意見の概要と市の考え方(PDF:278KB)

「千葉市DV防止・支援基本計画(案)」に対する意見の概要と市の考え方
No
区分
1
1章
基本的な
考え方
2
4章
基本方針Ⅰ
3
4章
基本方針Ⅰ
4
5
意見の概要
市の考え方
件数
修正
1 DVに関する基本計画策定の経緯
「あらゆる暴力は、決して許されるもので
はなく、犯罪となる行為も含む重大な人権
侵害です。配偶者からの暴力(ドメスティ
ックバイオレンス。以下「DV」*1とい
う。
)は~」という文言は、同ページ最後に
ある囲みのDV定義にある「配偶者以外の
~」や、他のページにある「配偶者以外の
~」とまぎらわしいと思います。最初から
「夫婦や恋人同士などの親密な間柄のパー
トナーからの暴力」とした方が良いのでは
ないでしょうか。
DVは、
「男性の女性に対する差別や女性蔑
視」や「男性が女性を物のように考えて、
女性を人間として見られない考え」や「女
性に対する人権侵害」などから起きている
と思う。幼稚園・保育園・小学校・高校・
大学における真の男女平等教育の実践が重
要である。
「女性と男性は人間として対等・
平等であること」、「個性・能力・才能には
男女差は無く、すべて個人差であり、人間
は一人一人が違う能力と個性と才能を持っ
た違う人間であること」、“女らしく・男ら
しく”ではなく、
「自分らしく・人間らしく・
個性と能力を発揮して生きることとの重要
性」と「家事や育児は男性も女性も担い、
ワークライフバランスを実践して生きるこ
との重要性」と「女性も経済的に自立して
生きることの重要性」を、学校や家庭で教
育していくことが重要である。
予防啓発のための研修会の開催数の目標値
を、全部の小学校、中学校で実施すること。
DV防止の啓発は成人よりも、早い時期か
らの啓発が効果をあげている。教育委員会
と連携を図り、千葉市内の小学校、中学校
で、年齢に沿ったきめ細やかな研修を市民
団体やNPOとの協働で実施する。
若者への啓発の実施を重点目標とし、デー
トDV啓発のための研修会の目標数値が、
27年度までに目標数値が2校実施では少
なすぎる。市原市のように何カ年計画で全
中学校実施といった計画を検討して欲し
い。
子どもの頃からの教育が一番必要である。
特に若者に向けた啓発の実施において「デ
ートDV」の正しい理解を普及し、充実を
望む。NPO団体と今以上に協力し、市立
高校に限らず積極的な呼びかけを願う。
DV防止法の定義が「配偶者か
らの暴力」となっておりますの
で、原文のままとします。
1
なし
施策名「子どもの頃からの人権
教育の充実」及び「若者に向け
た啓発の実施」の内容として、
子どもの発達段階にあわせて、
生命・人権・人格を重んじた「人
間尊重の教育」を推進すること
としております。
2
なし
施策名「子どもの頃からの人権
教育の充実」及び「若者に向け
た啓発の実施」において、教育
委員会と連携を図りながら、生
徒の発達段階にあわせて、「デ
ートDV」の予防啓発を推進す
ることとしております。
目標数値に関しましては、可能
な限り開催校数を増やしてい
きます。
具体的な取組みに関するご意
見については、今後の事業運営
における参考とさせて頂きま
す。
3
なし
No
区分
6
4章
基本方針Ⅰ
7
4章
基本方針Ⅰ
8
4章
基本方針Ⅰ
9
4章
基本方針Ⅱ
10
4章
基本方針Ⅱ
11
4章
基本方針Ⅱ
意見の概要
市の考え方
件数
修正
啓発については、受け身で聞く講義形式だ
けでなく、若者が気軽に話し合える場作り
や、若者による広報誌(PR誌)の作成な
どもっと若者に身近に感じてもらえる取り
組みがあると良い。お役所が何かするだけ
でなく、当事者から発信することが出来れ
ば、啓発としてより有効であると思うので、
DV支援団体と協力してぜひ検討して欲し
い。
デートDVの予防について、生徒や学生だ
けでなく、教職員に対しても研修を行って
ほしい。教職員が支配的、性差別的な言動
を行っていると生徒が学習する。
「加害者プログラム」は日本でも実践して
いる自治体・団体が存在するので、早急に
情報を集め、千葉市でも「加害者プログラ
ム」を実践し、男性を教育し、DV防止に
積極的に取組むべきである。
施策名「若者に向けた啓発の実
施」の中で、取り組んでまいり
ます。
具体的な取組みに関するご意
見については、今後の事業運営
における参考とさせて頂きま
す。
1
なし
施策名「市民や関係機関に対す
る広報の強化」の中でご提案の
主旨を踏まえて実施すること
としております。
施策の方向Ⅰ-2「DV防止へ
の調査研究」の施策名「被害者
及び加害者対策のあり方につ
いての研究」の中で、加害者対
策の情報収集に努めることと
しております。
DV被害者の方の相談窓口は、
DV被害者から相談を受けた
方の相談にも、応じておりま
す。
さらに、施策名「市民や関係機
関に対する広報の強化」の中
で、市民の方へ相談窓口の周知
