〔公募〕参加者の有無を確認する公募手続きに係る参加意思

〔公募〕参加者の有無を確認する公募手続きに係る参加意思表明書の提出を求める公示
平成 27 年 3 月 9 日
支出負担行為担当官
内閣府大臣官房会計担当参事官
小松 貢
次のとおり、参加意思表明書の提出を招請する。
1.招請の主旨
本業務は、災害の形態や防災対策に共通点を有するアジア地域での防災対応能力の向上を図る
ため、アジア地域内多国間防災協力を推進し、「国連国際防災戦略(ISDR)」活動を総合的・効果
的に実施させるとともに、兵庫行動枠組(HFA)の後継枠組(ポスト HFA)の実施状況のレビュー
等に貢献するため、防災関係の国際機関と連携した国際防災協力を推進するため実施するもので
ある。
本業務は、世界各国、特にアジア地域の防災体制・政策等に関する知識及び技術を有し、ポス
ト HFA の実施状況レビューのためアジア地域の取組のとりまとめを行うことができる者であり、
かつ、災害情報を迅速に入手する必要があること等、以下の業務を実施するためには、各国及び
国際機関の防災担当部局等とネットワークを有する者である必要がある。
以上のような条件から、以下4.の応募要件を満たし、本業務の請負を希望する意思表明者の
有無を確認するため、公募手続きを行うものとする。その結果、応募要件を満たすと認められた
者が1者の場合は、当該者と随意契約を行うこととする。また、応募要件を満たす者が複数者の
場合には、一般競争入札を実施する予定である。
2.業務の目的
アジア等における国際防災協力の推進業務の実施
3.業務の概要
(1) アジア地域における多国間防災協力の推進に関する業務
① 防災情報の収集・提供
ア.防災情報の収集
対象国の防災体制(法制度、組織、基本計画等)、災害対策事例、自然災害情報、防災に
関する人材情報、ポスト HFA の進捗状況について情報収集を行う。
また、
過年度に内閣府事業によって収集されアジア防災センターホームページに掲載さ
れている情報については、適宜、フォローアップを行い、過去に講じられた災害対策事例
等についてその成果の情報収集を実施する。
さらに、世界の各地における災害等の発生に際し、内閣府防災担当等からの要請に応じ
て、現地調査及び各国防災機関・国際機関等を通じた被害の状況等を情報収集する。情報
収集した結果については、随時内閣府防災担当に報告することとする。
イ.アジア地域における防災情報の分析
上記ア.で収集した各種情報を用いてアジア地域の防災対策について分析を行い、国連
をはじめ従来より有する若しくはこれまでに構築したネットワークを通じアジア各国の
防災機関に提供するとともに、日本政府が国際防災協力を推進する際の基礎資料とする。
ウ.ホームページ掲載情報の充実、インターネット等を通じた情報提供
上記ア及びイにより収集・分析した情報について、公開用のホームページを作成し、当
該ホームページを通じて各国に情報提供する。また、全ての情報を日英2か国語での情報
提供するほか、ロシア語による情報提供への取り組みを進めるとともに、コンテンツの充
実を図る。
対象国等への定期的な情報提供のため、毎月、日・英・露3か国語のニュースレター
をメール配信により発行する。また、ニュースレターについては、ホームページ上にも
掲載する。
エ.関連資料の作成・時点修正
上記ア及びイにより収集・分析した結果を踏まえ、資料を作成するとともに、過年度に
おいて内閣府事業によって収集されアジア防災センターホームページに掲載されている
資料について時点修正を行う。
時点修正した資料については、随時内閣府防災担当に報告する。
内閣府防災担当からの要請に応じて、
上記ア及びイにより収集した情報をもとに、
また、
基礎資料を作成する。
オ.国際会議等における情報提供
上記ア.の業務のほか、内閣府防災担当の要請に応じ、国際会議等において、我が国の
防災体制・政策、東日本大震災をからの知見や教訓、それを踏まえた防災対策等について
各国・機関に情報提供を行い、結果を報告する。
② アジア防災会議の開催
対象国のニーズの的確な把握及び対象国等間での防災情報の共有を目的として、アジア防
災会議をアジア防災センターとの協力の下、開催する。なお、実施に当たっては、内閣府防
