国語 - 三重県学校ネットワーク

各教科の問題結果から見られる強みと弱み
中学校国語
第2学年
平均正答率
1年
2年
3年
10月
77.0%
63.8%
68.7%
11月
63.2%
62.4%
57.9%
問題結果から見られる強みと弱み
強み
10月
2年
弱み
11月
10月
11月
◎二者のメモの ◎二者のメモの ○短歌の表現技 ○まとめたもの
特徴を捉える
こと
特徴を捉える
こと
○短歌の内容を
捉え、適切な
鑑賞文を考え
ること
法の理解
【問題①】
に見られる工
夫をつかむこ
と
☆短歌の形式上
の特徴をまと ◎対義語の理解
めること
【問題②】
【問題①】
○:選択
◎:短答
☆記述
設問別平均正答率
10 月(共通問題のみ)
問
題
の
概
要
問
題
番
号
一
1
□
2
□
出
題
の
趣
旨
文章が横田さん、西村さんのどちらのメモの
二者のメモの特徴を捉える
特徴なのかを答える
二 「来た」の尊敬語を書く
正答率
84.8%
56.3%
敬語を理解している
三
メモをもとに、意見の空欄に当てはまる内容
2 人のメモに基づいて、意見内容をまとめる
を書く
75.6%
一
短歌三首に共通して用いられている表現技法
短歌の表現技法を理解している
を選択する
55.6%
二 三首の短歌の適切な鑑賞文を選択する
短歌の内容を捉え、適切な鑑賞文を考える
三 短歌とは、形の上でどのようなものかを書く 短歌の形式上の特徴をまとめる
86.5%
23.8%
11 月(共通問題のみ)
問
題
の
概
要
問
題
番
号
52.4%
【宮本さんがまとめたもの】を書く前に作成
二 した構成の図の空欄に当てはまる内容を抜き 構成を把握し、該当する内容を捉える
出す
68.6%
【宮本さんがまとめたもの】で「長い間イソ
三 ップ物語が語り継がれてきた理由となる物語 物語の特徴を正確に捉えて要約する
の特徴」を要約する
示された文(二文)が、西村さん、横田さん
一 のどちらのメモの特徴を示したものかを答え 二者のメモの特徴を捉える
る
2
□
正答率
【宮本さんがまとめたもの】で見られる工夫
まとめたものに見られる工夫をつかむ
として当てはまるものをすべて選ぶ
一
1
□
出
題
の
趣
旨
二 「有名」の対義語を書く
三
対義語を理解している
【山下さんの意見】の空欄に当てはまる内容 二人のメモをもとに、山下さんの意見をまと
を書く
める
61.4%
80.9%
47.4%
63.6%
【問題①】
大問2 三の解答類型別正答率
(正答の条件)
次の条件を満たして解答している。
①「短歌は、」と「である。」の間に入る形で
書いている。
②「五・七・五・七・七」の五句三十一音か
らできていることを書いている。
※「・」の有無は不問。
③十字以上、三十字以内で書いている。
類型1 正答 23.8%
条件①、②、③を満たしているもの
類型2 43.5%
条件①、②を満たしているが、条件③につい
ては満たしていないもの
条件①、③を満たしているが、条件②につい
ては満たしていないもの
類型3 21.7%
上記以外の解答
類型0 11.0%
無解答
大問2 一の解答類型別正答率
類型1 15.5%
アと解答しているもの
類型2
9.1%
イと解答しているもの。
類型3 正答 55.6%
ウと解答しているもの
類型4 18.3%
エと解答しているもの
類型0
1.5%
無解答
学習指導に当たって
結果からみえてきた課題
・短歌の形式に従って、言葉のつながりや意味のまとまりをとらえること
・語句の効果的な使い方や表現上の工夫に着目すること
課題解決に向けた指導のポイント
① 言葉のつながりや意味のまとまりを考え、作品の基本的な構造をとらえ
させる。
作者の視点や物事のとらえ方などを手掛かりとして、短歌全体の内容を考
えさせることが大切である。
学習活動例
・意味が平易な短歌を取り上げ、音読や話し合いを通して、言葉のつながり
や意味のまとまりを理解させる学習活動を設定する。
【下記、全国学調の報告書を参照】
・歌われている情景や作者の心情を想像しながら音読し、短歌のリズムを感
じ取る学習活動を設定する。
・鑑賞文から短歌がどのような形式の詩なのかをまとめ、また、ものの見方
や感じ方がよく表れた語句や表現を抜き出し、意味を確認していく学習活
動を設定する。
【平成21年度
全国学力・学習状況調査〔中学校〕報告書
文部科学省 国立教育政策研究所
より】
② 具体的な表現と結び付けながら、表現の技法を理解させる。
倒置法や比喩、体言止めなどの表現技法の名称を確認するとともに、具体的
