歴史 - 京都大学大学院文学研究科・文学部

【歴史文化学】
講義コード
科目コード
連番
週
時
講義形態 間
単
位
開
講
期
曜時限
科 目 名
専修・科目
担 当 者
備 考
他専修・他学部(研究科)共通
シラバス番号
6630 002
日本史学
特殊講義
2
4
通年
火3
吉川 真司
2歴史文化学 1
6630 003
日本史学
特殊講義
2
4
通年
火2
上島 享
3歴史文化学 2
6631 004
日本史学
特殊講義
2
2
後期
火1
谷川 穣
4歴史文化学 3
6631 005
日本史学
特殊講義
2
2
前期
木2
西山 良平
5歴史文化学 4
6631 006
日本史学
特殊講義
2
2
後期
木2
西山 良平
6歴史文化学 5
6631 007
日本史学
特殊講義
2
2
前期
木3
元木 泰雄
7歴史文化学 6
6631 008
日本史学
特殊講義
2
2
後期
木3
元木 泰雄
8歴史文化学 7
6631 009
日本史学
特殊講義
2
2
前期
月3
岩崎 奈緒子
11
歴史文化学 8
6631 010
日本史学
特殊講義
2
2
後期
月3
岩崎 奈緒子
12
歴史文化学 9
6631 011
日本史学
特殊講義
2
2
前期
火4
岩城 卓二
9歴史文化学 10
6631 012
日本史学
特殊講義
2
2
後期
火4
岩城 卓二
10
歴史文化学 11
6631 013
日本史学
特殊講義
2
2
前期
木4
本郷 真紹
13
歴史文化学 12
6631 014
日本史学
特殊講義
2
2
後期
月5
西山 厚
14
歴史文化学 13
6631 015
日本史学
特殊講義
2
2
後期
火3
伊藤 真昭
16
歴史文化学 14
6631 016
日本史学
特殊講義
2
2
前期
金2
小林 丈広
17
歴史文化学 15
6631 017
日本史学
特殊講義 30
2
前期
集中
一ノ瀬 俊也
現代史学020
19
歴史文化学 16
6631 018
日本史学
特殊講義
2
2
後期
木4
菱田 哲郎
◎考古学013
20
歴史文化学 17
6631 019
日本史学
特殊講義
2
2
後期
水2
髙木 博志
◎現代史学013
6631 023
日本史学
特殊講義
2
2
前期
水2
髙木 博志
◎現代史学035
M292 001
日本史学
演習
2
4
通年
月4
M292 002
日本史学
演習
2
4
通年
M292 003
日本史学
演習
2
4
M293 005
日本史学
演習
2
6731 002
東洋史学
特殊講義
6731 003
東洋史学
6731 004
二十世紀学018
歴史文化学 18
21
歴史文化学 19
横田 冬彦
22
歴史文化学 20
水3
吉川 真司
23
歴史文化学 21
通年
火5
上島 享
歴史文化学 22
2
後期
金5
谷川 穣
歴史文化学 23
2
2
前期
月5
杉山 正明
27
歴史文化学 24
特殊講義
2
2
後期
月5
杉山 正明
28
歴史文化学 25
東洋史学
特殊講義
2
2
前期
金4
吉本 道雅
29
歴史文化学 26
6731 005
東洋史学
特殊講義
2
2
後期
金4
吉本 道雅
30
歴史文化学 27
6731 006
東洋史学
特殊講義
2
2
前期
月4
中砂 明徳
31
歴史文化学 28
6731 007
東洋史学
特殊講義
2
2
後期
月4
中砂 明徳
32
歴史文化学 29
6731 008
東洋史学
特殊講義
2
2
前期
金2
髙嶋 航
33
歴史文化学 30
6731 009
東洋史学
特殊講義
2
2
後期
金2
髙嶋 航
34
歴史文化学 31
6731 010
東洋史学
特殊講義
2
2
前期
火3
浅原 達郎
中国語学中国文学009
35
歴史文化学 32
6731 011
東洋史学
特殊講義
2
2
後期
火3
浅原 達郎
中国語学中国文学010
36
歴史文化学 33
6731 012
東洋史学
特殊講義
2
2
後期
水2
浅見 直一郎
37
歴史文化学 34
6731 013
東洋史学
特殊講義
2
2
前期
水1
岩井 茂樹
39
歴史文化学 35
6731 014
東洋史学
特殊講義
2
2
後期
水1
岩井 茂樹
41
歴史文化学 36
6731 015
東洋史学
特殊講義
2
2
後期
水3
貴志 俊彦
43
歴史文化学 37
6731 016
東洋史学
特殊講義
2
2
前期
月2
木田 知生
44
歴史文化学 38
6731 017
東洋史学
特殊講義
2
2
後期
月2
木田 知生
45
歴史文化学 39
6731 018
東洋史学
特殊講義 30
2
前期
集中
澁谷 由里
46
歴史文化学 40
6731 019
東洋史学
特殊講義
2
2
前期
木2
辻 正博
47
歴史文化学 41
6731 020
東洋史学
特殊講義
2
2
後期
木2
辻 正博
48
歴史文化学 42
6731 021
東洋史学
特殊講義
2
2
前期
金5
冨谷 至
49
歴史文化学 43
6731 022
東洋史学
特殊講義
2
2
後期
金5
冨谷 至
50
歴史文化学 44
6731 023
東洋史学
特殊講義
2
2
前期
金1
松浦 茂
51
歴史文化学 45
6731 024
東洋史学
特殊講義
2
2
後期
金1
松浦 茂
52
歴史文化学 46
6731 025
東洋史学
特殊講義
2
2
前期
水2
水野 直樹
6731 026
東洋史学
特殊講義
2
2
前期
木2
村上 衛
◎現代史学009
二十世紀学009
6731 027
東洋史学
特殊講義
2
2
後期
木2
村上 衛
◎現代史学010
二十世紀学010
◎中国語学中国文学016
現代史学019
二十世紀学023
現代史学027
歴史文化学 47
歴史文化学 48
53
歴史文化学 49
講義コード
科目コード
連番
週
時
講義形態 間
単
位
開
講
期
曜時限
科 目 名
専修・科目
担 当 者
備 考
他専修・他学部(研究科)共通
シラバス番号
6731 028
東洋史学
特殊講義
2
2
前期
木1
矢木 毅
歴史文化学 50
6731 029
東洋史学
特殊講義
2
2
後期
木1
矢木 毅
歴史文化学 51
6741 030
東洋史学
演習I
2
2
前期
月3
杉山 正明
歴史文化学 52
6741 031
東洋史学
演習I
2
2
後期
月3
杉山 正明
歴史文化学 53
6743 032
東洋史学
演習II
2
2
前期
火2
吉本 道雅
中国哲学史012
歴史文化学 54
6743 033
東洋史学
演習II
2
2
後期
火2
吉本 道雅
中国哲学史013
歴史文化学 55
6745 034
東洋史学
演習III
2
2
前期
火5
中砂 明徳
歴史文化学 56
6745 035
東洋史学
演習III
2
2
後期
火5
中砂 明徳
歴史文化学 57
6770 036
東洋史学
演習IV
2
2
前期
火3
髙嶋 航
歴史文化学 58
6770 037
東洋史学
演習IV
2
2
後期
火3
髙嶋 航
歴史文化学 59
6749 038
東洋史学
演習
2
2
前期
月2
石川 禎浩
二十世紀学030
◎現代史学031
歴史文化学 60
6749 039
東洋史学
演習
2
2
後期
月2
石川 禎浩
二十世紀学031
◎現代史学032
歴史文化学 61
6749 040
東洋史学
演習
2
2
後期
水2
水野 直樹
◎現代史学034
二十世紀学033
歴史文化学 62
M303 001
東洋史学
演習
2
2
前期
水4
杉山 正明
歴史文化学 63
M303 002
東洋史学
演習
2
2
後期
水4
杉山 正明
歴史文化学 64
M303 003
東洋史学
演習
2
2
前期
火4
吉本 道雅
M303 004
東洋史学
演習
2
2
後期
火4
吉本 道雅
歴史文化学 66
6831 002
西南アジア史学 特殊講義
2
2
後期
火4
久保 一之
歴史文化学 67
6831 003
西南アジア史学 特殊講義
2
2
前期
火3
吉田 豊
◎言語学005
歴史文化学 68
6831 004
西南アジア史学 特殊講義
2
2
後期
火3
吉田 豊
◎言語学006
歴史文化学 69
6831 005
西南アジア史学 特殊講義
2
2
後期
水5
磯貝 健一
歴史文化学 70
6831 006
西南アジア史学 特殊講義
2
2
前期
水4
稲葉 穣
歴史文化学 71
6831 007
西南アジア史学 特殊講義
2
2
後期
水2
帯谷 知可
6831 008
西南アジア史学 特殊講義
2
2
前期
火4
川本 正和
歴史文化学 73
6831 009
西南アジア史学 特殊講義 30
2
前期
集中
柴田 大輔
歴史文化学 74
6831 010
西南アジア史学 特殊講義
2
2
後期
金2
真下 裕之
歴史文化学 75
6842 012
西南アジア史学 演習II
2
4
通年
月4
井谷 鋼造
歴史文化学 76
6842 013
西南アジア史学 演習II
2
4
通年
月3
久保 一之
歴史文化学 77
6844 014
西南アジア史学 演習II
2
2
前期
木1
吉田 豊
◎言語学023
歴史文化学 78
6844 015
西南アジア史学 演習II
2
2
後期
木1
吉田 豊
◎言語学024
歴史文化学 79
6844 016
西南アジア史学 演習II
2
2
前期
木5
谷口 淳一
歴史文化学 80
6844 017
西南アジア史学 演習II
2
2
後期
木5
谷口 淳一
歴史文化学 81
6850 018
西南アジア史学 講読
2
4
通年
金3
井谷 鋼造
歴史文化学 82
6850 019
西南アジア史学 講読
2
4
通年
金4
久保 一之
歴史文化学 83
6850 020
西南アジア史学 講読
2
4
通年
月5
東長 靖
8036 108
西南アジア史学 語学
2
2
通年
金1
森 若葉
シュメール語(初級)
8062 124
西南アジア史学 語学
2
2
通年
水3
川村 悠人・置田 清和
8102 127
西南アジア史学 語学
2
1
前期
火3
8103 128
西南アジア史学 語学
2
1
後期
8070 129
西南アジア史学 語学
2
2
8080 134
西南アジア史学 語学
2
8104 141
西南アジア史学 語学
6931 002
西洋史学
6931 003
55
現代史学022
歴史文化学 65
歴史文化学 72
75
歴史文化学 84
言語学108
77
歴史文化学 85
サンスクリット(2時間コース) 大学院共通科目
インド古典学124
78
歴史文化学 86
手島 勲矢
ヘブライ語(初級)
大学院共通科目
キリスト教学127
歴史文化学 87
火3
手島 勲矢
ヘブライ語(中級)
大学院共通科目
キリスト教学128
歴史文化学 88
通年
火5
竹原 新
イラン語(初級)
大学院共通科目
歴史文化学 89
2
通年
火2
西尾 哲夫
アラブ語(初級)
大学院共通科目
歴史文化学 90
2
2
通年
金5
小松 久恵
ヒンディー語(初級)
大学院共通科目
特殊講義
2
2
前期
火2
服部 良久
西洋史学
特殊講義
2
2
後期
火2
服部 良久
81
歴史文化学 93
6931 004
西洋史学
特殊講義
2
2
前期
水5
南川 高志
82
歴史文化学 94
6931 005
西洋史学
特殊講義
2
2
後期
水5
南川 高志
83
歴史文化学 95
6931 006
西洋史学
特殊講義
2
2
前期
火5
金澤 周作
85
歴史文化学 96
6931 007
西洋史学
特殊講義
2
2
後期
火5
金澤 周作
86
歴史文化学 97
6931 008
西洋史学
特殊講義
2
2
前期
水4
髙橋 宏幸
◎西洋古典学008
87
歴史文化学 98
6931 009
西洋史学
特殊講義
2
2
後期
水4
髙橋 宏幸
◎西洋古典学009
88
歴史文化学 99
大学院共通科目
インド古典学143
歴史文化学 91
歴史文化学 92
科目コード
連番
週
時
講義形態 間
単
位
開
講
期
曜時限
科 目 名
講義コード
専修・科目
担 当 者
備 考
他専修・他学部(研究科)共通
シラバス番号
6931 010
西洋史学
特殊講義
2
2
前期
月2
伊藤 順二
6931 011
西洋史学
特殊講義
2
2
後期
月2
伊藤 順二
現代史学026
90
6931 012
西洋史学
特殊講義
2
2
前期
金2
王寺 賢太
◎フランス文学012
91
6931 013
西洋史学
特殊講義
2
2
後期
金2
王寺 賢太
◎フランス文学013
92
6931 014
西洋史学
特殊講義
2
2
前期
水4
小関 隆
二十世紀学021
6931 015
西洋史学
特殊講義
2
2
後期
水4
小関 隆
6931 016
西洋史学
特殊講義
2
2
前期
月3
川分 圭子
歴史文化学 106
6931 017
西洋史学
特殊講義
2
2
後期
月3
佐藤 公美
歴史文化学 107
6931 018
西洋史学
特殊講義
2
2
前期
集中
澤田 典子
歴史文化学 108
6931 019
西洋史学
特殊講義
2
2
前期
水3
藤原 辰史
◎現代史学014
二十世紀学013
歴史文化学 109
6931 020
西洋史学
特殊講義
2
2
後期
水3
藤原 辰史
◎現代史学015
二十世紀学014
歴史文化学 110
6931 021
西洋史学
特殊講義
2
2
前期
集中
吉岡 潤
◎現代史学017
二十世紀学022
歴史文化学 111
6940 022
西洋史学
演習I
2
4
通年
金5
南川 高志
歴史文化学 112
6942 023
西洋史学
演習II
2
4
通年
金5
服部 良久
歴史文化学 113
6944 024
西洋史学
演習III
2
4
通年
金5
小山 哲
歴史文化学 114
6946 025
西洋史学
演習IV
2
4
通年
金5
金澤 周作
歴史文化学 115
M322 001
西洋史学
演習
2
4
通年
金3
服部・南川・小山・金澤
歴史文化学 116
7031 002
考古学
特殊講義
2
2
前期
水3
吉井 秀夫
97
7031 003
考古学
特殊講義
2
2
後期
水3
吉井 秀夫
98
7031 004
考古学
特殊講義
2
2
後期
木3
伊藤 淳史
99
7031 005
考古学
特殊講義
2
2
後期
火2
岡田 文男
100
7031 006
考古学
特殊講義
2
2
後期
火4
小方 登
7031 007
考古学
特殊講義
2
2
前期
月2
岡村 秀典
7031 008
考古学
特殊講義
2
2
後期
月2
岡村 秀典
歴史文化学 123
7031 009
考古学
特殊講義
2
2
前期
金4
杉山 淳司
歴史文化学 124
7031 010
考古学
特殊講義
2
2
前期
木3
千葉 豊
歴史文化学 125
7031 013
考古学
特殊講義
2
2
後期
金4
菱田 哲郎
7031 014
考古学
特殊講義
2
2
前期
集中
吉田 広
歴史文化学 127
7042 016
考古学
演習II
2
4
通年
金2
吉井 秀夫
歴史文化学 128
M334 001
考古学
演習IV
2
4
通年
月4
吉井 秀夫
歴史文化学 129
歴史文化学 100
89
歴史文化学 101
歴史文化学 102
歴史文化学 103
現代史学024
歴史文化学 104
93
歴史文化学 105
94
歴史文化学 117
歴史文化学 118
歴史文化学 119
歴史文化学 120
◎総合人間学部
歴史文化学 121
101
歴史文化学 122
102
日本史学018
歴史文化学 126
歴史文化学 1
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火3
開講期
通年
教授
吉川 真司
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
古代官大寺と寺領荘園
[授業の概要・目的]
本講義は日本古代の官大寺と寺領荘園について考え、古代寺院・古代荘園に関する新しい理解を提
示することを目的とする。2015年度は倭国第二の勅願寺であった弘福寺、および七世紀後半に成立
した弘福寺領荘園群を素材とし、文献史学・考古学・歴史地理学の手法を用いて、現地に即した具
体的把握をめざす。
[到達目標]
日本古代史に関する基本的事項をいっそう高度に理解する。
[授業計画と内容]
以下の各項目について講述する。各項目には、受講者の理解の程度を確認しながら、【 】内に示
した週数をあてる予定である。なお、これらの週数には休日に実施する現地見学を含み、その際に
は平常授業を振り替えることとする。
(1)古代荘園のイメージ【2週】
(2)弘福寺の歴史【4週】
(3)弘福寺の史料【4週】
(4)弘福寺寺辺所領【4週】
(5)弘福寺領山辺荘【4週】
(6)弘福寺領広瀬荘【4週】
(7)弘福寺領山城荘【3週】
(8)弘福寺領近江国寺田【2週】
(9)弘福寺領讃岐国寺田【3週】
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
年度末レポートの内容によって評価する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
日本史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
日本史学(特殊講義)(2)
[授業外学習(予習・復習)等]
配布資料などに基づき、講義内容の理解を深める。
(その他(オフィスアワー等))
現地見学を行なうので、学生教育研究災害傷害保険に加入しておくこと。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 2
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火2
開講期
通年
准教授 上島 享
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
日本中世宗教史の研究
[授業の概要・目的]
【授業の概要】 これまでの日本中世史研究の主要な論点を確認したうえで、新たな視角より中世
宗教史像の構築を目指したい。今年度は、明治以降の中世史研究の歩みとその課題、中世神祇信仰
史、中世仏教と信仰、真言密教史の探究を主たるテーマとする。宗教史を扱うが、目指すのは狭義
の分野史ではなく、政治史・社会経済史・宗教史・思想史などを取り込んだ、広い意味での全体史、
あるいは文化史である。
【授業の目的】 講義内容を自らの視角から批判的に再考することで、自説を展開しうる論文を執
筆できる能力の涵養を目的とする。具体的には、批判能力、論理的構成力の獲得を目指す。
[到達目標]
講義で扱う具体的な事例より、日本中世史および日本宗教史に関わる基礎的な知識および研究方
法を学ぶことができる。さらに、講義内容を正確に理解した上で、自らの視角から批判的に再考す
ることで、自説を展開しうる論文を執筆できる能力を得ることができる。
[授業計画と内容]
① 本講義の視座と問題意識(1週)
② 明治以降の中世史研究の歩みとその課題(2週)
③ 「日本宗教史」研究の現状と課題(2週)
④ 中世神祇信仰史(4週)
⑤ 中世仏教と信仰(5週)
⑥ まとめと総括(1週)
⑦ 中世仏教と信仰(3週)
⑧ 真言密教史の探究(10週)
⑨ まとめと総括(2週)
なお、授業計画は14年12月の段階での構想である。自らの研究の進捗状況にあわせて、最新
の研究成果を講義するように努めたい。講義の予定は最初の授業で詳述することにする。
[履修要件]
特になし
日本史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
日本史学(特殊講義)(2)
[成績評価の方法・観点及び達成度]
学期末のレポートと授業のさいに実施予定の小レポート。
レポートにおいて、自らの見解を論理的あるいは実証的に論じることができているのかを評価基
準とする。
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
上島 享 『日本中世社会の形成と王権』(名古屋大学出版会)
[授業外学習(予習・復習)等]
授業において参考文献等を指示するので、事前にそれを読み、自らの意見を持ち授業に臨むこと。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 3
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火1
開講期
後期
准教授 谷川 穣
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
明治期の社会問題
[授業の概要・目的]
昨年度に引き続き、19世紀末から20世紀初期に活躍したジャーナリスト・横山源之助の著作や活動
をたどりつつ、明治期の社会の諸相を考察する。現在も読み継がれるルポルタージュ『日本之下層
社会』で知られる横山だが、その著作は貧困問題のみならず、戦争、内地雑居、教育、産業・工場、
移民など、非常に多岐にわたる。当時の社会がかかえていた多様な歴史的側面に、横山をとおして
新たな光をあてていく。現代社会との関わりと距離についても、ともに考えてみたい。
[到達目標]
近代日本社会の諸側面について理解しつつ、扱う史料の読解を通して、また現代社会との連関から、
問題を立て考察することができるようになる。
[授業計画と内容]
横山源之助について論じた先行研究を概観した上で、以下のようなトピックなどについてそれぞれ
2∼3週程度の講義をする予定である。
・内地雑居をめぐる動向
・明治維新観と「富豪」
・ジャーナリズム
・明治期の海外移民
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
期末のレポートによる。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
横山源之助 『日本の下層社会』(岩波文庫)
立花雄一編 『横山源之助全集 全9巻+別巻』(法政大学出版局)
[授業外学習(予習・復習)等]
受講生が各自考える。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 4
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人間・環境学研究科 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木2
開講期
前期
西山 良平
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
日本古代・中世の社会と文化
[授業の概要・目的]
日本古代・中世の時代的特色に焦点を当て、その時代性・歴史性を理解することを目的とする。日
本古代・中世の都市と農村の関係や王権と文化の問題を、平安時代を中心に検討する。日記や古文
書・説話などの諸史料を解読しつつ、課題に取り組む。
[到達目標]
日本古代・中世史について学び、その時代の社会・文化・政治について考察することにより、日本
歴史の発展と内容について考察・説明できるようになる。
[授業計画と内容]
本年度は日本古代・中世の基本的な問題を取り上げ、講義形式で授業を行う。前期は平安時代の都
市貴族の邸宅の特色と変遷・類型、池庭との関係などをテーマに、その内容を詳細に検討する。
古代の貴族の邸宅は一町を基本とする。平安時代には公卿・殿上人・諸大夫の序列が成立し、邸宅
はその序列を反映する。貴族は複数の邸宅をもち、各々に本所や別業など相応の特色があり、それ
らを使い分ける。また、邸宅の規模は平安時代中期から後期に変遷するようである。また、貴族邸
宅の池庭にはパターンがあり、それらを寺院(阿弥陀堂)と比較し、その特色を検討する。発掘調
査の所見を随時参照し、文献と遺構の対応に留意する。
以下の各項目について講述する。各項目には、受講者の理解の程度を確認しながら、( )で指示
した週数を充てる。各項目の講義の順序は固定したものではなく、担当者の講義方針と受講者の背
景や理解の状況に応じて、講義担当者が適切に決める。
はじめに(2週)
1 「一町家」「四分一宅」(2週)
2 「一町家」「避暑納涼之地」
2―1 参議藤原為隆の邸宅(1週)
2―2 権大納言藤原宗通の邸宅(2週)
3 「一町家」と前池(南池)
3−1 「一町家」と公卿(2週)
3−2 「一町家」と前池(南池)(1週)
4 阿弥陀堂の前池(2週)
おわりに(2週)
[履修要件]
日本史に関する基礎知識があることが望ましい。
日本史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
日本史学(特殊講義)(2)
[成績評価の方法・観点及び達成度]
学期末に到達目標に即したレポート課題を提示し、そのレポートの内容により成績評価する。
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に参考文献を指示するので、その内容を事前に学習しておく。
(その他(オフィスアワー等))
授業参加には、充分な予習が必要である。
オフィスアワーは木曜の午後3時から(教授会の日を除く)。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 5
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人間・環境学研究科 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木2
開講期
後期
西山 良平
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
日本古代・中世の社会と文化
[授業の概要・目的]
日本古代・中世の時代的特色に焦点を当て、その時代性・歴史性を理解することを目的とする。日
本古代・中世の都市と農村の関係や王権と文化の問題を、平安時代を中心に検討する。日記や古文
書・説話などの諸史料を解読しつつ、課題に取り組む。
[到達目標]
日本古代・中世史について学び、その時代の社会・文化・政治について考察することにより、日本
歴史の発展と内容について考察・説明できるようになる。
[授業計画と内容]
本年度は日本古代・中世の基本的な問題を取り上げ、講義形式で授業を行う。後期は8・9世紀の
天皇の不予や虚弱のあり方をテーマに、その実態を検討する。
日本古代とくに8・9世紀の天皇を不予(病気)や虚弱の側面から考察する。王権・天皇は制度に
支持されるが、個々の情況では天皇の人格に依存する。その一面が天皇の不予・虚弱や年令(幼少
など)である。この一面は8世紀から9世紀に大きく変化し、以後の政治・社会を規制する。聖武
天皇や嵯峨天皇、とくに仁明天皇・文徳天皇や清和天皇を取り上げ、古代から中世の天皇のあり方
を多面的・具体的に検討する。
以下の各項目について講述する。各項目には、受講者の理解の程度を確認しながら、( )で指示
した週数を充てる。各項目の講義の順序は固定したものではなく、担当者の講義方針と受講者の背
景や理解の状況に応じて、講義担当者が適切に決める。
はじめに(2週)
1 8・9世紀の天皇と不予
1−1 仁明・文徳の不予・虚弱(1週)
1−2 8世紀の天皇の不予(2週)
2 仁明天皇の動静
2−1 仁明不予の経緯(2週)
2−2 仁明不予の実態(2週)
3 文徳天皇の動静
3−1 文徳と政務(2週)
3−2 文徳と巡行遊覧(1週)
おわりに(2週)
[履修要件]
日本史に関する基礎知識があることが望ましい。
日本史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
日本史学(特殊講義)(2)
[成績評価の方法・観点及び達成度]
学期末に到達目標に即したレポート課題を提示し、そのレポートの内容により成績評価する。
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に参考文献を指示するので、その内容を事前に学習しておく。
(その他(オフィスアワー等))
授業参加には、充分な予習が必要である。
オフィスアワーは木曜の午後3時から(教授会の日を除く)。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 6
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
人間・環境学研究科 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木3
開講期
前期
元木 泰雄
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
武士政権の成立の前提 武家棟梁論
[授業の概要・目的]
武士政権成立の前提として、重視されてきたのが、源頼義・義家といった11世紀後半に活躍し
た河内源氏の武将たちである。彼らは、前九年合戦・後三年合戦を通して東国武士を広範に組織し
た「武家棟梁」と称され、武家棟梁と東国武士の主従関係が幕府成立の前提となったとされてきた。
しかし、この評価は結果論に過ぎず、当時の棟梁が広範な武士を組織する客観的条件は存在しな
い。この授業では、河内源氏の動向だけではなく、当時の政情を綿密に検討し、さらに『陸奥話記』
を取り上げながら、源頼義の活動とその実態を再検討してゆく。
これによって、武士政権成立の前提や、河内源氏の実態を見直し、当該期政治史像を改める。
[到達目標]
これによって、当該期の政治情勢に関する認識を深め、中世成立期の新たな歴史像を理解する。
また、政治史のありかた、その分析の方法と、意味を習得する。
あわせて関連史料(主に日記・古記録・軍記)を配布し、史料読解力を高めるとともに、史料批
判の方法を学習する。
[授業計画と内容]
主要なテーマは以下の通り。
1.頼信の活躍
2.前九年合戦までの頼義
3.前九年合戦論
4.義家と白河院
5.義家と後三年合戦
6.義家と義綱
7.河内源氏の没落 以上のテーマについて各2・3回に分けて論じる。
毎回史料を配布し、出席者に読み下してもらう。
[履修要件]
一定程度の漢文読解力を前提とする。
日本史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
日本史学(特殊講義)(2)
[成績評価の方法・観点及び達成度]
試験・平常点
[教科書]
毎回史料を掲載したプリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
元木泰雄 『河内源氏 頼朝を生んだ武士本流』(中央公論新社)ISBN:978-4-12-102127-4
[授業外学習(予習・復習)等]
参考文献に必ず目を通しておくこと。
極めて専門性の高い授業であるから、前提となる研究に関する知識は理解のために必須である。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 7
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
人間・環境学研究科 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木3
開講期
後期
元木 泰雄
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
武士政権の成立 源頼朝論
[授業の概要・目的]
初めて幕府を開いた源頼朝。一介の流人に過ぎなかった彼が挙兵に成功した背景には、河内源氏
と東国武士との緊密な主従関係があったとされる。しかし、重代相伝の主従関係にあった山内経俊
が頼朝を攻撃したように、決して主従関係が彼を支えたわけではない。
授業では、頼朝の祖父為義、父義朝など、頼朝の登場に至る河内源氏歴代の政治的立場、他勢力
との関係などを再検討し、平治の乱に至る頼朝の立場を検討する。後白河院をはじめとする人脈な
ど、様々な角度から頼朝挙兵成功の要因を分析することにしたい。
[到達目標]
この授業によって、当該期の政治情勢に関する認識を深め、中世成立期の新たな歴史像を理解す
る。また、政治史のありかた、その分析の方法と、意味を習得する。
あわせて関連史料(主に日記・古記録・軍記)を配布し、史料読解力を高めるとともに、史料批
判の方法を学習する。
[授業計画と内容]
主要なテーマは以下の通り。
1.為義と摂関家
2.為義と義朝
3.保元の乱と義朝
4.平治の乱と河内源氏の潰滅
5.頼朝助命と伊豆配流
6.頼朝の挙兵
それぞれを2,3回に分けて論じる。
毎回史料を配布し、出席者に読み下しを担当してもらう。
[履修要件]
一定の漢文読解力を前提とする。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
試験・平常点
[教科書]
毎回史料を掲載したプリントを配布する。
日本史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
日本史学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
元木泰雄 『河内源氏 頼朝を生んだ武士本流』(中央公論新社)ISBN:978-4-12-102127-4
[授業外学習(予習・復習)等]
参考文献に必ず目を通しておくこと。
極めて専門性の高い授業であるから、前提となる研究に関する知識は理解のために必須である。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 8
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
総合博物館
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月3
開講期
前期
教授
岩崎 奈緒子
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
近世後期の対外認識 1
[授業の概要・目的]
18世紀から19世紀への世紀の転換期は、日本において世界に対する認識が転換した時期であり、
近代への移行を見通す上で、重要な位置にある。この授業では、近藤重蔵著『辺要分界図考』の読
解を進め、近世後期における対外認識の特質について考察する。
[到達目標]
近世後期に起こった対外認識の変化を学び、江戸時代の対外関係の段階差に関する基本的事項を理
解する。
[授業計画と内容]
以下の各項目について講述する。各項目には、【 】で指示した週数を充てる。各項目の講義の順
序は固定したものではなく、担当者の講義方針と受講者の背景や理解の状況に応じて、講義担当者
が適切に決める。
1.本講義の視座と問題意識【2週】
2.『辺要分界図考』を読む【7∼8週】
近藤重蔵の事績,全巻の概要把握
3.『辺要分界図考』の方法論【5∼6週】
引用書目の分析,蘭書と漢書,挿入地図の分析
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
学期末のレポート
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に予習・復習すべきポイントを指示する。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 9
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
総合博物館
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月3
開講期
後期
教授
岩崎 奈緒子
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
近世後期の対外認識 2
[授業の概要・目的]
1970年代以降、飛躍的に深化した近世対外関係史の研究を、「鎖国」をキイワードに振り返る。近
代以降の「鎖国」言説がはらんだ政治性を視野に入れることにより、研究の現在の到達点と課題に
ついての理解を深める。
[到達目標]
近世後期に起こった対外認識の変化を学び、江戸時代の対外関係の段階差に関する基本的事項を理
解する。
[授業計画と内容]
以下の各項目について講述する。各項目には、【 】で指示した週数を充てる。各項目の講義の順
序は固定したものではなく、担当者の講義方針と受講者の背景や理解の状況に応じて、講義担当者
が適切に決める。
1.本講義の視座と問題意識【2週】
2.『辺要分界図考』の方法論【8∼9週】
情報ソースの分析1∼工藤平助著『加模西葛杜加国風説考』との比較から
情報ソースの分析2∼大槻玄沢著『北辺探事』との比較から
3.『辺要分界図考』の歴史的位置【4∼5週】
北辺認識,中国観,世界観,自己意識
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
学期末レポート
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に予習・復習すべきポイントを指示する。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 10
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 岩城 卓二
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火4
開講期
前期
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
近世社会論:石見陣屋元町の
[授業の概要・目的]
本講義の目的は、幕府の陣屋(代官所)が所在した石見大森町を対象に、近世後期社会について考
えることである。今年度は、大森陣屋が石見銀山を支配するために設けられていたことをふまえ、
町運営・山師・食料調達・人口移動等について考察する。
[到達目標]
近世史研究に必要な史料読解能力と、歴史像を構築する手法を習得する。
[授業計画と内容]
1,石見国の位置−浜田藩・津和野藩・幕府領−
2,山師
3,大森町運営の担い手−町役人と御用請負人−
4,買請米
5,出稼
6,牛市
各課題について2∼3週の授業をする予定
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポート 5月中1回 学期末1回 の総合評価
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に指示する文献の精読、史料解釈
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 11
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 岩城 卓二
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火4
開講期
後期
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
石見国の幕末社会
[授業の概要・目的]
本講義では、石見国を対象に、幕末という社会変革に対して、人々が如何に向き合い、危機を克服
したのかを考察する。
[到達目標]
史料の収集・解釈と、歴史像が構築できる手法を習得する。
[授業計画と内容]
1,近世後期の石見国概論
2,天保飢饉
3,嘉永の大水害
4,情報の収集と判断
5,長州戦争
6,長州占領期
各課題について2∼3週の授業をする予定
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポート 10月中1回 学期末1回 の総合評価
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に指示する文献の精読、史料解釈。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 12