災担当及びアジア防災センターと十分に協議すること。
③ 衛星観測データを用いた災害リスク情報の収集・提供
アジア防災センターは、JAXA をはじめとした宇宙開発航空技術機関等と連携しつつ、地球
観測衛星画像等の災害関連情報をインターネット上で共有し、提供する活動(センチネル・
アジア)を通じ、対象国からの緊急観測要請に応えて被災地の観測画像の提供を行っている
ところ。このような業務と連携し、情報の収集・発信を行うとともに、業務の円滑な遂行に
資するため、衛星技術の防災活用に係る国内外の会議について情報収集し、参加する。
さらに、対象国のアジア各国の行政官等に衛星情報に関する意識啓発や画像処理技術の実
習等の人材育成を行う。
④ 防災教育・人材育成
各国の防災担当者の人材育成・訓練プログラムに関する情報の収集・提供及び効果的な教育
訓練プログラムの企画・提供を行うとともに、防災行政実務者向けの総合的かつ体系的な防災
研修プログラムの充実を図る。
また、対象国政府等から年間6名以上(前期・後期に分けて実施)の研究員を受け入れ、上
記プログラムに基づいた研修を実施する。研修においては、受入研究員の具体的な研修希望
事項を聴取し、特性を踏まえた上で、専門家を交えた研修を通して、その解決策を模索する
ことや、防災機関において実務の機会を与えることも検討する。
⑤ アジア地域におけるポスト HFA 推進上の課題の把握と推進方策の在り方の検討
アジア地域におけるポスト HFA の推進にあたり、対象国の抱える課題を把握したうえで推進
方策を検討する必要がある。特に、的確な政策立案のためには客観的かつ正確な災害データが
不可欠であるが、
現在のところ信用に足る災害データは世界的に蓄積されているとは言い難い
状況にある。客観的な災害データの整備・蓄積がポスト HFA の議論においても重要な取組と位
置付けられていることに鑑み、対象国の防災組織・法制度・予算等の整備状況と併せて対象国
の災害データの整備・蓄積情報の現状把握とその課題を整理するとともに、その克服に向けた
ポスト HFA の推進方策の在り方について検討する。
⑥ 第3回国連防災世界会議の成果を踏まえた各国の防災戦略策定・実施・評価支援
第3回国連防災世界会議の成果文書として採択されるポスト HFA は、地域機関に対し、各国
が同枠組の目的を達成するための指針づくりのとりまとめや個々の防災力向上プログラムの
推進に当たって、必要な支援を行うことを求めている。
このため、各国によるポスト HFA の進捗状況を踏まえ、防災専門家による防災施策評価(ピ
アレビュー)での成果を参考にしつつ、対象国に対し、その推進上特に重要とされている分
野(優先行動分野)の指針づくり等ポスト HFA の推進に資する事業を募集し、1か国以上を
選定し、地域防災力の強化を目的とした事業の実施を行う。
⑦ 報告書の作成
上記①から⑥の結果を取りまとめ、報告書を作成する。報告書は日本政府各機関、アジア各
国等に送付することに鑑み、作成言語は日本語及び英文要約とする。
報告書の目次、構成、分量等については、平成 28 年1月 15 日(金)までに内閣府防災担当
の了解を得ること。
作業にあたっては、内閣府防災担当と密に連絡を取りながら実施することとし、業務の進行
に当たり疑義が生じた場合には内閣府防災担当の指示に従うこと。
(2) 国際機関と連携した国際防災協力の推進に関する業務
国際復興フォーラムの開催
国際復興支援プラットフォームによる活動の成果を広く国際社会で共有するため、
国連機関等
と連携し、我が国の防災関係者をはじめ、近年の災害被災国政府関係者等を招聘し、復興支援団
体、専門家等が、互いの災害の経験や教訓、復興過程における将来の災害に備えた取り組みにつ
いて、情報共有や知見の交換を行うため、国際復興フォーラムを開催すること。
4.応募要件
(1) 基本的要件
① 予算決算及び会計令第 70 の規定に該当しない者であること。ただし、未成年者、被保佐人又
は被補助人であって、
契約締結のための必要な同意を得ている者については、
この限りでない。
② 予算決算及び会計令第71条の規定に該当しない者であること。
③ 平成 25、26、27 年度内閣府競争参加資格(全省庁統一資格)において、
