インフルエンザについて インフルエンザってなに? インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによる急性の呼吸器感染症です。鼻水、くしゃみ、咳、発 熱などの風邪様症状に加え、38℃を越えるような高い熱や頭痛、筋肉痛などの全身の症状が強く出る のが特徴です。 このような症状を引き起こすインフルエンザウイルスは、A型かB型です。現在見つかっているもうひと つの型のインフルエンザウイルスはC型と呼ばれますが、健康上の影響が少ないため問題視されません。 また、毎年、流行しているA型のインフルエンザウイルスには、インフルエンザH1N12009(2009年に 大流行した「新型インフルエンザ」と同じ型)と香港型と呼ばれる2つのグループがあります。 インフルエンザの予防方法は? インフルエンザウイルスは、感染者や患者の鼻水、咳やくしゃみによって飛び散るしぶき(飛沫)に含ま れています。そのため、以下の2つの感染経路があるとみられます。まず、飛沫を含んだ空気ごと吸い込 み、鼻やノドの粘膜に感染する飛沫感染です。もうひとつは、飛沫で汚染されたものを触った手から目や 鼻、口の粘膜に感染する接触感染です。 飛沫感染を避けるには、マスクを着用し、こまめにウガイをしましょう。接触感染を避けるには、こまめ に手を洗い、汚染された手で目や鼻、口に触れないことです。もちろん、自分が感染原因とならないた めには、咳が出るときに手やハンカチで口を押さえたり、続けて出るときにはマスクをしたりして、飛沫が 周囲に飛び散るのを防ぐ、咳エチケットを徹底することが重要です。 また、人混みや繁華街への外出を控え、十分な睡眠及び休養をとり、バランスの良い食事をとることで、 更に飛沫感染等のリスクを下げ、自己の免疫力高める感染を予防することができます。 なお、室内の空気が乾燥すると、のどの粘膜のウイルスに対する防御力が低下するため、適度な湿度(5 0%~60%)を保つことも大切です。 これら一般的な方法に加え、予防接種があります。ワクチンを接種して、2週間程度で効果が現れ、3 か月から半年程度持続します。ワクチンにはインフルエンザの発症をある程度抑える効果や、重症化を 防ぐ一定の効果が期待できるため、接種をお考えの方は、かかりつけの医療機関にご相談の上、できる だけ早い時期に予防接種を済ませてください。 インフルエンザの治療方法は? インフルエンザを含め、カゼの治療は、休養と栄養が基本です。インフルエンザの場合、発熱などの症 状を緩和させる「対症療法」が必要となります。さらに、年齢と症状、タイミングによっては抗インフルエ ンザウイルス薬が利用されます。肺炎などの合併症があれば、そちらの治療が必要です。合併症の有無 や治療の必要性については、専門的な判断が必要です。休養と栄養だけで症状が改善しない場合、でき るだけ早めに医療機関を受診してください。 休養や治療によって回復しても、まだ、身体からウイルスが出ていることがあります。その時期に感染 が広がるのを避けるため、解熱後も、数日間は静養してください。例えば、学校保健安全法では、児童・ 生徒がインフルエンザと診断された場合、発症した後5日を経過し、かつ、解熱後2日は登校しないこと とされています。
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