方向性をしっかり決め、そのもとで、詳細につ
いては、関係者が綿密につめていくことで、 TF、ワーキンググループ(以下「WG」)、皆さんに活動していた
だきたいと思います。
以上、初めの挨拶とさせて頂きます。
(メディア退場)
<出席者確認>
川淵チェアマン: 議題を進めます。境田先生お願いします。
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境田氏:
全体の活動報告をさせて頂きます。経過報告及び今後の展開です。
1.経過報告および今後の展開
2015年1月28日開催の第1回JAPAN 2024 TASKFORCE会議において、川淵チェアマン、ヴァイス コ
ーチェアマンが任命され、 「トップリーグ」 「ガバナンス」 「バスケットボールデベロップメント」の3つ
のWGを中核とした検討がスタートしました。
バウマン事務総長の「日本バスケットボールファミリーの団結」、ヴァイス コーチェアマンの「スピ
ーディーな推進」、川淵チェアマンの「あるべき姿の追及」 「プレーヤーズファースト」 「各分野での専門
家の意見を重要視する」という方向性の元、 3つのWGにより、約1か月の短期間ながら専門的な立場か
ら精力的に検討が進められました。
第2回目のJAPAN 2024 TASKFORCE会議では、 3つのWGからの進捗状況報告に基づき、 TFメンバーで
議論を行い、次回以降のタスクフォース会議に向けた活動内容を検討したいと考えております。
2.ステークホルダーアンケート実施
タスクフォースメンバーである青木氏(日本オリンピック委員会(以下「JOC」)副会長兼専務理事)、
岡崎氏(日本体育協会(以下「日体協」)専務理事)のご協力により、 JOCおよび目体協より、ステー
クホルダー-のアンケートを実施致しました。
送付先 JOC強化指定選手、強化指定スタッフ (JOC経由)
都道府県バスケットボール協会 (目体協経由)
回答期限 3月12日まで(目体協経由アンケートは3月16日まで)
アンケート回答の結果は次回のTFで報告させて頂きます。以上でございますo
川淵チェアマン:
では、各wGの報告、質疑応答とさせて頂きます。初めに、バスケットボールデベロップメントWGから発表
していただけますか。
ロイブル氏:
皆さん、こんにちは。
私は、ト-ステン・ロイブルと申します。強化に関するWGのリーダーをしております。 wGで作業してきた
まとめを報告致します。まず、日本のバスケットボールの世界における現状の報告をさせて頂きます。
2
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日本バスケットボール界の現状
日本と強豪国に大きな差
FIBAランキング: 47位(男子)′ 15位(女子)
国際トップレベルで活躍している日本人選手がいない
ユースチームは戦えるが、シニアのトップレベルにつながるような強化はされていない
生き残れるかどうかの問題!
これが、日本の強化に対して、 FIBAから指摘されている主な理由であり、日本が世界に生き残れるかどうか
の問題にまで発展してきています。
WGでは、今から申し上げる課題を抽出して参りました。
主な問題・強化の妨げ
・ タレント発掘
・ 技術&選手強化
・コーチ/レフェリー教育
・トップレベルにつながるトレーニング
こちらの4点を主に集中して説明させて頂きますが、 wGでは他の内容も議論されています。
タレント発掘
140,000ミニバスケットボ-ル選手
200,000中学生選手!!!
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■タレント発掘
日本では、 12歳以Fの選手が14万人以上、中学生に関しては20万人います。これほど多くの選手をかかえ
ている国は、世界でも珍しいです。日本の国内の有望な選手はたくさんいますが、現在の状況では、学校の
教育機関で代表選考が主に行われており、 JBAで独立した組織というものがありません。将来性を見越した
タレント発掘が出来ていないのが現状です。よって、強豪校にいる選手が、日本代表や選抜に選ばれる可能
性が非常に高く、小さい学校にいる選手が埋もれている可能性があります。ただ、その埋もれてしまってい
る選手の方が、もしかすると将来的には才能があるかもしれません。
1つの手段としては、忠実な選考を行うこと、もう1つの手段は、既存のブロックエンデバーのプロジェク
トがあるので、ブロックオールスターチームを作り、より多くの選手を見る機会を作ることが重要になりま
す。
このピラミッドの中に、日本のカテゴリー分けを表示していますが、各年代において年齢層が幅広いことが
問題となっています。特に中学1年生と高校1年生は、代表チームまたは代表候補に入っていても、自分た
ちの学校に戻ると、年齢が低いのでなかなか出場機会がありません。この間題の解決に関しては、プロチー
ムの協力を得て、ブロック単位で、 1年生の大会を増やすことによって解決ができるのではないかと思って
おります。
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若年層でのゾーンディフェンス禁止
■ マンツーマンに対する経験が欠如しており、 1対1が弱い
I FIBA三二バスケットボールルールブックへの準拠 -ゾーンディフェンスは違反!