「役務の提供等」の
A、B、C又はD等級に格付けされている者であること。
④ 内閣府本府における物品等の契約に係わる指名停止等措置要領に基づく指名停止を受けてい
る期間中でないこと。
(2) 業務実績に関する要件
本業務に必要なネットワークをすでに有しているか、
今後、
速やかに構築できる者であること。
また、アジア地域の防災協力を推進するうえで必要な知識・技術を有していること。さらに
海外での災害が発生した場合等に、迅速に情報収集をできる体制を有していること。
5.手続等
(1) 担当部局
〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 中央合同庁舎第8号館4階
内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(普及啓発・連携担当)付 国際防災協力担当
電話:03(3502)6983 FAX:03(3581)7510
(2) 参加意思表明書の提出期限、場所及び方法
提出期限 平成 27 年 3 月 24 日(火)17 時 00 分
提出場所 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 合同庁舎8号館3階
内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(総括担当)付会計担当
提出方法 持参すること。ただし、持参が困難な場合は郵送でも可とするが、提出期限までに
必着のこと。
6.その他
(1) 手続において使用する言語及び通貨は、日本語及び日本国通貨に限る。
(2) 関連情報の入手をするための照会窓口は、5(1)に同じ。
(別添1)
平成
支出負担行為担当官
内閣府大臣官房会計担当参事官
年
月
日
殿
住
所
商号又は名称
代表者氏名
印
参 加 意 思 表 明 書
下記のとおり、参加の意思を表明いたします。
記
1.業務名
2.担当部局
3.担当者名
4.連絡先電話番号
5.FAX 番号
6.メールアドレス
7.質問事項(記入する必要はありませんが、特に確認したい事項等あれば
記入して下さい。
)
アジア等における国際防災協力の推進業務実施仕様書
1.目 的
国際連合は、1990 年代を「国際防災の 10 年」と定め、国際協調行動を通じ、全世界、特に開発
途上国における自然災害による被害の大幅な軽減に取り組んできた。さらに、2000 年からは、
この「国際防災の 10 年」を継承する「国際防災戦略(ISDR)」活動が開始されている。同活動
を推進するにあたっては、各国政府の防災機関が国連と連携、協力して国際防災活動を実施し
ていくことが重要であると位置づけられ、日本政府は主にアジア地域における同活動の中核的
な役割を担っている。特にアジア地域は、自然災害による被災者数が世界全体の約 90%を占め
ているなど、他の地域に比べて災害に対する脆弱性が非常に高くなっており、アジアにおける
多国間防災協力を促進していくことが喫緊の課題である。
また、同活動では開発途上国に対する防災協力について、これまでの災害後の応急対応中心
の支援から災害予防・管理に重点を置くこととし、開発途上国において災害に強いコミュニテ
ィを形成していくことを活動の重要な方針としており、我が国としても、国連の関係機関と協
力しつつ、開発途上国における防災力の強化等に関して検討を進めることとしている。
2005 年1月、我が国の提案により、第2回国連防災世界会議が兵庫県神戸市で開催され、今
後 10 年間の国際社会における防災活動の指針となる「兵庫行動枠組(HFA)」が採択された。同
会議において、我が国は、同枠組の実施とフォローアップの重要性を強調し、①「防災協力イ
ニシアティブ」を提唱するとともに、ODA を通じた開発途上国の防災力向上の支援、②アジア
防災センターを通じた防災協力面における域内各国の連携強化、③国連における世界の災害復
興事例のデータベースづくりなど国際レベルの連携プロジェクトの推進などの国際防災協力
に力を入れていくという立場を表明したところである。また、2015 年3月に仙台市で第3回国
連防災世界会議が開催され、兵庫行動枠組(HFA)の後継枠組(ポスト HFA)の策定が行われる
