インターネット上で学ぶ 防災・危機管理 e -カレッジ http://open.fdma.go.jp/e-college/ コース等のご紹介 (平成 27 年 4 月) 消防庁 ■写真提供: 神戸市、札幌市消防局、Yahoo!JAPAN 東日本大震災写真保存プロジェクト、 兵庫県消防防災航空隊、一般財団法人消防科学総合センター、豊橋市 はじめに 甚大な被害をもたらした東日本大震災をうけ、また、今後発生が予想さ れる南海トラフ巨大地震や首都直下地震、頻発する豪雨災害に備え、消防 庁では防災対策の充実・強化を図っています。 ⼀⽅で、大規模な災害に対しては、地域の防災⼒を⾼めて被害の軽減を 図ることが極めて重要との認識から、地域の防災⼒を強化するための各種 施策を実施しています。 「防災・危機管理 e-カレッジ」は、この⼀環として実施するものであり、 地域住⺠の⽅々、消防職員・消防団員、地⽅公務員等の⽅々に、インターネ ット上で防災・危機管理に関する学びの場を提供することを目的としていま す。 インターネット上で、いつでも、どこでも、どなたでも、無料で学習す ることができますので、是非ご来校ください。 URL:http://open.fdma.go.jp/e-college/ 目 次 1 コース構成 ··························································································· 1 2 学習にあたって ···················································································· 2 3 各コースの概要 ···················································································· 3 3-1 入門コース (1)こどもぼうさい e-ランド (幼年∼小学校低学年、小学校高学年∼中学生) ··················· 3 (2)師範室 ························································································· 4 (3)大地震を 3 日間生き延びる! ···················································· 4 (4)風水害から身を守る ··································································· 5 3-2 一般コース (5)基礎を学ぶ ·················································································· 5 ア 東日本大震災に学ぶ イ 災害の基礎知識コース ウ 災害への備えコース エ いざという時役立つ知識コース オ 地域防災の実践コース カ 災害時のボランティア活動の実践コース (6)深く学ぶ ····················································································· 6 ア 地震対策(南海トラフ巨大地震・首都直下地震) イ 津波対策 ウ 火山対策 エ 水害対策 オ 土砂災害対策 カ 風害対策 キ 雪害対策 ク 火災対策 i 3-3 ケ 原子力災害対策 コ コンビナート災害対策 サ 油流出事故対策 シ 災害情報 ス 地震調査委員会による長期評価 セ 災害史から学ぶリンク集 専門コース (7)大地震に備えた責務 ··································································· 7 (8)風水害の教訓と対応 ··································································· 7 (9)地方公務員の方へ ······································································ 8 ア災害対応の基礎コース イ災害予防コース ウ災害応急対応時系列コース エ災害応急対応基盤コース オ災害応急対応活動コース カ災害復旧・復興コース キ事業継続計画(BCP)コース ク国民保護コース (10)消防団員の方へ ········································································ 10 ア基礎コース イ中級コース ウ上級コース (11)消防職員の方へ ········································································ 11 (12)外国人の方へ英語・中国語・韓国語・ポルトガル語············· 12 4 e-カレッジ学習管理システムの利用について ···································· 13 ii 1 コース構成 「防災・危機管理 e-カレッジ」は、次に示すトップページ中のコンテ ンツメニューのようなコースで構成されています。 