千県薬発第 5-14-162 号 平成 27 年 3 月 5 日 会員 各位 一般社団法人千葉県薬剤師会 会長 石野良和 (公印省略) 不適切な薬剤服用歴の管理に関する関東信越厚生局等からの回答について 平素より本会会務に格別のご高配を賜り、深く感謝申し上げます。 さて、千県薬発第 5-14-153 号 (平成 27 年 2 月 12 日) でお知らせした通り、平成 27 年 2 月 10 日の朝日新聞における報道について、本会より当該会社および関東信越厚生局千葉事務所へ事実 確認の文書を発行しました。 当該会社からの回答につきましては、平成 27 年 3 月末を目途に調査中とのことです。 また、関東信越厚生局千葉事務所からは、不適切な事実等があれば適切に対応するとのことです が、個別の保険薬局に関わる事項については回答できない旨の連絡がございました。 「不適切な事実等」を関東信越厚生局が把握する一つとして、個別指導があげられます。個別指導 の選定基準は集団的個別指導が関与しますが、高点数保険医療機関等注) のみによる基準では本件 に対応することが困難と思われます。そこで、別紙の文書を関東信越厚生局千葉事務所へ提出しまし た。 注) 指導大綱 (厚生省保険局長通知. 保険医療機関等及び保険医等の指導及び監査について. 平成 7 年 12 月 22 日. 保発第 117 号) (略) 第 4 指導対象となる保険医療機関等及び保険医等の選定 (略) 3 集団的個別指導の選定基準 保険医療機関等の機能、診療科等を考慮した上で診療報酬明細書 (調剤報酬明細書を含む。以下同じ。) の 1 件当たりの平均点数が高い保険医療機関等 (ただし、取扱件数の少ない保険医療機関等は除く。以下 「高点数保険医療機関等」という。) について 1 件当たりの平均点数が高い順に選定する。 なお、集団的個別指導又は個別指導を受けた保険医療機関等については、翌年度及び翌々年度は集団的 個別指導の対象から除く。 4 個別指導の選定基準 (1) 都道府県個別指導 次に掲げるものについて、原則として全件都道府県個別指導を実施する。 ① 支払基金等、保険者、被保険者等から診療内容又は診療報酬の請求に関する情報の提供があり、都道 府県個別指導が必要と認められた保険医療機関等 ② 個別指導の結果、第 7 の 1 の(2)に掲げる措置が「再指導」であった保険医療機関等又は「経過観察」 であって、改善が認められない保険医療機関等 ③ 監査の結果、戒告又は注意を受けた保険医療機関等 ④ 集団的個別指導の結果、指導対象となった大部分の診療報酬明細書について、適正を欠くものが認め られた保険医療機関等 ⑤ 集団的個別指導を受けた保険医療機関等のうち、翌年度の実績においても、なお高点数保険医療機関 等に該当するもの (ただし、集団的個別指導を受けた後、個別指導の選定基準のいずれかに該当するも のとして個別指導を受けたものについては、この限りでない。) ⑥ 正当な理由がなく集団的個別指導を拒否した保険医療機関等 ⑦ その他特に都道府県個別指導が必要と認められる保険医療機関等 (略) 別紙 千県薬発第 5-14-161 号 平成 27 年 3 月 3 日 (写) 関東信越厚生局千葉事務所 所長 河西清史 様 一般社団法人千葉県薬剤師会 会長 石野良和 不正な事実等への対応について 平素より本会会務に格別のご高配を賜り、深く感謝申し上げます。 さて、本会からの質問 (千県薬発第 5-14-151 号) につきまして、関厚千発 0219 第 1 号によるご回 答を受理しました。当該文書によると、不正な事実等があれば適切に対応する旨が明記されていま す。貴事務所では本件に対応する一つの手段として、個別指導を実施されていることと思われます。個 別指導の対象には集団的個別指導が関与しており、この選定基準は高点数保険医療機関等が指導 大綱 (平成 7 年 12 月 22 日、保発第 117 号、厚生省保険局長通知) で定められています。しかし、こ のような基準では多くの不適切な事実等に対応することが困難と考えます。適正な保険調剤について 監視・指導するのであれば、現時点における保険薬局の選定方法に問題があるといわざるを得ませ ん。不適切な事例に対応するため、合理的な選定基準の再考を要望します。
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