H27年の門出にあたって

小学校用
保護者のみなさまへ
教育長年頭メッセージ
今年は未年です。心のゆとりをもって、子どもたちとともに堅実な歩みを大切
にし、心温まる年になりますことを、心より祈念申し上げます。
子どもたちは自分が感じたことや考えたことをどの
「相模原市いじめ防止基本方針」が策定されて1年が
ように表現しているでしょうか。子どもは日常生活
平成26年度全国学力・学習状況調査より
経とうとしています。各学校でも、児童会を中心にいじめを
の中で、大人に負けないくらい、様々なことを感
未然に防ぐ活動などが行われているところです。将来の夢
じ、考えながら過ごしています。その思いや考えを
を抱きながら生き生きと成長すべき子どもたちが、いじめに
表現できる場や機会はありますか。自分の思いや
より心や身体に大きな傷を負うことは絶対に防がなければ
願い、考えを、たとえたどたどしくても話すことがで
なりません。日常生活では様々な感情を抱くことがあるでし
き、聞いてもらい認めてもらえれば、子どもたちは自
ょう。しかし、子どもがその感情をコントロールし、相手を認
信をもって生活していくことができます。そのために
め、尊重できるようになるためには、私たち大人が温かく見
は、私たち大人が「あなたはどう思う。」と問いかけ、
守り、ときには厳しく指導することが大切です。自分のことを
その心に寄り添って聞くことが大切です。子どもが
真剣に考え、大切にしてくれる大人がいることを実感できる
子どもらしく、生き生きと自分を表現できるようにな
よう、家庭・地域・学校が一体となって子どもたちの成長を
るよう、力を合わせて支えていきましょう。
見守っていきましょう。
昨年 12 月3日、はやぶさ2が打ち上げられ、6年間の旅に出ました。2020 年 12 月に帰還する予定です。打ち上
げに際し、子どもたちはどのような思いをもったでしょうか。夢をふくらませ、未来に思いを馳せたでしょうか。子どもにとって、生
活全てが学びです。見たり聞いたり、身体を動かしたりして思考や実感を伴う体験は、心身の成長を促します。しかし、今
年度の全国学力・学習状況調査の結果を見ると、グラフ1にあるように、相模原市の児童のテレビ等の視聴時間は全国
と比べて長く、グラフ2からは、携帯電話やスマートフォンの使用時間と国語・算数の平均正答率には関係があることがわ
かります。新年を迎えた今、もう一度お子さんの生活習慣を見直し、携帯電話等を使用するルールや時間を決めるなどし
て、規則正しい生活リズムで過ごせるようにお子さんと話し合ってみませんか。
グラフ 1
グラフ 2
平成26年度全国学力・学習状況調査より(小学校6年生、中学校3年生を対象に実施)