を図り、DV被害者から相談を
受けた身近な友人、知人の方達
が相談窓口につながるように
取り組むこととしております。
具体的な取組みに関するご意
見については、今後の事業運営
における参考とさせて頂きま
す。
1
なし
3
なし
2
なし
施策名「市民や関係機関に対す
る広報の強化」の中で、相談窓
口の周知を図ることとしてお
ります。
具体的な取組みに関するご意
見については、今後の事業運営
における参考とさせて頂きま
す。
施策名「市民や関係機関に対す
る広報の強化」の中で、ご提案
の主旨を踏まえて実施するこ
ととしております。
1
なし
1
なし
「千葉市DV防止・支援基本計画(案)」1
0ページの(6)相談の有無と相談先の結
果をみると、DV被害者が相談できるよう
になるためにはかなりの時間を要するが、
その前に友人に相談をしている実態がある
ので、まず相談を受けた身近な友人、知人
が行政の窓口とつながる仕組みを作ること
で、DV被害者に対して伴走的支援が出来
る可能性があるのではないかと考えた。
DV被害者が利用しやすい相談窓口の設
置はもちろんのこと、DV被害者から相談
を受けた身近な人が、本人の対してどのよ
うなサポートをしたらよいか相談できる窓
口の設置が必要。
そのために、DV被害者から相談を受け
た人にニーズ調査を行い、どのような相談
窓口をつくるか検討して欲しい。
支援先の周知の仕方が、お役所的で費用対
効果が出ていないと感じる。行政機関だけ
でなく、例えばスーパーのトイレにカード
を置くとか、より生活に近い場所で周知す
るようにしてほしい。
地域の民生委員はDV被害者との接点が一
番多いように思う。DVの研修も含め、相
談窓口の周知に努めると共に、民生委員に
寄せられた相談内容の情報収集に努めても
らいたい。
No
区分
意見の概要
市の考え方
件数
修正
12
4章
基本方針Ⅱ
相談体制は行政を対象に考えられているよ 具体的な取組みに関するご意
うに思うが、民間のDV相談窓口の紹介も 見については、今後の事業運営
含めて考えて頂きたい。
における参考とさせて頂きま
す。
1
なし
13
4章
基本方針Ⅱ
2
なし
14
4章
基本方針Ⅱ
15
4章
基本方針Ⅱ
1
なし
16
4章
基本方針Ⅱ
1
なし
17
4章
基本方針Ⅱ
1
なし
18
4章
基本方針Ⅲ
相談機能の強化では、二次被害を防ぐこと 施策名「相談員の専門性の向上
が全ての要と感じているので、専門家の育 とケアの充実」や施策名「二次
成研修を恒常的・永続的に行って頂きたい。 被害の防止」の中で、窓口で被
害者と接する職員及びその管
DV被害者への二次被害を防ぐための窓口 理職や相談員へ研修を行い、二
職員を対象とした研修だけでなく、上司の 次被害の防止に努めることと
理解がないと現場で上手く対応できない場 しております。
合があると考えられるので、管理職を対象
とした研修もやってほしい。
県は研修など、民間に対しても行政と同様 ご提案の主旨に関しましては、
に行っているが、千葉市でも同様に民間の 今後の事業運営の参考とさせ
相談機関も含めて行ってほしい。
て頂きます。
相談員について、
「専門性の高い相談に対応 相談員については、その職務を
できるよう」とありますが、雇用する段階 行うに必要な熱意と識見を有
で、男女平等やジェンダーの知識や、DV する者の人選に努めておりま
相談の経験がある人を選ぶ必要がある。ま す。また、給与等に関しまして
た、きちんとした知識や経験がある人を雇 は、本市の基準に沿って、処遇
用できるように、適正な給与や待遇を確保 しております。
して欲しい。
「安全かつ円滑な相談体制の推進」
ご提案の主旨に関しましては、
特に外国人の場合、同行支援のサポートが 今後の事業運営の参考とさせ
必要とされている。相談体制の中に、同行 て頂きます。
支援を含めた体制づくりを望む。
施策の方向Ⅲ-1で「一時保護中から、被 施策の方向性Ⅲ-1「一時保護
害者の意思を尊重し、必要な支援を行い、 から自立が図られるまで、きめ
自立出来るように支援します」とあるが、 細やかな支援の充実」の中で記
一時保護の期間はもちろん不安等が出てく 載しており、ご意見の主旨を踏
る時期ではあるが、それが落ち着いてから、 まえています。
その後、自立に向けて支援に力を入れる必 具体的な取組みに関するご意
要がある。DV被害者は、新たな土地で新 見については、今後の事業運営
しい職場で働かなくてはならなくなるため における参考とさせて頂きま
今後の生活についても不安に陥りがちであ す。
る。その不安を長期的にサポートできる体
制が必要。
被害者の意思を尊重して支援を行うという
記載があるが、元の関係に戻る被害者にた
いしても基本的には自立支援を行うのか、
支援が打ち切られた場合には、再度支援獲
得までの道のりを説明する場所はどこにあ
るのか、明確にすべきである。