■ 強化のツールとして15歳以下ではゾーンディフェンス禁止
II マンツ-マンディフェンスのルールブックを解説DVD付で制作
■若年層でのゾーンディフェンス禁止
また、技術に関して日本のバスケットボール界の最大の問題は、 1 5歳までは、基礎的な技術を学ばなけれ
ばいけない年代なのですが、この年代でゾーンディフェンスというシステムを順守しているので、 1対1の
対応が出来なくなっていることです。世界の大半の国では、 1 6歳以下はゾーンディフェンス禁止が適用さ
れています。まず、小学校、ミニバスケットボールに関しては、 FIBAのルールでもゾーンディフェンスは禁
止ですので、今後進めていくと聞いています。しかし、中学では、ルール上禁止ではないので、力を入れて
強化の一貫の一つとしてしっかりと徹底していく必要があると思っております。
フューチャースターチーム(男子)
Future Star Team
■ 20歳以下の有望選手がプロリーグでプレー
■ 教育(教育機関)の契約
■ ]BAと大学間の二重登録の合意
■ 厳密な(代表)選手のパフォーマンス管理
■ 国際経験が豊富なコーチの下での強化および指導
■Future Star Team
次に、選手がA代表に選手がいかに早く上がれるかを考えた対策です。世界を見ると、 17、 18歳の選手は、
高校を卒業してプロにいくのが実情です。日本では、大学に進むのが一般的ですが、大学の競技力があまり
高くなく、有望な選手の力がつぶされてしまうのが現状です。
女子については、高校を卒業したらWJBLやプロに進むので問題ないですが、男子は、ここが課題となってい
ます。
この対策として、世界的に導入されていますFuture Star Teamを提案します。これは、 20歳以下の有望選
手を集めて1つのチームを作り、プロリーグに参戦するものです。このプログラムにより、選手のパフォー
マンスをしっかり管理することができ、国際レベルのコーチに指導してもらうことにより、国際レベルのチ
ームを作ることが可能です。
日本の一つの課題が、大学での奨学金制度です。プロでプレーしながら、同じ大学教育を得られる体制を考
えていきたいと思っております。 JBAと大学連盟と2重登録の合意をすることも検討課題です。
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エリートコーチ教育
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■エリートコーチ教育。
コーチも選手と同じで、海外のトップレベルのリーグで指導するコーチがいません。優秀な若いコーチを発
掘して、グループでまとめて指導し、しっかり教育をするべきです。日本代表のコーチは、日本人であるべ
きと思っています。 JBAは、ライセンスの制度を改めて導入していますが、この3-4年で、しっかりとし
たコーチを作るためにも、強化の傘の中でコーチ育成をする必要があると思います。
このWGでは、現実的な問題解決をすることを務めており、小さな変化で大きな成果を得られるような対策を
検討しております。このような小さな改革が、大きな強化に寄与することになり、男子は今の平均的なチー
ムから優れたチームになり、女子は、優れたチームから世界でトップに行かれるチームになると思っていま
す。
以上です。何かご質問ご意見があればお知らせ下さい。
川淵チェアマン:
梅野さん、協会が現在やっていることと違う、こういう方法をとらなければいけない、と言っておられてい
ます。この方向づけを、この2か月の間にはっきり明確に示して、これだけは絶対にやるという、回答をTF
として出さないといけません。梅野さんのご意見をお聞かせ下さい。
梅野氏:
ロイブル氏の内容は、今までも協会内で出てきたことですが、徹底して行えなかった、ということです。強
化活動は、エンデバーというネーミングで一貫指導を行い、コーチ育成については、バスケットボールは非
常に遅れておりました。目体協さんと一緒に本格的に取り組んできたのは、ここ4-5年にしかなりません。
また、トップリーグの-ツドコーチもライセンスを持っていなかったという実態がありました。日本のトッ
プの指導者は、若手で光る方を集めて、エリートコーチを育成していくことが必要です。良いコーチを作ら
ないといけない。そうでないと良い選手は生まれないと思います。
もう1つは、日本では部活動、特に、全国高等学校体育連盟(以下「高体連」)がメインです。自分たちが勝
つことが1番で、日本全体のトップの強化はおざなりにされてきました。皆さんが、意識を変えてやってい
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かないといけないと思います。教育制度、大学、登録の問題、 1つ1つ解決し、今までのことをやっていて
も、とても勝つことは出来ないと思います。
川淵チェアマン:
サッカーでも実施しましたが、高校の登録があっても、 Jリーグの登録が出来ます。大学も強化指定選手と
してJリーグでプレーできます。これを、バスケットボールでも適用すれば良いかと思います。
また、ロイブル氏のプレゼンテーションから、年齢ごとの育成メソッドが、きちんと決められていないので
は、と感じました。
衛野氏:
一応メソッドを作ってはいたが、徹底ができていませんでした。特に中学生は、ジュニアオールスター(タ
レント発掘事業)を作り、 JBAで5000万円、都道府県協会で5000万円、計約1億円かけていますが、勝つ
ことをメインにしてしまっています。ロイブル氏が説明したブロック代表と同じ考えですが、強化になって
いません。早急に強化体制をどう作るか、検討しないといけないと思います。
川淵チェアマン:
萩原さん、何かコメントありますか。
萩原氏:
