●20 14年度 [第09号 ] 発行:2 015 年 3 月18 日 ●2014年度[ 第09号 ]発行:2015年3月18日 京大病院、4月から 手術室勤務手当実現! 〒606-8317 京都市左京区吉田本町 TEL:761-8916 内線:7615( 本部地区 ) FAX:751-8365 URL:http://www.kyodai-union.gr.jp/ Email:offi[email protected] 来年度から京大病院の手術室で勤務する看護師らに、手術室勤務手当が支給されることが決まりまし た。看護師の手術室での業務は、強い緊張が継続し、針刺し事故や血液暴露などの危険が高いとして、 職員組合は30年以上前から賃金への加算を求め、毎年のように団体交渉要求に掲げ、運動を続けてきま した。現在申し入れている団体交渉要求項目にも掲げ、早期実現を要請しています。 昨春、病院支部機関紙「とんぷく」での、手術室勤務加算見通しについての一報の後、病院当局にお ける手当支給対象拡大の検討もあって実施は少し遅れましたが、こうして、長年の要求が実現すること 団体交渉 3月23日(月)10:30∼12:00 本部事務局棟5階 となり、粘り強く奮闘された病院支部組合員のみなさんに心より敬意を表します。職場の労働条件改善 の取り組みは、一朝一夕に進むものではありませんが、全国の大学や病院の仲間達とも連携して、粘り 強く運動を続けることで実現することができます。こうした運動は、参加する人が多くなるほど強くな り、労働条件の改善も早まります。この機会に、教職員のみなさんの職員組合加入を、強く呼びかける ものです。 賃金課題等改善に向けて 京大病院看護師道下陽子さんの言葉(京大職組副委員長) 京大職組は、法人に申し入れていた賃金 らさない立場が使用者である法人に求めら 要求等7項目にかかる団体交渉を、3月23日( れています。 月)に行います(午前10時30分∼正午。於本部 京大職組は今後とも引き続き就業規則改 事務局棟5階大会議室)。年度末の非常に多 正前の団体交渉実施を強く要求して行きま 忙な時期であり、当日午後は京大大学院学 す。交渉項目はどの項目も大事ですが、生 位授与式という日程ですが、調整可能な組 活に直結する賃金課題を重点の一つとして 合員のみなさんにおかれての参加を呼びか 実施します。京大法人による賃金確定の問 けます。 題点については、本ニュースの2、3面を参 今回の交渉項目も就業規則改正にかかる 照ください。 ことであり、組合は労使対等の立場から、 交渉項目(要旨) お 申し込 み 労働条件は労使合意を前提に、団体交渉を 1)労使対等、誠実交渉を踏まえた京大独自 FAX:075-751-8365 踏まえて決定すべきであるとして、昨年末 給与体系を構築すること。2)14年人勧準拠 から、賃金問題を筆頭とする就業規則の改 の15年1月の昇給抑制及び4月からの俸給表 正前に団体交渉を設定すべきとして申し入 減額改定を行わないこと。3)時間雇用教職 れていました。日程調整都合があるとは言 員の5年雇止めを見直し、「期間の定めのな え、就業規則改正後に団体交渉が設定され い労働契約」とすること。4)時間雇用教職 ることになったことは遺憾です。以前の事 員の有休や休業日取扱は常勤職員と公平に 例で言っても、2012年8月の京大法人の不当 すること。5)事務職員(常勤)の長時間超勤 な賃金引下げの際には、就業規則改正前に 縮減のため、定員削減を中止し、抜本的対 数度にわたる団体交渉を行っています。国 策を講じること。6)手術室看護師に俸給の 立大学教職員を巡る教育研究環境激変とそ 調整額適用又は手当支給すること。7)年俸 れに伴う労働条件変更が毎年続く現在、誠 制導入は、適用教職員の同意を得る事を規 実団体交渉のもと、労働条件の悪化をもた 程に明記すること。 「手術室に勤務する看護師への賃金加算について、職員組合は30年以上前から要望し活動を続けて きました。近辺の大学病院や大規模病院では随分前から支給されており、最近では、阪大病院や名大 病院などの国立大学病院でも手術室勤務手当の支給が始まっています。これまで手術室勤務加算がな かった京大病院では、看護師の採用活動において不利な面がありましたが、これを契機に必要な看護 師数が充足されるようになることを望みます。病院執行部も努力され、同じく手術室で勤務する麻酔 科医等にも手当が支払われることになったことは喜ばしいことです。今後も働きやすい職場づくりの ために頑張っていきたいです。」 京都大学職員組合 加入申込書 申込日 年 月 日 ふりがな 所属部局: 性別 生年月日 部署: 職種/職名: (例:教員/准教授) 雇用形態: □常勤 □有期雇用 □時間雇用 □再雇用 □その他( 組 合 費: ■給与控除 (通常はこちら) □給与控除以外の徴収法を希望( ) E-mail: @ あなたも組合に! http:join.kyodai-union.gr.jp ご記入頂いた事項は「個人情報の 保護に関する法律」を遵守し、組 合活動情報のご提供、組合費徴収 などの事務のために適切な取扱を いたします。 