予定であり、引き続き、アジア地域においてポスト HFA の着実な実施を推進し、各国の災害対
策の向上や地域内ネットワークの強化に資する取組を推進していく必要がある。
本業務においては、災害の形態や防災対策に共通点を有するアジア地域での防災対応能力の
向上を図るため、アジア地域内多国間防災協力を推進し、「国連国際防災戦略(ISDR)」活動
を総合的・効果的に実施させるとともに、ポスト HFA の実施状況のレビュー等に貢献するため、
防災関係の国際機関と連携した国際防災協力を推進する。
2.実施内容
本業務においては、以下のアジア各国・国際機関を対象国・対象機関(以下「対象国等」と
いう。)とする。
本業務の実施に当たっては、対象国等と協調し、調整行い、合意を得ながら業務を実施す
ることとする。
○対象国 30 か国
アゼルバイジャン、アルメニア、バングラデシュ、ブータン、カンボジア、中国、インド、
インドネシア、カザフスタン、キルギス、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、
ネパール、パキスタン、パプアニューギニア、フィリピン、韓国、ロシア、シンガポール、
スリランカ、タジキスタン、タイ、ウズベキスタン、ベトナム、イエメン、モルディヴ、
イラン、日本
○アドバイザー国5か国
オーストラリア、フランス、ニュージーランド、スイス、米国、
○オブザーバー機関
アジア災害予防センター
○その他
国連国際防災戦略事務局(UNISDR)
(1)アジア地域における多国間防災協力の推進に関する業務
①防災情報の収集・提供
ア.防災情報の収集
対象国等の防災体制(法制度、組織、基本計画等)、災害対策事例、自然災害情報、防
災に関する人材情報、ポスト HFA の進捗状況について情報収集を行う。情報収集にあ
たっては、アジアを中心に開催される国際的な防災関連会議、ISDR 主催会議、APEC 関
連会議、台風委員会等に参加するとともに、海外専門機関とのネットワーク等を構築・
活用し、通信や対面交渉を通じて行うものとする。
また、過年度に内閣府事業によって収集されアジア防災センターホームページにお
いて掲載されている情報については、適宜、フォローアップを行い、過去に講じられ
た災害対策事例等についてその成果の情報収集を実施する。
さらに、世界の各地における災害等の発生に際し、内閣府防災担当等からの要請に
応じて、現地調査及び各国防災機関・国際機関等を通じた被害の状況等を情報収集す
る。
収集した情報は、随時内閣府防災担当に報告するものとする。
イ.アジア地域における防災情報の分析
上記ア.で収集した各種情報を用いてアジア地域の防災対策について分析を行い、国
連をはじめアジア各国の防災機関に提供するとともに、日本政府が国際防災協力を推進
する際の基礎資料とする。
ウ.ホームページ掲載情報の充実、インターネット等を通じた情報提供
上記ア及びイにより収集・分析した情報について、公開用のホームページを作成し、
当該ホームページを通じて各国に情報提供する。特に、対象国等からの情報共有をより
効果的に進めるため、メンバー国からの投稿・情報提供を容易にするツールとしてのホ
ームページ活用に積極的に取り組む。また、全ての情報を日英2か国語での情報提供す
るほか、ロシア語による情報提供への取り組みを進めるとともに、コンテンツの充実を
図る。
対象国等への定期的な情報提供のため、毎月、日・英・露3か国語のニュースレター
をメール配信により発行する。また、ニュースレターについては、ホームページ上にも
掲載する。
エ.関連資料の作成・時点修正
上記ア及びイにより収集・分析した結果を踏まえ、資料を作成するとともに、過年度
において内閣府事業によって収集されアジア防災センターホームページに掲載されて
いる資料について時点修正を行う。なお、修正の時点、記述すべき国外の災害など詳細
については、別途内閣府防災担当との協議により決定する。特に、対象国の防災情報(カ
ントリーレポート)の更新を図る。
時点修正した資料については、随時内閣府防災担当に報告する。
また、内閣府防災担当からの要請に応じて、上記ア及びイにより収集・分析した情報
をもとに、基礎資料を作成する。
オ.国際会議等における情報提供
