廃棄処理等に関する業務(PDF形式:406KB)

〔公募〕参加者の有無を確認する公募手続きに係る参加意思表明書の提出を求める公示
平成27年3月12日
支出負担行為担当官
内閣府大臣官房会計担当参事官
小松
貢
次のとおり、参加意思表明書の提出を招請する。
1.件 名
中国遺棄化学兵器の発掘・回収、廃棄処理等に関する業務
2.公募の実施について
本業務の目的達成のため、下記 6 の応募要件を満たす者であることを条件に、本業務の実施
を希望する参加意思表明者の有無を確認するため、公募手続を行うものとする。公募に参加し
た者が1者の場合、下記 7 の公募時業者提出資料の提出を受け、応募要件を満たす者と随意契
約を行うこととしたい。但し、応募要件を満たす者が複数現れた場合には、一般競争入札を実
施することとする。
3.業務概要及び目的
(1)各地の発掘・回収事業の概要
中国各地域には、旧日本軍が遺棄した化学兵器等が多数存在する。これまでに発見され、
発掘・回収された遺棄化学兵器は、中国国内の保管庫に保管されているが、まだ発掘・回収
されていないもの、発掘・回収中のものもある。各地の発掘・回収事業とは、これらの遺棄
化学兵器等を発掘・回収する事業である。発掘・回収作業は、弾薬・砲弾等の専門家、化学
兵器等の専門家等が委託者の指示に従い、中国政府の協力を得て実施する。各地の発掘・回
収事業においては、防護装備品、化学剤検知器及び金属探査器等を日本から持ち込み、発掘・
回収作業を実施する。なお、発掘・回収された遺棄化学兵器は、中国国内の保管庫に保管さ
れる。
発掘・回収作業は、日中合同作業となるが、金属探知器等によりまず土中及び水中に埋ま
っている場所を特定し、明らかに砲弾と思われるものについては、
日本側が土砂掘削を行い、
砲弾を発掘する。また、砲弾ではなく金属片と思われる場合は、中国側が土砂掘削を行い、
金属片を取り除く。化学砲弾等が発見された場合は、日中の専門家が検知・識別するととも
に選別を行い、明らかに旧日本軍の遺棄化学兵器ではないものは中国側に引き渡す。また、
信管付又は化学剤の漏洩している遺棄化学兵器は、応急的安全化処置を行う。発掘された遺
棄化学兵器は、鑑定所に運び鑑定具等により外観鑑定を実施する。更に内部構造等を確認す
る必要がある遺棄化学兵器はX線鑑定所に運びX線鑑定装置により最終的に砲弾の種類を判
定する。鑑定した遺棄化学兵器は、アルミラミネート袋に入れ、開口部をヒートシールした
後、金属容器等で密封梱包する。
(2)ハルバ嶺発掘・回収事業の概要
中国吉林省敦化市ハルバ嶺の 1 号坑と 2 号坑には、旧日本軍が遺棄した化学兵器等が多数
埋設されている。ハルバ嶺発掘・回収事業とは、これら 1 号坑及び 2 号坑に埋設されている
遺棄化学兵器等を発掘・回収する事業である。発掘・回収作業は、各地の発掘・回収事業と
同様に、弾薬・砲弾等の専門家、化学兵器等の専門家が、委託者の指示に従い、中国政府の
協力を得て実施する。遺棄化学兵器の鑑定及び管理については、X線鑑定装置及び砲弾管理
システムの装置を操作して実施する。発掘・回収された遺棄化学兵器及び土砂等の汚染物は、
受託者が記録し、中国側によりハルバ嶺地区内の臨時保管庫及び汚染物倉庫に保管される。
発掘作業は、日中合同作業となる。まず、日中双方が金属探知器等により埋設箇所を探査
した後、中国側が砲弾層の上部 20cm までの土砂を掘削除去する。その後、日本側が砲弾周辺
の土砂を除去し砲弾等を発掘する。この際、砲弾等の埋設状況を調査するため、砲弾等に対
して3次元計測を行う。化学砲弾等が発掘された場合は、日本側が検知・識別するとともに
選別を行い、明らかに旧日本軍の遺棄化学兵器でないものは中国側に引き渡す。また、信管
付又は化学剤が漏洩している遺棄化学兵器は応急的安全化処置を行う。発掘された遺棄化学
兵器は、回収棟に運び、X 線鑑定装置を使用して鑑定を実施し、口径と種類を判定する。X
線鑑定において、不明弾又は通常弾と判定された砲弾及び発煙筒は外観鑑定を実施し、通常
弾は中国側へ引き渡す。遺棄化学兵器は、アルミラミネート袋に入れ、開口部をヒートシー
ルした後、金属容器等に密封梱包する。
(3)移動式処理に関する支援業務の概要
移動式処理事業は、ハルバ嶺以外の地域で発掘・回収され、中国各地の砲弾保管庫で一時
保管されている遺棄化学兵器について、移動式処理設備による廃棄処理事業実施場所に輸送、
集約した上で、同設備により処理するものである。
移動式処理に関する支援業務とは、廃棄処理事業実施場所において、遺棄化学兵器の受入
作業、金属容器等の開梱作業、化学剤漏洩の検知作業、化学剤が漏洩していた場合の応急的
安全化処置作業及び処理事業者への引渡し作業等の支援を行う業務、ならびに遺棄化学兵器
の各地の砲弾保管庫から廃棄処理事業実施場所への輸送、集約にかかる支援を行う業務であ
る。
(4)ハルバ嶺試験廃棄処理に関する支援業務の概要
ハルバ嶺試験廃棄処理事業は、ハルバ嶺から発掘・回収されまたハルバ嶺保管庫に一時保
管されている遺棄化学兵器について、制御爆破方式及び加熱爆破方式の2方式の試験廃棄処
理設備により処理するものである。
試験廃棄処理に関する支援業務とは、試験廃棄処理設備導入後に処理現場において、処理
砲弾の選別、受入作業、金属容器等の開梱作業、化学剤漏洩の検知作業、化学剤が漏洩して
いた場合の応急的安全化処置作業及び開梱時に発生する廃棄物の記録等の支援を行う業務で
ある。
4.業務内容
(1)各地の発掘・回収事業
① 発掘・回収事業実施計画等の作成
発掘・回収等の方法、所要期間、要員数、必要な資機材等、リスク評価、安全管理等に
ついて検討し、以下の大綱、実施計画書等を各事業ごとに作成する。
② 発掘・回収事業の実施
年度発掘・回収事業実施計画及び委託者(現場においては日本政府団長)の指示に基づ
き、中国政府と協力して各地の発掘・回収作業を実施する。
③ その他
後方支援業務、政府資機材管理支援業務、遺棄化学兵器取扱い訓練支援
(2)ハルバ嶺発掘・回収事業
① 発掘・回収実施計画(案)等の作成
発掘・回収の方法、期間、要員数、必要資機材等、リスク評価、安全管理等について検
討・見直しを行い、大綱・計画等を作成する。
② 発掘・回収作業の実施
年度発掘・回収事業実施計画及び委託者(現場においては日本政府団長)の指示に基づ
き、中国政府と協力して発掘・回収作業を実施する。
③ その他
後方支援業務、政府資機材管理支援業務
(3)移動式処理事業に関する支援業務
(4)ハルバ嶺試験廃棄処理事業に関する支援業務
① 運用計画、手順書等の作成業務
廃棄処理運用計画、処理対象物及び設備移動に伴う資機材の輸送、受入・開梱・検知の
実施に関する計画及び受入・開梱・検知に関する手順書及び後方支援計画の作成
② 処理対象物の受入・開梱・検知業務
実施計画、手順書及び委託者(現地においては日本政府団長)の指示に従い、爆破処理
準備室内において処理対象物の受入・開梱・検知業務を行う。
③ 処理対象物及び設備移動に伴う資機材の輸送支援業務
実施計画、手順書及び委託者(現場においては日本政府団長)の指示に従い、移動式処
理事業実施場所等において、処理対象物等の業務輸送に係る支援業務を以下のとおり行う。
④ その他
後方支援業務、政府資機材管理支援業務
(5)その他の技術事項の検討
① 上記(1)~(4)の業務の技術事項
上記(1)~(4)に記載した業務の技術的事項の検討について、発注者を支援する。
主な内容は以下のとおりであるが、これらに限定されるものではない。
ⅰ 発注者が調達する資機材の調達に係る支援
ⅱ 事業実施のための現地調査の支援
ⅲ 事業のリスク評価に係る爆発及び化学剤漏洩の影響評価(日中間で定めた公式
に基づく計算、拡散シュミュレーション(二次元モデル)の実施等)の支援
