放射性廃棄物の 地層処分事業について

放射性廃棄物の
地 層 処 分 事 業 に つい て
∼ 公 募 のご案 内 ∼
芝三丁目
都営三田線
都営浅草線
慶應義塾
大学
NEC
C
本社ビル
ビル
芝五丁目
田
三
営
都
駅
芝四丁
芝四丁目
丁目
三田NNビル
ビル
A 9出口
JR
京
至東
線
第一京
京浜
川
至品
駅
田町
R
J
都営三田線、都 営 浅 草 線「三田」駅 A9 出口
J R 線「田町」駅 徒歩5分
200 9 年
本資料の全部または一部を複写・複製・転載する場合は、上記にお問い合わせください。
原子力発電環境整備機構
⃝ 原子力発電環境整備機構(Nuclear
N
Waste Management Organization of Japan)2009
この冊子には、環境に配慮して、再生紙と大豆油インクを使用しています。
2009.4
ごあいさつ
目
次
ごあいさつ〉
1.原子力発電と地層処分の必要性について ……………………………3
日本は、エネルギー資源に乏しく、安定的にエネルギーを供給するために原子力発電は重要な
2.地層処分事業を進めるにあたって ………………………………………7
役割を担っています。また、日本では、資源の有効利用の観点から、使い終えた燃料を再処理し
て再び燃料として利用する原子燃料サイクルが進められています。
3.地層処分事業の概要と安全性について ………………………………9
この再処理の過程で、放射能の強い廃棄物、いわゆる高レベル放射性廃棄物が発生しますが、日本
1
処分場の概要
では、これを深い地下の安定した岩盤中に埋設し、長期的かつ安全に処分(地層処分)することとして
2
概要調査地区選定上の考慮事項
3
地域共生への取組み
います。
2000 年 6 月、「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」が公布され、この地層処分を確実に進
めるための枠組みが整備されるとともに、同年 10 月に「原子力発電環境整備機構」
(NUMO:ニューモ)
4.応募について …………………………………………………………17
が経済産業大臣の認可法人として設立され、当機構が地層処分事業の主体的役割を担い、現在地層
処分施設の建設地選定に向けた広報活動や地層処分事業のための技術開発等を推進しています。
2008 年 4 月には改正法が施行され、地層処分を行う低レベル放射性廃棄物の地層処分事業にも取り
本資料に関するご質問などは、下記へお問い合わせ下さい。
原子力発電環境整備機構 立地部
〒108 - 0014 東京都港区芝4 - 1 - 23 三田NNビル2階
電話 03 - 6371 - 4003
FAX 03 - 6371 - 4101
組むこととなりました。
地層処分については、日本においても約 30 年以上前から国の研究開発が進められ、安全に処分する
技術的基盤は整備されており、海外でも着実に進められています。
当機構は、こうした技術基盤のもとに、処分施設の建設地の調査・選定から、建設、操業、閉鎖およ
び閉鎖後の管理に至るまで、安全確保を最優先に、地域の自主性の尊重、事業の透明性の重視、地域
との共生を基本に取り組んでまいります。
ホームページ http: //www.numo.or.jp
この事業は公共性が高く、100 年以上にわたることから、地域のみなさまの自主的なご判断により受け
みなさまからよくいただくご質問への回答を
ホームページに掲載しています。
入れていただくことが何より重要と考え、処分施設の設置可能性調査を行う区域について、全国の市町
村から公募しています。
処分施設の建設地は、文献調査―概要調査―精密調査の 3 段階の調査を行い、その都度、地域の
高レベル放射性廃棄物:
みなさまのご意見を尊重しながら、慎重に選定してまいります。
本資料では、
「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」でいう第一種特定放射性廃棄物と
いう語のかわりに「高レベル放射性廃棄物」を用いています。
地層処分を行う低レベル放射性廃棄物:
本資料では、
「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」でいう第二種特定放射性廃棄物と
いう語のかわりに「地層処分を行う低レベル放射性廃棄物(地層処分低レベル放射性廃棄物)」
を用いています。
1
当機構は、地層処分の必要性や安全性についての相互理解活動や、技術向上に積極的に取り組み、
本格操業開始に向けて、国や廃棄物の発生者である電気事業者等との連携を強化し、本事業を着実に
進めてまいります。
理 事 長 山路 亨
2
1.原子力発電と地層処分の必要性について
原子力発電は資源に乏しい日本にとって大切な役割を担っています
現在も地層処分を行う放射性廃棄物は発生しています
日本のエネルギー自給率はわずか 4%であり、ほとんどを海外からの輸入に頼ってい
高レベル放 射 性 廃 棄 物は、
ます。そこで日本では、電力を安定して供給するため、原子力・火力・水力などをバラ