リーグでプレーして、引退後、コーチのライセンスを取得しても、教える場所がないことが多いです。一方
では、中学校の先生がバスケットボールの経験はないけれども、部活動でバスケットボールを教えざるをえ
ない。外部コーチを雇う制度もありますが、外部コーチだけでは生計が成り立ちません。このエリートコー
チの教育は大事ですし、コーチの発掘も大事ですが、学校の先生にならないといけない、という制度が大き
な課題かなと思います。
川淵チェアマン:
プロリーグが成功すれば、そういう人たちが働く場もできていくので、そのためにも新リーグを成功させな
いといけないと思います。梅野氏のもとで、強化の責任者が、今までやってきたことを根本的にこの点は変
える、と思い切って実行しない限り変わらない。今回をきっかけにして欲しいです。あと2か月しかありま
せんが、強化のやり方をJBAとして実行していく内容が出て、初めてFIBAも認める。財政面のこともあるの
で選手登録費を上げて欲しい、という理由にもなる。この2か月間で、具体的な施策について検討頂きたい
と思います。梅野さんが、ある程度リードした方が、僕は良いと思います。
梅野氏: 私も、ある程度はリードしないといけないと思っています。
ヴァイス コーチェアマン:
核となる問題が2つあると思います。 1つ目が、高校レベルでの強化です。指導者の考え方を変えていくこ
とが必要です。勝つことにメインを置くのではなく、プレーヤーの成長を伸ばす指導を重点的に行うことが、
将来的に代表の強化につながります。文部科学省の久保さん、是非この点について取り組んで頂ければと存
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じます。
コーチの強化となりますと、 JOCの青木さんは水泳では素晴らしい指導者であられます。シドニー五輪、ア
テネ五輪では、水泳はメダルを取っています。まず優れたコーチ、指導者を育成していくことも大きな課題
です。
この2点を充実させることが出来ましたら、日本のバスケットボールの全体的な底上げになっていくと思い
ます。
川淵チェアマン:
日本の指導者だけでやっているのが問題ありと私自身は思います。現に勝てていません。優秀な外国人コー
チを招聴し、指導者を養成していくことが1つの提案です。もう1つの提案としては、プロリーグの試合前
に前座試合として、その地域のU16代表チームが同じ地域の学校のチームと試合をすることです。プロチー
ムの中で若手を育てるのが一番ですが、それが難しいのであれば、その地域で有望な選手を集めてチームを
作り、高校の先生の了解をとりながら、学校との連携を常に話し合いをしながら、より強いチーム作りをす
るために何をしなければならないかという視点を持って、あと2か月間、思い切った提案をして頂きたいと
思います。
久保氏:
文部科学省の立場として、学校の在り方は大事ですので、高体連、日本中学校体育連盟(以下「中体連」)、
それぞれの団体と、学校における部活動について相談していきます。日体協の岡崎さんが各地域とつながり
がございます。岡崎さんと連携しながら、勝つためだけではなく、選手強化のための在り方という観点で、
もう一度再構築していきたいと思います。
もう1点は、学校の部活動は学校の先生でなければいけない、という点は変えていこうと考えております。
学校の先生が、教育もやり部活動もやるということでは、肝心の教育ができないという批判がございますo
生活が成り立っ専任のコーチをおくこと、先生ではなくても専門の職員をおけるように検討を始めましたの
で、そういう方向に行くと思います。将来的には、各学校に専任のコーチがおけることを前提に将来の方向
を検討頂ければと思います。
梅野氏:
私は教員でしたので、学校の現状をお伝えしますと、部活動に対する保護者アンケートでは、指導は学校で
やって欲しい、先生なら安心、お金がかからない、という結果が出ています。一方で、先生たちは、部活動
は本来の業務ではないのでやりたくない、という若い先生たちがほとんどです。校長としては、優秀な外部
指導者でないと困りますし、コーチライセンスの課題にもつながります。学校の教員と外部指導者と一一一一緒に
強化をする必要があります。日本では、部活動はまだ外せない、クラブ制度-はなかなか移行できないと思
っています。
岡崎氏:
優秀な指導者の必要性は、皆さん共通の認識ができると思います。 JBA さんとは、地域のスポーツ指導者や
コーチ養成を一緒に行っています。ただ、私どもの受け持ちは、共通科目と言って、スポーツ心理学や生物
学といった分野の知識も必要という点で講習をしております。バスケットボールの理論的な指導は、 JBA さ
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んが担って頂きたいと思っております。そこの充実をどのように図っていくかが大きなポイントの1つだと
思っています。
もう1つは、学校の部活動の中で、サッカーに次いで、バスケットボール人口は多いわけです。従って、学
校の顧問をする先生方に、コーチの資格を奨励して取って頂くことです。先程、ヴァイス コーチェアマンが
おっしゃったように、個を伸ばすコーチの仕方の認識を先生方に十分に持って頂くことが必要だと思います。
そして、新リーグでは、 JBAが定める、ある一一一定以上の資格がないとコーチ、監督ができないというルール
を作って頂きたいと思います。
川淵チェアマン:
ありがとうございます。ヴァイス コーチェアマンが、勝敗を無視して、個の技術を高めることをするべきだ、
とおっしゃいましたが、日本社会では父兄も勝利に拘るため、そう簡単にはいかないと思います。例えば、
週に1回、優秀な選手を集めて、トップリーグの中で練習をさせ、試合をさせる。将来有望な選手は、さら
