News Release 2015年 3月 13日 一般社団法人 日本電機工業会(JEMA) 2015年度 電気機器の生産見通し 一般社団法人 日本電機工業会(JEMA、会長:中西宏明)では、2015年度 電気機器の生産見通 しを取りまとめましたので、以下の通りご報告いたします。 1.電気機器の生産状況 2014年度のわが国経済は、個人消費については、4月の消費税率引き上げによって落ち込み、 その後も消費マインドの回復が遅れましたが、年度後半から、徐々に持ち直しの動きが見られまし た。また、企業部門については、円安基調や原油安などを背景に収益性が改善し、設備投資も持ち 直していることから、全体としては緩やかな回復基調で推移しました。 2015年度は、原油安による実質所得の押し上げや雇用環境の改善が個人消費の回復を後押しす ると見られ、企業部門についても、生産や企業収益の改善を背景に設備投資の増加が期待できるこ とから、景気の緩やかな回復が継続すると見ております。 【表1】電気機器の国内生産 2014年度実績見込みと2015年度見通し 前年3月発表の 2014年度見通し 2014年度実績見込み 2015年度見通し 金額 前年度実績 金額 前年度実績比 金額 前年度実績 (億円) 見込比(%) (億円) (%) (億円) 見込比(%) 重電機器 36,514 101.4 41,339 111.8 40,284 97.4 白物家電機器 15,358 91.3 15,540 86.9 16,045 103.2 電気機器合計 51,872 98.2 56,879 103.7 56,330 99.0 白物家電機器国内出荷 21,204 91.4 21,134 87.3 22,032 104.2 備考 1:国内生産の実績見込み・見通しは、経済産業省 生産動態統計をベースに JEMA が策定しました。 2:白物家電機器の国内出荷の実績見込み・見通しは、JEMA 統計、日本冷凍空調工業会統計をベースに、JEMA が策 定しました。 3:端数四捨五入のため、積上げ値と合計値が一致しない場合があります。 -1- 【図1】電気機器の年度別国内生産額推移 (1)2014年度の生産実績見込み 2014年度の重電・白物家電機器の国内生産は、5兆6,879億円、前年度比103.7%となる見込みです。 重電機器分野は、円安の効果により輸出向けが堅調に推移しており、また、国内も更新需要を 中心とした設備投資の増加を受け、直近のピークである 2007 年度の 3 兆8,668 億円を大きく超え る見込みです。4 兆円超えは、1997 年度以来、17 年ぶりとなります。 白物家電機器分野は、各社ともグローバル戦略の中で、市場の価格競争への対応のため世 界規模での最適地生産を進めておりますが、2014 年度は 4 月の消費増税後の需要の反動減と、 夏の台風と天候不順の影響により、2 年ぶりの生産減少となる見込みです。 (2)2015年度の生産見通し 2015 年度の重電・白物家電機器の国内生産は、5 兆 6,330 億円、前年度比 99.0%となる見通しです。 重電機器分野は、発電用原動機の輸出向けの減少が影響し、全体では前年度比で減少する ものの、国内向け設備投資が好調に推移し、2 年連続の 4 兆円超えと高い水準を維持する見通し です。 白物家電機器分野は、消費増税が一年を経過し、消費者の省エネルギーに対する意識の底 堅さに加えて、買替えを主体にした堅調な需要と消費マインドの回復が期待されます。また、円 安の影響で生産の国内回帰という動きもあり、国内生産は 2 年ぶりに前年度を上回る見通しで す。 -2- 2.