平成26年度「土地所有・利用状況に関する意向調査」の

平成26年度「土地所有・利用状況に関する意向調査」の概要について
平成 27 年 3 月
国土交通省 土地・建設産業局 不動産市場整備課
《調査方法等》
1. 調査目的:土地所有の有利性や土地の購入・売却等土地に関する企業の意識・行動を継続
的に把握することを目的とする。
2. 調査対象:8大都市に本社が所在する株式会社4,000社(層化二段無作為抽出)
3. 調査事項:①土地の所有・利用状況と意識
②土地の売買状況と意識
③土地の利用・活用に関する経営スタンス
④環境価値を重視した不動産への入居状況について
4. 調査方法:郵送発送、郵送回収
5. 調査期間:平成27年1月7日~1月23日
6. 回収結果:1,581社(有効回収率39.5%)
7. 調査実施機関:一般社団法人中央調査社
(備考)この調査は、平成5年度から継続的に実施しているものである。
1
1.土地の所有・賃借に関する意識
今後、土地・建物について、所有と借地・賃借では、どちらが有利になると思うかについて
聞いたところ、「今後、所有が有利」とする企業の割合は 44.7%である。
他方、「今後、借地・賃借が有利」とする企業の割合は 36.5%と、ピークを記録した平成 14
年度と比べると 12.7 ポイント減となっている。平成 25 年度対比では 1.0 ポイント減となった
(図表 1)。
図表 1 今後の土地所有の有利性についての意識
平成5年度
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
0%
66.7
61.5
29.4
32.0
49.7
48.9
48.5
42.9
43.9
39.3
36.8
36.3
38.1
40.6
39.8
41.2
38.5
35.6
44.4
40.4
41.3
36.6
41.8
44.7
20 %
36.2
36.3
38.9
42.9
43.7
45.8
48.0
49.2
46.0
43.5
43.5
40.2
42.7
44.4
37.9
40.1
40.7
45.6
37.5
36.5
40 %
60 %
今後、所有が有利
今後、借地・賃借が有利
3.9
6.5
14.1
14.8
12.6
14.2
12.4
14.9
15.2
14.5
15.9
15.9
16.7
18.6
18.8
20.0
17.7
19.6
18.0
17.7
20.7
18.8
80 %
100 %
その他
【土地の所有や借地・賃借が有利となる理由】
今後、所有が有利になる理由については、
「事業を行う上で、自由に活用できる」が 51.8%
と最も多いが、前年度対比では 6.7 ポイント減となっている。次いで「土地は滅失せず、資産
として残る」が 51.0%と同 0.1 ポイント減、
「コスト面を考えると、所有の方が有利」が 34.8%
と同 3.5 ポイント増、「土地は他の金融資産に比べて有利」が 27.6%と同 1.3 ポイント減とな
っている(図表 2)
。
一方、今後、借地・賃借が有利になる理由については、
「事業所の進出・撤退が柔軟に行える」
が 52.7%と最も多いが、前年度対比では 5.1 ポイント減となっている。次いで「コスト面を考
えると、賃借の方が有利」が 49.1%と同 2.3 ポイント増、
「土地は必ずしも有利な資産ではな
い」が 30.6%と同 4.0 ポイント増、
「初期投資が所有に比べて少なくて済む」が 29.7%と同 2.3
ポイント増となっている(図表 3)
。
2
図表 2 今後、所有が有利になる理由(複数回答)
80 %
70 %
68.9
63.4
71.3
69.6
68.8 68.7 69.0
68.3 68.4
63.2
60.8 62.3
58.3 58.3
60 %
59.7 59.4
57.8
59.9 59.5
61.4
58.5
58.0
54.1
59.4 58.4
58.0
50 %
40 %
事業を行う上
で、自由に活
用できる
52.1 51.4
49.6
52.4
49.7
52.0 51.5 51.9
51.8
51.1
55.5 54.7
51.2
51.1 51.0
49.6 50.0
45.6
36.7 37.4 37.4
33.4
30 %
20.5 21.7 21.7
23.9
19.9 20.0