上記ア.の業務のほか、内閣府防災担当の要請に応じ、国際会議等において、我が国
の防災体制・政策、東日本大震災からの知見や教訓、それを踏まえた防災対策等につい
て、各国・機関に情報提供を行い、結果を報告する。
②アジア防災会議の開催
対象国等のニーズの的確な把握及び対象国等間での防災情報の共有を目的として、対象
国等が参加するアジア防災会議をアジア防災センターとの協力の下、開催する。なお、作
業内容及び開催にあたっての詳細仕様は次のとおりとする。
ア.実施内容等
(ア)会議開催に係る企画、調整、運営、記録等
(イ)参加者への連絡、調整等
(ウ)会議開催の案内状、プログラム、印刷物等の作成、郵送等(郵送料含む)
(エ)会場施設の選定、予約、当日運営、原状復帰及び支払い
(オ)その他業務の実施に必要な事項
イ.開催時期は、平成 27 年度内とする。
ウ.開催場所は、内閣府防災担当と協議するものとする。
エ.参加者及び開催規模は、我が国政府、各国政府の防災担当者、国連機関など 100 名程
度とする。
オ.開催会場は、国際会議等の開催実績を有する会場を第1候補する。
カ.スライド等の映像を使用した発表に対応できるようプロジェクター及び投影用スクリー
ン等必要な設備を設ける。
キ.各国・国際機関等からの招聘者については、航空賃・宿泊費等の旅費等を負担する。
なお、実施に当たっては、内閣府防災担当及びアジア防災センターと十分に協議すること。
③衛星観測データを用いた災害リスク情報の収集・提供
アジア防災センターは、JAXA をはじめとした宇宙開発航空技術機関等と連携しつつ、地
球観測衛星画像等の災害関連情報をインターネット上で共有し、提供する活動(センチネ
ル・アジア)を通じ、対象国からの緊急観測要請に応えて被災地の観測画像の提供を行っ
ているところ。このような業務と連携し、情報の収集・発信を行うとともに、業務の円滑
な遂行に資するため、衛星技術の防災活用に係る国内外の会議について情報収集し、参加
する。
さらに、対象国のアジア各国の行政官等に衛星情報に関する意識啓発や画像処理技術の
実習等の人材育成を行う。
④防災教育・人材育成
各国の防災担当者の人材育成・訓練プログラムに関する情報の収集・提供及び効果的な
教育訓練プログラムの企画・提供を行うとともに、防災行政実務者向けの総合的かつ体系
的な防災研修プログラムの充実を図る。
また、対象国政府等から年間6名以上(前期・後期に分けて実施)の研究員を受け入れ、
上記プログラムに基づいた研修を実施する。研修においては、受入研究員の具体的な研修
希望事項を聴取し、特性を踏まえた上で、専門家を交えた研修を通して、その解決策を模
索することや、防災機関において実務の機会を与えることも検討する。
これらにより、それぞれの国のニーズに応じた人材育成研修を行うとともに、研究員の
ネットワーク化を進め、アジア各国での兵庫行動枠組の進捗状況や防災体制の把握等を行
う。
研修に当たっては、対象国に対し募集を行い内閣府防災担当と協議の上研究員を決定す
るとともに、航空賃、滞在費、研修にかかる費用を負担することとする。
また、対象国とのネットワーク構築・維持を目的とし、アジア防災センターにて実施し
た過年度の研究における研究員との連絡体制を維持するとともに、本業務における研究員
が本国に帰国した後の連絡体制も構築し、内閣府防災担当に報告することとする。
⑤アジア地域におけるポスト HFA 推進上の課題の把握と推進方策の在り方の検討
アジア地域におけるポスト HFA の推進にあたり、対象国の抱える課題を把握したうえで
推進方策を検討する必要がある。特に、的確な政策立案のためには客観的かつ正確な災害
データが不可欠であるが、現在のところ信用に足る災害データは世界的に蓄積されている
とは言い難い状況にある。客観的な災害データの整備・蓄積がポスト HFA の議論において
も重要な取組と位置付けられていることに鑑み、対象国の防災組織・法制度・予算等の整
備状況と併せて対象国の災害データの整備・蓄積情報の現状把握とその課題を整理すると
ともに、その克服に向けたポスト HFA の推進方策の在り方について検討する。
⑥第3回国連防災世界会議の成果を踏まえた各国の防災戦略策定・実施・評価支援