に伸ばすために、同じレベルの選手と一緒に練習することで成長を促すなど、勝敗とは別のところで個を伸
ばすことにつながると思います。一気珂戒にはコーチ育成の問題はいかないと思いますが、解決の方法に向
けて、ステップバイステップでやっていきましょう。優秀な選手をいかに更に伸ばすかは、指導者の問題で
あり、競争相手の問題でありというのが、今ほとんど解決されていません。解決方法についてプロチームを
含めて考えていって欲しいと思います。
貴重なご意見ありがとうございました。今後2か月間、素晴らしい議論がなされて、良い方向性でることを
願っています。
それでは、次にガバナンスWGお願い致します。
境田氏:
3月2日に、ヴァイス コーチェアマン、川淵チェアマン、梅野さん、河内さんとガバナンスWG会議を致し
ました。その内容を報告致します。
FIBAが求めるJBAのガバナンスとは、
> 傘化団体を強力に統括するリーダーシップを有する組織であること
ト スピーディーな意思決定を可能とする組織であること
> 国内統一プロリーグとの緊密かつ強固な連携をはかっていること
> FIBA 「National Federation manual」に準拠した組織であること
>都道府県協会のガバナンス強化および法人化をめざすこと
これがJBAに求められているガバナンスです。
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今後、 JBAの新たな組織構成の考え方です。
ト マーケテイング、財務、法務、組織マネジメント、広報等に精通した外部の有識者を新たに加えること
> ステークホルダー等の多様な意見を組み入れること
> 迅速な意思決定を可能とするため理事数を約8-2 0程度に削減すること
← 事務総長のもとにトップマネジメントをスリム化すること
具体的な理事の数、評議員の数は、もう少し検討を加えることになりました。理事の任期、特に会長の任期
は、 FIBAからは任期4年にすべきとご意見がありましたが、日本の現行の法律では2年なので、解決が容易
ではありませんが、役員の継続性の担保について引き続き検討していきたいと思います。
今後の予定ですが、 4月28日に第4回のTF会議が開催されます。ここでガバナンスの提案を策定したいと
思っております。次に、 5月上旬にJBAの臨時理事会を開きます。ここで定款変更の案を提案致します。こ
こでは、具体的な評議員の数、理事の数の変更の提案を考えております。次に、これを受けて、臨時評議員
会を開きます。ここで、先ほどの定款変更を承認致します。これによって、評議員の数が変更され、理事の
数も変更されることになります。その後、 6月20日もしくは21日に定時評議員会を開きます。ここで新た
な理事が選定されることになります。その後、臨時理事会を開いて、理事が就任し、そこで新たな会長、理
事長が選ばれます。このようなスケジュールで今後進めたいと考えております。
以上が、 3月2日の会議で決まった内容になります。
川淵チェアマン:
ありがとうございました。ご質問、ご意見ございましたらお願い致します。
ヴァイス コーチェアマン:
なぜ4年という任期が重要かと申しますと、スポーツの場合、 1つ共通なこと、オリンピックがあります。
オリンピックに合わせた4年という任期を、スポーツ業界では必要としています。 2年ですと、何かを起こ
して持続性を持たせるには短すぎます。 4年というタームが我々としては望ましいと考えております。
岡崎氏:
再任は認められています。任期2年を5期就任し、最大10年就任の可能性はあります。
ヴァイス コーチェアマン:
ただ、私の経験上から行きますと、最初の1年目就任後、すぐに次の人が待ち構えているので、 2年は危な
いと思います。
川淵チェアマン:
これからは長期政権になるような努力をしていきたいと思います。理事数をヴァイスさんは10名に、とおっ
しゃいましたが、 9地域の代表や、協会が何をしているのか、全国レベルで周知徹底する必要があり、初め
は、 15-20名程度の理事数が必要とお伝えし、同意頂きました。評議員その他については、次回に提案させ
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JAPAN TASKFORCE
ていただきます。
最後に、トップリーグwGからの説明をして頂きます。
境田氏:
1. 会議・会談
期日
2月12日(木)
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(メディア公開)会談終了後、記者会見を実施o
・来場メディア64人(テレビ6社7クルー、新聞14杜)
2月21日(土) 舒(訷ハy
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ズ会長、岩手県協会役員等と川淵チェアマンの会談を実施○(メディア公開)
・来場メディア24人(テレビ4社4クルー、新聞9社)
2月25日(水)
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公開)
・来場メディア53人(テレビ8社9クルー、新聞12社)
3月2日(月)
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・出席者川淵氏(リーダー)、ダーウィン氏(サブリーダー)
境田氏(メンバー)、ヴアイス氏(オブザーバー)
・主な議題これまでの活動報告および新リーグ設立(莱)に関する意見交換
と今後の進め方
3月4日(水)
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施予定○
今後も各チーム・都道府県協会・地方自治体を訪問予定。
2. チームヒアリング