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
立命館大学 文学部 教授 本郷 真紹
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木4
開講期
前期
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
古代の国家・王権と社会における仏教受容の段階的検討
[授業の概要・目的]
六世紀の伝来以降、国家・王権レベルでの仏教受容の段階的特質を再考すると共に、仏教思想の普
及と、在来の神祇に対する信仰との関係についての検討を通じ、古代社会における宗教思想の特質
形成について、時代をおって考察を加える。その過程で、古代宗教史の通説的理解を再検討し、課
題を抽出した上で、新たな解釈と評価の可能性について考察する。
[到達目標]
日本古代仏教史の通説的理解について、何処の点に再考の余地があり、また、新たな視点・分析視
角による考察によりどのような再評価が可能となるかを、諸史料の分析を通じて検討する。史料読
解及び批判の力量向上を図ると共に、平安前期以前の各段階における論点を整理・確認し、考察力
を養成する。
[授業計画と内容]
以下のテーマを、1∼3週かけて講義する。
1 仏教受容過程をめぐる諸課題の検討(六世紀∼七世紀前半)
2 所謂大化改新と仏教(七世紀中葉∼後半)
3 律令国家体制の構築と宗教政策(七世紀後半∼八世紀前半)
4 天平期の国家・王権と宗教に関する再検討(八世紀中葉)
5 光仁・桓武朝の宗教政策の特質(八世紀後半∼九世紀初頭)
6 古代社会における仏教の受容ー『日本霊異記』の伝えるものー
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
基本的にはレポートによる評価とするが、講義に対する積極的姿勢の如何を加味する。レポートの
テーマについては、授業時に何点か課題を指定するので、そのうちから選択して作成に当たる。
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
速水侑 『日本仏教史 古代』(吉川弘文館)ISBN:9784642067515(通説的理解を確認するために必
読の書)
[授業外学習(予習・復習)等]
日本古代仏教史の通説的見解について、一通り弁えた上で受講することが望ましい。
(その他(オフィスアワー等))
授業終了後に直接に、またはメールによって質問と回答のやりとりをする。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 13
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
帝塚山大学 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月5
開講期
後期
西山 厚
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
南都仏教の諸問題
[授業の概要・目的]
京都と奈良は距離的には遠くないが、あらゆる点において意外なほど異なっている。仏教に関して
も、京都の仏教と奈良の仏教は、古代以来、現代においても、まったく異なっていると言っても過
言ではない。そうしてみると、奈良の仏教、つまり南都仏教の動向を知ることは、日本仏教の動向
を知るために必要不可欠なことと思われてくる。この授業では、前年に続いて古代から近代までの
南都仏教における重要なテーマを選び、できるだけ画像を用いつつ、歴史・思想・美術などのさま
ざまな観点から、具体的に語っていく。
[到達目標]
南都仏教、さらには日本仏教について、通説的理解の問題点を確認し、さまざまなテーマに対する
新しい向き合い方を習得できる。
[授業計画と内容]
①東大寺二月堂のお水取り ②薬師寺と東塔の解体修理
③今年の正倉院展について
④重源の大仏・大仏殿復興
⑤貞慶
⑥明恵
⑦叡尊
⑧公慶の大仏・大仏殿復興
⑨神仏分離と奈良
などのテーマを予定しているが、リアルタイムの話題を組み込む場合もある。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
出席点とレポートによる。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
日本史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
日本史学(特殊講義)(2)
[授業外学習(予習・復習)等]
奈良の寺々と伝統行事、鎌倉時代の仏教史について、
一通りの知識があるのが望ましい。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 14
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
華頂短期大学 歴史学科 教授 伊藤 真昭
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火3
開講期
後期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
中近世移行期の政治権力と仏教
[授業の概要・目的]
政治権力と仏教の関係は、中近世移行期においても重要な研究課題である。その時々の政治課題に、
社会情勢に応じて権力は仏教とどのように対峙したのか、また逆に仏教は政治権力にどのようなこ
とを期待したのかを、主に京都とその周辺地域を対象に検討したい。
[到達目標]
中近世移行期の基本的な流れを理解することができる。政治・経済・文化・宗教など幅広い視野に
目を向けることができる。中世から近世にかけての史料の読解力を高めることができる。
[授業計画と内容]
以下のようなテーマで講義する。
1織田政権の展開
2織田政権と敵対仏教勢力 3織田政権の京都支配機関、所司代
4織田政権と門跡
5織田政権の戦争と仏教
6豊臣政権の展開
7豊臣政権と敵対仏教勢力
8豊臣政権の戦争と京都の寺社
9豊臣政権の京都支配機関、所司代
10豊臣期所司代の展開
11豊臣期所司代の職掌
12徳川政権と所司代
13徳川政権と西笑承兌
14徳川政権と閑室元佶・以心崇伝
15まとめ
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点と期末のレポート。
日本史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
日本史学(特殊講義)(2)
[教科書]
使用しない
適宜史料やプリントを配布します。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
講義中に指示した参考文献を読み、講義内容について理解を深める。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 15
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
同志社大学 文学部 教授 小林 丈広
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金2
開講期
前期
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
近世・近代の都市社会について
[授業の概要・目的]
明治期の都市社会について、制度、政治、経済、文化などを通じて考える。ただ、その前提とし
て近世中期から幕末にかけての史料も取り上げ、近世・近代の両面から都市社会のあり方を考える。
内容は、京都を中心とするが、必要に応じて他都市との比較も行いたい。
[到達目標]
日本の都市制度についての基本的な理解を養う。歴史と社会との関わりについて理解を深める。
近世から近代にかけての史料の読解能力を高める。
[授業計画と内容]
講義のおおまかな流れは以下の通り。
(回とテーマの予定)
1 近代都市の存在形態の概観
2∼5 近世中期以降の都市社会(飢饉と救済を通じて) 6 幕末の都市社会と政治
7∼8 明治維新と社会の変容
9∼11 都市社会と政治・経済の関わり
12∼14 都市の文化と政治
15 まとめ
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
定期試験50点、平常点(出席状況、講義中に行う小テスト)など50点。5回以上の欠席者は評価の
対象外とする。
[教科書]
使用しない
随時プリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
講義中に指示した参考文献を読み、講義内容についての理解を深める。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 16
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
埼玉大学 教養学部 准教授 一ノ瀬 俊也
職名・氏名
授業
使用
開講年度・ 2015・
開講期
前期集中 曜時限 集中講義 形態 特殊講義 言語 日本語
戦艦武蔵の戦後史
[授業の概要・目的]
戦後日本における「戦争体験」の内容や語られ方が、日本社会の戦争観を大きく規定しているこ
とは論を俟たない。この講義では、太平洋戦争中の1944年に撃沈された日本海軍の巨大戦艦武蔵に
ついて戦後に編まれた諸テキストとその語られ方、時代背景などを時系列に即して概観することに
より、戦後日本社会では先の戦争について何が選択的に語られ、何が無視されてきたのか解明する
ことが目標である。
具体的には吉村昭の小説『戦艦武蔵』(1968)、同『戦艦武蔵ノート』(1970)や渡辺清『戦艦
武蔵の最期』(1970)、同『戦艦武蔵のさいご』(1974)、手塚正己『軍艦武蔵』(上下、2003)、
同『『軍艦武蔵』取材記』(2004)などをとりあげる。もちろん単なる文学論ではなく、その背後
にある社会との関係が主要な論点となる。
もう一つのテーマとして、戦艦武蔵(およびその物語)と戦艦大和との比較を行う。戦艦大和は
吉田満の小説『戦艦大和ノ最期』によって今日に至るまで著名であるが、武蔵は必ずしもそうでは
ない。両艦の差は何によって生じたのか、そこから戦後日本の戦争観についてどのような特徴が読
みとれるのかを考えたい。
[到達目標]
日本の戦後社会史と戦争体験について、諸史料の読解およびこれに即した叙述が可能となる。
[授業計画と内容]
第1回 はじめに―日本海軍略史
第2回 戦艦武蔵の歴史
第3回 吉田満『戦艦大和ノ最期』と佐藤太郎『戦艦武蔵の最後(ママ)』
第4回 物語上における戦艦武蔵の復活―1950∼60年代
第5回 吉村昭『戦艦武蔵』とその社会的背景―1960∼70年代
第6回 吉村昭『戦艦武蔵ノート』
第7回 渡辺清『戦艦武蔵の最期』とその社会的背景―吉田満と何が違うか
第8回 同『戦艦武蔵のさいご』―児童文学と戦争
第9回 没になった映画『戦艦武蔵』シナリオ―なぜ武蔵は人々に必要とされなかったのか
第10回 語りはじめた乗組員たち―「戦争体験」に関する諸問題
第11回 手塚正己『軍艦武蔵』『『軍艦武蔵』取材記』―吉村昭と何が違うか
第12回 手塚『ドキュメンタリー戦艦武蔵』をめぐって その1
第13回 手塚『ドキュメンタリー戦艦武蔵』をめぐって その2
第14回 戦艦武蔵の仮想戦記群―日本社会はなぜ「トンデモ」戦記を必要とするのか?
第15回 まとめ
[履修要件]
特になし
日本史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
日本史学(特殊講義)(2)
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポート(100点)
[教科書]
使用しない
授業中に、レジュメ及び史料等を掲載したプリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
一ノ瀬俊也 『(題名未定、戦艦大和の戦後史について)』(人文書院)(2015年4月頃発刊予定)
興味がある人は一読していただけると幸いです(購入する必要はありません)。
[授業外学習(予習・復習)等]
事前に吉村昭『戦艦武蔵』はじめ、上記の諸テキストを読んでおいていただけると理解が深まると
思います。
(その他(オフィスアワー等))
配布するプリントをよく読み、授業後は内容確認を行うこと
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 17
未更新
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
京都府立大学 文学部 教授 菱田 哲郎
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木4
開講期
後期
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
古代社寺の考古学研究
[授業の概要・目的]
長年の蓄積がある古代寺院に対する考古学研究に加え、神社遺構や祭祀関連遺跡・遺物についての
研究も踏まえて、古代における寺院と神祇について検討する。背景となる政策の問題や地域社会の
動向を視野に入れつつ、遺跡遺物から明らかになる信仰の実態にも言及していきたい。この講義を
通して信仰や宗教への考古学からの接近方法についても考えることができるようにしたい。また、
文献史学との協業が必要な分野でもあり、豊富な古代の文献と考古資料との整合をどのように図る
かという点にも意を用いたい。
[到達目標]
精神活動に関する考古学研究の実例として寺院や神祇遺跡についての調査成果や研究を学ぶ。文献
研究との関係など、歴史時代の考古学に特有の問題についても習得し、総合的な研究能力を養う。
[授業計画と内容]
第1週 :問題の所在と方法
第2・3週:古代寺院の成立と飛鳥時代の仏教
第4・5週:伽藍配置と仏教信仰、仏教儀礼
第6・7週:天武持統朝における仏教政策と神祇政策
第8・9週:国分寺成立とその前後
第10週 :神社遺構の検討
第11・12週:定額寺制と地域社会
第13・14週:泉のまつりと神仏習合
第15週 :考古学から見た古代の宗教
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポート80/平常点20(授業時の小文)
[教科書]
毎回、レジュメを配布し、レジュメに沿って授業を進める。
[参考書等]
(参考書)
菱田哲郎 『古代日本 国家形成の考古学』(京都大学学術出版会)ISBN:9784876988259(講義内容
と関係が深い)
[授業外学習(予習・復習)等]
授業で紹介した論文や報告書等を読み、研究の現状についての理解を深めること。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 18
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水2
開講期
後期
高木 博志
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
古都の近現代 Ⅱ
[授業の概要・目的]
奈良・京都の古都とは、かつて天皇が住んだ旧都であり、近代天皇制の課題である。昨今、空前の
古都観光ブームで、2013年には5000万人を超える京都市観光客であり、「京都検定」、大学の「京
都学」も盛んである。こうした観光言説としての古都論を批判的に見て、近現代における「歴史」
「伝統」「古代」の意味を通史的に考えたい。また古都イメージの起源(京都=「日本文化」、「
雅」、「貴族」、「町衆」、奈良=「天平文化」、「日本のギリシャ」)を近現代史を通じて考え
たい。後期は主に20世紀の古都を取り上げるが、扱う問題は、政治・美術・文化財・観光・儀礼な
ど多岐にわたり、具体的には授業計画を参照されたい。
[到達目標]
注のある形式の論文が作成できるように指導する。古都の近現代について、授業とフィールドの両
面から、理解を深めるようにする。
[授業計画と内容]
1,「日本文化」のなかの奈良・京都
・宝物調査・帝室博物館・古社寺保存法―美術・文化財の「制度化」
・帝国博物館のコンセプト 東京・京都・奈良
・第四回内国博覧会・平安遷都千百年紀念祭(1895)
・1900年、パリ万国博覧会 パビリオン、ジャポニズム、『稿本日本帝国美術略史』
・名所の近代的再編(吉野山と桜、宇治・嵯峨野と古典文学) など
2,大衆社会と古都―第一次世界大戦後の社会へのひろがり
・大正大礼(1915)と昭和大礼(1928)の段階性と、古都の変化
・1919年史蹟名勝天然紀念物保存法 嵐山・吉野山・月ヶ瀬・平城京
・黒板勝美による帝国の中の文化財行政
・1920年代以降の天皇制の荘厳化―陵墓・神社景観・御物の制度化
・紀元2600年祝典と橿原神宮 など
3,戦後社会と古都
・関東大震災・空襲・ウォーナー伝説→帝都の破壊と古都へのノスタルジー
・法隆寺と文化財保護法、文化国家
・象徴天皇制と古都―文化・「伝統」・儀礼の政治
・世界遺産と文化財保護法 ・「さあ、京都行こう」、21世紀の観光 など
[履修要件]
特になし
日本史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
日本史学(特殊講義)(2)
[成績評価の方法・観点及び達成度]
講義にかかわる自由研究のレポートによる。注のある形式。授業で指示。平常点も加味する。
[教科書]
プリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
高木博志 『近代天皇制の文化史的研究』(校倉書房)
高木博志 『近代天皇制と古都』(岩波書店)
[授業外学習(予習・復習)等]
東山、嵯峨野、京都御苑、神武陵など、古都の近代に関わる巡見を希望者と行う。
(その他(オフィスアワー等))
レポートの内容について個別相談に応じる。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 19
授業科目名 日本史学(特殊講義)
<英訳>
Japanese History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 教授
職名・氏名
高木 博志
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
開講年度・ 2015・
曜時限 水2
開講期
前期
古都の近現代 Ⅰ
[授業の概要・目的]
奈良・京都の古都とは、かつて天皇が住んだ旧都であり、近代天皇制の課題である。昨今、空前の
古都観光ブームで、2013年には5000万人を超える京都市観光客であり、「京都検定」、大学の「京
都学」も盛んである。こうした観光言説としての古都論を批判的に見て、近現代における「歴史」
「伝統」「古代」の意味を通史的に考えたい。また古都イメージの起源(京都=「日本文化」、「
雅」、「貴族」、「町衆」、奈良=「天平文化」、「日本のギリシャ」)を近現代史を通じて考え
たい。前期は主に19世紀の古都を取り上げるが、扱う問題は、政治・美術・文化財・観光・儀礼な
ど多岐にわたるが、具体的には授業計画を参照されたい。
[到達目標]
注のある形式の論文が作成できるように指導する。古都の近現代について、授業とフィールドの両
面から、理解を深めるようにする。
[授業計画と内容]
1,近世の朝廷と京都
・大嘗祭・朝儀の復興
・観光スポットとしての京都御所
・泉涌寺・皇室由緒寺院と皇室の仏事 など
2,明治維新と古都
・「神武創業」と古都奈良の浮上 ・東京「奠都」(1869)という起点
・泉涌寺の明治維新 ・古都の文明開化―京都博覧会・奈良博覧会・新京極の成立 など
3,19世紀、世界の「伝統」保存を学ぶ
・ロシア・オーストリア・イギリスなどの王室と伝統文化
・岩倉具視の「旧慣」保存策(1883)
・古社寺調査と保存の開始
・岡倉天心・フェノロサと欧米の美術・文化財論
・大日本帝国憲法の発布と帝都東京・古都奈良・京都の定置 など
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
講義にかかわる自由研究のレポートによる。注のある形式。授業で指示。平常点も加味する。
[教科書]
使用しない
日本史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓
日本史学(特殊講義) (2)
[参考書等]
(参考書)
高木博志 『近代天皇制の文化史的研究』(校倉書房)
高木博志 『近代天皇制と古都』(岩波書店)
[授業外学習(予習・復習)等]
東山、嵯峨野、京都御苑、神武陵など、古都の近代に関わる巡見を希望者と行う。
(その他(オフィスアワー等))
レポートの内容について個別相談に応じる。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 20
授業科目名 日本史学(演習)
<英訳>
Japanese History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月4
開講期
通年
教授
授業
形態 演習
横田 冬彦
使用
言語 日本語
元禄・享保期の史料を読む Ⅳ
[授業の概要・目的]
近世社会の確立期であり転換期でもある元禄・享保期を中心とした史料を読む。史料を正確に読む
だけでなく、関連史料を探す能力、問題を見いだす能力が問われる。
[到達目標]
近世史料を正確に読むだけでなく、関連史料を探す能力、問題を見いだし、総合していく能力を養
成する。
[授業計画と内容]
受講者は、それぞれ担当分を読解して、報告する。第一回目に概要説明・分担をし、二回目以降、
個別報告をする。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
個人報告と年度末レポート。
[教科書]
史料の写真・稿本は、授業時に配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に指示する。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 21
授業科目名 日本史学(演習)
<英訳>
Japanese History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水3
開講期
通年
教授
授業
形態 演習
吉川 真司
使用
言語 日本語
貞観格の研究
[授業の概要・目的]
『類聚三代格』に収められた貞観格を年代順に精読し、奈良平安時代史への理解を深めるととも
に、古代史研究法について考える。
貞観格は貞観十一年(869)に撰進された法令集で、弘仁十一年(820)から貞観十年までの詔勅・論
奏・太政官符を官司別に編成し、これに雑格・臨時格を付して全十二巻とする。律令体制の変容を
考える上で重要な史料であり、現在は大部分が『類聚三代格』に内容別に分類されて伝わっている。
本演習では、貞観格の法令を年代順に精読していく。
[到達目標]
日本古代史の基本史料に関する高い読解力を得る。
[授業計画と内容]
第1回:イントロダクション
貞観格の概要を説明し、各出席者の担当部分を決定する。
第2回∼第29回:『類聚三代格』所収貞観格法令の精読
『類聚三代格』所収の貞観格法令を精読し、内容について討論する。記事の内容と担当者の習熟
度によって進度は大きく異なってくるため、毎回の予定を示すことはできないが、おおむね毎週一
通を基本とする。担当者は研究史を把握し、関係史料を網羅した上で、適切な解釈と評価をなすこ
とが求められる。他の出席者も必ず予習・発言しなければならず、沈黙に終始する者は参加資格を
失う。
第30回 まとめ
精読の成果をまとめ、残された課題や疑問点について全員で議論する。切りのよいところまで読
了できなかった場合、この回を補充に充てることもある。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点評価を行なう。報告(50点)と討論参加状況(50点)を勘案する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
特になし
[授業外学習(予習・復習)等]
次回読み進める法令を読んでおく。
(その他(オフィスアワー等))
特になし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 22
授業科目名 日本史学(演習)
<英訳>
Japanese History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火5
開講期
通年
准教授 上島 享
授業
形態 演習
使用
言語 日本語
日本中世寺社史料の研究
[授業の概要・目的]
日本中世の寺社史料を精読し、史料読解力を習得するとともに、中世史研究の方法を学び、政治
・社会経済・宗教・文化など多角的な視角から日本中世社会の特質を考える。
[到達目標]
・中世史料を正確に読解する能力を習得する。
・具体的な史料から議論・論理を構築する能力を獲得する。
[授業計画と内容]
第1回 イントロダクション
授業の進め方と準備・発表の方法を周知する。また、出席者の担当部分を決定する。
第2∼29回 中世寺社史料の精読 出席者はそれぞれの担当箇所を翻刻し、内容を精査したうえで、発表し、それにもとづき全員で
議論をする。
第30回 まとめ
精読の成果をまとめ、残された課題や疑問点について全員で議論する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点による。
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
・事前に史料を読み、自らの解釈をもって、授業に臨むこと。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 23
授業科目名 日本史学(演習)
<英訳>
Japanese History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金5
開講期
後期
准教授 谷川 穣
授業
形態 演習
使用
言語 日本語
近代日本への接近と展開
[授業の概要・目的]
『松方正義関係文書』の輪読とそれに関わる研究発表をつうじて、近代日本の形成と展開の諸相を
考察・討議すること、単なる言説分析や制度形成のトレースにとどまらず、探索した関連史料とあ
わせて論点を深く掘り下げていくこと、これらを主たる目的とする予定である。ただし出席者の状
況を勘案し、別の種類の史料や研究文献の輪読、あるいは個々の研究発表に力点をおくこともあり
うる。
[到達目標]
史料に基づいた実証的な分析を通じて、近代日本の諸側面を歴史学的に深く考察するとともに、明
晰な研究発表および討議ができるようになる。
[授業計画と内容]
第1回はガイダンスと担当の決定、第2回からは参加者による報告。
報告者は担当史料やその背景、論点に関わる先行研究を十分に把握、紹介したうえで、史料の精読
にもとづく研究発表を行う。報告者および出席者の十分な予習と積極的な発言、議論により進めて
ゆく。担当教員はあくまで補助的な役割を担うにすぎない。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点(毎回の報告と議論への積極的参加)、およびレポート。
[教科書]
『松方正義関係文書』(大東文化大学東洋研究所)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
授業中に紹介する。ただし報告予定者は、自身の報告の一週間前に必ず適切な参考文献(予習用の
必読文献)を複数指定すること。
[授業外学習(予習・復習)等]
受講生が各自考える。
(その他(オフィスアワー等))
討議の場では、史料に基づいた丁寧な問い、そして素朴で根源的な問いを積極的に発する者こそ、
尊重される。十分な予習をもとに、拙くとも多くのクエスチョンを携えて出席されることを望む。
●開講時限・曜日・単位数について変更可能性があります。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 24
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月5
開講期
前期
教授
杉山 正明
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
『集史』「チンギス・ハン紀」の根本的検討
[授業の概要・目的]
13-14世紀のモンゴル世界帝国の時代に出現したペルシア語史書の『集史』 Jami' al-Tavarikhは文
字通りの世界史であり、各地に蔵される複数の写本を利用しつつ、他の多言語史料とつきあわせて
精読する。
[到達目標]
『集史』の史料的価値とその活用の可能性について理解する。
[授業計画と内容]
モンゴル世界帝国を構成する四大部分のひとつ、西アジアに展開したフレグ・ウルスでは、第七代
君主ガザンと宰相ラシードゥッディーンのもと、かつてない世界史の編纂がおこなわれ、ガザン没
後も弟オルジェイトゥにひきつがれ、1310-11年に成った。その結果、ひとくちに『集史』とはい
うものの、ガザン主導の「幸いなるガザンのモンゴル史」という前半と、それを踏まえつつ改訂・
増補して「世界諸族志」もくわえたいわゆる『集史』という二段階の合成物となった。そこには、
かなりの改文・修正が見られる。トプカプ・サライ蔵本を底本に、タシュケント蔵本、大英図書館
蔵Or.2927、Or.7628などを参照しつつ、幾つかの東方史料ともひきくらべ検討する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点とその時々のレポート
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
できれば、初歩でもよいのでペルシア語を学習しておいてほしい。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 25
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月5
開講期
後期
教授
杉山 正明
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
『集史』「チンギス・ハン紀」の根本的検討
[授業の概要・目的]
13-14世紀のモンゴル世界帝国の時代に出現したペルシア語史書の『集史』 Jami' al-Tavarikhは文
字通りの世界史であり、各地に蔵される複数の写本を利用しつつ、他の多言語史料とつきあわせて
精読する。
[到達目標]
『集史』の史料的価値とその活用の可能性について理解する。
[授業計画と内容]
モンゴル世界帝国を構成する四大部分のひとつ、西アジアに展開したフレグ・ウルスでは、第七代
君主ガザンと宰相ラシードゥッディーンのもと、かつてない世界史の編纂がおこなわれ、ガザン没
後も弟オルジェイトゥにひきつがれ、1310-11年に成った。その結果、ひとくちに『集史』とはい
うものの、ガザン主導の「幸いなるガザンのモンゴル史」という前半と、それを踏まえつつ改訂・
増補して「世界諸族志」もくわえたいわゆる『集史』という二段階の合成物となった。そこには、
かなりの改文・修正が見られる。トプカプ・サライ蔵本を底本に、タシュケント蔵本、大英図書館
蔵Or.2927、Or.7628などを参照しつつ、幾つかの東方史料ともひきくらべ検討する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点とその時々のレポート
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
できれば、初歩でもよいのでペルシア語を学習しておいてほしい。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 26
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金4
開講期
前期
教授
吉本 道雅
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
先秦時代の国家と社会
[授業の概要・目的]
秦始皇帝の天下統一(前221)以後、清朝宣統帝の退位(1912)に至るまでの2000年余り、中国に
おいては、英語圏でImperial Chinaと称される皇帝を頂点とする専制国家が持続した。本講義では、
専制国家出現以前の中国史の推移を政治社会秩序のありかたを中心に概観する。在来文献に加えて、
最新の出土文字資料・考古学的資料にも随時言及する。
[到達目標]
先秦史研究の最新成果、歴史学研究の基本的な方法論、歴史資料の運用法についての知見を獲得す
る。
[授業計画と内容]
以下の項目を逐次講ずる
第1回 序論;東洋史と中国史、東洋史の時代区分
第2回・第3回 国家の出現;(1)新石器時代、(2)二里頭文化、(3)殷王朝
第4回∼第7回 西周;(1)西周前期、(2)西周中・後期
第8回∼第11回 春秋;(1)東遷期、(2)春秋前期、(3)春秋中期、(4)春秋後期
第12回∼第15回 戦国;(1)戦国前期、(2)戦国中期、(3)戦国後期
*フィードバック方法は授業中に説明する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
講義の感想を中心とする毎回の小レポート(30点)と期末レポート(70点)に基づき総合的に評価
する。
[教科書]
講義資料は担当者が準備する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に別途指示する。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 27
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金4
開講期
後期
教授
吉本 道雅
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
先秦時代の歴史記述
[授業の概要・目的]
『左伝』は『春秋』の注釈の形式を採った編年体の史書である。前4∼3世紀には、『左伝』を参
照としたいくつかの史書が編纂された。西周・春秋時代の言論を国別・年代順に排列した『国語』
のほか、近年では『春秋事語』『繋年』などの出土文献も紹介されている。これらを素材に先秦時
代の歴史記述・歴史認識のありかたを概観する。
[到達目標]
歴史ないし歴史書とは何かについて考えるとともに、文献・出土文字資料に関する史料学的研究に
ついての知見を獲得する。
[授業計画と内容]
以下の項目を逐次論ずる・
第1回∼第3回 『春秋』『左伝』に関する伝統的理解
第4回∼第9回 『左伝』
第10回∼第12回 『繋年』
第13回∼第15回 『国語』と『春秋事語』
*フィードバック方法は授業中に説明する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
講義の感想を中心とする毎回の小レポート(30点)と期末レポート(70点)に基づき総合的に評価
する。
[教科書]
講義資料は担当者が準備する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に別途指示する。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 28
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月4
開講期
前期
准教授 中砂 明徳
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
フィリピン各修道会の史書を読む
[授業の概要・目的]
16世紀にフィリピンがスペインの支配下に入って以後、各修道会(アウグスティノ会、フラン
シスコ会、ドミニコ会、イエズス会)が果たした歴史的役割には極めて大きなものがあった。しか
し、スペイン支配を象徴する存在として修道会には正負の両側面があり、フィリピンがスペインの
支配から脱した19世紀末以後はそのうちの負の側面が強調され、彼らが叙述した修道会史も軽視
される傾向にあった。
しかし、各修道会史は自会あるいはスペイン支配を正当化するというバイアスを持ちつつも、彼
らの広範な活動(フィリピンに止まらず、東南アジア大陸部、中国、日本に展開を図った)を包括
的に描こうとした点で、いまなお価値を失っていない。この授業では、17世紀に書かれた各修道
会史(サン・アグスティン、リバデネイラ、チリーノ)を横断的に読むことで、メキシコからフィ
リピンを経て極東各地に展開した各会の軌跡を追う。
[到達目標]
1、スペイン人の目から見た16世紀のアジア・太平洋史の姿を知ることができる。
2、既知の史料から新たな発見をする手法を学ぶ。
3、西洋語史料の可能性と限界性を知ることができる。
[授業計画と内容]
1回目 16世紀の各修道会の歴史を概観
2回目∼6回目 アウグスティノ会とスペイン支配の確立
7回目∼10回目 フランシスコ会、ドミニコ会、イエズス会士の到来
11回目∼13回目 各地への展開
14回目 まとめ [履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポートによる評価。レポートはこの授業で紹介する史料ないし研究にもとづいて作成してもらう。
[教科書]
使用しない
プリントを配布する。
東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
東洋史学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業で指示した参考文献を読むことで、授業内容を確認すると同時に疑問点を見つけ出し、次回の
受講に備えること。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 29
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月4
開講期
後期
准教授 中砂 明徳
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
イエズス会研究の地平
[授業の概要・目的]
イエズス会は、日本ではそのアジア布教の側面がもっぱら注目されてきたが、近世世界にグロー
バルに展開した組織として、思想、学術、芸術への影響、政治との関係等々の多様な側面において、
近年とみに注目を浴びつつある。
この授業では2000年以降に出版されたイエズス会関連の研究書(英・仏・西語)10数冊を
紹介しながら、現在のイエズス会研究の地平を確認することで、受講生各人がそこから問題を発見
していく導入剤としたい。
[到達目標]
1、イエズス会研究の潮流を知ることができる。
2、そこから近世史に関する問題点や研究テーマを見つけることができる。
[授業計画と内容]
1回目 近年の研究動向を概観
2回目∼13回目 とりあげる研究書のテーマは、次の通り。
司令塔ローマ、政治思想、キケロとProbabilism、異端審問と検閲、バロックとプロパガンダ、ス
ペイン政治と会士、会士と軍事技術、霊的実践の世界的展開、南北アメリカ布教の比較、翻訳(ケ
チュア語)、アジア巡察、日本の女性信者
14回目 まとめ
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポートで評価する。レポートはこの授業で紹介する史料や研究を参考にして作成すること。