ガラス固 化 体に換 算して、 平
ンスよく組み合わせて発電しており、現在日本の電気の約 3 割は原子力発電によって
成 3 3 年 頃には、 約 4 万 本 相
つくられています。
当 ※に達 する見 込みとなってい
原子力発電は、使い終えた燃料を再処理してリサイクルできることから、長期にわたっ
ます 。ガラス固 化 体の 一 部は
てエネルギー資源を確保できる利点があります。
現 在も日本 国 内で安 全に貯 蔵
また、原子力発電は、発電時に二酸化炭素を排出せず、温暖化防止の面からも
管理されています。
優れた電源のひとつであると
また、地層処分を行う低レベ
〈ガラス固化体〉
各種電源別のCO2排出量
いえます。
1000
[g-CO2/kWh(送電端)]
発電燃料燃焼
世 界 のエネルギー 需 要は
中国、インドなどのアジアを中
心に急 増し 、 今 後も長 期に
わたって大幅な伸びが予測さ
れており、環境保全とエネル
ギーの安定供給の観点から、
日本では国の基幹電源として
原子力発電を進めています。
設備・運用
1
k
W
h
当
た
り
の
C
O2
排
出
量
800
742
18,100 m3 ※と見込まれます。
887
400
石
炭
火
力
発電
種類
(平成33年頃)
地層処分低レベル放射性廃棄物の発生量
478
38
130
111
石
油
火
力
L
N
G
火
力
L︵
N複
G合
火︶
力
さまざまな処分方法の中から地層処分が選ばれました
発電過程での二酸化炭素
(CO2)排出ゼロ
200
0
(平成20年12月末)
将来発生見込みの合計
約40,000本
※「特定放射性廃棄物の最終処分に関する計画」
(平成20年3月閣議決定)より
408
88
(平成21年1月末)
既に発生した
使用済燃料を換算
約22,200本
約18,100m 3と見込まれています。
519
704
貯蔵管理中
1,664本
現 在の 操 業 計 画に基 づくと約
608
600
高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター
(写真提供:日本原然㈱)
高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)発生量
ル放 射 性 廃 棄 物の発 生 量は、
975
寸 法:
直径/約40cm
高さ/約1.3m
総重量:約500kg
53
太
陽
光
高レベル放射性廃棄物や地層処分低レベル放射性廃棄物の放射能は、減衰しなが
29
22∼25
15
11
風
力
原
子
力
地
熱
中
小
水
力
出典:電力中央研究所報告書
らも長く残存するため、長期間にわたり人間の生活環境から隔離する対策が必要です。
高レベル放射性廃棄物などの処分方法については、国際機関や世界各国でさまざ
まな方法が検討されてきました。その中で、地下深くにある安定した岩盤への「地層
地層処分を行う放射性廃棄物は原子燃料サイクルの過程で発生します
処分」が人間による管理を必要としない方法として国際的に共通した考え方となって
エネルギー資源に乏しい日本では、ウラン資源を有効利用するため、原子力発電で
います。日本でも地下300mより深い安定した地層中(岩盤)に処分することとしてい
使い終えた燃料を再処理して、ウランやプルトニウムを取り出し、再び燃料として利用
ます。
する「原子燃料サイクル」を進めています。この再処理の過程で発生する高レベル放
射性廃棄物を地層処分します。
使用済燃料を再利用する原子燃料サイクル
また 、 再 処 理 や MOX燃
ウラン鉱山
※
料 加 工 の 過 程 および 再 処
理 工 場やMOX燃 料 工 場の
燃料
ウラン濃縮・燃料加工工場
原子力発電所
施設解体時に、さまざまな低
ウラン
レベル放 射 性 廃 棄 物が 発 生
燃料
人間による管理を必要としない
人間による管理
融 放︵高
か 射ガ
し 能ラレ
合 レスベ
わ ベ固ル
せ ル化放
て の体
固高 射
め い︶性
ま廃 廃
す液
。を 棄
ガ
ラ 物
ス
と
しますが、このうち半減期(最
初にあった放 射 能の 量 が 半
MOX 燃料工場
回収ウラン
回収ウラン・
プルトニウム
分になるまでの時間)の長い
核 種 が 一 定 量 以 上 含まれる
ものについても地層処分を行
います。
原料・燃料
高レベル放射性廃棄物
再処理工場
使用済
燃料
放地
射層
性処
廃分
棄低
物レ
ベ
ル
地層が本来もって
いる物 質を閉じ込
める性質を利用
発射技術の信頼性
に問題がある
海洋投棄を規制し
ているロンドン条約
により禁止
南極条約により禁
止/氷床の特性等
の解明が不十分
将来の世代にまで
管理の負担を負わ
せてしまう
地層処分低レベル放射性廃棄物
(注)再処理工場、MOX燃料工場から発生する地層処分を行う放射性廃棄物を記載しています。
※使用済燃料を再処理して取り出したウランとプルトニウムを利用して作る燃料
3
4
深い地層には放射性物質を閉じ込める性質があります
NUMOは国の監督のもと、電力会社などと連携し、地層処分事業を進めます
