指定給水装置工事事業者工事施行要領 の主な改正点

指定給水装置工事事業者工事施行要領
の主な改正点
平成 27 年 4 月
◎指定給水装置工事事業者工事施行要領の主な改正点 【第三章 手続編】
(平成 27 年 4 月 1 日から適用)
項
目
P-87
21
現
21
行
改 正 後
その他の取扱い
21
21.1 施工閉栓扱いメータの取付け
水道直結型太陽熱利用
(略)
太陽熱利用給湯シ
給水装置に水道直結型太陽熱利用給湯システ
ステムの取扱いを
及び維持管理に関しての取扱いは、次のとおりと
21.2 給水条例第 32 条の2に定める確認の申込み
する。
(略)
21.1 申 請 手 続
申請時に、「水道直結型太陽熱利用給湯システ
21.3
工事用その他一時使用を目的とした工事の申込
ム設置承認申請書」
(様式 55)を1部提出する。
み
(略)
21.2 設 置 条 件
(1)設置する給水器具・ユニット等は、
「給水装
21.4 共用給水装置工事の申込み
置の構造及び材質の基準に関する省令」に適
(略)
合したものを設置すること。
(2)システムの上流側に、逆止弁を設置するこ
21.5 給水装置の共有
と。
(略)
なお、
「補給水用」として貯湯タンク下流側
にバイパス配管を設置する場合は、貯湯タン
21.6
指定事業者の倒産などに伴う未完成工事の取扱
い
ク側とバイパス配管側で適正な流量配分が確
保できるよう減圧弁の設定等を仕様書等によ
(略)
り確認の上設置し、バイパス配管分岐部の上
流側(水道メータ側)に設置すること。
(3)メータ下流側直近に水質検査用の直結水栓
を設置すること。ただし、一戸建ての直圧直
1
明
水道直結型太陽熱利用給湯システムの取扱い
ム(以下「システム」という。)を設置する場合
給湯システムの取扱い
説
新規追加した。
結給水方式又は集合住宅等の増圧直結給水方
式等において直結共用栓等が設置される場合
は、省略できる。
(4)システムを通過した湯(水)は、水質が変
化する恐れがあるため都が行う水質検査の対
象とならないことを設置者及び水道使用者等
に周知すること。
なお、システムを設置した場合、都の水質
管理責任範囲は、「第四章 給水装置設計・
施工基準 18 特殊器具の設置に関する取扱
い
18.2 太陽熱温水器の取扱い」を参照す
ること。
(5)集合住宅等、住居用の各戸に子メータが設
置される建物は、システムへの給水用に共用
の給湯用子メータを1個設置することができ
る。ただし、システムへの給水用に子メータ
を設置した場合は、各戸の水道料金の他にシ
ステムで使用する共用の水道料金が発生する
ことを設置者及び水道使用者等が承諾しなけ
れば子メータ設置申請が出来ない。
また、給湯用子メータの設置は、「第四章
給水装置設計・施工基準 15.2.4 各戸メー
タ設置条件」に基づき施行し、容易に検針・
引換が出来る場所に設置すること(建物屋上
は、常時施錠されている場合が多いためメー
タ設置環境の観点から設置不可とする)
。
2
21.3 そ
の
他
(1)逆止弁等、給水器具の経年劣化による機能
不全等を防止するため、定期的にシステムの
保守・管理が必要であることを設置者及び水
道使用者等に周知すること。
(2)給水装置設計及び完成図面は、システムを
「ユニット」扱いとし、
「太陽熱利用給湯シス
テム、○○○タイプ」
「製造者名」
「製造番号」
等を旗上げ表示する。
22
その他の取扱い
以降、項番の修正
22.1 施工閉栓扱いメータの取付け
(略)
22.2 給水条例第 32 条の2に定める確認の申込み
(略)
22.3 工事用その他一時使用を目的とした工事の申
込み
(略)
22.4 共用給水装置工事の申込み
(略)
22.5 給水装置の共有
(略)
22.6 指定事業者の倒産などに伴う未完成工事の取
扱い
(略)
3
◎指定給水装置工事事業者工事施行要領の主な改正点 【第四章 給水装置設計・施工基準編】
(平成 27 年 4 月 1 日から適用)
項
目
P287
18
現
18.2
行
改 正 後
太陽熱温水器の取扱い
(1)
18.2
太陽熱温水器の種類及び設置上の取扱いは、次
(1)
のとおりである。
特殊器具の設置に関