切れ目のない支援について、どこまで実現 ご提案の主旨に関しましては、
可能なのか懸念される。市職員のさらなる 今後の事業運営の参考とさせ
研修を求めたい。
て頂きます。
4
なし
1
なし
19
20
4章
基本方針Ⅲ
No
区分
21
4章
基本方針Ⅲ
22
4章
基本方針Ⅲ
23
24
25
4章
基本方針Ⅳ
意見の概要
市の考え方
件数
修正
被害者支援として、被害者が経済的に自立
するまでの宿泊施設を千葉市として作る必
要がある。千葉県の施設を利用するだけで
は間に合わないと思うので、千葉市の税金
で作り、千葉市が運営する宿泊施設および
民間が作る施設に千葉市が助成金や人材を
支援する形など、数箇所の施設を作るべき
だ。その施設では、無期限で無料で宿泊で
きる他、女性の経済的自立のための支援や
子どもがいる場合には子どもに対する支
援、離婚する場合の様々な支援も行わなけ
ればならない。
施策名「民間シェルターへの支援」
民間シェルターへの支援は重要で、経済的
支援や人的支援、連携支援など市としても
支援に力をいれてもらいたい。
その上で、千葉市独自でシェルターを作っ
て頂きたい。そのシェルターには、市の職
員及び専門知識を持つ市民をスタッフとし
て採用し、DV被害者が安全に安心して過
ごせるシェルター及び自立に向けて準備が
出来るシェルターを作って頂きたい。目標
値は平成27年度に 3 団体を目標にするべ
きだ。
長期自立支援サポートできるステップハウ
スの開設についても前向きに検討するこ
と。
施策名「民間団体との連携」について、ま
ずは市内のDV被害者支援の民間団体や女
性団体、生活困窮者などをしている団体の
把握をすること。そのうえで、連絡協議会
をつくり、連携体制を整えること。予算が
なくても、やる気さえあればできることな
のでぜひ実現してほしい。
この基本計画を作るに当たっても、団体は
活動の実績や資料があるので声を聞くべき
である。団体を利用するだけでなく、一緒
に支援体制を作っていく真の協働が必要で
ある。
民間団体との連携・協力に関する施策に関
して、具体的にはどうするのかが書かれて
いない。
千葉県や他市のように、民間団体の育成や
アドボゲイトを含めたDVサポートのボラ
ンティア育成なども視野に入れたものにし
てほしい。
DV被害者支援団体ネットワーク会議など
を設置し、DVに関する情報の共有や施策
の周知などを図る場づくりが必要である。
施策名「一時保護に係る県や関
係機関との連携」や施策名「民
間シェルターへの支援」におい
て、千葉県や母子生活支援施設
などと連携を図り、被害者の安
全を第一として一時保護に取
り組むこととしております。
1
なし
具体的な取組みに関するご意
見については、今後の事業運営
における参考とさせて頂きま
す。
2
なし
具体的な取組みに関するご意
見については、今後の事業運営
における参考とさせて頂きま
す。
4
なし
No
区分
意見の概要
市の考え方
件数
修正
26
4章
基本方針Ⅳ
連携体制の整備がDV防止法の要だと思
う。千葉県ではストーカー規制法での失態
が記憶に新しいですが、千葉市においてD
V防止に対しての真摯な対応を強く願う。
基本方針Ⅳ「連携体制の整備」
につきましては、ご提案の主旨
を踏まえて対応してまいりま
す。
2
なし
27
4章
基本方針Ⅳ
配偶者暴力相談支援センターの設置は早急 施策名「配偶者暴力相談支援セ
にやるべきである。
ンター(仮称)の設置」の中で
位置づけております。
配偶者暴力相談支援センター設置の際には
DV被害者への理解がある十分な人員を配
置し、機能だけを追加するのではなく、独
立した機関として相談から生活再建まで切
れ目のない支援をする機関として欲しい。
担当部署については、子どもがいる場合の 本計画は、「ちば男女共同参画
DVを踏まえて、健全育成課が主担当なの 基本計画 新ハーモニープラ
か?DVが性別役割分担意識によって強化 ン後期計画」の一部として策定
されるものと考えるならば、男女共同参画 しており、男女共同参画の推進
課が主担当になるのが適切だと思う。千葉 を図るものです。
市の広報においても、DVが子どものとこ
ろのみで取り上げられており、男女共同参
画課の役割が見えない。千葉市は男女共同
参画に力を入れていないように見える。
2
なし
1
なし
性暴力の頄目がないので、設ける。
性教育をしないことには、女性に対する暴
力はなくならないし、対等な関係を築くの
は難しいと考える。
障がい女性の性暴力被害、東日本大震災で
の性暴力など減る傾向には無く、東京では、
性暴力センターが民間で開設されたが、地
域での性暴力に対する取り組みが迫られて
いる。被害者が2次被害にあわないために、
医療、警察、行政、民間との連携をとり支
援をしていくことが必要である
1
なし
28
29
その他
30
その他
性暴力も含めたDVの根絶を
基本理念とした計画であり、ご
提案の主旨を踏まえた内容と
なっています。