第3回国連防災世界会議の成果文書として採択されるポスト HFA は、地域機関に対し、
各国が同枠組の目的を達成するための指針づくりのとりまとめや個々の防災力向上プログ
ラムの推進に当たって、必要な支援を行うことを求めている。
このため、各国によるポスト HFA の進捗状況を踏まえ、防災専門家による防災施策評価
(ピアレビュー)での成果を参考にしつつ、対象国に対し、その推進上特に重要とされて
いる分野(優先行動分野)の指針づくり等ポスト HFA の推進に資する事業を募集し、1か
国以上を選定し、地域防災力の強化を目的とした事業の実施を行う。
⑦報告書の作成
上記①から⑥の結果を取りまとめ、報告書を作成する。報告書は日本政府各機関、アジア
各国等に送付することに鑑み、作成言語は日本語及び英文要約とする。
報告書の目次、構成、分量等については、平成 28 年1月 15 日(金)までに内閣府防災担
当の了解を得ること。
作業にあたっては、内閣府防災担当と密に連絡を取りながら実施することとし、業務の進
行に当たり疑義が生じた場合には内閣府防災担当の指示に従うこと。
(2)国際機関と連携した国際防災協力の推進に関する業務
国際復興フォーラムの開催
国際復興支援プラットフォームによる活動の成果を広く国際社会で共有するため、国連機関
等と連携し、我が国の防災関係者をはじめ、近年の災害被災国政府関係者等を招聘し、復興支
援団体、専門家等が、互いの災害の経験や教訓、復興過程における将来の災害に備えた取り組
みについて、情報共有や知見の交換を行うため、国際復興フォーラムを開催すること。なお、
作業内容及び開催にあたっての詳細仕様は次のとおりとする。
①実施内容等
ア.本フォーラム開催に係る企画、調整、運営、記録等
イ.発表者、参加者の選定、連絡、調整等
ウ.プログラム、チラシの作成、配布及び掲示(郵送料含む)
エ.本フォーラムの案内状、印刷物等の作成、郵送等(郵送料含む)
オ.会場施設の選定、予約、当日運営、原状復帰及び支払い
カ.実施報告書(日本語版及び英語版)の作成
キ.その他業務の実施に必要な事項
②開催時期及び期間は、平成 27 年度内の1日間以上とすること。
③参加者及び開催規模は、我が国政府、地方自治体の防災担当者、国内外の防災関係者及び
災害被災国政府関係者など 100 名程度の参加者により開催すること。
④開催場所は内閣府防災担当と協議の上決定し、会場は国際会議等の開催実績を有する会
場とすること。
⑤会場には同時通訳ブースを設け、参加者に無線レシーバーを配布して日英同時通訳を実施
すること。
⑥スライド等の映像を使用した発表に対応できるようプロジェクター及び投影用スクリーン
等必要な設備を設けること。
3.作業期間
平成 27 年4月1日~平成 28 年3月 31 日
4.成果物
本業務において提出すべき成果物及びその部数は、以下のとおりとし、別添のとおり内閣
府防災担当へ提出するとともに、メンバー国、アドバイザー国等へ電子データで配布するこ
と。
また、成果物を電子ファイル化し、CD-Rにて併せて提出することとする。
(1)報告書
報告書等に使用する用紙は、A4上質紙28.5K以上の紙質のものを使用すること。
①アジア地域における多国間防災協力推進に関する業務
・日本語報告書10部、A4版200ページ程度
・英文要約版報告書5部、A4版100ページ程度
②国際機関と連携した国際防災協力の推進に関する業務
国際復興フォーラム開催報告書
・日本語版10部、A4版50ページ程度
・英語版5部、A4版50ページ程度
(2)電子ファイル
電子データについては、報告書本体は Microsoft Word 2013、Microsoft Excel 2013、ま
たはジャストシステム一太郎 2010 で編集可能なファイル(図、画像などを含む報告書全体
と 同 等 の 内 容 が 閲 覧 で き る も の 。 ) と し 、 ス ラ イ ド 資 料 に つ い て は 、 Microsoft
Powerpoint2013 で編集可能なファイルとするとともに、Adobe Acrobat Reader11.0 にてテ
キスト、図、画像などを含む報告書全体と同等の内容が閲覧できるもの(ファイルサイズ
