平成 26 年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果について

平成 26 年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果について
平成 27 年 2 月摂津市立鳥飼北小学校
平成 26 年度全国体力・運動能力等調査について、結果概要がまとまりましたのでお知ら
せいたします。
○調査の概要
1．調査の目的
（1）子供の体力等の状況に鑑み、国が全国的な子供の体力の状況を把握・分析することに
より、子供の体力の向上に係る施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
（2）各教育委員会、各国公私立学校が全国的な状況との関係において自らの子供の体力の
向上に係る施策の成果と課題を把握し、その改善を図るとともに、そのような取組を
通じて、子供の体力の向上に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
（3）各国公私立学校が各児童生徒の体力や運動習慣、生活習慣等を把握し、学校における
体育･健康に関する指導などの改善に役立てる。
2．調査の対象とする児童生徒
国・公・私立学校の以下の学年の原則として全児童生徒を対象。
小学校第 5 学年、特別支援学校小学部第 5 学年(本校…5 年生男子児童 49 人女子児童 51 人)
3．調査事項
（1）実技に関する調査…［8 種目］握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20m シ
ャトルラン、50m 走、立ち幅とび、ソフトボール投げ
（2）
質問紙調査…運動習慣、生活習慣等に関する質問紙調査
4．基礎集計
（1）用語の解説
・標本数…平均値、標準偏差、Ｔ得点を算出した人数
・平均値…調査結果（テスト成績）の算術平均値で集団の尺度上の位置を示す。
・標準偏差…調査結果の個人差の大きさを示す．平均値±標準偏差の範囲内に全体の 68％
が入る。平均値±標準偏差の３倍の範囲内にほぼ全体が入る。
・Ｔ得点…全国平均値に対する相対的な位置を示し、単位や標準偏差が異なる調査結果を
比較する。
（2）実技集計
小学校
５年男子
全国
大阪府
学校
小学校
５年男子
全国
大阪府
学校
小学校
５年男子
全国
大阪府
学校
542,684
37,197
49
20ｍシャトルラン（回）
50ｍ走（秒）
立ち幅とび（㎝）
標準
標準
標準
Ｔ得点標本数平均値
Ｔ得点標本数平均値
Ｔ得点
偏差
偏差
偏差
536,581
51.67
20.89
50.0 539,624
9.38
0.94
50.0 539,203 151.70
21.44
50.0
36,529
48.41
20.24
48.4 36,955
9.39
0.94
49.9 36,677 150.10
22.04
49.3
49
42.06
20.40
45.4
49
9.68
0.87
46.8
49 146.37
20.29
47.5
標本数平均値
ソフトボール投げ（m）
体力合計点（点）
標準
標準
Ｔ得点標本数平均値
Ｔ得点標本数
偏差
偏差
539,189
22.90
7.99
50.0 512,802
53.91
8.88
50.0 512,802
36,709
22.73
8.04
49.8 33,800
52.52
8.74
48.4 33,800
49
22.08
8.07
49.0
49
50.02
9.09
45.6
49
標本数平均値
小学校
５年女子
標本数
全国
大阪府
学校
519,697
35,830
52
小学校
５年女子
全国
大阪府
学校
小学校
５年女子
全国
大阪府
学校
握力（㎏）
上体起こし（回）
長座体前屈（㎝）
反復横とび（点）
標準
標準
標準
標準
Ｔ得点標本数平均値
Ｔ得点標本数平均値
Ｔ得点標本数平均値
Ｔ得点
偏差
偏差
偏差
偏差
16.55
3.73
50.0 540,806
19.56
5.85
50.0 541,104
32.87
8.04
50.0 539,208
41.61
7.82
50.0
16.33
3.75
49.4 36,826
19.06
5.88
49.1 36,932
32.47
8.40
49.5 36,687
38.98
8.09
46.6
17.80
3.94
53.4
49
15.80
6.19
43.6
49
34.84
8.93
52.5
49
35.67
6.98
42.4
標本数平均値
総合評価（%）
Ａ
Ｂ
Ｃ
Ｄ
Ｅ
11.2%
7.7%
8.2%