22.4 22.4
21.1
31.0 31.8
24.1
26.6
33.3
35.4
33.5 33.6 32.8
22.9 23.0 23.7 22.7
20.2
0%
27.8 28.9 27.6
6.2 5.0 5.1 6.2 6.3 5.7 5.9 6.2 5.9 6.0 6.8 6.6 6.4 7.0 6.9 6.1 6.4 6.9 7.0 5.9 5.7 5.5
平成 6
5
年度
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
コスト面を考え
ると、所有の
方が有利
34.8
31.3
20 %
10 %
土地は滅失せ
ず、資産として
残る
25
土地は他の金
融資産に比べ
て有利
需要に合った
賃借物件を見
つけるのが困
難
26
図表 3 今後、借地・賃借が有利になる理由(複数回答)
70 %
60 %
56.5
59.4
50.8
50 %
57.6
55.2
44.0
53.0
52.8
58.5 58.5
49.6 49.6
57.0 55.8
50.9
46.1
46.0
43.5
45.7
47.8
45.5
41.2 33.5
40.4
35.6
10 %
30.9
29.3 30.7
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
52.7
51.3
49.3
45.9
36.0
47.9
33.2 32.7
33.7
17
3
9.7 8.5
18
19
5.8 6.7
20
8.3
30.6
27.4
29.7
9.4
7.7 6.3 8.5
6.2 5.4
6.4 5.2
4.0
5.8
21
23
26
22
24
コスト面を考える
と、賃借の方が有
利
初期投資が所有
に比べて少なくて
済む
38.2 38.7
37.1 37.0
32.6 33.5
49.1
46.2 46.8
26.6
6.3
5.7 5.7 6.1 4.6
4.3 3.7 4.5 4.3 5.1
平成 6
5
年度
57.8
56.2 57.4
35.9 36.0 35.8 37.5
34.5
29.7
21.5
19.4
52.7 53.7
50.6
42.9
28.9 29.4
24.0
56.4 57.6
49.5 49.5
47.5 53.7
事業所の進出・撤
退が柔軟に行え
る
61.4
52.8
50.9
36.0
20 %
0%
56.6
44.7
40 %
30 %
59.2
60.3 59.7
59.0
25
土地は必ずしも有
利な資産ではな
い
需要に合った購
入物件を見つけ
るのが困難
事業用不動産の
減損損失計上の
回避
2.土地の所有状況
企業の土地所有状況について聞いたところ、「自社所有地あり(「自社所有地のほか借地あ
り」を含む)」と回答した企業は 48.7%と、前年度対比で 1.1 ポイント増となった。
一方、借地あり(「借地のほか自社所有地あり」を含む)」と回答した企業は 39.4%と前年
度対比 3.2 ポイント増となった(図表 4)。
図表 4 土地所有状況の変化(全体)
70 %
64.3
60.6
57.2
60 %
50 %
44.1
42.3
40 %
39.4
53.0
54.4
51.0 50.4 50.2 51.0 51.9
49.4 49.8
60.1
49.3
47.5 48.6 48.0
47.6 48.7
44.5
48.0 41.7
39.8 38.6
39.4
38.6
38.1 38.1
37.9 36.8 38.5 39.1
37.5
37.7
42.0
36.6 36.5 36.8
36.2
36.4
40.4
35.9 35.2
35.8
30 %
20 %
55.4
32.1
32.0
35.1 34.7
33.8 34.3 34.3 35.0 34.0
37.3
35.7
33.0
24.4
23.7
34.8
32.2
自社所有地あり
(自社所有地の
ほか借地ありを
含む)
借地あり(借地の
ほか自社所有地
ありを含む)
31.4
25.0
いずれもない
10 %
0%
平成5 6
年度
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
4
18
19
20
21
22
23
24
25
26
3.未利用地の状況
【未利用地の有無】
