15 「ここが東京？！森発見プロジェクト」 ∼乗り捨て型レンタサイクルでのんびり気ままに癒し旅∼ 現状・課題武蔵野地域は、東京都のほぼ真ん中にあり、地域資源が充実している企画提案者：一般社団法人武蔵野コッツウォルズ、調布市観光協会委託事業者：中央復建コンサルタンツ株式会社実施区市町村対象地域調布市武蔵野 ❼ 今後の継続に向けて、周辺自治体、施設等の協力が得られることを確認できた。 ❽ 有料での継続実施に向けての費用感を確認することができた。 ❾ 継続実施に向けた利用者の意見を把握することができた。にも関わらず、地域として一体となった魅力が発揮できていない点や回遊の足に欠ける点、自家用車以外の手段での回遊が必要といった点の課題がある。そのため、武蔵野エリアの自然・都立公園・文化施設等を観光資源として掘り起こし、都市生活のリセット空間として地域ブランドの形成を図るとともに、新しい回遊観光ルートの造成が求められている。実施内容 ❶ 広域回遊スタンプラリー１２か所のスタンプラリーポイントを巡るスタンプラリー（森の地図スタンプラリー）とコミュニティサイクル（Ｓｕｉｃｌｅ）を連携し自転車を利用して広域的なスタンプラリーを実施した。ＪＲ中央線東小金井駅、武蔵境駅の既設Ｓｕｉｃｌｅポートと調布駅前の仮設ポートにて乗り捨て可能なレンタル【参加理由】 • 今回の実証実験に参加した理由としては、「自転車があって便利と思ったから」と回答している人が最も多くなっており、スタンプラリーと自転車を組み合わせた効果があったといえる。 • また、参加理由別に年齢構成をみると、スタンプラリーへの興味から参加した人は 40 ∼ 50 代が多く、自然の中でのんびりしたいという理由では 20 代が多くなっている。【訪問場所】 • 今回の参加で訪問したラリーポイントとしては、調布飛行場、深大寺が多くなっている。 • 各ラリーポイントの訪問者の年齢構成をみると、小金井公園、武蔵野公園、野川公園といった公園は中高年が多く、逆に若年層では京王フローラルガーデンアンジェ、深大寺、井の頭公園への訪問が多くなっている。 • また、各ラリーポイントの居住地構成をみると、小金井公園、神代植物公園、深大寺といったラリーポイントは地域外からの参加者が多く訪れていることがわかる。【訪問場所】 • 自転車利用の料金については約半数の人が適当と回答している。 • 次いで、やや高いと回答している人が 35% と多くなっていることから、料金設定については検討の余地があるといえる。 • 料金が高いと感じている年代は 20 代が多く、若年層にとっては一日 500 円という費用に関しては割高感を感じているといえる。サイクルを無料で実施した。地域のことを知らないスタンプラリーへの参加者でも楽しく回れるように、お薦めコースを掲載したモデルコースガイドを配布した。 ❷ モニターガイドツアー課題１回につき１０名程度募集し、スタンプラリーポイントを含む観光スポットを自転車で巡る。１回のツアーにつ ❶ 普段Ｓｕｉｃｌｅを利用していない人にも分りやすいポート案内。き２箇所でボランティアの観光ガイドにより説明した。昼食はオリジナルのピクニックランチを提供した。 ❷ 広域的なポート設置による走行負担の軽減や自転車の偏り調節の効率化。 ❸ 地域外の人でも分りやすいマップやモデルコースガイドの改善。 ❹ ガイドツアー運営の向上。 ❺ 運転資金調達方法の確立。今後の展開 ❶ 森の地図スタンプラリーとＳｕｉｃｌｅの連携により継続的に実施予定 • 自転車利用料金のハードルを下げる工夫が必要である。 ❷ 鉄道駅以外へのポート設置による利便性向上に向けて、周辺自治体と連携した取組み • 観光案内所や観光施設で有人での自転車貸出返却の実証実験の実施など。 ❸ 今回の実証実験結果をもとに料金設定し、有料化により継続的に実施予定 • ターゲットを絞ったテーマ設定によるガイドツアーの実施等。成果 ❹ 広報や参加者募集に関して周辺自治体との連携 ❶ 中央線、京王線間で自転車を利用した回遊ニーズが確認できた。 ❷ ポートによる認知レベルの差によって利用状況の違いが出ることが確認できた。 ❸ 様々な広報の結果、過去に実施したスタンプラリーよりも地域外の人に多く参加してもらえた。 ❹ 実証実験当初の天候が悪かったにもかかわらず、過去のスタンプラリーのペースを上回る勢いで達成者が出た。 ❺ ガイドツアー参加のニーズがあることが確認できた。 ❻ 今後の継続実施に向けてツアーの規模感を把握することができた。 32 実証を終えて ○ 中央線、京王線間で自転車を利用した回遊ニーズが確認できた。 ○ レンタサイクルを活用したまちめぐりは観光資源として有効であることが実証された。 33