(第28回) 果実の加工(4)

⃝シリーズ解説⃝ 果実とその加工品の話
第28回
果実の加工(4)
柑橘果汁の新殺菌法
い のうえ・た か し
筑波大学大学院生命環境
科学研究科(博士課程)
終了。ポッカサッポロフ
ード&ビバレッジ株式会
井上孝司・平光正典
大澤直樹・坂井田和裕
社 基 礎研 究グループ
グループリーダー
博士(農学)
び果汁の色調などは,加熱殺菌により変化・分解
●1. はじめに●
し,品質を低下させることが知られている。さら
わが国で食品製造を行うには,昭和 22 年の法
に,お客様の嗜好として天然に近い搾りたての品
律第 223 号に制定された厚生労働省の定める「食
質を求める傾向にあり,非加熱果汁,ストレート
品衛生法」に準じて食品を製造する必要がある。
果汁や混濁果汁に対応した商品が望まれているの
本法律には食品の成分規格,製造基準,食品添加
が実状である。
物の規格基準が定められている。一例として,常
そこで,我々は 2003 年より独立行政法人農業・
温流通が可能な清涼飲料水の殺菌基準の場合に
食品産業技術総合研究機構食品総合研究所と食品
は,内容液成分の pH により殺菌基準が定められ
衛生法の基準に適合し,耐熱性芽胞等を効率的に
ており,pH 4.0 未満の飲料では,65 ℃,10 分
殺菌可能な技術開発を行った。具体的には,電気
間,pH 4.0 以上から 4.6 未満の飲料では 85 ℃,
エネルギーを利用した食品自身を発熱させる内部
30 分間および pH 4.6 以上の低酸性飲料では,
加熱の中で比較的低い周波数を用いる交流電気を
121.1 ℃,4分間(F0=4.0)と同等以上の効力
用いて,熱的な効果に加えて電気的な殺菌効果も
のある殺菌を行う様に定められている。
得られる新規の殺菌法である交流高電界殺菌法を
また,1982 年にドイツで製造されたリンゴ透
開発し,当社の果汁製造ラインに本技術を用いた
明果汁で,異臭を伴った変敗事故が世界で初めて
殺菌装置を導入し 2014 年より商品の製造を開始
発生し,日本国内においても 1990 年に市販の酸
した。本稿では,開発した交流高電界殺菌法の特
性飲料缶詰から酸性飲料中で増殖し,異臭を産生
徴と開発の経緯および製造された果汁製品に及ぼ
する芽胞細菌の報告
す影響を中心に紹介する。
1)
がされた。これらの微生
物の形成する芽胞は,低い pH 域でも極めて高い
耐熱性を有するため,上記の様な食品衛生法に定
●2.柑橘果汁中で増殖する耐熱性菌●
められた殺菌基準では殺菌が困難である2)。
酸性飲料中で増殖可能な耐熱性菌としては,真
一方で,柑橘果汁中の成分としては,リモネン
菌と細菌の2種類存在する。その中で真菌は,
等のテルペン系炭化水素化合物等の香気成分やビ
耐 熱 性 カ ビ が 有 名 で あ り,Byssochlamys 属,
タミン C,ポリフェノール等の健康機能成分およ
Neosartorya 属,Talaromyces 属等である。また,
食品と容器
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細菌では耐熱性好酸性菌(Thermo-Acidophilic
から数分かかる。さらに,目的温度としても 110
Bacilli) が そ の 主 な 菌 種 で あ り, 略 し て
℃程度で数十秒間保持されて製造されるのが一般
的な製造方法である。
「TAB」 と も 呼 ば れ て い る。 特 に,TAB の 中 で
Alicyclobacillus 属が清涼飲料中で問題となる菌
で あ る。Alicyclobacillus 属 細 菌 の 特 徴 と し て,
●4.交流高電界殺菌法●
生育温度が 20 ~ 70 ℃,生育する pH が2~6
交流高電界殺菌法とは,電気抵抗を持つ食品
(至適 pH 4± 1程度)とされている 。さらに,
に一対の金属の電極を介して,その電極間に交流
耐熱性を有する芽胞を形成し,耐熱性が D90 ℃
電源で電圧を印加すると食品内部を流れる電流と
≧ 10 分間とされている。D 値とは,「致死効果の
それに逆らう電気抵抗により食品自身が自己発熱
ある一定温度で加熱したときに生菌数を 1/10 に