自社所有地をもつ企業のうち未利用地のある企業の割合は、平成 11 年度以降、20%前後で推
移していたが、平成 26 年度は 14.6%と前年度対比 1.6 ポイント減となり、過去最低の値にな
っている(図表 5)。
図表 5 未利用地のある企業の割合
24.3
23.3
23.5
24.0
19.6
20.9
21.6
19.7
19.8
19.0
19.7
17.6
17.6
19.5
18.8
21.3
19.8
20.5
16.2
14.6
平成7年度
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
0%
75.7
76.7
76.5
76.0
80.4
79.1
78.4
80.3
80.2
81.0
80.3
82.4
82.4
80.5
81.2
78.7
80.2
79.5
83.8
85.4
20 %
40 %
60 %
未利用地あり
5
80 %
未利用地なし
100 %
【未利用地となっている理由】
未利用地となっている理由は、「売却を検討したが、売却に至っていない」が 30.0%と最も
多いが、前年度対比では 3.0 ポイント減となった。それに対し「土地を資産として所有したい」
は 27.0%で同 3.6 ポイント増となっている。次いで「利用計画はあるが、時期が来ていない」
が 15.0%で同 2.0 ポイント減、
「事業採算の見込みが立たない」
が 13.0%で同 1.9 ポイント減、
「販売用に在庫として確保している」は 11.0%で同 1.4 ポイント増となった(図表 6)。
図表 6 未利用地となっている理由(複数回答)
60 %
売却を検討し
たが、売却に
至っていない
49.7
50 %
40 %
38.1
37.2
34.9
28.5
26.2 26.2
22.8 21.6
20 %
20.1
15.7
10 %
13.6
10.3
平成
7
年度
8
37.1
21.1
39.0
31.2
33.0
28.1
24.7 26.3
26.1 25.0 25.8
21.8 22.9 22.0
21.2
19.1 18.2
27.0
22.4
21.8
20.1
30.0
23.4
19.7
19.1
19.0 19.6
17.4
18.2 17.0
18.4
18.7
17.1
17.1 17.1 17.1
15.0
18.0
16.917.3
16.7
16.7
13.8
16.2
13.7
16.4
14.5
14.0 15.6 11.8 15.7
14.9
15.4 15.8 15.1 14.5
13.0
13.6
12.7
10.6
11.4
11.0
8.9 12.0 11.9
9.0 10.0
12.5 11.8
7.8
11.3
9.9 10.9
10.7
9.4
9.0
8.4 8.2 9.6
6.7
7.6
7.0
7.3 8.5
7.4
5.9 5.7 6.2
5.0
19.6 20.4 16.7
7.1
0%
27.2
21.6
29.3 29.9 30.0
利用計画はあ
るが、時期が
来ていない
41.2 41.6
41.0
40.7
34.3
30.6
30 %
40.1
土地を資産と
して所有した
い
49.1
9
10
21.2
18.3
17.6
16.0
11
12
13
14
15
16
17
18
17.9
19
20
21
22
23
24
25
利用にあたっ
ての資金的余
裕がない
事業採算の見
込みが立たな
い
事業縮小や利
用方法の見直
しをしている
販売用に在庫
として確保して
いる
法令による規
制や行政指導
のため
26
(注)「販売用に在庫として確保している」「法令による規制や行政指導のため」は平成 21 年度より加えた
選択肢。
6
【未利用地の今後の対応策】
未利用地の今後の対応策としては、「売却する」が 37.5%と最も多いが、前年度対比 12.5
ポイント減となっており、それに対し「当面そのまま」が 36.5%で同 6.7 ポイント増とほぼ同
水準となった。次いで「賃貸する」が 15.6%で同 0.7 ポイント増、
「暫定利用を考える」が 13.5%
で同 1.8 ポイント増となっている
(図表 7)。
図表 7 未利用地の今後の対応策(複数回答)
70 %
売却する
60 %
50 %
46.8
49.0
47.0
39.5
40 %
40.3