連 絡先 連絡 先 京 都 大 学 職員組 合 事 務 所 〒606-8317京都市左京区吉田本町 TEL:075-761-8916 FAX:075-751-8365 内線:7615(本部地区) Email: offi[email protected] URL: http://www.kyodai-union.gr.jp ④ ① ●2014[第9号]発行:2015年3月18日 京都大学における 給与制度・労使協定の現状 ∼過半数代表者の視点から∼ 吉田事業場過半数代表者 芦名 定道 吉田事業場過半数代表者に就任して 2ヶ月ばかりが経過しました。過半数代表 者の仕事は、就業規則に対して労働者の 意見を述べること、労使協定を結ぶこと、 そして安全委員会などに労働者側の委 員を推薦することの三つですが、日常的 には、関係事業場から送られてくる派遣 職員の受入期間延長の通知書や超過勤 務の通告書に目を通し、意見書の提出を 行います。 この2ヶ月で、派遣延長の通知 書22件、超勤通告書約330通を取り扱 いました。派遣労働の広がりと超過勤務 の多さに驚かされます。 以上の仕事の中でも重要なのが、就 業規則変更についての意見聴取と労使 協定締結です。3月11日、各事業場の過 半数代表者と共に、労務・人事担当の清 木孝悦理事らから、就業規則と労使協定 について説明を受け、その後意見を述べ 、そして労使協定にサインしました。大部 な資料に基づき不慣れな内容について 説明を受ける中で、十分な意見表明がで ② きたか、労使協定へのサインは適切だっ たのかなど、思い返すと反省点が多々あ ります。過半数代表者として自覚がまだ まだ不足しており、職員組合のみなさん を中心に教職員の方々とより多く接点を 持つことが必要であるというのが実感で す。 この間、 過半数代 表者の視 点 から見 えてきた京 都大学の 問題点を 指摘したいと思います。 第1点は、わたしたち教職員にとって 就業規則のいわば焦点と言える給与制 度の改定に関わることです。今回の就業 規則改定では、 「人事院勧告等にかかわ る給与制度の改定について」 というタイ トルで説明されました。説明の冒頭で、 担当理事から、国立大学法人の給与は、 独立行政法人通則法に基づいて決定さ れること、そして本年4月1日から施行の 改正独立行政法人通則法では、 「前項の 給与等の支給の基準は、一般職の職員 の給与に関する法律の適用を受ける国 家公務員の給与等、民間企業の従業員 の給与等、当該中期目標管理法人の業 務の実績並びに職員の職務の特性及び 雇用形態その他の事情を考慮して定め られなければならない」 (第50条の10の 第3項) と されてい るとの 説 明 が あり ました。 し かしその 上 で 、今 回の給与 規 程( 特 に俸給月額)の改定はもっぱら 「人事院 勧告」に準拠して行うという結論が示さ れたのです。 「民間企業の従業員の給与 」、 「中期目標管理法人の業務の実績」、 「 職員の職務の特性及び雇用形態その他 の事情」については、十分に検討したの か。過半数代表者として当然このように 質問しましたが、回答の要点は、人事院 勧告と異なる改正を行う場合に予想さ れる説明責任を果たしうる仕方で、近畿 圏の諸大学における教職員の給与との 比較調査などを実施するのは困難であ り、 したがって「人事院勧告」に準拠した ということでした。 これに対して、過半数 代表者の意見書では、 「独立法人通則法 を遵守することは法的な義務であって、 人事院勧告と共に、 「民間企業の従業員 の給与等」などに関して十分に比較検討 する体制を整える必要があります。今後 は、法に適った給与制度の改定システム 構築に国立大学法人京都大学として本 格的に努力されるよう要望します」 と指 摘しました。 第2点は、労使協定です。今回の協定 では、 「 時間外・週休勤務に関する協定 書」の第3条(特別時間外勤務)が、 「1日 10時間、年間600時間」 という内容にな ってしまいました。過半数代表者として 協定にサインしたことについては責任を 痛感するものであり、批判も少なくない と思います。反省点は今後に生かすとし ても、強調したいのは、吉田事業場にお ける 「時間外勤務」 (残業)の異常な多さ です。その根本原因が定員削減にあるこ とは言うまでもありませんが、大切なの は、過労死という最悪の事態を避けるた めに労使が協調して長時間労働問題に 取り組まねばならないことについて京都 大学法人の自覚を促し、当然の責任を 果たさせることです。 過半数代表者の役割は、みなさまの意 見を聞いて、就業規則の 改正が労働条件改善に 寄与するよう、京大法人 に対し、教育研究現場の 実 態を反 映した意 見を 提出することです。みな さまの率直なご意見をぜ ひお寄せ下さい。 ③
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