することを利用したジュール加熱(オーミック加
減少させるために必要な時間」であり,D90 ℃≧
熱)と高電界の印加によって微生物細胞内外の電
10 分間とは,90 ℃の加熱温度における生菌数を
位差でクーロン力が生じることを利用した電気穿
1/10 に減少させるために必要な時間が,10 分間
孔(エレクトロポーレーション)などによる微生
以上の加熱が必要となる。これは,食品衛生法で
物損傷の相乗効果によって,液状食品中の微生物
定められた基準では,全く殺菌することができな
を 1 秒以内の極短時間で殺菌できる技術である。
い耐熱性である。また,Alicyclobacillus 属細菌
具体的には,ジュール加熱とは材料の両端に電
の中には,異臭としてオフフレーバーを発生させ
圧(V)を印加した場合に材料内部に生じた電気
る菌の存在も確認されており,本菌が果汁中に生
勾配を小さくしようとする力に従って電気を運ぶ
残するとオフフレーバーが発生し,問題となる。
キャリアーの移動がおこる。このときに食品では,
このオフフレーバーは,果汁中に含まれるフェル
キャリアーが+,-イオンであることや食品に含
ラ酸からバニリン→バニリン酸を経てオフフレー
まれる成分の構造や不純物などにより電気抵抗が
バーの原因物質であるグアヤコールが TAB によ
(R)が生じる。この電気抵抗により運動エネル
り酵素的に産生されることが報告されている 。
ギーが熱エネルギー(P)に変換され,材料に流
また,国産果汁飲料試料の 4.3 %,輸入果汁
れる電流(I)と R,V から下記により計算され
3)
4)
る法則である。
試料の 11.7 %から TAB が分離されており ,流
5)
通・保管過程での変敗のリスクが懸念されている
P = I 2R = V 2/ R
のが実状である。
また,細胞の電気穿孔とは,細胞の種類や大き
さにかかわらず,細胞一個当たり1V 以上の電位
●3.果汁の一般的な殺菌法●
差が与えられた場合,細胞膜の絶縁破壊が生じ,
加熱殺菌装置は,①食品を充填して密封してか
細胞膜に局所的な電気機械的な不安定性のために
ら行う容器内殺菌,②食品を流動させながら行う
穴が開く現象を指し,細胞が死滅することが報告
連続流動殺菌に大別される。柑橘果汁の殺菌は,
されている6, 7)。第1図にジュール加熱および細
連続流動殺菌システムで殺菌される場合がほとん
胞の電気穿孔を示す。
どで,基本的には目的温度まで昇温する加熱用熱
なお,第2図に交流高電界の殺菌モデルを示し
交換機と昇温後に必要な時間だけ柑橘果汁を目的
た。
温度に保持するホールディングチューブと柑橘果
汁を急速に冷却する冷却用熱交換機とで構成され
●4.交流高電界の殺菌装置●
る。ここで,柑橘果汁を昇温する熱媒体は,蒸気
交流高電界の殺菌装置の構成は,材料を連続的
や熱水が用いられ,昇温するまでの時間も数十秒
に送るポンプ部,高周波の交流を発生させる交流
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柑橘果汁の新殺菌法
電
極
R
試
料
I
I
V
V
電界
極
第2図 交流高電界の殺菌モデル
(カラー図表をHPに掲載 C015)
θ
細胞膜
第1図 ジュール加熱と電気穿孔
図上:ジュール加熱 , 図下:電気穿孔
電源部,交流電界を材料に印加する電
極部,発熱した被処理物を冷却する冷
却部,および処理系内を一定圧力に保
持する保圧部と必要に応じて材料の熱
劣化がおこらない程度まで予備加熱す
る加熱部からなる(第 3 図)。
高周波としては,使用する電極を
腐食させない周波数として 20 KHz と
し,電極材質としてチタニウム製の並
行平板電極を採用している。本技術の
特徴として,電極の通過時間(加熱時
間)が 1 秒以内と短時間であるため,
昇温速度が,実際には 1000 ℃ / 秒以
上となる。極めて短時間で処理が完了
し,昇温速度が速いことから,少しの
流速の変動や脈流の発生が処理温度の
第3図 交流高電界の殺菌システムと電極
図上:高電界システム,図下:電極構造
大きなブレに繋がる。そのため,脈流
を発生させない工程上の工夫と無脈流
度が高いほど殺菌効果が高くなり,材料中を流れ
ポンプを選定している。