[教科書]
使用しない
プリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業で指示した参考文献を読むことで、授業内容を確認すると同時に疑問点を見つけ出し、次回の
受講に備える。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 30
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金2
開講期
前期
准教授 高嶋 航
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
近代中国とジェンダー
[授業の概要・目的]
近代中国におけるジェンダーの問題を、日本と比較しつつ検討する。
[到達目標]
ジェンダーという視点を通して、中国と日本の近代の共通点と相違点について理解できるようにな
る。
[授業計画と内容]
1990年代以降、中国のジェンダー研究は飛躍的に進歩しつつあり、革命中心のかつての叙述を克服
しつつある。とはいえ、これらの研究はもっぱら女性史研究として展開しており、男性を焦点にし
た研究はまだほとんどなされていない。本研究では、ジェンダー史の研究状況を踏まえ、男性に比
重を置きつつ、中国史におけるジェンダーの問題を考察したい。具体的には軍隊、表象、ファッシ
ョン、身体などの問題を扱う。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
年度末のレポート。
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に指示する参考書や論文に目を通すこと。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 31
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金2
開講期
後期
准教授 高嶋 航
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
近現代中国とスポーツ
[授業の概要・目的]
近現代中国のスポーツに関する種々の問題をジェンダーの視点も交えて検討する。
[到達目標]
政治とスポーツが密接に関係しつつ展開してきた中国で、スポーツを理解することは、政治を理解
することでもある。近現代中国のスポーツを通して、近現代中国の政治に対する理解を深めること
ができる。
[授業計画と内容]
スポーツが中国に入ったのはいつか?スポーツはどのようにして中国社会に根付いたのか?北京オ
リンピック開催の意義はなにか?スポーツに関する基本的な問題を解説しつつ、その背景にも論及
したい。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
年度末のレポート。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に指示する参考書、論文に目を通しておくこと。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 32
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火3
開講期
前期
浅原 達郎
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
説文解字(字義)
[授業の概要・目的]
清代の学者による説文解字の注釈を,とくに字義に重点を置いて読みながら,古文字学の基礎とな
るべき説文解字の読み方を探る。
[到達目標]
説文解字のなかから自分なりの文字を選んで,その文字の字義について理解を深める。
[授業計画と内容]
ひたすらていねいに読むことを心がけるが,ただ,出土文字資料との関連には留意したい。説文解
字のどの文字を読むかは,受講者の希望を聞いて決める。テキストには,段玉裁『説文解字注』(
経韻楼本)を用いる。おのおの持参することが望ましいが,持ち合わせないひとは,無理に準備す
る必要はない。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
[授業外学習(予習・復習)等]
ともかく段玉裁『説文解字注』(経韻楼本)を開き,なんでもいいから文字を探し,読んでみる。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 33
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火3
開講期
後期
浅原 達郎
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
説文解字(字音)
[授業の概要・目的]
清代の学者による説文解字の注釈を,とくに字音に重点を置いて読みながら,古文字学の基礎とな
るべき説文解字の読み方を探る。
[到達目標]
説文解字のなかから自分なりの文字を選んで,その文字の字義と字音について理解を深める。
[授業計画と内容]
ひたすらていねいに読むことを心がけるが,ただ,出土文字資料との関連には留意したい。説文解
字のどの文字を読むかは,受講者の希望を聞いて決める。テキストには,段玉裁『説文解字注』(
経韻楼本)を用いる。おのおの持参することが望ましいが,持ち合わせないひとは,無理に準備す
る必要はない。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
[授業外学習(予習・復習)等]
ともかく段玉裁『説文解字注』(経韻楼本)を開き,なんでもいいから文字を探し,読んでみる。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 34
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
大谷大学 文学部 教授 浅見 直一郎
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水2
開講期
後期
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
中国史と仏教
[授業の概要・目的]
この授業のねらいは、「中国の仏教史を論じる」ことではなく、「中国史の諸問題の中で、特に仏
教が深く関与しているいくつかの問題を検討する」ことである。文学部との共通授業であるため、
これまで特に仏教史について学んだことのない3回生が受講することも想定し、基本文献の紹介か
ら始めて、従来の研究の成果を紹介し、あわせて今後の課題にも言及する。必要に応じて画像を紹
介する予定である。
[到達目標]
中国仏教史の基本文献についての知識を身につけるとともに、中国史において仏教が果たした役割
を理解し、仏教に視点を置いて東アジアの交流史・比較史を考察する能力を養う。
[授業計画と内容]
おおむね次の内容で授業を進める予定である。ただし、受講者の関心などに応じて、適宜修整する
ことがある。
1.中国仏教史の基本文献【1週】
2.仏教経典の翻訳事業【1週】
3.経録と大蔵経【3週】
4.皇帝権力と仏教・道教【3週】
5.入唐僧の遺したもの【2週】
6.中国の民俗と仏教【3週】
7.まとめ【2週】
※フィードバック方法は授業中に説明する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点(小レポート、1∼3週に1回課す)50点、期末のレポート50点。
[教科書]
教科書は使用せず、必要に応じてプリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業の進行状況によっては史料を紹介する(プリントで配布する)ので、その際は予習してくるこ
と。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 35
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
国際高等教育院 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水1
開講期
前期
岩井 茂樹
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
中国档案・文書学導論Ⅰ
[授業の概要・目的]
中国では官府の保存公文書を「案巻」などと称していた。清朝時代にはあらたに「档案」という用
語が使われるようになった。案巻や档案は史書や地方誌の編纂のさいに利用されることはあったも
のの,朝廷の内閣大庫や地方官衙の架閣庫などに保管され,公開利用などの制度はなかった。1920
年代末に内閣大庫の档案が市中に流出する事件が起こってから,あらためてその価値が認識され,
保存措置が講じられるとともに,1930年代以降,中央研究院などによる組織的な研究が開始された。
今日にいたるまで中国・台湾ですすめられた档案資料の整理・出版は,档案資料の利用におおきな
利便をもたらしている。
この講義では「案巻」「档案」の実例を提示しながら,多岐にわたる資料群の梗概を紹介するとと
もに,その釈読の訓練をおこなう。
[到達目標]
「案巻」「档案」について基礎的な知識を把握するとともに,公文書に独特の語彙や句法を理解し
て,釈読ができるようになることを到達目標とする。
[授業計画と内容]
1.内閣大庫档案の流出と档案研究の隆盛
2.戸部档の行方
3.明代の案巻資料
4.明代黄冊関係文書
5.題本と編纂・刊行された奏議
6.#30787批奏摺と軍機処档
7.清代の地方官府の档案
8.バタビアのカピタン文書
9.公文書と印璽
各テーマについて1∼2回の講義をおこなう。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
学期末にレポート試験をおこない,成績を評価する。
東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
東洋史学(特殊講義)(2)
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
[授業外学習(予習・復習)等]
資料を配付するので事前に目を通しておくこと。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 36
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
国際高等教育院 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水1
開講期
後期
岩井 茂樹
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
中国档案・文書学導論Ⅱ
[授業の概要・目的]
近年,中国・台湾では文書資料の収集と整理がおこなわれている。1950年代に収集がはじまった徽
州地方の文書についても,これまで知られていなかった資料群が発掘されるているし,契約文書を
中心とする民間文書が発見され,資料集として出版されるようになった。この講義では徽州文書や
台湾の文書などを取り上げて,その概要を紹介するとともに,その解読や利用について講述する。
[到達目標]
文書資料の類別について基本的な知識をもつともに,草書体や略字を含む文書の釈読を体得するこ
とを目標とする。
[授業計画と内容]
1.中国史研究における文書資料の利用とそのおもな成果について概述する。(第1週)
2.徽州文書の収蔵と整理の状況を紹介する。(第2週)
3.土地売買,租佃,出典,財産分割(相続)などの契約文書の実例を提示して解説を加える。(第3
∼第7週)
4.草書体や略字をふくむ文書の釈読の方法を学ぶ。(第8∼第14週)
[履修要件]
本特殊講義では史料文献の講読を伴う予定。その際には現代漢語による講読がもとめられる。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
学期末のレポート試験によって成績を評価する。
[教科書]
授業中に指示する
教材は当方で用意し配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
配布した資料にあらかじめ目を通し,釈読できない箇所など問題点を把握しておき,講義のなかで
その問題が解決されなければ質問をすること。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 37
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
地域研究統合情報センター 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水3
開講期
後期
貴志 俊彦
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
非文字資料から読む日中関係史Ⅲ
[授業の概要・目的]
東アジア域内では、歴史認識問題や領土問題を契機として、相互イメージが悪化し、さまざまな
面で緊張した局面が発生している。この種の政治的、社会的な対立が激化する一方で、各地では協
調、融和的な社会を築こうとする意識が働きつつあることも忘れてはならない。
本授業では、近100年に日本と中国との間で起こった歴史的事件、あるいは時代の画期となるト
ピックをとりあげ、それぞれの局面で登場した非文字資料がはたした役割と、その受容者の解釈を
検討することを目的とする。
日中関係を対象とした非文資料を取り上げることで、日中間の紛争を地域、世論、社会集団、個
人などから捉える視座と、それらを客観的に比較対照するメディア・リテラシーを習得する。
[到達目標]
・近100年間の日中関係の理解を深めることができる。
・日中関係史について最先端の研究の状況を知ることができる。
・PPTによるプレゼン能力が高まる。
・ヒアリング調査の方法を取得し、かつその能力を高めることができる。
[授業計画と内容]
1.授業の目的と方法
2.「日本」「中国」とは何か?
3.日中関係の捉え方についての諸説
4.[1900年代]日露戦争の影響
5.[1910年代]五四運動と対日観の変化
6.[1920年代] 対華21か条条約と日貨排斥運動
7.[1930年代] 満洲国問題と日中戦争
8.[1940年代] 太平洋戦争の終結と中華人民共和国の成立
9.[1950年代]サンフランシスコ講和条約と日華条約
10.[1960年代] LT(MT)貿易と文化大革命
11.[1970年代]日中国交正常化と日台断交
12.[1980年代]天安門事件と歴史教科書問題
13.[1990年代]日中共同宣言
14.[21世紀]現在の日中関係
15.総合討論
東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
東洋史学(特殊講義)(2)
[履修要件]
・日本語の会話に不自由でないこと。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
評価ポイントは、以下のとおり。
1.出席状況
2.非文字資料を用いた小発表(授業中)
3.授業中の議論への参加姿勢(質疑応答)
4.レポートの量と質
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
・当日の授業内容に即した情報を、インターネットなどを使って収集する。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 38
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
龍谷大学 文学部 教授 木田 知生
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月2
開講期
前期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
中国近世史史料学Ⅰ
[授業の概要・目的]
前年度に引き続き、宋代史の史料学を中心に中国近世史史料学を講じる。
近年,以前に増して史料の様相が大きく変貌している。かつての版本や教材に勝る史料版本や教
材,さらには新たな「工具書」が次々に登場し,旧来の利用範囲内に留まっていては,十分な研究
遂行が困難な時代がすでに到来しているのである。
本研究では,そうした時代状況に鑑み,旧年度に講じた史資料についても,再考すべきものは再
度取り上げで解説する。また,以前に論じていなかった史料に関しても詳述し,併せて中国内外で
進行している各種史資料のデータベース化状況にも論及する予定である。
[到達目標]
研究する時代の史資料について,その史料文献の成り立ちと内容・意義に関して,十分な知識を
有するように努め,関連する「提要」「解題」等の文献にも視野を向けること。
また,それら関連文献の閲読のために必要な漢語読解力を,古代漢語・近代漢語・現代漢語の区
別なく,十二分に養成すること。
[授業計画と内容]
1.宋代史史料文献を中心に,概説と導入を含め中国近世史領域の史料文献の解説と閲読を行う。
2.上記に関連する史料文献や「工具書」についての解説。
3.近年の史料文献の整理出版状況とデータベース化の動向に留意し,その解説を行うほか,関連
する資料文献を講読し,史料文献の現状を把握するように努める。
4.原則上,講義形式で授業を進めるものの,大部分は関連史資料の講読と分析作業が主軸となる。
5.毎回の授業内容と講読教材に関しては,あらかじめ事前に定めて指示する。
[履修要件]
文献講読の必要上,一定程度以上の漢語能力が問われることになる。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
ほぼ毎回,文献の講読を伴うので,出席点と予習状況の二点を中心に,平常点評価を行う。
[教科書]
授業中に指示する
必要な教材(プリント)は当方で準備する。
また研究に必要な参考文献は,随時,紹介する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
東洋史学(特殊講義)(2)
参考史資料・「工具書」の捜索方法に関して,随時,解説を加える。
[授業外学習(予習・復習)等]
史料文献の内容調査など,史料原書に当たって予習することが求められる。また,場合によって
は,確認のための復習を課すことも有る。
(その他(オフィスアワー等))
質問等が有る場合は,別途,時間設定を行う。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 39
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
龍谷大学 文学部 教授 木田 知生
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月2
開講期
後期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
中国近世史史料学研究Ⅱ
[授業の概要・目的]
前期に引き続き、宋代史の史料学を中心に中国近世史史料学を講じる。
近年,以前に増して史料の様相が大きく変貌している。かつての版本や教材に勝る史料版本や教
材,さらには新たな「工具書」が次々に登場し,旧来の利用範囲内に留まっていては,十分な研究
遂行が困難な時代がすでに到来しているのである。
本研究では,そうした時代状況に鑑み,旧年度に講じた史資料についても,再考すべきものは再
度取り上げで解説する。また,以前に論じていなかった史料に関しても詳述し,併せて中国内外で
進行している各種史資料のデータベース化状況にも論及する予定である。
授業の進行は,参加者の前期中の履修状況等に配慮しながら判断する。
[到達目標]
研究する時代の史資料について,その史料文献の成り立ちと内容・意義に関して,十分な知識を
有するように努め,関連する「提要」「解題」等の文献にも視野を向けること。
また,それら関連文献の閲読のために必要な漢語読解力を,古代漢語・近代漢語・現代漢語の区
別なく,十二分に養成すること。
[授業計画と内容]
1.宋代史史料文献を中心に,概説と導入を含め中国近世史領域の史料文献の解説と閲読を行う。
2.上記に関連する史料文献や「工具書」についての解説。
3.近年の史料文献の整理出版状況とデータベース化の動向に留意し,その解説を行うほか,関連
する資料文献を講読し,史料文献の現状を把握するように努める。
4.原則上,講義形式で授業を進めるものの,大部分は関連史資料の講読と分析作業が主軸となる。
5.毎回の授業内容と講読教材に関しては,あらかじめ事前に定めて指示する。
[履修要件]
文献講読の必要上,一定程度以上の漢語能力が問われることになる。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
ほぼ毎回,文献の講読を伴うので,出席点と予習状況の二点を中心に,平常点評価を行う。
東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
東洋史学(特殊講義)(2)
[教科書]
授業中に指示する
必要な教材(プリント)は当方で準備する。
また研究に必要な参考文献は,随時,紹介する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
参考史資料・「工具書」の捜索方法に関して,随時,解説を加える。
[授業外学習(予習・復習)等]
史料文献の内容調査など,史料原書に当たって予習することが求められる。また,場合によって
は,確認のための復習を課すことも有る。
(その他(オフィスアワー等))
質問等が有る場合は,別途,時間設定を行う。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 40
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
富山大学 人文学部 教授 澁谷 由里
職名・氏名
授業
使用
開講年度・ 2015・
開講期
前期集中 曜時限 集中講義 形態 特殊講義 言語 日本語
中国の兵士と軍隊
[授業の概要・目的]
中国では特に近世以降、「まっとうな人は兵にならない」ということわざが生まれたほど兵士に
なることが忌避された。脱走兵が匪賊になり、匪賊から兵を募集することも日常的であったため、
兵士の略奪暴行はやむをえないものとして放置された。このように兵士が蔑視され、軍規が低い状
態はなぜ出現したのか。この問題をどのように解決して「近代」の軍隊が生まれてくるのか(ある
いは生まれなかったのか)。日中戦争で日本軍が戦った「中国軍」とはどのようなものだったのか。
また、現在の人民解放軍が登場する歴史的背景を深くほりさげて考える。
[到達目標]
1、中国軍事史の要点を理解する。
2、人民解放軍の歴史的背景を理解する。
3、中国における兵士の社会的地位の変遷と、日本との相違点を理解する。
[授業計画と内容]
1ガイダンス
2古代の兵制
3魏晋南北朝時代における変化
4唐代の節度使
5北宋と遼、南宋と金
6モンゴルがもたらしたもの
7明代の衛所制
8清代の八旗制
9太平天国の衝撃
10「近代軍」への試行錯誤
11中華民国時代における「軍閥」割拠
12国民党の軍隊
13共産党の軍隊
14人民解放軍を考える
[履修要件]
前期・後期ともに履修することが望ましい。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
5回目および9回目に相当するところで確認テストを行い、最終回終了後にもコメンタリーペーパ
ーを課して、その総合点によって評価する。
[教科書]
使用しない
東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
東洋史学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
中国史の概略は理解しているものとして授業を進める。専攻以外の学生は、概説書その他でよく
予習しておくこと。履修者は、年表・中国の地図・概説書などを授業に持参してもよい。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 41
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人間・環境学研究科 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木2
開講期
前期
辻 正博
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
中国中世史料論
[授業の概要・目的]
中国中世史(魏晋南北朝隋唐史)の史料には、その前後の時代とは異なる特徴がある。この講義
では、各種史料の成立事情と特徴、利用に際しての注意点などについて解説を加える。
[到達目標]
中国中世史に関する各種史料について、基本的な知識を獲得するとともに、各史料の特徴とその
限界について理解を深める。
[授業計画と内容]
以下のテーマについて、2∼3週を目途に講義を進める。
なお、初回授業(ガイダンス)時に、学期の授業計画および講義で必要される諸事項について説明
を行うので、必ず出席すること。
1.正史
2.通史、特に『資治通鑑』について
3.会要
4.類書
5.石刻史料
6.敦煌・トルファン出土資料
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
期末レポートの成績により成績評価を行います。よく工夫のなされているレポート・独自の観点を
提示したレポートに対して、高い評価を与えます。「剽窃」については、「試験における不正行為」
と見なし、厳正に対処します。
[教科書]
使用しない
東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
東洋史学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
島田虔次ほか編 『アジア歴史研究入門1、3』(同朋舎、1983年)
山根幸夫編 『中国史研究入門(上)〔増補改訂版〕』(山川出版社、1991年)
礪波護ほか編 『中国歴史研究入門』(名古屋大学出版会、2006年)
[授業外学習(予習・復習)等]
下記の「参考書情報」に掲げる参考文献を随時閲読し、予習復習に努めること。
(その他(オフィスアワー等))
オフィス・アワーについては、特に曜日・時間を定めていません。授業時以外に直接話をしたい学
生は、
[email protected]
に連絡して日時を調整すること。(学生番号、氏名を明記してメールしてください。)
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 42
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人間・環境学研究科 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木2
開講期
後期
辻 正博
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
唐宋時代の法典編纂
[授業の概要・目的]
中国では古くから幾多の法典が編纂されてきた。なかでも唐の律令は日本古代の律令制にも大き
な影響を与えた。この講義では、唐律・唐令をはじめとする唐代の法典について解説を加える。ま
た、いわゆる「唐宋変革期」における法制の変化について、法典編纂史を通じて考察を加えたいと
思う。
[到達目標]
唐代の法典についての基本的な知識を獲得する。唐宋変革期における中国社会の変化について、
法制史の観点から理解を深める。
[授業計画と内容]
以下のテーマについて、2∼3週を目途に講義を進める。
なお、初回授業(ガイダンス)時に、学期の授業計画および講義で必要される諸事項について説明
を行うので、必ず出席すること。
1.唐律
2.唐令
3.格と式
4.唐後半期の法典編纂
5.五代∼宋における法典編纂
6.法典編纂史から見た唐宋変革
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
期末レポートの成績により成績評価を行います。よく工夫のなされているレポート・独自の観点を
提示したレポートに対して、高い評価を与えます。「剽窃」については、「試験における不正行為」
と見なし、厳正に対処します。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
滋賀秀三 『中国法制史論集 法典と刑罰』(創文社、2003年)
梅原 郁 『宋代司法制度研究』(創文社、2006年)
仁井田 陞 『唐令拾遺』(東方文化学院、1933年)
東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
東洋史学(特殊講義)(2)
(関連URL)
http://db.history.go.kr/(韓国・国史編纂委員会)
[授業外学習(予習・復習)等]
下記の「参考書情報」に掲げる参考文献を随時閲読して、予習復習に努めること。
(その他(オフィスアワー等))
オフィス・アワーについては、特に曜日・時間を定めていません。授業時以外に直接話をしたい学
生は、
[email protected]
に連絡して日時を調整すること。(学生番号、氏名を明記してメールしてください。)
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 43
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金5
開講期
前期
冨谷 至
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
唐律疏議
[授業の概要・目的]
唐の律(刑法)の注釈である唐律疏議を精読する。
[到達目標]
律文の正確な理解を目指す。
[授業計画と内容]
唐律疏議を前年度に引き続き、担当を決めて、訳文・注釈を作成し、発表する。
[履修要件]
中国古典文(漢文)の基礎的な読解能力(学部専門課程の講読授業履修程度)を身につけているこ
とが望ましい。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
なし
(その他(オフィスアワー等))
配布プリントは事前に予習しておくこと。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 44
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金5
開講期
後期
唐律疏議
[授業の概要・目的]
前期と同じ
[到達目標]
前期と同じ
[授業計画と内容]
前期と同じ
[履修要件]
前期、後期と通年で受講すること。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
なし
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
冨谷 至
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
歴史文化学 45
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人間・環境学研究科 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金1
開講期
前期
松浦 茂
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
ネルチンスク条約に関する研究
[授業の概要・目的]
1689年にロシアと清の両国が締結したネルチンスク条約は、中国がヨーロッパの国家と結んだ最
初の条約であった。ところがそれにはいくつかの問題点があったことも事実である。本年度の講義
では、交渉経過とともにその問題点について説明し、ネルチンスク条約の意義について考える。
[到達目標]
ネルチンスク条約の内容とともに、それが後の歴史に及ぼした問題点を理解する。
[授業計画と内容]
1726・1727年のロシアと清朝の交渉とその問題点
第1∼7週 ネルチンスク講和会議の経過
第8∼11週 国境に関する問題点
第12∼14週 自由貿易に関する問題点
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポートにより評価する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業の前には簡単に予習をしておく。授業後は参考文献を読んで、授業の内容を理解することに
努める。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 46
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人間・環境学研究科 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金1
開講期
後期
松浦 茂
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
キャフタ条約に関する研究
[授業の概要・目的]
1727年にロシアと清が締結したキャフタ条約は、その後100年以上にわたって両国の関係を安定
させ、東アジアの平和に貢献した。本年度の講義では、両国の交渉とともにロシアが清をいかにみ
ていたかを説明し、キャフタ条約の意義について考える。
[到達目標]
キャフタ条約の内容とともに、それが東アジアの平和に貢献したことを理解する。
[授業計画と内容]
以下のテーマについて講義を行なう。
第1∼6週 北京会議の経過
第7∼10週 ブーラ会議の経過
第11∼14週 その後のロ清関係
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポートにより評価をする。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業の前に予習をかんたんにしておく。授業後は参考文献をよんで、授業の内容を理解すること
に努める。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 47
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水2
開講期
前期
水野 直樹
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
日中戦争・アジア太平洋戦争期の朝鮮社会
[授業の概要・目的]
朝鮮近代史の中でも、戦時期は朝鮮社会の変化が大きかった時期である。日本は戦争遂行のために
植民地朝鮮を総動員体制に組み込み、「皇民化政策」を進めた。志願兵制度・徴兵制度をはじめ、
日本語常用、「皇国臣民ノ誓詞」朗誦、神社参拝、労務動員、「従軍慰安婦」動員などがよく知ら
れているが、 社会・文化の様々な面でも大きな変化が見られた。これらの諸問題を考察することに
よって、現在の歴史認識問題を考える糸口とする。
[到達目標]
さまざまに議論されている植民地支配の諸問題、とりわけ戦時期の支配政策について考察するうえ
で基礎的な資料を理解し読み解く知識、能力を養う。
[授業計画と内容]
各週の授業では、上記のような問題を1つずつ取り上げて講義するとともに、受講者にも調査・発
表を課すこととする。取り上げるテーマは、初回の授業で説明する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポート(50%)および平常点(50%)
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
取り上げるテーマに沿って事前に文献・資料調査をすること。発表の際には、調査にもとづいて配
布資料を作成すること。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 48
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 村上 衛
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木2
開講期
前期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
仲介者のつくる歴史 伝統中国
[授業の概要・目的]
グローバル化が進展する現在、ビジネスの世界で仲介者の果たす役割はますます大きくなっている。
例えば、企業がある地域に進出する場合、現地の言語・事情に通じ、信頼のおける有能な仲介者を
確保しなければ、その事業は失敗に終わるであろう。本講義は、こうした仲介者の意義について、
伝統中国(主として19世紀中葉まで)における事例を中心に、中国経済の歴史的展開をふまえつつ
考察してみたい。
[到達目標]
前近代における中国経済の展開を把握したうえで、伝統中国における仲介者の役割について理解す
る。
[授業計画と内容]
1.ガイダンス
2.古代中国経済と商業
3.隋唐帝国経済と商業
4.宋代商業の発展と仲介者
5.モンゴル時代のユーラシア商業
6.明代経済の展開と牙行
7.明代中期の商業の発展と仲介者
8.明代後期の商業の発展と仲介者
9.東アジア海域交流と仲介者
10.倭寇的状況と仲介地(1)
11.倭寇的状況と仲介地(2)
12.明清交替期の海域世界と仲介者
13.清代海上貿易の展開と仲介者
14.まとめ
[履修要件]
前期・後期ともに履修することが望ましい。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点評価:毎回行われる小テストによって評価する。
東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
東洋史学(特殊講義)(2)
[教科書]
授業中に指示する
毎回レジュメを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
参考文献などを適宜読んで復習を行う。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 49
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 村上 衛
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木2
開講期
後期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
仲介者のつくる歴史 近現代中国
[授業の概要・目的]
グローバル化が進展する現在、ビジネスの世界で仲介者の果たす役割はますます大きくなっている。
例えば、企業がある地域に進出する場合、現地の言語・事情に通じ、信頼のおける有能な仲介者を
確保しなければ、その事業は失敗に終わるであろう。本講義はこうした仲介者の意義について、近
現代中国(19世紀中葉∼20世紀中葉)の事例を中心に、中国経済の変容をふまえつつ考察する。同
時に世界の他地域の仲介者や現在の仲介者と比較してみたい。
[到達目標]
近現代における仲介者の役割を把握したうえで、前近代や他地域の仲介者と比較してその特徴を
理解する。
[授業計画と内容]
1.ガイダンス
2.海域近代のはじまりと仲介者