深い地層は、地下水の流れがほとんどなく、酸素も極めて少ないため、物が溶けに
特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律(最終処分法)に基づき設立された
くいなどの特性があり、長期にわたって物質を
NUMOは、国の監督のもと、電力会社などと連携して処分事業を安全・確実に進め
〈シガーレイクのウランの例〉
安定に閉じ込める性質を持っていることが分かっ
ていきます。
ています。
カナダのシガーレイクでは、 約13億 年 前に
電気事業者等
砂岩
閉じ込められたウランが、今日に至るまで安定
再処理事業者
(指定法人)
MOX燃料加工事業者
450m
した状態で保存されています。これは深い地
石英質部
層の環境が、長い期間にわたって物質を閉じ
変質砂岩
(認可法人)
粘土質部
込める性質があるということを示しています。
概要調査地区等の選定
処分施設の建設、改良、維持等
また、日本では火山や活断層などの心配も
基盤岩
ありますが、これらを避けることにより、安定し
ウラン
拠出金単価
の決定
地層処分の実施
処分施設の閉鎖・閉鎖後管理
拠出金の徴収
た地層を選ぶことができます。
附帯する業務
諸外国でも地層処分が進められています
安全規制
地層処分は海外でも進められており、すでに処分場の場所が決まった国もあります。
そのほかに、候補地が決まった国もあります。
NUMOは諸外国の実施機関などと連携し、共通課題について情報交換などを行っ
放射性廃棄物の地層処分問題は私たちの世代で解決する必要があります
ています。
私たち人間の活動に伴う廃棄物の発生は、避けることはできません。私たちが持続
国 名
アメリカ
イギリス
カナダ
スイス
スウェーデン
ドイツ
フィンランド
5
※1
※2
※3
※4
廃棄物形態
ガラス固化体
使用済燃料
TRU廃棄物※1
処分実施主体
主な候補地
カールスバッド
英国原子力廃止措置機関(NDA)
2005年設立(Nirexを統合)
未 定
使用済燃料
核燃料廃棄物管理機関(NWMO)
2002年設立
未 定
ガラス固化体
放射性廃棄物管理共同組合
使用済燃料
(NAGRA)1972年設立
長寿命中レベル廃棄物※1
ガラス固化体
使用済燃料
※1
発熱性廃棄物
※1
非発熱性廃棄物の一部
使用済燃料
スウェーデン核燃料・廃棄物
管理会社(SKB)1984年設立
連邦放射線防護庁(BfS)
ポシヴァ社(POSIVA)
1995年設立
可能な発展を目指すには、廃棄物の発生量を減らしたり、再利用したり、資源として
ユッカマウンテン(決定) 2020年
エネルギー省(DOE)
ガラス固化体
中レベル廃棄物※1
使用済燃料
操業予定
※2
未 定
操業中
リサイクルすることを可能な限り強化していくことが重要です。それでも廃棄物は発生
2040年
するので、それらは社会に影響を及ぼさないよう処分しなければなりません。
未 定
※3
原子力発電は、エネルギーの安定供給、環境負荷低減から重要な役割を担ってい
2040年
以降
ますが、放射性廃棄物が発生します。しかし、これを安全に地層処分する技術は確
オスカーシャム
エストハンマル
2020年
ゴアレーベン
(現在凍結中)
2030年
高レベル放射性廃棄物などの地層処分は、今、電気を利用している私たちの世代
オルキルオト
(決定)
2020年
が、解決しなければならない課題です。
2025年
そのために、私たちNUMOは、国や電力会社などと連携して、地層処分の必要
フランス
放射性廃棄物管理機関
ガラス固化体
カテゴリーB廃棄物※1 (ANDRA)1979年設立
未 定※4
日本
ガラス固化体
原子力発電環境整備機構
地層処分低レベル放射性廃棄物 (NUMO)2000年設立
未 定
地層処分低レベル放射性廃棄物を含むカテゴリー
カンブリア州および同州内の2自治体が処分地選定プロセスに関心を表明
NAGRAによって提案された3つの地域について今後検討が行われる予定
ビュール地下研究所近傍より選定される予定
平成40年代
後半目途
2009 年 3 月現在
米国ユッカマウンテン(坑道入口)
出典:資源エネルギー庁パンフレット
フランスビュール地下研究所
(掘削プラットフォーム)
写真提供:ANDRA
立しています。
性や安全性について全国のみなさまとの対話活動を進めるとともに、ご関心のある地
域においても、一層の情報提供や相互理解活動に取り組みます。
6
2.地層処分事業を進めるにあたって
地層処分事業は、処分施設建設地の選定、建設、操業、閉鎖、閉鎖後の管理と
100 年以上にわたります。処分施設建設地の選定にあたっては、文献調査―概要調
処 分 施 設 建 設 地の選 定 手 順
査―精密調査の各段階ごとに、地域のご意見を尊重し、進めてまいります。NUMO
建設地の選定については、3 つの段階を踏み、地域の意向を尊重して行います。
は安全確保を最優先し、みなさまから信頼され安心していただけるよう、以下を柱とし
また、各調査結果については説明会などの方法で、地域のみなさまにお知らせします。
て取り組みます。