なお、上記ⅰ、ⅱ、ⅲ以外の支援業務が発生した時は、発注者、受注者間で協議の上、
決定する。
② その他の技術事項
発注者が別途行う各種調査・検討(上記(1)~(4)の業務に直接関連しない調査・検
討)に関連し、化学兵器の取扱い、個人防護、爆発・漏洩事故時対応、除染等の特殊な専門
的事項について、現地調査等への専門家派遣などを含む業務について発注者を支援する。
(6)日中専門家会合(各地の発掘・回収、ハルバ嶺発掘・回収、移動式処理及びハルバ嶺試験廃
棄処理事業等関連)への専門家派遣及び通訳・翻訳支援
平成27年度及び平成28年度の各会合に専門家及び通訳を派遣する。
5.契約期間
平成27年4月1日から平成29年3月31日まで(2か年契約)
6.応募要件
(1)予算決算及び会計令第70条の規定に該当しない者であること。但し、未成年者、被補佐人
又は被補助人であって、契約締結のために必要な同意を得ている者については、この限りでは
ない。
(2)予算決算及び会計令第71条の規定に該当しない者であること。
(3)平成25・26・27年度内閣府競争参加資格(全省庁統一規格)において「役務の提供等」
のA、B、C又はD等級に格付けされている者であること。
(4)競争参加資格確認申請書の提出期限の日から開札の時までの期間に、内閣府本府における物
品等の契約に係る指名停止等措置要領に基づく指名停止措置を受けていないこと。
(5)日本語での意思疎通が可能である業務従事者が配置できること(臨時的作業員、補助的業務
従事者は除く)。特殊専門家については日本国籍を有する者に限ること。
(6)業務の拠点は東京都内またはその近郊とすること。
(7)有毒化学剤、化学兵器及び弾薬の取扱いに関する知見、経験(有毒化学剤の検知・防護・除
染、化学剤自動物質検出警報装置・化学防護機材・ポータブルX線鑑定装置の取扱い、化学兵
器・弾薬の応急的安全化措置等)を有する専門家を保有していること。
(8)X線作業主任者の資格を有する専門家を配置していること。
(9)旧日本軍の化学兵器の種類・形状及び化学剤に関する知見を有すること。
(10)砲弾・爆薬・有毒化学剤の処理に関する知見を有すること。
(11)中国の遺棄化学兵器処理に関連する法規について知見を有すること。
7.公募時業者提出資料
(1)参加意思表明書
(2)本業務施体制がわかる一覧表
(組織体制、発掘回収に関わる人員体制等が明確であること)
(様式不問)
(3)配置予定要員の経歴(資格及び免許を含む)
(様式不問)
上記6.応募要件(9)~(11)に掲げる知見を有することについて具体的な内容を明記
すること(様式不問)
(4)会社概要等がわかるパンフレット等
(5)過去の決算報告及び納税証明(過去3か年まで)
8.手続き等
(1)担当部局
〒100-8914 東京都千代田区霞が関3-1-1
内閣府遺棄化学兵器処理担当室
電話:03-3581-2578 FAX:03-3593-0059
(2)参加意思表明書の提出期限、場所及び方法
提出期限:平成27年3月25日(水)正午
提出場所:〒100-8914 東京都千代田区霞が関3-1-1
内閣府遺棄化学兵器処理担当室
提出方法:上記7.(2)~(5)に示す書類を添付して、持参または郵送すること。
9.その他
(1)手続きにおいて使用する言語及び通貨は、日本語及び日本国通貨に限る。
(2)関連情報を入手するための照会窓口は8.
(1)に同じ。
10.添付書類
(1)参加意思表明書案(別添1)
(2)業務委託仕様書(別添2)
(別添1)
平成
年
月
日
支出負担行為担当官
内閣府大臣官房会計担当参事官
殿
住
所
商号又は名称
代表者氏名
参
加
意
思
表
明
印
書
下記のとおり、参加の意思を表明いたします。
記
1.業 務 名
2.担当部局
3.担当者名
4.連絡先電話番号
5.FAX番号
6.メールアドレス
7.質問事項(記入する必要はありませんが、特に確認したい事項等あれば記入して下さい。
)
【留意事項】
参加表明者は、本公示6.に示す応募要件を証明する書類を提出すること。
なお、必要に応じヒアリングを実施するので対応すること。
(別添2)
中国遺棄化学兵器の発掘・回収、廃棄処理等に関する業務委託仕様書(案)
(平成27年度・28年度)
1
適用範囲
本仕様書は、中国において実施する各地の発掘・回収事業、ハルバ嶺発掘・回収事業、
移動式処理事業に関する支援業務及びハルバ嶺試験廃棄処理事業に関する支援業務の業
務委託について規定するものである。
2
事業概要
本委託業務の対象となる主要事業の概要は、以下のとおりである。
(1)各地の発掘・回収事業の概要
中国各地域には、旧日本軍が遺棄した化学兵器等が多数存在する。これまでに発見さ
れ、発掘・回収された遺棄化学兵器は、中国国内の保管庫に保管されているが、まだ発
掘・回収されていないもの、発掘・回収中のものもある。各地の発掘・回収事業とは、
これらの遺棄化学兵器等を発掘・回収する事業である。発掘・回収作業は、弾薬・砲弾
等の専門家、化学兵器等の専門家等が委託者の指示に従い、中国政府の協力を得て実施
する。各地の発掘・回収事業においては、防護装備品、化学剤検知器及び金属探査器等
を日本から持ち込み、発掘・回収作業を実施する。なお、発掘・回収された遺棄化学兵
器は、中国国内の保管庫に保管される。
発掘・回収作業は、日中合同作業となるが、金属探知器等によりまず土中及び水中に
埋まっている場所を特定し、明らかに砲弾と思われるものについては、日本側が土砂掘
削を行い、砲弾を発掘する。また、砲弾ではなく金属片と思われる場合は、中国側が土
砂掘削を行い、金属片を取り除く。化学砲弾等が発見された場合は、日中の専門家が検
知・識別するとともに選別を行い、明らかに旧日本軍の遺棄化学兵器ではないものは中
国側に引き渡す。また、信管付又は化学剤の漏洩している遺棄化学兵器は、応急的安全
化処置を行う。発掘された遺棄化学兵器は、鑑定所に運び鑑定具等により外観鑑定を実
施する。更に内部構造等を確認する必要がある遺棄化学兵器はX線鑑定所に運びX線
鑑定装置により最終的に砲弾の種類を判定する。鑑定した遺棄化学兵器は、アルミラミ
ネート袋に入れ、開口部をヒートシールした後、金属容器等で密封梱包する。
(2)ハルバ嶺発掘・回収事業の概要
中国吉林省敦化市ハルバ嶺の 1 号坑と 2 号坑には、旧日本軍が遺棄した化学兵器等
が多数埋設されている。ハルバ嶺発掘・回収事業とは、これら 1 号坑及び 2 号坑に埋設
されている遺棄化学兵器等を発掘・回収する事業である。発掘・回収作業は、各地の発
掘・回収事業と同様に、弾薬・砲弾等の専門家、化学兵器等の専門家が、委託者の指示
に従い、中国政府の協力を得て実施する。遺棄化学兵器の鑑定及び管理については、X
線鑑定装置及び砲弾管理システムの装置を操作して実施する。発掘・回収された遺棄化
1
学兵器及び土砂等の汚染物は、受託者が記録し、中国側によりハルバ嶺地区内の臨時保
管庫及び汚染物倉庫に保管される。
発掘作業は、日中合同作業となる。まず、日中双方が金属探知器等により埋設箇所を
探査した後、中国側が砲弾層の上部 20cm までの土砂を掘削除去する。その後、日本側
が砲弾周辺の土砂を除去し砲弾等を発掘する。この際、砲弾等の埋設状況を調査するた
め、砲弾等に対して3次元計測を行う。化学砲弾等が発掘された場合は、日本側が検知・
識別するとともに選別を行い、明らかに旧日本軍の遺棄化学兵器でないものは中国側
に引き渡す。また、信管付又は化学剤が漏洩している遺棄化学兵器は応急的安全化処置
を行う。発掘された遺棄化学兵器は、回収棟に運び、X 線鑑定装置を使用して鑑定を実
施し、口径と種類を判定する。X線鑑定において、不明弾又は通常弾と判定された砲弾
及び発煙筒は外観鑑定を実施し、通常弾は中国側へ引き渡す。遺棄化学兵器は、アルミ
