ワルシャワ大学 東洋学部日本韓国学科 日本学国際学会 日本の文化と宗教における動物 ワルシャワ大学 第9回「日本の日」 2015年11月16-‐18日 ワルシャワ大学日本学科では「日本の文化と宗教における動物」と題した第9回日 本学国際学会に参加される研究者を募集しております。 当学会では同時に「ポーランドにおける日本学の父、ヴィエスワフ・コタンスキ 教授(1915-‐2005)生誕100周年」と銘打った特別討論会も開催いたします。日本の 文学と宗教に関する研究発展に貢献されたコタンスキ教授についての講演もござい ます。 この学会は2015年11月16-‐18日にワルシャワ大学図書館で開催されます。 参加希望の方は、ご発表のタイトルと500字程度の概要、ご自身の略歴を短くまと めたものを、ポーランド語、日本語ないしは英語で、2015年6月30日までに Ph.D hab. Beata Kubiak Ho-Chi (メールアドレス [email protected].)へお送りください。 なお、発表されたご研究は後日出版される予定です。 当学会に関する情報は、日本学科のウェブサイトでもご覧いただけます。 http://japonistyka.orient.uw.edu.pl/dni-japonii/ ワルシャワ大学 東洋学部日本韓国学科 日本学国際学会 日本の文化と宗教における動物 ワルシャワ大学 第9回「日本の日」 2015年11月16-‐18日 世界各地で発展し注目を集めている新たな研究分野、動物学ならびに人間̶動物学 は、日本の文化や宗教における動物について考察を促します。日本において動物の 地位とは何なのか、そして人間-‐動物間の関係は時代を超えてどのように発展してき たのか。またそれは、日本の哲学、宗教、文学、芸能、美術、ポップカルチャーに どのように影響してきたのか。ヨーロッパ諸国やアメリカでは、先頃まで支配的だ った人間中心主義の理論的枠組みが動物学の隆盛によって覆されましたが、現代日 本の人文科学の思考および芸術は、そのような経験をしたのでしょうか。あるいは、 日本文化は何世紀にもわたり、輪廻転生を説く仏教や、生あるものへの慈悲やアニ ミズムを重要な構成要素とする日本古来の神道の精神のなかで発展したため、元々 人間中心主義ではなく、西洋に見られたような転換の根拠はないのかもしれません。 というのは、古代から現代に至るまで日本文化の中で作り上げられたものに目を向 けると、人間と動物間の絆を証明する物語が非常に多く見られるからです。日本の 物語、神話、伝説、また現代の散文にも、人間と非人間の存在が様々な関係性を持 つ数々の例が認められます。これらの物語では頻繁に、人々や人間の形をした神々 が動物に化けたり、また動物が人間に化けたりしますが、これは西洋の伝統にはめ ったに見られないことなのです。哺乳類、爬虫類、魚類、鳥類、昆虫は、人間と同 等に日本の芸術の主題となり、人間と動物の境界線はしばしば曖昧になるのです。 本年の学会で、古代から現代に至る日本文化に目を向け、重要な倫理的な問いを 投げかける動物学の新たな視点から、動物について、また人間と動物の関係につい て見つめ直してみませんか。 次のようなテーマをご提案いたします。 ・ 日本の歴史と宗教における動物 ・ 日本の歴史における動物への態度の変化、動物の権利、生政治 ・ 日本における、人間/動物/自然/文化 ・ 日本における食肉、菜食主義とヴィーガニズム ・ 死苦と動物 ・ 日本の動物園、水族館、実験室における動物 ・ 日本の芸術家と動物 ・ 日本文学における動物、動物を知覚し表現する方法 ・ 日本の昔話、神話、物語、伝説における動物 ・ 日本の美術、芸能における動物 ・ 日本のポップカルチャーにおける動物
© Copyright 2024 ExpyDoc