25.1%
21.8%
14.3%
34.2%
35.8%
36.7%
20.8%
24.2%
20.4%
8.7%
10.5%
20.4%
握力（㎏）
上体起こし（回）
長座体前屈（㎝）
反復横とび（点）
標準
標準
標準
標準
平均値
Ｔ得点標本数平均値
Ｔ得点標本数平均値
Ｔ得点標本数平均値
Ｔ得点
偏差
偏差
偏差
偏差
16.09
3.74
50.0 518,511
18.26
5.26
50.0 518,835
37.21
8.22
50.0 517,302
39.36
7.10
50.0
15.81
3.75
49.3 35,510
17.57
5.18
48.7 35,649
36.82
8.46
49.5 35,466
36.56
7.32
46.1
17.48
3.33
53.7
52
15.44
5.03
44.6
52
38.87
9.63
52.0
52
34.04
5.66
42.5
20ｍシャトルラン（回）
50ｍ走（秒）
立ち幅とび（㎝）
標準
標準
標準
標本数平均値
Ｔ得点標本数平均値
Ｔ得点標本数平均値
Ｔ得点
偏差
偏差
偏差
514,288
40.29
16.28
50.0 516,843
9.64
0.82
50.0 516,929 144.76
20.41
50.0
35,255
36.87
14.88
47.9 35,632
9.69
0.81
49.4 35,379 142.21
20.49
48.8
51
30.71
14.89
44.1
52
9.82
0.76
47.8
52 133.73
22.02
44.6
ソフトボール投げ（m）
体力合計点（点）
標準
標準
Ｔ得点標本数平均値
Ｔ得点標本数
偏差
偏差
517,136
13.90
4.78
50.0 493,755
55.01
8.50
50.0 493,755
35,438
13.68
4.73
49.5 32,852
53.16
8.24
47.8 32,852
52
14.98
4.50
52.3
51
51.71
7.40
46.1
51
標本数平均値
総合評価（%）
Ａ
Ｂ
Ｃ
Ｄ
13.7%
8.4%
7.8%
26.0%
22.1%
13.7%
34.8%
37.3%
37.3%
19.6%
24.1%
35.3%
Ｅ
6.0%
8.0%
5.9%
○本校の分析
図１は体力 T 得点をグラフ化したものです。50 を全国平均記録としたもので、本校では
男子は握力、長座体前屈の項目で、女子は握力、長座体前屈、ソフトボール投げの項目に
おいて全国平均、大阪府平均を上回る結果となっています。その一方で、特に、上体起こ
し、反復横跳び、シャトルランにおいて全国平均を大きく下回り、そのほかの項目でも全
国平均を下回る結果となりました。ここから本校児童は、瞬発力、腕力は高いが、持続し
て取り組むような種目が苦手であるという傾向にあると考えます。運動習慣等の調査から
は、普段から体を動かしたりする経験が尐なく、体力的に課題があると言えます。この結
果から、体力向上のために、授業だけでなく、あらゆる機会を通じて体を動かす習慣をつ
くっていくことが必要であると考えます。
また、質問紙調査においては、図２のように男女ともに体育の授業について、概ねの児
童が楽しいと答えていることが分かります。しかし、「あまり楽しくない」「楽しくない」
と答える児童が、全国、大阪府平均と比べて多いことが分かりました。そこで、体育の授
業の工夫が必要であると考えます。児童の実態を把握した上で、教材、教具の工夫を行い、
運動の苦手な児童も、体を動かすことを通して、その楽しさを実感でき、児童がお互いを
認め合い、励まし合うことができるよう、体育科の授業改善に取り組んでまいります。
図 1 本校と大阪府の体力 T 得点の種目別の比較
図 2 体育の授業についての回答の比較
○本校の取り組み
これらの結果・分析より、本校では、以下の 2 点について取り組んでいきたいと考えて
おります。
（1）体育科の授業の改善…運動が好きになり、知識や技能を身に付けることが体力向上に
つながります。体育科の研修等を行い、授業の改善に学校を上げて取り組みます。
（2）児童の運動習慣づくり…本校では休み時間に運動場で遊んでいる児童が尐ないという
現状があります。外遊びは毎日体を動かすことで体や心を鍛え、自然と体力の基礎を
培うことができます。また、仲間と楽しく遊ぶことで、より良い人間関係づくりにも
つながります。そこで、学校では休み時間などを活用して、みんなで楽しく遊ぶ習慣
を育てていきます。

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