37.7
48.7
37.8
37.2
34.1
34.0
37.5
35.6
36.5
35.5
33.9
17.4
14.6
12.1
8.8
0%
賃貸する
12.6
2.5
平成
10
年度
11.8
9.4
9.6 8.8 8.6 8.98.5 7.8
6.5
8.3 7.56.9
6.9
5.5
0.8
3.9
10.6
11
15
12
13
14
8.9
8.5
4.7
16.9
10.4
7.2
13.7
8.7
6.8
7.2
5.4
16
17
15.0
11.1
9.3
8.8
17.6
13.0
11.4
利用計画に従
い利用する
20.5
17.1
9.8
18.5
4.9
9.2
8.4 8.3
6.3
7.3 7.8
5.9
6.2
10.1
8.8
7.9
7.3
6.8
6.7
18
19
22
7
20
21
暫定利用を考
える
29.8
25.5
11.8
10 %
50.0
44.9
41.6
30 %
20 %
当面そのまま
47.0
44.8
34.2
30.9 31.7
30.6
45.7
49.6
41.6
35.9
34.7
49.1
58.2
52.2
23
11.8
8.2
14.9
15.6
13.5
11.7
8.5
6.4
7.4
24
25
利用計画の見
直しを行う
7.3
4.2
26
わからない
4.土地の売買状況
【土地の購入目的】
土地の購入(または購入検討)の目的では「自社の事務所・店舗用地」が 33.7%と最も多く、
次いで「自社の工場・倉庫用地」が 21.7%、
「賃貸用施設用地」が 21.1%の順で多い(図表 8)。
図表 8 土地の購入(または購入検討)の目的(複数回答)
60 %
52.5
50 %
自社の事務所・店舗
用地
55.4
49.6
自社の工場・倉庫用
地
50.0
47.0
42.0
40 %
43.5
41.4
38.5 39.3 37.8
34.7
29.8
30 %
24.2
23.5 24.5
27.9 28.5 27.2
24.0
18.6 19.4 22.7
21.1
21.9
24.9
23.0
14.5
(注1)
(注2)
(注3)
20.8
19.2
30.0
30.2
19.0 17.8
15.7
16.4
13.9
11.3 12.4 11.0 12.3 11.4
14.8
13.7
10.3
10 % 8.0 10.6 11.8
7.5 7.7 7.4
7.4 9.2
8.9
6.8 6.8 5.0
8.4 6.3 5.6
7.0 5.3
5.7
2.8 3.1
3.8
2.8 2.45.9
5.0 5.1 4.2
1.9
1.8
1.5
1.0
0.7 0.8 1.1
0.7
2.1
0 % 0.3 0.2
9
10
11
12
13
14
15
16
平成7 8
年度
20 %
自社の資材置場・駐
車場・その他業務用
地
賃貸用施設用地
24.6
23.6
20.8
19.2
16.4
18.9
12.8
10.5
6.3
6.1
1.7
17
11.7
5.0
0.8
18
27.3
29.3 29.5
33.0 31.0
30.1
33.7
販売用建物用地
26.5
25.7
27.9 23.4
21.7
23.0 26.0 21.8
21.1
19.9
19.1 18.6 19.9
18.6
19.2
22.3
19.9
16.0
17.6 16.5 18.6 15.9 14.7
15.0 13.3
13.0
11.4
13.8 14.0
10.7 13.4
13.0 10.3
8.8 8.3 10.3
9.6
9.3
9.0
7.0
6.5
8.1
5.6
5.5
4.7
7.8
3.9 4.2
4.2
4.2 2.1 2.9
4.9
0.6
0.7
0.4
2.8 2.3 1.9
1.4 2.2
26.4
19
20
21
22
23
24
25
自社の社宅・保養所
などの非業務用地
販売用地
具体的な目的はない
投資目的のため
26
年度により土地の購入・売却の対象期間と対象地域が異なるため、単純に比較できない。
平成 7~10 年度:地価下落期×市内、平成 11 年度:過去 10 年×国内、
平成 12~17 年度:過去 5 年×国内、平成 18 年以降:過去1年×国内
「投資目的のため」は平成 17 年度まで「転売のため」としていた選択肢を平成 18 年度に