重電機器分野 【表2】重電機器の国内生産 2014年度実績見込みと2015年度見通し 前年3月発表の 2014年度見通し 金 額 前年度実績 見込比(%) (億円) 発電用原動機 2014年度実績見込み 金 額 (億円) 2015年度見通し 金 額 (億円) 前年度実績比 (%) 前年度実績 見込比(%) 5,939 91.2 8,922 127.4 5,953 66.7 ボイラ 蒸気タービン 1,122 2,846 63.9 93.6 3,441 3,695 149.1 121.9 2,824 2,316 82.1 62.7 ガスタービン 1,971 115.2 1,786 107.3 813 45.5 10,056 104.7 10,479 106.6 11,111 106.0 1,125 852 104.2 103.9 1,260 1,005 113.0 121.2 1,222 1,058 97.1 105.3 6,949 99.9 8,406 118.4 8,678 103.2 うち、変圧器 1,976 94.2 2,289 110.8 2,357 103.0 うち、電力変換装置 4,108 102.1 5,232 124.6 5,396 103.1 13,569 104.9 13,531 103.8 14,542 107.5 4,449 105.7 4,565 107.9 4,806 105.3 重電機器合計 36,514 101.4 41,339 111.8 40,284 備考 1:実績見込み・見通し値は、経済産業省 生産動態統計をベースに、JEMA が策定しました。 2:端数四捨五入のため、積上げ値と合計が一致しない場合があります。 97.4 回転電気機械 うち、交流発電機 うち、サーボモータ 静止電気機械器具 開閉制御装置 うち、低圧開閉器 金額[億円] 45,000 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 国内生産金額(左目盛) 2006 07 08 09 10 前年度比(右目盛) 11 12 13 [%] 150.0 140.0 130.0 120.0 110.0 100.0 90.0 80.0 70.0 60.0 14 見込み 15 見通し 年度 【図2】重電機器の年度別国内生産額推移 (1)2014年度の生産実績見込み 2014 年度の国内生産は、4 兆 1,339 億円、前年度比 111.8%となる見込みです。 機器別にみると、発電用原動機は、輸出案件向けボイラ、蒸気タービンの生産が期末に向け て大幅に増加し、8,922 億円、前年度比 127.4%となる見込みです。回転電気機械は、輸出向け蒸 気タービン・ガスタービンの増加を受けて交流発電機が好調です。また、工作機械、半導体製造 装置、電子部品などの業界が好調なことを受けてサーボモータも増加し、1 兆 479 億円、106.6% となる見込みです。また、静止電気機械器具は、受変電設備向け変圧器やパワーコンディショナ ーを主体とした電力変換装置が、再生可能エネルギー固定価格買取制度を背景に好調を維持し、 8,406 億円、118.4%となる見込みです。開閉制御装置は、低圧開閉器などを中心に増加し、1 兆 3,531 億円、103.8%となる見込みです。 -3- (2)2015年度の生産見通し 2015 年度の国内生産は、4 兆 284 億円、前年度比 97.4%となる見通しです。 機器別にみると、発電用原動機は前年度が好調であったこと、また受注未確定案件が多いこ とから、前年度比は 66.7%の見通しですが、今後、上振れしていくものと考えています。電力 需要は、世界的にも増加の見通しで、アジアを初めとした新興地域において旺盛な電力需要が あることから、主力の火力発電設備は堅調に推移するものと見ております。 発電用原動機以外の重電機器は、円安効果を背景に輸出向けが堅調を維持するとの見方に 加え、国内向けも政府による各種政策の後押しの効果により、工作機械、半導体製造装置、電子 部品を中心とした設備投資の増加が期待されることから、回転電気機械は 1 兆 1,111 億円、 106.0%、静止電気機械器具は 8,678 億円、103.2%、開閉制御装置も 1 兆 4,542 億円、107.5%と、 いずれも好調を維持する見通しです。 [参考] 受注形態別の重電機器 2015年度の生産見通し 【表3】重電機器の国内生産 2014年度実績見込みと2015年度見通し(受注形態別) 前年3月発表の 2014年度見通し 金 額 前年度実績 (億円) 見込比(%) 受注生産品*1 2014年度実績見込み 金 額 (億円) 前年度実績比 (%) 2015年度見通し 金 額 (億円) 前年度実績 見込比(%) 15,770 97.6 19,539 117.1 17,170 87.9 発電用原動機 5,939 91.2 8,922 127.4 5,953 66.7 発電用原動機以外 9,692 101.9 10,617 109.7 11,217 105.6 13,755 104.9 14,971 111.2 15,882 106.1 6,988 103.8 6,828 100.1 7,232 105.9 36,514 101.4 41,339 111.8 40,284 97.4 産業用汎用電気機器*2 その他の重電機器*3 重電機器合計 備考 1:実績見込み・見通しは、経済産業省 生産動態統計をベースに、受注形態別に JEMA が策定しました。 2:端数四捨五入のため、積上げ値と合計が一致しない場合があります。 *1受 注 生 産 品:発電用原動機(蒸気・ガスタービン等)、発電機、大容量変圧器等。電力及び産業用(自動車、鉄鋼 等)向けの電気設備。 *2 産業用汎用電気機器:汎用インバータ、サーボモータ、プログラマブルコントローラ等。需要先が多岐にわたる、主に標 準仕様で生産する量産品。流通は代理店経由が多い。 *3その他 の重 電 機 器:電気炉、電気溶接機、分電盤等。機器としては受注生産品または産業用汎用電気機器であるが、 データとして分類できない機器。 金額[億円] 45,000 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 2006 国内生産金額(左目盛) 国内生産金額 前年度比(右目盛) 受注生産品金額 前年度比(右目盛) 産業用汎用電気機器 前年度比(右目盛) 07 08 09 10 11 12 13 150.0 140.0 130.0 120.0 110.0 100.0 90.0 80.0 70.0 60.0 14 見込み 【図3】重電機器の年度別国内生産額推移(受注形態別) -4- [%] 15 見通し 年度 3.白物家電機器分野 3.1 国内生産の状況 【表4】白物家電機器の国内生産 2014年度実績見込みと2015年度見通し 前年3月発表の 2014年度見通し 金額 前年度実績 (億円) 見込比(%) 金額 (億円) 2015年度見通し 金額 (億円) 前年度実績比 (%) 前年度実績 見込比(%) 4,207 2,697 558 1,111 643 6,142 86.4 96.4 93.8 101.6 96.4 90.4 4,642 2,312 511 1,039 758 6,278 85.3 75.5 87.6 94.1 108.3 89.8 4,848 2,487 514 1,024 756 6,416 104.4 107.6 100.5 98.6 99.8 102.2 15,358 91.3 15,540 86.9 16,045 103.2 ルームエアコン 電気冷蔵庫 電気洗濯機 換気扇 電気がま* その他(上記 5 品目以外) 白物家電機器合計 2014年度実績見込み *:電気がま:ジャー機能(保温機能)のないものも含む。 備考 1:実績見込み・見通しは、経済産業省 生産動態統計をベースに、JEMA が策定しました。 2:端数四捨五入のため、積上げ値と合計値が一致しない場合があります。 金額[億円] 国内生産金額(左目盛) [%] 前年度比(右目盛) 20,000 140.0 17,500 130.0 15,000 120.0 12,500 110.0 10,000 100.0 7,500 90.0 5,000 80.0 2,500 70.0 0 2006 07 08 09 10 11 12 13 60.0 14 見込み 15 見通 し 年度 【図4】白物家電機器の年度別国内生産額推移 (1)2014年度の生産実績見込み 2014 年度の国内生産は、1 兆 5,540 億円、前年度比 86.9%となる見込みです。 