ラミネート袋に入れ、開口部をヒートシールした後、金属容器等に密封梱包する。
(3)移動式処理に関する支援業務の概要
移動式処理事業は、ハルバ嶺以外の地域で発掘・回収され、中国各地の砲弾保管庫で
一時保管されている遺棄化学兵器について、移動式処理設備による廃棄処理事業実施場
所に輸送、集約した上で、同設備により処理するものである。
移動式処理に関する支援業務とは、廃棄処理事業実施場所において、遺棄化学兵器の
受入作業、金属容器等の開梱作業、化学剤漏洩の検知作業、化学剤が漏洩していた場合
の応急的安全化処置作業及び処理事業者への引渡し作業等の支援を行う業務、ならびに
遺棄化学兵器の各地の砲弾保管庫から廃棄処理事業実施場所への輸送、集約にかかる支
援を行う業務である。
(4)ハルバ嶺試験廃棄処理に関する支援業務の概要
ハルバ嶺試験廃棄処理事業は、ハルバ嶺から発掘・回収されまたハルバ嶺保管庫に一
時保管されている遺棄化学兵器について、制御爆破方式及び加熱爆破方式の2方式の
試験廃棄処理設備により処理するものである。
試験廃棄処理に関する支援業務とは、試験廃棄処理設備導入後に処理現場において、
処理砲弾の選別、受入作業、金属容器等の開梱作業、化学剤漏洩の検知作業、化学剤が
漏洩していた場合の応急的安全化処置作業及び開梱時に発生する廃棄物の記録等の支
援を行う業務である。
3
業務内容
(1)各地の発掘・回収事業
別紙第1のとおり。
(2)ハルバ嶺発掘・回収事業
別紙第2のとおり。
(3)移動式処理事業に関する支援業務
2
別紙第3のとおり。
(4)ハルバ嶺試験廃棄処理事業に関する支援業務
別紙第4のとおり。
(5)その他の技術事項の検討
① 上記(1)~(4)の業務の技術事項
上記(1)~(4)に記載した業務の技術的事項の検討について、委託者を支援す
る。主な内容は以下のとおりであるが、これらに限定されるものではない。
ⅰ
委託者が調達する資機材の調達に係る支援
ⅱ
事業実施のための現地調査の支援
ⅲ
事業のリスク評価に係る爆発及び化学剤漏洩の影響評価(日中間で定めた公式
に基づく計算、拡散シミュレーション(二次元モデル)の実施等)の支援
なお、上記ⅰ、ⅱ、ⅲ以外の支援業務が発生した時は、委託者、受託者間で協議の
上、決定する。
② その他の技術事項
委託者が別途行う各種調査・検討(上記(1)~(4)の業務に直接関連しない調
査・検討)に関連し、化学兵器の取扱い、個人防護、爆発・漏洩事故時対応、除染等
の特殊な専門的事項について、現地調査等への専門家派遣などを含む業務について
発注者を支援する。
(6)日中専門家会合(各地の発掘・回収、ハルバ嶺発掘・回収、移動式処理及びハルバ嶺
試験廃棄処理事業等関連)への専門家派遣及び通訳・翻訳支援
①平成27年度に想定する日中専門家会合は、以下のとおり開催することを想定し、
各会合に専門家及び通訳を派遣する。
上記3(1)の会合については、北京で8回開催(1回当たり専門家3名及び通訳1名:
3泊4日)
上記3(2)の会合については、北京で4回、敦化で3回開催(1回当たり専門家4名
及び通訳1名:北京3泊4日、敦化市4泊5日)
上記3(3)の会合については、北京で4回、石家荘で4回、武漢で 2 回開催(1回当
たり専門家3名及び通訳1名:3泊4日)
上記3(4)の会合については、北京で3回、敦化で3回開催(1回当たり専門家3名
及び通訳1名:3泊4日)
上記3(5)の会合については、北京で2回開催(1回当たり専門家3名及び通訳1名:
2泊3日)
②また、平成28年度に想定する日中専門家会合は、以下のとおり開催することを想
定し、各会合に専門家及び通訳を派遣する。
上記3(1)の会合については、北京で8回開催(1回当たり専門家3名及び通訳1名:
3泊4日)
3
上記3(2)の会合については、北京で4回、敦化で3回開催(1回当たり専門家4名
及び通訳1名:北京3泊4日、敦化4泊5日)
上記3(3)の会合については、北京で4回、石家荘で4回、ハルビンで 2 回開催(1
回当たり専門家3名及び通訳1名:3泊4日)
上記3(4)の会合については、北京で4回、敦化で4回開催(1回当たり専門家2名
及び通訳1名:3泊4日)
上記3(5)の会合については、北京で2回開催(1回当たり専門家3名及び通訳1名:
2泊3日)
具体的な開催日時及び派遣人員については、委託者より受託者に指示する。
各年度の翻訳業務には、中国側に提示する資料の中訳、中国側から提供された資料の
和訳作業、その他関連資料の中訳・和訳を含む。和訳、中訳はそれぞれ400字詰め原
稿用紙1,000枚を想定する。中訳、和訳に際しては、誤訳がないように注意するこ
と。
なお、日中会合資料作成に係る作業は、上記3(1)~(5)に含むものとする。
4 業務の実施に必要な人員
(1)配置する人員
本業務仕様書の対象とする事業は、計画作成段階から様々な状況変化の中で中国側
と適宜協議・調整し、実施段階においては日中政府が協力して厳格な規律の下で実施す
るという特殊事情を有する。さらに、中国国内の開発等に伴い、旧日本軍の化学兵器が
発見され、緊急に発掘・回収事業をしなければならない事態も発生し得る。
本業務では、平成27年度及び平成28年度の業務を適切に実施するため、表1の人
員を適宜配置すること。
表1-1
人員の
専
職種
特
配置する人員(職種別)
門
性
殊
3項の(1)~(4)において、旧日本軍の化学兵器及び弾薬の発掘、識別、
専門家
鑑定及び応急的安全化処置等を適切に行うことができるとともに、上記3(1)
~(4)の事業等実施計画の作成、作業の安全管理等を行うことができる者
技術支
援要員
3項の(1)~(4)の技術的事項の検討、資機材等の調達仕様書等の作成
等ができる者。
各地の発掘・回収事業、ハルバ嶺発掘・回収事業、ハルバ嶺試験廃棄処理事
業支援に関連する各種技術支援(土木計画、設備計画、三次元計測、リスク評
価等の分野)及び中国側作成の計画の検討を行うことができる者。
移動式処理事業の遺棄化学兵器の輸送に伴う技術及び受入・開梱・検知、並
4
びに安全化処置に関連する支援(土木計画、設備計画、リスク評価等の分野)
及び中国側作成の計画の検討を行うことができる者。
後方支
援要員
通
訳
全事業の管理・調整、事業実施における各種後方支援(日本国内・現地にお
けるロジ等、機材管理、指揮所運営支援等)等を行う者。
中国における日中専門家会合の通訳、各事業等における現地日本側指揮所通
訳及び総括会議の通訳を行い、中国関係法規、会議資料等の翻訳等を行う者。
表1-2-1
実施期間において配置する人員(平成27年度事業別)
事業名
1
2
3
4
5
6
松 花 江 佳 木斯地区試掘事業
(河川締切り/潜水工法)
山西省太原市杏花嶺区発掘・
回収事業(その2)
山西省太原市杏花嶺区発掘・
回収事業(その3)
尚志市帽児山鎮発掘・回収事
業(1区その1)
吉林省琿春市発掘・回収事業
(A 地域その4)
中国北部(佳木斯市)回収事
業密封梱包
7
自衛官派遣に係わる支援業務
8
政府資機材管理支援
実施
特殊
技術支
後方支
期間
専門家
援要員
援要員
51日
20人
0人
2人
1人
59日
28人
0人
2人
1人
56日
28人
0人
2人
1人
49日
19人
1人
2人
1人
30日
16人
1人
2人
1人
33日
11人
0人
2人
1人
12日
2人
0人
0人
0人
6日
7人
0人
2人
0人
通訳
4人
9
ハルバ嶺発掘・回収事業(第
1 期:X線鑑定)
60日
16人
0人
(含むデ
ータ管理
1人
1人)
4人
10
ハルバ嶺発掘・回収事業(第
2 期)
45日
24人
2人
(含むデ
1人
ータ管理
1人)
11
武漢移動式処理事業(含む X
線鑑定)(第2期)
35日
5
15人
0人
2人
0人
事業名
12
13
14
石家荘移動式処理事業(第7
期)
