平成26年度 学校関係者評価報告書

平成26年度 学校関係者評価報告書
大阪市立大正西中学校 学校協議会
1 総括についての評価
本年度の学校の自己評価結果は概ね妥当である。
校長先生のリーダーシップにより、学校全体で取り組んでいる様子がよく理解できた。特に、規範意識の醸成や校長戦略
予算の有効な活用がとても印象に残った。教職員と生徒間の信頼関係もしっかりと築けていると思う。これからの教育実践
にも、大いに期待したい。
2 年度目標ごとの評価
【年度目標:学力の向上】
①各教科において基礎的・基本的学習がきっちりと定着する授業を展開し、「定期テスト」や「チャレンジテスト」等の結
果で、基礎的・基本的学習が定着した(正答率40%以上)と認められる生徒の割合を昨年度より増加させる。(カリキュ
ラム改革関連)
②教員の授業力の向上を図り、生徒アンケートの結果で、「まじめに授業に取り組んでいる」、「授業でわからないところ
について、先生に質問しやすい」の設問で肯定的な回答をする生徒の割合をそれぞれ85%、65%以上にする。(マネージ
メント改革関連)
③ICT機器を整備し、授業へのICT機器の活用を推進し、ICT機器を活用した授業を年間100時間以上する。(グ
ローバル化改革関連)(カリキュラム改革関連)
全国学力・学習状況調査の結果は、平均正答率が全国・大阪市よりも低い結果であるが、生徒アンケートからは「まじめ
に授業に取り組んでいる」生徒の増加など、学校の頑張りが感じられる。これからも生徒をひきつける授業の推進等に、今
年度同様取り組んでほしい。そして、家庭との連携をより充実させ、家庭学習習慣の育成をさらに進めていただき、生徒へ
の基礎学力の構築に繋げていただきたい。
【視点 道徳心・社会性の育成①】
①基本的な道徳心、規範意識を養い、違いを認め合い、一人一人を大切にする人権尊重の精神あふれる生徒を育成す
る。(カリキュラム改革関連)
②「全国学力・学習状況調査」の生徒質問紙「自分にはよいところがある」と回答する生徒の割合を前年度より向上
させる。(カリキュラム改革関連)
社会規範を身に付ける指導や生徒に達成感を味あわせる様々な取り組みを重視し、日々の生徒指導に邁進されていること
がよく理解できた。
また、戦略予算を利用した人権講演会の開催など、学校の工夫も見受けられる。今後の取り組みも期待したい。
【年度目標:道徳心・社会性の育成②】
①規律ある生徒集団の育成に努め、自主的意欲的に学校生活に取り組める生徒を育成する。(カリキュラム改革関連)
②「生徒アンケート」で「命の大切さや社会のルールについて学ぶ機会が多い」「決められた服装や決まりを守っている」
の設問に肯定的な回答をする生徒の割合を平成25年度より向上させる。(カリキュラム改革関連)
遅刻指導や学年間の連携を強めて迅速な対応を図ることなど、意欲的に生徒指導に取り組んでいることが理解できた。ま
た、部活動加入率が目標を上回っていることを高く評価したい。また、遅刻生徒数や問題行動の減少、あいさつの励行など
成果が随所に見られる。登下校時の生徒たちの様子も、あいさつや交通マナー等が向上してきている。
これからも不登校生の対応、いじめの対応等により力を入れて取り組んでほしい。また、日々の生活の中での自転車のマ
ナー(運転しながらの携帯電話操作の禁止等)や、「信号を守る」等の交通安全指導にも力を入れてほしい。
【年度目標:健康・体力の保持促進①】
①健康な生活習慣の育成に努め、生徒の健康・環境・安全についての関心を深めるよう働きかける。また、美化整備に努め
る。(カリキュラム改革関連)
②生徒アンケートで「毎日朝食を食べている」と回答する生徒の割合を昨年以上にする。(カリキュラム改革関連)
地域と合同の避難訓練が実施できたことは、大きな一歩である。今後の取り組みの発展に期待します。
1年生から始まった給食指導について、試行錯誤しながら取り組んでいることがよく理解できた。また、朝食を食べてい
る生徒の増加など、食育指導の充実ぶりも評価したい。しかし、給食の残食率も高いので、食育により積極的に取り組んで
ほしい。
【年度目標:健康・体力の保持促進②】
①運動の基礎的・基本的な技能の定着を図る。
②「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」で、全国平均より下回る種目においては、重点的に強化し、記録を向上させて
いく。(カリキュラム改革関連)
体育の授業では、個に応じた目標を立てさせ、記録や技術の向上を図る取り組みは、生徒の意欲の向上にも繋がってお
り、評価できる。
【年度目標:教職員の研修の推進】
①教職員の資質・指導力の向上を目指し、校内研修会を充実させ、生徒との深い信頼関係のもと生徒指導を行う。
(カリキュラム改革関連)
②生徒アンケートで「自分の努力を認めてくれる先生が多い」の設問に肯定的な回答をする生徒の割合を平成25年度より
向上させる。(カリキュラム改革関連)
校内研修の参加率が80%を超えていることは、高く評価したい。また、研究授業の実施など授業研究に積極的に取り組
み、教員の授業力・指導力向上を目指していることは今後も継続してほしい。
【年度目標:進路指導の充実】
①キャリア教育を工夫・推進し、生徒に適切な進路選択を指導する。(カリキュラム改革関連)
②生徒アンケートで「将来のこと(進路)や生き方について考えたことがある」と回答する生徒の割合を80%以上にす
る。(カリキュラム改革関連)
キャリア教育の推進を掲げ、進路指導の充実に向けて意欲的に取り組んでいることが理解できた。入試制度が年々変わっ
ているので、保護者へのきめ細かい情報発信とともに高等学校との連携をさらに深めて、進路指導のますますの充実を図っ
てほしい。
【年度目標:特別支援教育の充実】
①全教職員の共通理解のもと、個に応じた支援を組織的に行い、特別支援学級在籍生徒の進路を見据えた自立を促す。
(カリキュラム改革関連)
②教職員への生徒情報交換を密にし、共通理解100%を目指す。(カリキュラム改革関連)
生徒一人ひとりを見つめた教育実践を強く感じた。保護者との連携を重視し、個に応じた指導の充実に向けて、今後も取
り組んでいただきたい。また、特別支援教育については、小学校・高等学校との連携についても推進できるよう進めていた
だきたい。
3 今後の学校運営についての意見
社会・家庭の様々な矛盾や問題が凝縮している学校現場において、日々、生徒や保護者と向き合い、課題解決に向けて奔
走している教職員の様子がよく理解できた。また、学校選択制や中学校給食の実施など、大阪市の新しい施策にも創意工夫
して対応されていることも分かった。しかし、これからも、中学校教育の本質の部分の「常に生徒を真ん中に置いた取り組
み」に尽力され、生徒との信頼関係をベースにし、生活指導・学力向上の取り組みに邁進されることを期待したい。また、
地域との連携をより充実させ、避難訓練等、地域を巻き込んだ行事のますますの充実に期待したい。