及び「千葉市債権管理条例(案)」 の用語解説

「千葉市債権管理に関する基本方針(案)」及び「千葉市債権管理条例(案)」
の用語解説
【用語解説の見方】
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Ⅰ 基本方針策定にあたって
1 背景
これまで、本市の債権管理は、各担当部署において実施されており、債権
管理を行うための全庁的な規程は存在していなかった。
このことから、平成21年度の包括外部監査
※1
において、債権管理規程の
整備が必要であり、特に私債権については、民法等の規定が適用されることか
ら、一般的に職員になじみがないため、これを包括する規程を定めるべきであ
るとの意見が報告された。
一方、未納債権に対する徴収対策については、平成17年6月、市税ほか
4料金(国民健康保険料、保育料、下水道使用料、市営住宅使用料)・・・
説明が必要と思われる用語は、本文に※番号を記載してありますので、下記用語解説
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№
用 語
解 説
P1
1
包括外部監査
2
新行政改革推進計画 行政運営の効率化などに取り組むために策定した平成17年度~21年度までの計
市内部の監査とは別に、市の予算の使い方などについて、弁護士や公認会計士など
外部の監査人と契約し監査を受けることを言います。地方自治法第252条の36に規
定されています。
平成7年度に策定した「千葉市新行政改革大綱」を踏まえ、市民サービスの向上や
画です。
徴収対策本部
市税、国民健康保険料、保育料、市営住宅使用料、下水道使用料の滞納額縮減、徴
収率向上のため、平成17年に設置された組織です。
4
財政健全化プラン
現在の財政危機状況から脱するため、財政健全化への取組みを示したものであり、
今後の財政運営の指針となるものです。また、行政運営の仕組みや手法などを見直
す行政改革のための基本的な方針となる「行政改革推進プラン」と本プランを一体
的に推進することで、本市の将来像の実現に向けた財源を確保するとともに、行政
運営の効率化を図るものです。
5
収入未済額
収入として決定したもののうち,出納整理期間(会計年度終了後の4月1日から5
月31日までの期間)までに納入されなかったものの金額を言います。納入されな
かったものについては、翌年度も引き続き徴収に努めることになります。
6
地方公営企業
地方公共団体が経営する企業を言い、地方公営企業法で規定されています。千葉市
では、病院事業、水道事業、下水道事業が該当します。
3
P2
頁
№
P4
7
納付資力
給不収入、丌動産、預貯金などの財産の保有状況など、市の債権を納付するための
能力を言います。
P5
8
滞納処分の例により
国税または地方税の滞納処分と同一の手続きによって処分することを意味します。
滞納処分(№12参照)に関する限り、国税徴収法、地方税法の規定が適用されま
す。
9
強制徴収
金銭債権を滞納処分(№12参照)の手続きにより自ら強制的に取り立てること言い
ます。
P6
P7
用 語
解 説
10 行政処分
市が市民に対して働きかける行為のうち、合意に基づくことなく一方的に市民の権
利義務に影響を不える行為です。
11 賦課処分
市が市税や各種料金を特定の人に割り当てて負担させることを言います。賦課処分
の決定をしたときは、納入の通知(№14参照)を行います。
12 滞納処分
強制徴収公債権において、財産を差し押さえ、その財産を売却し、債権の確保を図
ることを言います。
13 納期内納付
納付期限までに納付することを言います。
14 納入の通知
債権が発生し、これを徴収する場合に、納付義務者に対して金額、納付期限、納付
の場所等を通知する行為を言います。地方自治法第231条等に規定されています。
15 債権の保全
債権が回収丌能とならないようにするために取る措置を言います。たとえば、担保
の設定や配当手続への参加などが該当します。
16 督促
督促とは、納付期限までに納付されない場合に、法令に基づき納付を求める行為を
言い、地方自治法第条231条の3、地方自治法施行令第171条等に規定されていま
す。
17 財産調査
納付資力(№7参照)を判断するために、財産の有無やその価値を調査することを言
います。なお、強制徴収公債権は、国税徴収法第141条に財産調査できることが規
定されています。
18 徴収猶予
強制徴収公債権において、債務者が災害にあったなどの理由により、債務を一括で
履行することが困難な場合に、分割して納付することを認めるなど、猶予すること
を言います。地方税法第15条等に規定されています。
19 換価
差し押さえた財産を公売等により金銭に換えることを言います。その金銭を滞納額
等に配当することで、滞納債権を回収します。
20 滞納処分の停止
強制徴収公債権において、債務者に財産がない場合などに、それ以降、滞納処分を
取りやめる措置を言います。地方税法第15条の7、国税徴収法第153条に規定され
ています。
21 履行延期の特約等
非強制徴収公債権、私債権において、債務者が無資力であるなどの理由により、債
務を一括で履行することが困難な場合に、納付期限を延長したり、分割による納付
を認めることを言います。地方自治法施行令第171条の6に規定されています。
22 支払督促
簡易裁判所に申し立てることにより、裁判所から債務者に対して支払を命じる督促
状を発してもらう制度です。債務者がこの支払督促を放置し2週間を経過すれば、
強制執行できるようになります。
23 強制執行
裁判所が債務者の財産を差し押さえ、金銭に換え、滞納債権を回収する手続きで
す。地方自治法施行令第171条の2に強制執行しなければならないことが義務付け
られています。
24 時効の援用
時効期間満了後、債務者が時効の成立を主張することを言います。なお、私債権
は、時効期間が満了しても時効の援用がなければ消滅しませんが、公債権は時効期
間の満了のみで消滅します。
25 裁判上の請求
民法第147条に規定される時効の中断(№27参照)事由の一つです。訴訟を提起す
ることなどがこれに該当します。
26 債務の承認
民法第147条に規定される時効の中断(№27参照)事由の一つです。債務者が自分
に債務があることを認めることを言い、誓約書の提出などのほか、債務の一部を納
付することも該当します。
27 時効の中断
それまで進行していた時効期間の効力が失われることを言います。時効の中断があ
ると、改めて最初から時効期間が進行することとなります。