国政だよりNO.214

2015 年 3 月 6 日
No.214
又市征治
又市征治事務所
国政だより
富 山 市 下 新 町 8-16
発行責任者
東
篤
TEL 076-441-0800
HP: www.s-mataichi.com
ODA特別委員会では、3月5日に政府開発援助等に関する調査のために慶應
大学名誉教授で「ODA大綱見直しに関する有識者懇談会」の座長を務めた薬師
寺泰蔵教授、ならびに立教大学教授で「特定非営利活動法人難民を助ける会」理
事長である長(おさ)有紀枝教授を参考人として招き、意見を伺うとともに、質
疑を行いました。
ODA大 綱 の見 直 しの背景 と
「開 発 協 力 大 綱 」における軍 への支 援 について
又 市 征 治 議 員 は 、 OD A 大 綱 の 見 直 し の 背 景 に 関 し て
外 務 省 は、「国 家 安 全 保 障 戦 略 」、「日 本 再 興 戦 略 」の決
定 があるとしているが、この見 解 は薬 師 寺 教 授 の意 見 陳
述 、これまでの質 疑 における発 言 内 容 とは異 なるのではな
いかと、教 授 の真 意 を質 しました。また他 国 軍 関 係 への支
援 に関 しても、軍 事 に転 用 されないような検 証 手 段 を持 つ
べきではないかと、教 授 の見 解 を求 めました。
これに対 し薬 師 寺 教 授 は、役 人 は数 式 モデルのような文 章 をつくるので、どうしても文 章
が稚 拙 になる。今 回 、ODA外 交 、開 発 援 助 支 援 の外 交 等 について初 めて議 論 をきちんと
行 った。しかし固 い部 分 もあり、批 判 も受 けながら肉 をつけていきたいと答 弁 しました。
国 家 、国 益 が全 面 的 に出 されている「開 発 協 力 大 綱 」
又 市 議 員 はさらに長 教 授 に対 して、長 教 授 の主 張 する国 家 を相 対 化 する「人 間 の安 全
保 障 」について賛 意 を表 明 するとともに、外 務 省 の考 えは日 本 経 済 の再 建 のためにODAを
行 うように思 われる、これは大 変 問 題 ではないかと長 教 授 の見 解 を求 めました。
これに対 し長 教 授 は、又 市 議 員 の見 解 に同 意 しつつ、国 家 の安 全 保 障 戦 略 も重 要 だ
が、それを薄 めないと本 当 の国 益 は実 現 できない、国 は市 民 社 会 や国 際 機 関 による支 援 も
重 視 してもらいたいと述 べました。
日 本 は積 極 的 に難 民 を受 け入 れるべきだ
最 後 に 又 市 議 員 は 、 先 日 の 決 算 委 員 会 で の 安 倍 総 理 に 対 する シリ ア難 民 の 受 け 入 れ
に関 する質 疑 をふまえて長 教 授 に、日 本 は非 軍 事 ・人 道 支 援 の資 金 拠 出 だけではなく、も
っと難 民 を受 け入 れるべきだと思 うが、どのように考 えているか質 問 しました。
長 教 授 は、難 民 の受 け入 れは政 府 だけではなく、国 民 にその準 備 があるのかという問 題
と リ ン クし てお り、 日 本 自 体 が 開 かれ て い かなけ れ ば なら な い と 見 解 を述 べ ま し た。 さ らに 難
民 支 援 と 同 時 に 難 民 が 故 郷 に 戻 れ る よ う に 支 援 を 強 化 し な け れ ば な ら ない と 強 調 さ れ ま し
た。