公 募
国による申入れ※2
受諾しない場合
地域のみなさまの自主的なご判断を尊重します
受 諾 ※2
応 募
地層処分事業は、極めて公共性が高く、長期にわたる事業です。このため、事
文
献
調
査
を
し
な
い
業を一気に進めるのではなく、それまでに得られた知見を評価し、それをもとに地域と
話し合い、段階ごとに地域の自主的なご判断を尊重し、ご理解を得たうえで次の段
階に進みます。
文献調査(文献その他の資料による調査)
第
1
段
階
情報は公開し、透明性をもって進めます
適さない場合
市町村長・都道府県知事の意見
市町村長・都道府県知事が反対の意見を示した場合
概
要
調
査
地
区
と
し
な
い
概要調査地区の選定
地域が自主的に判断を行うには、事業に関する情報の共有が不可欠です。
このため、事業に関する情報をすべて公開することを原則とし、正確でかつ分かり
やすい情報の提供に努めます。
概要調査(ボーリング等による調査)
地域の一員として、地域のみなさまと共に考え、共に行動します
地層処分事業を長期にわたって進めるためには、地域と事業が共に発展すること
第
2
段
階
適さない場合
市町村長・都道府県知事の意見
市町村長・都道府県知事が反対の意見を示した場合
が必要です。NUMO は、地域の一員として、地域のみなさまと共に考え、共に行動
精密調査地区の選定
していきます。
精密調査(地下施設での調査等)
地 層 処 分 事 業のスケジュール
平成20年代
中頃目途※1
公募
応
募
※2
文献
調査
精
密
調
査
地
区
と
し
な
い
概
要
調
査 概要
地 調査
区
選
定
精
密
調
査
地
区
選
定
精密
調査
平成40年
前後目途※1
処
分
施
設
建
設
地
選
定
建
設
第
3
段
階
平成40年代
後半目途※1
操
業
開
始
操
業
(概ね50年間程度)
閉
鎖
・
閉
鎖
後
管
理
適さない場合
市町村長・都道府県知事の意見
市町村長・都道府県知事が反対の意見を示した場合
処分施設建設地の選定
処
分
施
設
建
設
地
と
し
な
い
※2 国による申入れと受諾:市町村からの応募に代わり、地域の意向を十分に尊重しつつ、国が市町村に対し、文献調査実施の申入れを行う場合もあります。
その場合、市町村長は、国の申入れに対して受諾の可否を表明することとなります。
※1 「特定放射性廃棄物の最終処分に関する計画」
(平成20年3月閣議決定)
より
7
8
放射性廃棄物の地層処分事業について
分冊 ―
―1
3.地層処分事業の概要と安全性について
処 分 場
の
概 要
1 処分場の概要
200 9 年
原子力発電 環境整備機構
詳しくはこちらを
ご覧ください
処分施設の建設に適した場所は、全国に広く分布しています
地質環境の特徴に応じて、地上施設と地下施設を建設します
必要な面積を確保でき、安定した場所であれば、処分施設の建設に適した場所
地 下 施 設は地 下 3 0 0 m より深い安 定した岩 盤 中に建 設し、 4 万 本の高レベル放
は、地理的には内陸部、沿岸部、地形的には山地、丘陵、平野、地質学的には
射性廃棄物(ガラス固化体)と 19,000m 3 ※の地層処分を行う低レベル放射性廃棄物
結晶質岩、堆積岩などさまざまな可能性があります。
を人工バリアと共に埋設できる規模とする計画です。
処分施設のイメージ
高レベル放射性廃棄物の処分施設と地層処分低レベル放射性廃棄物の処分施設を
併置した例を示しています。
建 設 可 能な地 域はさまざま
条件を満たす地域であれば、
さまざまな地質
環境に処分場を建設することができます。図
中の は処分場が建設可能な位置を
例示しています。沿岸部や島部では海域下
に処分場を建設することもできます。
地上施設
斜坑
立坑
斜坑
沿岸部山地
立坑
内陸部山地
立坑
内陸部平野
沿岸部丘陵
地下 施設
(地層処分低レベル
放射性廃棄物)
内陸部丘陵
島
沿岸部平野
処分パネル
(処分坑道の集合した区画)
結晶質岩
地下施設
(高レベル放射性廃棄物)
堆積岩
連絡坑道
仕様の一例:結晶質岩、深度 1000m の場合
地上施設
地下施設
敷地面積:1 ∼ 2km2 程度
高レベル放射性廃棄物処分場(ガラス固化体を処分孔に竪置する場合)
大きさ(平面)約3km×約2km
地層処分低レベル放射性廃棄物処分場
大きさ(平面)約0.5km×約0.3km
※「特定放射性廃棄物の最終処分に関する計画」
(平成20年3月閣議決定)では、地層処分低レベル放射性廃棄物の廃棄体発生量が約18,100m3と
見込まれ、その処分場の規模は19,000m3以上とされています。
9
10
放射性廃棄物の地層処分事業について
分冊 ―
―1
処 分 場
の
概 要
200 9 年
原子力発電 環境整備機構
詳しくはこちらを
ご覧ください
天然の安定した岩盤と人工的な対策を組み合わせて安全を確保します
すでに実績のある技術を応用して建設します
高レベル放射性廃棄物と地層処分低レベ
大規模な施設を地下深くに建設するというと、前例もなく非常に困難な工事と思わ