変更したもの。
「販売用地」は平成 18 年度より加えた選択肢。
8
【土地の購入理由】
平成 26 年 1 月から 12 月までの1年間の土地の売買について、土地の購入(または購入検討)
の理由は、
「事業拡大のため」が 56.1%と最も多く、次いで「金利の低下などの資金調達環境
が改善したため」が 18.9%となった。
また、その中で最も近い理由としては、
「事業拡大のため」が 13.4%と最も多いが、次いで
「業績が改善したため」が 3.7%となっている(図表 9)。
さらに、昨年度(平成 25 年度)調査と比較すると、
「金利の低下などの資金調達環境が改善
したため」が大きく伸びた。
図表 9 土地の購入(または購入検討)の理由
0%
20 %
事業拡大のため
金利の低下などの資金調達環境が改善したため
他の資産運用手段と比べて相対的な魅力が向上したため
業績が改善したため
地価が上昇する見込みであるため
景気の先行き感が改善したため
決算対策のため
18.9
2.4
8.1
1.8
3.7
4.4
0.6
0.6
60 %
60.3
56.1
13.4
5.9
40 %
14.0
8.1
11.0
9.8
5.9
7.3
3.7
2.4
0.0
その他
8.5
18.4
22.6
土地の購入(検討)理由で近い項目(複数回答) [平成25年度調査]
土地の購入(検討)理由で近い項目(複数回答) [平成26年度調査]
上記のうち、最も考えに近いと回答されたもの(単一回答) [平成26年度調査]
9
80 %
【土地の購入予定の目的】
今後 1 年間に土地の購入を予定(または検討)している企業にその目的を尋ねたところ、
「自
社の事務所・店舗用地」が 28.2%と最も多く、次いで「自社の工場・倉庫用地」が 23.2%、「賃
貸用施設用地」が 21.8%の順で多い(図表 10)。
図表 10 今後1年間の土地の購入予定(または検討)の目的(複数回答)
自社の事務所・店舗用地
40 %
34.4
35 %
32.1
31.8
31.6
30 %
27.7
31.6
28.9
24.4
23.9
20 %
22.4
19.2
18.1
15 %
13.2
4.4
1.2
0.4
平成
18
年度
14.4
3.0
2.7
0.3
平成
19
年度
4.5
2.0
0.5
平成
20
年度
6.8
4.4
3.2
0.6
平成
21
年度
2.8
1.4
平成
22
年度
賃貸用施設用地
販売用地
2.6
0.5
平成
23
年度
6.1
6.8
販売用建物用地
投資目的のため
7.7
6.9
4.8
12.7
12.7
11.1
8.0
18.3
18.3
17.8
15.7
10.4
11.9
21.8
17.4
13.4
6.0
0%
17.1
21.2
19.1
16.5
17.6
16.8
10 %
18.4
18.9
13.9
5%
18.5
自社の社宅・保養所などの
非業務用地
23.2
23.5
20.8
20.4
28.2
28.0
25.5
22.7
21.9
自社の資材置場・駐車場・
その他業務用地
27.8
27.3
26.0
25 %
自社の工場・倉庫用地
33.9
6.3
具体的な目的はなかった
1.7
0.8
0.0
0.0
平成
平成
24
25
年度
年度
10
2.1
0.0
平成
26
年度
その他
【土地の購入予定(または購入検討)の理由】
土地の購入予定(または購入検討)の理由は、
「事業拡大のため」が 61.1%で最も多く、次
いで「金利の低下などの資金調達環境が改善する見通しであるため」が 20.1%となった。
また、その中で最も近い理由としては、
「事業拡大のため」が 22.2%で最も多い(図表 11)
。
さらに、昨年度(平成 25 年度)調査と比較すると、
「金利の低下などの資金調達環境が改善
する見通しであるため」が大きく伸びた。
図表 11 今後1年間の土地の購入予定(検討)の理由
0%
20 %
事業拡大のため
金利の低下などの資金調達環境が改善する見通しであるため
22.2
9.6
0.7
地価が上昇する見込みであるため
景気の先行き感が改善する見通しであるため
6.1
12.5
0.7
6.1
1.4
5.2
他の資産運用手段と比べて相対的な魅力が向上する見通しであるため
20.1
9.6
12.5
2.1
業績が改善する見通しであるため
