平成26年版火災概況

庁議
報 告
平成27年2月2日
消 防 本 部 予 防 課
平成26年版
火 災 概 況
1 月 1 日∼12月31日
玉野市消防本部
「メバルファイター」
― 目 次 ―
1 火災件数
2 月別の火災発生状況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1ページ
3
4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2ページ
火災による損害の状況
出火原因別の状況
5 火災による死傷者等の状況
6 主な火災の状況
7
■
・・・・・・・・・・・・・・・・・
3ページ
・・・・・・・・・・・・・・・・
4ページ
終わりに
参考資料
●火災1件当たりの損害等の状況
●署所別の火災発生状況
●最近10年間の火災発生状況
●最近10年間の火災発生件数及び損害額の推移
・・・・・・
5ページ
■平成26年中の火災概況
1
火災件数
平成26年中の火災件数は33件で,平成25年と比べると5件の減少となりましたが,過
去5年間の平均火災件数(32件)並みとなっています。
火災種別ごとの件数を見ますと,建物火災が15件(45.5%),林野火災が1件(3%),
車両火災2件(6%)
,その他火災15件(45.5%)となっています。
(表1)
表1
火災の発生状況
年別等
火災種別
区 分
火災件数(件)
建物火災
林野火災
車両火災
船舶火災
航空機火災
その他火災
2
▲印は減少
平成 26 年(A) 平成 25 年(B) 過去 5 年平均
(1 月∼12 月) (1 月∼12 月)
H.22∼H.26
33
38
32.2
15
10
13.2
1
4
3.2
2
2
1.2
0
0
0
0
0
0
15
22
14.6
増減数
(A)−(B)
▲5
5
▲3
0
0
0
▲7
月別の火災発生状況
月別の火災発生状況は次のとおりで,1ヶ月当たりの平均火災発生件数は2.8件となって
います。
(グラフ1)
グラフ1 月別の火災発生状況
1
3
火災による損害の状況
火災による損害額は,117,925千円で,平成25年と比べると,108,210千円の
大幅な増加となりました。(表2)
表2
火災による損害の状況
年別等
平成 26 年(A)
(1 月∼12 月)
117,925
116,415
0
1,300
0
0
210
41
20
1
10
10
1,798
1,754
44
3
火災種別
区 分
損 害 額 (千円)
建 物 火 災
林 野 火 災
車 両 火 災
船 舶 火 災
航空機火災
その他 火 災
焼 損 棟 数 (棟)
全 焼
半 焼
部分焼
ぼ や
焼 損 面 積 (㎡)
床 面 積
表 面 積
林野焼損面積 (a)
焼損程度別
建物火災
建物
4
▲印は減少
平成 25 年(B)
(1 月∼12 月)
9,715
8,916
0
648
0
0
151
11
4
0
0
7
294
293
1
6
過去 5 年平均
H.22∼H.26
増減数
(A)−(B)
78,215
76,293
1,234
604
0
0
84
23
9
1
4
9
1,011
986
25
1,126
108,210
107,499
0
652
0
0
59
30
16
1
10
3
1,504
1,461
43
▲3
出火原因別の状況
火災を出火原因別に見ますと,第1位は「放火・放火の疑い」が7件,第2位は「たき火」が
6件,第3位は「たばこ」が4件,第4位は「電気関係」と「こんろ」がそれぞれ2件,「その
他」が12件となっています。
(表3,グラフ2)
表3
出火原因別件数及び割合
平成26年
順位
1位
2位
3位
4位
4位
出火原因
放火・放火の疑い
たき火
たばこ
電気関係
こんろ
その他
合 計
平成25年
件数
7
6
4
2
2
12
33
割合
21%
18%
12%
6%
6%
37%
100%
順位
1位
2位
3位
4位
2
出火原因
火遊び
たき火
電気関係
放火・放火の疑い
その他
合 計
件数
12
10
5
4
7
38
割合
32%
26%
13%
11%
18%
100%
グラフ2 出火原因別割合
平成26年
平成25年
放火・放火
の疑い
21%
その他
37%
火遊び
32%
放火・放火
の疑い
11%
たき火
18%
こんろ
6%
電気関係
13%
たばこ
12%
電気関係
6%
5
その他
18%
たき火
26%
火災による死傷者等の状況
火災による死傷者等の状況を見ますと,平成25年に比べ,死者,負傷者,り災世帯及びり災
者数いずれも増加しています。
(表4)
表4
火災による死傷者等の状況
▲印は減少
年別等 平成 26 年(A) 平成 25 年(B) 過去 5 年平均
区 分
(1 月∼12 月) (1 月∼12 月)
H.22∼H.26
死
者
3
2
1.8
負 傷 者
2
0
2.8
り災世帯
21
8
18
り災者数
61
20
42
6
増減数
(A)−(B)
1
2
13
41
主な火災の状況
平成26年中の主な火災の状況は,次のとおりです。
(表5)
表5
主な火災の状況
月
発生場所
火災種別
概
1
小島地
建
物
1棟全焼
272㎡
3
御
崎
建
物
1棟全焼,3棟部分焼