3.開港場貿易:外国人商人と買弁
4.苦力貿易と客頭
5.開港場貿易の発展と行桟
6.外国籍華人と在華外国領事の役割(1)
7.外国籍華人と在華外国領事の役割(2)
8.工業化と日系企業のあり方:日系商社、在華紡
9.前近代東南アジア海域の仲介者
10.前近代インド洋世界の仲介者
11.前近代地中海世界の仲介者
12.現代の多国籍企業と仲介者
13.現代中国の仲介の場:香港・「経済特区」
14.まとめ
[履修要件]
前期・後期ともに履修することが望ましい。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点評価:毎回行われる小テストによって評価する。
東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
東洋史学(特殊講義)(2)
[教科書]
使用しない
毎回レジュメを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
参考文献などを適宜読んで復習を行う。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 50
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 矢木 毅
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木1
開講期
前期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
朝鮮史詳説(中世篇1)
[授業の概要・目的]
朝鮮半島に成立した高麗国(918∼1392)の歴史を概観し、政治・社会の特質について考察する。
漢文史料の読解能力を高めるとともに、東アジア世界(特に中国)との連関のなかで朝鮮史への理
解を深めることを目的とする。
[到達目標]
基本史料(漢文)を読解して平易な現代日本文で説明する能力を養う。また、その史料の背景とな
る政治や社会の状況を理解し、その時代相を現代社会との対比において説明する能力を養う。
[授業計画と内容]
第1講 高麗時代史とその史料
第2講 後三国の動乱
第3、4講 高麗の建国
第5、6講 豪族勢力と王権
第7、8講 高麗と契丹
第9、10講 門閥貴族社会の形勢
第11、12講 靖康の変と高麗
第13、14講 門閥貴族社会の動揺
[履修要件]
中国古典文(漢文)の基礎的な読解能力(学部専門課程の講読授業履修程度)を身につけているこ
とが望ましい。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
成績評価は平常点によって行う。平常点は出席状況、参加態度、および授業時の質疑応答等によっ
て総合的に評価する。
[教科書]
講読史料、レジュメ等のプリントを事前に配布する(一週間前の授業時に配布)。
東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
東洋史学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
瀬野馬熊 『朝鮮史体系――中世史』(原書房)
田中俊明 『朝鮮の歴史』(昭和堂)ISBN:9784812208144
矢木毅 『高麗官僚制度研究』(京都大学学術出版会)ISBN:9784876985302
(関連URL)
http://db.history.go.kr/(韓国史データベース(韓国・国史編纂委員会))
[授業外学習(予習・復習)等]
配布プリントを事前に予習しておくこと。特に漢文史料を訓読できるようにしておくこと。
(その他(オフィスアワー等))
講義を基本とするが、講読・演習の要素を加味する。受講生諸君の積極的な取り組みを期待する。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 51
授業科目名 東洋史学(特殊講義)
<英訳>
Oriental History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 矢木 毅
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木1
開講期
後期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
朝鮮史詳説(中世篇2)
[授業の概要・目的]
朝鮮半島に成立した高麗国(918∼1392)の歴史を概観し、政治・社会の特質について考察する。
漢文史料の読解能力を高めるとともに、東アジア世界(特に中国)との連関のなかで朝鮮史への理
解を深めることを目的とする。
[到達目標]
基本史料(漢文)を読解して平易な現代日本文で説明する能力を養う。また、その史料の背景とな
る政治や社会の状況を理解し、その時代相を現代社会との対比において説明する能力を養う。
[授業計画と内容]
第1講 高麗史の時代区分
第2講 武臣政権の成立
第3、4講 武臣政権と王権
第5、6講 モンゴル軍の侵攻
第7、8講 武臣政権の崩壊
第9、10講 元寇の背景
第11、12講 事元期の王権
第13、14講 元明の交替と高麗
[履修要件]
中国古典文(漢文)の基礎的な読解能力(学部専門課程の講読授業履修程度)を身につけているこ
とが望ましい。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
成績評価は平常点によって行う。平常点は出席状況、参加態度、および授業時の質疑応答等によっ
て総合的に評価する。
[教科書]
講読史料、レジュメ等のプリントを事前に配布する(一週間前の授業時に配布)。
東洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
東洋史学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
瀬野馬熊 『朝鮮史体系――中世史』(原書房)
姜在彦 『歴史物語 朝鮮半島』(朝日新聞社)ISBN:9784022599063
矢木毅 『高麗官僚制度研究』(京都大学学術出版会)ISBN:9784876985302
(関連URL)
http://db.history.go.kr/(韓国史データベース(韓国・国史編纂委員会))
[授業外学習(予習・復習)等]
配布プリントを事前に予習しておくこと。特に漢文史料を訓読できるようにしておくこと。
(その他(オフィスアワー等))
講義を基本とするが、講読・演習の要素を加味する。受講生諸君の積極的な取り組みを期待する。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 52
授業科目名 東洋史学(演習I)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月3
開講期
前期
教授
授業
形態 演習
杉山 正明
使用
言語 日本語
アジア諸地域における碑刻・刻文の歴史文献学的研究
[授業の概要・目的]
アジア諸地域では、古代イラン・インド、漢代以後の中国などにおいて磨崖刻文や王柱・碑碣類が
出現し、以後は中央ユーラシアや韓半島・日本でも見られる。研究室所蔵の拓本も含め、広く利用
・解読をめざす。
[到達目標]
碑刻・刻文についての基本的知識を習得し、読解のための基礎作りをする。
[授業計画と内容]
以下の各テーマのもとに、それぞれ1∼3週の割合で、演習方式を採りつつ進める。①石に文を刻
すという行為の意味とその発生。②ヨーロッパを含めた碑刻・刻文・墓誌などの多様な展開と各地
域・各時代の特性。③東洋史学所蔵拓本の紹介・把握と実際の扱い方や利用・保存。④関係する内
外各機関とその所蔵拓本ないし拓影、および厖大な石刻目録類や石刻書研究史。⑤中華地域におけ
る漢文でしるされた碑碣の類別と展開、とくに神道碑・墓誌銘などの違いや文集。⑥代表的な漢文
碑刻のうち、未解読ないし検討不十分のものについての解読・討論。⑦チンギス・カン碑石をはじ
め、モンゴル語および蒙漢合刻・複数語合刻碑の読解と習熟。⑧いわゆるモンゴル命令文とその碑
刻について。⑨ペルシア語・シリア語・パスパ字碑刻の検討。
[履修要件]
未修の言語があるからといって、怖れる必要はありません。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点とその時々のレポート
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業で提示した碑刻・刻文を自分の力で読解してもらいたい。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 53
授業科目名 東洋史学(演習I)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月3
開講期
後期
教授
授業
形態 演習
杉山 正明
使用
言語 日本語
アジア諸地域における碑刻・刻文の歴史文献学的研究
[授業の概要・目的]
アジア諸地域では、古代イラン・インド、漢代以後の中国などにおいて磨崖刻文や王柱・碑碣類が
出現し、以後は中央ユーラシアや韓半島・日本でも見られる。研究室所蔵の拓本も含め、広く利用
・解読をめざす。
[到達目標]
碑刻・刻文についての基本的知識を習得し、読解のための基礎作りをする。
[授業計画と内容]
以下の各テーマのもとに、それぞれ1∼3週の割合で、演習方式を採りつつ進める。①石に文を刻
すという行為の意味とその発生。②ヨーロッパを含めた碑刻・刻文・墓誌などの多様な展開と各地
域・各時代の特性。③東洋史学所蔵拓本の紹介・把握と実際の扱い方や利用・保存。④関係する内
外各機関とその所蔵拓本ないし拓影、および厖大な石刻目録類や石刻書研究史。⑤中華地域におけ
る漢文でしるされた碑碣の類別と展開、とくに神道碑・墓誌銘などの違いや文集。⑥代表的な漢文
碑刻のうち、未解読ないし検討不十分のものについての解読・討論。⑦チンギス・カン碑石をはじ
め、モンゴル語および蒙漢合刻・複数語合刻碑の読解と習熟。⑧いわゆるモンゴル命令文とその碑
刻について。⑨ペルシア語・シリア語・パスパ字碑刻の検討。
[履修要件]
未修の言語があるからといって、怖れる必要はありません。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点とその時々のレポート
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業で提示した碑刻・刻文を自分の力で読解してもらいたい。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 54
授業科目名 東洋史学(演習II)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火2
開講期
前期
教授
授業
形態 演習
吉本 道雅
使用
言語 日本語
『春秋左伝正義』
[授業の概要・目的]
十三経注疏の一つである『春秋左伝正義』を精読する。
[到達目標]
漢文資料を文法的に正確に読解する能力を身につけるとともに、経学(中国古典注釈学)の基礎的
な方法論・春秋時代史の研究資料としての活用法を理解する。
[授業計画と内容]
昨年度の続き。魯の年代記の形式を採る『春秋』と、その注釈書の形式を採る『左伝』は春秋時代
を研究するための基本的な資料である。『春秋』『左伝』の成立過程については今なお活発な議論
が進行中である。『左伝』には、西晋・杜預の『春秋経伝集解』、唐・孔頴達の『正義』が附され
ている。本演習では『正義』を精読することで、漢文を文法的に正確に読解する能力を養うととも
に、『正義』の引用する唐代以前の諸文献を調査し、また『正義』の論理構成に習熟することによ
って、経学の基本的な方法論を理解する。また、先秦期の文献・出土資料を全面的に参照すること
によって、『春秋』『左伝』の成立過程についても考察し、先秦史研究の資料学的素養を身につけ
る。
第1回∼第15回 『春秋左伝正義』の輪読
*フィードバック方法は授業中に説明する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点。
[教科書]
講義資料は担当者が準備する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
発表の有無に関わらず、2葉程度は予習しておくことが必須である。文法的な読解とともに、引用
文献(出典)の調査が不可欠である。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 55
授業科目名 東洋史学(演習Ⅱ)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火2
開講期
後期
教授
授業
形態 演習
吉本 道雅
使用
言語 日本語
『春秋左伝正義』
[授業の概要・目的]
十三経注疏の一つである『春秋左伝正義』を精読する。
[到達目標]
漢文資料を文法的に正確に読解する能力を身につけるとともに、経学(中国古典注釈学)の基礎的
な方法論・春秋時代史の研究資料としての活用法を理解する。
[授業計画と内容]
前期の続き。魯の年代記の形式を採る『春秋』と、その注釈書の形式を採る『左伝』は春秋時代を
研究するための基本的な資料である。『春秋』『左伝』の成立過程については今なお活発な議論が
進行中である。『左伝』には、西晋・杜預の『春秋経伝集解』、唐・孔頴達の『正義』が附されて
いる。本演習では『正義』を精読することで、漢文を文法的に正確に読解する能力を養うとともに、
『正義』の引用する唐代以前の諸文献を調査し、また『正義』の論理構成に習熟することによって、
経学の基本的な方法論を理解する。また、先秦期の文献・出土資料を全面的に参照することによっ
て、『春秋』『左伝』の成立過程についても考察し、先秦史研究の資料学的素養を身につける。
第1回∼第15回 『春秋左傳正義』の輪読
*フィードバック方法は授業中に説明する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点。
[教科書]
講義資料は担当者が準備する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
発表の有無に関わらず、2葉程度は予習しておくことが必須である。文法的な読解とともに、引用
文献(出典)の調査が不可欠である。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 56
授業科目名 東洋史学(演習III)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火5
開講期
前期
准教授 中砂 明徳
授業
形態 演習
使用
言語 日本語
人物論を読む
[授業の概要・目的]
明代後期に福建の建陽で出版された『古今人物論』のうち、戦国時代に活躍した伍子胥・豫譲・
四公子に関する評論を読む。『史記』の中でも光彩を放ち、現在でもある程度は知られている彼ら
が中国近世にどのように評価されていたのか、現在の評価と一致するのかしないのかについて見て
ゆく。
[到達目標]
1、中国人の人物評価の型を知ることで、その思考パターンをつかむ手蔓ができる。
2、明人のひねくれた文章を読むことで、他の時代の文章との比較ができるようになる。
[授業計画と内容]
1回 『古今人物論』のテキストの性格、歴史評論と科挙の関係について説明する。
2∼8回 伍子胥
9∼11回 豫譲
12∼14回 四公子とその門客
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
通常点により評価する。
[教科書]
プリントをコピーして配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
出典探しはもちろんのこと、出てくる固有名詞についてはきちんと調査しておくこと。予習時間と
労力については、現時点での読解力に応じて変わってくるはずだが、いずれにせよ、学部生の範と
なることを目指してほしい。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 57
授業科目名 東洋史学(演習Ⅲ)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火5
開講期
後期
准教授 中砂 明徳
授業
形態 演習
使用
言語 日本語
清初の公文書を読む
[授業の概要・目的]
南京政府の中央研究院が1930∼31年に刊行した『明清史料』甲編の中から清朝順治年間の文書を
読み、中国制圧の過程を清朝サイドから見てゆく。明末清初の動乱に関する歴史記述とそれを承け
た研究は、「敗者」の側に片寄りすぎている。また、本史料集はよく知られているものではあるが、
断片的かつ一見無味乾燥な文書群が歴史叙述に十分に生かされているとは言い難い。あらためてこ
の史料集を読むことで、勝者の視点から冷静に地方支配確立の過程をたどりたい。
[到達目標]
1、档案の読み方に習熟できる。
2、清朝初年の歴史過程について、理解が得られる。
[授業計画と内容]
1回 内閣大庫档案の説明
2∼4回 順治元年の文書
5∼8回 順治二年の文書
9∼12回 順治三年の文書
13∼14回 順治四年の文書
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点で評価する。
[教科書]
プリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
文書1点ずつは短いものが多く、おおよそ1人毎時間各1本を読んでもらうつもりである。前週に
は当番を決めるので、最低限自分の担当部分については、日本語訳を作成しておくこと。さらに、
学部生担当の部分についても予習をしておき、助け舟が出せるようにしておくこと。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 58
授業科目名 東洋史学(演習IV)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火3
開講期
前期
准教授 高嶋 航
授業
形態 演習
使用
言語 日本語
雑誌『新青年』を読む
[授業の概要・目的]
近代中国を代表する雑誌である『新青年』を読む。
[到達目標]
五四時期は近代的文体が確立する時期である。『新青年』の閲読を通じて、過渡期の文体に慣れる
ことが第一の目標である。『新青年』は五四時期の思潮をリードした雑誌であり、当時の最先端の
思潮を理解することが第二の目標である。
[授業計画と内容]
精読と多読を併用する。大学院生には毎回『新青年』から文章一篇を選んでその趣旨や関連事項を
説明してもらい、質疑に応えてもらう。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点。
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
毎回、文章一篇を読み、その内容と関連事項についてまとめること。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 59
授業科目名 東洋史学(演習IV)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火3
開講期
後期
准教授 高嶋 航
授業
形態 演習
使用
言語 日本語
雑誌『新青年』を読む
[授業の概要・目的]
近代中国を代表する雑誌である『新青年』を読む。
[到達目標]
五四時期は近代的文体が確立する時期である。『新青年』の閲読を通じて、過渡期の文体に慣れる
ことが第一の目標である。『新青年』は五四時期の思潮をリードした雑誌であり、当時の最先端の
思潮を理解することが第二の目標である。
[授業計画と内容]
精読と多読を併用する。大学院生には毎回『新青年』から文章一篇を選んでその趣旨や関連事項を
説明してもらい、質疑に応えてもらう。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
毎回、文章一篇を読み、その内容と関連事項についてまとめること。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 60
授業科目名 東洋史学(演習)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月2
開講期
前期
授業
形態 演習
石川 禎浩
使用
言語 日本語
中国現代史演習
[授業の概要・目的]
中国現代史にかんして現代中国語で書かれた文献・資料をいくつか選んで精読し、併せてそれら
史料の成り立ちや編纂経緯についての理解を深める。
[到達目標]
歴史学に欠かせない資料読解の水準を高め、中国語文献にもとづいて議論をする能力を身につけ
る。
[授業計画と内容]
各回の授業において、中国現代史にかんするさまざまな中国語文献を日本語訳しながら精読し、記
述されている内容が裏付けられるかどうか、他の資料を発掘・対照しながら精査していく。それぞ
れの文献の読了後には、当該文献に関連する歴史事象をとりあげ、報告・討論を行う。講読する文
献については、授業初回に受講生の顔ぶれや中国語習熟程度を勘案して決める。
[履修要件]
現代中国語で書かれた文献を教材とするので、中国語の基礎を有する必要がある。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点と期末レポートの総合評価
[教科書]
授業中に指示する
テキストは授業で配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業前には入念な予習が必要である。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 61
授業科目名 東洋史学(演習)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月2
開講期
後期
授業
形態 演習
石川 禎浩
使用
言語 日本語
中国現代史演習
[授業の概要・目的]
中国現代史にかんして現代中国語で書かれた文献・資料をいくつか選んで精読し、併せてそれら
史料の成り立ちや編纂経緯についての理解を深める。
[到達目標]
歴史学に欠かせない資料読解の水準を高め、中国語文献にもとづいて議論をする能力を身につけ
る。
[授業計画と内容]
各回の授業において、中国現代史にかんするさまざまな中国語文献を日本語訳しながら精読し、
記述されている内容が裏付けられるかどうか、他の資料を発掘・対照しながら精査していく。それ
ぞれの文献の読了後には、当該文献に関連する歴史事象をとりあげ、報告・討論を行う。講読する
文献については、授業初回に受講生の顔ぶれや中国語習熟程度を勘案して決める。
[履修要件]
現代中国語で書かれた文献を教材とするので、中国語の基礎を有する必要がある。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点と期末レポートの総合評価
[教科書]
授業中に指示する
テキストは授業で配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業前には入念な予習が必要である。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 62
授業科目名 東洋史学(演習)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水2
開講期
後期
授業
形態 演習
水野 直樹
使用
言語 日本語
朝鮮近現代史に関する文献講読
[授業の概要・目的]
朝鮮近現代史に関する朝鮮語文献の読解に慣れるために、朝鮮語の論文や新聞記事を選んで読み進
める。
[到達目標]
朝鮮近現代史を研究するうえで必要な朝鮮語文献を読解する力を養う。特に現代韓国での綴りと異
なる文章にも慣れるようにする。
[授業計画と内容]
(1)朝鮮近現代史に関する朝鮮語の論文を輪読形式で読む。論文は未定。受講者の関心に応じて
選ぶ。第1-6週をこれにあてる。
(2)受講者全員が関心に応じて、朝鮮語新聞の記事を選び、それを翻訳するとともに、その歴史
的背景や関連事項について発表する。第7-14週をこれにあてる。
[履修要件]
朝鮮語初級程度を終えていること
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポート(40%)および平常点(60%)
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
選んだテキスト、記事を事前に翻訳してくること。また、関わりのあることがらやその歴史的背景
について調べること。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 63
授業科目名 東洋史学(演習)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水4
開講期
前期
教授
授業
形態 演習
杉山 正明
使用
言語 日本語
『元典章』の精読と関連する諸文献
[授業の概要・目的]
モンゴル帝国治下の中華地域にかかわる法制・布告・判例集として名高い『元典章』については、
日本・中国などで各種の試みがなされているが、この授業ではひたすらに同書を精読し、事実の鮮
明化をはかる。
[到達目標]
『元典章』の難解な文章を読みこなすことができるようになる。
[授業計画と内容]
『元典章』に盛り込まれている内容は、その事項や判例ごとに多様であり、モンゴル治下に包摂さ
れるまでの中華各領域での前史や慣行・あり方によって状況はまちまちとならざるをえない。くわ
えて、モンゴル国家としての分封・分領体制が基本にあり、それぞれの分領所有王侯の立場によっ
ても、事態はさまざまに変転する。華北と江南のみならず、江淮・陝甘・四川雲南・嶺南・遼東と
いった地域ユニットごとにも事情は複雑に錯綜し、その時々の権力構造を十分に把握していないと、
益々理解は困難になる。文字の表面だけを追うのは、きわめて危険である。この授業では、そうし
たさまざまな要件を踏まえ、さらに同じモンゴル帝国治下のフレグ・ウルスにおける類似の書であ
るDastur al-Katibの諸写本も参照しながら徹底精読する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
モンゴル語を学習するとともに、モンゴル時代史について幅広い知識を身に付けること。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 64
授業科目名 東洋史学(演習)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水4
開講期
後期
教授
授業
形態 演習
杉山 正明
使用
言語 日本語
『元典章』の精読と関連する諸文献
[授業の概要・目的]
モンゴル帝国治下の中華地域にかかわる法制・布告・判例集として名高い『元典章』については、
日本・中国などで各種の試みがなされているが、この授業ではひたすらに同書を精読し、事実の鮮
明化をはかる。
[到達目標]
『元典章』の難解な文章を読みこなすことができるようになる。
[授業計画と内容]
『元典章』に盛り込まれている内容は、その事項や判例ごとに多様であり、モンゴル治下に包摂さ
れるまでの中華各領域での前史や慣行・あり方によって状況はまちまちとならざるをえない。くわ
えて、モンゴル国家としての分封・分領体制が基本にあり、それぞれの分領所有王侯の立場によっ
ても、事態はさまざまに変転する。華北と江南のみならず、江淮・陝甘・四川雲南・嶺南・遼東と
いった地域ユニットごとにも事情は複雑に錯綜し、その時々の権力構造を十分に把握していないと、
益々理解は困難になる。文字の表面だけを追うのは、きわめて危険である。この授業では、そうし
たさまざまな要件を踏まえ、さらに同じモンゴル帝国治下のフレグ・ウルスにおける類似の書であ
るDastur al-Katibの諸写本も参照しながら徹底精読する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
モンゴル語を学習するとともに、モンゴル時代史について幅広い知識を身に付けること。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 65
授業科目名 東洋史学(演習)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火4
開講期
前期
教授
授業
形態 演習
吉本 道雅
使用
言語 日本語
中国古代史史料学
[授業の概要・目的]
楊寛『戦国史料編年輯證』を輪読し、関連史料・研究を批判的に検討する。
[到達目標]
中国古代史研究に関わる文献・出土文字資料・考古学的資料の運用能力を向上させる。
[授業計画と内容]
昨年度の続き。従来の戦国史(453-221BC)研究は、戦国後期の秦史に偏しており、戦国前・中期
や六国については、資料の絶対量の乏しさに加えて、『史記』紀年の混乱が、歴史的推移の時系列
的把握を困難にしてきた。1990年代以降の戦国楚簡の出現は、とりわけ思想史的研究を活発化させ
ているが、かえって文献に対する研究の立ち後れを露呈させている。本演習では、楊寛『戦国史料
編年輯證』(上海人民出版社、2001/台湾商務印書館、2002)を輪読し、関連史料・研究を批判的
に検討することによって、中国古代史研究に関わる文献・出土文字資料・考古学的資料の運用能力
を向上させる。
第1回∼第15回 『戦国史料編年輯証』の輪読
*フィードバック方法は授業中に説明する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点。
[教科書]
講義資料は担当者が準備する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
発表の有無に関わらず、5頁程度は予習しておくことが必須である。文法的な読解とともに、引用
文献(出典)の調査が不可欠である。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 66
授業科目名 東洋史学(演習)
<英訳>
Oriental History (Seminars)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火4
開講期
後期
教授
授業
形態 演習
吉本 道雅
使用
言語 日本語
中国古代史史料学
[授業の概要・目的]
楊寛『戦国史料編年輯證』を輪読し、関連史料・研究を批判的に検討する。
[到達目標]
中国古代史研究に関わる文献・出土文字資料・考古学的資料の運用能力を向上させる。
[授業計画と内容]
前期の続き。従来の戦国史(453-221BC)研究は、戦国後期の秦史に偏しており、戦国前・中期や
六国については、資料の絶対量の乏しさに加えて、『史記』紀年の混乱が、歴史的推移の時系列的
把握を困難にしてきた。1990年代以降の戦国楚簡の出現は、とりわけ思想史的研究を活発化させて
いるが、かえって文献に対する研究の立ち後れを露呈させている。本演習では、楊寛『戦国史料編
年輯證』(上海人民出版社、2001/台湾商務印書館、2002)を輪読し、関連史料・研究を批判的に
検討することによって、中国古代史研究に関わる文献・出土文字資料・考古学的資料の運用能力を
向上させる。
第1回∼第15回 『戦国史料編年輯証』の輪読
*フィードバック方法は授業中に説明する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点。
[教科書]
講義資料は担当者が準備する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
発表の有無に関わらず、5頁程度は予習しておくことが必須である。文法的な読解とともに、引用
文献(出典)の調査が不可欠である。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 67
授業科目名 西南アジア史学(特殊講義)
<英訳>
West Asian History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火4
開講期
後期
准教授 久保 一之
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
前近代中央アジア・イラン史研究の史料と課題
[授業の概要・目的]
前近代中央アジア・イラン史の研究に関わる史料および史料研究の成果を取り上げて考察・解説し、
今後の課題を展望する。当該地域やその隣接地域の歴史研究において、史料を柔軟に扱う姿勢を学
び、多様な研究成果の可能性を実感することを目的としている。
[到達目標]
前近代中央アジア・イラン史の研究に関わる多様な史料の存在、先行研究、および今後の研究発展
の可能性を知ることができる。多様な史料の形態や特徴に馴染み、自身の研究に生かせるようにな
る。
[授業計画と内容]
前近代中央アジア・イラン史の研究に関わる史料と、それを対象とする研究成果について、以下の
テーマで考察・解説する。
(1)歴史書執筆の背景と内容
(2)文学テキストと文化史
(3)任命書と行政機構
(4)ワクフ文書から得られる情報
(5)古銭学的成果の利用価値
それぞれ2∼4回を予定している。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
出席状況(30点)とレポート(70点)による。
[教科書]
授業の際にプリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
予習は特に必要ない。ただし、事前に史料原文のプリントを配布する場合があるので、余裕がある
者は読んでおくこと。希望があれば、授業中に講読を取り入れる。
(その他(オフィスアワー等))
特になし。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 68
授業科目名 西南アジア史学(特殊講義)
<英訳>
West Asian History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火3
開講期
前期
教授
吉田 豊
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
文献言語学の方法と諸問題
[授業の概要・目的]
中央アジアで出土する文献を対象とした,文献学,言語学,歴史学,文化史学的研究の進め方を実
例に即して解説していく.本講義では主に,イスラム化以前のイラン系言語の文献(ソグド語,中
世ペルシア語,パルティア語,コータン語,バクトリア語)を対象にした近年の研究の紹介と関連
する問題を扱う.出土する文献は碑文であれ文書であれ断片であることが多く,そのような資料を
どのように扱うかについても解説する.
[到達目標]
文献を使った言語の研究に関して,講義の中で紹介する研究の実例から,各自の研究に応用できる
ような問題設定や,研究手法,また研究成果の発表の仕方などの習得をめざす.
[授業計画と内容]
ほぼ以下のようなテーマで講義を行う.
1 導入:文献言語学と歴史言語学 文献を使った言語研究は言語史の解明にどのように貢献する
か.実例に即して解説する.(3回程度)
2 文字をめぐって:借用される文字体系と考案される文字体系 中央アジアの言語は本来文字を
持たなかったので,それらが文字化されるプロセスを実例に即して見ていく(5回程度)
3 出土文献の解読と歴史学・文化史学 文献の解読からあきらかになる歴史的事実や,宗教の歴
史などについて.特に金石文を使って研究(5回程度)
[履修要件]
講義形式の授業である.
関連する科目には,吉田が別に行っている言語学の演習がある.特にイラン系の言語についての知
識は必要ないが,言うまでもなく零細な文献を読み解くことに関心がある受講者が望ましい.
[成績評価の方法・観点及び達成度]
成績は学期末に提出してもらうレポートと,授業への貢献(問題点の指摘や資料・話題提供)によ
って評価する.
[教科書]
使用しない
西南アジア史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西南アジア史学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
講義のための特別な予習や復習は必要としないが,講義で紹介される研究が,各自の研究を進める
ための手法や問題設定などの参考にできるような,具体的な問題意識を持っておく必要がある.
(その他(オフィスアワー等))
オフィスアワーは特にもうけていないが,受講者には連絡先を教えるので事前に連絡してもらい面
談する時間を決める.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 69
授業科目名 西南アジア史学(特殊講義)
<英訳>
West Asian History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火3
開講期
後期
教授
吉田 豊
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
文献言語学の方法と諸問題
[授業の概要・目的]
中央アジアで出土する文献を対象とした,文献学,言語学,歴史学,文化史学的研究の進め方を実
例に即して解説していく.本講義では主に,イスラム化以前のイラン系言語の文献(ソグド語,中
世ペルシア語,パルティア語,コータン語,バクトリア語)を対象にした近年の研究の紹介と関連
する問題を扱う.出土する文献は碑文であれ文書であれ断片であることが多く,そのような資料を
どのように扱うかについても解説する.
[到達目標]
文献を使った言語の研究に関して,講義の中で紹介する研究の実例から,各自の研究に応用できる
ような問題設定や,研究手法,また研究成果の発表の仕方などの習得をめざす.
[授業計画と内容]
ほぼ以下のようなテーマで講義を行う予定である.
1 導入:文献言語学と歴史言語学 文献を使った言語研究は言語史の解明にどのように貢献する
か.実例に即して解説する.(2回程度)
2 文献言語学と言語研究:言語接触について 言語接触による語彙の借用と文法の変容をめぐっ
て. (4回程度)
3 文献言語の研究と言語研究:文法の変化をトレースする.イラン系の言語であるソグド語の不
定詞の成立と冠詞の成立と消失などについて. (4回程度)
4 出土するバイリンガル文献や原典の比定とそれらをつかった研究について(4回程度)
[履修要件]
講義形式の授業である.
関連する科目には,吉田が別に行っている言語学の演習がある.特にイラン系の言語についての知
識は必要ないが,言うまでもなく零細な文献を読み解くことに関心がある受講者が望ましい.
[成績評価の方法・観点及び達成度]
成績は学期末に提出してもらうレポートと,授業への貢献(問題点の指摘や資料・話題提供)によ
って評価する.
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
西南アジア史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西南アジア史学(特殊講義)(2)
[授業外学習(予習・復習)等]
講義のための特別な予習や復習は必要としないが,講義で紹介される研究が,各自の研究を進める
ための手法や問題設定などの参考にできるような,具体的な問題意識を持っておく必要がある.