決算対策のため
40 %
1.4
11.8
9.0
3.5
4.2
0.7
10.4
その他
6.3
17.4
土地の購入予定(検討)理由で近い項目(複数回答) [平成25年度調査]
土地の購入予定(検討)理由で近い項目(複数回答) [平成26年度調査]
上記のうち、最も考えに近いと回答されたもの(単一回答) [平成26年度調査]
11
60 %
80 %
61.1
71.3
【土地の売却(または売却検討)理由】
土地の売却(または売却検討)の理由では、「事業の資金調達や決算対策」が 25.2%と最も
多く、次いで「事業の債務返済」が 19.7%、「土地保有コストの軽減」が 18.9%の順で多い。
(図表 12)
図表 12 土地の売却(または売却検討)の理由(複数回答)
事業の債務返済
50 %
45 %
44.8 44.1
43.5
40 %
事業の資金調達
や決算対策
37.6
35 %
土地保有コストの
軽減
35.7 35.8
32.4 32.3
31.6
29.8
27.7
30 %
25 %
20 %
15 %
10 %
5%
0%
24.9 24.5
23.0
24.1 24.0
22.3 21.7
21.7 22.5 22.1
21.9
19.9
19.2
17.5
18.0
20.6 20.8
17.3
16.8 16.9
18.516.1
18.9 16.4
15.4
15.8
14.2 14.3 14.4
15.7 15.6 13.7 14.6
14.1
12.0
12.1
13.7
13.4 13.8 13.2 11.3
11.6
13.5
12.8
10.0
13.3
8.9 9.5
11.4 8.8
10.5
11.0
10.4 9.9 9.6
10.9
8.4
7.9 8.8 7.9
6.9
5.3
5.0
平成7
年度
(注1)
(注2)
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
29.3 28.6
販売用建物用地
のため
29.4
29.1
28.126.0
26.1
23.6 23.2
25.2
24.722.5
26.4
25.6
21.7
23.3
22.6
19.4 18.0
19.1
21.7
17.5 18.1
17.2
15.5 19.4
15.5
17.0 14.6
13.8
14.7 12.6
13.3
14.9 11.1 10.5
11.6
12.6 12.8
12.1
9.5 7.8 7.8 11.7 9.0
7.6
7.0
6.4
7.2
8.2 7.5 7.2
6.2
6.2
4.4
5.5
4.5
5.1
3.1
1.8
2.3
2.0 2.8
18
19
20
21
22
23
24
25
19.7
18.9
17.3
資産価値の下落
の恐れ
13.4
11.8
11.0
事業を拡大・展開
するため
3.1
1.6
26
図表 8 の注1と同様。
「事業用不動産の減損損失計上回避のため」は平成 21 年度より加えた選択肢。
12
事業を縮小・撤退
するため
販売用地のため
事業用不動産の
減損損失計上回
避のため
【売却(または売却検討)した土地の従前の利用形態】
売却(または売却検討)した土地の従前の利用形態は、「賃貸用施設用地」が 24.8%で最も
多く、前年度対比 3.2 ポイント増となった。次いで「未利用地・未稼働地」が 21.6%、「自社
の事務所・店舗用地」が 16.0%、「自社の工場・倉庫用地」が 15.2%、「自社の資材置場・駐
車場・その他業務用地」が 12.0%、「販売用地」が 11.2%、「販売用建物用地」が 9.6%、「自
社の社宅・保養所などの非業務用地」が 6.4%と続く(図表 13)。
図表 13 売却(または売却検討)した土地の従前の利用形態(複数回答)
35 %
自社の事務
所・店舗用地
30 %
24.8
25 %
21.8
20 %
15 %
10 %
5%
未利用地・未
稼働地
29.0
23.1
22.8
22.8
23.1
22.3
21.1
20.9
20.4 20.1
20.6
20.0
19.8
19.5
19.3
19.1
18.5 18.7
19.6 18.1
18.3
18.3
17.6
19.7
18.8
18.8
19.1
17.2
18.8 17.6 17.7
17.7 17.4 18.2