1 2 学習にあたって 本 e-カレッジでの学習においては、受講される皆様のお名前、連絡 先などの登録は不要です。「防災・危機管理 e-カレッジ」の URL (http://open.fdma.go.jp/e-college/)にアクセスし、ご希望のコース を選んで学習していただくことができます。 なお、学習計画や学習の進み具合について個別にお知らせすること はありませんので、次の「基本的な学習の流れ(例)」を参考にして、 皆様自身でオリジナルの学習予定を組み、計画的に学習されることを お勧めします。 また、入門コースの「基礎を学ぶ」の各コースではテストを用意し ております。是非チャレンジをして、防災知識の習熟度を確認してく ださい。 基本的な学習の流れ(例) 入門コースの「師範室」「大地震を 3 日間生き延びる!」「風水害か ら身を守る」で災害イメージを具体化していただき、一般コースの 「基礎を学ぶ」において災害に対する様々な対応や備えについて学習 してください。さらに詳しく学びたい方は、「深く学ぶ」で学習しま しょう。 地方公務員、消防職員、消防団員の方々にお勧めする学習の流れ(例) 上記に加え、専門コースの「大地震に備えた責務」及び「風水害の 教訓と対応」で地方公務員としていかに対応していくかについて考え ましょう。その上で、それぞれのお立場から「地方公務員の方へ」や 「消防職員の方へ」「消防団員の方へ」を学習していただくと、より 災害対応能力を向上させることができます。 なお、地方公務員や消防職団員の方々の学習を支援するため、学習 管理システムを用意しました。詳しくは、「e-カレッジ学習管理シス テム」入口をクリックしてください。 また、防災担当者として自主防災組織や、学生などに対する防災教 育の事業としてもご利用いただけます。 2 3 各コースの概要 3-1 入門コース (1)こどもぼうさい e-ランド (幼年∼小学校低学年、小学校高学年∼中学生) 本コースは、幼年∼小学校低学年、小学校高学年∼中学生を対 象とした、家庭や地域での身近な危険(火災や自然災害)から身 を守る方法について、ゲームやクイズ形式で学べるコンテンツで す。お子様と一緒に楽しみながら、災害のことや身を守る方法な どについて一緒に考えていただきたいと思います。 3 (2)師範室 「災害は忘れた頃にやってく る」という印象的な言葉を残され た、寺田寅彦氏、また、いのちの 大切さについて数多くのメッセー ジを世に送り出しておられる日 野原重明氏、地震予知の先駆者 寺田寅彦 師範 今村明恒 師範 でもあり、震災軽減のために活 写真協力: 高知県立文学館 写真提供: 今村英明氏 日野原重明 師範 濱口梧陵 師範 動された今村明恒氏、津波防災の 代表的な教材である「稲むらの 火」のモデルとなった濱口梧陵氏 により、e-カレッジで学ばれる皆 様にエールを送ります。 ぜひ訪問し、災害と人間につ いて、また、いのちの大切さに 写真提供: ヤマサ醤油株式会社 ついて一度じっくり考えてみ ましょう。 (3)大地震を 3 日間生き延びる! 災害が起きたとき、身を守り、被害を拡大しないよう行動するた めに、また、普段の備えについて考えていくためには、災害につい てリアルなイメージを持つことが大切です。本コースでは特に、大 地震を取り上げ、起こりう る具体的な状況を「地震発 生時」「6 時間後」「1∼3 日後」と時聞を追って示し、 「あなたならどうする?」 という質問形式で展開して いきます。 4 (4)風水害から身を守る 風水害から身を守るた め、私たちはどんなこと を心がけるべきでしょう か。過去の災害映像を交 えながら 12 のポイント を紹介します。 3-2 一般コース (5)基礎を学ぶ 次の各コースには、災害から命、くらしを守るために、是非知 っておきたいことが盛り込まれています。それぞれのコースにつ いて、習熟度を確認するためのテストを用意しています。 ア.東日本大震災に学ぶ 大きな被害をもたらした東日本大震災から、防災の大切 さについて解説します。 イ.災害の基礎知識コース 地震災害、津波災害、風水害、風水害(竜巻等突風)、 火山災害、火災について、災害はなぜ起き、どのような影 響を及ぼすのか、また、どのような対応をとることが必要 かといった基本的な事項を解説します。 ウ.災害への備えコース 災害時に身を守り、被害をできるだけ小さくし、また、 災害後のくらしをできるだけ早く立て直すために、備えて おきたい事柄について解説します。 5 エ.