る電流変化は,印加電界強度のように殺菌効果に
影響を与えなかった。さらに第5図に処理温度の
●6.交流高電界法の殺菌特性●
違いによる殺菌効果を示す。印加電界強度を変化
させても,殺菌が開始される温度に変化が認めら
交 流 高 電 界 法 の 殺 菌 特 性 と し て,Bacillus
れず,各温度での殺菌効果として印加電界強度が
subtilis 胞子を用いて交流高電界の殺菌特性の解
高い方が高い殺菌効果を示すことが分かった。
明を行った 。その結果,第4図に示すように
8)
また,TAB を対象とした従来の加熱殺菌と本
115 ℃の同じ温度で比較した場合,印加電界強
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0
Log (生残菌数/初期菌数)
Log (生残菌数/初期菌数)
0
-0.5
-1
-1.5
-2
0
5
10
15
-0.5
-1
-1.5
-2
20
0
1
2
3
電流 [A]
印加電界強度 (kV/cm)
4
5
6
第4図 交流高電界の電界および電流が及ぼす影響 図左:電界の影響,図右:電流の影響
高電界殺菌法との殺菌効果の比較を行った
0
結果を第6図に示す。従来加熱との殺菌
プロットしたアレニウス式により TAB の失活
速度を求めると約 30 倍交流高電界処理の
方が早い速度で失活することが分かった 。
9)
これは,従来の加熱のみの殺菌と比較して,
-1
生残菌数 [Log(N/N0)]
効果を比較するために,絶対温度の逆数を
-2
5.5kV/cm
-3
-4
1/30 の時間で処理した場合でも同等の殺
10.7kV/c
m
-5
105
菌効果が得られることを意味している。
NaCl concentration: 0.01 %
上で重要な因子として,使用する電極の耐
算出した。
結果として,SEM による電極の表面に
は腐食等が観察されず,チタニウム製の電
極の平滑性が損なわれなかったことから,
[log(n/NO)/s]
Ea = 177 kJ/mol
交流電解法
HEF-AC
0.1
Ea = 155 kJ/mol
従来加熱法
Conventiona
0.01
0.001
0.0025
食品の殺菌装置として十分に耐久性を有す
る電極であることが分かった。
0.00255
0.0026
0.00265
0.0027
1/T [K-1]
第6図 交流高電界法と従来加熱の失活速度の比較
RzISO =Σ Rti /5
Ra =1/L∫ L0 | Z(x) |dx
RzISO:ISO の 10 点高さパラメーター。評価長さ内で
の5番目まで深い谷の平均と5番目までの高い山の
平均差として与えられる値。
Rti:基準値長さ内での最深谷から最高山の高さ
Ra:平均線からのプロファイル変異量の算術的平均値
で与えられる値
L:評価長さ
Z(x):プロファイル
食品と容器
NaCl concentration: 0.1 %
1
失活速度
よび十点平均粗さ(μm):RzISO により
125
10
27 時間通液処理した時の電極の SEM 画
表面の粗さを算術平均粗さ(μm):Ra お
120
第5図 処理温度の違いが及ぼす影響
久性がある。そこで,オレンジ果汁を連続
図に示す。また,下記の示す式に従い電極
115
処理温度 [℃]
また,飲料の製造ラインで実用化する
像および表面粗さを測定した結果を,第7
110
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柑橘果汁の新殺菌法
3~7mm
13 ~ 17mm
23 ~ 27mm
未使用
第7図 電極の SEM 画像および表面粗さ測定の結果
図上:電極の表面画像,図下:表面粗さ測定
粗さ測定結果
算術平均粗さ
0.412
0.438
0.447
0.486
十点平均粗さ
2.506
2.639
2.732
2.803
イン構成である。
●7.交流高電界の実用化と
新ラインの特徴●
生産アイテムは,120mL,300mL,450mL の
ポッカレモン 100 を中心とする果汁製造ライン
で 2014 年 2 月より発売を開始することができた
交流高電界殺菌技術を利用した新たな工場と
して,2013 年 12 月に弊社の名古屋第 3 工場に,
