生活クラブ連合会が1月9日に提出したパブリックコメント全文はこちら

【生活クラブ連合会の意見】
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該当箇所
意見内容
全体および
Ⅰ-1.(1)
パブコメ案における再生可能エネルギー接
続可能量の算定は、電力会社が廃炉を検
討している老朽化した原子力発電所(原
発)や建設中のものも含むすべての原発が
稼働している前提で計算されており、かか
る規則改訂案は是認できない。早急に見
直すべきである。
再生可能エネルギー接続可能量の算定は、政府
が2014年4月に閣議決定した「エネルギー基本計
画」で明記した“原子力発電所(原発)依存度を可
能な限り低減する”という基本方針に基づいて行う
べきである。
パブコメ案は、2014年秋に表面化した「一
部電力会社による再生可能エネルギーの
系統への接続回答保留問題」を解決する
ための方策であるが、出力抑制に偏り過ぎ
である。
日本よりもはるかに多い再生可能エネルギーを導
入している欧米でも、実際に「出力抑制」が発動さ
れる割合はわずかである。例えば、風力が総発電
量の20%を占めるスペインでは、2010年に出力抑
制されたのは0.46%に留まっている。
気象データを活用した発電量予測や連系
線の活用など、他の方法も盛り込むべきで
ある。
理由は、気象データを活用して再生可能エネルギ
ーの発電量を予測したり、また連系線や電力取引
市場の活用などを優先することを通じて、出力抑制
を最後の手段にしたりしているからであり、後発国
である日本も見習うべきである。
「指定電気事業者」の指定については、そ
の運用が恣意的に行われないことを担保
するため、情報公開を徹底するとともに客
観的な検証機関を設けるべきである。
無制限無補償で買取抑制される「指定電気事業
者」制度を500kW未満にも拡大することは、今後、
再生可能エネルギーでの発電を企業したい中小規
模の事業者にとって事業計画の構築が困難にな
り、新規参入を大きく阻害することになる。
全体および
Ⅰ
Ⅰ-5.指定
電気事業者
制度
理由
パブコメ案のとおり実施された場合には、国内にお
ける再生可能エネルギーの導入余地を極めて過小
に評価することになり、原子力依存・化石資源依存
から脱却する機運を大きく損なうことになる。
とりわけ、電力業界の不透明性は、原発事故後の
“やらせ問題”に象徴されるように国民的な不信をも
たらしたことをわきまえるべきである。
従って、買取抑制の恣意的運用を防止するために
も情報公開を徹底すると共に第三者機関による検
証制度を導入すべきである。
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Ⅰ-5.指定
電気事業者
制度
指定電気事業者制度は、住宅用太陽光発
電に適用すべきではない。
無制限無補償で買取抑制される指定電気事業者
制度に問題がある中で、住宅用太陽光発電(10kW
未満)も対象とするのは大きな問題がある。パブコメ
案では住宅用を優先的に取り扱うとしているが、電
力会社ごとに違う運用になる懸念がある。
また、余剰電力を10年間購入するという小規模な仕
組みに抑制が入るとすれば、再生可能エネルギー
を普及しようとする国民的な機運を大きく損なうこと
になる。