石家荘移動式処理事業(第8
期)
石家荘移動式処理事業(第9
期)
実施
特殊
技術支
後方支
期間
専門家
援要員
援要員
60日
7人
0人
2人
0人
35日
7人
0人
2人
0人
40日
7人
0人
2人
0人
通訳
4人
15
ハ ル バ 嶺 試験廃棄処理事業
(第1期)
60日
15人
0人
(含むデ
1人
ータ管理
1人)
4人
16
ハルバ嶺試験廃棄処理(第2
期)
50日
15人
0人
(含むデ
ータ管理
1人
1人)
表1-2-2
実施期間において配置する人員(平成28年度事業別)
事業名
1
2
3
4
5
6
松花江佳木斯地区試掘事業
(その2)
吉林省琿春市発掘・回収事業
(A 地域その5)
吉林省琿春市発掘・回収事業
(A 地域その6)
尚志市帽児山鎮発掘・回収事
業(1区その2)
尚志市帽児山鎮発掘・回収事
業(1区その3)
中国北部(ハルビン市)回収
事業(X線鑑定等)
7
自衛官派遣に係わる支援業務
8
政府資機材管理支援
9
ハルバ嶺発掘・回収事業(第
実施
特殊
技術支
後方支
期間
専門家
援要員
援要員
51日
18人
0人
2人
1人
30日
16人
1人
2人
1人
30日
16人
1人
2人
1人
30日
16人
1人
2人
1人
30日
16人
1人
2人
1人
40日
13人
0人
2人
1人
12日
2人
0人
0人
0人
1)6日
7人
0人
2人
0人
2)5日
3人
0人
1人
0人
60日
24人
2人
4人
1人
6
通訳
事業名
実施
特殊
技術支
後方支
期間
専門家
援要員
援要員
1期)
通訳
(含むデ
ータ管理
1人)
4人
10
ハルバ嶺発掘・回収事業(第
2期)
60日
24人
2人
(含むデ
ータ管理
1人
1人)
4人
11
ハルバ嶺発掘・回収事業(第
3期)
45日
24人
2人
(含むデ
ータ管理
1人
1人)
12
13
14
15
ハルビン移動式処理事業(第
1 期)
石家荘移動式処理事業(第
11 期)
石家荘移動式処理事業(第
12 期)
石家荘移動式処理事業(第
13 期)
45日
7人
0人
2人
0人
60日
7人
0人
2人
0人
60日
7人
0人
2人
0人
90日
7人
0人
2人
0人
4人
16
ハルバ嶺試験廃棄処理事業
(第1期)
60日
15人
0人
(含むデ
ータ管理
1人
1人)
4人
17
ハルバ嶺試験廃棄処理事業
(第2期)
(含むデ
60日
15人
0人
ータ管理
0人
1人)
4人
18
ハルバ嶺試験廃棄処理事業
(第3期)
60日
15人
0人
(含むデ
ータ管理
1人
1人)
19
ハルバ嶺試験廃棄処理事業
(第4期)
4人
45日
15人
0人
(含むデ
ータ管理
7
1人
事業名
実施
特殊
技術支
後方支
期間
専門家
援要員
援要員
通訳
1人)
(2)業務実施の都度必要な補強要員
各地の発掘・回収事業、ハルバ嶺発掘・回収事業、移動式処理事業関連支援業務及び
ハルバ嶺試験廃棄処理事業関連支援業務等の実施にあたっては、上記(1)の要員の他
に、探査員、掘削機械操作員、運搬員、計測員(三次元計測)
、現場通訳等の要員(補
強要員)を配置する必要がある。表2に予定している事業毎に必要と考えている補強要
員を示す。
なお、補強要員を配置する場合については、事業実施前に全ての要員の履歴を担当室
に提出しなければならない。
また、補強要員の数量は、表2に記載する要員数を上限とすること。
表2-1
平成27年度における派遣期間に配置すべき補強要員
事業名
1
2
3
4
5
6
7
8
補強要員
探査員
松花江佳木斯地区試掘事業
(河川締切り/潜水工法)
山西省太原市杏花嶺区発掘・回収事業
(その2)
山西省太原市杏花嶺区発掘・回収事業
(その3)
尚志市帽児山鎮発掘・回収事業(1区
派遣期間
15名
掘削機械操作員
6名
現場通訳
9名
探査員
35名
掘削機械操作員
14名
現場通訳
16名
探査員
25名
掘削機械操作員
10名
現場通訳
13名
探査員
20名
掘削機械操作員
その1)
要員数
8名
51日
59日
56日
49日
現場通訳
11名
吉林省琿春市発掘・回収事業(A 地域
探査員
17名
その4)
現場通訳
9名
現場通訳
3名
33日
現場通訳
3名
60日
探査員
1名
45日
中国北部(佳木斯市)回収事業(密封
梱包)
ハルバ嶺発掘・回収事業(第1期:X
線鑑定)
ハルバ嶺発掘・回収事業(第2期)
8
30日
事業名
補強要員
武漢移動式処理事業含む X 線鑑定(第
9
2期)
要員数
派遣期間
計測員(三次元計測)
2名
現場通訳
4名
現場通訳
2名
40日
10
石家荘移動式処理事業(第7期)
現場通訳
1名
60日
11
石家荘移動式処理事業(第8期)
現場通訳
1名
35日
12
石家荘移動式処理事業(第9期)
現場通訳
1名
40日
13
ハルバ嶺試験廃棄処理事業(第1期)
現場通訳
3名
60日
14
ハルバ嶺試験廃棄処理事業(第2期)
現場通訳
3名
50日
(備考)
ⅰ 探査員とは、計測、金属探査、磁気探査、深度探査等の探査関連業務全般に従事する
者を指す。
ⅱ 掘削機械操作員とは、バックホウ、小型バックホウ、ブルドーザー等の操作等関連業
務及び掘削に従事する者(さく岩工と同等の水準を有する者)を指す。
ⅲ 現場通訳とは、発掘・回収等の作業現場において、防護装備を着用して通訳を行える
者を指す。
(現場指揮所における通訳や日中専門家会合に同席する通訳を指すものでは
ない。)
表2-2
平成28年度における派遣期間に配置すべき補強要員
事業名
補強要員
要員数
派遣期
間
1
松花江佳木斯地区試掘事業(その2)
9
探査員
掘削機械操作員
15名
6名
51日
事業名
補強要員
要員数
派遣期
間
現場通訳
2
3
4
5
6
7
8
9
吉林省琿春市発掘・回収事業
探査員
(A 地域その5)
現場通訳
吉林省琿春市発掘・回収事業
探査員
(A 地域その6)
現場通訳
尚志市帽児山鎮発掘・回収事業(1区
その2)
尚志市帽児山鎮発掘・回収事業(1区
その3)
中国北部(ハルビン市)回収事業(X
線鑑定等)
探査員
9名
15名
8名
15名
8名
6名
現場通訳
8名
6名
現場通訳
8名
現場通訳
3名
探査員
1名
2名
現場通訳
4名
探査員
1名
ハルバ嶺発掘・回収事業(第2期) 計測員(三次元計測)
2名
現場通訳
4名
探査員
1名
ハルバ嶺発掘・回収事業(第3期) 計測員(三次元計測)
30日
15名
掘削機械操作員
ハルバ嶺発掘・回収事業(第1期) 計測員(三次元計測)
30日
15名
掘削機械操作員
探査員
30日
2名
現場通訳
4名
30日
40日
60日
60日
45日
10
ハルビン移動式処理事業(第1期)
現場通訳
1名
45日
11
石家荘移動式処理事業(第 11 期)
現場通訳
1名
60日
12
石家荘移動式処理事業(第 12 期)
現場通訳
1名
60日
13
石家荘移動式処理事業(第 13 期)
現場通訳
1名
90日
14
ハルバ嶺試験廃棄処理事業(第1期) 現場通訳
3名
60日
15
指揮所通訳
1名
現場通訳
3名
ハルバ嶺試験廃棄処理事業(第2期)
10
60日
事業名
補強要員
要員数
派遣期
間
16
ハルバ嶺試験廃棄処理事業(第3期) 現場通訳
3名
60日
17
ハルバ嶺試験廃棄処理事業(第4期) 現場通訳
3名
45日
(備考)
ⅰ 探査員とは、計測、金属探査、磁気探査、深度探査等の探査関連業務全般に従事する
者を指す。
ⅱ 掘削機械操作員とは、バックホウ、小型バックホウ、ブルドーザー等の操作等関連業
務及び掘削に従事する者(さく岩工と同等の水準を有する者)を指す。
ⅲ 現場通訳とは、発掘・回収等の作業現場において、防護装備を着用して通訳を行える
者を指す。