(その他(オフィスアワー等))
オフィスアワーは特にもうけていないが,受講者には連絡先を教えるので事前に連絡してもらい面
談する時間を決める.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 70
授業科目名 西南アジア史学(講読)
<英訳>
West Asian History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・ 追手門学院大学 磯貝 健一
職名・氏名 国際教養学部 准教授
開講年度・ 2015・
曜時限 水5
開講期
後期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
近代中央アジアのシャリーア法廷裁判研究
[授業の概要・目的]
《授業全体のテーマ》
本講義は、19世紀後半から20世紀初頭にかけての中央アジアのシャリーア法廷における紛争解決の
実態を、当時のシャリーア法廷文書に即して明らかにしようとするものである。
《意義》
当時の中央アジア地域はロシア帝国の支配下にあり、当然のことながらロシア当局の手によってシ
ャリーア法廷にも種々の改革が施された。本講義では、非西洋的な伝統的法制度が、近代西洋との
接触により如何に変容したのか、という普遍的かつ極めて今日的な意義も有する歴史学上の問題に
ついて、中央アジア地域を事例としながら具体的に考察してゆく。
[到達目標]
・イスラーム法に準拠した裁判制度について一般的な知識を獲得する。
・イスラーム法の諸規程が、現実の裁判ににおいてどのように適用されていたかにつき具体的に理
解する。
・実際に手書きのアラビア文字文書を読むことにより、古文書史料の扱い方を習得する。
・イスラーム法学書の内容を踏まえた上でシャリーア法廷文書のテキストを理解する、という作業
を積み重ねることで、異なる類型の史料を利用しながら一つの問題の解明へと向かう、歴史研究の
基本的な手法を習得する。
[授業計画と内容]
1. 19世紀後半から20世紀初頭の中央アジア史概説
2. 本講義で使用する各種シャリーア法廷文書の解説(類型、使用言語等)
3. イスラーム法に則った裁判手続きの説明
4-6. 訴状と判決梗概
7-9. ファトワー(法鑑定文書)
10-12. タズキラ(カーディーが交付する審理記録)
13-14. 判決台帳に記載された判決文の史料論的評価
15. 近代中央アジアのシャリーア法廷裁判についての試論
[履修要件]
・アラビア語、ペルシア語、テュルク語のいずれかについて、既に初級文法を学習していることが
望ましい(必須ではない)。
・上記言語の学習経験が無い場合は、分野にかかわらず、古文書史料を利用した歴史研究に興味を
持っていることが望ましい。
西南アジア史学(講読)(2)へ続く↓↓↓
西南アジア史学(講読)(2)
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点(予習を課された文書の講読、および、授業内での質問や発言)のみで評価する(100%)
[教科書]
授業時間内に配布するレジュメを教科書として使用する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
ほぼ毎回文書の講読を行うので、語学知識のある者は必ず次回講読分テキストの予習を行うこと。
(その他(オフィスアワー等))
予習にあたっては、ペルシア語の辞書のみでなく、アラビア語の辞書(Hans Wehrのもの等)を併せて
利用することが望ましい。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 71
授業科目名 西南アジア史学(特殊講義)
<英訳>
West Asian History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水4
開講期
前期
稲葉 穣
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
イスラーム世界におけるフロンティアとトランスフロンティア
[授業の概要・目的]
イスラーム世界の歴史的拡大がどのようにして可能になったのか、という問題は、現代の世界情勢
を鑑みてもきわめて重大であるのだが、正面切ってこれに答えようとすると容易ではない。本講義
では、イスラーム世界の拡大の各時代におけるフロンティアにおいていったい何が生じていたのか、
を中央アジア、南アジア方面に焦点をあてつつ考えてみたい。それはまた、フロンティアの政治力
学と文化変容の関係を探ることにもつながる。
[到達目標]
イスラーム世界の拡大と、それにともなう地方的ヴァリエーションの成立と多様化というプロセス
を理解し、それをもってイスラーム世界というカテゴライゼーションを批判的に検討することを目
的とする。同時に、帝国と宗教という前近代世界において特徴的な事象の事例として初期イスラー
ム時代の領域拡大を理解することをもめざす。
[授業計画と内容]
第1回 「イスラーム世界」とその「拡大」
第2回 フロンティア・境域・越境
第3回 アラブの拡大とムスリムの拡大
第4回 アラブ帝国からイスラーム帝国へ
第5回 イスラームと仏教・ヒンドゥー教
第6回 中央アジア・オアシスのイスラーム化
第7回 「ジハード国家」論
第8回 義勇兵とウラマー
第9回 東部アフガニスタンの「イスラーム化」
第10回 テュルク系諸部族とイスラーム
第11回 北西インドのイスラーム化
第12回 山岳とイスラーム
第13回 地域のイスラーム化とイスラームの地域化
第14回 フィードバック
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点等(出席、文献会読など)の評価(50%)と期末レポート(50%)で評価する。期末レポー
トでは到達目標の達成度によって採点を行う。
[教科書]
授業中に指示する
西南アジア史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓
西南アジア史学(特殊講義) (2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に指示する
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 72
授業科目名 西南アジア史学(特殊講義)
<英訳>
West Asian History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
地域研究統合情報センター 准教授 帯谷 知可
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水2
開講期
後期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
現代中央アジアにおける歴史の見直しの諸相
[授業の概要・目的]
この授業では、旧ソ連中央アジア、特にウズベキスタンを対象として、ソ連時代のペレストロイカ
による自由化、さらに独立とソ連解体を契機として進行した、歴史の見直しの諸相を検討する。そ
れを通じて、現代中央アジア理解を深めるとともに、多様な歴史叙述のあり方についての認識を深
めることをねらいとする。
[到達目標]
中央アジアの近現代(ロシア帝政支配期∼ソ連期∼ソ連解体・独立から現代まで)の歴史の流れと、
ソ連時代から現代に至るまでの中央アジアにおける基本的な民族観・歴史観および歴史記述の特徴
を理解する。
[授業計画と内容]
以下の予定に従って、講義を行う。
*旧ソ連中央アジアという地域の概要(第1-2週)
*民族史の記述(第3-4週)
*ペレストロイカと歴史の見直し(第5-7週)
*中央アジア諸国の独立後の新しいナショナリズムと歴史研究(第8-9週)
*評価の逆転(ティムール、ジャディード運動、バスマチ運動)(第10-12週)
*新しい正史(第13-14週)
*まとめ、フィードバック(第15週)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
出席点30%、期末のレポート70%の割合で評価を行う。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
宇山智彦(編著) 『中央アジアを知るための60章』』(明石書店)ISBN:978-4-7503-3137-9(中央
アジア研究の入門書)
小松久男 『革命の中央アジア―あるジャディードの肖像』(東京大学出版会)ISBN:4-13-025027-2
(ロシア革命期の中央アジアに関する必読文献)
西南アジア史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西南アジア史学(特殊講義)(2)
宇山智彦 『「カザフ民族史再考―歴史記述の問題によせて」『地域研究論集』Vol.2, No. 1 (1999)』
(国立民族学博物館地域研究企画交流センター)(ソ連中央アジアの歴史記述の基本理念を論じた
論文)
帯谷知可 『「英雄の復活―現代ウズベキスタン・ナショナリズムのなかのティムール」酒井啓子・
臼杵陽編『イスラーム地域の国家とナショナリズム』』(東京大学出版会)ISBN:4-13-034185-5(
ソ連解体後の中央アジアナショナリズムと歴史の見直しを論じた論文)
[授業外学習(予習・復習)等]
授業期間中に、各回の講義内容を復習するとともに、参考書等としてあげている文献を読み、より
深い理解と考察に結びつけてほしい。
(その他(オフィスアワー等))
授業でも紹介しますが、中央アジア近現代史に関する文献をできる限り多く読んでください。
連絡の必要がある場合はこちらへ obiya[AT]cias.kyoto-u.ac.jp ([AT]を@に替えてください)
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 73
授業科目名 西南アジア史学(特殊講義)
<英訳>
West Asian History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・ 奈良学園大学 職名・氏名 ビジネス学部 教授
開講年度・ 2015・
曜時限 火4
開講期
前期
川本 正知
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
モンゴル帝国時代の中央アジア
[授業の概要・目的]
十三世紀初頭突如として現在のモンゴル国の領域に出現した大モンゴル・ウルスという遊牧民の「
国家」は、短期間の内にユーラシア大陸東西の定住民居住地域を征服し未曾有の大帝国に発展し、
中央アジアもその一部となった。帝国は1260年代に分裂しはじめ十四世紀半ばまでに解体したが、
その過程において、大元ウルス(元朝)、ジョチ・ウルス(キプチャク・ハン国)、チャガタイ・
ウルス(チャガタイ・ハン国)、フラグ・ウルス(イル・ハン朝)が成立し、それぞれの地域のそ
の後の歴史に決定的な影響を与えた。この講義ではモンゴルの中央アジアの征服、カイドゥ同盟の
成立、チャガタイ・ウルスの成立、カラウナス軍団などモンゴル時代の中央アジアでおこった世界
史的大事件を扱う。
[到達目標]
モンゴル帝国の中央アジア・西アジア支配について学び、遊牧民の国家と中央アジア・西アジアの
オアシス社会との関係について資料に即して具体的に考察することにより、定住民社会における歴
史現象のみ理解し説明し解釈することしかできない偏狭な歴史観を改め、より大きな視野で世界史
を考えることができるようになる。
[授業計画と内容]
以下の各項目について、基本的研究・資料のテキスト(日本語訳、英訳)を講読しながら、講述す
る。各項目の講義の順序は固定したものではなく、担当者の講義方針と受講者の背景や理解の状況
に応じて、講義担当者が適切に決める。
1.本講義の視座と問題意識【1週】
2.チンギス・ハンの中央アジア侵入【4週】
基本研究バルトリド『モンゴルの征服までのトゥルキスタン史』第四章「チンギス・ハンとモ
ンゴル」を通読し、解説する。
3.チャガタイ・ハン国の歴史【5週】
ラシード・ウッディーン『歴史集成』第一巻「モンゴル人の歴史」の「チャガタイ・ハンとそ
の子孫たち」の部分を通読し、解説をする。
4.チャガタイ・ハン国とカラウナス【5週】
一四世紀のチャガタイ・ハン国におけるカラウナスという集団についてさまざまな資料を紹介し、
解説し、その歴史を再構成する。
[履修要件]
特になし
西南アジア史学(特殊講義) (2)へ続く↓↓↓
西南アジア史学(特殊講義) (2)
[成績評価の方法・観点及び達成度]
授業への参加とレポートによって評価
[教科書]
使用しない
授業中に講読するテキストはコピーを配布する
[参考書等]
(参考書)
川本正知 『モンゴル帝国の軍隊と戦争』(山川出版社)ISBN:978-4634640665
講義の前提となるモンゴル帝国に関する常識を書いた本であるので、第一回目の講義までに必ず読
了してくること
[授業外学習(予習・復習)等]
毎授業ごとに中央アジア史、西アジア史の日本語の論文・著作を指示するのでそれを次回までによ
んでくることを予習とする。復習はそれぞれの学生にとっての当該授業の重要性の度合いにより時
間配分なども含めて各自で判断して行うこと。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 74
授業科目名 西南アジア史学(特殊講義)
<英訳>
West Asian History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
筑波大学 人文社会系 准教授 柴田 大輔
職名・氏名
授業
使用
開講年度・ 2015・
開講期
前期集中 曜時限 集中講義 形態 特殊講義 言語 日本語
古代メソポタミアの歴史・社会・文化
[授業の概要・目的]
紀元前4千年紀末期から紀元前後まで至るメソポタミアの歴史、社会、文化の諸相について学ぶ。
政治史を概観したうえで、社会と文化に関する幾つかのトピックを選び論じる。
[到達目標]
楔形文字資料から明らかになる古代メソポタミアの社会と文化の諸問題に関して理解を深める。
[授業計画と内容]
序論
メソポタミアの環境:現代と古代
資料:遺跡の発掘と楔形文字粘土板文書
1政治史概略
ウバイド期とウルク期:歴史時代前夜のメソポタミア
ウルク期末期:原楔形文字の発明
初期王朝時代
アッカド王朝とウル第三王朝
アムル系諸王朝
カッシート朝とミッタニ
アッシリア
新バビロニアとアケメネス朝
セレウコス朝とアルサケス朝
2社会の諸相
生業と社会形態
国家運営の諸相
属領統治の問題
3文化の諸相
神々の世界
神話と祭儀の政治学
知の伝統
古代と現代の学者
[履修要件]
特になし
西南アジア史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西南アジア史学(特殊講義)(2)
[成績評価の方法・観点及び達成度]
授業への参加とレポートによって評価
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
筑波大学西アジア文明研究センター 『西アジア文明学への招待』(悠書館)
K. Radner and E. Robson 『The Oxford Handbook of Cuneiform Culture』(Oxford University Press)
[授業外学習(予習・復習)等]
特になし
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 75
授業科目名 西南アジア史学(特殊講義)
<英訳>
West Asian History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・ 神戸大学 真下 裕之
職名・氏名 大学院人文学研究科 准教授
開講年度・ 2015・
曜時限 金2
開講期
後期
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
南アジア・イスラーム史研究の最前線
[授業の概要・目的]
この講義の目的は南アジアのイスラームおよびムスリム社会の歴史についての研究における最近の
動向を提示することにある。近代以前の南アジアにおいてムスリム社会がたどった展開の歴史学的
意味について、最新の研究における理解を踏まえつつ議論する。
[到達目標]
南アジア・イスラーム史研究の現段階を理解し、それらの視点から南アジア史、イスラーム史の新
たな研究の可能性を構想できるようになる。
[授業計画と内容]
以下の各項目について、毎回一点の研究文献の内容を紹介し、それに解説と批評を加えることによ
って、授業を進める。各項目には、受講者の理解の程度を確認しながら、【 】で指示した回数を
充てる予定である。政治、国家制度、言語、経済、美術などさまざまな分野の研究文献を取り上げ
る。各項目の講義の順序は概ね、当該文献の研究対象の属する時代に従うこととするが、担当者の
講義方針と受講者の背景や理解の状況に応じて、講義担当者の判断で適切に決める。
・デリー・スルターン朝前史【3】
・デリー・スルターン朝史【3】
・地方ムスリム諸王朝史【4】
・ムガル帝国史【4】
※フィードバック方法は授業中に説明する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポート
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に必要に応じて指示する。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 76
授業科目名 西南アジア史学(演習II)
<英訳>
West Asian History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月4
開講期
通年
教授
授業
形態 演習
井谷 鋼造
使用
言語 日本語
ペルシア語古典史料研究
[授業の概要・目的]
モンゴル帝国支配時代(1280年頃)にルーム(アナトリア)で書かれたペルシア語史料である、イ
ブン・ビービーの作品を写本の写真版と校訂テクストを基にして精読・研究し、文献研究の手法に
基づく歴史研究を行なう。本文は順番に全て読むことにしており、途中で省略する箇所はない。歴
史資料の具体的な文体、内容、それが書かれた状況を、この史料を徹底して精読することにより理
解させることを授業の目的としている。
[到達目標]
この授業に参加して、この授業で扱っている史料を読みこなすことが出来るようになれば、研究者
として基本的な知識や態度が身についていると判断することが出来る。授業の参加者全てがこの要
件を満たすことが出来ないにしても、それに近づく努力目標としての授業であるという意味がある。
[授業計画と内容]
Ibn Bîbî, al-Awâmir al-`Alâ'îya fî al-Umûr al-`Alâ'îya, Ankara, 1956.
ルーム・セルジュク朝の宮廷で書かれた本書は、13世紀を中心としたアナトリアの歴史を研究する
ための最も重要な史料である。モンゴル支配時代の西アジアの歴史を正確に把握するためにも必ず
参照しなければならない文献である。トルコ共和国イスタンブル市内の図書館に所蔵される、現存
唯一の写本の写真版が50年以上前に出版されており、冒頭の約3分の1については校訂テクストが
刊行されているので、これに基づいて文献講読と解説を行なう。この作品には韻文も多く、美文解
読の能力が求められる。
[履修要件]
近世ペルシア語文法の基礎を習得していること。アラビア語についても基礎知識があることが望ま
しい。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
参加者の出席状況と講読担当の内容によって評価する。
[教科書]
Ibn Bîbî 『al-Awâmir al-`Alâ'îya fî al-Umûr al-`Alâ'îya』(Ankara, 1956.)
授業で使用するテクストはプリントして配布する。
西南アジア史学(演習II)(2)へ続く↓↓↓
西南アジア史学(演習II)(2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
特になし。
[授業外学習(予習・復習)等]
毎回の授業では担当者を決めて行なう。各回の担当者は充分な予習を行い、担当部分の日本語訳・
訳注を作成すること。これなくしては授業が進められないので、授業の参加者は必ず予習をしてお
くこと。
(その他(オフィスアワー等))
特になし。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 77
授業科目名 西南アジア史学(演習II)
<英訳>
West Asian History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月3
開講期
通年
准教授 久保 一之
授業
形態 演習
使用
言語 日本語
チャガタイ・トルコ語文献入門
[授業の概要・目的]
ティムール朝後期に確立された中央アジアの古典トルコ語、チャガタイ語の文献を扱う技能を高め
ることを目的とする。アラビア語で表記されたトルコ語文献やトルコ語語彙全般に習熟することも
目的としている。
[到達目標]
様々な辞書を駆使して、アラビア文字で表記されたチャガタイ・トルコ語文献を読みこなせるよう
になる。チャガタイ・トルコ語をはじめ、アラビア文字表記トルコ諸語のローマ字転写に習熟でき
る。ペルシア語・アラビア語文献に見られるトルコ語語彙への対応能力が向上する。
[授業計画と内容]
前期は現代トルコ語との違いに注意しながら、文法を解説する。
後期(もしくは前期の終盤)からは以下の講読を行う。翻訳やキリル文字転写テキストも適宜参照
する。
(1)参考図書にあるローマ字転写テキスト(バーブルやナヴァーイーの作品等)
(2)アラビア文字で表記された著名文人の作品(ナヴァーイー、バーブル、ムハンマド・サーリ
フ、アブルガーズィー等の作品)
ただし、受講生の顔ぶれによっては、前期から(2)の講読を行う可能性がある。
また、余裕があれば、オスマン・トルコ語文献との比較も行う予定である。
[履修要件]
現代トルコ語および近世ペルシア語の基礎的知識を持ち合わせていること。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
出席状況(50点)と平常点(50点)による。平常点は予習状況と達成度による。
[教科書]
授業中に配布する.
[参考書等]
(参考書)
J. Eckmann 『Chagatay Manual』(Indiana University, Bloomington)
A. J. E. Bodrogligeti 『A Grammar of Chagatay』(LINCOM GmbH, Muenchen)
[授業外学習(予習・復習)等]
文法を解説している間は予習の必要はない。講読の段階に入ったら、該当する文法事項を確認しな
がら予習すること。その際、ペルシア語・アラビア語の語彙にも十分注意すること。
(その他(オフィスアワー等))
特になし。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 78
授業科目名 西南アジア史学(演習II)
<英訳>
West Asian History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木1
開講期
前期
教授
授業
形態 演習
吉田 豊
使用
言語 日本語
中世・古代イラン語文献研究
[授業の概要・目的]
中世イラン語及び古代イラン語の文献の言語の文法を学びテキストを読解していくとともに,言語
面での研究の歴史や問題点について考察する.
[到達目標]
この授業で学習する今は死んだ言語の表記体系と文法の概要,および残された文献について,基本
的な知識を有するようになることが到達目標である.また研究の歴史と現在の課題についても一定
の知識を有するようになることも目標の一つである.
[授業計画と内容]
今年度はコータン語およびアヴェスター語の文献を読んでいくつもりである.希望があれば,それ
ら以外の言語を扱う. 初回は言語や関連する事項について説明するが,その後は初習の語学に準じ,
教材に添って,毎回一定程度ずつ文法知識の確認と,関連する練習問題を解いていく形態である.
必要に応じて写本の写真などを見て,研究の実際に触れる.また残された文献の内容面についての
理解を深めていくために,宗教や歴史に関する参考文献なども参照する.
[履修要件]
上記の言語に関する予備知識がない学生は事前に相談すること.
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点.
[教科書]
プリントを配布する.
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
練習問題を解いて問題意識をもって授業に臨む必要がある.
(その他(オフィスアワー等))
授業等の相談については,メールや電話によって事前に時間を決めてから受け付ける.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 79
授業科目名 西南アジア史学(演習II)
<英訳>
West Asian History (Seminars)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木1
開講期
後期
教授
授業
形態 演習
吉田 豊
使用
言語 日本語
中世・古代イラン語文献研究
[授業の概要・目的]
中世イラン語及び古代イラン語の文献の言語の文法を学びテキストを読解していくとともに,言語
面での研究の歴史や問題点について考察する.
[到達目標]
この授業で学習する今は死んだ言語の表記体系と文法の概要,および残された文献について,基本
的な知識を有するようになることが到達目標である.また研究の歴史と現在の課題についても一定
の知識を有するようになることも目標の一つである.
[授業計画と内容]
前期からの続きとして,コータン語およびアヴェスター語の文献を読んでいくつもりである.授業
の形態も前期と同じである.初回は,後期から授業に参加する学生のために言語についての解説を
行い,その後は毎回文法事項の確認と練習問題を解いていく.なお希望があれば,ソグド語や中世
ペルシア語などこれら以外の言語を扱う.
必要に応じて写本の写真などを見て,研究の実際に触れる.また残された文献の内容面についての
理解を深めていくために,宗教や歴史に関する参考文献なども参照する.
[履修要件]
上記の言語に関する予備知識がない学生,前期の授業を受講していない学生は事前に相談すること.
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点.
[教科書]
プリントを配布する.
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
練習問題を解いて問題意識をもって授業に臨む必要がある.
(その他(オフィスアワー等))
授業等の相談については,メールや電話によって事前に時間を決めてから受け付ける.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 80
授業科目名 西南アジア史学(演習II)
<英訳>
West Asian History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
京都女子大学 文学部 教授 谷口 淳一
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木5
開講期
前期
授業
形態 演習
使用
言語 日本語
アラビア語古典史料演習
[授業の概要・目的]
本演習ではアラビア語史料の読解をおこなう。そのうえで、固有名詞や用語、引用の典拠について
も調査し、テキストの記述内容を深く理解することを目指す。
[到達目標]
アラビア語の古典を読解し、内容を理解する能力を身につける。アラビア語(フスハー)文法に即
して文意を理解するだけでなく、古典特有の文体や表現を理解する。また、固有名詞や用語、引用
などを調査し、その情報を活かしてテキストをさらに深く読み込む能力を習得する。
[授業計画と内容]
マムルーク朝時代のシャーフィイー派法学者 Badr al-Din Muhammad Ibn Jama`a (1241-1333)が著した
教育論 Tadhkirat al-sami` wa-al-mutakallim fi adab al-`alim wa-al-muta`allim(『学者と学生の作法につ
いて聞く者と語る者の覚え書き』)を読解する。
第1回の授業では、必要に応じてテキストの概要について解説したうえで、テキストを読解する。
第2回以降は、順次読み進める。
[履修要件]
アラビア語(フスハー)文法を習得していること。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
成績評価の方法:平常点で評価する。
評価の基準:アラビア語文を適切に音読し文法に則して解釈できるか。テキスト中の固有名詞や用
語、引用の典拠についても調査し、テキストの記述内容を深く理解しているか。
[教科書]
テキストは配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
予習:毎回の授業で講読する部分を前もって読み、固有名詞や用語、引用の典拠についても調査す
る。そのうえで、記述内容を把握するよう努める。
復習:予習時の理解を授業後の理解と照らし合わせ、誤解していた部分があれば、その理由を考え
て対処する。また、授業で解決できなかった問題点があれば、さらに調査、考察を重ねる。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 81
授業科目名 西南アジア史学(演習II)
<英訳>
West Asian History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
京都女子大学 文学部 教授 谷口 淳一
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木5
開講期
後期
授業
形態 演習
使用
言語 日本語
アラビア語古典史料演習
[授業の概要・目的]
本演習ではアラビア語史料の読解をおこなう。そのうえで、固有名詞や用語、引用の典拠について
も調査し、テキストの記述内容を深く理解することを目指す。
[到達目標]
アラビア語の古典を読解し、内容を理解する能力を身につける。アラビア語(フスハー)文法に即
して文意を理解するだけでなく、古典特有の文体や表現を理解する。また、固有名詞や用語、引用
などを調査し、その情報を活かしてテキストをさらに深く読み込む能力を習得する。
[授業計画と内容]
マムルーク朝時代のシャーフィイー派法学者 Badr al-Din Muhammad Ibn Jama`a (1241-1333)が著した
教育論 Tadhkirat al-sami` wa-al-mutakallim fi adab al-`alim wa-al-muta`allim(『学者と学生の作法につ
いて聞く者と語る者の覚え書き』)を読解する。
第1回の授業では、必要に応じてテキストの概要について解説したうえで、テキストを読解する。
第2回以降は、順次読み進める。
[履修要件]
アラビア語(フスハー)文法を習得していること。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
成績評価の方法:平常点で評価する。
評価の基準:アラビア語文を適切に音読し文法に則して解釈できるか。テキスト中の固有名詞や用
語、引用の典拠についても調査し、テキストの記述内容を深く理解しているか。
[教科書]
テキストは配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
予習:毎回の授業で講読する部分を前もって読み、固有名詞や用語、引用の典拠についても調査す
る。そのうえで、記述内容を把握するよう努める。
復習:予習時の理解を授業後の理解と照らし合わせ、誤解していた部分があれば、その理由を考え
て対処する。また、授業で解決できなかった問題点があれば、さらに調査、考察を重ねる。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 82
授業科目名 西南アジア史学(講読)
<英訳>
West Asian History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金3
開講期
通年
教授
授業
形態 講読
井谷 鋼造
使用
言語 日本語
現代トルコ語文法・講読
[授業の概要・目的]
現代トルコ語文法の基礎を学び、その後現代トルコ語、アラビア文字表記のトルコ語文献の講読を
おこなう。現代トルコ語は、現在のトルコ共和国の状況を知るためだけでなく、広く西アジア史、
中央アジア史、イスラーム史の分野で学術的な意義を有する言語である。特にオスマーン朝時代の
西アジア、東ヨーロッパの歴史を研究するためには直接的な史料言語となる。この授業では、アラ
ビア文字表記のトルコ語、オスマーン・トルコ語の文献を読むことが出来るようになることを最終
目的として、基礎的な文法事項から上級にいたるトルコ語の文献講読を行なう。
[到達目標]
現代トルコ語の基礎的な文法事項を習得する。その上で現代トルコ語(ラテン文字表記)の文献講
読を行ない、さらに進んでアラビア文字による文献(トルコ共和国内でのトルコ語・ラテン文字化
以前のもの)の講読が出来るようになること。
[授業計画と内容]
トルコ語は西暦8世紀以降現代まで文献言語としての長い歴史を有し、ウイグル語やウズベク語な
どユーラシアの広範囲で使用されるテュルク系諸語中代表的で、最も話者数の多い言語である。こ
の授業では単に現代トルコ語の文法を学ぶだけでなく、歴史資料としてのオスマン・トルコ語の文
献を読解できる能力を身につけられるような講読をおこなう。歴史資料が書かれたオスマン・トル
コ語は現代トルコ語とは大きな違いがあり、アラビア語やペルシア語の語彙をふんだんに用い、文
法的にもアラビア語とペルシア語から大きな影響を受けている。こうした歴史資料を解読するため
には、トルコ語以外の言語の知識が不可欠であり、実際の歴史資料(アラビア文字表記のトルコ語)
を材料に現代のトルコ語以外の言語についても知識を深めていきたい。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
参加者の出席状況と講読担当の内容をもとに評価する。
[教科書]
林徹 『トルコ語文法ハンドブック』(白水社)
履修する条件として教科書を購入する必要はないが、文法を説明した書物を一冊手許に置いておく
と、便利です。
西南アジア史学(講読)(2)へ続く↓↓↓
西南アジア史学(講読)(2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
必要な情報は授業中に指示する。
[授業外学習(予習・復習)等]
受講者は、特に予習をする必要はないが、毎回授業で説明した部分については復習をしておくこと。
文法事項の説明は出来るだけ早く終了したいので、文法事項については確実に習得して行って下さ
い。
(その他(オフィスアワー等))
特になし。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 83
授業科目名 西南アジア史学(講読)
<英訳>
West Asian History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金4
開講期
通年
准教授 久保 一之
授業
形態 講読
使用
言語 日本語
ペルシア語講読
[授業の概要・目的]
現代ペルシア語文法を終えた者を対象に、中・上級のペルシア語講読能力をやしなう。現代ペルシ
ア語だけでなく、様々な時代の近世ペルシア語テキストを取り上げ、時代による語彙・文体の違い
を実感することも、重要な目的である。
[到達目標]
基礎的な文法や語彙に関する知識が確かなものとなる。最初期の近世ペルシア語から現代ペルシア
語に至る文体・文法の変遷を実感をもって知ることができる。現代イランや歴史的イラン世界の様
々な事柄に馴染を深めることができる。
[授業計画と内容]
前期は以下のように現代ペルシア語のテキストを講読する。
(1)文法の復習をかねた初級現代ペルシア語講読
(2)新聞・雑誌等の中・上級現代ペルシア語講読
後期は以下のように近世ペルシア語(古典ペルシア語)文献を選読する。
(1)最初期の近世ペルシア語文献
(2)モンゴル時代の代表的歴史書
(3)美文体化の進んだティムール朝・サファヴィー朝期の文献
(4)ガージャール朝期(近代)の文献
なお、適当な時期に「ペルシア語韻文入門」を盛り込む予定である。
[履修要件]
現代ペルシア語文法の学習を終えていること。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
出席状況(50点)と平常点(50点)による。平常点は予習状況と達成度による。
[教科書]
授業の際にプリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
A.K.S. Lambton 『Persian Grammar』(Cambridge University Press)
黒柳恒男 『ペルシア語四週間』(大学書林)
[授業外学習(予習・復習)等]
まずは文法の復習を心がけて予習すること。古典文を読む際には、専門的な辞書やアラビア語の辞
書も参照すること。ただし、受講生各人のペルシア語習得レベルによる。
(その他(オフィスアワー等))
特になし。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 84
授業科目名 西南アジア史学(講読)
<英訳>
West Asian History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
アジア・アフリカ地域研究研究科 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月5
開講期
通年
授業
形態 講読
東長 靖
使用
言語 日本語
アラビア語講読
[授業の概要・目的]
スーフィズム・タリーカ・聖者信仰を研究する際には、さまざまなジャンルの資料が必要となる。
本講義では、これらの資料の代表的なものを順次取り上げ、講読していく。
[到達目標]
アラビア語の文献を読みこなす力を身につけることを目標とする。同時に、文献を読む際に必要な
工具書・参考書の使い方も身につける。
[授業計画と内容]
上記の研究のためには、理論書、列伝・徳行伝、参詣書、年代記、系譜書、用語集など、さまざま
なスタイルの資料を扱えるようになる必要がある。本講義では、これらの資料を丹念に読み込む訓
練を行う。
これまでに本講義で取り上げてきた書目は以下の通り。
クシャイリー「スーフィー派の言表とその意味の書」(2010):用語集
ナブハーニー『聖者の奇蹟集成』より「アブー・アッバース・アフマド・ティジャーニー」(2010)
:列伝
カーシャーニー『スーフィー用語集』(2011):用語集
ナーブルスィー『シリア・エジプト・ヒジャーズ地方の旅における本義と転義』(2011):地理書
ムハンマド・アフマド・クルディー『幽玄の熟知の扱いについての心の照射の書』(2012):理論
書(修行論)
ガザーリー『宗教諸学の再興』(2013):理論書(代表的なスーフィズム理論書)
アブドゥルカーヒル・スフラワルディー『修行者たちの作法』(2013):理論書(スフラワルディ
ー教団の修行規則を書いたもの。神学との整合性を中心に。)
1回目の講義において、いくつかの候補を挙げ、何を選んで読むかを相談して決める。
[履修要件]
初級アラビア語を修得していること。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点によって評価する。
[教科書]
授業中に指示する
テキストは当方で用意し、教室で配布する。
[参考書等]
(参考書)
東長靖 『イスラームとスーフィズム』(名古屋大学出版会)ISBN:978-4-8158-0721-4
西南アジア史学(講読) (2)へ続く↓↓↓
西南アジア史学(講読) (2)
ティエリー・ザルコンヌ 『スーフィー−イスラームの神秘主義者たち』(創元社)ISBN:978-4-42221212-8( (豊富な図版が特徴。東長靖監修。))
山内昌之・大塚和夫編 『イスラームを学ぶ人のために』(世界思想社)((I-4 東長靖「スーフィ
ーと教団」参照。絶版なので、図書館で借りて下さい。))
その他、教室で指示する。
[授業外学習(予習・復習)等]
アラビア語の原典講読なので、入念な予習が必要である。辞書・参考図書を十分に活用すること。
(その他(オフィスアワー等))
講義前には、十分な準備が必要である。資料中に出てくるクルアーン、ハディースの引用などは、
必ず出典を確認してくること。また、詩が出てくる場合も、韻律を調べること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 85
授業科目名 シュメール語(初級)
<英訳>
Sumerian
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・ 国士舘大学 森 若葉
職名・氏名 イラク古代文化研究所 研究員
授業
形態 語学
開講年度・ 2015・
曜時限 金1
開講期
通年
使用
言語 日本語
シュメール語文法と楔形文字書記体系のしくみ
[授業の概要・目的]
古代メソポタミア文明で話されていたシュメール語は、紀元前四千年紀末からおよそ三千年間に
わたって数多くの資料を残す楔形文字言語である。
この言語は、複雑な動詞組織をもち、系統関係が不明な膠着語であることが知られている。本授
業は、楔形文字で記されるシュメール語の文法について学ぶことを目的とする。
前期は、文法の解説とともに、最古の文字である楔形文字の成立としくみ、および系統不明の古
代語であるシュメール語の解読についてもあわせて解説する。
後期は、文法の概説の続きをおこなうとともに、シュメール語資料の講読・紹介をおこなう。死
語となってのちに長期間にわたって書き継がれた言語の文法の問題点などもあわせて論じる。授業
で扱うシュメール語資料は、王碑文、行政経済文書、裁判文書、文学作品、文法テキストを予定し
ている。
[到達目標]
世界最古の文字で、その後三千年間古代オリエント世界の様々な言語を書き記した楔形文字の書
記体系、およびシュメール語の基本的文法構造を理解する.
また、楔形文字で記されたシュメール語のさまざまな文献を実際に講読し、内容を知ることによ
り、シュメール語文法と楔形文字についての知識を深める。
[授業計画と内容]
<前期>
1.シュメール語の背景―メソポタミア文明の世界について(第1回)
2.シュメール語と楔形文字について(第2回)
3.楔形文字の解読と楔形文字で書かれた諸言語について(第3回)
4.楔形文字の成立としくみについて(第4-5回)
5.シュメール語文法解説と簡単な王碑文購読(8週程度)
6.楔形文字実習(1週)
<後期>
文法概説と並行して講読を進めていく予定である。
1.シュメール語文法解説(続き)
2.講読1 王碑文(初期王朝期、アッカド期、ウル第三王朝期)
3. 講読2 行政文書(初期王朝期、ウル第三王朝期)
4.購読3 裁判文書(初期王朝期、アッカド期)
5.講読3 文法テクスト(古バビロニア期、新バビロニア期)
6.講読4 裁判文書、契約文書(アッカド期、ウル第三王朝期)
7.講読5 文学作品(ことわざ、神話、叙事詩等)
授業計画・内容は、変更されることがある.