個別に各チーム代表者から随時ヒアリングを実施し、約20チームが終了しました。継続してチームヒ
アリングを実施します。 (主に境田弁護士が担当)
3.財務調査ナショナル・バスケットボ1し・デベロップメント・ 1J--ク
2月4日(水)にb jリーグ、2月5日(木)NBL/ナショナル・バスケットボール・デベロップメント・
リーグ(以下「NBDL」)の各チーム代表者にチームの財務資料提出を依頼済。現在約30チームから財務
資料を(全47チーム中)受領済。受領したチーム分より随時分析を実施中。
JBAおよび両リーグの財務諸表については、 FIBAが任命した「あらた監査法人」と進め方を確認の上、
財務資料をFIBAに提出済。
今日審議頂きたい事項についてご提案申し上げます。
ll
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統合リーグ創設に向けて(莱)
● 審議事項
1.新リーグ概要
2.新リーグ運営法人の設立
3.新リーグ-のチームの入会基準(概要)
4.新リーグ開始に向けたスケジュール(予定)
● 各審議事項について
1. 新リーグ概要
項目
新リーグの理念 唳?ゥgク6
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・豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達-の寄与
・国際社会における交流及び親善-の貢献
・スポーツを通じた地域間の基盤の交流の形成
新リーグ構成 唸6x6(7h8ィ
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の3層構造
トップリーグ:16チーム±4
チャレンジリーグ:20チーム±4
地域リーグ:トップリーグ及びチャレンジリーグ以外のチーム
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新リーグ運営組織 唸8ィ
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一般社団法人の社員は新リーグに入会する各チームとするoただし、4
月1日以降7月末(予定)までは準備期間として暫定的な体制とするo
リーグ開始時期 售#
新リーグとJBAとの 唳
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・JBAは、新リーグを国内唯一の男子プロリーグとして位置づける○
・JBAと新法人は役員の人事交流等により緊密な関係を構築.維持するo
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・チームは新リーグに対し、別途定める入会金、年会費等を納める○
・新リーグは、スポンサー、放映権等の付随事業に基づく収入は予め定め
られた比率により、チームに配分する○
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JAPAN TASKFORCE
・チームは、JBAに対し、毎年、入場料収入の一定割合等、別途定める基
準による一定の金額を納めるo
地域との関係 唳
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JBA、都道府県協会、地方自治体等との緊密かつ良好な関係の構築.維持
に協力するo
2.新リーグ運営法人の設立
下記の要領で設立する。
(1)設立日: 2015年4月1日(水) (予定)
(2)法人の種類: -一般社団法人 (然るべき時期に公益社団法人-の移行を目指す)
(3)法人の事業内容(莱) :第3回タスクフォースにおいて定めるものとする。
(4)組織概要:
①4月1日(法人設立) ∼7月末(予定)まで
・設立当初は若干名の社員および理事(若干名)で構成する。
・新法人内に設立準備室を設置し以下の項目について検討、準備を行う。
一総務・財務・法務
一事業・広報・マーケテイング
ー運営・競技(選手・審判・指導者)
・新法人内に有識者によるアドバイザリーボードを設置する。
②8月1日(予定)以降
・設立当初の定款を変更し、社員総会で理事、監事を選任する。
・設立準備室を事務局に移行し、 2016年シーズン開幕に向けて業務を推進する。
3.新リーグ-のチームの入会基準(概要)
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ク8
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皦+リ.倬hシb
目的とする法人であること
・①3/31時点でNBL、bjリーグ、NBDLのいずれかのリーグに所
属しており、②入会申込時点で、所属リーグに退会届を提出
済みであること
選手の契約形態 唸7h8ル
偃闇
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措置等を設ける○
13
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ク8
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JAPAN TASKFORCE
チ一一ム名称およびロゴについて商標が取得済もしくはFiJ,願中
であること
地域名を取り入れること
・例外的に企業名をチーム名に入れることをリーグが許可する
場合があるo
・チーム名称の変更も一定の要件のもとに認トめる○
ホームタウン 唸7ィ
ク8
5
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8.ィ,H*(.