(現場指揮所における通訳や日中専門家会合に同席する通訳を指すものでは
ない。)
5 契約期間
平成27年4月1日から平成29年3月31日までの2箇年度
6 報告書等の提出
(1)報告書等の成果品を表3に示す。これら成果品については、以下の要領で提出するも
のとする。
(2)提出期限:表3の納期に従い、完成版を提出する。
なお、完成版を提出するにあたっては、担当室の明確な了解を得なければ
ならない。
(3)提出部数:完成版:4部(表中の※の報告書はくるみ製本)
電子ファイル:CD-R等により2部
(4)提出場所:内閣府大臣官房遺棄化学兵器処理担当室
東京都千代田区霞が関3-1-1 中央合同庁舎第4号館8階
11
表3
報告書等成果品
業務項目
納期
成果品
1 各地の発掘・回収事業
(1)発掘・回収事業実施計画等の
そ の 都 度示す時期
発掘・回収事業大綱
作成
まで
発掘・回収事業実施計画書
現地調査計画書
(A4版 4部)
(2)各地の発掘・回収事業の実施
毎年度 3 月末
発掘・回収実施報告書※
そ の 都 度示す時期
現況調査支援実施計画書
まで
政府資機材整備支援実施計画書
(A4版 4部)
(3)政府資機材管理支援
(A4版 4部)
現況調査支援成果報告書
政府資機材整備支援成果報告書
毎年度 3 月末
政府資機材の履歴簿
防護器材使用状況一覧表
(4)自衛官派遣に係わる支援支援
(A4版 4部)
そ の 都 度示す時期
DSTL における遺棄学兵器取扱い
まで
訓練計画書
派遣前教育実施計画書
毎年度 3 月末
DSTL における遺棄化学兵器取扱
い訓練報告書※
派遣前教育成果報告書※
(5)緊急発掘・回収事業実施計画
そ の 都 度示す時期
緊急発掘・回収事業大綱
等の作成
まで
緊急発掘・回収事業実施計画
緊急現地調査計画書
(A4版 4部)
(6)緊急発掘・回収事業の実施
実施年度 3 月末
緊急発掘・回収実施報告書
その都度示す時期
ハルバ嶺発掘・回収事業実施大綱
まで
/実施計画書
毎年度 3 月末
ハルバ嶺発掘・回収事業実施報告
(A4版 4部)
2 ハルバ嶺発掘・回収事業
(1)ハルバ嶺発掘・回収事業実施
計画等の作成
(A4版 4部)
(2)ハルバ嶺発掘・回収事業の実
書※
施
(A4版 4部)
3 移動式処理事業
12
業務項目
納期
成果品
(1)受入、開梱、検知に関する運
そ の 都 度示す時期
石家荘市/武漢市/ハルビン市
用計画等の作成
まで
運用計画
受入・開梱・検知作業計画(各事
(A4版 4部)
業毎)
(2)受入、開梱、検知に関する作
業手順書の作成
そ の 都 度示す時期
石家荘市/武漢市/ハルビン市
まで
受入・開梱・検知作業手順書(各
事業毎)
(A4版 4部)
(3)処理対象物の受入・開梱・検
毎年度 3 月末
受入・開梱・検知作業実施報告書
知業務の実施
※(各事業毎)
(A4版 4部)
(4)砲弾等集約化、輸送にかかる
実施計画等の作成
その都度示す時期
天津市(第2次)/晋中市寿陽(第
まで
2次)/太原市
輸送実施計画書(各事業毎)
(A4版 4部)
(5)政府資機材管理支援
石家荘市/武漢市/ハルビン市
毎年度 3 月末
(A4版 4部)
政府資機材の履歴簿
防護器材使用状況一覧表
4 ハルバ嶺試験廃棄処理事業
(1)受入、開梱、検知に関する運
用計画等の作成
そ の 都 度示す時期
運用計画
まで
年度実施計画
受入・開梱・検知作業計画
(A4版 4部)
(2)受入、開梱、検知に関する作
業手順書の作成
そ の 都 度示す時期
受入・開梱・検知作業手順書
まで
(A4版 4部)
(3)処理対象物の受入・開梱・検
毎年度 3 月末
受入・開梱・検知作業実施報告書
※(各事業毎)
知業務の実施
(A4版 4部)
(4)政府資機材管理支援
毎年度 3 月末
(A4版 4部)
政府資機材の履歴簿
防護器材使用状況一覧表
7 その他
(1)受託者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、あ
るいは本仕様書に記載のない細部事項については、速やかに委託者と協議し、その指示
に従う。
(2)受託者は、各業務の信頼性を確保するために、適切な実施計画や実施体制等を事業に
先立ち文書化し、委託者の承認を得るものとする。また、作業内容及びその実施状況に
ついて、委託者から指示があった場合は速やかに報告する。
13
(3)本業務によって得られた成果については、委託者に帰属し、委託者の許可なく第三者
に譲渡・公開してはならない。
(4)受託者は、補強要員を配置する場合については、事業実施前にすべての要員の履歴を
担当室に提出しなければならない。
(提出後の変更は原則承認しない。)
また、補強要員の人数は、本仕様書表2-1及び2-2に記載する要員数を上限とし
変更がある場合は別途発注者と協議すること。
(5)業務の根幹に関わらない印刷製本、物品の調達、通訳・翻訳など外部に発注する場合
は、競争原理を導入して経費支出の軽減を図るものとすること。
(6)補強要員に対しては、業務上必要な守秘義務を課すこととし、委託者の許可なく第三
者に情報を漏洩してはならない。
(7)各事業の実施に伴い中国に持ち込む探査機材、計測機材等の資機材の通関手続は委託
者が行う。受託者は、通関に必要な書類等の準備などの支援業務を行う。
(8)出張に関する手配については、出張する人員及び期間等については、遺棄化学兵器処
理担当室検査職員及び監督職員の了解を得て行うこと。
(9)受託者の要員に対する傷害保険(例:海外旅行傷害保険)
、持参する機材等に対する
傷害保険(例:動産総合保険)及び現場における第三者賠償保険、その他の保険はすべ
て受託者が経費負担で手配するものとする。なお、当該経費は、受託者の負担とする。
(10)受託者は、本業務の支出に関する報告書を提出することが必要となるため、搭乗旅券
の半券、請求書及び領収書、中国において外貨両替した際の為替レート表等を厳格に管
理し、証憑資料を提出する際に合わせて提出すること。
(11)受託者は、中国に渡航する際の予防接種については、受託者の責任において行うもの
とする。 なお、当該経費については、受託者の負担とする。
(12)支出状況報告書については、消費税額を課税と非課税等(非課税・免税・不課税)に
区分して集計すること。
(13)受託者は、日本語での意思疎通が可能である業務従事者を配置できること(臨時的作
業員、補助的業務従事者は除く)
。特殊専門家については日本国籍を有する者に限るこ
と。
(14)受託者は、主たる事務所又は業務の拠点が東京都内又はその近郊にあること。
(15)受託者は、有毒化学剤、化学兵器及び弾薬の取扱いに関する知見、経験(有毒化学剤
の検知・防護・除染、化学剤自動物質検出警報装置・化学防護機材・ポータブルX線鑑
定装置の取扱い、化学兵器・弾薬の応急的安全化措置等)を有する専門家を保有してい
ること。
(16)受託者は、X線作業主任者の資格を有する専門家を配置していること。
(17)受託者は、旧日本軍の化学兵器の種類・形状及び化学剤に関する知見を有すること。
(18)受託者は、砲弾・爆薬・有毒化学剤の処理に関する知見を有すること。
(19)受託者は、中国の遺棄化学兵器処理に関連する法規について知見を有すること。
14
8 契約履行記録(映像版)の提出
受託者の作業員が、一般機材を用いて作業場における契約履行記録を撮影し、契約履行
記録(映像版)として提出する。契約履行記録(映像版)は、DVD 版 2 枚(日本語版 30 分
程度)とし、契約履行完了時に提出するものとする。なお、契約履行記録(映像版)は、
ナレーション等の編集作業は必要ないが、記録日時、場所等と契約内容が明確に関連づけ
られるような措置が講じられるものとする。
15
別紙第1
各地の発掘・回収事業の業務内容
1
発掘・回収事業実施計画等の作成