シュメール語(初級)(2)へ続く↓↓↓
シュメール語(初級)(2)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点(出席状況・授業中の発言)[20点]および学年末レポート(シュメール語文献の翻字・翻訳)
[80点]を予定.
[教科書]
使用しない
授業時に資料およびテキストのコピーを配布する.
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
楔形文字の実習の際、粘土やカッターナイフ等を各自用意してもらう必要がある。
[授業外学習(予習・復習)等]
文献購読については、授業前にシュメール語テキストの文字や単語を調べてきてもらうことがあ
る.
また、文献紹介のさいは、事前に授業中に配布する資料に目を通してもらうことがある.
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 86
授業科目名 サンスクリット(2時間コース)(語学) 担当者所属・ 白眉センター 助教
置田 清和
職名・氏名
<英訳>
Sanskrit (2H)
学術振興会 特別研究員 PD 川村 悠人
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
開講年度・ 2015・
曜時限 水3
開講期
通年
授業
形態 語学
使用
言語 日本語
サンスクリット初級文法(2時間コース)
[授業の概要・目的]
サンスクリット語は南アジアにおいて発生した文化、哲学、宗教(仏教、ジャイナ教、ヒンドゥー
教等)を理解する為に欠かせない言語である。また、インド・ヨーロッパ語族の一部として重要な
位置を占めるサンスクリット語を学ぶことは、西洋古典、言語学を学ぶ者にとっても有益である。
[到達目標]
このコースでは古典サンスクリット語の初級文法を習得し、基本的な文法事項と語彙を身につける
ことによって、平易なサンスクリット文章を読解する運用力を養成することをめざす。
[授業計画と内容]
文法事項の解説と練習問題による読解演習とを平行して授業を進める。扱う主な文法事項は:
前期(担当:川村悠人)
サンスクリット語概論、音論・連声(第1-3週)
名詞・形容詞曲用(母音語幹:第4-9週、子音語幹:第10-14週)
複合語、代名詞、数詞(第15週)
後期(担当:置田清和)
動詞現在活用(第1種活用:第16-18週、第2種活用:第19-22週)
未来、完了、受動、使役、アオリスト、準動詞(第22-28週)
試験(第29週)
フィードバック(第30週)
*授業の進行は学習の理解度に応じて調整する場合がある。
[履修要件]
予備知識は必要ない。幅広い専攻からの受講を歓迎する。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平素の成績(出席30点、毎週の小テスト30点)と年度末筆記試験(40点)による。
[教科書]
J.ゴンダ(鎧淳訳) 『サンスクリット語初等文法』(春秋社)ISBN:4393101081
[参考書等]
(参考書)
上村 勝彦 『サンスクリット語・その形と心』(三省堂)ISBN:4385364656
サンスクリット(2時間コース)(語学)(2)へ続く↓↓↓
サンスクリット(2時間コース)(語学)(2)
[授業外学習(予習・復習)等]
予習:毎週授業で行う小テスト、読解練習問題に準備してくること。
復習:授業で説明した文法事項を復習、暗記すること。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 87
授業科目名 ヘブライ語(初級)(語学)
<英訳>
Hebrew
配当
学年 全回生
題目
単位数 1
担当者所属・
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火3
開講期
前期
非常勤講師 手島 勲矢
授業
形態 語学
使用
言語 日本語
ヘブライ語文法(初級)
[授業の概要・目的]
ヘブライ語の文字、テキスト伝統などの歴史的概要に加えて、文法の基礎(母音記号、名詞、人称
代名詞、形容詞、前置詞、語根、動詞/分詞ほか)の導入。授業では、イスラエルの幼児向け絵本
や聖書テキスト・ラビ・ユダヤ教テキストの例文を用いて、動詞の完了・未完了を伴わないヘブラ
イ語文の特徴的構造に慣れてもらう。その中で文法情報とテキスト解釈との関係について、またヘ
ブライ語文法の哲学的意義・思想的特徴についても授業では言及する。
[到達目標]
ヘブライ語の文字と母音記号を認識して声に出して読めること書けること。名詞と形容詞の変化、
人称代名詞と前置詞の人称変化が認識できること。動詞のシステム、分詞の活用、さらに名詞・形
容詞・分詞などからなるヘブライ語文章構造の特徴を理解し、和訳できること。またヘブライ語作
文できること、辞書を利用できること。
[授業計画と内容]
1.ヘブライ語の歴史(聖書へブライ語と賢者のヘブライ語ほか)、2.母音記号と文字、3.形
容詞と名詞(男性形と女性形他)、4.形容詞と名詞(単数形と複数形他)、5.人称代名詞と指
示代名詞、6.数詞と前置詞、7.語根と動詞、8.7つの動詞(分詞のみ)、9.名詞文、10.
存在の名詞ほか。*1課題あたり1∼2回を当てる。内容や順番は授業の進捗状況で多少変化する
こともある。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点評価・・・・出席と授業参加(30%)、中間テスト(30%)、期末テスト(40%)
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
ヘブライ語(初級)(語学)(2)へ続く↓↓↓
ヘブライ語(初級)(語学)(2)
[授業外学習(予習・復習)等]
授業の中で、なすべき宿題、予習、復習については指示をする。
(その他(オフィスアワー等))
授業では、文字や母音記号を覚えるための実践的練習、また文法の意義を確認する解説の中で聖書
テキストやラビ文献他も紹介する。初級は動詞の完了形・未完了形・命令形を扱わない。それらは
中級において導入する。初級と中級をあわせての履修が好ましい。最終的には、辞書を使って独力
で様々な時代の文章を読めるようにすることを目標とするため、現代ヘブライ語辞典の購入を勧め
る。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 88
授業科目名 ヘブライ語(中級)(語学)
<英訳>
Hebrew
配当
学年 全回生
題目
単位数 1
担当者所属・
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火3
開講期
後期
非常勤講師 手島 勲矢
授業
形態 語学
使用
言語 日本語
ヘブライ語文法(中級)
[授業の概要・目的]
中級では、ヘブライ語動詞の基礎(完了形・未完了形・命令形の活用など)を身に付ける。聖書ヘ
ブライ語と賢者のヘブライ語の差異を紹介する。動詞の活用の一般的な導入をしたのち、やさしい
論文の抜粋ほかのテキストを用いて、それを声に出して読み、さらに辞書を引きながら和訳して読
む中で、動詞の諸形態が意味として認識できるように練習を繰り返す。
[到達目標]
動詞/完了・未完了の変化に習熟すること。不規則変化を語根パターンにおいて認識できること。
完了・未完了の動詞を含むヘブライ語文章を理解し翻訳できるようになること。聖書ヘブライ語の
基本的な特徴を理解すること。徐々に母音記号をへらしながら、母音記号なしのテキストが読める
ことをめざす。
[授業計画と内容]
1.ヘブライ語動詞パラダイムの諸問題、2.完了形(基本)、3.未完了形(基本)、4.不規
則変化(III-h/y)、5.不規則変化(II-w/y、I-y)、6.不規則変化(I-n、II&III-Geminated)、7.
不規則変化(喉音文字を含む語根)、8.人称接尾辞と不定詞と命令形、9.時制の問題、10.
聖書へブライ語と賢者のヘブライ語、11.まとめ。1課題あたり1∼2回の授業を要する。進捗
状況をみながら内容や順番は多少変化する。
[履修要件]
ヘブライ語(初級)を履修済であること。もしくは同程度のヘブライ語知識があること。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点評価・・・出席・授業参加(30%)、中間テスト(30%)、期末テスト(40%)
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業時に、なすべき宿題、予習、復習については指示をする。
(その他(オフィスアワー等))
中級でのテキストは思想・哲学・言語に関するやさしい論文の抜粋、また聖書、ミシュナー・タル
ムード他から抜き出したものを考えている。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 89
授業科目名 イラン語(初級)(語学)
<英訳>
Iranian
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
大阪大学
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火5
開講期
通年
授業
形態 語学
竹原 新
使用
言語 日本語
イラン語(初級)
[授業の概要・目的]
イランの公用語であるペルシア語の初級を学ぶ。基本文法、基礎単語を修得し、初級レベルの総合
的なペルシア語力を養うことを目的とする。
[到達目標]
平易なペルシア語の文章であれば辞書を使用しつつ読むことができ、基本的な文法規則を間違えず
に表現できるようになることを目指す。
[授業計画と内容]
第1回 イントロダクション
第2∼29回 基礎語学力の修得
文字の読み方や書き方を練習しつつ、基本的な文法や単語を学ぶ。徐々に難易度を上げ、後半には
簡単な物語が読める段階まで語学力を高める。原則として、毎回、復習テストを行う。
第30回 授業の総括
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点評価
[教科書]
授業中にプリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
黒柳恒男 『現代ペルシア語辞典』(大学書林)
[授業外学習(予習・復習)等]
文字の書き方、基本文法、基礎単語の修得が中心となる前半においては十分な復習が必要となるが、
簡単な物語を読み進める後半においてはこれに予習が加わる。
(その他(オフィスアワー等))
特になし。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 90
授業科目名 アラブ語(初級)
<英訳>
Arabic
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・ 国立民族学博物館 西尾 哲夫
職名・氏名 民族社会研究部 教授
開講年度・ 2015・
曜時限 火2
開講期
通年
授業
形態 語学
使用
言語 日本語
アラビア語の初級
[授業の概要・目的]
アラビア語は、西はモロッコから東はイラクまでの中東・北アフリカ諸国で使われており、およそ
一億五千万人の母語となっている。またイスラム教(イスラーム)の聖典『コーラン(クルアーン)
』はアラビア語で書かれているため、南アジア・東南アジア・中国などのムスリム(イスラム教徒)
もアラビア語の知識をもっている。
この授業では、アラビア語の文字の書き方からはじめ、初級程度の文法事項をおしえる。
[到達目標]
アラビア文字が読めて書けるようになる。また基本的単語については、弱子音を語根に含む単語に
ついてアラビア語の辞書が引けるようになる。基本的な文章表現について読む・書く・話すができ
るようになる。
[授業計画と内容]
(1)アラビア語についての概説(第1回目の授業)
(2)アラビア語学習法の概説(第1回目の授業)
(3)アラビア文字(第2回目から第8回目の授業)
(4)初級程度のアラビア語文法(第2回目から最後の授業)
(5)アラビア語辞書の引き方(第9回目以降の授業毎)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点で評価する。出席を重視する。
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
西尾哲夫 『世界史の中のアラビアンナイト(NHKブックス)』(NHK出版)(とくに現代アラ
ブ世界の言語状況についてふれた第6章)
[授業外学習(予習・復習)等]
授業毎に指示する。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 91
授業科目名 ヒンディー語(初級)(語学)
<英訳>
Hindi
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・ 追手門学院大学 小松 久恵
職名・氏名 国際教養学部アジア学科 講師
開講年度・ 2015・
曜時限 金5
開講期
通年
授業
形態 語学
使用
言語 日本語
ヒンディー語(初級)
[授業の概要・目的]
21世紀の世界において重要な役割を果たすと予想される巨大国家インドの公用語ヒンディー語の初
頭文法と簡単な会話を学ぶ。また映像・画像などのビジュアルを通して、急激に変化を遂げる現代
インド社会に触れる。インド古典文学の専攻者だけでなく、将来商社マン・外交官あるいは技術者
として南アジア地域での活動を希望する諸君にも是非受講してもらいたい。
[到達目標]
インドでは英語が通じると言われるが、実際には、英語を不自由なくしゃべることのできる話者数
は全人口の5パーセントにも満たない。インド人と深い意思疎通をするためには現地語を知ること
が不可欠となる。インドの公用語であるヒンディー語を通して異文化世界としての北インドについ
て学び、世界認識の幅を広げる。ヒンディー文字を習得し、ヒンディー語の初級文法と簡単な会話
を理解する。
[授業計画と内容]
教科書を毎回一課の速度で進んでいき、1年で文法を一通り終えて読み物を読んだり、簡単な会話
ができるようになることを目標とする。また適宜、映画を用いて音声でのヒンディー語のみならず
インドの社会風俗にも触れる。
前期
1.導入
2.文字と発音【4週】
3.文法と会話【9週】
4.中間試験【1週】
後期
5. 中間試験のフィードバック【1週】
6.文法と会話【7∼8週】
7.文法と絵本講読【4∼5週】
8.期末試験【1週】
[履修要件]
授業には継続的に参加すること。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点(30%)と筆記試験(期末30、年度末40)によって評価する。
[教科書]
町田和彦 『ニューエクスプレス、ヒンディー語』(白水)ISBN:978-4-560-06791-8(同著者の「CD
エクスプレス、ヒンディー」とは別の本なので、間違えないこと )
ヒンディー語(初級)(語学)(2)へ続く↓↓↓
ヒンディー語(初級)(語学)(2)
[参考書等]
(参考書)
辞書については初回の授業で紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業の前日までに前回の講義内容を見直し、特に前回の練習問題を復習しておく。インド関係の情
報に関心を持つこと。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 92
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火2
開講期
前期
教授
服部 良久
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
中世ヨーロッパにおけるコミュニケーションと秩序―政治・社会・文化― I
[授業の概要・目的]
コミュニケーションは、個々人の私的生活空間から職場や地域社会、国家、国際社会まで、そして
古今東西を貫いて、およそ人間社会の成り立ちに不可欠の行為である。1980年代より欧米では紛争
史研究とともに、「コミュニケーション」をキーコンセプトとする中・近世史研究が多くの成果を
生み出してきた。こうした研究の盛行は社会史の隆盛、心性史、表象論、ミクロストリアを契機と
し、また政治史、国家史(国制史)の領域においても人類学、社会学の影響受けた紛争、儀礼の重
視、「言語論的転回」を意識した言説分析や史料論が、新しい政治文化史の地平を拓いてきた。本
講義ではコミュニケーションを「人々が情報、観念、価値・規範意識、感情、行動様式など交わし、
共有すること、あるいはそうした共有を目指す相互的な行為」と理解し、そのようなコミュニケー
ション行為としての紛争解決に重点を置いて政治史を軸とする新しい中世ヨーロッパ史像の構築を
めざす。
[到達目標]
政治、国家、制度、法など、近代と同様に中世社会においてもその秩序の根幹と見なされてきた対
象を固定的に考えることなく、国制や法秩序を絶えざる人間とその集団の(コミュニケーション)
行為のプロセスとして見る視点を理解すること。それにより、近現代社会と異なる政治・社会の秩
序の構築・維持の仕方を認識することができるとともに、現代世界の多文化・多言語の平和的共存
の可能性を考えるひとつの手がかりを得ることも可能となる。
[授業計画と内容]
1 イントロダクション:研究の動機と目的
2∼4回 近年のコミュニケーションを中心とした中世史研究の動向の批判的検討
5∼7回 中世社会における紛争・紛争解決・秩序の概観
8∼10回 コミュニケーションと紛争・秩序から中世の国家と社会を考える
11∼15回 中世初期のコミュニケーション・紛争・秩序の具体的事例研究
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポートにより評価する。中世の政治的コミュニケーションの特質をどこまで理解しているかに着
目する。
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
[教科書]
使用しない
参考文献は講義中に示す。史料は前の週にあらかじめ配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
参考文献表を初回に配布する。
[授業外学習(予習・復習)等]
コミュニケーション、紛争解決に関する社会学や法学の文献を読んでおくと、講義の意図、意味を
より深く理解することができる。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 93
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火2
開講期
後期
教授
服部 良久
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
中世ヨーロッパにおけるコミュニケーションと秩序―政治・社会・文化― II
[授業の概要・目的]
前期の特殊講義を前提に、コミュニケーション、紛争、秩序をキーワードとする中世ヨーロッパ
の政治秩序について、ドイツ(神聖ローマ帝国)とその周辺を中心に考察する。近年の中世政治史、
国家史(国制史)研究においても人類学、社会学の影響を受け、紛争、紛争解決、様々な儀式・儀
礼に着目した新しい政治文化史の成果が現れている。本講義では12∼15世紀の帝国(ドイツ)にお
ける政治秩序の多元的展開(帝国・領邦・自治都市の緩やかな連合体への移行)をふまえ、そうし
た秩序の維持・変化を紛争解決・儀礼・コミュニケーションに視座を定めて考察する。
[到達目標]
政治・社会の秩序を固定的な法や制度により理解するにとどまらず、人間と集団の多様な価値・規
範意識にもとづく相互行為のプロセスとして考える思考回路の深化をめざす。また現代社会におい
てなお様々な局面で重要な機能をはたす儀礼的行為の歴史的理解をも目標とする。
[授業計画と内容]
第1∼2回 イントロダクション コミュニケーションと中世史研究
第3∼4回 12∼14世紀ドイツの政治的展開
第5∼10回 12,13世紀の国王宮廷におけるコミュニケーションと秩序
第11∼13回 諸侯(領邦)間の紛争とコミュニケーション
第14∼15回 中世後期ドイツの儀礼・コミュニケーション・国制
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポートにより評価する。評価ポイントは、歴史的社会における秩序を、人間と集団の多様な価値
・規範意識にもとづく相互行為のプロセスとして考える思考を理解し、様々な時代や地域でこの点
について考えることができること。
[教科書]
使用しない
史料はその都度コピーを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
参考文献は、講義中に指示する。初回に文献リストを配布する。
[授業外学習(予習・復習)等]
コミュニケーション、紛争、儀礼に関する社会学、法学、人類学、民俗学の文献などを読んでおく
と、講義の理解が容易になる。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 94
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
教授
南川 高志
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
開講年度・ 2015・
曜時限 水5
開講期
前期
古代ローマ人のメソドロジー(1) ―ローマ人の「こころ」に関する歴史学的研究―
[授業の概要・目的]
ローマ帝国は紀元2世紀のいわゆる五賢帝時代に繁栄を極め、その後3世紀の危機の時代、そして後
期ローマ帝国時代を経て、5世紀には衰亡したと一般に説明されている。このような歴史的経過の
説明は、政治史を基軸とした理解に基づくが、ローマ人の「こころ」もこの政治的な経過のように
変化したのであろうか。この一見素朴な問いは、しかし学界において論争となった幾多の重要な問
題とも関わり、今日解明すべき意義はますます大きくなっている。今年度の講義では、担当者が新
たに開始したローマ帝国衰退論の再構築の研究計画に即して、ローマ人の「こころ」の歴史学的な
探求を講述しようと試みる。
[到達目標]
世界史に第一級の意義を持つローマ帝国の歴史的展開について、政治史の概説的知識に基づくだけ
のものに留まらない、帝国社会の性格の深部における理解をともなった説明を受講者ができるよう
になることが、本講義の目標である。
[授業計画と内容]
本講義では、まず第1回目に、序論として、研究対象となるローマ人の「こころ」とは何かを説明
する。第2回目からは、以下のテーマについての講義をおこなう。
① 研究史 本講義で扱うテーマを学界の先行研究に照らし合わせ、とくに社会史研究、心性史研
究、宗教史研究との関連について述べるとともに、哲学、宗教学からのアプローチとの違いを示す。
(2回)
② マルクス・アウレリウス研究 五賢帝の一人でストア派の哲学者として知られるローマ皇帝マ
ルクス・アウレリウスについて、その著書『自省録』そのものの分析ではなく、皇帝の生涯や生き
た時代と関わらせながらその「こころ」を解明することを試みる。
②−1 マルクス・アウレリウスの生きた時代(2∼4回)
②−2 皇帝としてのマルクス・アウレリウス(2∼4回)
②−3 マルクス・アウレリウスの「こころ」(2∼4回)
③ 最盛期ローマ帝国社会に生きたローマ人の「こころ」(2回)
④ 筆記試験 (1回)
⑤ フィードバック (1回)
なお、本講義は、後期に同じ曜日・時限で開講される「古代ローマ人のメソドロジー(2) ―ロ
ーマ人の「こころ」に関する歴史学的研究―」と密な関連を持っているので、後期も連続して受講
することが望ましい。
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
[履修要件]
受講にあたって、古典語や西洋古代史に関する知識を持っていることを前提とはしていない。 [成績評価の方法・観点及び達成度]
講義内容の要点にかんする理解度を確認するために筆記試験を行ない、その結果によって評価する。
講義をした範囲に関して、到達目標に掲げた水準に達しているかどうかで達成度を測ることとする。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
講義で担当者が紹介する文献をできるだけ参照することが望ましい。
(その他(オフィスアワー等))
後期に同じ曜日・時限で開講される特殊講義「古代ローマ人のメソドロジー (2)」も連続して受講
することが望ましい。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 95
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水5
開講期
後期
教授
南川 高志
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
古代ローマ人のメソドロジー(2) ―ローマ人の「こころ」に関する歴史学的研究―
[授業の概要・目的]
ローマ帝国は紀元2世紀のいわゆる五賢帝時代に繁栄を極め、その後3世紀の危機の時代、そして後
期ローマ帝国時代を経て、5世紀には衰亡したと一般に説明されている。このような歴史的経過の
説明は、政治史を基軸とした理解に基づくが、ローマ人の「こころ」もこの政治的な経過のように
変化したのであろうか。この一見素朴な問いは、しかし学界において論争となった幾多の重要な問
題とも関わり、今日解明すべき意義はますます大きくなっている。今年度の講義では、担当者が新
たに開始したローマ帝国衰退論の再構築の研究計画に即して、ローマ人の「こころ」の歴史学的な
探求を講述しようと試みる。 前期開講の「古代ローマ人のメソドロジー(1)」の続編であるが、
独自の特殊講義としても講述する。
[到達目標]
世界史に第1級の意義を持つローマ帝国の歴史的展開について、政治史の概説的知識に基づくだけ
のものに留まらない、帝国社会の性格の深部における理解をともなった説明を受講者ができるよう
になることが、本講義の目標である。
[授業計画と内容]
本講義は、前期開講の「古代ローマ人のメソドロジー(1)」の続編であるが、独自の特殊講義と
しても講述する。
第1回目は、前期におこなった同テーマに関する特殊講義の内容をかいつまんで紹介する。とくに
ローマ人の「こころ」の歴史学研究とは何を目指すものであるか、確認する。
第2回目以降は、以下の内容について3∼5回講述する。
① ローマ人の社会と知識・教養
② ローマ帝政期の社会における哲学と哲学者
③ ローマ帝政前期におけるキリスト教
さらに、試験とフィードバックをおこなう(各1回)。
[履修要件]
受講にあたって、古典語や西洋古代史に関する知識を持っていることを前提とはしない。前期に同
じ曜日・時限で開講されている特殊講義「古代ローマ人のメソドロジー(1)」を受講しておくこ
とが望ましい。
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
[成績評価の方法・観点及び達成度]
講義内容の要点にかんする理解度を確認するために筆記試験を行ない、その結果によって評価する。
講義をした範囲に関して、到達目標に掲げた水準に達しているかどうかで達成度を測ることとする。
[教科書]
使用しない
授業中にプリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
講義で担当者が紹介する文献をできるだけ参照することが望ましい。
(その他(オフィスアワー等))
前期の同じ曜日・時限に開講される特殊講義「古代ローマ人のメソドロジー(1)」を受講しておく
ことが望ましい。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 96
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火5
開講期
前期
准教授 金澤 周作
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
近代イギリスと海
[授業の概要・目的]
海から歴史を見直す作業は、近年、ヨーロッパ史のみならず、アジア史をはじめさまざまな領域で
進められている。その大きな特徴の一つは、海を、単に異なる陸域的な文化圏を分断したり結びつ
けたりする(それ自体はたいして意味のない)空間として見るのではなく、「意味」を産み出す舞
台として、積極的に再評価しようとする点にある。
本講義では、世界史上でも有数の海洋帝国であった近代イギリスに注目し、広義の海事史
maritime historyの成果を確認した上で、とくに海難の表象というテーマを追究してみたい。近世・
近代のイギリスにとって、海難は現実に頻発する深刻な災厄であっただけでなく、さまざまな媒体
で繰り返し語られることによって、想像上においても、大きなプレゼンスを有していた。その内実
と意義を史料に基づいて、具体的に明らかにしていきたい。
[到達目標]
・イギリス海事史の概要を理解することができる。
・海難の世界史的な意義を理解することができる。
・歴史学の実践に触れることができる。
[授業計画と内容]
学生の理解度を確かめながら、下記の項目を14週で講義する。
1.イントロダクション
2.イギリス近代史の概要
3.イギリス海事史の概要
4.イギリスと海難
5.難破譚の歴史とヴァリエーション
6.『マリナーズ・クロニクル』の網羅的な分析
7.まとめと展望
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
上記到達目標への達成度合いを、定期試験によってはかる。
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
金澤周作(編) 『海のイギリス史――闘争と共生の世界史』(昭和堂)
[授業外学習(予習・復習)等]
イギリス近代史の基礎知識については、適宜参考文献を指示するので予習しておくこと。復習を兼
ねて適宜課題をだす。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 97
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
准教授 金澤 周作
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
開講年度・ 2015・
曜時限 火5
開講期
後期
近代イギリスと「物乞い」行為
[授業の概要・目的]
イギリスが近現代史上に与えた影響は、議会制度、帝国、自由主義など多岐にわたるが、現在と
くに再評価されてきているのが、非営利・非政府的な弱者救済の諸実践、すなわち「チャリティ」
である。
チャリティを引きだす行為として「物乞い」はよく知られているが、18、19世紀を通じ、チャリ
ティの与え手と受け手の間では、救済を得られる「物乞い」のありかたをめぐって、微妙な綱引き
が行われていた。
本講義では、その綱引きの実態に着目することによって、近代イギリス社会における、救済に値
する痛みとは何であったのかという問いに迫る。
[到達目標]
・近代イギリス社会の特質を理解できる。
・チャリティという実践について歴史的な把握ができるようになる。
[授業計画と内容]
受講生の理解度を確かめながら、以下の項目を14週で講義する。
1.イントロダクション
2.近代イギリスにおけるチャリティ
3.物乞いの歴史
4.物乞いの自己表現
5.チャリティ団体による物乞いの表象
6.まとめ
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
上記到達目標への達成度合いを、定期試験によってはかる。
[教科書]
使用しない
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
近代イギリス史に関する基礎知識については、授業中に示すとともに参考文献を指示するので、適
宜予習しておくこと。また、復習を兼ねて適宜課題を出す。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 98
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水4
開講期
前期
教授
高橋 宏幸
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
カエサル『内乱記』精読
[授業の概要・目的]
カエサル『内乱記』をラテン語テキストに即して精読し、カエサルの執筆意図を考究する。
[到達目標]
カエサルの軍事的成功と表裏一体にある発信力、その表現手法を学ぶ。
[授業計画と内容]
カエサル『内乱記』はその後の世界史の展開に大きく関わる出来事についての一級の証言であるこ
とは疑いない。それと同時に、戦争によって覇権を争った当事者二派のうちの一方の指導者自身の
著述であることから、自派の行動の正当化や敵方への批判というプロパガンダ的性格、さらに、い
ま敵方である相手も戦争終結後は同じローマ人として統合されることを見据える融和的視点が作品
の基底にある。これらの要素に着目しながら、読み進める。
第1回 オリエンテーション
第2回∼第8回 第32∼47章 マッシリア包囲、イレルダの戦い
第9回∼第14回 第48∼60章 イレルダでのカエサル軍の困難、マッシリア沖海戦
第15回 全体のまとめ
[履修要件]
ラテン語初級文法を既習得であること。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点。
[教科書]
プリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
配布する注釈を熟読すること。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 99
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水4
開講期
後期
教授
高橋 宏幸
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
カエサル『内乱記』精読
[授業の概要・目的]
カエサル『内乱記』をラテン語テキストに即して精読し、カエサルの執筆意図を考究する。
[到達目標]
カエサルの軍事的成功と表裏一体にある発信力、その表現手法を学ぶ。
[授業計画と内容]
カエサル『内乱記』はその後の世界史の展開に大きく関わる出来事についての一級の証言であるこ
とは疑いない。それと同時に、戦争によって覇権を争った当事者二派のうちの一方の指導者自身の
著述であることから、自派の行動の正当化や敵方への批判というプロパガンダ的性格、さらに、い
ま敵方である相手も戦争終結後は同じローマ人として統合されることを見据える融和的視点が作品
の基底にある。これらの要素に着目しながら、読み進める。
第1回 オリエンテーション
第2回∼第11回 第1巻第61∼87章 アフラーニウス軍の降伏
第12回∼第14回 第2巻第1∼7章 マッシリア攻略
第15回 全体のまとめ
[履修要件]
ラテン語初級文法を既習得であること。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点。
[教科書]
プリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
配布する注釈を熟読すること。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 100
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 伊藤 順二
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月2
開講期
前期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
ロシア・ナショナリズムとザカフカス
[授業の概要・目的]
19世紀から第一次世界大戦までの帝政ロシアの植民地政策全般を、ザカフカス(トランスコーカサ
ス)中心に概観する。
ロシア人がチェチェン人やグルジア人に抱くイメージは、少なくとも19世紀以来現代に至るまで、
「高貴な野蛮人」あるいは単に「野蛮人」である。ザカフカスはロシア帝国初の本格的植民地であ
り、オスマン帝国との最前線の一つでもあった。住民に対する民族学的視線は帝国の統治政策に直
結すると同時に、「高貴な野蛮人」への文学的憧憬をも産み出し、それはグルジア人などの現地住
民にもフィードバックされた。治安の悪さで悪名高いザカフカスは、傭兵の輸出地としても名高く、
義賊伝説に溢れ、スターリン等の革命家を輩出した地でもあった。本講義では帝国統治とナショナ
リズムについて考えたい。
[到達目標]
ロシア帝国に関する基本的知識を習得し、帝国についての歴史的イメージを会得する。
[授業計画と内容]
授業計画と内容
以下の内容について、各2回程度の講義を行う予定である。
・イントロダクション:日露戦争と匪賊
・領有と文学イメージ
・「半アジア人」
・ヴォロンツォフ改革
・露土戦争
・社会ダーウィニズムと社会主義
・1905年革命
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
期末レポート(80点)および中間レポート(20点)による。
[教科書]
プリントを配布する。
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
各自、授業中に紹介する基本文献を読んでおくことが望ましい。
(その他(オフィスアワー等))
オフィスアワーは、月曜3限とする。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 101
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 伊藤 順二
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月2
開講期
後期
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
ロシア・メシアニズムと戦争
[授業の概要・目的]
クリミア戦争後、ロシアは一般兵役義務の導入にともなって民衆的ナショナリズムを鼓吹した。ロ
シア的メシアニズムはスラヴの同胞の救済だけではなく、ヨーロッパの没落と新世紀の到来を夢想
し、様々な文化的・政治的運動に影を落とした。ボリシェヴィキも例外ではない。本広義では戦争
あるいは「文化戦争」を主軸に、革命に至るまでのロシアの世界史的な自己意識とその問題点を歴
史的に概観する。
[到達目標]
ロシアの文化的自意識を、歴史的に理解する。
[授業計画と内容]
授業計画と内容
以下の内容について、各2回程度の講義を行う予定である。
・イントロダクション:宇宙旅行の目的
・クリミア戦争とトルストイ
・聖戦としての露土戦争
・ブルガリア問題
・集合論、周期律、アヴァンギャルド
・バルカン戦争
・第一次世界大戦
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
期末レポート(80点)および中間レポート(20点)による。
[教科書]
プリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
各自、授業中に紹介する基本文献を読んでおくことが望ましい。
(その他(オフィスアワー等))
オフィスアワーは、月曜3限とする。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 102
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 王寺 賢太
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金2
開講期
前期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
啓蒙期の奴隷制批判論を読む
[授業の概要・目的]
啓蒙の世紀と呼ばれる18世紀初頭以来、ヨーロッパは、東インド通商とカリブ海の農業植民地の発
展とともに、世界規模の国際通商の要となる。啓蒙期のイギリスやフランスの哲学者たちは、この
商業の発展によるヨーロッパ内部の富裕化に、暴力的な支配関係をのりこえ、平民の公民的・政治
的権利の拡張と、文化の洗練の原動力を認めた。18世紀の新造語として知られる「文明化
civilisation/civilization」の擁護論である。ただし、ヨーロッパを要とする国際通商の発展は、同時に
アフリカ西岸(「ギニア」)からカリブ海植民地に向けての奴隷貿易の拡大を伴うものでもあった。
啓蒙の哲学者たちの「文明化」擁護論は、ヨーロッパ内部での「解放」と裏腹なこの黒人奴隷制の
拡大を前に、文明化の過程そのものに内在する大きな矛盾に逢着する。
本講義では、フランス啓蒙が生んだ近代ヨーロッパ通商史であるレナル/ディドロの『両インド
史』第三版(1780)をとりあげ、黒人奴隷貿易の現状の記述と批判に当てられた部分(第11篇)を、
フランス語原文ないし英語翻訳(18世紀のもの)で読解し、解説を加えてゆく。その際、啓蒙期の
哲学者たちの「文明化」擁護論が、アフリカ人奴隷制を前にどのような屈曲をこうむったか、また
哲学者たちが直面する課題に対して、それをのりこえるためのいかなる政治的方策を提案していた
かを理解することを目指す。
[到達目標]
①18世紀のフランス語・英語を正確に読み、思想的な解釈を行なう力を身につけること。『両イン
ド史』は18世紀の一般読者に向けられた書物で、平易な言葉で綴られている。
②『両インド史』のテクストを出発点として、適宜典拠とされる先行文献とも付き合わせながら、
アフリカ人奴隷制をめぐる啓蒙期の哲学的議論のコンテクストを理解すること。
③『両インド史』における「文明化」擁護論と「文明化」の過程に内在する矛盾の認識から、資本
主義勃興期の近代初頭の歴史叙述・歴史哲学を理解すること。
[授業計画と内容]
本講義では、レナル/ディドロ『両インド史』第11編「ヨーロッパ人はアフリカにアンティーユの
耕作者を買い求めにいく この通商が行なわれるやり方 奴隷の労働による生産物」をフランス語
原文ないし英語翻訳で読解しながら、以下のテーマについて解説を加えていく。
①アフリカ西岸ギニア住民の「人種」的特色について
②ギニアの自然条件と住民の統治形態・戦争・宗教・習俗・経済について
③奴隷制の拡大がギニアにもたらした影響について
④ヨーロッパ諸国民が行なうギニアにおける奴隷貿易の実態について
⑤アメリカ植民地において黒人奴隷がおかれた悲惨な現状について
⑥黒人奴隷の悲惨な現状を改善するためにとるべき方策について
⑦奴隷制の歴史的展開。黒人奴隷制の肯定論の検討とその逐条的反駁。
⑧文明化のヴィジョンとその矛盾。文明化の推進か、文明に対する蜂起か。
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
評価は、①平常点(70%)、②期末レポート(30%)の双方を踏まえて評価する。そのうち、
①にかんしては、授業への積極的な出席と訳読の担当を評価の対象とする。訳読にかんしては、外
国語文献の正確な理解ができているかの評価の目安とする。②にかんしては、啓蒙期の奴隷制をめ
ぐる哲学的議論、および啓蒙期の歴史叙述・歴史哲学についての理解を問うものとする。
[教科書]
授業中に指示する
テクストは授業中に配布するが、そのPDF版は附属図書館のデータベースからダウンロードできる。
Guillaume-Thomas Raynal, Histoire philosophique et politique des etablissemens et du commerce des
Europeens dans les deux Indes, Geneve, J.-L. Pellet, 1780, 4 vol. in 4°
http://galenet.galegroup.com/servlet/MOME?af=RN&ae=U104166908&srchtp=a&ste=14&locID=kyotodai
Guillaume-Thomas Raynal, A philosophical and political history of the settlements and trade of the
Europeans in the East and West Indies, London, Strahan & Cadell, 1783, 8 v.