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・ホームタウンの地方自治体がチームの新リーグ入会を支援す
る旨を文書等で示すこと
・ホームタウンの都道府県協会についても同様とする○
ホームアリーナ.練 唳D隴H韋リy
習場
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ク8
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ク8
ク8
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邵,X*ク.
ク6
ただし、現在、アリーナが存しないチームについては、将来
の具体的なアリーナ建設計画を提示するなどの要件を別途設
ける(例えば、地方自治体、地方協会、地方体育協会、地方商
工会議所、地方青年会議所等から具体的な支援確約を得ること
など)oまた、アリーナの規模についても、別途経過措置等を
定める○
・チームが練習する場所が確保されていること
8,
阮8*ィ,X*ク.俥
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ネ
,X*
.
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・健全な運営ができる人事.組織が確立されていること
・法令遵守体制等ガバナンス体制が確立されていること
4.新リーグ開始に向けたスケジュール(予定)
日付
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3月4日(水)
ク4
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ネ,ノ:
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タスクフォースの動き
タスクフォース#2開催
【本日】 刮コ記の決定を行う〇 ・新リーグ概要 ・チームの入会基準 ・新リーグ運営法人設立 ・新リーグ-向けたスケジュール
3月25日(水) タスクフォース#3開催 下記の決定を行う〇 ・新リーグ運営法人の詳細 ・3段階のチーム階層化の要件(塞 準)確定
14
ク8
4
ネエケlリ,亊h+X,B
は、原則として、収容人員5000人程度を基準とするo
財務.運営状況 唸ノ)
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JAPAN TASKFORCE
4月1日(水)
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ク4
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ノ
ルzr
入会申し込み受け付け開始 入会審査.ヒアリング (∼4月30日)
4月28日(火)
タスクフォース#4開催
5月13日(水)
タスクフォース#5開催
5月31日(目)
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ク4
6
ク8
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トップリーグ、チャレンジリー グ、地域リーグの要件充足審査 (∼7月31日)
6月2日(火)
タスクフォース#6開催
6月18(木)∼20
7月下旬
7月下旬
∼8月末
日(土)
FⅠBACentralBoard
タスクフォース#7開催 トップリーグ、チャレンジリーグ、地 域リーグのチーム決定
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ク8 JルUツ
ェ驅
5. その他今後の検討事項
● 選手契約について
以下の項目について今後詳細を検討していく。
・ 選手の年棒
・ 移籍制度、移籍金
・ 新人獲得制度(ドラフト制度)
・ 外国人選手の考え方 等
● 事業について
以下の項目について今後詳細を検討していく。
・ 付随事業に基づいた収入の配分
・ 各種事業収入
・リーグ事務局業務
・ 事業運営組織 等
以上です。
15
JAPAN TASKFORCE
川淵チェアマン:
ここは色々問題があるところです。企業チームは、トヨタ、アイシン、三菱、東芝、日立が、法人化に対し
て、何がネックかを十分話し合っていきます。法人化しないとプロ化したと言えないので、その方向で進め
ていきたいと思います。
未だに都道府県協会とb jリーグのチームの関係が良くないところはいくつかあります。これをきっかけに、
この関係も再構築して、お互いに協力していく体制にならなければいけないと思っています。 10年間のしこ
りがどうなるか、私も仲直りのための話し合いの場に出かけていかなければいけないと思っております。基
本的に、都道府県協会は、 b jリーグはエンターテイメントとして優れているが、チームの強化が念頭にな
く外国人選手ばかり入れている、という意識があります。 b jリーグすべてのチームがそうではありません
が、一般的にはそういう見方をされています。そして、私が初めに会議の席で、 5000人以上のアリーナと申
し上げた時に、そんなアリーナが出来る訳ない、との意見ですが、平均して1500人しか観客が集まらないリ
ーグが、発展していくとは思えないD約60万人の登録選手がいて、さらに選手数を増やし、プロスポーツと