発掘・回収等の方法、所要期間、要員数、必要な資機材等、リスク評価、安全管理等に
ついて検討し、以下の大綱、実施計画書等を各事業ごとに作成する。
(1)発掘・回収全体実施計画追加修正事項の検討、修正
(2)年度発掘・回収事業実施計画(案)等の作成(大綱、実施計画)
(3)以下の内容を含めた後方支援計画の作成
① 団員出張予定、行動予定
② 航空券、宿泊、車両(バス、トラック、乗用車)手配(敦化市における宿泊は、
要員宿泊施設を使用する)
③ 政府資機材の発送準備、手続
④ 移動時の確認作業
⑤ 現地支援
(4)中国政府に依頼して実施する業務の計画書、使用する資機材の仕様書案等の作成
2
発掘・回収事業の実施
(1)年度発掘・回収事業実施計画及び委託者(現場においては日本政府団長、もしくはそ
の代理者)の指示に基づき、中国政府と協力して各地の発掘・回収作業を実施する。
発掘・回収事業実施体制及び作業の流れは、図1のとおり。
(2)平成 27 年度及び 28 年度に予定している発掘・回収事業
資料1-1、資料1-2のとおり。
(3)発掘・回収作業に必要な資機材は以下の区分により委託者及び受託者が準備する。
≪発注者が準備する資機材≫
①
防護装備品(防護衣、防護マスク、吸収缶等)
②
化学剤検知器(RAID-M100、LCD3.3、ファーストディフェンダーXL等)
③
耐爆チャンバー
④
その他中国側に調達依頼する資機材(現地作業場の諸施設・設備、梱包容器等
を含む)
≪受託者が準備する資機材≫
①
金属探知器
②
磁気探査器
③
磁気傾度計
16
④
計測器
⑤
ポータブル X 線鑑定装置
⑥
その他作業に必要な資機材(記録用カメラ、無線機等)
(4)松花江佳木斯地区試掘事業の実施
実施する2工法のうち、河川締切り工法においては発掘・回収作業、潜水工法におい
ては回収作業の実施計画等の作成及び事業を実施する。
(5)緊急時における発掘・回収作業の実施
(1)で計画された案件以外で、緊急に発掘・回収作業を実施する必要が生じた場合
において、以下の業務を行う。
ア
発掘・回収実施計画(案)等の作成
イ
発掘・回収実施計画書及び委託者の指示に従い、上記(1)と同様の作業を実
施する。
ただし、本業務の実施については、必要が生じた場合に委託者・受託者間で協
議した上で、別途、変更契約書を締結することとし、本経費の見積り対象外とす
る。
3 後方支援業務
発掘・回収事業を円滑に進めるために、事業実施時の確認作業、事業参加者に対する
現地支援等の後方支援を行う。後方支援には以下のものがある。
(1)日本側の要請に基づき中国側が準備した資機材等の数量、状態等の確認
(2)航空券、宿泊、車両の手配
(3)空港におけるチェックイン手続、エクセス支払い
(4)日本側指揮所の運営支援業務(細部は、日本政府団長の指示による。)
①
指揮所等で使用する事務用品、携行医薬品等の準備・管理
② 発掘・回収に関する気象情報、発掘・回収関係の分析情報等の提供・文書作成・
管理
③ 施設・設備の不具合箇所の確認
④ 通訳、翻訳
⑤ 会議開催等支援(場所の確保、資機材準備、会議の記録)
⑥ その他指揮所運営に必要な支援業務
4 政府資機材管理支援業務
(1)政府が保有する資機材の管理業務に関する以下の支援を行う
① 物品管理支援(物品管理のための補助帳簿、使用及び整備記録簿作成)
② 政府が調達する武器及び化学剤検知器等の調達所要見積支援(部品等を含む。)
17
③ 政府が調達する武器及び化学剤検知器等の納品検査支援
④ 保管のための倉庫管理支援(日本国内倉庫の防湿対応を含む)
⑤ 現地への輸送及び手続き支援
⑥ 整備支援(整備後輸送準備支援、整備完了後の納品検査支援、整備支援計画の作
成及び報告書の作成)
⑦ 現況調査支援(現況調査計画の作成及び調査実施支援及び報告書作成)
(2)対象機材
①防護装備品(受託者、委託者、映像記録関係者及び委託者が指定する施設を視察す
る者の使用分)
②化学剤検知器
③耐爆チャンバー
④その他、各地の発掘・回収事業に関連する機器類等(実験機材等は含まず)
また、政府が新たに資機材を調達する場合には、仕様書案等の作成支援を行い、調達
した資機材の管理業務に関する支援を行う。
5
自衛官派遣に係わる支援業務
(1) DSTL(Defense Science and Technology Laboratory:英国)における遺棄化学兵
器取扱い訓練に現職自衛官等が参加する場合については、計画作成及び訓練への参加等
支援を行う。なお、同行する者は DSTL の訓練の経験者で、訓練期間中の日英語の通訳
をできる者(2 名)とし、訓練期間は移動期間を含め 12 日間を予定するものとする。
ア 訓練計画案作成
イ DSTL との調整・契約、当該訓練への同行及び通訳等
同行に際しては、DSTL との現地調整・確認、現地ロジ等、各種の支援を実施
(2) 発掘・回収事業に現職自衛官が参加する場合については、派遣前教育を実施する。
なお、当該教育は準備期間を除き、座学(1 日間)及び実習(2 日間)を各 1 回実施する
ものとする。
ア 派遣前教育実施計画案の作成
イ 実施計画書及び委託者の指示に従い、防衛省と協力して、派遣前教育を実施
資料1-1
1
2
平成27年度に実施する各地の発掘・回収事業
事業名
実施予定時期
実施期間
松花江佳木斯地区試掘事業(その1)
9 月~10 月
51 日
4 月~6 月
61 日
山西省太原市杏花嶺区発掘・回収事業(その
2)
3
尚志市帽児山鎮発掘・回収事業(1区その1)
7月
30 日
4
吉林省琿春市発掘・回収事業(A 地域その4)
8 月~9 月
30 日
18
事業名
5
中国北部(太原市)回収事業(X 線鑑定等)
6
中国北部(佳木斯市)回収事業
7
自衛官派遣に係わる支援業務
実施予定時期
実施期間
8 月~9 月
40 日
10 月~11 月
33 日
7月
12 日
1 月-北京大使館
6日
政府資機材管理支援(現況調査)
8
(ハルバ嶺発掘・回収事業、移動式処理事業
支援、ハルバ嶺試験廃棄処理事業支援分を含
む。)
資料1-2
1
2
3
平成28年度に実施する各地の発掘・回収事業
事業名
実施予定時期
実施期間
松花江佳木斯地区試掘事業(その2)
9 月~10 月
51 日
5 月~6 月
30 日
8 月~9 月
30 日
吉林省琿春市発掘・回収事業
(A 地域その5)
吉林省琿春市発掘・回収事業
(A 地域その6)
4
尚志市帽児山鎮発掘・回収事業(1区その2)
4 月~5 月
30 日
5
尚志市帽児山鎮発掘・回収事業(1区その3)
9月
30 日
7 月~8 月
40 日
7月
12 日
6
7
中国北部(ハルビン市)回収事業(X線鑑定
等)
自衛官派遣に係わる支援業務
政府資機材管理支援(現況調査・大連耐爆チ
ャンバー整備)
8
(ハルバ嶺発掘・回収事業、移動式処理事業
支援、ハルバ嶺試験廃棄処理事業支援分を含
む。)
19
1)1 月-北京大使館
6日
2)3 月-大連
5日
図1 発掘・回収事業実施体制及び作業の流れ
実施体制
日本国
内閣府大臣官房
受託会社
遺棄化学兵器処理担当室
業務指示
派遣
派遣
中国各地
現場責任者
中国側責任者
(政府団長、副団長)
支援
監督
調整
(外交部、国防部)
受託会社
現場に特殊専門家、後方支援要員及び
通訳等を派遣し発掘回収業務を実施
作業の流れ
発掘工程
・事前探査
事前準備業務
掘
・施設等の整備、設営
削
検知:化学剤漏洩の有無確認
識別:爆発の危険性有無確認
検知・識別 、選 別
(旧日本軍の化学兵器以外)
中国側で安全化処置
危険度に応じた応急的安全化
回収工程
鑑定(外観・X線)
通常弾は中国側に引渡し
化学兵器、不明弾
梱包(密封)
遺棄化学兵器一時保管
撤
・現場除染
収
・施設等の撤収等
遺棄化学兵器の輸送・保管