127㎡
4
築
港
建
物
1棟全焼,負傷者1名
82㎡
4
後
閑
建
物
1棟全焼
191㎡
7
和
田
建
物
2棟全焼,3棟部分焼,2棟ぼや
239㎡
9
日
比
建
物
5棟全焼,1 棟部分焼
180㎡
10
田
井
建
物
5棟全焼,1棟半焼,3棟ぼや
負傷者1名,死者2名
234㎡
12
田
井
建
物
4棟全焼,1 棟ぼや,死者1名
454㎡
3
要
焼損面積
7
終わりに
本市における平成26年中の火災の発生件数については,33件となり,平成25年に比べる
と5件の減少となったものの,損害額については,大幅な増加となり,過去10年間で2番目に
大きな損害額となっています。これは,建物火災15件のうち,8件が全焼火災で,火元及び類
焼を合わせると1年間の全焼棟数としては,過去最高の20棟が全焼したことが大きな要因とな
っています。
また,火災による死者については,平成25年の2名に続いて,住宅火災において,3名の尊
い命が犠牲になり,残念な結果となりました。
次に,出火原因については「放火・放火の疑い」,「たき火」による火災が多数発生しており,
毎年,全国的にもこの二つは主要な原因として挙げられています。
このことから,
「放火・放火の疑い」については,町ぐるみで住民が一致協力して「放火されな
い環境づくり」を徹底することが重要です。また,ごみ焼きなどの「たき火」についても,一部
の例外を除き禁止されていることから,適切なごみの排出,たき火実施時の監視,及び消火準備
の徹底等,市民への防火意識の普及啓発をより一層推進する必要があります。
最後に,平成23年6月1日から,すべての住宅に設置が義務付けられている住宅用火災警報
器ですが,平成26年6月1日現在,玉野市の推計設置率が58%と,全国平均の79.6%に
比べ大幅に低い数字となっています。過去市内でも,就寝中の80代の女性が住宅用火災警報器
の音で目が覚め,早期に避難し,けがもなくぼやですんだという事例がありました。
このような奏功事例は,全国的にも多く報告されており,火災の早期発見,逃げ遅れ防止等に
その有効性が実証されています。逃げ遅れ等による死傷者の発生を防ぐためにも,1日も早く,
市内すべての住宅に住宅用火災警報器が設置されますよう,皆様のご協力をお願いします。
■参考資料
●火災 1 件当たりの損害等の状況
▲印は減少
年別等
区
全 火 災 1件 当 たり
建 物 火 災 1件 当 たり
林 野 火 災 1件 当 たり
平成 26 年
(A)
単位
分
平成 25 年
(B)
増減数
(A)−(B)
損
害
額
千円
3,574
256
3,318
損
害
額
千円
7,761
892
6,869
焼損面積
㎡
120
29
91
焼損棟数
棟
2.7
1.1
1.6
り災世帯数
世帯
1.4
0.8
0.6
り災 者 数
人
4.1
2.0
2.1
0
0
0
a
3.0
1.5
1.5
損
害
額
焼損面積
千円
車 両 火 災 1件 当 たり
損
害
額
千円
650
324
326
船 舶 火 災 1件 当 たり
損
害
額
千円
0
0
0
その他火災1件当たり
損
害
額
千円
14.0
6.9
7.1
4
●署所別の火災発生状況(平成26年)
出火件数(件)
区分
焼損面積
建物
林野
車両
船舶
その他
本署
1
1
0
0
3
和田
5
0
1
0
荘内
4
0
0
東児
2
0
八浜
3
合計
15
計
損害額(千円)
建物
林野
5
83
0
1,611
0
0
1,611
2
8
548
0
59,406
0
0
59,406
0
4
8
272
0
9,334
0
179
9,513
1
0
6
9
198
0
6,571
0
1,331
7,902
0
0
0
0
3
697
3
39,493
0
0
39,493
1
2
0
15
3 116,415
0
1,510
117,925
33 1,798
建物
林野
その他
計
焼損面積の単位:建物(㎡),林野(a)
●最近10年間の火災発生状況
年別
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
平 均
全火災
建物火災
林野火災
件数
損害額
件数 焼損面積
損害額
件数
焼損面積
損害額
49
45,505
21
1,051
25,256
12
3,719
6,480
30
49,035
17
782
48,812
3
47
0
43
72,159
26
989
36,299
6
14
308
31
11,759
14
425
10,051
0
0
0
34
111,044
16
969
107,913
3
30
0
42
150,586
16
1,494
149,661
4
561
920
23
84,370
13
845
79,120
4
5,046
5,250
25
28,478
12
623
27,351
3
15
0
38
9,715
10
294
8,916
4
6
0
33
117,925
15
1,798
116,415
1
3
0
35
68,058
16
927
60,979
4
944
1,296
損害額の単位:千円 焼損面積の単位:建物火災(㎡),林野火災(a)
●最近10年間の火災発生件数及び損害額の推移
5