平成 26 年度地区懇談会(幌別西地区)議事録(概要) 平成 26 年 11 月 19 日(水)市民会館 出席者数 41 人 市からの情報提供事項:各種災害における防災上の注意点について 〔担当:総務部総務グループ〕 意見:片倉町内会長 ・高台に避難するということが示されているほか、ビルや学校、民間の施設も避難場所として指定されて いる。夜中など学校が休みのときに災害が起きた場合の避難についての考え方を聞きたい。 回答:総務部次長 ・大津波警報が出たときには、まずは高台に逃げていただく。逃げ遅れた場合などのために、津波避難ビ ルを市内に15カ所指定している。幌別西地区では、西陵中学校が津波避難ビルになっている。 ・まず、学校に連絡して鍵を開けてもらうが、連絡がつかない場合は教育委員会の者が開けることになっ ている。そこにも連絡がつかない場合は、玄関のガラスを割って入ってもらうことになる。鍵をナンバ ー式のものにして、いろいろな方が共有するのもひとつの方法だが、現状では、ガラスを割って中に入 り3・4階に行ってもらうことになる。 意見:片倉町内会長 ・その点については、各地域に十分示しておいてほしい。 その他:消費税増税の延期による市財政への影響について 〔担当:財政グループ〕 意見: ・衆議院の解散総選挙が行われる見通しであるが、消費税の8パーセントから 10 パーセントへの増税が1 年半延期になったことにより、行政にどのような影響があるか。 回答:総務部次長 ・市は、消費税8パーセントと 10 パーセントで予算を組んできたが、増税の延期が決まり次第、予算を見 直していく。財源については、地方交付税による調整を見越しており、市としても十分対応できると考 える。 回答:総務部長 ・消費税が上がると、歳入として地方消費税の交付金が入る。これは、市でいくら消費したかではなく、 人口などで按分して入ってくる。増税の延期によって、8パーセントから 10 パーセントへの2パーセン ト分の伸びがなくなる。 ・一方、歳出ではいろいろなものを買ったり工事を発注したりしているが、それも8パーセントから 10 パーセントにならずに済む。 ・歳入も歳出も両方伸びない。それで損になるか得になるかは、試算していない。 ・地方交付税というものがあり、これは全国の消費税の何割かがまとめて原資になり、それが地方にそれ ぞれ配分される。配分額は、大雑把に言うと、歳出と市税の差額で決まるが、この地方消費税交付金も 歳入としてカウントされるので、基本的に税収が財源に影響しないような仕組みになっている。 ・今の段階では、財政中立的な見方をしている。歳入歳出にそれぞれ影響がある。 その他:子ども・子育て支援新制度について 〔担当:子育てグループ〕 意見: ・公立保育所の民営化に関連して、平成 27 年4月から始まる子ども・子育て支援新制度は、消費税 10 パ ーセントを前提としているので、消費税増税の延期は、少なからず地方行政にも響くのではないか。 回答:市長 ・子ども・子育て支援新制度について、平成 27 年度は旧制度のままでやるしかないと思っている。これは 消費税 10 パーセントできちんと財源をもらってからでないと実行できない。 ・市内には民間の幼稚園が4園ある。幼稚園協議会に新制度の導入について打診すると、財源が確保でき るか分からないので困ると言われた。 ・道南市長会の中で、幼稚園の公定価格が高いことを函館市が非常に危惧していた。現在の公定価格は、 保護者の負担が、富裕層は2万 5,700 円。せめて2万円台ぐらいにしてほしいという要望を全国市長会 に言ったが、公定価格は変わらない見通し。公定価格が同じであれば保護者の負担はそのまま持ち越し になるので、無償化しようという市町村があったとしても、負担が大きいので、きっと無償化できない と思う。これは、国が新制度の中でしっかりと財源の部分をやらないと、新制度には移行しないと思う。 ・市が子どものための施策と後期高齢者のための施策、どちらを重視すべきと考えるか。今は均等にやっ ているが、将来は税収減が見込まれる。