御井・つむぎの会 2頁です

御井・つむぎの会
「御井・あんだんて」を楽しめる場所に
2010 年4月、久留米特別支援学校高等部を卒業したばかりの5人の青年が、拓くが運営するグ
ループホーム「御井・あんだんて」で暮らし始めると聞き、何かできることがあるだろうかと、運
営委員会に参加しました。
ホームのご近所の方、自治会長、民生委員などが集まり、入居者、保護者、スタッフと一緒に話
し合いました。5人が地域で生きていくためには、知ってもらうことが大切なので、楽しい集まり
を持ちましょうと決定。春は花見、夏はそうめん流し、秋は御井町に昔から続くカマス寿司の作り
方を教えていただいて夜の観月会、冬はもちつき会を実施し、地域の竹友会、音楽集団Eオケ実行
委員会(南筑高校)
、久留米大学の学生、女性の会、高良山の森と環境を考える会等多くの方々に
協力、参加していただきました。高齢の方には情報が届かないので、一軒一軒案内チラシを手配り
して声かけを行い、当日の朝は迎えに行くことで参加していただくことができました。
季節ごとの取り組みと同時に毎月茶話会を開き、小物作りを行ったり、宝の山・高良山の歴史を
学んだりして楽しい時間を過ごしました。高良山のアジサイ祭りや、紅葉祭りに参加することで地
域の方に「御井・あんだんて」の5人の仲間を知ってもらうことができたと思います。
2014年、この活動も5年目に入り、高齢で外に出かけにくくなった方、ひきこもりの方、小
さな子どもを抱えて思うように動けない方等、困っている方々のための取り組みを行っていけたら
と話し合い、久留米市協働推進課のキラリ輝く市民活性化事業に申請をして採択されました。
そこで、これまでの活動を広げ、より多くの方々に関わってほしいと考え、
「御井・つむぎの会」
を発足・運営をすることにしました。季節ごとの地域活動、毎月の茶話会では、一人暮らしの高齢
者より「カレーが食べたい」と言われたのを受けて、お茶とおしゃべりの延長で旬の野菜を使って
カレーを出しました。毎回「おいしかった!また来ます」と帰って行かれる姿をみると、どなたに
も必要な場所だと実感しています。
また、フリートーキングの会では、障がいのある人達が地域で暮らし続けるために情報交換も兼
ねて、講師を招き考える会を5回シリーズで実施。さらに、ホーム裏に小さな畑を作りじゃがいも
を植えました。収穫の頃に「新じゃが会」をし
ようと楽しみにしています。
これからもコツコツと続けていくことが大切
で、
「御井・あんだんて」が中心の場所になって
人と人がつながり、困った時にお互い助け合う
ことができるふるさと御井町になることを願っ
ている昨今です。
(つむぎの会代表 大渕 房雄)
<カマス寿司を作って楽しんでいます!>
2