議案第46号 安心して住み続けられる家賃制度を求める意見書 上記の

議案第46号
安心して住み続けられる家賃制度を求める意見書
上記の議案を提出する。
平成27年3月2日
提出者
板橋区議会議員
田中しゅんすけ
い わ い 桐 子
中妻じょうた
茂
野
善
之
な ん ば 英 一
石 井
勉
はぎわら洋一
高
橋
正
憲
佐
藤
康
夫
安心して住み続けられる家賃制度を求める意見書
都市再生機構(以下「機構」という。)が管理するUR賃貸住宅は、板橋区で
は、高島平団地をはじめ、新蓮根、光が丘パークタウンゆりの木通り北など、現
在では20団地があり、その合計数は1万1000戸を超えている。
機構は「独立行政法人改革等に関する基本的な方針」(平成25年12月閣議
決定)に基づき、自主的な運営や政策実施機能の向上等を図るため、家賃改定ル
ールの見直しや、収益性の低い団地の統廃合などの作業を進めている。しかし、
その目的には、家賃収入の最大化、団地の収益向上力と資産圧縮が掲げられてい
るが、団地居住者の居住の安定と、機構が果たすべき公共的な役割についての配
慮、施策は見られない。
全国公団住宅自治会協議会が3年に一度行っている「団地の生活と住まいアン
ケート」の第10回の集計結果によれば、団地居住者の高齢化・低所得化は目に
見えて進行し、家賃負担は耐えがたくなってきている。高島平二丁目団地のアン
ケートを例にあげると、家賃負担が大変重いと、やや重いを合せると9割近くに
達しており、居住者の多くが、現在の家賃でさえ負担しきれないとの結果が出て
いる。しかし一方で、団地に長く住み続けたいと望む居住者が7割を超えており、
居住の安定を求める願いは切実である。
よって、板橋区議会は内閣総理大臣及び国土交通大臣に対して、安心して住み
続けられる家賃制度を求めるため、以下の事項について強く要望する。
記
1 機構は家賃値上げ幅拡大、改定周期短縮等を策する家賃ルールの改定をやめ、
独立行政法人都市再生機構法付帯決議、住宅セーフティネット法を遵守し、
安心して住み続けられる家賃制度に改善すること。
2 低所得高齢者への家賃減額制度の充実につとめ、高齢者・子育て世帯の居住
安定を図ること。
3 結論ありきの団地統廃合ではなく、まず空き室を早期に解消するなど、UR
賃貸住宅を公共住宅として守り、国民の住生活向上とコミュニティの形成に
大いに役立てること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出する。
平成平成27年3月2日
東京都板橋区議会議長名
内閣総理大臣
国土交通大臣
宛