主要製品別にみると、夏の台風や天候不順の影響もあり、ルームエアコンは前年度比 85.3%、電気冷蔵庫は 75.5%、電気洗濯機は 87.6%とともに減少する見込みです。 消費増税は、ルームエアコン、電気冷蔵庫といった大物製品の生産減少に大きく影響しました。 そのような中で、高付加価値機種が好調な電気がまは 2 年連続で増加する見込みです。 (2)2015年度の生産見通し 2015 年度の国内生産は、1 兆 6,045 億円、前年度比 103.2%となる見通しです。 主要製品別にみると、天候を平年並みとおいていることから、天候が不順であった前年度に 比べ、ルームエアコンが 104.4%、電気冷蔵庫が 107.6%、電気洗濯機が 100.5%と、それぞれ 増加の見通しです。 -5- 3.2 国内出荷の状況 【表5】白物家電機器の国内出荷 2014年度実績見込みと2015年度見通し 前年3月発表の 2014年度見通し 金額 前年度実績 (億円) 見込比(%) ルームエアコン 電気冷蔵庫 電気洗濯機 換気扇 ジャー炊飯器* その他(上記 5 品目以外) 白物家電機器合計 2014年度実績見込み 金額 (億円) 2015年度見通し 金額 (億円) 前年度実績比 (%) 前年度実績 見込比(%) 6,217 3,988 2,778 1,129 1,047 6,046 86.1 89.1 95.3 100.0 94.3 95.2 6,284 4,148 2,769 1,119 1,108 5,706 82.3 85.6 87.8 95.5 96.1 91.1 6,505 4,582 2,886 1,115 1,141 5,802 103.5 110.5 104.2 99.7 103.0 101.7 21,204 91.4 21,134 87.3 22,032 104.2 備考 1:実績見込み・見通しは、JEMA 統計、日本冷凍空調工業会統計をベースに、JEMA が策定しました。 2:端数四捨五入のため、積上げ値と合計値が一致しない場合があります。 金額[億円] 25,000 22,500 20,000 17,500 15,000 12,500 10,000 7,500 5,000 2,500 0 国内出荷金額(左目盛) [%] 前年度比(右目盛) 140.0 130.0 120.0 110.0 100.0 90.0 80.0 70.0 2006 07 08 09 10 11 12 13 60.0 14 見込み 15 見通 し 年度 【図5】白物家電機器の年度別国内出荷額推移 (1)2014年度の国内出荷実績見込み 2014 年度の国内出荷は、2 兆 1,134 億円、前年度比 87.3%となる見込みです。 4 月の消費増税後の反動と夏の台風や天候不順の影響により、ルームエアコン、電気冷蔵 庫、電気洗濯機といった大物製品を中心に減少となり、消費増税前の消費者の旺盛な需要が あった 2013 年度と比べ厳しいものですが、過去10 年の平均値(2 兆1,065 億円)より高い水準 が見込まれます。 主要製品別にみると、ルームエアコンは前年度比 82.3%、電気冷蔵庫は 85.6%、電気洗濯 機も 87.8%といずれも減少の見込みですが、比較的高付加価値・高価格の機種は堅調でし た。 (2)2015年度の国内出荷見通し 2015 年度の国内出荷は、2 兆 2,032 億円、前年度比 104.2%となる見通しです。 2015 年度は、消費増税が一年を経過し、買替えを主体にした堅調な需要と消費マインドの 底堅さに加え、消費者の省エネ・節電意識の高まりによる省エネ製品への関心が継続してい くものと期待しています。 主要製品別にみると、天候を平年並みとおいて、ルームエアコンは前年度比 103.5%、電気 冷蔵庫が 110.5%、電気洗濯機が 104.2%と増加の見通しです。 -6- 4. 電機産業から国への提言・要望 2014年度は、4月の消費税率引き上げ後、わが国経済は予想以上の落ち込みや個人消費の回復 の遅れを見せ、結果として10月に予定されていた消費税10%への引き上げ実施が先送りとなりまし た。