ル放 射 性 廃 棄 物は 、 廃 棄 物 の 特 徴に応じ
れがちですが 、日本では、深さ数百メートルを超える地下でのトンネルの建設、ある
た適切な人工バリアを施したうえで、安定し
いは鉱山の掘削・採掘などの経験が豊富です。
た深い岩盤(天然バリア)中に処分します。
処分施設の建設にあたって、まったく新しい技術が 必要なわけでなく、例えば、英
人工バリアと天然バリアを組み合わせた「多
仏海峡を結ぶユーロトンネルの建設で使われたTBM工法など、すでにトンネル建設
重 バリアシステム」で閉じ込めることにより、
などで実績のある技術を応用して建設します。
長 期 間にわたり安 全に放 射 性 廃 棄 物を私た
ちの生活環境から隔離することができます。
高レベル放射性廃棄物の人工バリア
地層処分低レベル放射性廃棄物の人工バリア
(ハル・エンドピース ※1 の例)
ガラス固化体
ガラスにより放射性物質を安定
した形態に固めます。放射性物
質はガラスと一体化した状態で
閉じ込められるため、
ガラスが地
下水に溶けない限り放射性物
質だけが地下水に溶け出すこと
はありません。
充填材
廃棄物を封入したキャニスタは、金
属製などの箱に入れられ、充填材
で隙間を埋め、動かないように固定
されます。充填材は放射性物質を
吸着してその移動を遅くする働きを
します。充填材としてセメント系材
料などを検討しています。
オーバーパック
(鉄製の容器)
トンネル掘削に使用されている技術を利用
放射能が高い期間、地下水と
ガラス固化体の接触を確実に
阻止できるよう、
ガラス固化体を
オーバーパックに封入します。
仕 様例
材質:鉄(炭素鋼)
寸法:高さ約 1.7m、直径約 80cm、
厚さ約 20cm
重量:約 6トン
鉄製容器をさらにチタンや銅でおおった
オーバーパックもオプションとして考え
られます。
TBM などを使用した地下坑道の建設
TBM(Tunnel Boring Machine)は、先端に取り付けたカッターを回転させ、岩盤を砕きながら掘削する機械
です。掘進速度が大きく、効率的に長大な坑道を掘り進むことができます。英仏海峡を結ぶユーロトンネルの
建設では日本製の TBM が使われました。
岩盤
緩衝材(締め固めた粘土)
岩盤
11
緩衝材は、天然の粘土(ベントナイト等)
を主成分としており、水を通しにくく、物質を吸着することで、放射性物
質の移動を遅くする働きをします。
材質の仕様例:ベントナイト※2 70%とケイ砂※3 30%の混合物
高レベル放射性廃棄物の場合:オーバーパックの周囲に施工します。
寸法の仕様例:高さ約3.1m、外径約2.2m、内径約80cm、厚さ約70cm
地層処分低レベル放射性廃棄物のハル・エンドピースの場合:
廃棄体パッケージと処分坑道の内側の間は、
緩衝材で埋めます。
寸法の仕様例(結晶質岩の場合)
:内径9.3mの円形坑道断面に、
廃棄体パッケージを横に4体縦に3体並べ、
そ
の周囲に緩衝材を施工します。
※1 ハル・エンドピース:使用済燃料集合体をせん断するときに取り除かれる燃料集合体の末端部をエンドピース、燃料棒を束のまま数cmの長さに細断し、
内側の燃料を硝酸に溶解した後に溶け残った被覆管の断片をハルといいます。
※2 ベントナイト:モンモリロナイトという鉱物を主成分とする粘土の一種です。
※3 ケイ砂:主に石英粒から成る砂です。ベントナイトと混合し、緩衝材や埋め戻し材としての使用を考えています。
比較的大きな断面の坑道の建設
国内の大規模地下空洞の例
地層処分低レベル放射性廃棄物の場合は、廃棄
体をまとめて処分しますので、処分坑道は比較的大
きな断面の坑道になります。比較的大きな断面の坑
道の建設に際しては、国内の地下発電所、石油備
蓄基地など大規模地下空洞の施工実績を参考にし
ていきます。
東京電力神流川発電所(建設時の様子)
写真提供:東京電力
(株)
12
放射性廃棄物の地層処分事業について
分冊 ―
―2
概 要 調 査 地 区
2 概要調査地区選定上の考慮事項
選
定
上
の
考
慮
事
項
200 9 年
原子力発電環境整備機構
詳しくはこちらを
ご覧ください
処分施設建設地は、最終処分法に基づき、
概要調査地区選定の目的は、文献調査で分かる範囲で、処分施設建設地としての
概要調査地区の選定→精密調査地区の選定→処分施設建設地の選定
適性が明らかに劣る地域を含まないように、概要調査を行う地域を選定することです。
概要調査地区の選定にあたっては、選定の理由が明確に説明されることが必要です。
の3段階の過程を経て選定されます。
「概要調査地区選定上の考慮事項」(考慮事項)は、概要調査地区を選定する上
このうち概要調査地区は、応募いただいた区域およびその周辺の地域を対象として
実施する文献調査(公開されている文献その他の資料による調査)の結果に基づき、
これらの範囲の中から選定します。
で考慮する事項とその評価の考え方などを示したもので、最終処分法および同施行規
則に示された概要調査地区の選定要件(法定要件)に基づくとともに、「高レベル放
射性廃棄物処分の概要調査地区選定段階において考慮すべき環境要件について」(平
