意見書第1号.

民意を無視して、辺野古沖埋め立て工事を強行する政府に対して抗議し
米軍新基地建設の中止と普天間基地の閉鎖・撤去を求める意見書
戦後 70 年になるが、未だに県内には全国の米軍基地の 74%が集中し沖縄の
経済や観光産業が発展するうえでも大きな阻害要因になっている。
昨年の県知事選挙、衆議院選挙の結果で、新基地建設反対、普天間基地の閉
鎖・撤去を求める県民の意思は明白に示されている。
しかし、政府は新基地を建設する埋め立て工事に向けた海底ボーリング調査
のために、フロートを固定する 10 トンから 45 トンものコンクリートブロック
などを辺野古の海に投入し、サンゴなど豊かな自然環境を破壊している。そし
て、海上保安庁、警察の過剰警備で住民に不測の事態が起きかねない状況にあ
る。
安倍首相は、選挙で示された民意に反して、翁長知事との面談さえ拒否し翁
長県政の工事中止の要請をも完全に無視するという、民主主義国家として許さ
れない言語道断な態度をとっているが、県知事との対話のテーブルにつくべき
である。このように、県民の意思を一顧だにせず、新基地建設に突き進む安倍
政権に対し、県民は怒りとともに、これが同じ国民にとる態度なのか悲しみす
ら覚える。これまで県民は、土地収奪反対の闘いや祖国復帰運動の中で米軍の
弾圧にも決して屈することはなかった。そして、復帰して 40 年余が経過してい
るのに、引き続き沖縄に集中的に米軍基地を押し付けようとする政府に落胆せ
ざるを得ない。
よって、本町議会は、これ以上新しい米軍基地はつくらせないという民意を
尊重するとともに、県民の生命と安全を守る立場から海上保安庁と警察の過剰
警備をやめるよう求めるものである。また、沖縄の民意を無視し、知事就任か
ら 3 ヶ月も経つのに翁長知事と一度の話し合いもせず、新基地建設作業を強行
する政府に対して抗議し、名護市辺野古への米軍新基地建設の中止と、普天間
基地の閉鎖・撤去を強く要求する。
以上、地方自治法第 99 条の規定により、意見書を提出する。
平成 27 年 3 月 20 日
沖縄県八重瀬町議会
あて先
衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、内閣官房長官、外務大臣、防衛大臣
沖縄及び北方対策担当大臣、沖縄防衛局長、第 11 管区海上保安本部長、沖縄県
警察本部長