して大きな発展の可能性のあるバスケットボールでありながら、現状に満足し、変えていこうとする努力が
あまり見られない。少しでも変えようと思っている人はいるけれども、一部抵抗する人もいます。これでは
日本バスケットボール界の発展はないと思っています。新しいプロリーグを創り出していき、マーケテイン
グ市場も広げていく、それにより各チームも発展していけばよいと思います。
そして、各チームは2部に落とされることを非常に心配しています。しかし、申し込んだ限りは、新リーグ
からは落としません。しっかり自分のチームの発展に向けて、これをきっかけにしっかり努力していきまし
ょうとお伝えしたいです。 1部、 2部、 3部という言い方はしない方が良い、ということで、仮でスーパーリ
ーグ、チャレンジリーグ、地域リーグなどを付けました。名前は、公募すればよいと思います。
中国では、 1部は17チーム。韓国は10チーム。ヴァイスさんに伺ったところ、ドイツは、 1部が16チーム
あり下の下までいって、全部で3000チームあるそうです。 16チームでもドイツは多い、 14チームくらいが
良いとヴァイスさんがおっしゃっています。 16±4、といえば12-20チームまであり得ます。オーナー、社
長の前向きの意欲と努力と情熱も含めて最終的に判断していけば良いと思います。 1部、 2部の入れ替え、 2
部3部の入れ替えがある限り、 1年はあっという間に過ぎます。
ヴァイスさんは、外国人選手は1チーム1人、とおっしゃっているくらいなので、オンザコート3人は絶対
反対です。日本代表の強化にはなりません。皆さんの意見も聞きながら、具体的なルール等は、現場等の意
見を入れながら決めていきたいと思います。
林氏:
企業チームの立場から。要件のところで、明確に独立法人とうたわれていますが、先ほど川淵チェアマンが
おっしゃった通り、なかなか難しいと思います。
川淵チェアマン:
なぜ分社化が難しいのでしょうか。
林氏:
分社化しなければいけない理由が、いま一つはっきりわかりません。プロという言葉の意味がどこにあるか、
16
JAPAN TASKFORCE
明確ではないと思いますoやり方は色々考えられると思います。チームが会社でないといけないとするのは、
なかなか現実的に難しいです。
川淵チェアマン:
プロフェッショナルというのは、そこだけで完結するもの。理念があって、会社の方針があって、バスケッ
トボールの発展、地域社会の貢献、色々なことがあり、その中で完結しないと、プロのクラブとは言えない、
ということです。私たちが要求しているのと違うタイプの法人でやれるという提案が出てくれば、検討すれ
ば良いと思います。
林氏:
是非そこも含めて出来たら検討頂きたいです。
川淵チェアマン:
遠慮なく、これはどうか、という意見・提案をおっしゃって下さい。なるべく企業チームが入っていただい
た方が、財政上、その他含めて、良い方向-行く気がします。でなければ、割り切らなければいけないと、
私は思っています。
ヴァイス コーチェアマン:
私は、川淵さんのご意見に賛同しております。皆さん、臆病にならずに勇気を持って活動して頂ければと思
います。
外国人選手枠についてもそうですが、色々な方面で外国人枠が少ない方が、選手が強くなる可能性がありま
す。また、新リーグの1部は、なるべくチーム数を少なめにおさえておくことで、個人的な意見では、 14ま
たは16チームとすれば、さらに魅力的なリーグを作ることが出来ると思います。
資料、大変よく作られていると思いますし、日本のリーグ問題を解決するには、良い道筋になっていると思
います。
川淵チェアマン:
ありがとうございました。木村さん何かありませんか。
木村氏:
川淵さんがおっしゃって頂いた通り、細かいことは外国人の出場問題等、現場の人間と今後、詰めることが
たくさんあると思います。せっかく、皆さんが集まっているTFの場ですので、共有しておきたい点がありま
す。 「新リーグとJBAとの関係」というところで、 「JBAからの指示を遵守する」という項目ですが、ここが
今まで協会とチーム側の関係がうまくいっていなかったところです。これを機に、バスケットボール界が一
体となるのに絶対に必要だと思っています。ただ、これまでの色々な経緯がありますので、人間関係のもつ
れが予想されます。その意味でも、役員人事等の交流は、絶対に必要だなと思っております。
また、 「チームとJBAとの関係」、 「入場料収入の一定割合等、別途定める基準による一定額を協会に上納する」
内容ですが、サッカーも有料試合に関しては、 3%はどサッカー協会に上納する、と聞いています。チケット
の売上をJBAに上納し、一方通行ではなく、そのお金が地域の普及に戻る仕組み、お金、人の交流に関し
17
JAPAN TASKFORCE
サッカーのやり方を、共有にして噴きたいと思います。
川淵チェアマン:
ありがとうございます。スコットさん何かありますか。
ダーウィン氏:
新リーグ創設は、正しい方向に向かっています。境田先生も、素晴らしいお仕事をして下さっていると思い
ます。前回の会議でもお伝えしましたが、チームが地域と結びついていることが大切です。チームのフアン
と都道府県協会とチームとの関係づくりについても、詳しく触れて頂き、良いものが出来ていると思います。
良いステップを踏んでいると思います。
川淵チェアマン:
ありがとうございます。
中村さん、マーケテイングのイメージでお話しできることがあればお願いします。
中村氏:
この時点では、まだマーケテイングは早いとは思いますが、色々なことに影響してくると思います。例えば、
外国人選手の数をゼロにした時に、観客がェンタ-ティメントと思うのかどうか。逆に、多くすると、今の