成14年9月、原子力安全委員会)を踏まえて設定したものです。
考慮事項には、法定要件に関する事項と付加的に評価する事項があります。
3段 階 の 選 定 過 程
日本全国
法定要件に関する事項
●概要調査地区選定に関する法定要件に対する適格性を評価する事項
概要調査地区
①地震(断層活動)に関する事項
精密調査地区
②噴火(火山・火成活動)に関する事項
③隆起・侵食に関する事項
処分施設建設地
④第四紀の未固結堆積物に関する事項
⑤鉱物資源に関する事項
付加的に評価する事項
●法定要件に対する適格性が確認された地区を対象に、概要調査地区としての特性
を総合的に評価し、必要に応じて相対比較を行う事項
①地層の物性・性状に関する事項
公募
応
募
文献調査
※
概
要
調
査
地
区
選
定
概要調査
平成20年代
中頃目途
平成40年
前後目途
精
密
調
査
地
区
選
定
処
分
施
設
建
設
地
選
定
精密調査
②地下水の特性に関する事項
③地質環境の調査・評価に関する事項
④建設・操業時における自然災害に関する事項
⑤土地の確保に関する事項
⑥輸送に関する事項
※市町村からの応募に代わり、地域の意向を十分に尊重しつつ、国が市町村に対し、文献調査実施の申入れを行う場合もあります。
その場合、市町村長は、国の申入れに対して受諾の可否を表明することとなります。
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放射性廃棄物の地層処分事業について
分冊 ―
―3
地 域 共 生へ の 取 組 み
∼ 地 域 と事 業を 結 ぶ ために ∼
3 地域共生への取組み
200 9 年
原子力発電環境整備機構
詳しくはこちらを
ご覧ください
地域共生の考え方
地域共生の実現に向けて
地層処分事業を長期にわたって進めるためには、地域と処分事業が共に発展す
NUMOは、国、電力会社などの関係者とも連携しながら、地域の意向を尊重し、
ることが必要です。NUMOは、地域の一員として、地域のみなさまと共に考え、共
当該地域における地域共生に向けた方策の実施をより確実にするため、費用の確保
に行動していきます。
や諸条件の整備に向け最大限努力します。
そして、地層処分施設の建設 ・ 操業に伴い想定される経済効果に加え、国の電
処分事業の特質と地域共生
源三法交付金制度、およびNUMOの地域共生方策を活用して、地域のみなさまと
地層処分事業は極めて長期にわたる事業です。NUMOは、処分事業の実施が、
ともに、地域づくりに取り組んでいきます。
その受入れを決めていただいた地域の発展につながるものでなければならず、かつ
その発展はその地域が真に望む姿でなければならないと考えています。このような地
処分事業の流れと地域共生
域の発展があってはじめて 100 年以上にわたって地域と共に歩んでいくことができ、
処 分 事 業は、 文 献 調 査や概 要 調 査 、 精 密 調 査 、そして地 層 処 分 施 設の建 設 ・
こうした関係をつくりあげていくことが地域と処分事業との共生であると考えています。
操 業など、 段 階を経て長 期にわたって行われるものであり、 地 域では、 段 階に応じ
NUMOは、 地 域の長 期 的なビジョン( 展 望 )やニーズ( 地 域 社 会が 真に必 要とし
て社会・経済的な変化が予想されます。NUMOは、こうした段階的変化に合わせ、
ているもの)などを尊 重し、 地 域の一員として共に考え、 共に汗を流して、 地 域が
かつ長期にわたる処分事業にふさわしい地域共生方策が大切であると考えています。
真に望む地域づくりに努力します。
(注)高レベル放射性廃棄物と地層処分低レベル放射性廃棄物の処分施設を併置した場合
処分事業
事業の基盤となる地域の発展
がなければ、長 期にわたって
処 分 事 業を進めることはでき
ません
100年以上にわたっ
地 域
て共に発 展に向け
真に地域が望む発展でな
て歩む関 係を築く
ければ、長期にわたって持
ことが地域共生
続するものとはなりません
固定資産税収
・累計額 約1,700億円
(約29億円/年)
調査市町村には、
このうち少なくとも
半額以上が交付
NUMOの地域共生方策
NUMOの基本姿勢
地域の一員として共に考え、共に行動し、
地域が真に望む地域づくりに努力します
応
募
地域共生への取組み方策
10億円/年
(期間内 20億円)
20億円/年
(期間内 70億円)
精密調査段階以降は、
今後国において
制度化の予定
文献
調査
概要調査
精密調査
国の電源三法交付金
処分施設建設
操 業
NUMOが取り組む地域共生方策には、次の 4 つがあります。
地域と共に長期ビジョンをつくり、その実現に向けて努力します
地域の持続的発展につながっていく事業を行います
地域のみなさまとの相互理解を進めていく活動を行います
社会の変化に合わせて共生方策もしっかり対応していきます
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文献・概要調査に
伴う経済効果
約2.
