意見と町の考え方

鋸南町パブリックコメント手続実施結果報告書
町民の皆様からいただいたご意見、これに対する町の考え方などを取りまとめました
ので公表します。
施策等の名称
鋸南町土砂等による土地の埋立、盛土及びたい積の規制に関する条例改正
(案)
実施期間
平成26年12月22日∼平成27年1月21日
意見の件数
10件
意見の内容
1.[第6条]
意見に対する町の考え方
埋立て事業の許可等
(1)国の事業において、放射性物 (1)放射性汚染物については、本条例の適用対象外とな
質汚染対処特措法により放射性 ります。
汚染物を国が廃棄処理場指定し
ても拒否できる
(2)最大高さが1メートル未満は (1)1メートル未満の取り扱いについては、改正案どお
悪用されやすいので文言削除
2.[第8条]
りとします。
周辺土地所有者等の承諾
(1)(規則で定める範囲、当該事 (1)近隣住民の範囲については、規則で定めることとし
業区域の近隣の文言を数値では ます。
っきりさせる。
)
承諾書が必要な範囲は、事業区域から300m範囲の
周囲1㎞、また1㎞以内に河川 居住者の10分の8以上及び事業区域が属する行政区
水路等がある場合は下流10㎞ の区長とします。
の両岸1㎞
3.[第10条] 土砂等の発生状況等の調査
(1)町民及び近隣市町村の何人で (1)土砂等の発生状況等の調査については、改正案どお
もいつでも採水、採土、採大気等 り町が行います。
の調査ができる
4.[第11条] 許可の申請
(1)事業予定者は、施行予定地内 (1)地質検査及び水質検査は、事業者の責務となります。
及び1㎞以内の周辺の土壌、河川 この検査については、第三者的な立場にある検査機関が
水路等、町民の指定する場所を立 検査を行うことで検査結果に誤解が生じないようにして
会いのもと町民の認める機関に います。
て検査し、基礎データとして届け
公共工事で埋立を行う場合には、千葉県建設発生土管
なければならない。データは申請 理基準に基づいて工事を行います。受け入れの土砂に
時の6ヶ月以内のもので、国、県 は、地質分析(濃度)結果証明書が添付されます。
等公共的事業も届け出なければ
ならない。ただし小規模事業は届
け出なくてもよい。
事業予定者は、不適合土砂とな
った場合の町民との賠償等の契
約書を提出(町民の代行を町長が
できる)ただし、小規模事業は届
け出なくてもよい。
5.[第21条] 地質検査等の報告
(1)町民及び近隣市町村の何人で (1)地質検査及び水質検査は、事業者の責務となります。
もいつでも採水、採土、採大気等
の調査ができ、報告できる
また、施工中は定期的に立会検査を行い、検査結果に
ついては情報公開します。
事業者は1年に1回以上町民
この検査については、第三者的な立場にある検査機関
立会いのもと、町民の認めた機関 が検査を行うことで検査結果に誤解が生じないように
で申請時の場所の調査を行い、基 しています。
本データとの比較を報告し、汚染
されていないことを証明しなけ
ればならない。
6.[第25条] 埋立て事業の完了等
(1)完了後10年間は1年に1回 (1)条例の適用範囲は、事業の完了時点までとなります。
以上調査し、基本データとの比較
を報告しなければならない。
埋立事業の廃止又は完了時に地質検査及び水質検査を
行い、汚染がないか確認することとしています。
その後の土地の管理は、土地所有者が行うことになり
ます。
7.[第28条] 措置命令
(1)適合しない土壌を報告し、取 (1)土壌に限らず許可条件に違反した場合は、事業者に
り除かなければならない。
対し措置命令を行います。
1. その他
(1 )
無許可業者や暴力団等を締 (1)今回の改正は、事業者・土地所有者の責任を明確に
め出すことは大切でありますが、 し、適正に埋立事業等行うこと及び町民の健康で安全か
一律に規制を厳しくして、事業自 つ快適な生活環境を保全することを目的に条例改正す
体をやりにくくしたり、できなく るものです。
なるようなことがないよう十分
注意すべきと思われます。
(2)専門職の技能を持った職員の (2)千葉県においても残土条例を制定しておりますが、
配置がないわが町において、専門 地域により実情が異なることから、今回町において条例
的な事項において正しい判断と を定めることとしました。今後条例の施行に向け、体制
公平な指導ができるか疑問であ を整備し適正に対応します。
ります。だからと言ってやみくも
に審査期間を延ばすことは許さ
れません。
それらを考慮すると今までの
ように専門的な知識と指導力を
有する県において判断を任せる
ことが大切であり、当該条例案の
適用に当たっては十分注意すべ
きであります。