17.5 16.3 17.8 17.6
17.2
17.3
15.5
17.6
15.6 16.7 14.6
17.2 15.2
16.9
16.8
16.6
15.3
16.5
15.4 15.2
13.6
13.7
13.7 14.4
14.0
14.6
13.2
15.4
15.0
12.8
14.5
13.6
13.3
12.2
13.3 13.0
12.2
11.8 12.9
10.3
10.6
12.6
12.7 13.0
10.7
11.1
11.5
11.3
9.4
10.9
9.9
9.8
8.9
8.6
7.6
21.6
賃貸用施設用
地
21.6
19.7
19.8
16.0
14.4
15.2
13.5
12.0
9.9
11.2
8.1
自社の資材置
場・駐車場・そ
の他業務用地
販売用建物用
地
自社の社宅・
保養所などの
非業務用地
9.6
6.3
6.4
25
26
自社の工場・
倉庫用地
販売用地
0%
平成12
年度
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
(注)「販売用地」は平成 21 年度より加えた選択肢。
【売却検討の際の阻害要因】
土地の売却を検討する際に、売却をためらう要素となることがどのようなことか聞いたとこ
ろ、
「譲渡所得税・法人税等の負担」が 20 件と最も多く、次いで「譲渡損の実現」が 18 件、
「値
上がりの期待」が 12 件、
「売却の手続きの手間」が 1 件と続いた(図表 14)。
図表 14 売却検討の際の阻害要因(複数回答)
0件
10 件
30 件
40 件
50 件
60 件
21
20
譲渡所得税・法人税等の負担
譲渡損の実現
11
値上がりの期待
11
12
売却の手続きの手間
20 件
18
平成25年度
平成26年度
4
1
43
特にない
13
51
5.事業展開における土地の過不足感
事業展開上の土地の過不足感(所有・借地不問)については、全体では、「適正」が 50.9%
と最も多かった。「不足」、「どちらかというと不足」は合計 19.5%と、「過剰」、「どちら
かというと過剰」の合計 12.2%より 7.3 ポイント上回った(図表 15)。
図表 15 事業展開における土地の過不足感
平成16年度
4.0
12.3
41.9
平成17年度
4.9
9.9
45.2
平成18年度 3.0
平成19年度
4.0
平成20年度
4.8
平成21年度
5.5
9.2
16.1
16.8
43.9
9.3
平成22年度
4.3
平成23年度
3.6
11.3
平成24年度 3.4
10.6
平成25年度 3.3
9.4
平成26年度 3.0
9.2
47.0
11.4
51.4
15.7
12.5
4.1
16.1
12.9
どちらかというと過剰
14
どちらかというと不足
4.4
4.4
60 %
適正
3.5
4.7
15.1
40 %
16.6
4.5
12.6
50.9
過剰
5.0
14.3
52.8
20 %
17.1
12.5
52.8
51.9
0%
19.5
7.6
13.9
14.7
15.4
6.8
17.4
48.9
20.0
7.7
17.6
44.5
10.8
5.7
14.5
16.2
17.7
17.4
80 %
不足
100 %
わからない
6.環境に配慮した不動産への入居
【グリーンリースの認知】
(今年度新設した設問)
グリーンリースの呼称や概念についての認知は、
「全く知らなかった」が 62.4%で最も高く、
「聞いたことはある」が 36.1%となっている。また、
「詳しく知っている」は 1.6%となってい
る。
「詳しく知っている」と「聞いたことはある」を合わせて 37.7%となっている(図表 16)。
図表 16 グリーンリースの呼称や概念についての認知
0%
20 %
1.6
36.1
40 %
60 %
80 %
100 %
62.4
詳しく知っている
聞いたことはある
全く知らなかった
【グリーンリースの導入にあたり実践したい取組】
(今年度新設した設問)
回答企業がテナントの立場として、オーナーと協働してグリーンリースを導入する場合、実
践したい取組としては、
「特になし」が 43.0%と最も多かった。
次いで「省エネルギー化の取り組みやエネルギー消費量等の情報共有」が 35.4%、
「テナン