4億円/年
精密調査に伴う
経済効果
約76億円/年
建設・操業に伴う経済効果
・地元発注など
累計額 約8,
700億円(約150億円/年)
・生産誘発効果
累計額 約2兆円(約360億円/年)
・雇用誘発効果
累計人数 延べ約16万人(約2,800人/年)
調査、建設・操業に伴う経済効果は、調査市町村を含む都道府県に対する試算値
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4.応募について
1. 応募 ※ について
4. 応募いただく区域の面積の目安について
処分施設建設地の選定は、3 つの段階の調査を経て行います。
応募いただく区域の面積は、下記表を目安として下さい。なお、沿岸や島にお
NUMOでは、手続きの透明性を確保し、地域の自主性や意向を十分尊重する
いては海底部を区域に含めていただいて結構ですが、地上施設部分の面積とし
観点から、その第 1 段階である文献その他の資料による調査(文献調査)の実施
て 1 ∼ 2 平方キロメートル程度が必要です。
にあたり、
「最終処分施設の設置可能性を調査する区域」を、全国の市町村から公
〈応募いただく区域の面積の目安〉
面積の目安
募しています。
2. 応募いただくものについて
応募いただくものは、第一種特定放射性廃棄物および第二種特定放射性廃棄
高レベル放射性廃棄物および地層処分低レベル
放射性廃棄物の両方の地層処分施設
10平方キロメートル程度
高レベル放射性廃棄物の地層処分施設
10平方キロメートル程度
地層処分低レベル放射性廃棄物の地層処分施設
1平方キロメートル程度
物の最終処分施設の設置可能性を調査する区域です。
表記載の面積より狭い範囲であっても技術的に対応可能な場合もありますので、
なお、応募にあたっては、第一種特定放射性廃棄物および第二種特定放射性
お問い合わせ下さい。詳細については「分冊−1 処分場の概要」を参考にして下さい。
廃棄物の両方を対象とすることも、いずれか一方を対象とすることも可能です。
5. 応募いただいた区域の地質的な条件の事前確認について
(注)応募書では、放射性廃棄物の名称等について、最終処分法の用語を用いています。なお、
NUMOは、応募いただいた区域が以下の地質的な条件を満たすか否かについ
本資料では、最終処分法の「第一種特定放射性廃棄物」のかわりに「高レベル放射性廃
棄物」を、また、「第二種特定放射性廃棄物」のかわりに「地層処分を行う低レベル放射
て、文献調査を実施する前に確認します。この事前確認の結果、地質的な条件
性廃棄物(地層処分低レベル放射性廃棄物)」を用いています。
を満たさない場合には文献調査の対象としません。
また、この条件は、高レベル放射性廃棄物および地層処分低レベル放射性廃棄
3. 応募の主体について
応募の主体は、市町村です。
物のいずれの地層処分施設についても同様となります。
なお、結果については文書により回答します。
(応募いただく区域が複数の市町村にまたがる場合は、該当する市町村が連
名で応募して下さい。)
[地質的な条件]
○陸域では空中写真判読等、海域では海上音波探査等に基づいて全国的に調査
応募をご検討いただくにあたっては、地域の自主性を重んじる趣旨からも、地
域のみなさまに本事業の内容について十分ご理解いただくことが重要であると考
えています。まずはNUMOよりご説明させていただきますので、19 ページ記載の
された文献に示されている活断層がある場所が含まれない。
○将来数万年にわたるマグマの活動範囲の拡がりの可能性を考慮し、火山の中
心から半径 15km の円の範囲内にある地域が含まれない。
問い合わせ先にご相談下さい。
(注)詳細につきましては、「分冊−2 概要調査地区選定上の考慮事項」の 9 ∼ 14 ページに示す
活断層と火山(第四紀火山)に係わる「全国一律に評価する事項」および 21 ∼ 23 ページの
※ 国による申入れと受諾
市町村からの応募に代わり、地域の意向を十分に尊重しつつ、国が市町村に対し、文献調査実施の申入れを行う場合もあります。
その場合、市町村長は、国の申入れに対して受諾の可否を表明することとなります。
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添付図を参考にして下さい。
また、文献調査に際して上記の地質的な条件に関する全国の市町村の概況(地質的な条件