(第8図)。
毎時 5000L の処理能力を有する工場を竣工した。
第9図に本ラインの効果として,色差計による
本生産ラインの特徴としては,食品を品質劣化さ
褐変度の影響として YI 値,加熱臭の影響として
せる要因である酸化・熱劣化を低減・抑制したラ
HPLC によりヒドロキシメチルフラン量を定量し
イン構成(ナチュラルレモンテイスト製法と命名)
た結果および還元型ビタミン C 量を測定した結
になっている。具体的には,酸化劣化を防止する
果を第 10 図に示す。結果として,本ラインで製
造した商品は,従来の加熱殺菌のみによる殺菌法
ために,原料水および製造工程中のタンクや配管
中の酸素を可能な限り除去した調合工程と殺菌工
に比べて,熱による変色を約2/ 5に抑制し,加
程に交流高電界殺菌法を利用して熱劣化を防止す
熱臭の発生を約1/ 8,ビタミン C の減少を約1
ることで,お客様の要望であるフレッシュで搾り
/10 に抑え,当社官能評価パネラーの試験によっ
たての高品質な商品をお届けすることができるラ
ても,爽やかなレモンの風味やレモンの果皮の風
味などの項目で有意に向上し,逆に,焦げた風味
やイモ臭などの項目で有意に抑制される等,成分
分析の結果を裏付ける結果が得られている。
●8.交流高電界の新たな応用●
交流高電界法の新たな柑橘果汁の利用法とし
て,混濁した柑橘果汁のパルプの安定性で問題と
なるペクチンエステラーゼ 10)を効果的に失活で
きることを見いだしている 11)。交流高電界,マ
イクロ波加熱,温浴加熱で各 60 ℃での残存酵素
活性を第 11 図に示した。各処理方法の違いとし
第8図 交流高電界法を利用した商品
(カラー図表をHPに掲載 C016)
食品と容器
ては,60 ℃に到達するまでの処理時間と保持時
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HMF(ppm)
YI 値(褐変度合い)
褐変の影響 加熱臭の影響
調合液 従来技術 新ライン技術
調合液 従来技術 新ライン技術
第9図 処理方法の違いが及ぼすペクチンエステラーゼの影響
図左:褐変の影響(YI 値),図右:加熱臭の影響(HMF 量)
かを検討した結果,交流高電界処理の特徴の一つ
ビタミン C 含量(mg%)
ビタミン C 含量の変化
である目的の温度まで到達する昇温速度が極めて
速いことが,ペクチンエステラーゼの失活に有効
に作用していることが分かった。
●9.おわりに●
現行ライン
新ライン
我々は,柑橘果汁の微生物的な安全性を損なう
ことが無く,果汁の品質劣化を可能な限り低減し
未経時 常温 6 ヶ月 常温 9 ヶ月
相当 相当
た殺菌装置の開発を行ってきた。また,交流高電
第10図 新ラインにおける還元型ビタミン C への影響
界法の新たな利用として,混濁果汁のパルプの安
間が異なり,交流高電界処理が最も熱履歴(処理
定性に影響を与える酵素の失活などへも応用でき
時間,保持時間)が少ないにもかかわらず,マイ
る可能性を見いだしている。日本の清涼飲料では,
クロ波加熱,温浴加熱と残存する酵素活性にほと
海外の産地で搾汁・殺菌・濃縮され,冷凍原料と
んど違いが認められなかった。なぜ交流高電界法
して輸入される場合がほとんどであるため,本技
がペクチンエステラーゼを効率的に失活できるの
術を海外で活用することで高品質で安心・安全な
柑橘果汁原料などの開発へ繋げていきた
い。また,果汁で問題となる TAB は果樹
園土壌から分離される土壌細菌 12)である
ことからも,新たな柑橘果実の洗浄や殺菌
法の開発が望まれる。
第11図 処理方法の違いが及ぼすペクチンエステラーゼの影響
食品と容器
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柑橘果汁の新殺菌法
参 考 文 献
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7)Imai, T., Noguchi, A., Uemura, K. Ohmic
黴 ,35,p73-79(2007)
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