20
別紙第2
ハルバ嶺発掘・回収事業の業務内容
1 発掘・回収実施計画(案)等の作成・改訂
発掘・回収の方法、期間、要員数、必要資機材等、リスク評価、安全管理等について検
討・見直しを行い、以下の大綱、計画等を作成する。
(1)ハルバ嶺発掘・回収事業全体実施計画追加修正事項の検討、修正
(2)年度発掘・回収事業実施計画(案)等の作成(大綱、実施計画、実施要領)
(3)以下の内容を含めた後方支援計画の作成
①
団員出張予定、行動予定
②
航空券、宿泊、車両(バス、トラック、乗用車)手配
(敦化市における宿泊は、要員宿泊施設を使用する)
③
政府資機材の発送準備、手続
④
移動時の確認作業
⑤
現地支援
(4)中国政府に依頼して実施する業務の計画書、使用する資機材の仕様書等の作成
(5)ハルバ嶺地区における主要施設及び主要設備の据え付け、完成時等に実施する委託者
の現地確認に同行し、運用面からの助言、検討意見等の提出
2 発掘・回収作業の実施
(1)年度発掘・回収事業実施計画及び委託者(現場においては日本政府団長、もしくはそ
の代理者)の指示に基づき、中国政府と協力して発掘・回収作業を実施する。
(2)27年度及び28年度に予定している発掘・回収事業は、資料2-1及び資料2-2
のとおり。
(3)発掘・回収作業に必要な資機材は以下の区分により委託者及び受託者が準備する。
≪委託者が準備する機材≫
①
X線鑑定装置及び砲弾管理システム
②
防護装備品(防護衣、防護マスク、吸収缶等)
③
化学剤検知器(RAID-M100、LCD3.3、RAID-S2、ファーストディフェンダーXL等)
④
無線機
⑤
その他中国側に調達依頼する資機材(梱包容器等を含む。)
≪受託者が準備する機材≫
①
金属探知器
②
磁気探査器
③
三次元計測システム
21
④ その他作業に必要な資機材
(記録用カメラ、発掘工具、鑑定用ゲージ、医薬品、消耗品等)
3 指揮所支援業務(細部は、日本政府団長指示による。)
(1)発掘・回収の進捗及び試験廃棄処理との調整等事業の運用に関して専門的見地か
ら日本政府団長等を補佐し、指揮所業務を支援
(2)砲弾・廃棄物データの管理及び廃棄物管理の帳票管理等を実施し、指揮所業務を
支援
(3)会議等の準備、会議議事の記録及び指揮所内の文書(資料)管理等を実施し、指
揮所業務を支援
(4)通訳、翻訳を実施し、指揮所業務を支援
4 後方支援業務
発掘・回収事業を円滑に進めるために、事業実施時の確認作業、事業参加者に対する
現地支援等の後方支援を行う。後方支援には以下のものがある。
(1)日本側の要請に基づき中国側が準備した資機材等の数量、状態等の確認
(2)航空券、宿泊、車両(バス、トラック、乗用車)の手配
(敦化市における宿泊は、要員宿泊施設を使用)
(3)空港におけるチェックイン手続、エクセス支払い
(4)現地作業期間中の食事の手配
(要員宿泊施設にて手配する)
(5)携行医薬品等の準備・管理等
5 政府資機材管理支援業務
(1)政府が保有する資機材の管理業務に関する以下の支援を行う
① 物品管理支援(物品管理のための補助帳簿、使用及び整備記録簿作成等)
② 政府が調達する武器及び化学剤検知器等の調達所要見積支援(部品等を含む)
③ 政府が調達する武器及び化学剤検知器等の納品検査支援
④ 保管のための倉庫管理支援
⑤ 現地への輸送及び手続き支援
⑥ 整備支援(整備後送準備支援、整備完了後の納品検査支援)
⑦ 現況調査支援(現況調査計画の作成及び調査実施支援及び報告書作成)
(2)対象機材
① 防護装備品(受託者、発注者、危機管理担当専任者、X線鑑定装置及び砲弾管理シ
ステムの運転・保守管理主任及び管理員、低濃度検知器管理者、委託者が指定する施
設を視察する者の使用分)
22
② 化学剤検知器(低濃度検知器を除く。)
また、政府が新たに資機材を調達する場合には、仕様書案等の作成支援を行い、調達
した資機材の管理業務に関する支援を行う。
6 X線鑑定装置2号機関連支援業務
X線鑑定装置2号機の設計・製作に伴う技術的な助言・検討等の支援を行う。
また、同装置の国内試験の実施に伴い、特殊専門家(鑑定班要員)3名を愛知県で予定
されている国内試験実施場所に派遣し、支援する。なお、派遣期間は5日間を予定する。
資料2-1
平成27年度に実施するハルバ嶺発掘・回収事業
事業名
1
ハルバ嶺発掘・回収事業(第 1 期:X 線鑑定)
2
ハルバ嶺発掘・回収事業(第 2 期)
資料2-2
実施予定時期
実施期間
4 月~6 月
60 日
10 月~11 月
45 日
平成28年度に実施するハルバ嶺発掘・回収事業
事業名
実施予定時期
実施期間
1
ハルバ嶺発掘・回収事業(第 1 期)
4 月~6 月
60 日
2
ハルバ嶺発掘・回収事業(第 2 期)
7 月~9 月
60 日
3
ハルバ嶺発掘・回収事業(第 3 期)
10 月~11 月
45 日
23
別紙第3
移動式処理事業に関する支援業務の業務内容
1
運用計画、手順書等の作成業務
(1)廃棄処理運用計画等の作成
①
移動式処理事業に係る廃棄処理運用計画(案)の作成及び同計画の追加修正事項等
の検討、修正
② 受入・開梱・検知作業計画の作成及び同計画の追加修正事項等の検討、修正
③
移動式処理事業の設備計画、リスク評価、安全管理、緊急時対応、後方支援等の実
施内容について、運用面からの助言、検討意見を提出する。
(2)処理対象物及び設備移動に伴う資機材の輸送、受入・開梱・検知の実施に関する計画
及び受入・開梱・検知に関する手順書の作成
①
処理対象物の輸送、搬送及び開梱の実施に関する計画、手順書等を、実施方法、必
要資機材、消耗品、リスク評価、安全管理、後方支援等について検討し、作成する。
②
上記計画等の追加修正事項等の検討、修正
③
中国政府に依頼する輸送関連の計画書、使用資機材の仕様書等の案の作成
(3)以下の内容を含めた後方支援計画の作成
2
①
出張予定、行動予定
②
航空券、宿泊、車両(バス、トラック、乗用車)手配(委託者への依頼事項を含む)
③
政府資機材の発送準備、手続
④
移動時の確認作業
⑤
現地支援
処理対象物の受入・開梱・検知業務
実施計画、手順書及び委託者(現地においては日本政府団長、もしくはその代理者)の
指示に従い、爆破処理準備室内において処理対象物の受入・開梱・検知業務を次のとおり
行う。
(1)中国側引渡し場所における受入検査作業
(2)引渡し場所から開梱場所までの運搬作業
(3)密封梱包容器の開梱及び検知作業
(4)開梱、検知の結果、化学剤等が漏洩していた場合の応急的安全化処置作業
(容器の除染作業を含む。)
(5)対象物の確認及び記録作業
(6)処理事業者への引渡し作業
(7)開梱に伴い発生する廃棄物の記録
(8)特殊災害発生時のレスキュー支援(上記業務の実施能力の範囲内に限る。)
24
(9)上記(1)~(8)の業務が円滑に実施できるよう、必要な調整及びデータの整理
排出ガス
受入工程
受入工程設備
開梱工程
爆破処理工程
開梱工程設備
爆破炉
排ガス処理工程
排ガス処理工程設備
HEPA/活性炭フィルタ
処理対象物
物品用
エアロック室
除染室
排気筒
汚染廃棄物
人員用
エアロック室
処理テント
≪受託者の業務範囲≫
用役設備
分析設備
運転制御設備
処理作業場
3 処理対象物及び設備移動に伴う資機材の輸送支援業務
実施計画、手順書及び委託者(現場においては日本政府団長、もしくはその代理者)の
指示に従い、移動式処理事業実施場所等において、処理対象物等の業務輸送に係る支援業
務を以下のとおり行う。
(1)日本側指揮所で行う輸送に係る現場管理業務の支援(これまでに発掘、回収された旧
日本軍遺棄化学兵器のデータに基づく、輸送対象砲弾等作業記録表、輸送対象汚染物
作業記録表及び確認書別紙の原案作成を含む。
)
(2)中国側が行う輸送関連作業の状況確認