今後、幌別西地区でどちらを重視するのかを議論していただい て、少ない財源をどこに優先的に振り分けるのか、皆さんと本音で語り合わないと、第3期基本計画で 玉虫色のことばかり言って、結局具体的な事業ができず、迷惑をかけることになる。 意見: ・高齢者の政策を重視するのか子育てを重視するのか、この部分は結論が出ないので、これから地域でも それぞれ意見交換をさせていただく。 その他:総合計画第3期基本計画について 〔担当:企画調整グループ〕 意見:新和会長 ・第2期基本計画の結果や経過をどのように第3期基本計画につなぐのか。また、それが市民にどのよう な形でお知らせをいただけるのか。 回答:総務部次長 ・第2期基本計画が平成 27 年度をもって終了する。現在は、第3期基本計画の策定を市民と行政が両輪で 進めており、この中で第2期の反省も含めて話し合っているが、これを取りまとめるように、まず意見 を出してもらっている。これから3月までに提言を集め、パブリックコメントを踏まえて来年 12 月の議 会に提案するので、これまでに第2期の反省を含めて第3期の草案を出したい。市民にも広報紙などで しっかりお知らせしていきたい。 その他:市役所本庁舎の整備について 〔担当:総務部総務グループ〕 意見:新和会長 ・市役所本庁舎が老朽化している。3階は迷路の奥の屋根裏部屋のようで、あのような環境で将来の登別 の夢を描けるのか。公共の設備をいろいろ整備しなければいけないと思うが、ほかの市町村からのお客 さんが来ても恥ずかしくない程度には、市役所の整備を考えてほしい。 回答:市長 ・庁舎は築 50 年を超え、かなり老朽化している。なんとかしたいという思いがあったところ、やっと市民 の皆さんからの声が上がってきた。 ・市役所を新築したいが、その予算があるのなら、小・中学校の修繕や皆さんの命を守る消防庁舎の新築 を優先したい。しかし、確かに観光客やほかのまちの方が来たときに若干恥ずかしい。最小限、正面だ け色をきれいにするなどの処置はできるが、根本的に耐震化をせずに外見だけを直しても、本質は変わ らないので解決にならない。富山県氷見市では、廃校にした高校を市役所、体育館を議場にして、とて もきれいになった。 ・子どもたちの施設を優先するが、全ての学校をきれいにするまで 10 年近くかかる。その間に、学校給食 センターや消防庁舎のことも考えなくてはならず、市役所をどこかに間借りすることも考えなければい けないので、少し時間をいただきたい。本庁舎にお金をかけていいと、皆さんから多くの声をいただけ れば、少し優先順位が上がる。 その他:旧天華園について 〔担当:都市計画・公園グループ〕 意見:新和会長 ・町内会の研修などでよくカルルス温泉を使っているが、途中で通りかかる旧天華園は、屋根瓦の崩壊を はじめ、中の荒れ模様が外から見える。登別は観光がひとつの大きな産業だが、カルルスに向かう途中 にああいうものがあると、期待もしぼんでしまう。来ていただくお客さんにも失礼。個人の土地なので なかなか手を入れられないかも知れないが、観光客のためにも善処してほしい。 回答:市長 ・天華園は、当時あまり外国人が来ていなかったが、今やっていれば楽しんでもらえたかもしれない。7・ 8年前に市内企業が旧天華園の面倒を見てくれて、一度はきれいにした。その後、水で有名にしよう、 キャンプ場にしようなどという案が出たが、計画は取りやめになった。 ・駐車場から正門のところ、レストランだった2階の見えるところ、五重の塔は、壊すのではなく、見栄 えをよくするのもひとつの手。表面だけ繕っておくのも手。延命を図らないと、今の所有者も全部解体 するのはおそらく困難ではないか。制定を検討している(仮称)景観・緑化条例の中に、景観の形成に 関することが組み込まれる見込みなので、そこで市ができる権限、所有者にお願いしなければいけない ことをきちんと決め、業者の力添えもいただきながら、幽霊屋敷にならない程度に整備・維持管理でき るように努力したい。
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