http://galenet.galegroup.com/servlet/MOME?af=RN&ae=U110435502&srchtp=a&ste=14&locID=kyotodai
[参考書等]
(参考書)
Jean Ehrard 『Lumieres et esclaves』(Andre Versailles)ISBN:9782874950063
エリック・ウィリアムズ 『資本主義と奴隷制』(明石書店)ISBN:4750318450
その他、授業中に適宜指示する。
[授業外学習(予習・復習)等]
授業参加者には、テクストの訳読の担当が求められる。平易な文体で書かれた18世紀の歴史書が対
象となるので、フランス語・英語とも初級程度の力があれば十分に読めるはず。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 103
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 王寺 賢太
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金2
開講期
後期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
啓蒙期の奴隷制批判論を読む
[授業の概要・目的]
啓蒙の世紀と呼ばれる18世紀初頭以来、ヨーロッパは、東インド通商とカリブ海の農業植民地の発
展とともに、世界規模の国際通商の要となる。啓蒙期のイギリスやフランスの哲学者たちは、この
商業の発展によるヨーロッパ内部の富裕化に、暴力的な支配関係をのりこえ、平民の公民的・政治
的権利の拡張と、文化の洗練の原動力を認めた。18世紀の新造語として知られる「文明化
civilisation/civilization」の擁護論である。ただし、ヨーロッパを要とする国際通商の発展は、同時に
アフリカ西岸(「ギニア」)からカリブ海植民地に向けての奴隷貿易の拡大を伴うものでもあった。
啓蒙の哲学者たちの「文明化」擁護論は、ヨーロッパ内部での「解放」と裏腹なこの黒人奴隷制の
拡大を前に、文明化の過程そのものに内在する大きな矛盾に逢着する。
本講義では、フランス啓蒙が生んだ近代ヨーロッパ通商史であるレナル/ディドロの『両インド
史』第三版(1780)をとりあげ、黒人奴隷貿易の現状の記述と批判に当てられた部分(第11篇)を、
フランス語原文ないし英語翻訳(18世紀のもの)で読解し、解説を加えてゆく。その際、啓蒙期の
哲学者たちの「文明化」擁護論が、アフリカ人奴隷制を前にどのような屈曲をこうむったか、また
哲学者たちが直面する課題に対して、それをのりこえるためのいかなる政治的方策を提案していた
かを理解することを目指す。
[到達目標]
①18世紀のフランス語・英語を正確に読み、思想的な解釈を行なう力を身につけること。『両イン
ド史』は18世紀の一般読者に向けられた書物で、平易な言葉で綴られている。
②『両インド史』のテクストを出発点として、適宜典拠とされる先行文献とも付き合わせながら、
アフリカ人奴隷制をめぐる啓蒙期の哲学的議論のコンテクストを理解すること。
③『両インド史』における「文明化」擁護論と「文明化」の過程に内在する矛盾の認識から、資本
主義勃興期の近代初頭の歴史叙述・歴史哲学を理解すること。
[授業計画と内容]
本講義では、レナル/ディドロ『両インド史』第11編「ヨーロッパ人はアフリカにアンティーユの
耕作者を買い求めにいく この通商が行なわれるやり方 奴隷の労働による生産物」をフランス語
原文ないし英語翻訳で読解しながら、以下のテーマについて解説を加えていく。
①アフリカ西岸ギニア住民の「人種」的特色について
②ギニアの自然条件と住民の統治形態・戦争・宗教・習俗・経済について
③奴隷制の拡大がギニアにもたらした影響について
④ヨーロッパ諸国民が行なうギニアにおける奴隷貿易の実態について
⑤アメリカ植民地において黒人奴隷がおかれた悲惨な現状について
⑥黒人奴隷の悲惨な現状を改善するためにとるべき方策について
⑦奴隷制の歴史的展開。黒人奴隷制の肯定論の検討とその逐条的反駁。
⑧文明化のヴィジョンとその矛盾。文明化の推進か、文明に対する蜂起か。
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
評価は、①平常点(70%)、②期末レポート(30%)の双方を踏まえて評価する。そのうち、
①にかんしては、授業への積極的な出席と訳読の担当を評価の対象とする。訳読にかんしては、外
国語文献の正確な理解ができているかの評価の目安とする。②にかんしては、啓蒙期の奴隷制をめ
ぐる哲学的議論、および啓蒙期の歴史叙述・歴史哲学についての理解を問うものとする。
[教科書]
授業中に指示する
テクストは授業中に配布するが、そのPDF版は附属図書館のデータベースからダウンロードできる。
Guillaume-Thomas Raynal, Histoire philosophique et politique des etablissemens et du commerce des
Europeens dans les deux Indes, Geneve, J.-L. Pellet, 1780, 4 vol. in 4°
http://galenet.galegroup.com/servlet/MOME?af=RN&ae=U104166908&srchtp=a&ste=14&locID=kyotodai
Guillaume-Thomas Raynal, A philosophical and political history of the settlements and trade of the
Europeans in the East and West Indies, London, Strahan & Cadell, 1783, 8 v.
http://galenet.galegroup.com/servlet/MOME?af=RN&ae=U110435502&srchtp=a&ste=14&locID=kyotodai
[参考書等]
(参考書)
Jean Ehrard 『Lumieres et esclaves』(Andre Versailles)ISBN:9782874950063
エリック・ウィリアムズ 『資本主義と奴隷制』(明石書店)ISBN:4750318450
その他、授業中に適宜指示する。
[授業外学習(予習・復習)等]
授業参加者には、テクストの訳読の担当が求められる。平易な文体で書かれた18世紀の歴史書が対
象となるので、フランス語・英語とも初級程度の力があれば十分に読めるはず。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 104
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 小関 隆
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水4
開講期
前期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
第一次世界大戦の「長い影」
[授業の概要・目的]
今年度の授業では、「現代の起点」ともいうべき第一次世界大戦が惹起した諸問題が、その後の「
現代世界」の展開をいかに規定したかを考える。さしあたりの射程はいわゆる「戦間期」となるが、
必要に応じて第二次世界大戦後にも論及する。また、イギリスに議論の焦点を合わせつつ、アイル
ランド、アメリカ、さらにはヨーロッパ大陸諸国の情勢も適宜参照する。とりあげる論点は、ナシ
ョナリズム、デモクラシー、帝国、資本主義、平和主義、等である。第一次世界大戦の「長い影」
が差す時代として「戦間期」を理解することが授業の眼目となる 。
[到達目標]
第一次世界大戦との連続性という歴史的パースペクティヴの下で、「戦間期」を把握する能力を身
につけること。
[授業計画と内容]
以下に掲げたテーマの各々につき、1∼3回程度の授業を充てる予定である。
(1) 第一次世界大戦とはいかなる戦争であったか?
(2) ナショナリズム
(3) デモクラシー
(4) 帝国
(5) 資本主義
(6) 芸術
(7) コメモレイション
(8) 平和主義
(9) その他
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポートによる評価を基本とする。
[教科書]
使用しない
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
以下の文献を参照することが望ましい。
山室信一・岡田暁生・小関隆・藤原辰史(編)『現代の起点 第一次世界大戦』(全4巻)岩波書店、
2014年。
人文書院刊の「レクチャー:第一次世界大戦を考える」シリーズ(既刊12冊、続刊予定)。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 105
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 小関 隆
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水4
開講期
後期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
第一次世界大戦の「長い影」(Part 2)
[授業の概要・目的]
前期の授業に引き続き、第一次世界大戦が惹起した諸問題の展開を通して「現代世界」の特質を考
えるが、時期的には第二次世界大戦以降に主眼を置く。これまた前期の授業と同じく、イギリスに
議論の焦点を合わせつつ、アイルランド、アメリカ、さらにはヨーロッパ大陸諸国の情勢にも目を
配る。とりあげる論点は、第二次世界大戦の衝撃、「戦争犯罪」、福祉国家、冷戦、ヨーロッパ統
合、第一次世界大戦研究、記憶、等である。20世紀全体に投げかけられた第一次世界大戦の「長い
影」を理解することが授業の眼目となる。
[到達目標]
「ポスト第一次世界大戦の世紀」として20世紀を把握する能力を身につけること。
[授業計画と内容]
以下に掲げたテーマの各々につき、1∼3回程度の授業を充てる予定である。
(1) 第二次世界大戦の衝撃
(2)「戦争犯罪」
(3) 福祉国家
(4) 冷戦
(5) ヨーロッパ統合
(6) 第一次世界大戦研究
(7) 記憶
(8) その他
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポートによる評価を基本とする。
[教科書]
使用しない
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
以下の文献を参照することが望ましい。
山室信一・岡田暁生・小関隆・藤原辰史(編)『現代の起点 第一次世界大戦』(全4巻)岩波書店、
2014年。
人文書院刊の「レクチャー:第一次世界大戦を考える」シリーズ(既刊12冊、続刊予定)。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 106
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
京都府立大学 文学部 教授 川分 圭子
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月3
開講期
前期
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
植民地と本国中産階級の経済活動・蓄富―一七,一八世紀のイギリス領西インドの場合
―
[授業の概要・目的]
現在の先進諸国の豊かさや中産階級の層の厚さは、近世近代の資本主義的経済発展の所産であり、
この経済発展は後発地域の植民地化や先進地域に有利な貿易・生産構造の確立と深い関係がある。
本授業では、イギリスの中産階級がどのように植民地形成や貿易に関わり、そこから経済利益や職
業チャンスを獲得し、豊かになっていったのかを見ることで、先進国側の人間の願望や努力・活動
が後発地域にどのような影響を与えたのかを見ていきたい。以上のことを、出来るだけ具体的かつ
詳細に見ていくため、数家族からなるひとつの家系集団を分析対象とする。このような家族史・個
人史的手法をとることで、個々人の営みや願望が総体となって将来の世界に影響を及ぼすことを、
理解してもらうことが、本授業の最終的なねらいである。また、本授業では、このような歴史研究
にはどのような史料が用いられるか、またそれらの史料の現在の保存・公開状況についても解説す
る。
[到達目標]
第一に、イギリス植民地の形成過程や、本国側の植民地管理体制の生成過程、その結果成立した制
度・機関について学ぶ。ここから、海外進出や植民地形成・保有の持つ意味・影響について、基本
的認識を持つ。
第二に、具体的に数家族の歴史をたどることで、個人的な行動や願望と考えられるものも、集団全
体として共有される行動や願望であり、大きな歴史的結果を持つものであることを理解する。併せ
て、現在の自分や自分の所属する集団の行動や願望の将来的結果を考える姿勢を養う。
第三に、イギリス近代史の史料の具体的内容、現在の保存と公開の状況を学び、本授業のような研
究の実証性はどの程度あるのかを考える。さらに、歴史学の実証性を担保するために必要なことは
何かを考える姿勢を養う。
[授業計画と内容]
総論―植民地の形成と本国側の政策・担当機関の発達―
第1回 植民地の形成
第2回 コロニストたち
第3回 植民地の政治・経済構造
第4回 商務省の成立と機能
特論―家族・個人から見た植民地利害の構造―
第5回 メイトランド=マシュウ=ベトリ=デウァー一族
第6回 軍人としてプランターとして―入植の過程―
第7回 貿易商・本国地主への転換
第8回 西インドのビジネス(1)―植民地物産の生産と貿易―
第9回 西インドのビジネス(2)―土地販売・労働力、現地管理人の供給、行政―
第10回 政治・社会的活動
第11回 財産の保全と承継
第12回 人間・家族関係
第13回 そのほかの西インド・インタレストの一族
第14回 奴隷貿易・奴隷制廃止とそれ以後の時代の西インド・インタレスト
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
第15回 まとめ [履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
授業最後に課す感想・質問用紙の提出(30%)と、期末試験(70%)。この比率は目安で、実際の達成
状況によって変更することがある。
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
高校で世界史Bを履修しなかった者は、西洋史の基本的知識を学習しておくこと。特に、17,18,
19世紀のイギリス史について復習しておくこと。また、西インド諸島の地理と歴史について、学習
しておくこと。特に、島の名称と位置は重要なので、授業にも地図帳を持ってくることが望ましい。
授業ごとに毎回予習、復習の必要はないが、わからないことをわからないままにしておかず、適宜
調べて、授業に臨むこと。基本的書籍は最初の授業で紹介する。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 107
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
甲南大学 文学部 准教授 佐藤 公美
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月3
開講期
後期
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
「抵抗」の政治文化史――中世ヨーロッパからのオルタナティヴ・ヒストリー
[授業の概要・目的]
国家や権力、支配者に対する「抵抗」は、政治的行動であると同時に、集団の慣習的行為と世界観
に関わる文化であり、近年注目を集める広い意味での文化史研究の主用なトピックの一つとなって
いる。本講義では、前半では中世盛期から後期にかけて中世ヨーロッパの抵抗の政治文化を支えた
理念と文脈を概観し、後半ではイタリア半島の具体的な事例を検討しつつ、国家、君主、党派、戦
争、公共善という問題を貫く政治文化の中で中世の「抵抗」がいかに成立したかを講義し、中世政
治文化の理解を深める。
[到達目標]
中世の「抵抗」が存立した枠組みを理解し、そのような観点から中世ヨーロッパの政治文化につい
て考察できるようになる。
また、ヨーロッパに共通の文化的基盤が個別具体的な事例おいてどのように現象・展開するかを理
解することで、応用的・発展的考察の能力と関心を養う。
[授業計画と内容]
以下のようなテーマについて各々1∼3週の講義を行う。
1.イントロダクション――抵抗論の地平
2.中世人民主権論の世界
3.人民主権論の器――キリストの人民、ローマの人民、コムーネのポポロ
4.「一」なるものと「複数」性――「抵抗」と「反逆」の境界
5.中世イタリア半島の事例
6.まとめと展望
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
定期試験で評価する。筆記試験によって講義内容の要点の理解度と考察力をはかり、到達目標に照
らして評価する。
[教科書]
使用しない
レジュメと資料を授業の進行に応じて適宜配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
授業中に適宜参考文献を指示するので、授業の進行に合わせて各自学習することが望ましい。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 108
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
千葉大学 教育学部 教授 澤田 典子
職名・氏名
授業
使用
開講年度・ 2015・
開講期
前期集中 曜時限 集中講義 形態 特殊講義 言語 日本語
マケドニアとギリシア
[授業の概要・目的]
この授業では、前6∼前4世紀のギリシア世界の政治・外交の様相を、近年欧米で研究が盛んな古
代マケドニア王国を軸として考察する。「小国」マケドニアが「大国」へと台頭する過程、それに
応じたギリシア世界の勢力関係の変動、および、「支配」や「権力」のあり方の変化などを中心に、
最新の研究成果を取り入れながら講義し、古代地中海世界のダイナミズムについて理解を深める。
現代の「マケドニア問題」やマケドニア人のアイデンティティなどについても検討し、とりわけ、
史料の豊富なフィリポス2世のギリシア征服に焦点を当てる。
[到達目標]
・古代地中海世界に関する知識と、西洋古代史を学ぶための論理的思考法や研究姿勢を身につける。
・西洋古代史研究が現代世界の動向と密接に関連していることを理解する。
[授業計画と内容]
この授業では、主として、以下のテーマについて講義を行う。
各テーマの内容に関しては、講義の進み具合や受講者の理解の状況に応じて変更する場合がある。
(1)現代のバルカン世界 ─「マケドニア問題」をめぐって
(2)マケドニア史研究の歩み
(3)ヴェルギナの発掘
(4)黎明期のマケドニア王国
(5)アレクサンドロス1世からアルケラオスへ
(6)前4世紀のギリシア世界
(7)フィリポス2世のギリシア征服
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
授業内容の理解度と上記の到達目標の達成度をはかるため、授業中に数回の小レポート(60点)、
および、最終日に筆記試験(40点)を行い、それらの結果により評価する。
小レポートは、原則として、全回提出を必須とする。
[教科書]
プリント等を配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
[授業外学習(予習・復習)等]
古代ギリシア史の基礎知識について、適宜予習しておくこと。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 109
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 藤原 辰史
職名・氏名
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
開講年度・ 2015・
曜時限 水3
開講期
前期
食と農の現代史
[授業の概要・目的]
とりわけ20世紀以降、食と農はどのように変化を遂げてきたのか? ドイツと日本を中心に、食
べものをめぐる制度や文化や技術の変遷を追う。この講義の目的は、現代史の知識を蓄えることで
はない。あるいは、現代史の概略をつかむことでもない。現代史を批判的に眺める目を獲得し、食
と農の未来の構築するためのヒントを考えることである。
[到達目標]
現代史における食と農の変遷について理解し、現代社会の食と農の問題を広いパースペクティヴで
とらえることができるようになる。
[授業計画と内容]
以下の課題について、1週から3週かけて講義する予定である。
1 日本の食をめぐる現状
2 世界の飢餓と飽食をめぐる現状
3 トラクターの歴史
4 第一次世界大戦期のドイツの飢餓
5 台所の歴史学
6 レシピの歴史
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
学期末にレポートを課す。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
池上甲一・原山浩介編 『食と農のいま』
藤原辰史 『稲の大東亜共栄圏』
藤原辰史 『ナチスのキッチン』
藤原辰史 『カブラの冬』
ポール・ロバーツ 『食の終焉』
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
(関連URL)
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~fujihara/
[授業外学習(予習・復習)等]
食と農に関する新聞・雑誌記事を読んで、現代社会の食と農への関心を深めておくこと。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 110
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
人文科学研究所 准教授 藤原 辰史
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水3
開講期
後期
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
食と農の現代史
[授業の概要・目的]
とりわけ20世紀以降、食と農はどのように変化を遂げてきたのか? ドイツと日本を中心に、食
べものをめぐる制度や文化や技術の変遷を追う。この講義の目的は、現代史の知識を蓄えることで
はない。あるいは、現代史の概略をつかむことでもない。現代史を批判的に眺める目を獲得し、食
と農の未来の構築するためのヒントを考えることである。
[到達目標]
現代史における食と農の変遷について理解し、現代社会の食と農の問題を広いパースペクティヴで
とらえることができるようになる。
[授業計画と内容]
以下の課題について、1週から3週かけて講義する予定である。
1 食べる場所の歴史
2 有機農業の歴史
3 品種改良の歴史
4 農婦の歴史
5 伊藤永之介とその時代
[履修要件]
前期の授業を受講しているものとして授業を進める。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
学期末にレポートを課す。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
池上甲一・原山浩介編 『食と農のいま』
藤原辰史 『稲の大東亜共栄圏』
藤原辰史 『ナチスのキッチン』
藤原辰史 『カブラの冬』
ポール・ロバーツ 『食の終焉』
(関連URL)
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~fujihara/
[授業外学習(予習・復習)等]
食と農に関する新聞・雑誌記事を読んで、現代社会の食と農への関心を深めておくこと。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 111
未更新
授業科目名 西洋史学(特殊講義)
<英訳>
European History (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
津田塾大学 学芸学部 准教授 吉岡 潤
職名・氏名
授業
使用
開講年度・ 2015・
開講期
前期集中 曜時限 集中講義 形態 特殊講義 言語 日本語
「ソ連・東欧圏」の形成過程
[授業の概要・目的]
第二次世界大戦から戦後初期にかけての「ソ連・東欧圏」の形成をめぐる国際関係を、いわゆる冷
戦起源論争と重ね合わせながら分析する。冷戦初期のヨーロッパにおける地域秩序の形成過程を、
ソ連やポーランドなど東欧諸国の視点から論じてみたい。
具体的には、中・東欧地域にとっての第二次世界大戦の意義、戦時および戦後初期におけるソ連の
対東欧政策(特に対ポーランド政策)、冷戦の起源とソ連・東欧圏の形成などを検討課題とする。
[到達目標]
冷戦終結後に進んだソ連側の史料公開・研究を踏まえると冷戦下の「ソ連・東欧圏」の形成過程が
どのように描けるのか(描き直せるのか)、理解すること。
今日の中・東欧における国際関係にまで影響がおよぶ地域秩序のあり方が歴史的に考察できるよう
になるための手がかりを得ること。
[授業計画と内容]
以下の通りに進めることができればいいな、と思っている。
1.ソ連・東欧圏とは何か、何だったか
2.第二次世界大戦と東欧・ソ連
(1)独ソ不可侵条約体制とソ連の領土拡大
(2)独ソ戦期ソ連の戦時外交と東欧:ポーランド問題を中心に
3.戦後初期の東欧・ソ連
(1)東欧における戦後処理とソ連
(2)冷戦の開始とソ連・東欧圏の確立
4.改めて、ソ連・東欧圏とは何だったか
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
講義最後に実施する試験にて評価(出席状況により受験資格を制限することもありえる)。
[教科書]
使用しない
西洋史学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(特殊講義)(2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
いわゆる冷戦起源論争について事前にある程度調べておくと講義の理解に役立つだろう。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 112
授業科目名 西洋史学(演習I)
<英訳>
European History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金5
開講期
通年
教授
授業
形態 演習
南川 高志
使用
言語 日本語
西洋史学演習 I (西洋古代史演習)
[授業の概要・目的]
この授業は、ギリシア・ローマ史を中心とする西洋古代史の研究を本格的におこなう能力を養成す
ることを目的とする。外国語で書かれた研究文献を用いて、欧米学界の水準や史料の扱い方を学ぶ
とともに、欧米の研究の問題点をも理解し、受講者自身の研究の深化に繋げることを課題とする。
[到達目標]
西洋古代史研究に関するテーマや問題、史資料や学界の現状について、広範囲にわたる基礎知識を
確認しつつ、自身の研究課題の深化をはかるとともに、論文作成の具体的な進展を図ることが、大
学院生受講者の目標である。
[授業計画と内容]
西洋古代史演習の具体的な課題の第1は、古代ギリシア・ローマ時代とその社会の重要な点につい
て、学界の最前線を踏まえた知識を獲得することであるが、本年度は古代の社会を、政治と心性と
の関係をメインテーマにして考えてみたい。英語で書かれた研究書(現在のところ、古典的な研究
書M.I.Finley, Politics in the Ancient Worldなどを予定している)を主たるテキストとして、課題の検
討をおこなうが、初めて西洋古代史研究を開始する学部生に配慮して、まず第1∼3週は日本人研
究者が発表した関連研究論文を読んで、予備知識を得る。その上で、第4週から英語で書かれた研
究書を少しずつ読み進める。
授業は訳読ではなく、受講者の間で担当者を決め、担当者による内容紹介を踏まえ受講者全員によ
る問題の検討をおこなう。後期の後半からは、それまでの勉強の成果を踏まえて、受講者自身の研
究報告とそれをめぐる討論に移る。
前期、後期それぞれ15回目をまとめに充てるが、テキストの検討や研究報告が完了していない場
合は、この回を補充に充てることもある。
[履修要件]
西洋古代史を専門研究分野とする大学院生の参加を授業の前提としている。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点で評価する(出席と報告、討論参加を重視する)。達成度については、到達目標に掲げた水
準をどの程度達成できたかを目安として評価する。
[教科書]
テキストとなる研究書や論文は、第1回の授業で紹介し、授業の進行にあわせて準備する。
西洋史学(演習I)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(演習I)(2)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
大学院生は、テキストの精読だけでなく、そこに引用される史料についても調査しておくことが望
ましい。
(その他(オフィスアワー等))
授業期間中、大学院生には、自身の専門研究分野に限らず、演習に関連する古代ギリシア・ローマ
史の諸分野を広く理解するような勉強を進めることを期待したい。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 113
授業科目名 西洋史学(演習II)
<英訳>
European History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金5
開講期
通年
教授
授業
形態 演習
服部 良久
使用
言語 日本語
西洋史学演習Ⅱ(西洋中世史演習)
[授業の概要・目的]
西洋中世史に関する欧米の最近の研究文献を読み、欧米における西洋中世史研究の最新動向や論争、
中世史研究の現代的意義などについて学ぶ。1章ずつ内容を担当者が報告し、問題点を整理、関連
文献の紹介を行い、全員で議論する。欧米文献を読了した後は、各出席者が個人の研究関心にした
がって報告を行い、全員で議論する。
[到達目標]
外国語研究文献(原則として英語)を正確かつ批判的にに読み、問題点を把握する能力を高める。
欧米の中世史家の問題関心、研究方法、研究水準、研究成果を理解し、修士論文、博士論文の作成
に資する歴史的思考力の幅を広げる。
[授業計画と内容]
第1回∼4回:欧語研究文献の扱うテーマに関連する邦語文献を読み、予備的な知識を得るととも
に、日本の学界の現状と課題を明確にする。
第5回∼20回:欧語研究文献を、毎週1章ずつ読む。毎回1人が1章の内容を要約し、論点を指摘、
出席者で議論する。必要に応じて関連文献のサブレポートをも行う。
第21回∼30回:出席者が自身の個人研究テーマについて欧語、邦語文献に基づく報告を行い、
議論する。 [履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
出席(平常点)により評価する.その際のポイントは、外国語研究文献の十分な読解と批判的なコメ
ントができること、自身の意見を論理的に表明できることである。
西洋史学(演習II)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(演習II)(2)
[教科書]
未定 『未定』(出席者には教員が用意する(費用は自己負担))
欧文テクストは、まとめて注文する。あるいはコピー(ファイル)で配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
関連するテーマの邦語文献を第1回で紹介する。
[授業外学習(予習・復習)等]
各週に読む欧語文献の章をかならず読み、興味深い箇所、理解の難しい記述などをチェックしてお
くこと。また欧語文献に関連する邦語文献をあらかじめ読んでおくと、欧語文献の理解に役立つ。
(その他(オフィスアワー等))
関連文献を並行して読み進めることが、理解の前提となる。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 114
授業科目名 西洋史学(演習III)
<英訳>
European History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金5
開講期
通年
教授
授業
形態 演習
小山 哲
使用
言語 日本語
西洋史学演習Ⅲ(西洋近世史演習)
[授業の概要・目的]
近世(16∼18世紀)のヨーロッパ史にかんする欧米の比較的新しい研究文献を読解し、また、個別の
論点について討論することをつうじて、近世ヨーロッパにかんする基本的な知識を身につけると同
時に、最近の研究動向や研究史上の争点についての理解を深めることを目指す。
[到達目標]
・ヨーロッパにおける「近世」とはどのような時代か、欧米や日本における最近の研究状況をふま
えながら、多角的に理解する。
・英語による研究文献を読み、議論することをつうじて、西洋史学にかかわる研究文献の読み方を
習得する。
・受講生各自が研究発表を行なうことにより、各受講生の専門的な研究を深化させるとともに、発
表に説得力をもたせるにはどのような工夫が必要かを考え、実践する経験を積む。
[授業計画と内容]
近世ヨーロッパにおける「自由」をめぐって行なわれた共同研究をまとめた次の論集をとりあげ、
その内容を正確に理解するとともに、研究の視角や手法の特徴について議論する。
Q.Skinner and M.van Gelderen (eds.), Freedom and the Construction of Europe, 2 vols., Cambridge
University Press: Cambridge, 2013.