(2)
水道直結型太陽熱
太陽熱温水器の種類及び設置上の取扱いは、次
利用給湯システム
のとおりである。
(表略)
太陽熱温水器設置上の注意
(2)
太陽熱温水器設置上の注意
太陽熱温水器は、その性格上屋上等高所に設置
太陽熱温水器は、その性格上屋上等高所に設置
することが多いため、設置に当たっては、次のこ
することが多いため、設置に当たっては、次のこ
とに注意しなければならない。
とに注意しなければならない。
ア
水圧等給水能力が十分あるところに設置す
ア
水圧等給水能力が十分あるところに設置す
る。
イ
る。
立上り配管の下部に凍結防止等のための止
水栓及び水抜き用の水栓等を設置する。
イ
立上り配管の下部に凍結防止等のための止
水栓及び水抜き用の水栓等を設置する。
ウ
防寒措置を十分に講じる。
ウ
防寒措置を十分に講じる。
エ
停滞空気発生防止のための措置を講じる。
エ
停滞空気発生防止のための措置を講じる。
(図略)
(図略)
(3)水道直結型太陽熱利用給湯システム設置上の注意
ア
当該システムの上流側に逆止弁を設置するこ
と。
なお、「補給水用」として貯湯タンク下流側
にバイパス配管を連結する場合は、貯湯タンク
側とバイパス配管側で適正な流量配分を確保で
1
明
太陽熱温水器の取扱い
(表略)
する取扱い
説
の取扱いを新規追
加した。
きるよう減圧弁の設定等を仕様書等により確認
の上設置することとし、バイパス配管分岐点の
上流側に逆止弁を設置すること。
イ
共用栓等単独水栓の設置がない場合は、メー
タ下流側直近に水質検査用の単独水栓を取付け
ること(水道局水質管理責任範囲(図-3、太
二点鎖線部を除く部分)は、器具ユニット等の
一次側までとなる)。
【参考】
平成26年6月30日付健水発0630第3号、厚生
労働省健康局水道課長通知、「太陽熱利用給湯システ
ムの取扱いについて」より
2. 太陽熱給湯システムに係るその他の留意事項
(3) 当該システムにより加熱されて給水される水
の水質の変化については、一般に、水道事業者
等の責任は免除され得ると考えられること。
ウ
マンション等集合住宅の増圧給水設備以下に
集中給湯用方式で当該システムを設置する場合
は、当該システム用の給水が必要であることか
ら、受水タンク以下の集中給湯方式と同様に集
中給湯用の給水を計量するため子メータを1個
設置する(図-4)。
なお、集中給湯用の給水に子メータを設置す
る場合は、各戸へ設置する子メータの水道料金
の他に給湯用(共用)の水道料金が発生するこ
2
とを設置者及び水道使用者等に周知させるこ
と。
また、集中給湯用の子メータの設置場所につ
いては、検針・メータ取替え等が容易に出来る
箇所に設置すること(建物屋上等常時施錠され
ている箇所へは設置出来ない)。
オ
設置にあたっては、「水道直結型太陽熱利用
給湯システム設置申請書」(様式55)を提出す
ること。
カ
当該システム及び逆止弁等の定期的な維持管
理の必要性について水道使用者に周知するこ
と。
(図-3、図-4略)
【参考】
集合住宅用太陽熱給湯システムの種類及び供
給方式
種
方式
類
供
給 方 式
集中給湯方式
太陽集熱器・
屋上等の太陽熱設備から補助
補助熱源・蓄
熱源を含む太陽熱を定温(約
熱槽集中タイ
60℃)で各戸へ供給するシステ
プ
ム。各戸へ個別給湯器の設置を
必要としない。温度調整は、水
栓で行う。
太陽集熱器・
屋上等の太陽熱設備から太陽
蓄熱槽集中タ
熱をなりゆき温度で各戸の給
イプ
湯器へ供給するシステム。各戸
へ個別給湯器の設置が必要。温
3
度調整は、各戸へ設置する個別
給湯器で行う。
太陽集熱器集
屋上等の太陽集熱器から集熱
中タイプ
配管を利用して各戸に設置し
た蓄熱槽へ太陽熱のみを供給
するシステム。各戸へ蓄熱槽と
個別給湯器の設置が必要。温度
調整は、各戸へ設置する個別給
湯器で行う。
戸別設置方式
4
太陽集熱器屋
各戸への独立した太陽集熱器
上設置タイプ
を屋上に設置し、蓄熱槽を各戸
へ設置するシステム。(集中給
湯方式・太陽熱器集中タイプの
小型版)
太陽集熱器バ
独立した太陽熱設備を各戸の
ルコニー設置
バルコニーに設置するシステ
タイプ
ム。戸建て用と同様。