については、ホームページで提供する場合があることを考慮し、再現性を大きく損なわな
い範囲でできる限り圧縮を図ること。)を提出すること。
納入方法としてはCD-Rで納入すること。
上記方法によることが困難な場合については、別途発注者の指示に従うこと。
また、別添の対象国等及びIRPメンバー機関に電子データを送付すること。
(3)ホームページ掲載について
内閣府は本報告書の一部又は全部をホームページに掲載することができるもののとす
る。受注者は、この点を念頭において、報告書を作成すること。
(4)著作権の帰属
ア.本契約の履行過程で生じた成果物に関し、著作権法 27 条及び第 28 条に定める権利を含
む全ての著作権は、発注者に帰属するものとする。
イ.受注者は、第三者が権利を有する著作物(写真、音楽等)を使用する場合には、著作
権、肖像権等に厳重な注意を払い、当該著作物の使用に関して費用の負担を含む一切の手
続を行うものとする。
ウ.受注者は、本業務に関し、第三者との間で著作権に係る権利侵害の紛争等が生じた場合
には、当該紛争等の原因が専ら発注者の責任に帰す場合を除き、自らの責任と負担とにお
いて一切の処理を行うものとする。
エ.本業務の成果物には、その一部改変等も含めた幅広い利用が望まれるものが多く含まれ
ることから、受注者は、本業務により生じた一切の成果物に係る著作者人格権について
は、これを行使しないものとする。
(5)提出期限
平成 28 年3月 31 日
(6)成果物納入場所
内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(普及啓発・連携担当)室
5.契約金額の精算
当該事業の契約金額を精算するため、事業終了後、謝金、外国旅費及び国内旅費の支払いに
伴う領収書等の証明書を添付し、請負契約実績報告書を提出して内容の確認を得た上、契約金
額を精算するものとする。
なお、契約金額の精算額の上限は、当初の契約金額とする。
6.作業要領
(1)受注者の責務
ア.受注者は契約締結後速やかに事業項目ごとの責任者を選定し、内閣府監督職員等に届け
出るものとする。
イ.受注者は、契約後速やかに作業に係る工程表及び各業務に係る実施計画を提出し、内閣
府防災担当の承認を受けるものとする。
ウ.国内外の旅費を使用して業務等を行った場合は、業務毎に内閣府防災担当あてに書面に
より報告を行うこととする。
エ.受注者は不測の事態により、定められた期日までに業務を終了することが困難となった
場合は、前もってその旨を発注者に連絡し、その指示を受けること。また、業務を行う際
は、効率的に資料を収集するように努めること。
オ.受注者は、本仕様書に基づく作業により知り得た秘密を他に漏らし、または自己の利益の
ために利用しないこと。本業務に関連した個人情報等の取り扱いについて、別に定める「個
人情報取扱特記事項」
(別紙)を遵守しなければならない。なお、関係者等に対しメールに
よる連絡をする場合にあっては、他の受信者のメールアドレスが閲覧できないようBCC
機能により送信するなど、個人情報の流失防止に万全を期すこと。
なお、本業務の実施に関し第三者に与えた損害等は、その原因が専ら内閣府防災担当の責
に帰す場合を除き、すべて受注者の負担とし、紛争等が生じた場合、受注者は自らの責任と
負担において一切の処理を行うものとする。
カ.受注者は、本業務の仕様に係る全ての業務を行うこと。印刷用紙などはいずれも、
「グリ
ーン購入法」適合商品であること。
キ.第三者が権利を有する著作物を使用する場合には、受注者は著作権、肖像権等に厳重な注
意を払い、当該著作物の使用に関して費用の負担を含む一切の手続きを行うものとする。
ク.本仕様書に基づく作業に関し、第三者との間で著作権に係る権利侵害の紛争等が生じた
場合は、当該紛争等の原因が専ら内閣府防災担当の責に帰す場合を除き、受注者は自らの
責任と負担において一切の処理を行うこととする。
ケ.連絡窓口を開設するなど、連絡体制を明確にすること。
(最低限、平日の 9:30~18:15 に
ついては、常時連絡が取れる体制を確保すること。
)
コ.作業体制等について、内閣府防災担当から上記ア~コの内容と別に指示のある時は、当
該指示を優先するものとする。
(打ち合わせ後の段取りの変更等)
