第1章(PDF:277KB)

第1章
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計画見直しの概要
計画見直しの背景と目的
(1)策定の趣旨
中央区では、誰もが住みなれた地域で、安心して充実した生活を送れるよう
に、区民一人ひとりが、地域の構成員として役割を持ち、今まで以上に協力し、
支え合い助け合う仕組みをつくることを目指して「第1期計画」を平成18年
3月に策定し、推進を図ってきました。
しかしながら、
「第1期計画」の策定から5年が経過し、この間、支え合い助
け合いながら、地域の生活課題解決に向けた取組みを実践してきましたが、目
指したところまで進んだとは言えません。
そこで、あらためてどのようにすれば目指したところまで進められるか、区
民が取組むべき項目を検討した第2期中央区地域福祉計画(以下「第 2 期計画」
という。)を策定したものです。
(2)見直しにあたって
第1期計画策定では、地域の生活課題や問題点の抽出から、その解決に向け
た取組みにいたるまで、すべて多くの区民の話し合いで決めてきました。
第1期計画の推進にあたっては、地域の住民(町内自治会、民生委員・児童委
員、社協地区部会、老人クラブ、NPO、ボランティア団体、社会福祉事業者、
学校関係者、公募の方など)が委員となる「中央区地域福祉計画推進協議会」
(以
下「区推進協」という。)を設置し、地域で実施されている取組みを紹介するな
ど情報を共有し、推進を図ってきました。
第2期計画の策定は、
「区推進協」の場において、第1期計画の策定の理念(身
近な生活課題を住民同士の助け合いで解決する)を継承し、見直しを行いまし
た。また、次の4つの見直しのポイントに沿って整理しました。
① 市計画(公助)と区計画(自助・共助)の役割分担を整理する。
② 現状に即した新たな追加項目の検討を行う。
③ 区計画の取組項目中に重点(優先)項目を設ける。
④ 取組項目を実行する「担い手」を明確化する。
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図-1【計画の見直しのイメージ】
第1期計画
公助
見直しのポイント①
市計画と区計画の
役割分担の整理
見直しのポイント③
区計画の重要(優先)
項目の検討
公助
公助
自助
自助
+
+
+
共助
共助
共助
見直しのポイント②
現状に即した新たな
追加項目の検討
【追加】
2
見直し後
自助
+
担
い
手
の
明
確
化
見直しのポイント④
担い手の明確化
計画の位置づけ
(1)法的な位置づけ
平成12年6月の社会福祉法の改正により地域福祉の推進を図るという目
的のために、市町村による地域福祉計画の策定が新たに定められました。
中央区地域福祉計画は、社会福祉法に基づく「地域福祉計画」として位置
付けられています。
(2)全市的な計画(千葉市地域福祉計画)との関係
区計画は、身近な地域での様々な生活課題に対して、自分でできることは
自分で行うこと(自助)、地域住民同士が支え合うこと(共助)を中心とした住
民による参加・協働の計画です。
策定当初から多くの住民の皆さんの参加を得て、自ら課題を選定し検討を
行ったものであり、身近な生活課題の解決策が盛り込まれています。
一方、市計画は、地域福祉に関する基本理念や意義を明らかにするととも
に、各区の計画に盛り込まれた自助・共助を中心とした取組みを支援する公
的施策や地域福祉を推進するための基盤づくりとして全市的に実施すべき行
政施策(施設整備、サービス、人材育成、情報提供等)(公助)を中心として
盛り込まれています。
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図-2【区計画と市計画の関係イメージ図】
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(3)第1期計画から第2期計画へ
第1期計画では、地域の生活課題や問題点の抽出から、その解決に向けた
取組みにいたるまで、地域住民が主体的に意見を出し合い計画を策定し、取
組んできました。
しかしながら、かなり広範囲な取組みもあり、なかなか解決にいたるまで
にはいたっていないという問題が残りました(「自助・共助」だけではやりき
れないものを抱えてしまった)。
第2期計画は、第 1 期計画を振り返り「自助・共助」として、まだまだ取
組みがこれからのもの、今後内容をさらに充実させていくべきものなどを仕
上げるため、
「実行」をキーワードとして取り組んでいきます。
そのための重点(優先)項目を定めます。
キャッチフレーズ
~ 第2期計画は 「実行」 を合言葉に 進めよう !!~
4年間でやりきろう!計画的に!
むずかしいといわずにやってみようよ!
3 計画の期間
計画の期間は、第 1 期計画では平成 18~22年度(5 年間)でしたが、
「千
葉市高齢者保健福祉推進計画(介護保険事業計画)」、「千葉市障害福祉計画」、
「千葉市次世代育成支援行動計画後期計画」等の終了年度と整合を図るため、
平成23~平成26年度(4年間)とします。
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