一方で、企業収益及び設備投資の回復や雇用環境の改善、また特に年度後半にかけて見られ た原油価格の下落など、景気回復を実現する環境が整いつつあります。 2015年度は、経済再生と財政再建の両立を実現する上で大変重要な年です。政府には引き続き 強力な経済政策を進めていただくとともに、中長期で経済成長と財政健全化目標を確実に実現する ための具体的な計画の策定・実行を要望いたします。 電機産業の持続的な発展・成長を実現するために、長期的展望を持ったエネルギー・環境戦略の 推進、国内の景気回復及び電機市場拡大を促すイノベーション創出のための施策、財政健全化及 び国内で製造を継続していくための環境整備、そしてグローバル市場の旺盛な需要取込みのため の戦略的施策が必要であり、そのためには国と産業界が一体となった展開が不可欠です。 このような観点から、わが国電機産業の持続的な発展・成長を確固とするための効果的かつ実現 性を踏まえた政策を期待し、以下を提言・要望するものです。 [ 長期的展望を持ったエネルギー・環境戦略の具体的推進 ] ① 3E+Sの適切なバランスのとれたエネルギーミックスの策定 エネルギー基本計画のもと、3E+Sを基本とし、エネルギー安全保障(自給率確保、地政学的 リスクを踏まえた調達、天候変動や災害発生時含めた安定供給確保)、環境・資源問題(地球 温暖化への貢献、化石燃料資源問題への長期的展望)、経済性(経済成長と国民生活を支える エネルギー価格の実現)と実現性・長期的継続可能性を踏まえたエネルギーミックスの策定 ② エネルギーミックスを踏まえたわが国温暖化対策目標の策定 エネルギーミックス策定結果を踏まえ、国際公平性、実現可能性、国民負担の妥当性を確保し たわが国温室効果ガス削減目標の策定・国際社会への説明、及び実現に向けた具体的施策の 推進 ③ エネルギー基本計画の具体的施策化と着実な実行 a.原子力 1) 福島第一原子力発電所の事故で被災された方々の心の痛みに向き合った福島復興・再生 の取り組み 2) 原子力に関する透明性、一貫性を確保した情報発信のもと、エネルギーミックスのなかで 重要なベースロード電源としての位置付けを明確にした上での国民の信頼回復 3) 福島第一原子力発電所の廃炉、除染、汚染水対策に対する国が前面に立った解決の推進 4) 新規制基準適合性の着実な審査と審査効率性向上、ならびに新規制基準に適合すると 原子力規制委員会が判断した原子力発電プラントの再稼働加速 5) 競争環境下における、核燃料サイクルを含む原子力事業の在り方の検討と制度整備 6) ウラン資源の有効活用、放射性廃棄物の減容・有害度低減の観点から重要な核燃料サイク ルの推進、放射性廃棄物処分の解決に向けた取り組み 7) 産業界の原子力事業における自主的安全性の向上、原子力技術・人材の維持 8) エネルギーミックスにおける原子力比率を踏まえ、安全性向上、原子力技術維持のための リプレース、新増設の検討、個別プラント毎の運転期間設定 9) 世界で原子力を推進する国が増加する中で、福島第一原子力発電所の事故の教訓を踏ま えた原子力技術平和利用への貢献のための環境整備 -7- b.火力 1) 老朽火力発電所のリプレースや新増設による、高効率かつ環境負荷を低減できる最新技術 の導入促進 2) 燃料の安定供給・経済性に優れ、高効率化によるCO2排出削減ポテンシャルが大きい高効 率石炭火力発電を活用していく国際的な理解の醸成 c.