トによる積極的な環境性能の効率化の実践」が 34.0%となっている。その他「環境性能の高い
設備機器への更新費用の一部負担」が 14.1%、「その他環境不動産の形成に資する活動への費
用の一部負担」が 11.2%となっている。
また、その中で最も実践したい取組としては、
「省エネルギー化の取り組みやエネルギー消費
量等の情報共有」が 10.1%と最も多く、次いで「テナントによる積極的な環境性能の効率化の
実践」が 9.4%となっている。
(図表 17)
。
図表 17 グリーンリースの導入にあたり実践したい取組
0%
20 %
省エネルギー化の取組やエネルギー消費量等
の情報共有
10.1
テナントによる積極的な環境性能の効率化の実践
環境性能の高い設備機器への更新費用の一部負担
その他環境不動産の形成に資する活動への費用
の一部負担
特になし
その他
60 %
35.4
34.0
9.4
14.1
3.4
1.5
40 %
11.2
43.0
2.6
1.0
0.2
「グリーンリース」の取組で実践したい項目(複数回答)
上記のうち、最も実践したい項目との回答(単一回答)
15
80 %
【グリーンリース実践の障壁や負担】
(今年度新設した設問)
回答企業がテナントの立場として、
「グリーンリース」の取組を実践する場合、障壁や負担と
考えることは、
「
「グリーンリース」の実践によるコスト負担が大きい」が 40.0%で最も多く、
次いで「テナントの負担を増やしてまで実践したくない」が 37.3%、
「不動産の管理・メンテ
ナンスは所有者であるオーナーが負担すべき」が 29.6%、
「「グリーンリース」の実践によって
得られるメリットがわからない」が 27.7%となった。
また、最も障壁や負担になると考えるのは、
「「グリーンリース」の実践によるコスト負担が
大きい」が 13.4%で最も多いが、次いで「不動産の管理・メンテナンスは所有者であるオーナ
ーが負担すべき」が 8.4%となっている(図表 18)
。
図表 18 グリーンリース導入の障壁や負担
0%
20 %
「グリーンリース」の実践による
コスト負担が大きい
環境不動産の形成に興味がない
(テナントとして協力する気がない)
その他
37.3
6.6
不動産の管理・メンテナンスは、所有者である
オーナーが負担すべき
8.4
29.6
27.7
4.8
1.3
60 %
40.0
13.4
テナントの負担を増やしてまで実践したくない
「グリーンリース」の実践によって得られる
メリットがわからない
40 %
10.7
4.1
0.2
「グリーンリース」の取組実践で障壁や負担になると考える項目(複数回答)
上記の内、最も障壁や負担になると考える項目との回答(単一回答)
16
80 %
【グリーンリースを実践するきっかけやインセンティブ】
(今年度新設した設問)
回答企業がテナントの立場として、
「グリーンリース」の取組を実践するきっかけやインセン
ティブになると考えることは、「中・長期的な光熱費負担等のコスト低減効果があるため」が
56.4%と最も多く、次いで「地球温暖化に対するCO2排出削減やエネルギー使用量削減に寄
与する」が 37.8%、
「自社のCSR(社会的責任)を考慮するため」が 26.4%、
「従業員の労働
環境の改善や業務生産性の向上を図るため」が 24.8%となっている。
また、きっかけやインセンティブに最もなると考えることは、
「中・長期的な光熱費負担等の
コスト低減効果があるため」が 20.8%と最も多く、次いで「地球温暖化に対するCO2排出削
減やエネルギー使用量削減に寄与する」が 8.8%となっている(図表 19)
。
図表 19 グリーンリースを実践するきっかけやインセンティブ
0%
20 %
中・長期的な光熱費負担等の
コスト低減効果があるため
26.4
6.0
従業員の労働環境の改善や
業務生産性の向上を図るため
その他
37.8
8.8
自社のCSR(社会的責任)を考慮するため
24.8
5.7
12.4
2.2
0.7
60 %
56.4
20.8
地球温暖化に対するCO2排出削減や
エネルギー使用量削減に寄与する
オーナーの環境に対する取組への協力
40 %
7.6
「グリーンリース」の取組を実践するきっかけやインセンティブになると考える項目(複数回答)
上記の内、インセンティブに最もなると考える項目との回答(単一回答)
17
80 %