参加者全員による討論をつうじて、ヨーロッパ史における近世とはどのような時代か、近世史を研
究する手がかりとなる史料にはどのような特徴があるか、この時代を理解するためにはどのような
視点や研究の手法が有効か、といった問題を、さまざまな角度から検討する。なお、後期には、参
加者がそれぞれ興味をもつテーマについて研究発表を行い、それにもとづいて全員で討論を行う機
会を設ける予定である。 [履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
授業への出席、テキストの内容要約と論点の提示、研究発表、討論への参加の度合いにもとづき、
到達目標に示した諸点をふまえて、総合的に評価する。試験は行なわない。
西洋史学(演習III)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(演習III)(2)
[教科書]
使用するテキストの入手については、別途指示する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
・毎回、議論の対象となるテキストをあらかじめ読んでおくことが、授業に参加する前提である。
・後期には、受講生各自が関心のあるテーマについて個別発表を行なうので、そのための研究を各
自で進めておくことが必要である。
・議論に積極的に参加するために、西洋史学全般、またヨーロッパ近世史にかかわる文献を幅広く
読んでおくことが望ましい。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 115
授業科目名 西洋史学(演習IV)
<英訳>
European History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金5
開講期
通年
准教授 金澤 周作
授業
形態 演習
使用
言語 日本語
西洋史学演習Ⅳ(西洋近代史演習)
[授業の概要・目的]
この演習では、西洋の近代(18世紀半∼20世紀初頭)を主体的に探求するのに必要な作法を学ぶ。
そのために、まとまった分量の欧米の研究文献を精読することと、個別の自由発表を行うことを課
す。
[到達目標]
・歴史学の専門的な議論をリードすることができる。
・既存の諸研究に対して批判的に、かつバランス良く、評価を加えることができる。
[授業計画と内容]
近代史研究は、対象とする場所(国や地域)と時期とテーマに応じて非常に専門化と細分化が進ん
でいる。しかし、異なる地域・時代を扱う研究者や、他の学問分野の人々と有意義な対話をしてゆ
こうとするならば、ある種の広いパースペクティヴを持たざるを得ないだろう。そこで、演習の前
半(前期)では、1∼2回目にイントロダクションを行ったうえで、3∼13回に、大きくまた斬新な
テーマを多方面から詳細に扱っている研究文献(英語)を、分担を決めて読んでいく。そして14∼
15回で総括をする。こうして、広い視野を学び、さまざまな方法論に触れ、同時に西洋史研究に不
可欠な、英語文献を正確に読解する力を養う。さらに、内容について活発な議論がなされることを
期待している。演習の後半(後期)では、1回のイントロダクションの後、2∼14回に、各受講者に、
日ごろの研究成果を報告してもらい、15回目に総括する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
演習内報告(回数は人数によって異なる)が80%、演習内での議論での貢献が20%。いずれにおい
ても、上記到達目標に照らし、受講生の達成の度合いに基づいて判断する。
[教科書]
テキストについては第1回の演習日に指定し、コピーして配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
前期における各回の英語文献の予習は必須。内容理解を深めるために、関連する日本語文献も復習
を兼ねて適宜読み進めていくこと。後期の自由報告を行うための準備はおこたりなく進めるものと
し、演習での指摘を活かして勉学を継続すること。
(その他(オフィスアワー等))
受講者に対するこの演習の効果は、文献を事前にどれだけしっかり読み込んだかに左右される。た
だ読むだけではなく、疑問点を洗い出して調べる、議論の問題点を探る、など主体的に挑んでいく
ことが要求される。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 116
授業科目名 西洋史学(演習)
<英訳>
European History (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
文学研究科
担当者所属・ 文学研究科
職名・氏名
文学研究科
文学研究科
開講年度・ 2015・
曜時限 金3
開講期
通年
教授
教授
教授
准教授
授業
形態 演習
服部 良久
南川 高志
小山 哲
金澤 周作
使用
言語 日本語
大学院演習
[授業の概要・目的]
この授業では、受講する大学院生が各自の専門研究の成果を発表し、授業に参加する院生・教員全
体でその発表にかんして問題点を指摘し議論する。本演習をつうじて、受講者の大学院における研
究の発展に資するとともに、西洋史上の様々な時代・地域にかかわる研究テーマ、研究の視角や手
法、史料の特徴とその利用の方法などについて相互に理解を広め、また深める場とする。
[到達目標]
・西洋史学を専門的に研究するうえで重要な研究テーマ、歴史研究にかかわる理論や方法、各時代
・地域の史料の固有の特徴や分析の手法について、相互に発表を聴き合い、議論することをつうじ
て、理解を深める。
・自分の関心のある研究テーマについて発表を行なうことにより、受講生各自の専門的な研究の深
化をめざす。
・修士課程の受講生の場合には、演習での議論をふまえて修士論文の完成度を高めることが求めら
れる。また、博士後期課程の受講生については、演習での発表と議論の成果をふまえて課程博士論
文を作成することが期待される。
[授業計画と内容]
各受講生は原則として2回(前期・後期に各1回)、個人研究の成果を発表する。研究報告は、修士
課程の院生には修士論文作成のための中間報告であり、博士後期課程の院生には、学位論文作成の
節目となる。それ以外にも、その都度、興味を持ったテーマや、新しい研究動向などについて報告
し、時代と地域を越えた議論の機会を提供することも重要である。また院生全員、教員全員が参加
して議論することにより、オープンで集団的、客観的な研究指導を行う場としての意味を持つ。
[履修要件]
大学院生のみ。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
授業への出席、討論への参加、2回(前期・後期各1回)の報告にもとづき、到達目標に示した諸点
をふまえて総合的に評価する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
特になし。
西洋史学(演習)(2)へ続く↓↓↓
西洋史学(演習)(2)
[授業外学習(予習・復習)等]
・受講生には年2回の発表が課されるため、そのための準備を授業時間外に行なうことが必要であ
る。
・他の受講生の発表を聴いて議論に積極的に参加するために、西洋史学を研究するうえで重要な課
題・理論・研究手法についてあらかじめ幅広く学んでおくことが望ましい。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 117
授業科目名 考古学(特殊講義)
<英訳>
Archaeology (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水3
開講期
前期
教授
吉井 秀夫
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
横穴系墓制研究の方法を探る
[授業の概要・目的]
古代東アジア各地に広がった横穴系墓制を総合的理解を深めるための方法論的な諸問題を、具体的
な調査例を紹介しながら検討する
[到達目標]
古代東アジアにおける横穴系墓制を分析・理解するための方法論にふれ、それぞれの専攻分野での
研究と比較検討できるようになる。
[授業計画と内容]
考古学における墓制・葬制(第1∼3回)
横穴系埋葬施設の構造的特徴と名称問題(第4∼5回)
「棺」の定義と構造の復元(第6∼7回)
墓室構造の変化とその思想的背景(中国の場合)(第8∼9回)
埋葬方式をどのように復元するか(第10∼15回)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
出席状況および学期末のレポートにより成績を評価する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
朝鮮半島の考古資料を対象とすることが多いので、講義中に指示する参考文献を通して、朝鮮考古
学全般に対する理解を深めて欲しい。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 118
授業科目名 考古学(特殊講義)
<英訳>
Archaeology (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水3
開講期
後期
教授
吉井 秀夫
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
横穴系墓制の受容過程の比較研究
[授業の概要・目的]
古代東アジアにおいて、横穴系墓制を受容することが、従来の墓制や各地の社会にどのような影響
をあたえたのかを、朝鮮半島西南部・朝鮮半島東南部・日本列島の3地域を対象として、比較検討
する。
[到達目標]
古代東アジアにおける横穴系墓制の受容様相の検討例を通して、受講者各自の研究領域における考
古資料や文化の移動・伝播・受容についてより深い考察ができるようになる。
[授業計画と内容]
横穴系墓制の受容は何を意味するのか?(第1回)
朝鮮半島西南部における横穴系墓制の受容過程(第2回∼7回)
朝鮮半島東南部における横穴系墓制の受容過程(第8回∼11回)
日本列島における横穴系墓制の受容過程(第12回∼15回)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
出席状況および学期末のレポートにより成績を評価する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
朝鮮半島の考古資料を対象とすることが多いので、講義中に指示する参考文献を通して、朝鮮考古
学全般に対する理解を深めて欲しい。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 119
授業科目名 考古学(特殊講義)
<英訳>
Archaeology (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文化財総合研究センター 助教
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木3
開講期
後期
伊藤 淳史
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
『唐古』を読む(その2)
[授業の概要・目的]
昨年度に引き続き『大和唐古弥生式遺跡の研究』(京都帝国大学文学部考古学研究報告第16冊・
1943年、以下『唐古』と略)を精読し、議論する。
列島弥生時代研究の基礎を成している同書の研究史的意義の理解のみならず、研究の現段階への継
承点や相違点などを検証する。こうした作業を通じて、今後の研究の進むべき方向を展望すること
を目指す。
[到達目標]
遺跡研究、土器、石器、木器等々の多くの分野が取り扱われている『唐古』を徹底して読み込み考
えることは、弥生時代研究全般についての総合的知識の習得につながるとともに、発掘調査や報告
のあり方も含めた、考古学の研究手法についても認識を深めることになろう。
[授業計画と内容]
・基本的に各回の分担を決めた発表形式をとり、必ず1回は発表分担を求める。
・以下のように、最初は分担方針を決めるための内容把握と話し合い、その後はおおむね『唐古』
の内容に従って進める予定だが、必要に応じて関連する研究の紹介や報告、可能な範囲で実物資料
や野外遺跡の実査が挿入され、それにかかわる作業などが求められる場合もあり得る。これらは、
受講者数や知識習熟度などを考慮して適宜判断する。
第1回:『唐古』の概要理解と、分担方針を決めるための話し合い
第2回∼第14回:おおむね『唐古』の内容に従い、担当者の発表と、講師の批評解説および受講者
全員での討議
第15回:フィードバックとして、総括と、それまでの未解決課題の補足。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
・求められた発表の達成度の評価7割、出席状況も含めた参加態度からうかがわれる理解度や熱意
3割、の比率で評価する。定期試験や期末レポートはおこなわない。
[教科書]
プリント等で配布する予定。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
考古学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
考古学(特殊講義)(2)
(関連URL)
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/cultural.htm (京都大学総合博物館)
http://www.kashikoken.jp/museum/top.html (奈良県立橿原考古学研究所附属博物館)
http://www.karako-kagi-arch-museum.jp/ (田原本町唐古・鍵考古学ミュージアム)
[授業外学習(予習・復習)等]
・受講者は全員『唐古』の該当部分は事前に熟読して講義に臨み発言する。
・発表担当者は前日までにレジュメを作成して講師まで提出する。発表は、単なる内容紹介にとど
まらず、現在の研究の水準に照らした学術的な関連事項や問題点の指摘なども求める。また、発表
や討議の際に浮上した疑問や課題については、次回以降に追加を求められることもある。
・このように本講義は、積極的に自ら未解決の課題を見つけて調べ発表し、議論をすることによっ
て、より深い理解と研究スキルが得られるような、「課題解決型」を志向している。
(その他(オフィスアワー等))
京都大学総合博物館、奈良県立橿原考古学研究所附属博物館、田原本町唐古・鍵考古学ミュージア
ムなどの関連展示をあらかじめ熟覧しておくことが望ましい(上記URL参照))。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 120
授業科目名 考古学(特殊講義)
<英訳>
Archaeology (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
京都造形芸術大学
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火2
開講期
後期
岡田 文男
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
考古学特殊講義
[授業の概要・目的]
本講義では、日本国内外の遺跡調査で出土した木材や繊維、漆、皮革などの有機質遺物の材質調査
法とその成果について、具体的事例を中心に解説する。
調査対象は中国の陝西省西安市より出土した漢代の刀剣の鞘、四川省成都市金沙遺跡出土の木製品、
綿陽市出土の漆塗り馬、ウクライナ出土の漆製品、韓国慶州市皇南大塚古墳出土漆製品、文学部博
物館に保管されている古墳時代の考古資料(紫金山古墳、七観古墳)をはじめとする国内資料である。
[到達目標]
本講義を通して木製品、繊維製品、漆製品の材質や構造について理解を深めることができる。
[授業計画と内容]
第1週:オリエンテーション(講義で扱う対象範囲について概説)
第2-5週:中国・西安市、成都市、綿陽市、ウクライナ・クリミア半島出土の有機質資料の調査と
保存
第6-8週:韓国茶戸里、林洞、大成洞古墳、皇南大塚古墳出土の有機質遺物の調査
第9-12週:日本国内出土の古墳時代の有機質遺物調査(紫金山古墳・七観古墳・尼塚
古墳、その他)
第13-15週:西野山古墓出土蒔絵をはじめとする漆製品の調査
1回目に受講者の関心分野を聴取し、それに応じて講義内容を変更する場合がある。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
平常点評価(50%)とレポート試験の成績(50%)。平常点評価は毎回の出席、授業内での発言等
を勘案する。
[教科書]
使用しない
毎回、パワーポイントによる資料を配布する予定。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
考古学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
考古学(特殊講義)(2)
授業時に関連報告書等を提示する。
[授業外学習(予習・復習)等]
講義で取り上げる報告書に眼を通しておくことが望ましい。
(その他(オフィスアワー等))
講義後に質問を受け付けます。
有機質遺物の分析技術の習得については個別に相談に乗ります。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 121
授業科目名 考古学(特殊講義)
<英訳>
Archaeology (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人間・環境学研究科 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 火4
開講期
後期
小方 登
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
地理情報処理の考古学への応用
[授業の概要・目的]
地形データ(DEM)や空中写真・衛星画像の遺跡探査や歴史景観復原などへの応用事例を取り上げ,
説明する。このような研究を外国で行う場合,地形図や空中写真等のデータの入手性に制約されが
ちであったが,近年はグローバルなデータも利用可能となったので,中国やシルクロード地域を対
象地域として重点的に取り上げる。
[到達目標]
地形データ(DEM)や空中写真・衛星画像の遺跡探査や歴史景観復原などへの応用についての理解
の増進を目標とする。
[授業計画と内容]
1)1995年に公開された米国偵察衛星写真(CORONA衛星写真)の仕様について説明し,応用可能
性を検討する。 この衛星写真は高解像度であるほか,撮影時期が古い(1960年代)という点でも利
用価値の高いものである。
2)中東地域に典型的にみられるテル(遺丘)の景観について,CORONA衛星写真を利用した既往
研究を紹介し,検討する。
3)地中海地域におけるフェニキア・ポエニ(カルタゴ)文化に基づく都市の都市の立地とプラン
について検討する。 これらは海上貿易に基礎をおいていたので,立地のポイントは港湾にあった。
これらの都市が,ローマ帝国にどのように引き継がれたかについても考察する。
4)中央アジアのオアシスに見られる都市・集落遺跡を検討する。都市・軍事施設や灌漑施設(用
水路)の痕跡のあり方について考察する。 世界の乾燥地域に展開するオアシスの存在形態は,地形
などを反映して地域ごとに多様である。中央アジアのシルクロード地域では,山脈の山麓に連なる
扇状地の形態を取るものが多い。扇状地オアシスの水利システムについて,廃墟となった水路跡を
衛星画像上で検討することなどを通して考察する。
5)渤海国の都城などを事例として,7∼9世紀の東アジア都城に見られる共通の特徴(日本の平
城京・平安京に見られる条坊制など)について検討する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポート試験による。
考古学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
考古学(特殊講義)(2)
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
必要に応じて,授業内容の復習を行うこと。
(その他(オフィスアワー等))
オフィスアワー:月曜11:00∼12:30
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 122
授業科目名 考古学(特殊講義)
<英訳>
Archaeology (Special Lectures)
配当
学年 1回生以上 単位数 2
題目
担当者所属・
人文科学研究所 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月2
開講期
前期
岡村 秀典
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
漢鏡研究法
[授業の概要・目的]
この講義の目的は、中国考古学の基礎的な方法論について漢代の銅鏡を対象に提示するものである。
宋代以来の一千年におよぶ鏡の研究史をふりかえりつつ、考古学と美術史学の研究方法、文献学と
金石学の研究方法、考古学の型式学的研究法、図像や銘文の研究法、鏡にたいする観念、銅鏡の鋳
造方法、銅鏡の理化学的分析などをめぐる研究の現状を論じる。
[到達目標]
漢代の銅鏡は、日本の弥生・古墳時代の遺跡(墳墓を含む)から多数出土するため、広く東アジア
的視点から倭国の形成史が俯瞰できるようになる。
[授業計画と内容]
宋代以来一千年におよぶ古鏡の研究史を回顧し、以下の内容について講述する。
※ 古鏡研究一千年―中国・日本・欧米におけるパラダイム
※ 鏡にたいする観念
※ 銅鏡の鋳造方法
※ 銅鏡の理化学的分析
※ 型式学とその問題点―考古学と美術史学の研究方法
※ 銘文の研究方法―考古学と文献学の研究方法
※ 図像の研究方法
※ 分布論とその問題点
※ 作家論の構築―人文学的研究法の展望
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
定期試験(筆記)
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
[授業外学習(予習・復習)等]
日頃から博物館に陳列されている鏡をみておくこと。また、歴史だけでなく、思想文化にも関心を
もち、異文化に対する理解を深めておくこと。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 123
授業科目名 考古学(特殊講義)
<英訳>
Archaeology (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
人文科学研究所 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月2
開講期
後期
岡村 秀典
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
後漢鏡の研究
[授業の概要・目的]
西暦2世紀の後漢鏡について、銘文に記された作鏡者名を手がかりに、図像紋様と銘文の変遷を考
え、さらに民間工房における芸術性の萌芽と作鏡活動の実態を明らかにすることによって、人文学
としての考古学研究について理解を深める。
[到達目標]
漢代の銅鏡は、日本の弥生・古墳時代の遺跡(墳墓を含む)から多数出土し、特に後漢鏡は古墳出
現期において重要な役割をもっていたから、広く東アジア的視点から倭国の形成史が俯瞰できるよ
うになる。
[授業計画と内容]
後漢鏡を対象に、以下の内容について講述する。
※ 明帝・章帝期における淮派の成立
※ 章帝期における呉派の成立
※ 盤龍鏡と画像鏡の編年
※ 2世紀における広漢派の出現
※ 2世紀から3世紀における神獣鏡の編年
※ 徐州系における淮派と徐派
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
定期試験(筆記)
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
[授業外学習(予習・復習)等]
日頃から博物館に陳列されている鏡をみておくこと。また、歴史だけでなく、思想文化にも関心を
もち、異文化に対する理解を深めておくこと。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 124
授業科目名 考古学(特殊講義)
<英訳>
Archaeology (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
生存圏研究所 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金4
開講期
前期
杉山 淳司
授業
使用
特殊講義
形態
言語 日本語
わが国固有の用材観や木の文化に触れながら、木材の仕組みや分析により得られる情報
について学習する。
[授業の概要・目的]
木材は樹木として長い間自らの体を支え、また材として我々の文化や生活を支えてきた。今日では
持続可能な資源としてもますます注目が高まっている。本講義では、木材の多様かつ丈夫な仕組み
を歴史的、考古的な木製品や建築物と関連させて学習する。また、ルーペや顕微鏡による木材識別
実習や大学周辺の野外樹木識別実習などを通して、樹種調査の具体的な手法を学習する。
[到達目標]
木材の形成、物性、利用について概観することで、われわれの用材観を考察する基礎的な知識を養
う。
木材組織と樹木観察実習を通して、標準的な木材の識別法について自主的に学べる能力を養う。
[授業計画と内容]
1.木材、樹木
2.暮らしの中の木材
3.歴史の中の木材
4.樹木の観察
5.針葉樹材・広葉樹材の巨視的特徴
6.針葉樹材・広葉樹材の解剖学的特徴
7.樹種識別の手法のいろいろ
8.年輪年代・気候のはなし
9.東アジアの文化的に貴重な木製品
10.出土材について
10.データベースの構築と利用
11.木材に関する諸データの見方
それぞれのトピックで完結するのではなく相互に関連させながら講義をすすめる。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポートおよび出席状況により評価するが、講義の中での積極的な姿勢も考慮に入れる
[教科書]
佐伯 浩 この木なんの木 海青社
尼川大録、長田武正、検索入門 樹木①、樹木②、保育社
中川重年 検索入門 針葉樹、保育社
山崎隆之 一度は拝したい京都の仏像 学研新書
鈴木三男 日本人と木の文化、八坂書房
考古学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
考古学(特殊講義)(2)
小原二郎 木の文化 鹿島出版会
[参考書等]
(参考書)
適宜、資料を配布する。
(関連URL)
http://f030091.ffpri.affrc.go.jp/index.html( 森林総合研究所木材データベース)
http://database.rish.kyoto-u.ac.jp/arch/bmi/ (京都大学生存圏研究所木材データベース)
[授業外学習(予習・復習)等]
適宜講義中に指示する。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 125
授業科目名 考古学(特殊講義)
<英訳>
Archaeology (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
文化財総合研究センター 准教授 千葉 豊
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 木3
開講期
前期
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
縄文土器研究法
[授業の概要・目的]
今日、縄文文化の研究は多様化しつつあるが、そのような研究状況においても、土器研究は、縄文
時代を理解するための根幹を占め続けている。縄文土器を用いて、時空断面における最小の単位=
型式を設定することで、研究の土台を構築してきたが、土器のもつ豊かな情報をいかに読み解くの
か、そして得られた情報を縄文文化・縄文社会の研究にどのようにつなげていくのかが今日の縄文
研究における重要な課題と言える。本講義は、講師のおこなってきた研究例を中心に解説し、縄文
土器の見方に対する理解を深める。
[到達目標]
縄文土器の研究方法を理解・習得し、自身の研究を遂行する能力の向上をはかる。
[授業計画と内容]
以下に記すテーマに関して、1課題あたり1∼3週の授業をする予定である。
①縄文土器研究史
②土器の製作(粘土/混和材)
③土器の製作(成形/整形/施文)
④年代と地域を読む(後期初頭の事例)
⑤年代と地域を読む(後期前葉の事例)
⑥年代と地域を読む(後期中葉の事例)
⑦分類から系統へ(土器の祖先子孫関係を探る)
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポート
[教科書]
プリントを配布し、それにもとづき授業を進める。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
縄文土器・縄文時代に関する概説的知識は身につけているものとして授業を進めるので、そうでな
い受講生は縄文土器・縄文時代に関する概説書などで予習しておくこと。授業において多数の文献
(論文)を掲げるので、そうした論文をできるだけ精読してもらいたい。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 126
授業科目名 考古学(特殊講義)
<英訳>
Archaeology (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・
京都府立大学 文学部 教授 菱田 哲郎
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 金4
開講期
後期
授業
使用
形態 特殊講義 言語 日本語
古代社寺の考古学研究
[授業の概要・目的]
長年の蓄積がある古代寺院に対する考古学研究に加え、神社遺構や祭祀関連遺跡・遺物についての
研究も踏まえて、古代における寺院と神祇について検討する。背景となる政策の問題や地域社会の
動向を視野に入れつつ、遺跡遺物から明らかになる信仰の実態にも言及していきたい。この講義を
通して信仰や宗教への考古学からの接近方法についても考えることができるようにしたい。また、
文献史学との協業が必要な分野でもあり、豊富な古代の文献と考古資料との整合をどのように図る
かという点にも意を用いたい。
[到達目標]
精神活動に関する考古学研究の実例として寺院や神祇遺跡についての調査成果や研究を学ぶ。文献
研究との関係など、歴史時代の考古学に特有の問題についても習得し、総合的な研究能力を養う。
[授業計画と内容]
第1週 :問題の所在と方法
第2・3週:古代寺院の成立と飛鳥時代の仏教
第4・5週:伽藍配置と仏教信仰、仏教儀礼
第6・7週:天武持統朝における仏教政策と神祇政策
第8・9週:国分寺成立とその前後
第10週 :神社遺構の検討
第11・12週:定額寺制と地域社会
第13・14週:泉のまつりと神仏習合
第15週 :考古学から見た古代の宗教
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポート80/平常点20(授業時の小文)
[教科書]
毎回、レジュメを配布し、レジュメに沿って授業を進める。
[参考書等]
(参考書)
菱田哲郎 『古代日本 国家形成の考古学』(京都大学学術出版会)ISBN:9784876988259(講義内容
と関係が深い)
[授業外学習(予習・復習)等]
授業で紹介した論文や報告書等を読み、研究の現状についての理解を深めること。
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 127
授業科目名 考古学(特殊講義)
<英訳>
Archaeology (Special Lectures)
配当
学年 全回生
題目
単位数 2
担当者所属・ 愛媛大学 吉田 広
職名・氏名 愛媛大学ミューアム 准教授
授業
使用
開講年度・ 2015・
開講期
前期集中 曜時限 集中講義 形態 特殊講義 言語 日本語
弥生時代青銅器文化の研究
[授業の概要・目的]
日本列島における青銅器文化の特色を、武器形青銅器を中心に論じる。
まず、武器形青銅器の型式変化の詳細を辿り、とくに島根県荒神谷遺跡出土銅剣の分析を取り上げ
ながら、青銅器自体の変化の意味を問う。
次に、青銅器文化が日本列島に展開していく様を時間軸にそって俯瞰する。
さらに、吉備や出雲、東日本の諸地域など特徴的な地域の青銅器文化を取り上げ、地域的特色を明
らかにする。
それらを総合して、日本列島に展開した青銅器文化の特色を論じるのが、本講義の目的である。
[到達目標]
日本列島の青銅器文化の特色を理解することによって、弥生文化(時代・社会)に対する位置付け
を再構築できるようになる。
[授業計画と内容]
1 青銅器の型式変化
①武器形青銅器の型式分類
②荒神谷銅剣の同笵関係
③武器形青銅器形態変化の意味
2 青銅器の製作技術
①荒神谷復元銅剣の研磨実験
②3Dレプリカの研磨実験 3 青銅器文化の展開
①日本列島への青銅器文化の流入
②転用小型青銅利器の流通
③日本列島的青銅器への変容
④地域型青銅器の成立
⑤後期の青銅器
4 地域の青銅器文化
①模倣品の展開
②西日本諸地域の青銅器文化
③東日本諸地域の青銅器文化
5 弥生時代青銅器文化の特色
6 フィードバック
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
レポートによる。
その評価は、到達目標の達成度(日本列島の青銅器文化の内容・特色に対する理解、および弥生文
考古学(特殊講義)(2)へ続く↓↓↓
考古学(特殊講義)(2)
化(時代・社会)に対する考察)による。
[教科書]
教科書は使用しないがレジュメを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
弥生時代および青銅器に関して、考古学概説書程度の知識は事前にもっておくこと。
とくに中心的に扱う、島根県荒神谷遺跡および出土青銅器については、事前予習をしっかりしてお
くこと。
(その他(オフィスアワー等))
パワーポイント・レジュメを用いながら、毎時間毎にテーマを完結させる。質問は適宜受け付ける。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 128
授業科目名 考古学(演習II)
<英訳>
Archaeology (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
教授
授業
形態 演習
開講年度・ 2015・
曜時限 金2
開講期
通年
吉井 秀夫
使用
言語 日本語
演習Ⅱ
[授業の概要・目的]
考古学の主たる研究材料である過去の人類が製作して使用した「モノ」は、その製作時期・地域や
材料、使用目的などにより多様な形状を示す。本演習では、考古資料を実際に観察・記録する中で
有益な情報を引き出すための手法と知識を身につけ、さらに発展させていくための方向性を検討す
る。
[到達目標]
考古資料を実際に観察・記録し、そこから有益な情報を引き出すための手法と知識を身につけ、さ
らに発展させていくことができるようになる。
[授業計画と内容]
前期は、担当教員が提示する考古資料を、受講者が観察・記録した上で、その考古資料についてど
のような研究がなされてきたのかを調べて、講義中に報告し、その内容を他の受講者と検討するこ
とで進めていく。また、1回∼2回程度、大学から近距離にある遺跡の踏査をおこなう予定である。
後期は、受験者が各自の関心に合わせてテーマを設定し、それに対する研究報告をおこなう。また、
受講者の人数次第によっては、前期と同様に、考古資料についての検討もひき続きおこなう。
受講者数によって変動するが、おおむね以下のように進める予定である。
前期
第1∼2回 授業計画の説明、対象遺物の選定および報告順序の決定
第3∼15回 課題遺物に対する報告および討論
*この間、1∼2回の現地踏査をおこなう。
後期
第1回 後期の計画の説明、および報告順序の決定
第2∼15回 課題遺物についての報告および討論、もしくは各自が設定したテーマによる研究発表
[履修要件]
考古学実習を履修したか、履修予定の学生であることが望ましい。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
出席状況、課題に対する取り組み方、および演習での報告内容により評価する。
考古学(演習II)(2)へ続く↓↓↓
考古学(演習II)(2)
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
[授業外学習(予習・復習)等]
与えられた課題について、授業中で報告しレポートが提出できるように、必要な遺物の観察および
関連文献の収集・検討をおこなうこと。
(その他(オフィスアワー等))
課題を報告するために、できるだけ多くの文献に当たって知識を深める努力をしていただきたい。
また、遺跡踏査は週末に別途おこなう場合がある。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
歴史文化学 129
授業科目名 考古学(演習IV)
<英訳>
Archaeology (Seminars)
配当
学年 全回生
題目
単位数 4
担当者所属・
文学研究科
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 月4
開講期
通年
教授
授業
形態 演習
吉井 秀夫
使用
言語 日本語
修士論文指導
[授業の概要・目的]
修士論文作成を目的とした研究に関して中間発表をおこない、教員や他の出席者から批評を受け、
よりよい論文の完成をめざす。各人が研究の進捗状況にしたがって、段階的に成果を発表する。
[到達目標]
授業での中間発表およびそれに関する質疑応答をもとに、修士論文を書き上げる。
[授業計画と内容]
5月の連休頃までに各自研究テーマを確定する。前期末までの発表では、そのテーマにかかわる研
究史や問題点を整理し、夏休みを中心とした作業計画・研究計画を提示する。後期前半には、夏休
み中におこなった資料収集成果やその分析成果の途中経過を整理・発表する。後期後半の報告では、
論文目次案を提示した上で、研究成果を総括する。受講者数により日程は調整するが、おおむね以
下の通りで進める予定である。
前期
第1回 ガイダンス
第2∼8回 研究テーマの検討
第9∼15回 第1回報告
後期
第1∼7回 第2回報告
第8∼15回 第3回報告
[履修要件]
修士論文の作成と提出が前提となる。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
演習時の発表内容と、修士論文を合わせて評価する。
[教科書]
使用しない
考古学(演習IV)(2)へ続く↓↓↓
考古学(演習IV)(2)
[参考書等]
(参考書)
[授業外学習(予習・復習)等]
卒業論文を書き上げるために、できる限りの時間を用いて資料収集・遺物の実見と検討・分析など
の作業を進めること。
(その他(オフィスアワー等))
オフィスアワーはとくに設けないが、修士論文作成に関する相談には、常時、対応する。電話やメ
ールなどで、あらかじめ教員のアポを取ること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。