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参考 1
応募様式(例)
を図示したイメージ図)をNUMOのホームページに掲載しています。
応 募 書
(参照 http://www.numo.or.jp)
なお、活断層と火山の位置について、詳細な図面がご入用の場合や、ご不明な点などがあ
年 月 日
ればお問い合わせ下さい。
原子力発電環境整備機構
6. 文献調査の実施と概要調査地区の選定について
理 事 長 宛
NUMOは、応募いただいた区域およびその周辺の地域について、文献調査
市 町 村 名
を実施します。調査結果については、報告書にまとめてみなさまにご覧いただく
市町村長の氏名
印
機会を設け、ご意見をいただくこととしています。
第 一 種 特 定 放 射 性 廃 棄 物 および 第 二 種 特 定 放 射 性 廃 棄 物 の 最 終 処 分 施 設 の 設
文 献 調 査の 結 果 、 次の 段 階である概 要 調 査を進められると判 断した場 合 、
置 可 能 性を調 査 する区 域に ついて 、下 記 のとおり応 募します 。
NUMOは、概要調査地区の選定に係る申請を経済産業大臣に行います。
概要調査地区の選定に際しては、経済産業大臣が、当該地区の所在地を管轄
する都道府県知事および市町村長の意見を聴き、これを十分に尊重しなければな
記
1.応募する区域
らないと最終処分法に規定されています。したがって、当該都道府県知事または
市町村長の意に反して選定が行われることはありません(精密調査地区選定、処
分施設建設地選定の際も同様です)。
こうした手続きを経て、最終的には経済産業大臣により概要調査地区の選定が
承認されます〔参考2(21 ∼ 22 ページ)をご参照下さい〕。
2.連絡先
(1)郵便番号
(2)住 所
なお、概要調査地区の範囲は、NUMOが別に定める「概要調査地区選定上
(3)連 絡 者の所 属および氏 名
の考慮事項」に照らしあわせて検討します。
(4)電話番号
その際、概要調査地区の範囲が、市町村から応募いただいた区域より広がる
(5)FAX 番号
場合もありますが、広がった部分は概要調査などを行うにとどめ、処分施設建設地
とすることはありません。
3.その他特記事項
7. 問い合わせ先
応募の詳細やご質問などについては、下記にお問い合わせ下さい。
連絡先:原子力発電環境整備機構 立地部
東京都港区芝 4 丁目 1 番 23 号 三田NNビル 2 階
TEL 03−6371−4003
(注)本様式は、第一種特定放射性廃棄物および第二種特定放射性廃棄物の両方を対象とする場合の応募
書の様式です。いずれか一方のみを対象として応募する場合には、様式中の___部に、対象とする
放射性廃棄物名を記入して下さい。
FAX 03−6371−4101
19
20
参考 2
応 募 いただいた 後の 対 応
地域のみなさま
など
関係市町村長
関係都道府県知事
NUMO
経済産業大臣
NUMOは、応募いただいた区域について、事前確認をしたうえで、準備が整い次第、
応 募
文献調査を行います。調査結果については、報告書にまとめて、みなさまにご覧いただ
受 付
く機会を設け、ご意見をいただくこととしています。
回答
地質的条件の事前確認
右図は第 1 段階である文献調査から概要調査地区の選定について記載していますが、
第2段階の概要調査から精密調査地区の選定および第3段階の精密調査から処分施設
調査計画の説明
建設地の選定につきましても同様の手順で進めます。
地域の専門家、
研究者、有識者など
文献調査
協力
調査状況確認
必要に応じ調査状況報告
送付
送付
報告書の作成
公告・縦覧
大規模・小規模
説明会の開催
意見書
送付
送付
意見概要および
NUMOの見解の作成
概要調査地区の選定
地域のみなさまなどの
意見に配意して選定
○
実施計画の変更申請
意見
意見
概要調査地区選定完了
概要調査
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最終処分計画の改定
関係都道府県知事
および 市 町 村 長 の
意見を聴き、
これを十
分に尊重しなければ
ならない
○ 原 子力委員会の 意
見を聴く
○ 閣議決定
○
実施計画の変更承認
以降、精密調査地区およ
び処分施設建設地の選定
段階においても同様の手
順で進めます
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