平成27年度 平成27年3月 中小企業庁事業環境部取引課消費税転嫁

平成27年度
消費税の転嫁状況に関する月次モニタリング事業
仕様書
平成27年3月
中小企業庁事業環境部取引課消費税転嫁対策室
Ⅰ.件名
平成27年度消費税の転嫁状況に関する月次モニタリング事業
Ⅱ.事業目的
平成26年4月の消費税率引上げを踏まえ、経済産業省では、消費税の円滑かつ適
正な転嫁を確保する観点から、様々な転嫁対策を実施しているところ。
消費税の転嫁対策の必要性はいささかも変わっておらず、今後とも、事業者に対し
て消費税転嫁対策特別措置法の周知徹底や、同法に基づく監視・取締りを車の両輪と
して引き続き取り組んでいくことが重要である。
一方、消費税の円滑かつ適正な転嫁を確保するためには、これらの万全な転嫁対策
を講じるとともに、その転嫁状況について、定期的にモニタリングし、速やかかつ適
切に把握することが極めて重要である。
ついては、実際の中小企業の価格転嫁の状況を把握するとともに、今後、中小企業
庁として、価格転嫁対策を企画・立案するための参考となるような基礎データを収集
することを目的とし、本事業を実施することとする。
なお、本事業では、毎月一回の大規模な書面調査を通じ、規模別・業種別等の転嫁
状況の推移を適切に把握することとする。
具体的に想定している調査項目の例は以下の通りである。
(想定している調査項目の例)
・企業の消費税率引上げ分の価格転嫁状況
・価格の表示状況
※なお、本事業における大企業、中小企業、小規模事業者、中規模企業は以下の定義
とする。調査においては、集計や分析の便宜上以下の定義に厳密に従う必要はない
が、実態から大幅に乖離することがないよう、可能な限り以下に近い定義に基づい
て調査を行うこと。
・大企業:我が国の企業のうち、中小企業基本法上の中小企業に該当しない企業
・中小企業:中小企業基本法上の中小企業
・中規模企業:中小企業基本法上の中小企業のうち小規模企業には該当しない企業
・小規模事業者:中小企業基本法上の小規模企業
Ⅲ.事業内容
(1)消費税の転嫁の実態を把握するためのアンケート調査を実施し、
報告書をとりまとめる。調査及び報告書の作成のための委託業務としては、以下
を予定しているが、上記の問題意識を踏まえた提案であれば、これに限定される
ものではないものとする。
①調査票等の企画・作成
②調査対象名簿の作成
③調査票の送付
④アンケート回収に向けた督促(回収率が想定を下回る場合に限る)
⑤問い合わせ等への対応
⑥調査票の回収・点検
⑦調査票データの集計・分析
(2)実施要領
①調査方法
・企業に調査票を直接送付し、回収を行う。
※調査方法については、調査票の直接送付を基本とするが、回収率や集計効
率の向上のため、他のやり方を提案することも排除しない。ただし、その
際は、回答企業に偏りが出て、サンプルの代表性や信頼性が低下すること
がないようにすること(なお、具体的な送付方法(郵送、メール便等)に
ついては、コストと送付期間を踏まえ、提案すること)
②調査対象
・調査票は、中小企業、小規模事業者(含個人事業主)を含む約4万者に送
付。
・サンプルは、偏りがないように設計すること(例えば、
「経済センサス」に
基づき、規模・業種バランスにおいて、我が国の縮図となるよう設計する
ような形や、業種については、「日本標準産業分類」の中分類とすること
が考えられる)。
・回収率は、20%程度以上を確保するよう企画すること。なお、回収率を
高め、維持するための対策を具体的に提案すること。
③調査項目
消費税の転嫁状況を十分に把握できるよう適切な問数を企画し、提案する
こと(15 問程度を想定)。また、調査票の企画は、過去の消費税導入及び
税率引上げに係る同様の調査における項目その他類似のアンケート項目等
について調査をしつつ、効果的に転嫁状況を把握できる項目の提案を行う
こと。
④留意点
複数回の調査となるが、回収率を維持するため、提出督促のための体制を
準備すること。
調査票の送付・回収やデータの入力・集計期間の短縮や、印刷や配送、デ
ータ入力のための体制については、最大限の準備をすること。
⑤アンケート結果の集計・分析
上記アンケートで収集した情報の分析(クロス集計等)を行うこと。なお、
結果の分析にあたっては、消費税転嫁の状況をより詳細に把握できるよう
な分析方法について提案すること。
(3)調査スケジュール
調査回数は、12回とする。平成27年4月から平成28年3月まで毎月調査
を実施し、その結果については、報告書の形で毎月提出すること。)
(4)想定スケジュール
以下に6月調査までの想定スケジュールを示す。この想定を踏まえ、平成2
8年3月までの調査スケジュールを企画し、提案すること。ただし、3月調査
は、27年度末で契約期限が終了することを受け、期限内に完了するよう調査
を前倒しにすること。
調査票送付
調査票回収
データ入力・
単純集計完了
クロス集計・
分析完了
報告書提出
4月調査
4月中旬
送付から
2週間後
5月上旬
5月調査
5月上旬
送付から
2週間後
5月下旬
6月調査
6月上旬
送付から
2週間後
6月下旬
5月中旬
6月中旬
7月中旬
5月末日
6月末日
7月末日
Ⅳ.事業実施期間
委託契約締結日~平成28年3月31日
Ⅴ.納品物
(1)調査報告書(各月)
・提出期限
調査月の翌月末日(ただし、3月調査については、3月末日とする)
・提出媒体
編集可能な電子ファイル、PDFファイル 1式
(2)調査報告書(全体)
・提出期限
平成28年 3月31日
・提出媒体
編集可能な電子ファイル、PDFファイル 1式
Ⅵ.納入場所
中小企業庁事業環境部取引課消費税転嫁対策室
Ⅶ.その他
本調査の実施に際して、仕様書に定める以外の事項等については、発注者の指示に
従うこと。