ラグビーのように、外国人選手が日本のチームを支えるようになっても面白くない。また、マーケテイング
-放映権でもあり、ライセンシングであり、パズルのように上手くはまれば、非常に収入のある連盟ができ
ると思います。
一例として、私たちは、国際水泳連盟を担当しております。選手入場の際、マーケテイングの観点から、
ジャージを着てビブを付けて入場するよう提案しました。色々な団体から大反対を受けましたが、この案を
実行しました。また、選手一人一人入場するのではなく、一度に選手が入る方法に変えました。水泳キャッ
プも片方が自国のスポンサー、片方は国際連盟のスポンサーを入れました。最初、選手はこの案を嫌がりま
したが、もし、ビブをつけなければ、レースに出させないというルールにしました。今は、状況が変わり、
レースが終わった後、選手同士でビブにサインして交換したり、大会の記念で大事にする選手が出てきまし
た。このように、大胆に変える案をお持ちしようかなと思っております。宜しくお願い致します。
川淵チェアマン:
私のイメージでは、バスケットのユニフォームは、ランニングであまり高いものにはならないから、バスケ
ットを見る人は、新たなファッションを作り出すくらいでないとダメだと思っています。
中村氏:
先ほど川淵チェアマンがおっしゃった新リーグの前にU16チームの前座試合をするというお話がありました。
ヴァイスさんにもお話ししましたが、 3X3もあります。アパレルメーカーさんを考えれば、 3Ⅹ3は、時
間が非常に短いので、 3Ⅹ3用のシューズを作る、アウトフィットは違うものを入れるなど、色々考えられ
ると思います。ただ単にライセンシングだとか、ブランドを入れるだけでなく、色々なところでアイデアを
出させて頂ければと思いますので、宜しくお願い致します。
18
JAPAN
TASKFO隅CE
川淵チェアマン:
青木さん何かございますか。
青木氏:
水泳の選手の意識改革ですが、水泳は、アマチュアでプロではありませんが、以前は1番大事なのは選手で
した。そこを、 1番は、スタンドに応援に来てくれる観客。次に、それを全国に伝えてくれるマスコミ。 3
番が選手。これを指導者に徐々に浸透させました。こうすることで、環境が良くなります。
川淵チェアマン:
そういうことも必要ですね。
林さん、 NBLではブースターとはいわないのですか?
林氏:
言っているチームもあります。
川淵チェアマン:
他にありますか?萩原さん、この間、女子選手の意見交換会がありましたが、渡嘉敷選手のために、日本に
女性の外国人選手が来たら良いのに、と恩いましたが、お金がかかるからやめたそうですねo
萩原氏:
外国人選手、女子リーグで、 1名は1チームにいた方が良いかなと思います。
梅野氏:
外国人選手枠の件は、随分前にJBAでも検討しました。男子は、外国人選手を残し、女子はやめて、一応は
成功しました。しかし、今のレベルになると、女子も必要になってきたように思います。先日の世界選手権
でも太刀打ち出来なかったので、そこは強化で検討が必要だと思います。男子は背の高い日本人選手を育て
るために、外国人選手枠を取り入れましたが、勝敗にこだわるため、日本人選手が出る時間がなくなってし
まいました。
萩原氏:
過去、女子の外国人選手もいました。
川淵チェアマン:
企業がお金をかかるからやめようと、おそらくなったのでしょう。
萩原氏:
もう1つは、競技力です。日本人のセンターが育たないからです。
今は、女子も外国人選手が必要だと思います。
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JAPAN TASKFORCE
川淵チェアマン:
他には何かご質問などありますか?
木村氏:
チームが懸念していることとして、 1番が階層化、 2部落ちです。次に、ホームアリーナの5000人という人
数、プラス、年間試合数の8割を優先的に使えるよう施設を確保することは難しいと思っているチームが多
いことです。もちろん経営者の努力だとは思いますが、体育館は、バレーボール、ハンドボール、色々な競
技が使う中で、かなり過密日程な体育館も多いため、地方行政などの理解がないと難しいことを共有させて
頂きたいと思います。
川淵チェアマン:
これに関しても、問題点が明確になっていないところがあります。皆さん、どこまで相談に行って難しいの
かを聞きたい。市長まで相談にいっているかどうか。市長が、街のプロのチームとして認めていないのだか
ら、 one of themでやりなさい、と言うのか、逆に、街のプロのチームとして認めるから、優先的に体育館
をチームに使わせて、と伝えているのかどうか。そこまで話を詰めているチームもあるが、体育館の関係者
レベルで止まっているのでは、話にならない。これだけ努力したが現状こうならざるを得ない、というとこ
ろまで努力しているかどうか、今日この後チーム関係者に伝えます。おそらくやっていないと私は思うので
すが、努力しているのであれば、次の展開を考えれば良いと思います0
今回のことをきっかけに色々な問題が顕在化して、目体協さんや、文部科学省さん-お願いして解決できる
こともあります。そういうことも含めて問題を明確にして解決に向けて努力していくことが大事だと思いま
す。
今日は、貴重なお時間を頂戴しましてありがとうございました。また、次回の会議で、煮詰まった形で皆さ
んの意見を賜れるように努力してまいりたいと思います。本日はありがとうございました。
以上
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