いざという時役立つ知識コース 災害が起こったときに知っておくべき技術として、初期 消火、救命手当、救助、119 番通報、避難、災害時の電話 の使用などについて解説します。 オ.地域防災の実践コース わたしたちの地域を守り、防災力を高めるために、地域 防災の必要性や防災リーダーの役割、地域防災の実践、事 業所との協力などについて解説します。 カ.災害時のボランティア活動の実践コース 被災地でボランティアとして活動するために押さえてお きたいポイントについて解説します。 (6)深く学ぶ 防災・危機管理について専門的な内容についてより深く学びた い方は、次の各コースをご覧ください。 ア 地震対策(南海トラフ巨大地震・首都直下地震) イ 津波対策 (監修)東北大学大学院工学研究科教授 今村 文彦氏 ウ 火山対策 (監修)静岡大学教育学部教授 小山 真人氏 工 水害対策 (監修)群馬大学工学部助教授 片田 敏孝氏 オ 土砂災害対策 (監修)鹿児島大学名誉教授 岩松 暉氏 カ 風害対策 (監修)京都大学防災研究所大気災害研究部門助教授 丸山 敬氏 キ 雪害対策 (監修)東北工業大学建築学科教授 沼野 夏生氏 ク 火災対策 (監修)総務省消防庁 消防大学校 消防研究センター ケ 原子力災害対策 コ コンビナート災害対策 (監修)横浜国立大学大学院工学研究院教授 大谷 英雄氏 サ 油流出事故対策 (監修)独立行政法人 海上災害防止センター シ 災害情報 (監修)東京大学大学院情報学環教授 廣井 脩氏 6 ス 地震調査委員会による長期評価 地震調査委員会が公表している主要な活断層や海溝型地震の発生可能性等 の概要を学びます。 セ 災害史から学ぶリンク集 災害史に関する資料等を紹介しているサイトを集めたリンク集です。 ※ 監修者の肩書きは、制作当時のものです。 3-2 専門コース (7)大地震に備えた責務 本コースは、地方公務 員、消防職員、消防団員 の方々を主な対象として 構成しています。災害に 見舞われたとき、地域を 守るためにいち早く職務 に就き、任務を果たすた めに、どのようなことを 考え、準備しておくことが必要か、様々な体験談をヒントに考え てみましょう。 (8)風水害の教訓と対応 数々の実災害で指揮を 執られた高田勇元長崎県 知事へのインタビューを 通じて、人々の生命と財 産を災害から守るために 望まれる地方公務員とし ての心構えを考えます。 7 (9)地方公務員の方へ 災害対応の第一義的責任を有する市町村職員全般を対象にした ものです。防災に関する主な法律や近年の災害の教訓を知り、災 害予防から応急対応、復旧・復興に至るまで災害対応の基本的な 事項を学習しましょう。 ア.災害対応の基礎コース 防災に関する主な法律や近年の主要な災害での教訓を解説し ます。 ◆防災に関する主な法律 ◆近年の主要災害の教訓 ◆災害対策基本法改正 イ.災害予防コース 被害の軽減、災害対応の準備として日常的に取り組むべき災 害予防対策について解説します。 ◆災害予防対策としての取り組み事項 ◆防災機関を対象とした図上型訓練の方法 ◆的確に災害対策本部を立ち上げるための準備 ◆非常通信システムの確保 ◆備蓄体制の整備 ◆地方公共団体と事業所との防災協力 ◆防災教育の普及啓発 ◆的確に避難を進めるための取組 ◆防災事務従事者の安全確保 ◆地方公共団体の相互応援に係る備え ウ.災害応急対応 時系列コース 災害対応イメージを深めるため、地震及び風水害時の災害応 急対応について、時間経過をおって、市町村が最優先に行うべ き活動とそこで直面する課題を示します。 ◆地震編 1:発生から 24 時間まで ◆地震編 2:2 日目から一週間まで ◆風水害編 1:警戒段階 ◆風水害編 2:災害発生後 ◆風水害編(竜巻等突風)警戒段階から発生時 8 エ.災害応急対応 基盤コース 災害応急対応の基盤となる災害対策本部、情報の収集・伝達、 応援体制などについて解説します。 ◆職員の動員と配備 ◆災害時の通信手段 ◆防災情報の活用 ◆被害情報の収集・整理・報告 ◆災害対策本部の組織と機能 ◆災害対策本部の空間と設備 ◆避難勧告・指示と警戒区域設定 ◆二次災害の防止 ◆輸送手段の確保 ◆緊急輸送道路の確保 ◆ボランティアとの連携 ◆応援の要請 ◆災害救助法の適用 ◆東海地震に関連する情報とその対応 オ.災害応急対応 活動コース 災害応急対応のポイントを、避難所の設置・運営、食料の供 給、広報・広聴等活動内容別に解説します。 ◆火災への対応 ◆水防活動 ◆救出・捜索 ◆広報・広聴 ◆医療救護 ◆避難行動要支援者(災害時要援護者)への対応 ◆避難所の設置・運営 ◆遺体の安置・処理 ◆食料の供給 ◆生活関連物資の供給 ◆仮設トイレと防疫・保健衛生 ◆住宅・宅地被害への対応 ◆被害の認定・罹災証明の発行 ◆応急仮設住宅・一時提供住宅の供給 ◆災害廃棄物対応 ◆義援金・義援物資の受付・配分 ◆応急給水 ◆児童生徒の安全確保・文教対策 ◆社会秩序の維持 カ.災害復旧・復興コース 被災者・被災事業者の立ち直りを支援するための対策の概略 や復興計画作成のポイントを解説します。 ◆被災者・被災事業者への支援 ◆心のケア対策 ◆災害弔慰金等の支給・貸付 ◆被災事業者の自立を支援するための各種融資制度 ◆復興計画の作成 9 ◆被災者生活再建支援法 キ.事業継続計画(BCP)コース 事業継続計画(BCP)の策定や運用の方法について解説します。 ◆事業継続計画(BCP) ク.国民保護コース 国民保護の必要性と保護方法について解説します。 ◆国民保護 (10)消防団員の方へ 本コースは、消防団員の方を対象に、入団間もない団員から団 の幹部の方に消防全体の知識・技術を習得していただくよう解説 しています。内容は、次の 3 コースに分けて説明していきます。 ア.基礎コース 本コースは、入団間も ない団員を対象に、団員 として必要な基礎的知識 を学習します。 ◆導入(消防団員の身分、消防団の機能と役割、資格試験に係る消防 団員の特例、消防団の活動事例) ◆訓練礼式(訓練礼式の必要性、各個訓練、物品授受、点検、小隊訓練) ◆消防訓練(訓練の基本、消防用器具操法) ◆消火活動(火災の現象と消火理論、消火活動の基本と消防団の権限、林野火災) ◆救急救助(火災、交通事故、水難事故、山岳事故、土砂崩壊事故) ◆安全管理(安全管理の基本、安全管理の実践) ◆防災(震災対策、水防対策、水防工法、地方公共団体と事業所との防災協力) ◆津波災害時の安全確保対策等 10 イ.中級コース 本コースは、初級・中級幹部クラスを対象に、団の管理等を 行う上で必要な知識・技術を学習します。 ◆消防活動(現場指揮) ◆防災(防災指導要領、住宅用火災警報器の設置指導、地方公共団体と事業所 との防災協力) ◆安全管理(災害活動の安全管理、安全管理 S-KYT) ◆ポンプ操法(ポンプ車操法、小型ポンプ操法) ウ.上級コース 本コースは、消防団幹部を対象に、トップとして必要な知識 を学習します。 ◆防災(トップとしての責務及び心構え) ◆地方公共団体と事業所との防災協力 (11)消防職員の方へ 消防業務における各分野の概要や基本事項を職員個々のレベル アップの契機に利用できるようにテーマごとに解説します。 ◆広域応援(緊急消防援助隊) ◆特殊災害(N 災害) ◆広域応援(被災地側の受援対応) ◆特殊災害(B 災害) ◆特殊災害(NBC 災害対応用資機材) ◆特殊災害(C 災害) ◆特殊災害(除染要領) ◆救急(AED を用いた心肺蘇生法指導要領) ◆予防(防火対象物における火災の予防) ◆火災性状 ◆国民保護 ◆国民保護(Q&A) ◆地方公共団体と事業所との防災協力 11 (12)外国人の方へ Disasters:A Safety Guide(英語版) 天灾:安全指南(中国語版) 재난:안전수칙(韓国語版) Desatres:um Guiade Segurança(ポルトガル語版) 本コースは、外国人の 方々を対象に、地震や風水 害が起こった時の適切な行 動要領について英語、中国 語、韓国語、ポルトガル語 で説明しています。 地震への対処としては、 119 番通報要領や地震発生時の行動要領ポイントを解説していま す。 風水害への対処としては、119 番通報要領や台風や豪雨から身 を守るポイントを解説しています。 12 4 e–カレッジ学習管理システムの利用につ いて 学習管理システムは、e–カレッジのコンテンツを利用し、地方公 務員、消防団員及び学生・生徒等の方々に効率よく防災に関する知 識を取得していただくためのものです。 本システムをご利用いただくためには、「受講管理者規約」の要 件を満たした受講管理者が受講者のグループを組織・管理していた だく必要があります。 【e–カレッジ学習管理システムでの学習イメージ図】 13 【受講管理者・受講者になるには】 ■受講管理者の要件を満たす人(「受講管理者になることのできる 人」)が受講管理者になることを希望される場合、e-カレッジ学習管 理システムから所用の手続きを行ってください。 ■受講者は受講管理者によって組織されますので、受講者になることを 希望される場合、所属等の管理者にご相談ください。 【本システムの主な機能】 ■受講管理者は、1 回につき最低 3 ヶ月、最長 6 ヶ月間受講者の学習進 捗状況を管理することができます。原則として、受講管理者が管理す る受講者の数に制限はありません。また、本システムの利用料は無料 です。 ■受講管理者は、管理している受講者の学習進捗状況を本システム上で いつでも確認できます。また、受講者全員又は個人に対して学習を呼 び掛けるなどメッセージを伝えることも可能です。 ■受講者は、自らの学習進捗状況を本システム上でいつでも確認できま す。また、受講管理者との間でメッセージを交換することができます。 14 消防庁 〒100-8927 東京都千代田区霞が関 2-1-2 TEL.03-5253-7525 FAX.03-5253-7535
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