な表現と結び付けて考え、理解させることが大切である。
学習活動例
・短歌に用いられている表現の技法を取り上げ、意味や用法を指摘しなが
ら、その効果について意見を述べ合う学習活動を設定する。
・いくつかの表現の技法を取り上げて、自分の表現に生かす学習活動を設定
する。
学習指導要領における領域・内容
[第2学年]
B 書くこと
イ 自分の立場及び伝えたい事実や事柄を明確にして、文の構成を工夫すること。
C
読むこと
ア 抽象的な概念を表す語句や心情を表す語句などに注意して読むこと。
〔言語活動例〕
ア 詩歌や物語などを読み、内容や表現の仕方について感想を交流する。
伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〔第2学年(1)イの(ア)
〕
・ 抽象的な概念を表す語句、類義語と対義語、同音異義語や多義的な意味を表す語句
などについて理解し、語感を磨き語彙を豊かにすること。
≪小学校学習指導要領 第2章 第1節 国語 では……≫
伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〔第3学年及び第4学年(1)アの(ア)
〕
・ 易しい文語調の短歌や俳句について、情景を思い浮かべたり、リズムを感じ取り
ながら音読や暗唱したりすること。
※解説編には、
「短歌の五・七・五・七・七の三十一音、俳句の五・七・五の十七音か
ら、季節や風情、歌や句に込めた思いなどを思い浮かべたり、七音五音を中心とした
リズムから国語の美しい響きを感じ取りながら音読したり暗唱したりして、文語の調
子に親しむ態度を育成するようにすることが重要である。」と記されている。
教科書との対応
光村図書(2年)
東京書籍(2年)
・新しい短歌のために
・短歌を楽しむ
・短歌十二首
・短歌のリズムで表現しよう
課題解決に向けた授業例の紹介
表現の技法を用いて、読書についての標語を作る
(平成26年度
全国学力・学習状況調査中学校の結果を踏まえた授業アイデア例
国立教育政策研究所教育課程研究センター作成
より)
ワークシートの活用
今回紹介したワークシートは、三重県教育委員会事務局小中学校教育課のホームページ
に掲載しています。各学校において是非ご活用ください。
※パスワード(半角小文字)
「shochu」
※検索キーワード 「みえの学力向上 小中学校教育課」
全国学力・学習状況調査問題の活用
平成21年度全国学力・学習状況調査中学校国語A7問題より
【問題②】
大問2 二の解答類型別正答率
類型1 正答 47.4%
「無名」と解答しているもの
※ひらがな可。
類型3
25.9%
上記以外の解答
類型0
25.8%
無解答
学習指導に当たって
結果からみえてきた課題
・語句の意味を理解し、漢字にも注目しながら、その語句の対義語を考えるこ
と。
課題解決に向けた指導のポイント
① 語句の意味に注目させ、漢字にも目を向けさせながら、意味の上で反対の
関係にある語を考えさせる。
② 話や文章の中で適切に使えるようにさせる。
語句そのものの意味を指導するだけでなく、日ごろの会話や記述でも意識さ
せ、様々な語句や表現になれ親しませるようにすることが大切である。
学習活動例
・視点によって対義語が複数ある語を取り上げ、漢字に注目させるなど柔軟
な発想で対義語を考えさせるような学習活動を設定する。
学習指導要領における領域・内容
[第2学年]
伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項
・ 抽象的な概念を表す語句、類義語と対義語、同音異義語や多義的な意味を表す語句
などについて理解し、語感を磨き語彙を豊かにすること。
教科書との対応
光村図書(2年)
・言葉1 類義語・対義語・多義語
東京書籍(2年)
・日本語探検―2 類義語・対義語
課題解決に向けた授業例の紹介
語句の意味を理解し、文脈の中で適切に使えるようにする授業例
(平成21年度
全国学力・学習状況調査中学校の結果を踏まえた授業アイデア例
国立教育政策研究所教育課程研究センター作成
より)
ワークシートの活用
今回紹介したワークシートは、三重県教育委員会事務局小中学校教育課のホームページ
に掲載しています。各学校において是非ご活用ください。
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「shochu」
※検索キーワード 「みえの学力向上 小中学校教育課」
全国学力・学習状況調査問題の活用
全国学力・学習状況調査問題の活用