再生可能エネルギー 1) 再生可能エネルギーの最大限導入の方針のもと、効率向上、出力安定化、コスト低減など の課題に対する研究開発推進、認証制度の充実、規制緩和・制度改革の推進 2) 再生可能エネルギー固定価格買取制度について、国民負担の妥当性を踏まえ、あるべき 制度としての見直しの継続 ④ エネルギー需要面で、成長戦略と整合し、かつ国民負担の妥当性を踏まえた省エネルギーの 実現可能性の検討、実現に向けた施策の推進 ⑤ エネルギーシステム改革における原子力も含めた必要とされる電源投資の確保を含め、高品質 かつ低廉な電力の安定供給を可能とする制度・仕組み作りの慎重かつ着実な検討 ⑥ 世界をリードするわが国の高効率、低環境負荷、及び高品質な電力システムをさらに強くする 革新的エネルギー・環境技術の開発、及び実証、製品普及の支援 [ 国内の景気回復、及び電機市場拡大を実現するイノベーション創出のための施策 ] ⑦ 成長戦略に基づくタイムリーかつ適切な景気対策の継続的な実施 ⑧ 電気機器利活用の観点からの電力安定供給とリーズナブルな電気料金の実現 ⑨ IoT、Industry 4.0、スマートマニュファクチュアリングなど、新たなものづくり、サービス産業の創出 の世界的な動きに遅れることのない官民一体となった推進(戦略策定、産官学・分野横断的推進 母体の構築、研究開発の促進、国際標準化の推進) ⑩ 家電製品の適正なる競争を促し、技術の進歩によるグローバル市場での競争を強化するための 流通・取引慣行ガイドラインの見直し・運用 ⑪ トップランナーモータ、トップランナー変圧器、トップランナー家電等、省エネ機器普及促進に対す る継続的な政策支援 ⑫ 東京オリンピック・パラリンピックに向けた貢献と目標設定、具体化 ⑬ 将来的な人口維持及び地域創生に向けた施策 [ 国内の財政健全化、及び国内で製造を継続するための環境整備 ] ⑭ わが国の財政健全化の着実な推進、2020年の基礎的財政収支黒字化目標を堅持する上での 消費増税への道筋の明確化 ⑮ デフレ脱却の確実な実現、及び金融緩和政策の出口を見据えた戦略策定 ⑯ 高品質なエネルギーの安定供給とグローバル的に見て競争力のあるエネルギーコストの実現 ⑰ 将来的に益々課題となる人手不足を解消するため女性・高齢者・外国人活用の施策 ⑱ 法人実効税率の国際水準並みへの継続的な引き下げ、研究開発税制の拡充、償却資産に係る 固定資産税(地方税)の廃止など、各国とイコールフッティングとなる税制改正の着実な実施 ⑲ 国内外の情報共有、インシデント対応体制の強化、官民合同の訓練・演習の実施、優れた防御 システムの技術開発、セキュリティ人材の拡充などのサイバーセキュリティ対策の強化 -8- [ グローバル市場の旺盛な需要取り込みのための戦略的施策 ] ⑳ 経済連携の同時的かつ国益を確保する強力な交渉推進 1)TPP交渉の大筋合意の実現、交渉妥結後の円滑な国内手続き 2)RCEP、日EU・EPA、日中韓FTAの交渉推進、及び包括的で質の高い協定の実現 ㉑ インフラシステム輸出の強力な推進と面的展開 1)各国との信頼・協力関係構築 2)カントリーリスクを踏まえたファイナンス拡充、FS・EPC・運用・保守サービスなど日本イニシア ティブの構築支援、日本技術採用に向けた入札評価の整備支援、トップセールスとフォロー アップなど、わが国の高付加価値技術採用に向けた支援 3) 燃料の安定供給・経済性に優れ、高効率化によるCO2排出削減ポテンシャルが大きい高効率 石炭火力発電を活用していく国際的な理解の醸成、及び公的金融支援の戦略的推進 ㉒ 官民体制の整備、日本の製品の優位性を正当に評価できる規格等の国際標準化の推進、人材育 成、認証基盤整備、アジアを中心とした相手国への採用・普及活動及び支援事業など、官民が協 力した標準化(国際・国内)の推進 [中長期を見据えた人材力の強化] ㉓ 教育段階における理系、グローバル人材の育成とイノベーションを促す人材の強化 以 本資料に関する弊会お問い合わせ先 統計関係 〔重電機器〕 TEL:03-3556-5885 FAX:03-3556-5890 重電部(調査統計課 宮内・川端) 〔家電機器〕 TEL:03-3556-5887 FAX:03-3556-5891 家電部(調査統計課 清水・高橋) その他 TEL:03-3556-5882 FAX:03-3556-5891 企画部(広報室 七海・福島) URL : http://www.jema-net.or.jp/ -9- 上
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