サ.作業の実施にあたっては内閣府防災担当と連絡を密に取ること。
シ.内閣府監督職員等は、作業方針の検討等のため、随時、資料の提出を求めることができ
るものとする。この場合、これへの対応に優先してあたり、可及的速やかに提出すること。
ス.本請負業務により生じた最終成果物及び中間成果物等の一切の成果物の著作権はすべて
内閣府に帰属するものとする。
別紙
個人情報取扱特記事項
(個人情報保護の基本原則)
1 受注者は、個人情報(個人に関する情報であって、特定の個人を識別できるものをいう。以下同じ。)
の保護の重要性を認識し、この契約に基づく業務を実施するに当たり、個人の権利利益を侵害するこ
とのないよう、個人情報を適正に取り扱わなければならない。
(秘密の保持)
2 受注者は、この契約に基づく業務に関して知り得た個人情報をみだりに他人に知らせてはならない。
この契約が終了し、又は解除された後においても同様とする。
(業務従事者への周知)
3 受注者は、この契約による業務に従事している者に対して、在職中及び退職後においてもこの契約
に基づく業務に関して知り得た個人情報をみだりに他人に知らせ、又は契約の目的以外の目的に使
用してはならないことなど、個人情報の保護の徹底について周知しなければならない。
(適正な管理)
4 受注者は、この契約に基づく業務に係る個人情報の漏えい、滅失、改ざん、又は損傷の防止その他
の個人情報の適切な管理のために必要な措置を講じなければならない。
(収集の制限)
5 受注者は、この契約に基づく業務に係る個人情報を収集するときは、当該業務の目的を達成するた
めに必要な範囲で、適法かつ公正な手段により行わなければならない。
(利用及び提供の制限)
6 受注者は、発注者の指示又は承諾がある場合を除き、この契約に基づく業務に関して知り得た個人
情報を当該契約の目的以外の目的のために利用し、又は第三者に提供してはならない。
(複写、複製の禁止)
7 受注者は、発注者の指示又は承諾がある場合を除き、この契約に基づく業務に関して知り得た個人
情報を複写し、又は複製してはならない。
(安全管理の確認)
8 発注者は、受注者が取り扱う個人情報の安全管理措置が適切に行われていることを適宜確認するこ
ととする。また、発注者は必要と認めたとき、受注者に対し個人情報の取り扱い状況について報告を
求め、又は受注者が個人情報を取り扱う場所で、当該取扱状況を検査することができる。
(廃棄)
9 受注者は、この契約に基づく業務に関して知り得た個人情報について、保有する必要がなくなったと
きは、確実かつ速やかに廃棄し、又は消去しなければならない。
(事故発生時における報告)
10 受注者は、この契約に基づく個人情報に関する事項に違反する事態が生じ、又はおそれがある場
合は、直ちに発注者へ報告し、発注者の指示に従うものとする。この契約が終了し、又は解除された
後においても同様とする。
(別添)
報
告
書
配
布
先
1.アジア地域における多国間防災協力の推進業務の実施に関する業務報告書
(英語版)
○内閣府 5部
○対象国等 34 か国、2機関:電子データで送付
アゼルバイジャン、アルメニア、バングラデシュ、ブータン、カンボジア、中国、インド、
インドネシア、カザフスタン、キルギス、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、
ネパール、パキスタン、パプアニューギニア、フィリピン、韓国、ロシア、シンガポール、
スリランカ、タジキスタン、タイ、ウズベキスタン、ベトナム、イエメン、モルディヴ、イ
ラン、オーストラリア、フランス、ニュージーランド、スイス、米国、アジア災害予防セン
ター、国連国際防災戦略事務局(UNISDR)
(日本語版)
○内閣府 10 部
2.国際復興フォーラム開催報告書
(英語版)
○内閣府 5部
○IRPメンバー15 機関:電子データで送付
アジア防災センター、兵庫県、国際赤十字・赤新月社連盟、国際労働機関、イタリア外務省、
スイス開発協力庁、国連開発計画、国連人間居住計画、国連国際防災戦略事務局(UNISDR)、
国連人道問題調整事務所、世界銀行、内閣府、国連環境計画、世界保健機関、
アジア開発銀行
(日本語版)
○内閣府 10 部