2015年3月号発行 (PDF形式)

「北へ」∼Twilight∼
2012撮影:冨士久美子
こんな本あるでないで ︵その
︶
は少ない。小学校・中学校の先生方
にどんな人が活躍したのかを知る人
江戸時代に数学は素晴らしく発展
していたとの話は聞くのだが、実際
ると畳が足に付いて離れなかったと
では、一息ついて立ち上がろうとす
扱われる。また、猛勉強を語る逸話
なキャラクターで和算小説の脇役で
る。関も日本の切手になって紹介さ
たのと同じようなものである。旅し
て言えば芭蕉が﹃奥の細道﹄を残し
ちょっと文学的に見れば山口和
は﹃道中日記﹄を残している。例え
では伝えている。
れてから数学に興味のある人以外に
る 関 孝 和 は﹃ 算 聖 伝 関 孝 和 ﹄、 渋
川 春 海 は﹃ 天 地 明 察 ﹄、 建 部 賢 弘 は
﹃江戸の天才数学者∼世界を驚か
せた和算家たち﹄で紹介されてい
る。
は多くの算額についての記載があ
多くの地方を旅した。その旅日記に
が山口和を迎えて教えを乞うことも
に持っていたと言うことくらいであ
も知られるようになったと思われ
て幾泊かをさせてもらう代わりに数
﹃円周率を計算した男﹄
、有馬頼徸は
る。いわゆる塵劫記は江戸時代には
﹃ 東 海 道 中 膝 栗 毛 ﹄ の 中 で﹁ 塵 劫
記では売らないよ﹂という会話があ
は﹃怒涛逆巻くも
幕末の数学者小
野友五郎﹄
という小説になっている。
科学ライブラリー︶がある。
小 説 の た の し み ﹄︵ 鳴 海 風 著・ 岩 波
いない。和算小説については﹃和算
ので、一般の方には感動が弱いに違
江戸時代の有名な数学者を並べて
も豪華な顔ぶれと思ってもらえな
い、いわゆる認知度が数学者は低い
和算や計算のことの表現でもあった
あっただろう。江戸の数学を教えて
﹃二十一万石の数学者﹄
、小野友五郎
学を教える。逆に周辺の数学愛好家
る。
孝和が微積分や行列式の考えをすで
の多くもニュートンと同じころに関
が会田安明である。会田はユニーク
∼﹃江戸の天才数学者∼世界を驚かせた和算家たち﹄
鳴海風・著∼
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ほど有名な﹃塵劫記﹄を著したのは
鳴海風・著
(新潮選書)
日本数学史学会会員
三原茂雄︵広島︶
『江戸の天才数学者∼
吉田光由。和算と言えば関流と言わ
れるほどの巨大な学閥に挑戦したの
世界を驚かせた和算家たち』
松茂町広島字北ハリ25-1
TEL・FAX 088-699-8778
営業時間:9時∼19時
定休日:月曜、第2・3火曜
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ファンファーレ
絵手紙教室展
ギャラリーカフェ
ファンファーレ
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◎ファンファーレ
絵手紙教室展
作品…ひなまつり等 絵手紙
約80点
期間…3/1㈰∼3/31㈫まで
9:00∼17:00まで 水曜定休
〒 771-0219 徳島県板野郡松茂町笹木野字八山開拓 214-9
TEL
088-699-2406 水曜定休
クーポン掲載のお問い合わせは徳島新聞松茂専売所 699-3217 まで