(3)移動式処理事業実施場所での受入検査(外観検査、検知、照合及び記録)の実施
平成27年度及び平成28年度に予定している移動式処理事業は、資料3-1及び資料
3-2のとおり。
4 後方支援業務
移動式処理事業支援業務を円滑に進めるために以下の後方支援を行う。
(1)日本側の要請に基づき中国側が準備した資機材等の数量、状態等の確認
(2)受託者団員の航空券、宿泊、車両の手配(委託者への依頼事項を含む)
(3)空港におけるチェックイン手続、エクセス支払い
(4)日本側指揮所の運営支援業務(細部は、日本政府団長又は副団長の指示による。
)
① 作業等で使用する事務用品、携行医薬品等の準備・管理
②
処理事業に関する日報、月報等に関する各種資料の提供、化学兵器禁止機関(OPCW)
申告用資料の提供、OPCW 査察対応資料の提供、処理事業関係の分析情報等の文書作
成・管理
③
施設・設備の不具合箇所の確認
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④ その他指揮所運営に必要な支援業務
⑤ 通訳、翻訳(受託者団員が現地作業実施間)
5 政府資機材管理支援業務
(1)政府が保有する資機材の管理業務に関する以下の支援を行う
①
物品管理支援(物品管理のための補助帳簿、使用及び整備記録簿作成)
②
政府が調達する武器及び化学剤検知器等の調達所要見積支援(部品等を含む。)
③
政府が調達する武器及び化学剤検知器等の納品検査支援
④
保管のための倉庫管理支援
⑤
現地への輸送及び手続き支援
⑥
整備支援(整備後送準備支援、整備完了後の納品検査支援)
⑦
現況調査支援(現況調査計画の作成及び調査実施支援及び報告書作成)
(2)対象機材
①
防護装備品(受託者、委託者、映像記録関係者及び委託者が指定する施設を視察す
る者の使用分)
②
化学剤検知器(RAID-M100、LCD3.3、ファーストディフェンダーXL等)
また、政府が新たに資機材を調達する場合には、仕様書案等の作成支援を行い、調達
した資機材の管理業務に関する支援を行う。
資料3-1
平成27年度に実施する業務
事業名
1
武漢移動式処理事業(第 2 期)
(X 線鑑定を含
む)
実施予定時期
実施期間
4 月~5 月
40 日
2
石家荘移動式処理事業(第 7 期)
7 月~8 月
60 日
3
石家荘移動式処理事業(第 8 期)
8 月~9 月
35 日
4
石家荘移動式処理事業(第 9 期)
10 月~11 月
40 日
資料3-2
平成28年度に実施する業務
事業名
実施予定時期
実施期間
1
ハルビン移動式処理事業(第1期)
10 月~11 月
45 日
2
石家荘移動式処理事業(第 10 期)
6 月~8 月
60 日
3
石家荘移動式処理事業(第 11 期)
7 月~9 月
60 日
4
石家荘移動式処理事業(第 12 期)
10 月~1 月
90 日
26
別紙第4
ハルバ嶺試験廃棄処理事業に関する支援業務の業務内容
1 運用計画、手順書等の作成業務
(1)試験廃棄処理運用計画等の作成
①
試験廃棄処理事業に係る廃棄処理運用計画(案)の作成及び同計画の追加修正事項
等の検討、修正
②
受入・開梱・検知作業計画の作成及び同計画書の追加修正事項等の検討、修正
③
試験廃棄処理事業の設備計画、リスク評価、安全管理、緊急時対応、後方支援等の
実施内容について、運用面からの助言、検討意見を提出する。
④
試験廃棄処理運用計画作成のため、処理設備の設置、完成時に実施する委託者の現
地確認に同行し、運用面からの助言、検討意見等を提出する。
(2)受入・開梱・検知の実施に関する計画及び受入・開梱・検知に関する手順書の作成
①
受入・開梱・検知に関する手順書等を、実施方法、必要資機材、消耗品、リスク評
価、安全管理、後方支援等について検討し、作成する。
②
上記計画等の追加修正事項等の検討、修正
(3)以下の内容を含めた後方支援計画の作成
①
受託者団員出張予定、行動予定
②
受託者団員の航空券、宿泊、車両(バス、トラック、乗用車)手配(委託者への依
頼事項を含む)
(敦化市における宿舎は、要員宿泊施設を使用する)
2
③
政府資機材の発送準備、手続
④
移動時の確認作業
⑤
現地支援
処理対象物の受入・開梱・検知業務
実施計画、手順書及び委託者(現地においては日本政府団長、もしくはその代理者)の
指示に従い、爆破処理準備室内において処理対象物の受入・開梱・検知業務を次のとおり
行う。
(1)中国側引渡し場所における受入検査作業
(2)引渡し場所から開梱場所までの運搬作業
(3)密封梱包容器の開梱及び検知作業
(4)開梱、検知の結果、化学剤等が漏洩していた場合の応急的安全化処置作業
(容器の除染作業を含む。)
(5)対象物の確認及び記録作業
(6)処理事業者への引渡し作業
27
(7)開梱に伴い発生する廃棄物の記録
(8)特殊災害発生時のレスキュー支援(上記事業の実施能力の範囲に限る。)
(9)上記(1)~(8)の業務が円滑に実施できるよう、必要な調整及びデータの整理
平成27年度及び平成28年度に予定しているハルバ嶺試験廃棄処理事業は、資料41及び資料4-2のとおり。
3
指揮所支援業務(細部は、日本政府団長指示による。)
(1)試験廃棄処理の進捗及び発掘・回収との調整等事業の運用に関して専門的見地か
ら日本政府団長等を補佐し、指揮所業務を支援
(2)砲弾・廃棄物データの管理及び廃棄物管理の帳票管理等を実施し、指揮所業務を
支援
(3)会議等の準備、会議議事の記録及び指揮所内の文書(資料)管理等を実施し、指
揮所業務を支援
(4)通訳、翻訳を実施し、指揮所業務を支援
4
後方支援業務
ハルバ嶺試験廃棄処理事業支援業務を円滑に進めるために、事業実施時の確認作業、事
業参加者に対する現地支援等の後方支援を行う。後方支援には以下のものがある。
(1)日本側の要請に基づき中国側が準備した資機材等の数量、状態等の確認
(2)航空券、宿泊、車両の手配
(敦化市における宿舎は、要員宿泊施設を使用する)
(3)空港におけるチェックイン手続、エクセス支払い
(4)現地作業期間中の食事の手配
(要員宿泊施設にて手配する)
(5)携行医薬品等の準備・管理
5 政府資機材管理支援業務
(1)政府が保有する資機材の管理業務に関する以下の支援を行う
①
物品管理支援(物品管理のための補助帳簿、使用及び整備記録簿作成)
②
政府が調達する武器及び化学剤検知器等の調達所要見積支援(部品等を含む。)
③
政府が調達する武器及び化学剤検知器等の納品検査支援
④
保管のための倉庫管理支援
⑤
現地への輸送及び手続き支援
⑥
整備支援(整備後送準備支援、整備完了後の納品検査支援)
⑦
現況調査支援(現況調査計画の作成及び調査実施支援及び報告書作成)
28
(2)対象機材
①
防護装備品(受託者、委託者、委託者が指定する施設を視察する者の使用分)
②
化学剤検知器(RAID-M100、LCD3.3、ファーストディフェンダーXL等)
また、政府が新たに資機材を調達する場合には、仕様書案等の作成支援を行い、調達
した資機材の管理業務に関する支援を行う。
資料4-1
平成27年度に実施する業務
事業名
実施予定時期
実施期間
1
ハルバ嶺試験廃棄処理事業 (H27 第 1 期)
4 月~6 月
60 日
2
ハルバ嶺試験廃棄処理事業 (H27 第 2 期)
6 月~8 月
50 日
資料4-2
平成28年度に実施する業務
事業名
実施予定時期
実施期間
1
ハルバ嶺試験廃棄処理事業(H28 第 1 期)
4 月~6 月
60 日
2
ハルバ嶺試験廃棄処理事業(H28 第 2 期)
6 月~8 月
60 日
3
ハルバ嶺試験廃棄処理事業(H28 第 3 期)
8 月~9 月
60 日
4
ハルバ嶺試験廃棄処理事業(H28 第 4 期)
10 月~11 月
45 日
29